JP2008044277A - 補正値の設定方法、補正値設定システム、及び、プログラム - Google Patents
補正値の設定方法、補正値設定システム、及び、プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008044277A JP2008044277A JP2006223441A JP2006223441A JP2008044277A JP 2008044277 A JP2008044277 A JP 2008044277A JP 2006223441 A JP2006223441 A JP 2006223441A JP 2006223441 A JP2006223441 A JP 2006223441A JP 2008044277 A JP2008044277 A JP 2008044277A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- value
- density
- correction
- command
- correction value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Color, Gradation (AREA)
Abstract
【解決手段】次の(A)〜(E)の処理を行う。(A)複数の指令階調値に基づいて、濃度が異なる複数の領域を有するテストパターンを印刷する。(B)複数の領域のそれぞれについて濃度を測定し、濃度の測定値を取得する。(C)測定値に基づいて、複数の指令階調値のそれぞれについて補正値を設定する。(D)複数の指令階調値における第1指令階調値よりも大きく、第1指令階調値の次に濃い濃度に対応する第2指令階調値よりも小さい他の指令階調値の補正値を設定するために、第1指令階調値と第2指令階調値のうち、予め定めた指令階調値についての補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率を求める。(E)予め定めた指令階調値についての比率と同じ比率になるように、他の指令階調値の補正値を設定する。
【選択図】図22
Description
(A)複数の指令階調値に基づいて、濃度が異なる複数の領域を有するテストパターンを印刷すること、
(B)前記複数の領域のそれぞれについて濃度を測定し、濃度の測定値を取得すること、
(C)前記測定値に基づいて、前記複数の指令階調値のそれぞれについて補正値を設定すること、
(D)前記複数の指令階調値における第1指令階調値よりも大きく、前記第1指令階調値の次に濃い濃度に対応する第2指令階調値よりも小さい他の指令階調値の補正値を設定するために、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値のうち、予め定めた指令階調値についての補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率を求めること、
(E)前記予め定めた指令階調値についての前記比率と同じ比率になるように、前記他の指令階調値の補正値を設定すること、
(F)を行う補正値の設定方法である。
このような補正値の設定方法によれば、テストパターンで印刷された限られた種類の濃度から、多くの種類の補正値が得られる。
このような補正値の設定方法によれば、高い精度の補正値が得られる。
このような補正値の設定方法によれば、高い精度の補正値が得られる。
このような補正値の設定方法によれば、印刷ヘッドを移動させつつインクを吐出させる動作と媒体を搬送する動作とを繰り返し行う印刷装置について、高い精度の補正値が得られる。
このような補正値の設定方法によれば、濃度の測定値が列領域のそれぞれについても得られるので、搬送方向における濃度ばらつきに対応した補正値を設定することができる。
このような補正値の設定方法によれば、吐出させるインクの種類毎に画像濃度の補正ができる。
このような補正値の設定方法によれば、テストパターンの印刷を速やかに行うことができる。
このような補正値の設定方法によれば、多くのサブパターンを移動方向に並べた状態で印刷できる。
すなわち(A)同じ種類のインクを吐出させる複数のノズルによって構成されるノズル群を有する印刷ヘッドであって、前記ノズル群を吐出可能なインクの種類に応じた複数有する印刷ヘッドを、移動方向に移動させつつインクを媒体に向けて吐出させる動作と、前記移動方向とは交差する搬送方向に前記媒体を搬送する動作とを繰り返し行わせることで、複数の指令階調値に基づいて、濃度が異なる複数の領域を有するテストパターンを印刷することであって、異なるノズル群で印刷される複数のサブパターンであって、最低濃度で印刷されて前記搬送方向に長い最低濃度領域、中間濃度で印刷されて前記搬送方向に長い中間濃度領域、及び、最高濃度で印刷されて搬送方向に長い最高濃度領域を有するサブパターンが、前記移動方向に配置されたテストパターンを印刷すること、(B)前記テストパターンの濃度を、前記複数の領域のそれぞれについて、及び、前記搬送方向に並ぶ複数の列領域のそれぞれについて測定し、前記複数の領域及び前記列領域の両方に対応させて、濃度の測定値を取得すること、(C)前記測定値に基づいて、前記複数の指令階調値のそれぞれについて補正値を設定すること、(D)前記複数の指令階調値における第1指令階調値よりも大きく、前記第1指令階調値の次に濃い濃度に対応する第2指令階調値よりも小さい他の指令階調値の補正値を設定するために、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値のうち、予め定めた指令階調値についての補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率を求めること、(E)前記予め定めた指令階調値についての前記比率と同じ比率になるように、前記他の指令階調値の補正値を設定すること、(F)を行う補正値の設定方法であって、(G)前記補正前指令階調値と前記補正後指令階調値の比率の取得では、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値の一方が、補正値の設定時において参照される測定値の種類が3種類であり、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値の他方が、補正値の設定時において参照される測定値の種類が2種類である場合に、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値の一方を、前記予め定めた指令階調値とする、補正値の設定方法が実現できることも明らかにされる。
このような補正値の設定方法によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するので、本発明の目的が最も有効に達成される。
すなわち、(A)補正値の設定対象となる印刷装置に印刷させたテストパターンの濃度を測定するスキャナであって、(A1)前記テストパターンが有する、複数の指令階調値に基づく濃度が異なる複数の領域のそれぞれについて濃度を測定すること、を行うスキャナと、(B)コントローラであって、(B1)前記スキャナからの前記濃度の測定値を取得すること、(B2)前記測定値に基づいて、前記複数の指令階調値のそれぞれについて補正値を設定すること、(B3)前記複数の指令階調値における第1指令階調値よりも大きく、前記第1指令階調値の次に濃い濃度に対応する第2指令階調値よりも小さい他の指令階調値の補正値を設定するために、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値のうち、予め定めた指令階調値についての補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率を求めること、(B4)前記予め定めた指令階調値についての前記比率と同じ比率になるように、前記他の指令階調値の補正値を設定すること、(C)を行う補正値設定システムが実現できることも明らかにされる。
すなわち、対象となる印刷装置に補正値を設定する補正値設定システムに用いられるプログラムであって、複数の指令階調値に基づいて、濃度が異なる複数の領域を有するテストパターンを前記印刷装置に印刷させること、前記複数の領域のそれぞれについてスキャナに濃度を測定させること、濃度の測定値を前記スキャナから取得すること、前記測定値に基づいて、前記複数の指令階調値のそれぞれについて補正値を設定すること、前記複数の指令階調値における第1指令階調値よりも大きく、前記第1指令階調値の次に濃い濃度に対応する第2指令階調値よりも小さい他の指令階調値の補正値を設定するために、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値のうち、予め定めた指令階調値についての補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率を求めること、前記予め定めた指令階調値についての前記比率と同じ比率になるように、前記他の指令階調値の補正値を設定すること、をコントローラに行わせるためのプログラムが実現できることも明らかにされる。
補正値設定システムの説明に先立って印刷システム10の説明をする。この印刷システム10は、用紙に画像を印刷するためのものであり、図1に示すように、印刷装置としてのインクジェットプリンタ100(以下、単にプリンタ100ともいう。)と、ホストコンピュータ200とを有する。
プリンタ100は、用紙搬送機構110と、キャリッジ移動機構120と、ヘッドユニット130と、検出器群140と、プリンタ側コントローラ150とを有する。
ホストコンピュータ200は、ホスト側コントローラ210と、記録再生装置220と、表示装置230と、入力装置240とを有する。これらの中で、ホスト側コントローラ210は、CPU211と、メモリ212と、第1インタフェース部213と、第2インタフェース部214とを有する。CPU211は、コンピュータの全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ212は、CPU211が使用するコンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。そして、CPU211は、メモリ212に格納されているコンピュータプログラムに従って各種の制御を行う。第1インタフェース部213はプリンタ100との間でデータの受け渡しを行い、第2インタフェース部214はプリンタ100以外の外部機器(例えばスキャナ)との間でデータの受け渡しを行う。
<ホストコンピュータ200側の動作>
印刷動作は、例えばユーザーがアプリケーションプログラム215における印刷コマンドを実行することで行われる。アプリケーションプログラム215の印刷コマンドが実行されると、ホスト側コントローラ210は、印刷対象となる画像データを生成する。この画像データは、プリンタドライバ216を実行するホスト側コントローラ210によって、印刷データに変換される。印刷データへの変換は、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、及び、ラスタライズ処理によってなされる。従って、プリンタドライバ216は、これらの処理を行うためのコードを有する。
プリンタ100側では、受信した印刷データに基づき、プリンタ側コントローラ150が種々の処理を行う。なお、以下に説明されるプリンタ100側での各処理は、プリンタ側コントローラ150が、メモリ152に記憶されたコンピュータプログラム実行することでなされる。従って、このコンピュータプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
このプリンタ100では、ヘッド131を移動させつつノズルNzからインクを吐出させることで、画像を印刷している。ところで、ノズルNz等の各部には、加工や組み立てによってばらつきが生じてしまう。このばらつきにより、インクの飛行軌跡や吐出量等の特性(以下、吐出特性ともいう。)もばらついてしまう。このような吐出特性のばらつきを緩和するために、インターレース方式による印刷(以下、インターレース印刷ともいう。)が行われている。インターレース印刷とは、1回のパスで記録されるラスタライン同士の間に、記録されないラスタラインが挟まれるような印刷を意味する。なお、パスとは、1回のドット形成動作を意味し、パスnとはn回目のドット形成動作を意味する。
<印刷画像の濃度ムラ>
このプリンタ100では、前述したように、ドット形成動作と搬送動作とを繰り返して行うことで画像を印刷している。そして、インターレース印刷を行うことで、ノズルNz毎の吐出特性を緩和し、画像の品質を高めている。しかし、近年の高画質化に対する要求は高く、インターレース印刷で得られた画像に対しても、さらなる品質の向上が求められている。ここで、品質低下の原因となる印刷画像の濃度ムラ(バンディング)について説明する。この濃度ムラは、キャリッジ移動方向に対して平行な縞状(便宜上、横縞状ともいう。)に見えている。つまり、用紙Sの搬送方向に生じている濃度ムラである。
このような列領域毎の濃度ムラを補正するため、このプリンタ100では、ラスタラインが形成される列領域毎に補正値が記憶され、印刷画像の濃度を列領域毎に補正することがなされている。例えば、基準よりも濃く視認される傾向がある列領域については、その列領域の画像片が淡く形成されるように設定された補正値が記憶される。一方、基準よりも淡く視認される傾向がある列領域については、その列領域の画像片が濃く形成されるように設定された補正値が記憶される。この補正値は、例えば、プリンタドライバ216に基づく処理で参照される。例えば、ホストコンピュータ200のCPU211は、色変換処理において、多階調のCMYK画素データを補正値に基づいて補正する。そして、補正後のCMYK画素データについてハーフトーン処理を行う。要するに、補正値に基づいて階調値が補正される。これにより、各画像片における濃度ばらつきを抑制するように、インクの吐出量が調整される。なお、図9Bの例において、第n+2番目の列領域に対応する画像片が濃くなる理由は、隣接するラスタライン同士の間隔が正規の間隔よりも狭いためである。具体的には、本来、第n+1番目の列領域内における搬送方向の中央に形成されるべき第n+1番目のラスタラインが、第n+2番目の列領域側に寄っているために、対応する画像片が濃くなっている。このため、画像片を基準に考えると、隣接する列領域に形成されるラスタラインをも考慮する必要がある。
この場合、異なる濃度の複数の実測値を用いて補正値を定めようとすると、濃度50%についての補正値しか得られない。簡単に説明すると、或る列領域における目標濃度がその列領域における濃度50%の実測濃度よりも低い場合には、濃度50%の実測濃度と濃度30%の実測濃度から、濃度50%用の補正値が求められる。反対に、或る列領域における目標濃度がその列領域における濃度50%の実測濃度よりも高い場合には、濃度50%の実測濃度と濃度70%の実測濃度から、濃度50%用の補正値が求められる。しかしながら、1つの濃度についての補正値だけでは十分な補正効果が得られ難い。十分な補正効果を得るためには、複数の濃度について補正値を取得することが望ましい。このような事情に鑑み、この実施形態では、複数の濃度について補正値を設定する場合に、次の方法を採っている。
補正値の設定について説明するにあたり、まず補正値の設定に用いられる補正値設定システム20を説明する。図11に示すように、補正値設定システム20は、スキャナ300と工程用ホストコンピュータ200´とを有する。
スキャナ300は、スキャナ側コントローラ310と、読み取り機構320と、移動機構330とを有する。スキャナ側コントローラ310は、CPU311と、メモリ312と、インタフェース部313とを有する。CPU311はスキャナ300の全体的な制御を行う。このCPU311には、読み取り機構320や移動機構330が通信可能に接続されている。メモリ312は、コンピュータプログラムを記憶するための領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM等によって構成される。インタフェース部313は、工程用ホストコンピュータ200´との間に介在してデータの受け渡しを行う。この実施形態において、スキャナ300が有するインタフェース部313は、工程用ホストコンピュータ200´が有する第2インタフェース部214に接続されている。
工程用ホストコンピュータ200´は、印刷システム10が有するホストコンピュータ200と同様に構成される。このため、同じ部分には同じ符号を付し、説明は省略する。工程用ホストコンピュータ200´とホストコンピュータ200の大きな違いは、インストールされているコンピュータプログラムにある。すなわち、工程用ホストコンピュータ200´には、アプリケーションプログラムとして、工程用プログラムがインストールされている。この工程用プログラムは、例えば、補正値の設定対象となるプリンタ100にテストパターンCPを印刷させるための機能、スキャナ300を制御してテストパターンCPにおける濃度の測定値を得るための機能、及び、濃度の測定値から列領域毎の補正値を設定するための機能を工程用ホストコンピュータ200´に実現させるものである。なお、これらの機能については後で説明する。
<テストパターンCPの印刷>
次に、プリンタ製造工場で行われる処理について説明する。なお、以下に説明する補正値設定処理は、工程用ホストコンピュータ200´にインストールされたコンピュータプログラム、すなわち、補正値設定用プログラム、スキャナドライバ、及び、プリンタドライバによって実現される。従って、これらのコンピュータプログラムは、補正値設定処理を行うためのコードを有する。
次に、印刷されたテストパターンCPについて説明する。なお、テストパターンCPは、複数の補正用パターンHPによって構成されている。1つの補正用パターンHPは、同じ種類のインクを吐出可能なノズル列(ノズル群)で描かれた部分であり、サブパターンに相当する。この補正用パターンHPは、濃度のばらつきの評価を行うために用いられる。前述したように、このプリンタ100のヘッド131は、ブラックインクノズル列Nk、イエローインクノズル列Ny、シアンインクノズル列Nc、マゼンタインクノズル列Nm、ライトシアンインクノズル列Nlc、及び、ライトマゼンタインクノズル列Nlmからなる6つのノズル列を有する。従って、図16に示すように、テストパターンCPは、それぞれのノズル列に対応する6つの補正用パターンHP(Y)〜HP(K)を有する。そして、これらの補正用パターンHP(Y)〜HP(K)は、キャリッジ移動方向に並んだ状態で配置(印刷)されている。
テストパターンCPが印刷されたならば、補正値を設定してプリンタ100に記憶させる処理が行われる(S200)。以下、この処理について説明する。図15Bに示すように、この処理では、まずスキャナ300の初期設定が行われる(S210)。この初期設定では、例えば、スキャナ300の読み取り解像度や原稿の種類等の必要項目が設定される。ここで、スキャナ300の読み取り解像度は、印刷解像度よりも高いことが求められる。好ましくは、印刷解像度の整数倍に定められる。この実施形態では、テストパターンCPの印刷解像度が720dpiであるため、スキャナ300の読み取り解像度は、その4倍の2880dpiに定められる。また、原稿の種類は反射原稿、イメージタイプは8bitのグレースケール、保存形式はビットマップである。
スキャナ300の初期設定が行われたならば、テストパターンCPの読み取りが行われる(S215)。このステップにおいて、スキャナ300は、スキャナ側コントローラ310が読み取り機構320及び移動機構330を制御し、用紙Sの全体の濃度データを取得する。ここでは、帯状パターンBDの長手方向に沿って濃度データを取得する。そして、スキャナ300は、取得した濃度データを工程用ホストコンピュータ200´へ出力する。なお、このようにして取得された濃度データは、画素(ここでは、読み取り解像度で規定される大きさの領域)毎に濃度を表すデータとなり、画像を構成する。このため、以下の説明では、スキャナ300によって取得されたデータを、画像データともいう。そして、この画像データを構成する画素毎の濃度データを画素濃度データともいう。この画素濃度データは、濃度を示す階調値によって構成される。
次に、ホスト側コントローラ210は、画像データに含まれる補正用パターンHPの傾きθを検出し(S220)、この傾きθに応じた回転処理を画像データに対して行う(S225)。例えば、ホスト側コントローラ210は、上罫線ULの画像濃度を、用紙Sの幅方向の位置を異ならせて複数箇所で取得し、これらの画像濃度に基づいて補正用パターンHPの傾きθを検出する。そして、検出した傾きに基づいて、画像データの回転処理を行う。
次に、ホスト側コントローラ210は、それぞれの補正用パターンHPの画像データから横罫線(上罫線UL,下罫線DL)を検出し(S230)、トリミングを行う(S235)。まず、ホスト側コントローラ210は、回転処理された画像データの中から所定範囲の画素について画素濃度データを取得する。そして、画像濃度に基づいて上罫線ULを認識し、この上罫線ULよりも上の部分をトリミングよって除去する。同様に、画像濃度に基づいて下罫線DLを認識し、この下罫線DLよりも下の部分をトリミングによって除去する。
トリミングを行ったならば、ホスト側コントローラ210は、トリミングされた画像データの解像度を変換する(S240)。この処理では、画像データにおけるY軸方向(搬送方向,列領域の配列方向)の画素数が、補正用パターンHPを構成するラスタラインの数と同じになるように、画像データの解像度が変換される。仮に、解像度720dpiで印刷された補正用パターンHPが解像度2880dpiで読み取られたとする。この場合、理想的には、画像データにおけるY軸方向の画素数は、補正用パターンHPを構成するラスタラインの数の4倍となる。しかし、実際には印刷時や読み取り時における誤差等の影響により、ラスタラインの数と画素数とが整合しない場合がある。解像度変換は、このような不整合を解消すべく、画像データに対して行われる。この解像度変換処理では、補正用パターンHPを構成するラスタラインの数とトリミング後の画像データのY軸方向の画素数の比率に基づいて、変換倍率を算出する。そして、算出した倍率で解像度変換処理を行う。解像度変換にはバイキュービック法など種々の方法を用いることができる。その結果、Y軸方向に並ぶ画素の数と列領域の数とが等しくなり、X軸方向に並ぶ画素の列と列領域とが一対一に対応する。
次に、ホスト側コントローラ210は、補正用パターンHPにおける列領域毎の濃度を取得する(S245)。列領域毎の濃度を取得するにあたり、ホスト側コントローラ210は、基準となる縦罫線(この例では左罫線LL)の重心位置を取得し、この罫線の重心位置を基準にして各帯状パターンBDを構成する画素を特定する。そして、特定した画素について画素濃度データを取得する。例えば、濃度30%で印刷された帯状パターンBD(30)については、図17に示すように、符号W1で示す両端部分を除いた中央範囲W2に属する各画素について、画素濃度データを取得する。そして、取得した各画素濃度データから得られた平均値を、1番目の列領域に対する濃度30%の測定値とする。他の列領域、及び、他の帯状パターンBDについても、同様にして測定値が取得される。この測定値は、スキャナ300による濃度の測定値に相当する。そして、取得された測定値については、ホスト側コントローラ210が有するメモリ212のデータテーブル(図13を参照。)に記憶される。すなわち、測定値は、ノズル列の種類、パターンの印刷濃度、列領域の番号によって特定される領域に記憶される。なお、図13における濃度1〜濃度3は各帯状パターンBDの濃度を意味している。例えば、濃度1は濃度30%に対応し、濃度2は濃度50%に対応し、濃度3は濃度70%に対応している。そして、このデータテーブルに記憶された測定値を縦軸に定め、列領域の位置を横軸に定めてプロットすると、例えば図18のグラフが得られる。
列領域毎の測定値を取得したならば、ホスト側コントローラ210は、列領域毎に補正値を設定する(S250)。前述したように、1つの帯状パターンBDは、同じ指令階調値によって印刷されている。しかし、得られた列領域毎の測定値にはばらつきが生じている。このばらつきが印刷画像における濃度ムラの原因となっている。この濃度ムラをなくすためには、各帯状パターンBDに関し、列領域毎の測定値をできるだけ揃えることが求められる。このような観点から、補正値は、列領域毎の測定値に基づき、列領域毎に設定される。前述したように、テストパターンCPは、ノズル列の種類毎に印刷された複数の補正用パターンHP(Y)〜HP(K)を有しており、各補正用パターンHP(Y)〜HP(K)は、異なる所定濃度で印刷された帯状パターンBDを有する。そして、それぞれの帯状パターンBD(30)〜BD(70)は、複数の列領域を有する。すなわち、列領域は、帯状パターンBD(所定濃度で印刷された領域)内に、搬送方向に並んだ状態で複数定められている。従って、補正値は、異なる色毎、異なる濃度毎、及び、列領域毎に設定される。
以下、補正値の設定について詳しく説明する。まず、濃度50%(指令階調値Sb,階調値128)用の補正値の設定について説明する。指令階調値Sbは、中間濃度の指令階調値に相当する。まず、ホスト側コントローラ210は、補正値の設定対象となる濃度(つまり、指令階調値Sbに対応する濃度)について目標濃度を定める。本実施形態では、設定対象となる濃度の帯状パターンBD(50)について、各列領域の測定値の平均値が目標濃度として設定される。すなわち、1番目の列領域から最終番目の列領域までの各測定値を加算し、その加算値を列領域の数で除算した値を目標濃度とする。図18の例では、符号Cbtで示す値が目標濃度として設定される。そして、ある列領域の補正値は、目標濃度との差に応じて定められる。このようにして列領域毎の補正値を設定することで、それぞれの補正値はより適したものとなる。これは、各列領域の画像濃度が、目標濃度としての平均濃度に揃えられるためである。この点に関しては、他の濃度(濃度30%,濃度70%)についても同様である。
Sbt1=Sa+(Sb−Sa)
×{(Cbt−Ca1)/(Cb1−Ca1)} ……(1)
Hb1=(Sbt1−Sb)/Sb ……(2)
Sbt2=Sb+(Sc−Sb)
×{(Cbt−Cb2)/(Cc2−Cb2)} ……(3)
Hb2=(Sbt2−Sb)/Sb ……(4)
ホスト側コントローラ210は、上記の演算を列領域毎に行って、指令階調値Sb(濃度50%)に対する補正値Hbを、それぞれの列領域ついて設定する。このようにして設定された補正値Hbについては、一旦ホスト側コントローラ210のメモリ212(例えば、ワークメモリ)に記憶される。その後、プリンタ100が有する補正値記憶部155に記憶される。ここで、式(2)で求めた補正値Hb1は、係数1.00に対する差分で表される。例えば、指令階調値Sbが値[128]であり、目標濃度に対応する指令階調値Sbt1が値[124]であった場合、補正値Hb1は値[−0.03]となる。本実施形態では、ユーザーの下での処理を簡素化するため、補正値記憶部155には係数1.00を加味した補正値を記憶させる。例えば、補正値Hb1が値[−0.03]であった場合、記憶させる補正値は値[0.97]となる。また、式(4)で求めた補正値Hb2についても同様である。
次に、濃度30%(指令階調値Sa,階調値77)用の補正値の設定について説明する。指令階調値Saは、補正用パターンHPにおける最低濃度の指令階調値に相当する。この場合も、ホスト側コントローラ210は、まず、補正値の設定対象となる濃度について目標濃度を設定する。目標濃度の設定方法は、濃度50%(指令階調値Sb)での方法と同様である。すなわち、1番目の列領域から最終番目の列領域までの各測定値を加算し、その加算値を列領域の数で除算した値を目標濃度とする。図18の例では、符号Catで示す値が目標濃度として設定される。
Sat1=Sa−(Sb−Sa)
×{(Cb1−Cat)/(Cb1−Ca1)} ……(5)
Ha1=(Sat1−Sa)/Sa ……(6)
×{(Cbt−Ca2)/(Cb2−Ca2)} ……(7)
Ha2=(Sat2−Sa)/Sa ……(8)
次に、指令階調値Sc(濃度70%,階調値179)用の補正値の設定について説明する。この指令階調値Scは、補正用パターンHPにおける最高濃度の指令階調値に相当する。この場合も、ホスト側コントローラ210は、まず、補正値の設定対象となる濃度について目標濃度を設定する。目標濃度の設定方法は、指令階調値Sb,Saでの方法と同様である。すなわち、1番目の列領域の濃度から最終番目の列領域の濃度を加算し、その加算濃度を列領域の数で除算した値を目標濃度とする。図18の例では、符号Cctで示す値が目標濃度として設定される。
Sct1=Sb+(Sc−Sb)
×{(Cct−Cb1)/(Cc1−Cb1)} ……(9)
Hc1=(Sct1−Sc)/Sc ……(10)
Sct2=Sc+(Sc−Sb)
×{(Cct−Cc2)/(Cc2−Cb2)} ……(11)
Hc2=(Sct2−Sc)/Sc ……(12)
前述した処理によって、濃度30%、濃度50%、及び、濃度70%について、列領域毎の補正値が設定される。これらの濃度は、いずれも帯状パターンBDの濃度である。ところで、補正値の種類(補正値を設定するための濃度の種類)は、多いほど好ましい。画質の向上が期待できるからである。このような事情に鑑み、この補正値設定システム20では、これら以外の濃度(他の指令階調値の濃度に相当する。)についても補正値を設定している。この場合、補正値設定システム20は、次のことを行う。すなわち、(1)複数の指令階調値に基づいて、濃度が異なる複数の領域を有するテストパターンCPを印刷すること、(2)複数の領域のそれぞれについて濃度を測定し、濃度の測定値を取得すること、(3)測定値に基づいて、複数の指令階調値のそれぞれについて補正値を設定すること、(4)複数の指令階調値とは異なる他の指令階調値の補正値を設定するために、複数の指令階調値のうち、他の指令階調値に最も近い指令階調値についての、補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率を求めること、(5)最も近い指令階調値についての補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率と同じ比率になるように、他の指令階調値の補正値を設定すること、を行っている。
まず、濃度10%の補正値の設定について説明する。この場合、ホスト側コントローラ210は、最も近い帯状パターンBDの濃度として濃度30%を特定する。そして、補正値の設定対象となる濃度10%の列領域と同じ位置の列領域について、補正値を取得する。例えば、1番目の列領域について濃度10%用の補正値を設定する場合には、濃度30%における1番目の列領域の補正値を取得する。同様に、2番目の列領域について濃度10%用の補正値を設定する場合には、濃度30%における2番目の列領域の補正値を取得する。
S10=S10std×(Sat/Sa) ……(13)
S10std:濃度10%の標準指令階調値
Sat:濃度30%の補正後指令階調値
Sa:濃度30%の補正前指令階調値
H10=(S10−S10std)/S10std ……(14)
次に、濃度90%の補正値の設定について説明する。この場合、ホスト側コントローラ210は、最も近い帯状パターンBDの濃度として濃度70%を特定する。そして、補正値の設定対象となる濃度90%の列領域と同じ位置の列領域について、補正値を取得する。例えば、1番目の列領域について濃度90%用の補正値を設定する場合には、濃度70%における1番目の列領域の補正値を取得する。濃度70%の補正値を取得したならば、ホスト側コントローラ210は取得した補正値に基づいて、濃度90%の補正値を設定する。ここでも、ホスト側コントローラ210は、濃度70%の補正値に基づいて、補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率を求め、その比率と同じ比率になるように、濃度90%の補正値H90を求める。例えば、次式(15)の演算によって濃度90%に対応する指令階調値S90を算出し、次式(16)の演算によって補正値H90を設定する。
S90=S90std×(Sct/Sc) ……(15)
S90std:濃度90%の標準指令階調値
Sct:濃度70%の補正後指令階調値
Sc:濃度70%の補正前指令階調値
H90=(S90−S90std)/S90std ……(16)
補正値を設定したならば、ホスト側コントローラ210は、設定した補正値をプリンタ側コントローラ150のメモリ152(補正値記憶部155,図14を参照。)へ記憶させる(S255)。この場合、ホスト側コントローラ210は、プリンタ100と通信をして、補正値を記憶できる状態にする。そして、ホスト側コントローラ210は、そのメモリ212に記憶されている補正値を転送し、プリンタ側コントローラ150のメモリ212へ記憶させる。図14に示すように、補正値記憶部155には、先端処理用補正値の記憶領域、通常処理用補正値の記憶領域、後端処理用補正値の記憶領域が設けられている。また、これらの記憶領域は、図21に一部を示すように、列領域に対応して複数設けられている。なお、通常処理部の記憶領域は、繰り返し周期の1つ分に対応する数となっている。そして、この補正値設定システム20では、帯状パターンBD(30)〜BD(70)の測定値に基づいて設定された濃度30%の補正値、濃度50%の補正値、濃度70%の補正値と、これらの補正値のうち、最も濃度が近い補正値に基づいて設定された濃度10%の補正値、濃度90%の補正値からなる、合計5種類の補正値が記憶される。従って、補正値記憶部155には、これらの補正値が列領域毎に記憶される。
前述した手順により、補正値記憶部155に補正値が記憶されたプリンタ100は、他の検査が行われ、工場から出荷される。このプリンタ100を購入したユーザーは、例えば図1に示すように、所有するホストコンピュータ200にプリンタ100を接続する。そして、電源が投入されると、プリンタ100は、ホストコンピュータ200から印刷データが送られてくるのを待つ。ホストコンピュータ200から印刷データが送られると、印刷動作を行う。ここでの印刷動作は前述した通りである。すなわち、ホストコンピュータ200は、色変換処理にて補正値を参照し、その列領域における画像の濃度(指令階調値)を、対応する補正値によって補正する。そして、ホストコンピュータ200は、補正された画像濃度でハーフトーン処理等を行い、印刷データを得る。プリンタ100は、この印刷データに基づいて印刷を行う。
前述した第1実施形態では、帯状パターンBDの濃度よりも薄い濃度10%や、帯状パターンBDの濃度よりも濃い濃度90%について補正値を設定していた。この点に関し、各帯状パターンBD(30)〜BD(70)のうち、隣り合う2つの濃度の間の濃度について補正値を設定してもよい。以下、このように構成した第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、補正値を設定する場合に、次の方法を採っている。
まず、濃度40%の補正値の設定について説明する。この場合、ホスト側コントローラ210は、基準となる濃度(以下、基準濃度ともいう。)として、濃度40%よりも低い側であって最も近い濃度30%と、濃度40%よりも高い側であって最も近い濃度50%のうち、予め定めた側の濃度を特定する。これらの濃度30%と濃度50%は、濃度40%との間の濃度差の絶対値が等しい。このため、濃度30%に対応する指令階調値は、他の指令階調値に最も近い或る指令階調値に相当し、濃度50%に対応する指令階調値は、他の指令階調値に最も近い他の指令階調値に相当する。また、濃度40%の補正値の設定において、濃度30%に対応する指令階調値は、複数の指令階調値における第1指令階調値にも相当し、濃度50%に対応する指令階調値は、複数の指令階調値における第2指令階調値にも相当する。
S40std:濃度40%の標準指令階調値
Sbt:濃度50%の補正後指令階調値
Sb:濃度50%の補正前指令階調値
H40=(S40−S40std)/S40std ……(18)
次に、濃度60%の補正値の設定について説明する。この場合も、ホスト側コントローラ210は、最初に基準濃度を特定する。基準濃度の特定は、濃度40%の場合と同様にしてなされる。本実施形態において、ホスト側コントローラ210は、濃度50%を基準濃度として特定する。そして、その後の処理も、濃度40%の場合と同様である。簡単に説明すると、ホスト側コントローラ210は、補正値の設定対象となる濃度60%の列領域と同じ位置の列領域について、基準濃度での補正値を取得する。次に、ホスト側コントローラ210は、取得した補正値に基づいて濃度60%の補正値を設定する。例えば、次式(19)の演算によって濃度60%に対応する指令階調値S60を算出し、次式(20)の演算によって補正値H60を設定する。
S60=S60std×(Sbt/Sb) ……(19)
S60std:濃度60%の標準指令階調値
H60=(S60−S60std)/S60std ……(20)
補正値を設定したならば、ホスト側コントローラ210は、第1実施形態と同様な手順により、設定した補正値をプリンタ側コントローラ150のメモリ152(補正値記憶部155)へ記憶させる。この場合、ホスト側コントローラ210は、プリンタ100と通信をして、補正値を記憶できる状態にする。そして、ホスト側コントローラ210は、そのメモリ212に記憶されている補正値を転送し、プリンタ側コントローラ150のメモリ152へ記憶させる。すなわち、図23に一部を示すように、第2実施形態における補正値記憶部155には、濃度10%の補正値から濃度90%の補正値までの、合計5種類の補正値が、列領域毎に記憶される。
前述した手順により、補正値記憶部155に補正値が記憶されたプリンタ100を購入したユーザーは、所有するホストコンピュータ200にプリンタ100を接続する。このプリンタ100による印刷時には、色変換処理にてホストコンピュータ200が補正値を参照し、その列領域における画像の濃度(指令階調値)を、対応する補正値によって補正する。ホストコンピュータ200での濃度補正により、濃く視認されやすい列領域に対しては、その列領域に対応する単位領域の画素データの階調値が低くなるように補正される。逆に、淡く視認されやすい列領域に対しては、その列領域に対応する単位領域の画素データの階調値が高くなるように補正される。その結果、印刷画像は、各列領域に対応する画像片の濃度が補正されて、画像全体の濃度ムラが抑制される。
上記の各実施形態は、主としてプリンタ100を有する補正値設定システム20について記載されているが、その中には、補正値設定方法や補正値設定装置の開示も含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはい言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述した各実施形態では、ノズル列毎の補正用パターンHPに関し、最低濃度(濃度30%)、中間濃度(濃度50%)、及び、最高濃度(濃度70%)の3種類の帯状パターンBDを有していた。各補正用パターンHPが有する帯状パターンBDに関し、これらの3種類に限定されるものではない。
印刷システム10に関し、前述の実施形態では、印刷装置としてのプリンタ100と、印刷制御装置としてのコンピュータとが別々に構成されているものについて説明したが、この構成に限定されない。印刷システム10は、印刷装置と印刷制御装置とが一体になっているものであっても良い。また、スキャナ300が一体になっているプリンタ・スキャナ複合装置であってもよい。この複合装置であれば、ユーザーの下で補正値を再度設定することも容易である。すなわち、補正値設定システム20を簡単に構築できる。
以上は、工程内における補正値の設定について説明した。すなわち、製造時における補正値の設定について説明した。この点に関し、出荷後において補正値を再設定するようにしてもよい。
前述の実施形態は、6色のインクをヘッド131から吐出させるものであった。しかし、吐出させるインクの種類は、これら6色に限定されるものではない。色の種類が異なっていてもよいし、色数が増えてもよい。例えば、レッドインク、バイオレットインク、グレーインクが含まれていてもよい。
前述した実施形態では、印刷方式としてインターレース方式を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、オーバーラップ方式であっても良い。このオーバーラップ方式とは、1つのラスタラインを異なる複数のノズルNzで形成する印刷方式である。
また、前述の実施形態では、プリンタ100が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の記録装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
100 プリンタ,110 用紙搬送機構,111 給紙ローラ,
112 プラテン,113 搬送ローラ,114 排紙ローラ,
115 搬送モータ,120 キャリッジ移動機構,121 タイミングベルト,
122 キャリッジモータ,123 ガイド軸,124 駆動プーリー,
125 アイドラプーリー,130 ヘッドユニット,131 ヘッド,
140 検出器群,141 リニア式エンコーダ,
142 ロータリー式エンコーダ,143 紙検出器,144 紙幅検出器,
150 プリンタ側コントローラ,151 CPU,152 メモリ,
153 制御ユニット,154 インタフェース部,155 補正値記憶部,
200 ホストコンピュータ,200´ 工程用ホストコンピュータ,
210 ホスト側コントローラ,211 CPU,212 メモリ,
213 第1インタフェース部,214 第2インタフェース部,
220 記録再生装置,230 表示装置,240 入力装置,
300 スキャナ,310 スキャナ側コントローラ,
311 CPU,312 メモリ,313 インタフェース部,
320 読み取り機構,321 原稿台ガラス,322 原稿台カバー,
323 読み取りキャリッジ,324 CCDイメージセンサ,
325 露光ランプ,326 ミラー,327 レンズ,330 移動機構,
331 支持レール,332 規制レール,333 駆動モータ,
334 駆動プーリー,335 アイドラプーリー,336 タイミングベルト,
SS 用紙ストッカ,S 用紙,IC インクカートリッジ,Nz ノズル,
Nk ブラックインクノズル列,Ny イエローインクノズル列,
Nc シアンインクノズル列,Nm マゼンタインクノズル列,
Nlc ライトシアンインクノズル列,Nlm ライトマゼンタインクノズル列,
CP テストパターン,HP 補正用パターン,BD 帯状パターン
Claims (11)
- (A)複数の指令階調値に基づいて、濃度が異なる複数の領域を有するテストパターンを印刷すること、
(B)前記複数の領域のそれぞれについて濃度を測定し、濃度の測定値を取得すること、
(C)前記測定値に基づいて、前記複数の指令階調値のそれぞれについて補正値を設定すること、
(D)前記複数の指令階調値における第1指令階調値よりも大きく、前記第1指令階調値の次に濃い濃度に対応する第2指令階調値よりも小さい他の指令階調値の補正値を設定するために、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値のうち、予め定めた指令階調値についての補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率を求めること、
(E)前記予め定めた指令階調値についての前記比率と同じ比率になるように、前記他の指令階調値の補正値を設定すること、
(F)を行う補正値の設定方法。 - 請求項1に記載の補正値の設定方法であって、
前記補正前指令階調値と前記補正後指令階調値の比率の取得では、
前記第1指令階調値と前記第2指令階調値のうち、補正値の設定時において参照される測定値の種類が多い方を、前記予め定めた指令階調値とする、補正値の設定方法。 - 請求項2に記載の補正値の設定方法であって、
前記補正前指令階調値と前記補正後指令階調値の比率の取得では、
前記第1指令階調値と前記第2指令階調値の一方が、補正値の設定時において参照される測定値の種類が3種類であり、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値の他方が、補正値の設定時において参照される測定値の種類が2種類である場合に、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値の一方を、前記予め定めた指令階調値とする、補正値の設定方法。 - 請求項1から請求項3の何れかに記載の補正値の設定方法であって、
前記テストパターンの印刷では、
印刷ヘッドを移動方向に移動させつつインクを媒体に向けて吐出させる動作と前記移動方向とは交差する搬送方向に前記媒体を搬送する動作とを繰り返し行わせる、補正値の設定方法。 - 請求項4に記載の補正値の設定方法であって、
前記濃度の測定値の取得では、
前記テストパターンの濃度を、前記搬送方向に並ぶ複数の列領域のそれぞれについて測定し、前記複数の領域及び前記列領域の両方に対応させて、前記濃度の測定値を取得する、補正値の設定方法。 - 請求項4又は請求項5に記載の補正値の設定方法であって、
前記テストパターンの印刷では、
同じ種類のインクを吐出させる複数のノズルによって構成されるノズル群を有する印刷ヘッドであって、前記ノズル群を吐出可能なインクの種類に応じた複数有する印刷ヘッドを、前記移動方向に移動させつつ前記ノズルからインクを媒体に向けて吐出させる動作を行わせる、補正値の設定方法。 - 請求項6に記載の補正値の設定方法であって、
前記テストパターンの印刷では、
異なるノズル群で印刷される複数のサブパターンが前記移動方向に配置されたテストパターンを印刷する、補正値の設定方法。 - 請求項7に記載の補正値の設定方法であって、
前記サブパターンは、
最低濃度で印刷されて前記搬送方向に長い最低濃度領域、中間濃度で印刷されて前記搬送方向に長い中間濃度領域、及び、最高濃度で印刷されて搬送方向に長い最高濃度領域を有する、補正値の設定方法。 - (A)同じ種類のインクを吐出させる複数のノズルによって構成されるノズル群を有する印刷ヘッドであって、前記ノズル群を吐出可能なインクの種類に応じた複数有する印刷ヘッドを、移動方向に移動させつつインクを媒体に向けて吐出させる動作と、前記移動方向とは交差する搬送方向に前記媒体を搬送する動作とを繰り返し行わせることで、複数の指令階調値に基づいて、濃度が異なる複数の領域を有するテストパターンを印刷することであって、
異なるノズル群で印刷される複数のサブパターンであって、最低濃度で印刷されて前記搬送方向に長い最低濃度領域、中間濃度で印刷されて前記搬送方向に長い中間濃度領域、及び、最高濃度で印刷されて搬送方向に長い最高濃度領域を有するサブパターンが、前記移動方向に配置されたテストパターンを印刷すること、
(B)前記テストパターンの濃度を、前記複数の領域のそれぞれについて、及び、前記搬送方向に並ぶ複数の列領域のそれぞれについて測定し、前記複数の領域及び前記列領域の両方に対応させて、濃度の測定値を取得すること、
(C)前記測定値に基づいて、前記複数の指令階調値のそれぞれについて補正値を設定すること、
(D)前記複数の指令階調値における第1指令階調値よりも大きく、前記第1指令階調値の次に濃い濃度に対応する第2指令階調値よりも小さい他の指令階調値の補正値を設定するために、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値のうち、予め定めた指令階調値についての補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率を求めること、
(E)前記予め定めた指令階調値についての前記比率と同じ比率になるように、前記他の指令階調値の補正値を設定すること、
(F)を行う補正値の設定方法であって、
(G)前記補正前指令階調値と前記補正後指令階調値の比率の取得では、
前記第1指令階調値と前記第2指令階調値の一方が、補正値の設定時において参照される測定値の種類が3種類であり、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値の他方が、補正値の設定時において参照される測定値の種類が2種類である場合に、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値の一方を、前記予め定めた指令階調値とする、補正値の設定方法。 - (A)補正値の設定対象となる印刷装置に印刷させたテストパターンの濃度を測定するスキャナであって、
(A1)前記テストパターンが有する、複数の指令階調値に基づく濃度が異なる複数の領域のそれぞれについて濃度を測定すること、
を行うスキャナと、
(B)コントローラであって、
(B1)前記スキャナからの前記濃度の測定値を取得すること、
(B2)前記測定値に基づいて、前記複数の指令階調値のそれぞれについて補正値を設定すること、
(B3)前記複数の指令階調値における第1指令階調値よりも大きく、前記第1指令階調値の次に濃い濃度に対応する第2指令階調値よりも小さい他の指令階調値の補正値を設定するために、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値のうち、予め定めた指令階調値についての補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率を求めること、
(B4)前記予め定めた指令階調値についての前記比率と同じ比率になるように、前記他の指令階調値の補正値を設定すること、
(C)を行う補正値設定システム。 - 対象となる印刷装置に補正値を設定する補正値設定システムに用いられるプログラムであって、
複数の指令階調値に基づいて、濃度が異なる複数の領域を有するテストパターンを前記印刷装置に印刷させること、
前記複数の領域のそれぞれについてスキャナに濃度を測定させること、
濃度の測定値を前記スキャナから取得すること、
前記測定値に基づいて、前記複数の指令階調値のそれぞれについて補正値を設定すること、
前記複数の指令階調値における第1指令階調値よりも大きく、前記第1指令階調値の次に濃い濃度に対応する第2指令階調値よりも小さい他の指令階調値の補正値を設定するために、前記第1指令階調値と前記第2指令階調値のうち、予め定めた指令階調値についての補正前指令階調値と補正後指令階調値の比率を求めること、
前記予め定めた指令階調値についての前記比率と同じ比率になるように、前記他の指令階調値の補正値を設定すること、
をコントローラに行わせるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006223441A JP2008044277A (ja) | 2006-08-18 | 2006-08-18 | 補正値の設定方法、補正値設定システム、及び、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006223441A JP2008044277A (ja) | 2006-08-18 | 2006-08-18 | 補正値の設定方法、補正値設定システム、及び、プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008044277A true JP2008044277A (ja) | 2008-02-28 |
JP2008044277A5 JP2008044277A5 (ja) | 2009-09-03 |
Family
ID=39178461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006223441A Withdrawn JP2008044277A (ja) | 2006-08-18 | 2006-08-18 | 補正値の設定方法、補正値設定システム、及び、プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008044277A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009231957A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Seiko Epson Corp | 補正値取得方法、及び、液体噴射装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0428556A (ja) * | 1990-05-25 | 1992-01-31 | Canon Inc | 画像形成装置および画像読取装置 |
JP2003228201A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-15 | Canon Inc | 画像処理制御方法及び画像形成装置 |
WO2005042256A1 (ja) * | 2003-10-31 | 2005-05-12 | Seiko Epson Corporation | 印刷方法及び印刷システム |
JP2006015596A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-19 | Seiko Epson Corp | 画像の濃度を補正するための補正値の設定方法 |
-
2006
- 2006-08-18 JP JP2006223441A patent/JP2008044277A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0428556A (ja) * | 1990-05-25 | 1992-01-31 | Canon Inc | 画像形成装置および画像読取装置 |
JP2003228201A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-15 | Canon Inc | 画像処理制御方法及び画像形成装置 |
WO2005042256A1 (ja) * | 2003-10-31 | 2005-05-12 | Seiko Epson Corporation | 印刷方法及び印刷システム |
JP2006015596A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-19 | Seiko Epson Corp | 画像の濃度を補正するための補正値の設定方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009231957A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Seiko Epson Corp | 補正値取得方法、及び、液体噴射装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4770258B2 (ja) | 補正値の設定方法、及び、補正値の設定装置 | |
US20080152413A1 (en) | Printing Method, Storage Medium Having Program Stored Thereon, and Printing System | |
JP2007144885A (ja) | 異物濃度の読み取り有無の判定方法、及び、テストパターンの濃度の代表値を算出する方法 | |
JP4356720B2 (ja) | 印刷方法、及び、印刷装置 | |
JP4412311B2 (ja) | 印刷方法、及び、印刷装置 | |
US7862140B2 (en) | Printing method, printing apparatus, and storage medium having program stored thereon with ink ejection amount correction | |
US20090262373A1 (en) | Method of calculating correction value and liquid ejecting apparatus | |
JP2006305957A (ja) | 異物濃度の読み取り有無の判定方法、及び、その判定装置 | |
JP4356721B2 (ja) | 印刷方法、及び、印刷装置 | |
JP4735027B2 (ja) | 濃度測定方法、印刷方法、補正値算出方法及び印刷装置製造方法 | |
JP2008093851A (ja) | 補正値の設定方法、補正値設定システム、及び、プログラム | |
JP4366514B2 (ja) | 印刷装置、及び、印刷方法 | |
JP4655749B2 (ja) | 補正値取得方法、印刷方法及び印刷装置製造方法 | |
JP4635818B2 (ja) | 画像の濃度補正の実行可否の判定方法 | |
JP2008044277A (ja) | 補正値の設定方法、補正値設定システム、及び、プログラム | |
JP2008044276A (ja) | 補正値の設定方法、補正値設定システム、及び、プログラム | |
JP2008044274A (ja) | 補正値の設定方法、補正値設定システム、及び、プログラム | |
JP2008060922A (ja) | 測定濃度値修正方法、印刷方法、補正値算出方法、及び、印刷装置の製造方法 | |
JP4770257B2 (ja) | 媒体の搬送ばらつき検出方法、及び、その検出装置 | |
JP2008080678A (ja) | 補正値取得方法及び印刷方法 | |
JP2008044275A (ja) | 補正値の設定方法、補正値設定システム、及び、プログラム | |
JP2007196393A (ja) | 印刷方法、印刷システム及びプログラム | |
JP2008080677A (ja) | 補正値取得方法及び印刷方法 | |
JP2008055656A (ja) | 補正値の設定方法、補正値設定システム、及び、プログラム | |
JP2008055728A (ja) | テストパターンの印刷方法、補正値の取得方法、補正値の取得装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090709 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090717 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090717 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20090717 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20090722 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110808 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110823 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20110912 |