JP2008042568A - 移動体通信端末、および、プログラム - Google Patents

移動体通信端末、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】使い勝手のよい動画撮像を実現する。
【解決手段】制御部100は、縦位置の移動体通信端末1で動画撮像をおこなう場合、開閉角度センサ50が検出する移動体通信端末1の開閉角度に基づいて、表示部40から被写体に向かう表示装置方向と、撮像レンズLZから被写体に向かうレンズ方向とのなす角度を算出する。制御部100は、角度が生じていない場合は、設定情報格納領域72に予め格納されている設定情報に基づいて、撮像素子21による撮像画像から抽出する範囲を決定する。一方、角度が生じている場合は、設定情報に基づく抽出範囲から当該角度に応じてシフトさせるシフト量を算出し、算出したシフト量に応じた位置で抽出範囲を決定する。制御部100は、決定した抽出範囲で動画像を抽出して表示部40や画像格納領域71に出力する。これにより、表示部40からの被写体方向を示す動画像を得ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体通信端末、および、プログラムに関し、特に、動画撮像機能を有する移動体通信端末、および、プログラムに関する。
携帯電話などの移動体通信端末には、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)などの撮像素子を用いたカメラ機能を備えているものが多く、スチル画像のみならず、動画像の撮像をおこなえることが一般的になっている。
移動体通信端末の外形形状は、略長方形である場合が多く、一般的には、縦長方向となるように保持されて利用されることが多い。また、撮像に用いられる撮像素子も長方形形状であることが一般的であり、移動体通信端末が縦長方向となるように保持された場合、撮像画像の画角も縦長方向となる。
このような画角の撮像画像は、スチル画像であれば問題ないが、画面のアスペクト比が横長で固定される動画像の場合は縦横比が合わない。よって、画角が縦長方向となる状態で動画を撮像する場合、通常、撮像された画像の一部を動画像のアスペクト比に合わせて抽出することで対応している。
ここで、近時の移動体通信端末は、デザイン性や機能性に応じて、筐体の形態が様々であり、カメラ機能に用いるレンズや撮像画像を表示する表示装置の配置も多様である(例えば、特許文献1)。
このため、2つの筐体で構成される折りたたみ式の移動体通信端末において、レンズと表示装置とがそれぞれ異なる筐体に配置される形態も存在する。このような形態の移動体通信端末で上記のような画像抽出を伴う動画撮像をおこなった場合、筐体を開いた角度によっては、レンズが写している方向と表示画面の方向とが一致しない。このような場合、実際に撮像される画像と撮影者の撮影感覚とにズレが生じてしまい、動画撮影時の使い勝手が悪かった。
特開2005−323336号公報
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、撮影時の使い勝手を向上した移動体通信端末、および、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる移動体通信端末は、
一の筐体に配置された撮像レンズと、
前記撮像レンズへの入射光に基づいて撮像画像を生成する撮像素子と、
前記撮像素子が生成した撮像画像の一部を抽出する画像抽出手段と、
前記一の筐体と対をなす他の筐体に配置され、少なくとも前記画像抽出手段が抽出した画像を表示する表示装置と、を備えた、一対の前記筐体から構成される折りたたみ型の移動体通信端末であって、
少なくとも被写体に対する前記撮像レンズの方向と該被写体に対する前記表示装置の方向に基づいて、前記画像抽出手段が抽出する範囲を決定する抽出範囲決定手段を備える、
ことを特徴とする。
上記移動体通信端末において、
前記抽出範囲決定手段は、前記被写体に対する前記撮像レンズと前記表示装置の方向がなす角度を特定する角度特定手段をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記角度特定手段が特定した角度に基づいて抽出範囲を決定することが望ましい。
上記移動体通信端末において、
前記角度特定手段は、前記筐体の開閉角度に基づいて、前記被写体に対する前記撮像レンズと前記表示装置の方向がなす角度を特定することが望ましい。
上記移動体通信端末は、
撮像時のズーム動作を制御するズーム制御手段をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記抽出範囲決定手段は、少なくとも、前記被写体に対する前記撮像レンズと前記表示装置の方向と、前記ズーム制御手段による撮像時のズーム量と、に基づいて、前記抽出範囲を決定することが望ましい。
上記移動体通信端末は、
少なくとも、前記ズーム動作によるズーム量と、所定の抽出範囲とを予め対応づけた設定情報を記憶する設定情報記憶手段をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記ズーム制御手段は、前記設定情報が示す抽出範囲に基づいて、前記ズーム動作の可能範囲を制限することが望ましい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかるプログラムは、
撮像レンズが配置された一の筐体と、表示装置が配置された前記一の筐体と対をなす他の筐体とから構成された撮像機能を有する移動体通信端末を制御するコンピュータに、
前記撮像機能によって動画撮像がおこなわれる場合に、筐体方向が縦方向であるか否かを判別する機能と、
前記筐体方向が縦方向である場合、前記撮像レンズの撮像方向と、前記表示装置の表示方向とのなす角度を算出する機能と、
算出した角度に基づいて、撮像された動画像の抽出範囲を決定して抽出する機能と、
前記撮像機能がズーム機能を有している場合、前記算出した角度とズーム量とに基づいて、撮像された動画像の抽出範囲を決定して抽出する機能と、
を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、被写体に対する撮像レンズと表示装置の方向に基づいて抽出範囲を決定するので、撮像方向と表示方向に角度差がある場合でも、表示方向と実際に写る範囲が同一方向となり、撮影時の使い勝手が向上する。
以下、本発明にかかる実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態にかかる移動体通信端末1は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)等といった移動体通信用の端末装置(電話機)であり、本実施形態では、動画像を含む画像を撮像可能な撮像機能(カメラ機能)を備えているものとする。
このような移動体通信端末1の構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかる移動体通信端末1の外観構成を示す図である。本実施形態にかかる移動体通信端末1は、ヒンジなどで回動可能に結合された一対の筐体(筐体1Aと筐体1B)を有する折りたたみ式の移動体通信端末であり、図1では、このような移動体通信端末1を開いた状態の外観構成を示す。ここで、移動体通信端末1を開いた際に、ユーザが主に使用する面を移動体通信端末1の主面とし、移動体通信端末1を閉じた際に外側となる面を移動体通信端末1の外面とする。図1では、移動体通信端末1の主面側の外観構成を図1(a)に示し、外面側の外観構成を図1(b)に示している。
図1(a)に示すように、筐体1Aの主面上には、スピーカ12や表示部40などが配置され、筐体1Bの主面上には、マイクロフォン13や操作部30などが配置されている。
また、図1(b)に示すように、筐体1Bの外面上には、撮像機能に用いるレンズLZが配置されている。すなわち、本実施形態では、表示部40とレンズLZとが異なる筐体上に配置されていることになる。
ここで、操作ボタンなどから構成される操作部30が筐体1Bに配置されていることから、移動体通信端末1が利用される際は、筐体1Bがユーザに保持されることを前提とする。よって、通常の使用においては、筐体1Aが上側となり、筐体1Bが下側となる。
次に、移動体通信端末1の内部構成を、図2を参照して説明する。図2は、移動体通信端末1の内部構成例を示すブロック図である。図示するように、本実施形態にかかる移動体通信端末1は、通信制御部10、カメラ部20、操作部30、表示部40、開閉角度センサ50、筐体方向センサ60、記憶部70、制御部100、などから構成されている。
通信制御部10は、移動体通信端末1の基本機能である通信機能にかかる動作をおこなうものであり、例えば、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重接続)方式などの通信方式を用いた通信装置などで構成され、当該通信方式に対応したアンテナ11による無線送受信をおこなうことで、近傍の基地局と無線通信をおこなう。
通信制御部10はまた、例えば、音声処理をおこなうコーデック回路などを備え、音声通話にかかる音声処理をおこなう。すなわち、受信した音声データをアナログ信号に変換してスピーカ12から出力する他、マイクロフォン13から入力された送話音声をデジタルデータに変換して送信に供する。
カメラ部20は、移動体通信端末1の撮像機能を実現するための構成であり、レンズLZによる結像光を電気信号に変換する撮像素子21を備える。
撮像素子21は、例えば、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)などから構成され、受光量に応じた電気信号に変換し、ADC(Analog-Digital Converter:アナログ−デジタル変換器)によって電気信号をデジタル信号に変換する。本実施形態にかかる撮像素子21は、長方形の形状を有しているものとし、その長尺方向と移動体通信端末1(筐体1B)の長尺方向とが平行となる方向に配置されているものとする。すなわち、移動体通信端末1が縦長方向となる状態で撮像動作をおこなった場合、撮像素子21によって生成される画像も縦長方向となる。なお、本実施形態では、撮像素子21の長尺方向のサイズ(画素数)を1600とし、短尺方向のサイズ(画素数)を1200として以下説明する。
また、カメラ部20はまた、例えば、専用のIC(Integrated Circuit:半導体集積回路)などから構成される画像処理部22(いわゆる、画像処理エンジン)を備える。画像処理部22は、撮像素子21によって生成された画像に対し種々の処理(例えば、現像、圧縮、動画像符号化、など)をおこなって、制御部100に供出する。
本実施形態では、カメラ部20による撮像機能により、静止画像を得るスチル撮像機能の他、動画像を得る動画撮像機能が実現されるものとする。ここで、本実施形態にかかるカメラ部20にはズーム機能が備えられているものとする。本実施形態では、いわゆるデジタルズームであるものとし、画像処理部22による画像の拡大処理によってズーム機能が実現されるものとする。
操作部30は、例えば十字カーソルキーや、数字や文字を入力するための英数字キー、機能などを指定するためのキー等から構成され、移動体通信端末1のユーザによって操作されるものである。操作部30は、これらのキーが操作されることに応じた入力信号を生成して制御部100に入力する。
表示部40は、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)などから構成された表示装置であり、移動体通信端末1の動作にかかる種々の画像を表示出力する。本実施形態では、特に、カメラ部20によって得られた撮像画像などの表示出力をおこなう。この場合、撮像時には、カメラ部20によって得られたスルー画像などを表示することでファインダとして機能する。
開閉角度センサ50は、例えば、角度センサなどから構成され、移動体通信端末1の開閉角度を検出する。すなわち、図3に示すように、移動体通信端末1を開いた場合における、筐体1Aと筐体1Bとのなす角度(以下、「開閉角度D」とする)を検出する。この場合、開閉角度センサ50は、例えば、筐体1Aと筐体1Bとを回動可能に結合しているヒンジ部分に配置され、ヒンジ軸の回転角度を検出することで、開閉角度Dを検出するものとする。
なお、本実施形態にかかる移動体通信端末1は、図4(a)に示すように、全開時には、筐体1Aと筐体1Bとが平行となるものとする。すなわち、このときの開閉角度D1は180°となる。また、移動体通信端末1は、図4(b)に示すように、開閉角度Dが0°〜180°の間の任意の角度で保持可能であるものとする。このときの開閉角度D2は180°未満となる。
筐体方向センサ60は、例えば、地軸センサや加速度センサなどから構成され、移動体通信端末1の筐体方向(傾き)を検出する。本実施形態では、移動体通信端末1が縦方向であるか横方向であるかを判別するために筐体方向を検出する。ここで、図5(a)に示すように、移動体通信端末1の長尺方向が水平線と直交する方向を縦方向とし、図5(b)に示すように、移動体通信端末1の長尺方向が水平線と平行する方向を横方向とする。
この場合の縦方向と横方向のそれぞれには一定の幅があるものとする。図5に示した縦方向と横方向との間には±90°の違いがあるので、例えば、±45°を縦方向と横方向の境界とする。すなわち、縦方向と横方向のそれぞれには、±45°の幅があるものとする。本実施形態では、図5(a)に示した移動体通信端末1の筐体方向を示す角度を基準角度(0°)とし、基準角度に対する移動体通信端末1の傾きを筐体方向センサ60が検出するものとする。
記憶部70は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどから構成され、制御部100などがおこなう処理に必要なデータやこれらによる処理結果などを記憶する。また、記憶部70は、制御部100が実行するプログラムを格納する。本実施形態では、図2に示すように、画像格納領域71、設定情報格納領域72、プログラム格納領域73などの記憶領域が用意される。
画像格納領域71は、例えば、カメラ部20によって生成された画像データなどを格納する。この画像データには、例えば、スチル写真画像などの静止画像データの他、ビデオ映像などの動画像データが含まれるものとする。なお、移動体通信端末1にメモリカードが装着可能である場合、画像格納領域71は、着脱可能なメモリカード内に構成されてもよい。
設定情報格納領域72は、移動体通信端末1を縦方向にして動画撮像をおこなった場合に実行する画像抽出にかかる設定情報を格納する。本実施形態では、図4(a)に示すような、移動体通信端末1の筐体1Aと筐体1Bとが平行(すなわち、開閉角度D=D1=180°のとき)となる状態で動画撮像をおこなう際の画像抽出設定を記録した設定情報テーブルT1が設定情報格納領域72に格納される。この設定情報テーブルT1の例を図6(a)に示す。図示するように、設定情報テーブルT1には、カメラ部20のズーム機能で得られるズーム量に応じた、抽出サイズと抽出開始位置とを示す情報が記録される。
ここで、「ズーム量」とは、カメラ部20のズーム機能によって得られるズーム範囲(すなわち、ワイド端〜テレ端の範囲)を、例えば、等間隔で区分した段数を示すものである。本実施形態では、図6(a)に示すように、ズーム量を1〜19の段数で示すものとし、ズーム量が1のときがワイド端、ズーム量が19のときがテレ端であるものとする。
本実施形態において、この設定情報テーブルT1が参照されるのは、移動体通信端末1を縦方向で動画撮像したときに、縦方向の撮像画像を横長のアスペクト比である動画像のフォーマットに合わせて抽出する場合(詳細後述)である。よって、設定情報テーブルT1における「抽出サイズ」は、撮像画像から抽出する範囲のサイズを示すものであり、縦と横のサイズが規定される。
上述したように、撮像素子21の長尺方向と移動体通信端末1の長尺方向が平行しているので、移動体通信端末1を縦方向にして撮像した場合、図10(a)に示すように、撮像素子21上の横方向(以下、「x方向」とする)のサイズ(以下、「XMAX」とする)が1200となり、縦方向(以下、「y方向」とする)のサイズ(以下、「YMAX」とする)が1600となる。
よって、撮像素子21上の撮像画像から横長方向に抽出をおこなう場合、x方向の最大値は1200となり、そこからズーム量に応じて値が遷移する。よって、最も広い範囲を写すワイド端(すなわち、ズーム量が1段目)のときのx方向の抽出サイズは1200となる。そして、ズーム量がテレ端に向かって遷移するにしたがって、x方向の抽出サイズが減少することになる。
一方、y方向の抽出サイズは、動画像のフォーマットに基づくアスペクト比とx方向の抽出サイズから求められる。例えば、アスペクト比(x:y)が4:3であれば、ズーム段数が1のとき、x方向の抽出サイズが1200、y方向の抽出サイズが900となる。設定情報テーブルT1には、このようにして予め規定される抽出サイズが、ズーム量毎に記録されている。
また、「抽出開始位置」とは、画像抽出をおこなうときの基点となる座標値を示すものである。ここでは、基点となるx座標とy座標が規定される。本実施形態では、撮像素子21の左上頂部を(0,0)とした座標とする。移動体通信端末1を縦位置とした場合の、撮像素子21の各頂部の座標は、図10(a)に示すように、左上頂部が(0,0)、右上頂部が(1200,0)、左下頂部が(0,1600)、右下頂部が(1200,1600)となる。
このような抽出開始位置と抽出サイズに基づいて、抽出する範囲が決定される。図6(a)に示した設定例の場合、ズーム量が1段目であれば、抽出される範囲(横長長方形)の各頂部の座標は、左上頂部が(0,350)、右上頂部が(1200,350)、左下頂部が(0,1250)、右下頂部が(1200,1250)ということになる。
プログラム格納領域73は、制御部100が実行する動作プログラムを格納する。
制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やRAM(Random Access Memory)などから構成されており、移動体通信端末1の各部の動作を制御する。本実施形態では、制御部100が、プログラム格納領域73に格納されている動作プログラムを実行することで、後述する各処理が実現される。なお、制御部100に構成されるRAMは、CPUがプログラムを実行する際、ワークメモリとして用いられる。
そして、制御部100は、プログラムの実行により、処理内容に応じた機能構成を実現する。ここで、本実施形態にかかる処理をおこなう際に、制御部100によって実現される機能構成を図7に示す。図示するように、制御部100は、撮像処理部110、撮像方向判別部120、角度算出部130、抽出範囲決定部140、画像抽出部150、などとして機能する。
撮像処理部110は、移動体通信端末1の撮像機能にかかる動作を制御する。本実施形態では、撮像処理部110が、カメラ部20、操作部30、表示部40、記憶部70、などと協働することで、撮像機能が実現される。
すなわち、ユーザが操作部30を操作することで入力された入力信号に基づいて、撮像モード(スチル撮像モードや動画撮像モードなど)や撮像動作の開始・停止などを認識し、このような操作に応じてカメラ部20を制御する。また、カメラ部20によって得られた撮像画像を表示部40に表示する他、記憶部70の画像格納領域71に格納する。
撮像方向判別部120は、筐体方向センサ60との協働により、撮像動作時の撮像方向、すなわち、移動体通信端末1の筐体方向を判別する。本実施形態では、図5(a)に示すような縦位置で撮像動作がおこなえる他、図5(b)に示すような横位置でも撮像動作がおこなえるものとする。
角度算出部130は、開閉角度センサ50との協働によって得られる開閉角度Dに基づいて、被写体に対する撮像レンズLZの方向(以下、「レンズ方向DL」とする)と、被写体に対する表示部40の方向(以下、「表示装置方向DD」とする)とのなす角度(以下、「角度φ」とする)を算出する。
抽出範囲決定部140は、設定情報格納領域72に格納されている設定情報テーブルT1の設定情報に基づいて、縦位置の移動体通信端末1で動画撮像した場合の画像抽出範囲を決定する。抽出範囲決定部140は、撮像処理部110から得られるズーム量に基づいて抽出範囲を決定する。本実施形態では、筐体1Aと筐体1Bが平行(図4(a)参照)の場合、設定情報テーブルT1を参照することで抽出範囲を決定し、筐体1Aと筐体1Bが平行でない(図4(b)参照)場合は、これに加え、角度算出部130が算出した角度を用いた演算をおこなうことで抽出範囲を決定する(詳細後述)。
画像抽出部150は、カメラ部20の撮像画像から、抽出範囲決定部140が決定した抽出範囲に該当する部分を抽出し、撮像処理部110に供出する。なお、画像の抽出にかかる手法は、従来からある画像抽出(画像切り出し)技術を用いておこなうものとする。
本実施形態では、以上のような機能構成を、制御部100がプログラムを実行することで実現されるものとするが、これに限られず、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などのハードウェアによって各機能が実現されるように構成してもよい。
以上説明した各構成は本発明を実現するために必要な構成であり、移動体通信端末としての基本機能や付加機能のために必要なその他の構成は必要に応じて備えられているものとする。
このような構成を有する移動体通信端末1の動作を以下説明する。本実施形態では、移動体通信端末1の撮像機能を用いて動画撮像する場合において、移動体通信端末1が縦位置である場合におこなう画像抽出動作を以下説明する。この場合に、移動体通信端末1が実行する画像抽出処理を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。この画像抽出処理は、ユーザが操作部30を操作することで、カメラ機能の実行が指示されたことを契機に開始されるものとする。
処理が開始されると、撮像処理部110は、操作部30からの入力信号に基づいて、実行する撮像モードが動画撮像モードであるかスチル撮像モードであるかを判別する(ステップS101)。
ここで、実行する撮像モードがスチル撮像モードである場合(ステップS101:No)、動画像のようにアスペクト比が横長方向に限定されることがないので、画像抽出をおこなう必要がない。よって、この場合はそのまま処理を終了し、スチル画像撮像にかかる処理がおこなわれることになる。
一方、撮像モードが動画撮像モードである場合(ステップS101:Yes)、撮像処理部110は、移動体通信端末1の筐体方向の判別を撮像方向判別部120に指示する。撮像処理部110からの指示に応じて、撮像方向判別部120は、筐体方向センサ60を制御し、移動体通信端末1の姿勢(傾き)を示す検出結果を取得する。ここでは、図5(a)に示した状態の基準角度に対する移動体通信端末1の傾きを示す角度に基づいて、移動体通信端末1の筐体方向が縦方向(縦位置)であるか横方向(横位置)であるかを判別する(ステップS102)。より詳細には、検出された角度が、0°〜±45°の範囲内であれば縦方向(縦位置)であると判別し、+45°〜+90°もしくは−45°〜−90°の範囲であれば横方向(横位置)であると判別する。
ここで、移動体通信端末1が横方向である場合(ステップS102:No)、撮像素子21が横長方向となる位置で撮像されることになる。すなわち、横長方向のフォーマットである動画像のアスペクト比と縦横方向が同じになるので、画像抽出をおこなう必要がない。よって、この場合は処理を終了し、通常の動画撮像にかかる処理がおこなわれることになる。
一方、移動体通信端末1の筐体方向が縦方向(縦位置)である場合(ステップS102:Yes)、撮像方向判別部120は、その旨を撮像処理部110に通知する。この場合、撮像処理部110は、移動体通信端末1の開閉角度の検出を角度算出部130に指示する。撮像処理部110からの指示に応じて、角度算出部130は、開閉角度センサ50を制御し、開閉角度の検出をおこなう(ステップS103)。
角度算出部130は、開閉角度センサ50によって検出された開閉角度が180°未満(図4(b)参照)である場合(ステップS104:Yes)、レンズ方向DLと表示装置方向DDとのなす角度である角度φの算出をおこなう(ステップS105)。
ここで、レンズ方向DLと表示装置方向DD、および、角度φについて、図11を参照して説明する。図11において、図11(a)は、開閉角度が180°である場合の移動体通信端末1と被写体との位置関係を示し、図11(b)は、開閉角度が180°未満である場合の移動体通信端末1と被写体との位置関係を示している。このような場合において、本実施形態では、表示部40の表示面に直交して被写体に向かう方向を表示装置方向DDとする。また、被写体に対するレンズLZの方向、すなわち、レンズLZの光軸上で被写体に向かう方向をレンズ方向DLとする。
上述したように、表示部40の表示面は筐体1Aの主面側に配置され、レンズLZは筐体1Bの外面側に配置されているので、筐体1Aと筐体1Bが平行する状態(すなわち、開閉角度が180°)では、図11(a)に示すように、表示装置方向DDとレンズ方向DLも平行する。
一方、筐体1Aと筐体1Bが平行しない状態(すなわち、開閉角度が180°未満)では、図11(b)に示すように、表示装置方向DDとレンズ方向DLは平行しない。つまり、表示装置方向DDとレンズ方向DLとの間に角度があることになる。本実施形態では、この角度を角度φとし、角度算出部130が算出する。角度φは、筐体1A上の表示装置方向DDと、筐体1B上のレンズ方向DLとのなす角度であるので、移動体通信端末1の開閉角度に基づいて求めることができる。つまり、角度φは、筐体1Aと筐体1Bとのなす角度と同一であるので、開閉角度から求めることができる。移動体通信端末1の開閉角度は、0°〜180°であり、角度φが生じるのは、開閉角度が180°未満であるから、そのときの開閉角度を180°から減じる演算をおこなうことで、角度φを算出することができる。
角度算出部130は、このようにして角度φを算出すると(ステップS105)、算出した角度φに応じたy方向のシフト量であるΔyの算出をおこなう(ステップS106)。
このシフト量Δyは、筐体1Aと筐体1Bとが平行であるときの抽出範囲を基準に、y方向の抽出開始位置をシフトさせる量を示すものである。つまり、図11(a)に示すような、表示装置方向DDとレンズ方向DLが同一方向となっている場合、表示部40に表示されている撮像画像と撮影者の撮影感覚との間にズレがない。このような場合、撮像画像の中心部付近を抽出すれば、撮影感覚にあった動画像を得ることができる。
しかし、図11(b)に示すように、移動体通信端末1の開閉角度が180°未満である場合、表示部40の表示面が垂直とした場合、開閉角度が180°未満のときのレンズ方向DLは、開閉角度が180°のときのレンズ方向DLより下方を向くことになる。撮影時には、表示部40をファインダとして利用しているので、表示装置方向DD上にある被写体を撮影することが撮影者の撮影感覚である。しかし、レンズ方向DLが下方になっているので、撮像画像の中心付近を抽出すると、撮影感覚よりも下方を示す画像が抽出されることになる。
よって、本実施形態では、移動体通信端末1の開閉角度が180°未満のときは、開閉角度が180°のときの抽出位置よりも上方の位置で抽出をおこなうこととする。シフト量Δyは、この場合にどれだけy方向の位置を上方にするかを示すものである。
角度算出部130は、このようなシフト量Δyを、撮像素子21のy方向サイズ(YMAX)、y方向画角(以下、θで表す)、および、角度φに基づいて算出する。これらの関係を図10(b)に示す。図示するように、撮像素子21上でのy方向の画角θに対して、角度φによって発生するズレ量分をシフトさせれば、ほぼ表示装置方向DD上の位置となる画像を抽出することができるので、シフト量Δyは、以下の数1を演算することで求めることができる。
(数1)
Δy≒(φ/θ)*YMAX
つまり、上記数1を演算することにより、そのときの開閉角度に応じたシフト量Δyを示す座標値を求めることができる。
このようにして、シフト量Δyを算出すると、角度算出部130は、その旨を撮像処理部110に通知するとともに、算出結果を抽出範囲決定部140に通知する。抽出範囲決定部140は、角度算出部130からシフト量Δyが通知されたことを契機に、開閉角度が180°未満である場合における画像抽出範囲を決定するための設定情報テーブルT2を作成する(ステップS107)。
この設定情報テーブルT2は、図6(a)に示した設定情報テーブルT1を基に、ステップS105で算出した角度φ、および、ステップS106で算出したシフト量Δyに基づいてy方向の抽出開始位置を規定したものである。この設定情報テーブルT2の例を図6(b)に示す。
図示するように、設定情報テーブルT2の項目も、ズーム量、抽出サイズ、抽出開始位置であり、設定情報テーブルT1と同じである。このうち、ズーム量、抽出サイズ、および、抽出開始位置のx座標については、設定情報テーブルT1と同じ値が設定されている。つまり、抽出開始位置のy座標の設定が設定情報テーブルT1と異なる(設定情報テーブルT2に設定されるy方向の抽出開始位置をy’とする)。
ここで、設定情報テーブルT2で設定される抽出開始位置y’は、設定情報テーブルT1の抽出開始位置yからシフト量を示すΔyを減じた値である。上述したように、本実施形態にかかる撮像素子21のy座標は、上端が0であり下端に向かって数値が増加するように規定されている。また、シフト量Δyは、このような撮像素子21上でシフトさせる座標値であるので正の値となる。よって、yからΔyを減じたy’は、yよりも小さい値を示すことになる。つまり、設定情報テーブルT1で規定されたy座標よりも上方となる位置が規定されることになる。
抽出範囲決定部140は、このような設定情報テーブルT2を作成すると記憶部70の設定情報格納領域72に格納する。なお、設定情報テーブルT2は、開閉角度が180°未満である場合の画像抽出範囲決定に用いられるため、開閉角度が180°のとき(ステップS104:No)は、ステップS105〜ステップS107の処理はおこなわない。
次に、撮像処理部110は、操作部30からの入力信号に基づいて、撮像開始指示が入力されたか否かを判別する(ステップS108)。ここで、撮像開始指示が入力されるまで(ステップS108:No)は、ステップS103〜ステップS107の処理を繰り返しおこなうことで、開閉角度の変化に対応した処理がおこなわれる。
撮像開始指示が入力されると(ステップS108:Yes)、撮像処理部110は、抽出範囲の決定を抽出範囲決定部140に指示する。撮像処理部110からの指示に応じて、抽出範囲決定部140は、抽出範囲を決定するための抽出範囲決定処理を実行する(ステップS200)。この抽出範囲決定処理を、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
処理が開始されると、画像抽出処理(図8)のステップS104での判別結果に基づき、開閉角度が180°未満である場合(ステップS201:Yes)、抽出範囲決定部140は、設定情報格納領域72に格納した設定情報テーブルT2を参照する(ステップS202)。
ここでは、設定情報テーブルT2に記録されているy’の値を参照して、y’が有効な値となっているズーム量の範囲を特定する(ステップS203)。ここで、図6(b)に示すように、算出されたシフト量Δyによっては、y’が負の値となることがある。上述したように、本実施形態にかかる撮像素子21上の座標には負の領域がないため、y’が負となるズーム量では、画像抽出をおこなうことができない。すなわち、ここでのy’の有効値は正の値であるため、y’が正となるレコードに対応するズーム量の範囲を特定することになる。
また、ズーム量範囲の特定において、y’が負となる部分を除外するだけでなく、y’が0または0付近の値となるズーム量を除外してもよい。このような処理は、レンズLZの特性によって、例えば、撮像画像の外縁付近におおきなゆがみが生じる場合などにおこなう。つまり、y’が0または0付近となる位置は撮像画像の上端部に相当するので、そのような位置が抽出範囲に含まれないよう、該当するズーム量を除外した範囲を特定する。
ズーム量の範囲を特定すると、抽出範囲決定部140は、特定したズーム量の範囲を撮像処理部110に通知する。撮像処理部110は、通知されたズーム量の範囲内でデフォルトとなるズーム量(例えば、その範囲内で最もワイド側となるズーム量)を指定する(ステップS204)。この場合、撮像処理部110は、指定したズーム量となるようカメラ部20の画像処理部22を制御する。
ここで、ユーザによる操作部30の操作により、ズーム操作がおこなわれた場合(ステップS205:Yes)、撮像処理部110は、特定したズーム量範囲内でのズーム変化となるように制限する(ステップS206)。
このようにして、特定された範囲内でのズーム量が決定すると、撮像処理部110は、決定したズーム量を抽出範囲決定部140に通知する。撮像処理部110からの通知に応じて、抽出範囲決定部140は、設定情報テーブルT2を参照することで、抽出範囲を特定する(ステップS207)。つまり、現在のズーム量に対応する抽出サイズと抽出開始位置が特定されるので、撮像素子21上の撮像画像から動画像として抽出する範囲(例えば、抽出範囲となる長方形の各頂部の座標)を特定することができる。
なお、移動体通信端末1の開閉角度が180°である場合(ステップS201:No)は、抽出範囲決定部140は、設定情報格納領域72に格納されている設定情報テーブルT1を参照することで(ステップS208)、抽出範囲を決定する(ステップS207)。この場合も、撮像処理部110から通知されるズーム量に対応した抽出範囲を特定するが、開閉角度が180°未満である場合と異なり、ズーム量範囲の制限はおこなわない。これは、開閉角度が180°の場合は、撮像画像の中心付近から抽出するので、抽出開始位置yが常に正であり、また、0もしくは0付近の値をとることもないからである。
このようにして、抽出範囲を特定すると、抽出範囲決定部140は、特定した抽出範囲を画像抽出部150に通知し、図8に示す画像抽出処理のフローに戻る。
画像抽出処理においては、撮像素子が生成した撮像画像上において、抽出範囲決定部140が特定した抽出範囲に該当する部分を画像抽出部150が抽出して(ステップS109)、撮像処理部110に供出することで、横長方向のフォーマットとなる動画像が表示部40に表示出力するとともに、抽出した動画像を示す画像データを画像格納領域71に出力して保存する(ステップS110)。
そして、ユーザが操作部30を操作することで、撮像終了指示が入力されるまで(ステップS111:No)、ステップS103以降の処理が繰り返し実行される。つまり、撮影途中で開閉角度に変化が生じた場合は、その開閉角度に応じた抽出範囲を決定して画像抽出をおこなうことになる。
このような画像抽出処理は、所定の撮像終了指示が入力されることで終了する(ステップS111:Yes)。
以上説明したように、本発明を上記実施形態の如く適用することで、被写体に対する表示装置の方向とレンズの方向に基づいて抽出範囲を決定しているので、例えば、表示装置方向に対してレンズ方向が下方となる場合には、それらのなす角度に応じて撮像画像の上方を抽出するので、撮影者の撮影感覚に合った動画像を得ることができる。この場合、表示装置方向とレンズ方向とのなす角度に応じたシフト量を算出することで抽出範囲を決定しているので、筐体1Aと筐体1Bとの間の角度がある場合でも、表示部40からみた被写体方向の位置を示す画像が得られるので、表示部40をファインダとして用いる場合に、違和感なく撮影をおこなうことができる。
この場合において、表示装置方向とレンズ方向とのなす角度を筐体の開閉角度から算出するので、容易に角度を求めることができる。
また、ズーム量に基づいて抽出範囲を決定するので、ズーム操作がある場合でも、適切な抽出範囲を決定して画像抽出をおこなうことができる。また、角度に応じて算出するシフト量が撮像画像上の範囲から外れてしまうズーム量となるズーム操作は制限するので、適切な画像抽出がおこなえる範囲でズーム操作をおこなうことができる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
上記実施形態では、移動体通信端末1における開閉角度の変化に応じて抽出範囲を決定するものとしたが、移動体通信端末の筐体特性に応じて、設定情報を固定的に規定して抽出範囲を決定してもよい。例えば、全開時の開閉角度が180°となる移動体通信端末には、図6(a)に示した設定情報テーブルT1と同様の設定情報を設定して抽出範囲を決定し、全開時の開閉角度が180°未満となる移動体通信端末では、図6(b)に示した設定情報テーブルT2と同様の設定情報を設定して抽出範囲を決定させる。全開時の開閉角度が180°未満となる移動体通信端末では、全開時の開閉角度が一意に定まるので、その開閉角度に基づいたy’の値を予め設定しておくことができる。
このような構成では、開閉角度の検出や角度φの算出が不要であるため、適切な画像抽出をより簡易に実現することができる。
また、上記実施形態では、ズーム量に基づいて抽出範囲を規定した例を示したが、ズーム機能を有していない移動体通信端末であってもよい。この場合であっても、開閉角度に応じて抽出範囲を決定することができるので、上述した効果を得ることができる。なお、上記実施形態では、デジタルズームの例を示したが、これに限らず、レンズLZによる光学ズームであっても同様に抽出範囲を決定することができる。
なお、表示装置の方向とレンズの方向とが一致しない場合が生じるのであれば、筐体の形状や形態、あるいは、表示装置やレンズの配置などは任意であり、上記実施形態で示した例に限られるものではない。なお、上記実施形態では、筐体の開閉角度に基づいて表示装置の方向とレンズの方向とのなす角度を算出するものとしたが、このような角度が得られるのであればその方法は任意である。よって、開閉角度以外の方法で求められるのであれば、開閉角度を検出する構成や動作を省略してもよい。
また、上述した移動体通信端末1のように、予め本発明を適用した装置を提供可能であることはもとより、上記実施形態の制御部100が実行したプログラムと同様のプログラムを適用することで、既存の移動体通信端末を、本発明にかかる移動体通信端末として機能させることができる。このようなプログラムを提供する形態は任意であり、プログラムをDVD(Digital Versatile Disk)やメモリカードなどの記録媒体に格納して提供可能である他、インターネットなどの通信媒体を介して配布することで提供することもできる。このようにして提供されたプログラムを装置に適用し、当該装置のコンピュータ(CPUなど)が実行することで、上述した各機能や動作が実現されることになる。
つまり、折りたたみ式などのような2以上の筐体の一方に撮像レンズが配置され、他方の筐体に表示装置が配置されている構造の移動体通信端末であれば、上述したプログラムの適用によって、既存の移動体通信端末を本発明にかかる移動体通信端末と同様に機能させることができる。
本発明の実施形態にかかる移動体通信端末の外観構成を示す図であり、(a)は移動体通信端末の主面側の外観構成を示し、(b)は移動体通信端末の外面側の外観構成を示す。 図1に示す移動体通信端末の内部構成を示すブロック図である。 図1に示す移動体通信端末における開閉角度を説明するための図である。 図1に示す移動体通信端末における開閉角度を説明するための図である。 図1に示す移動体通信端末における筐体方向を説明するための図であり、(a)は縦方向の例を示し、(b)は横方向の例を示す。 図2に示す設定情報格納領域に格納される情報の例を示す図であり、(a)は開閉角度が180°の場合に参照される設定情報テーブルの例を示し、(b)は開閉角度が180°未満の場合に参照される設定情報テーブルの例を示す。 図2に示す制御部によって実現される機能構成の例を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態にかかる画像抽出処理を説明するためのフローチャートである。 図8に示す画像抽出処理で実行される抽出範囲決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態にかかる画像抽出を説明するための図であり、(a)は撮像素子上の座標と抽出範囲の関係を示し、(b)は開閉角度が180°未満の場合に算出するシフト量Δyを模式的に示す。 表示装置方向とレンズ方向を説明するための図であり、(a)は表示装置方向とレンズ方向とが平行である場合の移動体通信端末と被写体との位置関係を示し、(b)は表示装置方向とレンズ方向とが平行でない場合の移動体通信端末と被写体との位置関係を示す。
符号の説明
1…移動体通信端末、1A…筐体、1B…筐体、10…通信制御部、11…アンテナ、12…スピーカ、13…マイクロフォン、20…カメラ部、21…撮像素子、22…画像処理部、LZ…撮像レンズ、30…操作部、40…表示部、50…開閉角度センサ、60…筐体方向センサ、70…記憶部、71…画像格納領域、72…設定情報格納領域、73…プログラム格納領域、100…制御部、110…撮像処理部、120…撮像方向判別部、130…角度算出部、140…抽出範囲決定部、150…画像抽出部

Claims (6)

  1. 一の筐体に配置された撮像レンズと、
    前記撮像レンズへの入射光に基づいて撮像画像を生成する撮像素子と、
    前記撮像素子が生成した撮像画像の一部を抽出する画像抽出手段と、
    前記一の筐体と対をなす他の筐体に配置され、少なくとも前記画像抽出手段が抽出した画像を表示する表示装置と、を備えた、一対の前記筐体から構成される折りたたみ型の移動体通信端末であって、
    少なくとも被写体に対する前記撮像レンズの方向と該被写体に対する前記表示装置の方向に基づいて、前記画像抽出手段が抽出する範囲を決定する抽出範囲決定手段を備える、
    ことを特徴とする移動体通信端末。
  2. 前記抽出範囲決定手段は、前記被写体に対する前記撮像レンズと前記表示装置の方向がなす角度を特定する角度特定手段をさらに備え、
    前記角度特定手段が特定した角度に基づいて抽出範囲を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体通信端末。
  3. 前記角度特定手段は、前記筐体の開閉角度に基づいて、前記被写体に対する前記撮像レンズと前記表示装置の方向がなす角度を特定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の移動体通信端末。
  4. 撮像時のズーム動作を制御するズーム制御手段をさらに備え、
    前記抽出範囲決定手段は、少なくとも、前記被写体に対する前記撮像レンズと前記表示装置の方向と、前記ズーム制御手段による撮像時のズーム量と、に基づいて、前記抽出範囲を決定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の移動体通信端末。
  5. 少なくとも、前記ズーム動作によるズーム量と、所定の抽出範囲とを予め対応づけた設定情報を記憶する設定情報記憶手段をさらに備え、
    前記ズーム制御手段は、前記設定情報が示す抽出範囲に基づいて、前記ズーム動作の可能範囲を制限する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の移動体通信端末。
  6. 撮像レンズが配置された一の筐体と、表示装置が配置された前記一の筐体と対をなす他の筐体とから構成された撮像機能を有する移動体通信端末を制御するコンピュータに、
    前記撮像機能によって動画撮像がおこなわれる場合に、筐体方向が縦方向であるか否かを判別する機能と、
    前記筐体方向が縦方向である場合、前記撮像レンズの撮像方向と、前記表示装置の表示方向とのなす角度を算出する機能と、
    算出した角度に基づいて、撮像された動画像の抽出範囲を決定して抽出する機能と、
    前記撮像機能がズーム機能を有している場合、前記算出した角度とズーム量とに基づいて、撮像された動画像の抽出範囲を決定して抽出する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011030104A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法

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