JP6840903B2 - 撮像装置、撮像方法、及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、撮像方法、及びプログラムに関し、特に、複数枚の同じ構図の撮像画像を取得する撮像装置、撮像方法、及びプログラムに関する。
従来より、同じ構図の複数枚の撮像画像を取得する為の技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、過去に撮像された撮像画像の角度情報と、撮像装置に備えられた角度検出手段で検出中の角度情報を表示することにより、過去に撮像された撮像画像と同じ構図の撮像画像を取得することを補助する技術が記載されている。
また、撮影者が意図する構図の撮像画像を取得するために補助する技術も提案されている。
特許文献2に記載されている技術では、撮影者が意図する角度に撮像部をローテーション(光軸方向の回転)させることを目的とした技術が記載されている。特許文献2に記載された技術では、撮像画像中に直線を検出し、その検出された直線を水平にしたり垂直にしたりしてローテーションが行われる技術が記載されている。
特開2009−246937号公報 特開2012−95194号公報
撮影者が意図する構図の撮像画像を取得するための補助する手段として、電子水準器がある。撮影者は、電子水準器により表示される水平を示す基準線を使うことにより、所望の撮像画像を取得することができる。また、電子水準器により表示される水平を示す水平線は、複数枚の同じ構図の撮像画像を取得する場合にも有効な手段となる。
しかしながら、電子水準器は、所定の仰角の範囲では水平線を表示部に表示するが、所定の仰角を超えると水平線を表示部の画面内に表示できない場合がある。例えば、撮像装置の撮像方向を天面又は地面に向けた場合には、水平線を表示部の画面内に表示できない。したがって、所定の仰角を超えて撮影を行う場合には、電子水準器の水平線のような基準となるようなものがなく、同じ構図の複数枚の撮像画像を取得することが困難となる場合がある。
特許文献1及び2では、電子水準器の水平線が消えた場合の基準に関しては言及されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、電子水準器の水平線が消えてしまった場合においても、同じ構図を撮像するための基準線を表示部に表示させて、簡便に素早く同じ構図の撮像画像を取得することを可能にする撮像装置、撮像方法、及びプログラムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一の態様である撮像装置は、第1の撮像画像と同じ構図の第2の撮像画像を撮像する撮像装置であって、ライブビュー画像を表示する表示部と、撮像装置の仰角を検出する仰角検出部と、仰角が第1の範囲である場合に、水平を示す第1の基準線をライブビュー画像に重畳表示する電子水準器と、仰角が第1の範囲とは異なる第2の範囲である場合に第1の撮像画像を取得し、第1の撮像画像における基準被写体のエッジを検出するエッジ検出部と、エッジ検出部で検出されたエッジに基づく第2の基準線を生成する基準線生成部と、仰角が第2の範囲であり且つ第2の撮像画像を取得する場合に、第1の撮像画像における第2の基準線の位置に対応する位置に、第2の基準線をライブビュー画像に重畳して表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
本態様によれば、エッジ検出部により、第1の撮像画像における基準被写体のエッジに基づいて第2の基準線が生成され、その第2の基準線が第2の撮像画像を取得する場合に表示される。これにより、仰角が大きく第1の基準線が表示されない場合であっても、簡便に且つ素早く第1の撮像画像と同じ構図の第2の撮像画像を取得することができる。
好ましくは、表示制御部は、平行移動させた複数の位置に複数の第2の基準線を表示する。
本態様によれば、平行移動させた複数の位置に複数の第2の基準線が表示されるので、第1の撮像画像の傾きを基準にしながら、様々なバリエーションの撮像画像の取得を行うことができる。
好ましくは、撮像装置は、基準被写体に対応する対応基準被写体をライブビュー画像から検出する被写体検出部と、被写体検出部で検出された対応基準被写体と第2の基準線との位置の相違を報知する報知部と、を備える。
本態様によれば、対応基準被写体と第2の基準線との位置の相違が報知されるので、撮影者は簡便に第2の撮像画像を撮像することができる。
好ましくは、報知部は、対応基準被写体と第2の基準線との成す角を報知する。
本態様によれば、対応基準被写体と第2の基準線との成す角が報知されるので、撮影者は簡便に第2の撮像画像を撮像することができる。
好ましくは、報知部は、対応基準被写体と第2の基準線とが一致したことを報知する。
本態様によれば、対応基準被写体と第2の基準線とが一致したことが報知されるので、撮影者は簡便に第2の撮像画像を撮像することができる。
好ましくは、撮像装置は、第1の撮像画像及び第2の撮像画像が撮像される位置情報を取得する位置情報取得部と、第2の基準線及び第2の基準線を生成した第1の撮像画像を取得した位置情報を関連付けて記憶する記憶部と、を備える。
本態様によれば、第2の基準線及び第2の基準線を生成した第1の撮像画像を取得した位置情報が記憶される。
好ましくは、表示制御部は、位置情報取得部で取得された位置情報に基づいて、第2の撮像画像を撮像する位置により近い位置で撮像された第1の撮像画像に対応する、記憶部に記憶された第2の基準線を優先的に表示部に表示する。
本態様によれば、第2の撮像画像を撮像する位置に最も近い位置で撮像された第1の撮像画像の第2の基準線が表示されるので、撮影者は、複数の第2の基準線が存在する場合に第2の基準線を選択する必要が無くなる。
好ましくは、第2の基準線は、直線形状である。本態様によれば、第2の基準線は直線形状であるので、撮影者は簡便に且つ素早く第2の撮像画像を取得することができる。
好ましくは、第2の基準線は、直線形状及び曲線形状で構成される。本態様によれば、第2の基準線は、直線形状及び曲線形状で構成されるので、撮影者は簡便に且つ素早く第2の撮像画像を取得することができる。
本発明の一の態様である撮像方法は、第1の撮像画像と同じ構図の第2の撮像画像を撮像する撮像方法であって、ライブビュー画像を表示するステップと、撮像装置の仰角を検出するステップと、仰角が第1の範囲である場合に、電子水準器により、水平を示す第1の基準線をライブビュー画像に重畳表示するステップと、仰角が第1の範囲とは異なる第2の範囲である場合に、第1の撮像画像を取得し、第1の撮像画像における基準被写体のエッジを検出するステップと、エッジを検出するステップで検出されたエッジに基づく第2の基準線を生成するステップと、仰角が第2の範囲であり且つ第2の撮像画像を取得する場合に、第1の撮像画像における第2の基準線の位置に対応する位置に、第2の基準線をライブビュー画像に重畳して表示部に表示させるステップと、を含む。
本発明の一の態様であるプログラムは、第1の撮像画像と同じ構図の第2の撮像画像を撮像する撮像工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、ライブビュー画像を表示するステップと、撮像装置の仰角を検出するステップと、仰角が第1の範囲である場合に、電子水準器により、水平を示す第1の基準線をライブビュー画像に重畳表示するステップと、仰角が第1の範囲とは異なる第2の範囲である場合に、第1の撮像画像を取得し、第1の撮像画像における基準被写体のエッジを検出するステップと、エッジを検出するステップで検出されたエッジに基づく第2の基準線を生成するステップと、仰角が第2の範囲であり且つ第2の撮像画像を取得する場合に、第1の撮像画像における第2の基準線の位置に対応する位置に、第2の基準線をライブビュー画像に重畳して表示部に表示させるステップと、を含む撮像工程をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、エッジ検出部により、第1の撮像画像における基準被写体のエッジに基づいて第2の基準線が生成され、その第2の基準線が第2の撮像画像取得する場合に表示されるので、仰角が大きく第1の基準線が表示されない場合であっても、簡便に且つ素早く第1の撮像画像と同じ構図の第2の撮像画像を取得することができる。
図1は、撮像装置の実施形態を示す斜視図である。 図2は、撮像装置の実施形態を示す背面図である。 図3は、撮像装置の内部構成の実施形態を示すブロック図である。 図4は、画像処理部の主な機能構成例を示す機能ブロック図である。 図5は、撮像装置の仰角に関して説明する図である。 図6は、液晶モニタの表示例を示す図である。 図7は、第1の撮像画像の例を示す図である。 図8は、エッジ基準線が生成されることを示した図である。 図9は、エッジ基準線の生成工程を示すフローチャートである 図10は、液晶モニタに表示されるライブビュー画像を示す図である。 図11は、液晶モニタに表示されるライブビュー画像を示す図である。 図12は、第2の撮像画像の取得フローを示すフローチャートである。 図13は、液晶モニタに表示されるライブビュー画像を示す図である。 図14は、エッジ基準線が生成されることを示した図である。 図15は、スマートフォンの外観を示す斜視図である。 図16は、スマートフォンの構成を示すブロック図である。
以下、添付図面に従って本発明に係る撮像装置、撮像方法、及びプログラムの好ましい実施の形態について説明する。
図1及び図2はそれぞれ本発明にかかる撮像装置の実施形態を示す斜視図及び背面図である。この撮像装置10は、レンズを通った光を撮像素子で受け、デジタル信号に変換して静止画の画像データとしてメモリカードに記録するデジタルカメラである。なお、撮像装置10には、「同一構図撮像モード」が設けられており、同じ構図の撮像画像を簡便に素早く撮像することができる。以下の説明では、同一構図撮像モードにより、第1の撮像画像と同じ構図を有する第2の撮像画像を取得する場合について説明する。ここで、同じ構図の撮像画像を時間の間隔をおいて複数枚取得する場合として、例えば野鳥の撮影があげられる。
図1に示すように撮像装置10は、その正面に撮影レンズ(撮影光学系)12、ストロボ1等が配設され、上面にはシャッタボタン2、電源/モードスイッチ3、及びモードダイヤル4等が配設されている。一方、図2に示すように、カメラ背面には、液晶モニタ(表示部)30、ズームボタン5、十字ボタン6、MENU/OKボタン7、再生ボタン8、及びBACKボタン9等が配設されている。なお、図1に示すX軸は撮像装置10の光軸を示し、Z−Y平面は撮像面を示す。
撮影レンズ12は、沈胴式のズームレンズで構成されており、電源/モードスイッチ3によってカメラのモードを撮影モードに設定することにより、カメラ本体から繰り出される。ストロボ1は、主要被写体に向けてストロボ光を照射するものである。
シャッタボタン2は、いわゆる「半押し(S1 ON)」と「全押し(S2 ON)」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成され、撮影準備指示部として機能するとともに、画像の記録指示部として機能する。
撮像装置10は、撮影モードとして静止画撮影モードが選択され、シャッタボタン2が「半押し」されると、AF/AE制御を行う撮影準備動作を行い、シャッタボタン2が「全押し」されると、静止画の撮像及び記録を行う。
また、撮像装置10は、撮影モードとして動画撮影モードが選択され、シャッタボタン2が「全押し」されると、動画の録画を開始し、シャッタボタン2が再度「全押し」されると、録画を停止して待機状態にする。
電源/モードスイッチ3は、撮像装置10の電源をON/OFFする電源スイッチとしての機能と、撮像装置10のモードを設定するモードスイッチとしての機能とを併せ持っており、「OFF位置」と「再生位置」と「撮影位置」との間をスライド自在に配設されている。撮像装置10は、電源/モードスイッチ3をスライドさせて、「再生位置」又は「撮影位置」に合わせることにより、電源がONになり、「OFF位置」に合わせることにより、電源がOFFになる。そして、電源/モードスイッチ3をスライドさせて、「再生位置」に合わせることにより、「再生モード」に設定され、「撮影位置」に合わせることにより、「撮影モード」に設定される。
モードダイヤル4は、撮像装置10の撮影モードを設定する撮影モード設定手段として機能し、このモードダイヤル4の設定位置により、撮像装置10の撮影モードが様々なモードに設定される。例えば、静止画撮影を行う「静止画撮影モード」、動画撮影を行う「動画撮影モード」等である。また、上述した「同一構図撮像モード」も、モードダイヤル4により撮影される。
液晶モニタ30は、撮影モード時のライブビュー画像の表示、再生モード時の静止画又は動画の表示を行うとともに、メニュー画面の表示等を行うことでグラフィカルユーザーインターフェースの一部として機能する。
ズームボタン5は、ズームを指示するズーム指示手段として機能し、望遠側へのズームを指示するテレボタン5Tと、広角側へのズームを指示するワイドボタン5Wとからなる。撮像装置10は、撮影モード時に、このテレボタン5Tとワイドボタン5Wとが操作されることにより、撮影レンズ12の焦点距離が変化する。また、再生モード時に、このテレボタン5Tとワイドボタン5Wとが操作されることにより、再生中の画像が拡大、縮小する。
十字ボタン6は、上下左右の4方向の指示を入力するマルチファンクションボタンであり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタン(カーソル移動操作手段)として機能する。左/右キーは再生モード時のコマ送り(順方向/逆方向送り)ボタンとして機能する。
MENU/OKボタン7は、液晶モニタ30の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作ボタンである。
再生ボタン8は、撮影記録した静止画又は動画を液晶モニタ30に表示させる再生モードに切り替えるためのボタンである。
BACKボタン9は、入力操作のキャンセルや一つ前の操作状態に戻すことを指示するボタンとして機能する。
図3は撮像装置10の内部構成の実施形態を示すブロック図である。
図3に示すように撮像装置10は、撮像した画像をメモリカード54に記録するもので、装置全体の動作は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)40によって統括制御される。
撮像装置10には、シャッタボタン2、電源/モードスイッチ3、モードダイヤル4、テレボタン5T、ワイドボタン5W、十字ボタン6、MENU/OKボタン7、再生ボタン8、及びBACKボタン9等の操作部38が設けられている。この操作部38からの信号はCPU40に入力され、CPU40は入力信号に基づいて撮像装置10の各回路を制御し、例えば、センサ駆動部32による撮像素子(イメージセンサ)16の駆動制御、シャッタ駆動部33によるメカシャッタ(機械的シャッタ)15の駆動制御、絞り駆動部34による絞り14の駆動制御、及びレンズ駆動部36により撮影レンズ12の駆動制御を司る他、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、及び液晶モニタ30の表示制御などを行う。
電源/モードスイッチ3により撮像装置10の電源がONされると、図示しない電源部から各ブロックへ給電され、撮像装置10の駆動が開始される。
撮影レンズ12、絞り14、メカシャッタ15等を通過した光束は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型のカラーイメージセンサである撮像素子16に結像される。尚、撮像素子16は、CMOS型に限らず、XYアドレス型、又はCCD(Charge Coupled Device)型のカラーイメージセンサでもよい。
撮像素子16は、赤(R)、緑(G)又は青(B)のカラーフィルタが所定のパターン配列(例えばベイヤー配列)でマトリクス状に配置された複数の素子によって構成され、各素子はマイクロレンズ、R、G、又はBのいずれかのカラーフィルタ及びフォトダイオードを含んで構成される。尚、R、G、又はBのカラーフィルタを有する素子を、それぞれR画素、G画素、又はB画素という。
撮像装置10は、動作モードが静止画の撮影モードに設定されると、画像の撮像を開始させ、ライブビュー画像を液晶モニタ30に表示させる。ライブビュー画像の表示時には、CPU40は、AF(Autofocus)処理部42及びAE(Auto Exposure)検出部44による演算結果に基づいてAF及びAEを実行させる。
AF処理部42は、コントラストAF処理又は位相差AF処理を行う部分である。コントラストAF処理を行う場合には、連続して撮像された画像中のAF領域内の画像の高周波成分を抽出し、この高周波成分を積分することにより合焦状態を示すAF評価値を算出する。CPU40は、AF処理部42により算出されたAF評価値に基づいて、AF評価値が極大となるレンズ位置に撮影レンズ12内のフォーカスレンズを移動させることによりAF制御(コントラストAF)を行う。
また、撮像素子16が位相差画素を有する場合、AF処理部42は、例えば、AF領域の一対の複数の位相差画素の各出力データに基づいて、位相差データ(例えば、一対の位相差画素の各出力データの差分絶対値の積算値)を算出し、算出した位相差データに基づいて撮影レンズ12によるピント位置と撮像素子16の結像面との光軸方向のずれ量(デフォーカス量)を算出する。CPU40は、AF処理部42により算出されたデフォーカス量に基づいて、デフォーカス量がゼロになるレンズ位置に撮影レンズ12内のフォーカスレンズを移動させることによりAF制御(位相差AF)を行う。
AE検出部44は、画面全体のG画素の信号(G信号)を積算し、又は画面中央部と周辺部とで異なる重みづけをしたG信号を積算し、その積算値をCPU40に出力する。CPU40は、AE検出部44から入力する積算値により被写体の明るさ(撮影Ev値)を算出し、この撮影Ev値に基づいて絞り14のF値及び撮像素子16の電子シャッタ(シャッタ速度)を所定のプログラム線図にしたがって決定し、決定したF値及びシャッタ速度にしたがって絞り14のF値及び撮像素子16の電子シャッタ機能を制御して適正な露光量を得る。
そして、シャッタボタン2の「全押し」があると、CPU40は、メモリカード54に記録する静止画又は動画の撮像を開始させる。
また、ROM47は、カメラ制御プログラム、撮像素子16の欠陥情報、画像処理等に使用する各種のパラメータやテーブルが記憶されているROM(Read Only Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)である。
静止画又は動画の撮像時に撮像素子16から出力されるRGB信号(モザイク画像信号)は、画像入力コントローラ22からメモリ(SDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)48に入力し、一時的に記憶される。
メモリ48に一時的に記憶されたRGB信号(RAWデータ)は、画像処理部24により適宜読み出され、ここで、オフセット補正処理、ホワイトバランス補正処理、デモザイク処理、ガンマ補正処理、輝度及び色差変換処理等の信号処理が行われる。
画像処理部24により処理された画像データは、VRAM(Video RAM)50に入力される。VRAM50には、それぞれが1コマ分の画像を表す画像データを記録するA領域とB領域とが含まれている。VRAM50において1コマ分の画像を表す画像データがA領域とB領域とで交互に書き換えられる。VRAM50のA領域及びB領域のうち、画像データが書き換えられている方の領域以外の領域から、書き込まれている画像データが読み出される。
VRAM50から読み出された画像データは、ビデオエンコーダにおいてエンコーディングされ、表示制御部28の制御により、カメラ背面に設けられている液晶モニタ30に出力され、これによりライブビュー画像が連続的に液晶モニタ30の表示画面上に表示される。
圧縮伸張処理部26は、静止画又は動画の記録時に、画像処理部24により処理され、一旦メモリ48に格納された輝度信号(Y)及び色差信号(Cb),(Cr)に対して圧縮処理を施す。静止画の場合には、例えばJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)形式で圧縮し、動画の場合には、例えばH.264形式で圧縮する。圧縮伸張処理部26により圧縮された圧縮画像データは、メディアコントローラ52を介してメモリカード54に記録される。なお、メモリカード54は記憶部として機能し、後で説明する第1の撮像画像、第2の撮像画像、及び第1の撮像画像が取得された位置情報が記憶する。また、第1の撮像画像と第1の撮像画像が取得された位置情報とは関連付けられて記憶される。
また、圧縮伸張処理部26は、再生モード時にメディアコントローラ52を介してメモリカード54から得た圧縮画像データに対して伸張処理を施す。メディアコントローラ52は、メモリカード54に対する圧縮画像データの記録及び読み出しなどを行う。
仰角検出部57は、撮像装置10の仰角を検出する。ここで仰角とは、水平面から上にある被写体に撮像方向(光軸)を向けた場合の、水平面と撮像方向が成す角をいう。図1及び図2に示した撮像装置10では、撮像装置10のX−Z平面での傾きのことである。例えば仰角検出部57は、ジャイロセンサ等の撮像装置10の姿勢を検出することが可能なセンサにより構成される。
電子水準器55は、水平を検知し、検知した水平を示す水平線(第1の基準線)L1(図6)を液晶モニタ30に表示する。電子水準器55は、仰角が所定の範囲α(第1の範囲)にある場合には水平線L1を液晶モニタ30に表示する。一方、電子水準器55は、所定の範囲αを超えた範囲β(第2の範囲)では、水平線L1を液晶モニタ30に表示することができない。例えば、撮像方向が水平線L1である場合を0度とした場合には、−45°≦α≦+45°であり、β<−45°、+45°<βである。また、電子水準器55は、撮像方向が天面や地面を向いている場合にも水平線L1を表示することができない。
表示制御部28は、後で説明するエッジ基準線L2を液晶モニタ30に表示する。表示制御部28は、仰角が範囲βである場合に、エッジ基準線L2を表示する。表示されるエッジ基準線L2は、第1の撮像画像におけるエッジ基準線L2の位置にエッジ基準線L2を表示する。
位置情報取得部56は、第1の撮像画像及び第2の撮像画像が撮像される位置情報を取得する。位置情報取得部56は、例えばGPS(global positioning system)により、第1の撮像画像及び第2の撮像画像が取得された位置情報を取得する。
<画像処理部>
次に、本実施形態における画像処理部24の主な機能構成に関して説明する。
図4は、画像処理部24の主な機能構成例を示す機能ブロック図である。画像処理部24は、主にエッジ検出部61、基準線生成部63、被写体検出部65、及び報知部67を備える。
エッジ検出部61は、仰角が範囲αより大きい場合に第1の撮像画像を取得し、第1の撮像画像における基準被写体のエッジを検出する。ここで、基準被写体とは、エッジ基準線L2を構成するエッジを有する被写体であり、撮影者が第2の撮像画像を取得するときに基準または目印となるようなエッジを有する被写体である。基準被写体は、エッジ検出部61により検出される。基準被写体となり得る被写体は、第1の撮像画像において静止している被写体であり、エッジ基準線L2に適したエッジを有する被写体である。基準被写体の例としては、電線、山、ビル等が挙げられる。なお、エッジ検出部61は、様々な公知の技術を使用して、基準被写体を検出することができる。例えば、エッジ検出部61は公知のオブジェクト認識技術を使用して、エッジ基準線L2に適した基準被写体を検出する。また、第1の撮像画像を撮像する前の期間に、ライブビュー画像より静止する被写体を検出し、その被写体を基準被写体としてもよい。
基準線生成部63は、エッジ検出部61で検出されたエッジに基づくエッジ基準線(第2の基準線)L2を生成する。例えば基準線生成部63は、エッジのエッジ像に沿った直線形状のエッジ基準線L2を生成する。また例えば基準線生成部63は、エッジのエッジ像に沿った直線形状及び曲線形状で構成されるエッジ基準線L2を生成する。
被写体検出部65は、第2の撮像画像を取得する場合に、基準被写体に対応する対応基準被写体をライブビュー画像から検出する。具体的には、第2の撮像画像を取得する場合に、液晶モニタ30に表示されるライブビュー画像に基づいて、基準被写体に対応する対応基準被写体を検出する。被写体検出部65は、エッジ検出部61で検出された基準被写体に関する情報を使用して、ライブビュー画像における対応基準被写体を検出してもよい。例えば、被写体検出部65は、基準被写体の情報に基づいて、テンプレートマッチング技術を使用して、対応基準被写体を検出してもよい。
報知部67は、液晶モニタ30を介して、被写体検出部65で検出された対応基準被写体とエッジ基準線L2との位置の相違を報知する。例えば、報知部67は、対応基準被写体とエッジ基準線L2との成す角を液晶モニタ30に表示することにより報知する。また、例えば報知部67は、対応基準被写体とエッジ基準線L2とが一致したことを液晶モニタ30に表示することにより報知する。
<第1の基準線>
次に、電子水準器55により表示される水平線L1(第1の基準線)に関して説明する。
図5は、撮像装置10の仰角に関して説明する図である。図5に示されるX軸、Y軸、及びZ軸は、図1及び図2に示したX軸、Y軸、及びZ軸に対応する。図5に示すように、撮像装置10は天面から地面にかけて仰角が変更可能であり、仰角が範囲αの場合には、電子水準器55は水平線L1を表示することができるが、仰角が範囲βの場合には、電子水準器55は水平線L1を表示することができない。
図6は、液晶モニタ30の表示例を示す図である。液晶モニタ30には、9コマのフレーミングガイドR1、取得される撮像画像の縦位置の中央を示す中央ラインR2及び、フォーカスエリアFが示されている。また、電子水準器55により表示される水平線L1が、ライブビュー画像に重畳表示されている。水平線L1は、仰角が範囲α(図5参照)の場合には液晶モニタ30に表示され水平を示すことが可能であるが、仰角が範囲β(図5参照)である場合には、液晶モニタ30に表示されない。
<第2の基準線>
次に、水平線L1が表示されない場合に、水平線L1に代わって表示されるエッジ基準線(第2の基準線)L2に関して説明する。
図7は、第1の撮像画像の例を示す図である。第1の撮像画像P1は、主要被写体である鳥B1、鳥B1が止まっている電線69、雲70を有する。第1の撮像画像P1は、撮像装置10の撮像方向の仰角は範囲βにおいて撮像され、撮像時には水平線L1が液晶モニタ30に表示されていない状態で撮像されている。
図8は、図7で示した第1の撮像画像P1において、エッジ基準線L2が生成されることを示した図である。エッジ検出部61は、第1の撮像画像P1を取得し、第1の撮像画像P1において基準被写体を選択する。第1の撮像画像P1においては、電線69が直線形状を有しており且つ静止する被写体であるので基準被写体に適しており、エッジ検出部61は電線69を基準被写体として検出する。その後エッジ検出部61は、基準被写体である電線69のエッジの検出を行い、検出されたエッジに基づいてエッジ基準線L2を生成する。図8に示した場合では、電線69の上下のエッジが検出され、そのエッジをなぞるようにエッジ基準線L2が生成されている。
<第2の基準線の生成工程>
次に、エッジ基準線(第2の基準線)L2の生成工程に関して説明する。
図9は、撮像装置10におけるエッジ基準線L2の生成工程を示すフローチャートである。
先ず、撮影者により、同一構図撮像モードが設定される(ステップS10)。これにより、同じ構図の第1の撮像画像と第2の撮像画像との撮像を補助するモードが起動される。次に仰角検出部57は、第1の撮像画像が撮像された際の仰角を検出し、仰角が範囲βであるか否かの判定を行う(ステップS11)。仰角が、範囲β内ではなく範囲α内である場合には、水平線L1が液晶モニタ30に表示され、第1の撮像画像が取得される(ステップS18)。
一方、仰角が範囲β内である場合には、水平線L1は液晶モニタ30に表示されずに、第1の撮像画像が取得される(ステップS12)。その後、エッジ検出部61は基準被写体の直線的なエッジを検出し(ステップS13)、基準線生成部63はエッジ基準線L2を生成する(ステップS14)。その後、表示制御部28はエッジ基準線L2を、液晶モニタ30に表示する(ステップS15)。また、エッジ基準線L2は第1の撮像画像と共に、メモリカード54に記憶される(ステップS16)。
以上のように、撮像装置10は、仰角が範囲βである場合にエッジ基準線L2を第1の撮像画像の基準被写体に基づいて生成する。このエッジ基準線L2を使用して構図を決めることにより、同じ構図を有する第2の撮像画像を簡便に素早く撮像することができる。
<第2の撮像画像>
次に、第2の撮像画像に関して説明する。第2の撮像画像は、第1の撮像画像と同じ構図により撮像される画像である。
図10及び図11は、第2の撮像画像を撮像する場合に、液晶モニタ30に表示されるライブビュー画像を示す図である。ライブビュー画像Vには、主要被写体である鳥B2と電線69が写っている。また、図8で説明をしたエッジ基準線L2がライブビュー画像Vに重畳表示されている。図10に示す場合では、電線69とエッジ基準線L2とが合致していなく、ライブビュー画像Vは第1の撮像画像P1と同じ構図ではない。この場合、報知部67は、液晶モニタ30にエッジ基準線L2と対応基準被写体(図中の電線69)のエッジとのなす角の表示U1を表示することにより、撮影者に相違を報知する。表示U1では、エッジ基準線L2と対応基準被写体(図中の電線69)のエッジとのなす角が20°であることが報知されている。撮影者は、電線69とエッジ基準線L2とが合致するように、撮像装置10を移動させる。
図11は、撮影者が撮像装置10を回転させて、電線69とエッジ基準線L2とを合致させた場合を示している。このように、エッジ基準線L2と電線69を合致させることにより、第1の撮像画像P1と同じ構図のライブビュー画像Vが得られ、第2の撮像画像の取得が可能となる。この場合、報知部67は、液晶モニタ30に対応基準被写体のエッジとエッジ基準線L2とが合致したことを示す表示U2を表示して、撮影者に合致したことを報知する。
なお、複数のエッジ基準線L2が記憶されている場合には、第2の撮像画像の撮像位置に近い位置で取得された第1の撮像画像のエッジ基準線L2を優先的に表示する。具体的には、表示制御部28は、位置情報取得部56で取得された位置情報に基づいて、第2の撮像画像を取得する位置に近い位置情報を有するエッジ基準線L2を優先的に液晶モニタ30に表示する。これにより、撮影者は、複数のエッジ基準線L2が記憶されている場合に、記憶されているエッジ基準線L2から所望のエッジ基準線L2を選択する必要がなくなる。
<第2の撮像画像の撮像工程>
次に、撮像装置10を使用した第2の撮像画像の撮像工程(撮像方法)について説明する。
図12は、第2の撮像画像の取得フローを示すフローチャートである。
先ず、表示制御部28により、液晶モニタ30にエッジ基準線L2が表示される(ステップS20)。その後、基準線生成部63は、対応基準被写体をライブビュー画像Vから検出し、対応基準被写体のエッジを検出する(ステップS21)。その後、報知部67は、エッジ基準線L2と対応基準被写体のエッジが重なったかを判定する(ステップS22)。エッジ基準線L2と対応基準被写体のエッジが重なっていない場合には、報知部67は、エッジ基準線L2と成す角を示す(ステップS23)。一方、エッジ基準線L2と対応基準被写体のエッジが重なっている場合には、報知部67は、対応基準被写体のエッジがエッジ基準線L2に重なったことを撮影者に通知する(ステップS24)。その後、第2の撮像画像が取得される(ステップS25)。
以上のように、撮影者はエッジ基準線L2を使用して、第2の撮像画像の構図を決めて撮像を行うので、簡便に且つ素早く第2の撮像画像を取得することができる。
上記実施形態において、各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
上述の各構成及び機能は、任意のハードウェア、ソフトウェア、或いは両者の組み合わせによって適宜実現可能である。例えば、上述の処理ステップ(処理手順)をコンピュータに実行させるプログラム、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(非一時的記録媒体)、或いはそのようなプログラムをインストール可能なコンピュータに対しても本発明を適用することが可能である。
[変形例1]
次に変形例1に関して説明する。本例では、エッジ基準線L2が複数表示される。
図13は、本例の液晶モニタ30に表示されるライブビュー画像Vの表示例を示す例である。なお、図10及び図11で既に説明を行った箇所は同じ符号を付し説明を省略する。
図13に示した例では、第1の撮像画像P1における基準被写体の位置から平行移動させた複数の位置にエッジ基準線L2が表示される。図10及び図11で説明をした例では、エッジ基準線L2は、第1の撮像画像P1におけるエッジ基準線L2の位置に対応する位置に表示をしていた。しかし、図15に示した例では、第1の撮像画像P1におけるエッジ基準線L2の位置に対応する位置から、平行移動させた複数の位置に複数のエッジ基準線L2を表示する。このように、エッジ基準線L2を複数表示することにより、第1の撮像画像P1の傾きを保持しつつ、複数のバリエーションの第2の撮像画像を取得することができる。
[変形例2]
次に変形例2に関して説明する。本例ではエッジ基準線L2が直線形状及び曲線形状で構成される。
図14は、第1の撮像画像P1においてエッジ基準線L2が生成されることを示した図である。なお、図8で既に説明をした箇所は同じ符号を付し説明は省略する。
第1の撮像画像P1は、被写体として山M及び気球73を有する。エッジ検出部61は、山Mは静止している被写体であり、直線形状及び曲線形状を有するので、山Mを基準被写体として選択する。そして、エッジ検出部61は山Mのエッジを検出し、山Mのエッジに基づいたエッジ基準線L2を生成する。第2の撮像画像を取得する場合には、エッジ基準線L2が液晶モニタ30に表示されるので、撮影者はエッジ基準線L2を使用して、第2の撮像画像の構図を簡便に素早く決めることができる。
[変形例3]
次に変形例3に関して説明する。本発明を適用可能な撮像装置10の態様としては、図1に示した撮像装置10には限定されず、例えば、カメラ機能を有する携帯電話機やスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、及び携帯型ゲーム機等が挙げられる。以下、本発明を適用可能なスマートフォンの一例について説明する。
図15は、撮像装置の一実施形態であるスマートフォンの外観を示す図である。
図15に示すスマートフォン100は、平板状の筐体102を有し、筐体102の一方の面に表示部としての表示パネル121と、入力部としての操作パネル122とが一体となって形成される表示入力部120が設けられる。また、その筐体102は、スピーカ131と、マイクロホン132と、操作部140と、カメラ部141(撮像部)とを備える。尚、筐体102の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立して設けられる構成を採用したり、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用することもできる。
図16は、図15に示したスマートフォン100の内部構成を示すブロック図である。図16に示すように、スマートフォン100の主たる構成要素として、無線通信部110と、表示入力部120と、通話部130と、操作部140と、カメラ部141と、記憶部150と、外部入出力部160(出力部)と、GPS受信部170と、モーションセンサ部180と、電源部190と、主制御部101とを備える。また、スマートフォン100の主たる機能として、基地局装置と移動通信網とを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部110は、主制御部101の指示に従って、移動通信網に接続された基地局装置との間で無線通信を行う。その無線通信が使用されて、音声データ及び画像データ等の各種ファイルデータや電子メールデータなどの送受信、及びウェブデータやストリーミングデータなどの受信が行われる。
表示入力部120は、表示パネル121の画面上に配設された操作パネル122を備えたいわゆるタッチパネルであり、主制御部101の制御により、画像(静止画像及び動画像)や文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達し、また表示した情報に対するユーザ操作を検出する。尚、操作パネル122を便宜上、タッチパネルとも称す。
表示パネル121は、LCD(Liquid Crystal Display)又はOELD(Organic Electro-Luminescence Display)などを表示デバイスとして用いる。操作パネル122は、表示パネル121の表示面上に表示される画像が視認可能な状態で設けられ、ユーザの指や尖筆によって操作される1又は複数の座標を検出するデバイスである。そのデバイスがユーザの指や尖筆によって操作されると、操作パネル122は、操作に起因して発生する検出信号を主制御部101に出力する。次いで、主制御部101は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル121上の操作位置(座標)を検出する。
図15に例示されるスマートフォン100の表示パネル121と操作パネル122とは一体となって表示入力部120を構成し、操作パネル122が表示パネル121を完全に覆うような配置となっている。その配置を採用した場合、操作パネル122は、表示パネル121外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル122は、表示パネル121に重なる重畳部分についての検出領域(以下、「表示領域」という)と、それ以外の表示パネル121に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、「非表示領域」という)とを備えていてもよい。
尚、表示領域の大きさと表示パネル121の大きさとを完全に一致させてもよいが、両者を必ずしも一致させる必要はない。また、操作パネル122が、外縁部分及びそれ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。更に、その外縁部分の幅は、筐体102の大きさなどに応じて適宜設計されるものである。更にまた、操作パネル122で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、及び静電容量方式などが挙げられ、いずれの方式が採用されてもよい。
通話部130は、スピーカ131及びマイクロホン132を備え、マイクロホン132を通じて入力されたユーザの音声を主制御部101にて処理可能な音声データに変換して主制御部101に出力したり、無線通信部110或いは外部入出力部160により受信された音声データを復号してスピーカ131から出力したりする。また、図15に示すように、例えば、スピーカ131及びマイクロホン132を表示入力部120が設けられた面と同じ面に搭載することができる。
操作部140は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付ける。例えば、図15に示すように、操作部140は、スマートフォン100の筐体102の側面に搭載され、指などで押下されるとスイッチオン状態となり、指を離すとバネなどの復元力によってスイッチオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部150は、主制御部101の制御プログラムや制御データ、ゲーム用のアプリケーションソフトウェア、本発明に係る画像処理プログラムを含む各種のアプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、ウェブブラウジングによりダウンロードしたウェブデータ、及びダウンロードしたコンテンツデータ等を記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶する。
また、記憶部150は、スマートフォン内蔵の内部記憶部151と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部152とにより構成される。尚、記憶部150を構成する内部記憶部151及び外部記憶部152のそれぞれは、フラッシュメモリタイプ、ハードディスクタイプ、マルチメディアカードマイクロタイプ、カードタイプのメモリ、RAM (Random Access Memory)、或いはROM(Read Only Memory)などの格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部160は、スマートフォン100に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たし、通信等(例えば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394など)又はネットワーク(例えば、ネットワーク、無線LAN(Local Area Network)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)など)により他の外部機器に直接的又は間接的に接続する。
スマートフォン100に連結される外部機器としては、例えば、有線/無線ヘッドセット、有線/無線外部充電器、有線/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)やSIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有線/無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、及びイヤホンなどがある。外部入出力部160は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン100の内部の各構成要素に伝達したり、スマートフォン100の内部のデータが外部機器に伝送されたりするように構成されてもよい。
GPS受信部170は、主制御部101の指示に従って、GPS衛星ST1、ST2〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン100の緯度、経度及び高度によって特定される位置情報(GPS情報)を取得する。GPS受信部170は、無線通信部110及び/又は外部入出力部160(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる場合には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部180は、例えば、3軸の加速度センサなどを備え、主制御部101の指示に従って、スマートフォン100の物理的な動きを検出する。スマートフォン100の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン100の動く方向や加速度が検出される。その検出の結果は、主制御部101に出力される。
電源部190は、主制御部101の指示に従って、スマートフォン100の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給する。
主制御部101は、マイクロプロセッサを備え、記憶部150が記憶する制御プログラムや制御データに従って動作し、スマートフォン100の各部を統括して制御する。また、主制御部101は、無線通信部110を通じて音声通信及びデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能とを備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部150が記憶するアプリケーションソフトウェアに従って主制御部101が動作することにより実現される。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部160を制御することで対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、及びウェブページを閲覧するウェブブラウジング機能の他、本発明に係る画像処理機能などがある。
また、主制御部101は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部120に表示する等の画像処理機能を備える。また、画像処理機能には、図4で説明をした画像処理部24により行われる画像処理を含む。
更に、主制御部101は、表示パネル121に対する表示制御と、操作部140や操作パネル122を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御とを実行する。
表示制御の実行により、主制御部101は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバーなどのソフトウェアキーを表示したり、或いは電子メールを作成するためのウィンドウを表示する。尚、スクロールバーとは、表示パネル121の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部101は、操作部140を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル122を通じて、上記アイコンに対する操作や、上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、或いはスクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付ける。
更に、操作検出制御の実行により主制御部101は、操作パネル122に対する操作位置が、表示パネル121に重なる重畳部分(表示領域)に該当するか、或いはそれ以外の表示パネル121に重ならない外縁部分(非表示領域)に該当するかを判定し、操作パネル122の感応領域やソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部101は、操作パネル122に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指などによって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、或いはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部141は、主制御部101の制御により、撮像によって得た画像データを例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)などの圧縮した画像データに変換し、その画像データを記憶部150に記録したり、外部入出力部160や無線通信部110を通じて出力したりすることができる。図15に示すようにスマートフォン100において、カメラ部141は表示入力部120と同じ面に搭載されているが、カメラ部141の搭載位置はこれに限らず、表示入力部120が設けられる筐体102の表面ではなく筐体102の背面にカメラ部141が搭載されてもよいし、或いは複数のカメラ部141が筐体102に搭載されてもよい。尚、複数のカメラ部141が搭載されている場合には、撮像に供するカメラ部141を切り替えて単独のカメラ部141によって撮像が行われてもよいし、或いは複数のカメラ部141を同時に使用して撮像が行われてもよい。
また、カメラ部141はスマートフォン100の各種機能に利用することができる。例えば、カメラ部141で取得した画像が表示パネル121に表示されてもよいし、操作パネル122の操作入力手法の一つとして、カメラ部141で撮像取得される画像が利用されてもよい。また、GPS受信部170が位置を検出する際に、カメラ部141からの画像が参照されて位置が検出されてもよい。更には、カメラ部141からの画像が参照されて、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン100のカメラ部141の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部141からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、GPS受信部170により取得された位置情報、マイクロホン132により取得された音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、及びモーションセンサ部180により取得された姿勢情報等などを静止画又は動画の画像データに付加して得られるデータを、記憶部150に記録したり、外部入出力部160や無線通信部110を通じて出力したりすることもできる。
以上で本発明の例に関して説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
1 :ストロボ
2 :シャッタボタン
3 :電源/モードスイッチ
4 :モードダイヤル
5 :ズームボタン
5T :テレボタン
5W :ワイドボタン
6 :十字ボタン
7 :MENU/OKボタン
8 :再生ボタン
9 :BACKボタン
10 :撮像装置
12 :撮影レンズ
14 :絞り
15 :メカシャッタ
16 :撮像素子
22 :画像入力コントローラ
24 :画像処理部
26 :圧縮伸張処理部
28 :表示制御部
30 :液晶モニタ
32 :センサ駆動部
33 :シャッタ駆動部
34 :絞り駆動部
36 :レンズ駆動部
38 :操作部
40 :CPU
42 :AF処理部
44 :AE検出部
47 :ROM
48 :メモリ
52 :メディアコントローラ
54 :メモリカード
56 :位置情報取得部
57 :仰角検出部
61 :エッジ検出部
63 :基準線生成部
65 :被写体検出部
67 :報知部
69 :電線
70 :雲
73 :気球
100 :スマートフォン
101 :主制御部
102 :筐体
110 :無線通信部
120 :表示入力部
121 :表示パネル
122 :操作パネル
130 :通話部
131 :スピーカ
132 :マイクロホン
140 :操作部
141 :カメラ部
150 :記憶部
151 :内部記憶部
152 :外部記憶部
160 :外部入出力部
170 :GPS受信部
180 :モーションセンサ部
190 :電源部
ステップS10−ステップS18 :第2の基準線の生成工程
ステップS20−ステップS25 :第2の撮像画像の取得工程

Claims (12)

  1. 第1の撮像画像と同じ構図の第2の撮像画像を撮像する撮像装置であって、
    ライブビュー画像を表示する表示部と、
    前記撮像装置の仰角を検出する仰角検出部と、
    前記仰角が第1の範囲である場合に、水平を示す第1の基準線を前記ライブビュー画像に重畳表示する電子水準器と、
    前記仰角が前記第1の範囲とは異なる第2の範囲である場合に、前記第1の撮像画像を取得し、前記第1の撮像画像における基準被写体のエッジを検出するエッジ検出部と、
    前記エッジ検出部で検出された前記エッジに基づく第2の基準線を生成する基準線生成部と、
    前記仰角が前記第2の範囲であり且つ前記第2の撮像画像を取得する場合に、前記第1の撮像画像における前記第2の基準線の位置に対応する位置に、前記第2の基準線を前記ライブビュー画像に重畳して前記表示部に表示させる表示制御部と、
    を備える撮像装置。
  2. 前記表示制御部は、平行移動させた複数の位置に複数の前記第2の基準線を表示する請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記基準被写体に対応する対応基準被写体を前記ライブビュー画像から検出する被写体検出部と、
    前記被写体検出部で検出された前記対応基準被写体と前記第2の基準線との位置の相違を報知する報知部と、を備える請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記報知部は、前記対応基準被写体と前記第2の基準線との成す角を報知する請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記報知部は、前記対応基準被写体と前記第2の基準線とが一致したことを報知する請求項3又は4に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像が撮像される位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記第2の基準線及び前記第2の基準線を生成した前記第1の撮像画像を取得した位置情報を関連付けて記憶する記憶部と、
    を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記表示制御部は、位置情報取得部で取得された前記位置情報に基づいて、前記第2の撮像画像を撮像する位置により近い位置で撮像された前記第1の撮像画像に対応する、前記記憶部に記憶された前記第2の基準線を優先的に前記表示部に表示する請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記第2の基準線は、直線形状である請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記第2の基準線は、直線形状及び曲線形状で構成される請求項1から8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 第1の撮像画像と同じ構図の第2の撮像画像を撮像装置により撮像する撮像方法であって、
    ライブビュー画像を表示するステップと、
    前記撮像装置の仰角を検出するステップと、
    前記仰角が第1の範囲である場合に、電子水準器により、水平を示す第1の基準線を前記ライブビュー画像に重畳表示するステップと、
    前記仰角が前記第1の範囲とは異なる第2の範囲である場合に、前記第1の撮像画像を取得し、前記第1の撮像画像における基準被写体のエッジを検出するステップと、
    前記エッジを検出するステップで検出された前記エッジに基づく第2の基準線を生成するステップと、
    前記仰角が前記第2の範囲であり且つ前記第2の撮像画像を取得する場合に、前記第1の撮像画像における前記第2の基準線の位置に対応する位置に、前記第2の基準線を前記ライブビュー画像に重畳して表示部に表示させるステップと、
    を含む撮像方法。
  11. 第1の撮像画像と同じ構図の第2の撮像画像を撮像装置により撮像する撮像工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    ライブビュー画像を表示するステップと、
    前記撮像装置の仰角を検出するステップと、
    前記仰角が第1の範囲にある場合に、電子水準器により、水平を示す第1の基準線を前記ライブビュー画像に重畳表示するステップと、
    前記仰角が前記第1の範囲とは異なる第2の範囲である場合に、前記第1の撮像画像を取得し、前記第1の撮像画像における基準被写体のエッジを検出するステップと、
    前記エッジを検出するステップで検出された前記エッジに基づく第2の基準線を生成するステップと、
    前記仰角が前記第2の範囲であり且つ前記第2の撮像画像を取得する場合に、前記第1の撮像画像における前記第2の基準線の位置に対応する位置に、前記第2の基準線を前記ライブビュー画像に重畳して表示部に表示させるステップと、
    を含む撮像工程をコンピュータに実行させるプログラム。
  12. 非一時的かつコンピュータ読取可能な記録媒体であって、前記記録媒体に格納された指令がコンピュータによって読み取られた場合に、
    第1の撮像画像と同じ構図の第2の撮像画像を撮像装置により撮像する撮像工程であって、
    ライブビュー画像を表示するステップと、
    前記撮像装置の仰角を検出するステップと、
    前記仰角が第1の範囲にある場合に、電子水準器により、水平を示す第1の基準線を前記ライブビュー画像に重畳表示するステップと、
    前記仰角が前記第1の範囲とは異なる第2の範囲である場合に、前記第1の撮像画像を取得し、前記第1の撮像画像における基準被写体のエッジを検出するステップと、
    前記エッジを検出するステップで検出された前記エッジに基づく第2の基準線を生成するステップと、
    前記仰角が前記第2の範囲であり且つ前記第2の撮像画像を取得する場合に、前記第1の撮像画像における前記第2の基準線の位置に対応する位置に、前記第2の基準線を前記ライブビュー画像に重畳して表示部に表示させるステップと、
    を含む撮像工程をコンピュータに実行させる記録媒体。
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