JP2008042604A - スピーカー装置 - Google Patents

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健 岩田
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Abstract

【課題】コストダウンが図れ、電気的な接続の確実性を向上させることが可能な錦糸線と配線との接続構造を有するスピーカー装置を提供する。
【解決手段】スピーカー装置は、錦糸線及び配線の各々を固定する固定部を有する支持体を備えている。ここで、錦糸線は、ボイスコイルのリード線に電気的に接続されるのが好ましく、また、配線は、音声電流が出力されるアンプ側の出力配線と電気的に接続されるのが好ましい。そして、錦糸線と配線とは、固定部に固定された状態で直接的に接続されている。これにより、端子板及び端子金具を設けることなく、錦糸線と配線との電気的な接続の確実性を向上させることができると共に、端子板等を設けない分だけ部品点数を削減でき、スピーカー装置のコストダウンを図ることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、スピーカー装置における、錦糸線と配線の接続構造に関する。
従来、ボイスコイルのリード線と電気的に接続された錦糸線と、コネクタ端子から引き出された配線との電気的な接続は、フレーム等に設けられた端子板の端子金具を通じて行うのが一般的であった(例えば、特許文献1を参照)。
なお、特許文献2には、ボイスコイルのリード線を振動板の面上に固定して錦糸線に半田付け接続し、そして、この錦糸線の他端側を端子に半田付け接続し、さらに、端子とコネクタ部とを接続した配線接続構造を有するスピーカー装置が記載されている。また、特許文献2に記載の配線接続構造と略同様の配線接続構造を有するスピーカー装置の一例が特許文献3に記載されている。また、音声電流を入力するためのケーブルのコネクタと、ボイスコイルに接続されたリード線との接続を端子部にて行う配線接続構造を有するスピーカー装置の一例が特許文献4に記載されている。
特開平9−84166号公報 特開平8−79866号公報 特開平9−130890号公報 特開平11−341574号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載のスピーカー装置のように、錦糸線と配線との接続のために端子板を設けると、その分だけ、スピーカー装置のコストが高くなってしまうという問題がある。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、主として、コストダウンが図れ、電気的な接続の確実性を向上させることが可能な錦糸線と配線との接続構造を有するスピーカー装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、スピーカー装置であって、錦糸線及び配線の各々を固定する固定部を有する支持体を備え、前記錦糸線と前記配線とは、前記固定部に固定された状態で直接的に接続されていることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、スピーカー装置は、錦糸線及び配線の各々を固定する固定部を有する支持体を備え、前記錦糸線と前記配線とは、前記固定部に固定された状態で直接的に接続されている。
上記のスピーカー装置は、錦糸線及び配線の各々を固定する固定部を有する支持体を備えている。ここで、錦糸線は、ボイスコイルのリード線に電気的に接続されるのが好ましく、また、配線は、音声電流が出力されるアンプ側の出力配線と電気的に接続されるのが好ましい。そして、錦糸線と配線とは、固定部に固定された状態で直接的に接続されている。これにより、上記した先行技術のように端子板及び端子金具を設けることなく、錦糸線と配線との電気的な接続の確実性を向上させることができると共に、当該先行技術と比べ、その分だけ部品点数を削減でき、スピーカー装置のコストダウンを図ることができる。
上記のスピーカー装置の一つの態様では、前記固定部は、複数の面を有する箱状及び凹状の形状に形成され、前記複数の面のうち第1の面に設けられ、前記配線を挿通するための配線挿通穴と、前記第1の面に設けられ、前記配線の一端側を固定するための配線固定部と、前記第1の面に隣接する第2の面に設けられ、前記錦糸線を挿通するための錦糸線挿通穴と、前記第2の面と対向する第3の面側に設けられ、前記錦糸線の一端側を固定する錦糸線固定部と、を有し、前記錦糸線の一端側は、前記錦糸線挿通穴に挿通され、前記錦糸線固定部に固定されていると共に、前記配線の一端側は、前記配線挿通穴に挿通され、さらに前記錦糸線と絡むように前記第1の面側に折り返された状態で前記配線固定部に固定され、前記配線と前記錦糸線との接続部分には半田付けがされている。
かかる態様により、万が一、配線及び/又は錦糸線に対して引っ張りによる外力等が作用した場合でも、配線及び錦糸線が固定部から離脱し難くなる。
即ち、かかる態様によれば、配線の一端側は、配線挿通穴に挿通され、さらに錦糸線と絡むように第1の面側に折り返された状態で配線固定部に固定されている。そのため、配線に引っ張りによる外力(固定部の突出方向への引っ張りによる外力を含む)が作用した場合でも、配線が固定部から離脱し難くなる。一方、錦糸線の一端側は、錦糸線挿通穴に挿通され、錦糸線固定部に固定されている。そのため、錦糸線に引っ張りによる外力(固定部の突出方向への引っ張りによる外力を含む)が作用した場合でも、錦糸線が固定部から離脱し難くなる。ここで、もし、配線挿通穴及び錦糸線挿通穴に相当する部分がU字状のスリット形状に夫々形成されていた場合を想定すると、配線及び錦糸線に対して、固定部の突出方向への引っ張りによる外力が作用した場合には、当該配線及び当該錦糸線は固定部から容易に離脱してしまう恐れがあるが、この態様によれば、そのような不具合は生じない。
また、この態様によれば、配線の一端側は、錦糸線と絡むように第1の面側に折り返されているので、そのように折り返されないで配線の一端側と錦糸線とが接続されたものと比較して、配線と錦糸線との接続部分の接触面積を増やすことができると共に、その両者の電気的な接続の確実性を向上させることができる。
好適な例では、前記支持体は、外周部と、前記外周部の内側に設けられた内周部と、前記外周部と前記内周部とを連結するアーム部と、を有し、前記固定部は、前記内周部に設けられているのが好ましい。また、好適な例では、支持体は樹脂材料により形成されているのが好ましい。これにより、工数を増加させることなく容易に固定部を形成することが可能となる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記配線固定部及び前記錦糸線固定部の各々はスリット形状に形成され、前記配線は前記配線固定部に狭持されていると共に、前記錦糸線は前記錦糸線固定部に狭持されている。これにより、配線を容易且つ確実に配線固定部に固定することができると共に、錦糸線を容易且つ確実に錦糸線固定部に固定することができる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記第1の面に対向する第4の面には、前記配線を仮固定するスリット形状の配線仮固定部が設けられている。これにより、錦糸線を錦糸線仮固定部に仮固定することができる。そうすると、スピーカー装置の製造過程において、配線の一端側を、配線仮固定部から離脱し、さらに錦糸線と絡むように第1の面側に折り返し、さらに配線固定部に挟持させつつ固定することが容易となる。
上記のスピーカー装置の他の態様では、前記固定部内に位置する前記錦糸線及び前記配線は、当該固定部内に保持された前記接着剤により固定されている。これにより、固定部において錦糸線と配線との固定がより強固なものになると共に、錦糸線と配線との接続部分の保護が図れ、その両者が電気的に非接続状態となるのを防止できる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[スピーカー装置の構成]
図1は、本発明の実施例に係る、錦糸線と配線の接続構造を有するスピーカー装置100を、その中心軸L1を通る平面で切断したときの断面図を示す。
スピーカー装置100は、図1に示すように、磁気回路30と、振動系部材31と、を備えている。なお、本発明では、スピーカー装置の構成及び駆動方式等は以下に述べるものに限定されるものではない。
まず、磁気回路30の構成は次の通りである。
本磁気回路30は、ヨーク1、マグネット2及びプレート3を有している。
ヨーク1は、略円柱状の形状を有するセンターポール1aと、センターポール1aの外周壁の下端部から外側に且つ斜め上方に延在するように形成されたフランジ部1bと、を有する。マグネット2は、環状の形状を有し、フランジ部1b上に取り付けられている。プレート3は、環状の形状を有し、マグネット3上に取り付けられている。センターポール1aとプレート3の間にはマグネット2の磁束が集中する磁気ギャップ32が形成されている。
次に、振動系部材31の構成は次の通りである。
振動系部材31には、支持体4、ボイスコイルボビン5、ボイスコイル6、ダンパー7、振動板8、エッジ9、及びキャップ10が含まれる。
支持体4は、スピーカー装置100の様々な構成要素を支持するフレームとしての機能を有する。支持体4の下端部は、プレート3上に取り付けられている。なお、支持体4の詳細な構成は後述する。また、本例では、支持体4はスピーカー装置用のフレームとして構成されているが、本発明では、これに限定されず、支持体4は、スピーカー装置用のブラケットや、スピーカーボックスなどであっても構わない。
ボイスコイルボビン5は、円筒状の形状を有し、センターポール1aの外周壁の上端部を覆う位置に配置されている。
ボイスコイル6は、1対のプラス及びマイナスのリード線(図示略)を有し、ボイスコイルボビン5の外周壁の下端部に巻かれている。このため、ボイスコイル6は、磁気ギャップ32内に配置されている。ここで、プラス側のリード線はL(又はR)チャンネル信号の入力配線であり、マイナス側のリード線はグランド(GND:接地)信号の入力配線である。各リード線は、1対のプラス及びマイナスの錦糸線11、即ち、1つのプラスの錦糸線11a及び1つのマイナスの錦糸線11b(図5(b)を参照)に夫々電気的に接続され、また、プラスの錦糸線11a及びマイナスの錦糸線11bは、1対のプラス及びマイナスの配線(コード)16、即ち、1つのプラスの配線16a及び1つのマイナスの配線16b(図5を参照)に夫々電気的に接続されている。さらに、1つのプラスの配線16a及び1つのマイナスの配線16bは、支持体4に設けられ、アンプ側の1対のプラス及びマイナスの出力配線に電気的に接続されるコネクタ端子4f(図3及び図5等を参照)に夫々電気的に接続されている。これにより、ボイスコイル6には、コネクタ端子4f、一対のプラス及びマイナスの配線16、一対のプラス及びマイナスの錦糸線11、及び、一対のプラス及びマイナスのリード線を介して、アンプ側から1チャンネル分の信号及び電力(以下、単に「音声電流」とも称する)が夫々入力される。
ダンパー7は、ボイスコイルボビン5を弾性的に支持する。ダンパー7は、環状の形状を有し、同心円状の複数の波形形状(コルゲーション)を備えて構成される。ダンパー7の内周縁部はボイスコイルボビン5の外周壁の上端部付近に取り付けられている一方、ダンパー7の外周縁部は支持体4の中央部付近に取り付けられている。
振動板8は、コーン状の形状をなし、入力信号に応じた音波を放射する機能を有する。振動板8の内周縁部はボイスコイルボビン5の外周壁の上端部に取り付けられている。
エッジ9は、環状の形状及びΩ状の断面形状を有し、振動板7で生じる不要な振動などを吸収する機能を有する。エッジ9の内周縁部は振動板8の外周縁部に取り付けられる一方、エッジ9の外周縁部は支持体4の上端部に取り付けられている。
キャップ10は、ドーム形状を有し、スピーカー装置100の内部に粉塵等の侵入を防止する機能を有する。キャップ10は、ボイスコイルボビン5の上面側を覆う位置に取り付けられている。
以上の構成を有するスピーカー装置100では、アンプ側から出力された音声電流は、上述した経路を辿ってボイスコイル6へ入力される。これにより、フレミングの左手の法則に基づき、磁気ギャップ32内でボイスコイル6に駆動力が発生し、振動板8をスピーカー装置100の中心を通る中心軸L1方向へ振動させる。これにより、振動板8を通じて矢印Y1方向に音波が放射される。
(支持体における錦糸線と配線の接続構造)
まず、図2乃至図4を参照して、支持体4の構成について詳述する。
図2(a)は、図1の矢印Y1方向から見た支持体4の背面側の斜視図を示す。図2(b)は、図1の矢印Y1方向と逆方向から見た支持体4の正面図を示す。図3(a)は、図2(a)の矢印Y3方向から見た支持体4の側面図を示す。図3(b)は、図2(a)の矢印Y4方向から見た支持体4の側面図を示す。図4は、図2(a)の破線領域E1に対応する部分を拡大した要部拡大斜視図であり、特に、錦糸線11と配線16とを固定するための固定部4d付近を拡大して示す。
支持体4は、好適な例では樹脂材料により形成され、振動板8を取り囲む位置に設けられる外周部4aと、外周部4aの内側に設けられ、磁気回路30等を支持する内周部4bと、当該支持体4の周方向に適宜の間隔をおいて設けられ、外周部4aと内周部4bを連結する複数のアーム部4cと、を備えている。
外周部4aは、略環状の形状及び枠状の形状を有し、振動板8と連結されたエッジ9の外周部を支持する役割を有する。外周部4aには、上述したコネクタ端子4fが設けられている。
内周部4bは、略環状の形状を有し、外周部4a側へ張り出すように設けられ、錦糸線11と配線16とを固定する役割を有する複数の固定部4dを備える張り出し部4xと、図5(a)に示すように、各固定部4dから夫々導出された一対のプラス及びマイナスの配線16をコネクタ端子4f側へ案内すると共に、一対のプラス及びマイナスの配線16の各部分を固定する、凹状の複数の配線案内部4eと、を備えている。
複数の固定部4dは、振動板8と逆側の位置に設けられている。複数の固定部4dのうち、一方の固定部4dと、他方の固定部4dとは、張り出し部4xにおいて、その中心を通る仮想直線L2に対して対称的な形状を有するように設けられている。各固定部4dは、一定量の接着剤を保持する箱状及び凹状の形状に形成され、張り出し部4xから振動板8と逆側へ突出する複数の面を有する。ここで、複数の面には、第1の面41と、第1の面41に隣接する位置に且つ連なるように設けられた第2の面42と、第1の面41に隣接する位置に且つ連なるように設けられると共に、第2の面42に対向する位置に設けられた第3の面43と、第2の面42及び第3の面43に夫々隣接する位置に且つ連なるように設けられると共に、第1の面41に対向する位置に設けられた第4の面44と、が含まれる。また、本例では、第1の面41は内周部4b側に設けられていると共に、第3の面43は張り出し部4xの中心を通る仮想直線L2側に設けられている。
第1の面41は、プラスの配線16a又はマイナスの配線16bを挿通するための配線挿通穴41aと、凹状及びU字状のスリット形状に形成され、プラスの配線16aの一端側又はマイナスの配線16bの一端側を挟持した状態で固定するための配線固定部41bと、を有する。第2の面42は、プラスの錦糸線11a又はマイナスの錦糸線11bを挿通するための錦糸線挿通穴42aを有する。第3の面43は、凹状及びU字状のスリット形状に形成され、プラスの錦糸線11aの一端側又はマイナスの錦糸線11bの一端側を挟持した状態で固定するための錦糸線固定部43aを有する。第4の面44は、凹状及びU字状のスリット形状に形成され、プラスの配線16aの一端側又はマイナスの配線16bの一端側を仮固定するための配線仮固定部44aを有する。
次に、図5を参照して、上記した構成を有する支持体4における、錦糸線11と配線16の接続構造について説明する。
図5(a)は、図1の矢印Y1方向から見たスピーカー装置100の背面側斜視図を示す。図5(b)は、図5(a)の破線領域E2付近を拡大したスピーカー装置100の要部拡大斜視図であり、特に、固定部4dにおける、錦糸線11と配線16の接続構造を示す。
一対のプラス及びマイナスの錦糸線11の各一端側は、それぞれ、第2の面42の外側から第3の面43側にかけて各錦糸線挿通穴42aに挿通され、さらに略直角に折り曲げられた状態で各錦糸線固定部43aに狭持された状態で固定されている。なお、一対のプラス及びマイナスの錦糸線11の各他端側は、図示を省略するが、ボイスコイル6の一対のプラス及びマイナスのリード線と夫々電気的に接続されている。
一方、一対のプラス及びマイナスの配線16の各一端側は、それぞれ、第1の面41の外側から第4の面44側にかけて各配線挿通穴41aに挿通され、さらに一対のプラス及びマイナスの錦糸線11と接触するように且つ絡むように第1の面41側に折り返され、各配線固定部41bに挟持された状態で固定されている。
これにより、プラスの錦糸線11aとプラスの配線16aとは、固定部4dに固定された状態で直接的に接続されていると共に、マイナスの錦糸線11bとマイナスの配線16bとは、固定部4dに固定された状態で直接的に接続されている。そして、一対のプラス及びマイナスの錦糸線11と、一対のプラス及びマイナスの配線16との接続部分(破線領域E3の部分)には半田付け(図示略)がされている。さらに、各固定部4d内には図示しない接着剤が塗布され、各固定部4d内に位置する錦糸線11及び配線16は、当該固定部4d内に保持された接着剤により固定されている。
ここで、図6を参照して、支持体4の固定部4dにおける、錦糸線11と配線16との接続方法について説明する。
図6(a)〜図6(d)は、支持体4の固定部4dのみを拡大した要部拡大斜視図であり、錦糸線11と配線16との接続方法を示す各工程図である。
まず、図6(a)に示すように、配線16の一端側を、第1の面41の外側から第4の面44側にかけて移動させつつ配線挿通穴41aに挿通する(配線挿通工程)。次に、図6(b)に示すように、配線16の一端側を配線仮固定部44aに挟持させつつ仮固定する(配線仮固定工程)。次に、図6(b)に示すように、錦糸線11の一端側を、第2の面42の外側から第3の面43側にかけて移動させつつ錦糸線挿通穴42aに挿通する(錦糸線挿通工程)。次に、図6(b)に示すように、錦糸線11の一端側を、さらに第3の面43側に移動させつつ配線16上を跨がらせ、さらに略直角に折り曲げて錦糸線固定部43aに挟持させつつ固定する(錦糸線固定工程)。特に、この錦糸線固定工程では、上記の配線仮工程により、錦糸線11の一端側を配線16上に容易に跨らせることが可能となる。次に、図6(c)に示すように、配線16の一端側を、配線仮固定部44aから離脱し、続いて錦糸線11と絡むように第1の面41側に折り返し、続いて配線固定部41bに挟持させつつ固定する(配線固定工程)。次に、図6(d)に示すように、錦糸線11と配線16との接続部分(破線領域E3の部分)に半田付け(図示略)を行う(半田付け工程)。次に、図6(d)において、固定部4d内に一定量の接着剤(図示略)を塗布し、続いて、その接着剤を乾燥させ、錦糸線11と配線16との接続部分を当該接着剤により固定及び保護する(接着剤塗布工程)。
以上の各工程を経ることにより、錦糸線11と配線16とを固定部4dに容易且つ確実に固定することができると共に、その両者の電気的な接続を確実なものとすることができる。
次に、比較例と比較した、本発明の実施例に係る支持体4における、錦糸線11と配線16との接続構造に関する有利な点について述べる。
まず、図7を参照して、比較例に係るスピーカー装置50における錦糸線11と配線16との接続構造について説明する。図7は、比較例に係る、錦糸線11と配線16との接続構造を示すスピーカー装置50の要部拡大斜視図である。なお、以下では、本実施例と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
比較例に係るスピーカー装置50は、支持体4にハトメ19を通じて取り付けられる端子板17と、端子板17に取り付けられた一対のプラス及びマイナスの端子金具18と、を有する。一対のプラス及びマイナスの錦糸線11の各一端側は、対応する各端子金具18に夫々電気的に接続されていると共に、一対のプラス及びマイナスの錦糸線11の各他端側は、図示を省略するが、ボイスコイル6の一対のプラス及びマイナスのリード線に夫々電気的に接続されている。一方、アンプ側の出力配線と電気的に接続されるコネクタ端子4f(図示略)から引き出された一対のプラス及びマイナスの配線16の各一端側は、対応する各端子金具18に夫々電気的に接続されている。
これにより、比較例では、一対のプラス及びマイナスの配線16と、一対のプラス及びマイナスの錦糸線11とが、端子板17に設けられた各端子金具18を通じて夫々電気的に接続された接続構造を有している。
かかる接続構造を有する比較例では、錦糸線11と配線16との接続のために別部材たる端子板17及び端子金具18を設けているので、その分だけ、スピーカー装置50のコストが高くなってしまうという問題がある。
この点、本発明の実施例に係るスピーカー装置100は、錦糸線11及び配線16の各々を固定する固定部4dを有する支持体4を備え、錦糸線11と配線16とは、固定部4dに固定された状態で直接的に接続されている。これにより、端子板17及び端子金具18を設けることなく、錦糸線11と配線16との電気的な接続の確実性を向上させることができると共に、比較例と比べ、その分だけ部品点数を削減でき、スピーカー装置100のコストダウンを図ることができる。
また、固定部4dは、複数の面を有する箱状の形状に形成され、その複数の面のうち第1の面41に設けられ、配線16を挿通するための配線挿通穴41aと、第1の面41aに設けられ、配線16の一端側を固定するための配線固定部41bと、第1の面41に隣接する第2の面42に設けられ、錦糸線11を挿通するための錦糸線挿通穴42aと、第2の面42と対向する第3の面43側に設けられ、錦糸線11の一端側を固定する錦糸線固定部43aと、を有し、錦糸線11の一端側は、錦糸線挿通穴42aに挿通され、錦糸線固定部43aに固定されていると共に、配線16の一端側は、配線挿通穴41aに挿通され、さらに錦糸線11と絡むように第1の面41側に折り返された状態で配線固定部41bに固定され、配線16と錦糸線11との接続部分(破線領域E3の部分)には半田付け(図示略)がされている。
かかる構成により、万が一、配線16及び/又は錦糸線11に対して引っ張りによる外力等が作用した場合でも、配線16及び錦糸線11が固定部4dから離脱し難くなる。
即ち、かかる構成によれば、配線16の一端側は、配線挿通穴41aに挿通され、さらに錦糸線11と絡むように第1の面41側に折り返された状態で配線固定部41bに固定されている。そのため、配線16に引っ張りによる外力(固定部4dの突出方向、換言すれば振動板8と逆側、即ち、図5(b)において紙面手前側への引っ張りによる外力を含む)が作用した場合でも、配線16が固定部4dから離脱し難くなる。一方、錦糸線11の一端側は、錦糸線挿通穴42aに挿通され、錦糸線固定部43aに固定されている。そのため、錦糸線11に引っ張りによる外力(固定部4dの突出方向への引っ張りによる外力を含む)が作用した場合でも、錦糸線が固定部4dから離脱し難くなる。ここで、もし、図5(b)において、配線挿通穴41a及び錦糸線挿通穴42aがU字状のスリット形状に夫々形成されていた場合を想定すると、配線16及び錦糸線11に対して、固定部4dの突出方向への引っ張りによる外力が作用した場合には、当該配線16及び当該錦糸線11は固定部4dから容易に離脱してしまう恐れがあるが、本実施例の接続構造によれば、そのような不具合は生じない。
また、配線16の一端側は、錦糸線11と絡むように第1の面41側に折り返されているので、そのように折り返されないで配線16の一端側と錦糸線11とが接続されたものと比較して、配線16と錦糸線11との接続部分の接触面積を増やすことができると共に、その両者の電気的な接続の確実性を向上させることができる。
また、配線固定部41b及び錦糸線固定部43aの各々はスリット形状に形成され、配線16は配線固定部41bに狭持されていると共に、錦糸線11は錦糸線固定部43aに狭持されている。これにより、配線16を容易且つ確実に配線固定部41bに固定することができると共に、錦糸線11を容易且つ確実に錦糸線固定部43aに固定することができる。
また、固定部4dの第1の面41に対向する第4の面44には、配線16を仮固定する錦糸線仮固定部44aが設けられている。これにより、錦糸線11を錦糸線仮固定部44aに仮固定することができる。そうすると、その後の上記した配線固定工程において、配線16の一端側を、配線仮固定部44aから離脱し、さらに錦糸線11と絡むように第1の面41側に折り返し、さらに配線固定部41bに挟持させつつ固定することが容易となる。
また、固定部4dは、一定量の接着剤(図示略)を保持する凹状の形状に形成され、固定部41内に位置する錦糸線11及び配線16は、当該固定部4d内に保持された接着剤により固定されている。これにより、固定部4dにおいて錦糸線11と配線16との固定がより強固なものになると共に、錦糸線11と配線16との接続部分の保護が図れ、その両者が電気的に非接続状態となるのを防止できる。
好適な例では、支持体4は樹脂材料により形成されているのが好ましい。これにより、工数を増加させることなく容易に固定部4dを形成することが可能となる。
本発明の実施例に係る錦糸線と配線の接続構造を有するスピーカー装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施例に係る支持体の背面側斜視図及び正面図である。 本発明の実施例に係る支持体の各種側面図である。 支持体に設けられた錦糸線と配線を固定する固定部の要部拡大斜視図である。 本実施例の固定部における錦糸線と配線の接続構造を示す背面側斜視図及び要部拡大斜視図である。 本実施例の固定部における錦糸線と配線の接続方法を示す各工程図である。 比較例に係るスピーカー装置における錦糸線と配線の接続構造を示す要部拡大斜視図である。
符号の説明
4 支持体
4b 内周部
4d 固定部
4f コネクタ端子
41 第1の面
41a 配線挿通穴
41b 配線固定部
42 第2の面
42a 錦糸線挿通穴
43 第3の面
43a 錦糸線固定部
44 第4の面
44a 錦糸線仮固定部
6 ボイスコイル
8 振動板
11 錦糸線
16 配線
100 スピーカー装置

Claims (7)

  1. 錦糸線及び配線の各々を固定する固定部を有する支持体を備え、
    前記錦糸線と前記配線とは、前記固定部に固定された状態で直接的に接続されていることを特徴とするスピーカー装置。
  2. 前記固定部は、複数の面を有する箱状及び凹状の形状に形成され、
    前記複数の面のうち第1の面に設けられ、前記配線を挿通するための配線挿通穴と、
    前記第1の面に設けられ、前記配線の一端側を固定するための配線固定部と、
    前記第1の面に隣接する第2の面に設けられ、前記錦糸線を挿通するための錦糸線挿通穴と、
    前記第2の面と対向する第3の面側に設けられ、前記錦糸線の一端側を固定する錦糸線固定部と、を有し、
    前記錦糸線の一端側は、前記錦糸線挿通穴に挿通され、前記錦糸線固定部に固定されていると共に、前記配線の一端側は、前記配線挿通穴に挿通され、さらに前記錦糸線と絡むように前記第1の面側に折り返された状態で前記配線固定部に固定され、
    前記配線と前記錦糸線との接続部分には半田付けがされていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  3. 前記配線固定部及び前記錦糸線固定部の各々はスリット形状に形成され、
    前記配線は前記配線固定部に狭持されていると共に、前記錦糸線は前記錦糸線固定部に狭持されていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。
  4. 前記第1の面に対向する第4の面には、前記配線を仮固定するスリット形状の配線仮固定部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。
  5. 前記固定部内に位置する前記錦糸線及び前記配線は、当該固定部内に保持された前記接着剤により固定されていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカー装置。
  6. 前記支持体は、外周部と、前記外周部の内側に設けられた内周部と、前記外周部と前記内周部とを連結するアーム部と、を有し、
    前記固定部は、前記内周部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカー装置。
  7. 前記支持体は樹脂材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカー装置。
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