JP2008041025A - アクセス端末、管理サーバ、アクセス方法、及び無効端末id送信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子マネーセンタは、加盟店から電子マネー端末8の紛失届けを受理すると、この端末IDと紛失した日時を電子マネーサーバ2に登録し、紛失している全ての電子マネー端末8をリスト化した無効端末リストを生成して、各加盟店の電子マネー端末8に送信する。一方、電子マネーカード6は、電子マネー端末8の端末IDとチャージ日時を入金履歴として記憶している。電子マネー端末8は、電子マネーカード6にアクセスする際に、電子マネーカード6の入金履歴と無効端末リストを比較し、電子マネーカード6が紛失した電子マネー端末8によって無効日時以降にチャージしている場合、電子マネーカード6の有効性フラグを無効に設定し、電子マネーカード6を無効化する。
【選択図】図1
Description
電子マネーは、バリューと呼ばれる金銭的な貨幣価値を対応させた電子データをICチップに記憶させ、この金額を増減することによりプリペイドカードと同様に使用するものである。
電子マネーICチップは、店頭などに設置した専用の電子マネー端末からアクセスしてバリューの金額を増減することができる。
なお、バリューを増額する処理はチャージと呼ばれ、減額する処理は決済と呼ばれている。
そのため、これに対する対策として、次の技術が提案されている。
請求項2に記載の発明では、前記受信した無効端末IDを記憶する無効端末ID記憶手段を具備し、前記無効化手段は、前記取得した端末IDと前記記憶した無効端末IDとを照合することにより、前記取得した端末IDと、前記受信した無効端末IDが一致するか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のアクセス端末を提供する。
請求項3に記載の発明では、前記無効端末ID受信手段は、全ての無効端末IDが登録されたリストによって無効端末IDを受信し、前記無効端末ID記憶手段は、既に記憶している無効端末IDを消去して前記受信したリストに登録されている無効端末IDを記憶することを特徴とする請求項2に記載のアクセス端末を提供する。
請求項4に記載の発明では、前記無効端末IDには、前記アクセス端末が無効となった無効日時が付随しており、前記金額を増額したアクセス端末の端末IDには、前記金額を増額した増額日時が付随しており、前記無効化手段は、前記増額日時が前記無効日時以降である場合に、当該貨幣端末に無効化情報を入力することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載のアクセス端末を提供する。
請求項5に記載の発明では、請求項1に記載のアクセス端末に無効端末IDを送信する管理サーバであって、無効化するアクセス端末の無効端末IDの入力を受け付けて記憶する無効端末ID記憶手段と、前記記憶した無効端末IDを前記アクセス端末に送信する無効端末ID送信手段と、を具備したことを特徴とする管理サーバを提供する。
請求項6に記載の発明では、貨幣価値の金額を電子データとして記憶する貨幣端末と、前記貨幣端末にアクセスして前記記憶している金額を増額又は減額させるアクセス端末と、アクセス端末の有効無効を管理する管理サーバと、を用いて構成された電子マネーシステムにおいて使用されるアクセス端末で行うアクセス方法であって、前記アクセス端末は、無効端末ID受信手段と、端末ID取得手段と、無効化手段と、を備え、前記無効端末ID受信手段によって、前記管理サーバから、無効となったアクセス端末の端末IDである無効端末IDを受信する無効端末ID受信ステップと、前記端末ID取得手段によって、貨幣端末にアクセスする際に、過去に当該貨幣端末にアクセスして当該貨幣端末が記憶する金額を増額したアクセス端末の端末IDを当該貨幣端末から取得する端末ID取得ステップと、前記無効化手段によって、前記取得した端末IDと、前記受信した無効端末IDが一致する場合に、当該貨幣端末を無効化する無効化情報を当該貨幣端末に入力する無効化ステップと、から構成されたことを特徴とするアクセス方法を提供する。
請求項7に記載の発明では、請求項1に記載のアクセス端末に無効端末IDを送信する管理サーバが行う無効端末ID送信方法であって、前記管理サーバは、無効端末ID記憶手段と、無効端末ID送信手段と、を備え、前記無効端末ID記憶手段によって、無効化するアクセス端末の無効端末IDの入力を受け付けて記憶する無効端末ID記憶ステップと、前記無効端末ID送信手段によって、前記記憶した無効端末IDを前記アクセス端末に送信する無効端末ID送信ステップと、から構成されたことを特徴とする無効端末ID送信方法を提供する。
加盟店から電子マネー端末8が盗難などによって紛失した場合、加盟店は電子マネーセンタに紛失届を提出する。
電子マネーセンタ(図1)は、加盟店から電子マネー端末8の紛失届けを受理すると、当該紛失した電子マネー端末8の端末IDと紛失した日時を電子マネーサーバ2に登録する。
電子マネーサーバ2は、紛失した電子マネー端末8を登録すると、紛失している全ての電子マネー端末8をリスト化した無効端末リストを生成して、各加盟店の電子マネー端末8に送信する。
無効端末リストには、紛失した電子マネー端末8の端末IDと無効日時(紛失日時を無効とする日時として採用する)が記録されている。
そして、加盟店の電子マネー端末8は、電子マネーカード6にアクセスする際には、電子マネーカード6から入金履歴を取得して、これを無効端末リストと比較し、電子マネーカード6が紛失した電子マネー端末8によって無効日時以降にチャージしているか否かを確認する。
電子マネーカード6が紛失した電子マネー端末8で無効日時以降にチャージしていた場合、電子マネー端末8は、電子マネーカード6の有効性フラグ(電子マネーカード6の有効・無効を設定するフラグ)を無効に設定し、電子マネーカード6を無効化する。
図1は、電子マネーシステム1のネットワーク構成を示した図である。
電子マネーシステム1は、携帯電話7、電子マネーサーバ2、インターネット4、基地局5、電子マネーカード6、パーソナルコンピュータなどで構成されたユーザ端末9、加盟店に設置された電子マネー端末8などから構成されている。
電子マネーカード6は、電子マネー端末8から近距離の無線通信を用いたアクセスを受け付けて当該電子マネーICチップが記憶しているバリューの増額(チャージ)、及び減額(決済)を行うことができる。電子マネーICチップを駆動するための電力は、電子マネー端末8から無線により供給される。
電子マネーシステム1の運営事業者は、チャージの際にバリューに対応する金額の貨幣(通貨)をユーザから徴収すると共に、バリューで決済を行った加盟店に、決済金額に応じて貨幣を分配することにより、バリューと通貨との対応をとっている。
電子マネーカード6は、ユーザ端末9を介して電子マネーサーバ2からアクセスを受け付けることもでき、インターネット4経由でチャージや決済を行うこともできる。
本実施の形態では、電子マネーICチップを非接触型(無線によりアクセスを受け付けるもの)とするが、接触型(電極の接触によりアクセスを受け付けるもの)を用いてもよい。
このように、電子マネーカード6に内蔵された電子マネーICチップは、電子マネー端末8や電子マネーサーバ2などと通信する端末であって、貨幣価値の金額を電子データとして記憶する貨幣端末として機能している。
携帯電話7は、電子マネーカード6と同様に電子マネー端末8からアクセスを受け付けてチャージや決済を行うことができると共に、基地局5とインターネット4を介して電子マネーサーバ2からのアクセスを受け付けて、インターネット4経由でチャージや決済を行うこともできる。
電子マネーカード6(携帯電話7でもよい)をリーダライタに設置し、ユーザ端末9を電子マネーサーバ2に接続すると、電子マネーカード6と電子マネーサーバ2が通信可能となり、電子マネーサーバ2は電子マネーカード6にアクセスすることができる。
電子マネーセンタは、電子マネー端末8の有効性を管理する部門を有し、当該部門の担当者は、加盟店から電子マネー端末8の紛失届を受け付けて、この電子マネー端末8を無効な電子マネー端末8として電子マネーサーバ2に登録する。
電子マネーサーバ2は、通信回線により電子マネー端末8、8、8、…に接続されており、電子マネー端末8からのアクセスを受け付けて電子マネー端末8と通信を行う。
なお、本実施の形態では、電子マネーサーバ2は、電子マネー端末8からの接続要求を受け付けて電子マネー端末8に接続するように構成したが、電子マネーサーバ2から電子マネー端末8に接続要求して電子マネー端末8に接続するように構成してもよい。
電子マネーサーバ2は、電子マネー端末8と通信する際に、電子マネー端末8からバリューのチャージや決済に関する取引情報を収集すると共に、無効な電子マネー端末8の端末IDをリスト化した無効端末リストを電子マネー端末8に送信する。
なお、無効化はネガ化と呼ばれることがあり、無効化された電子マネー端末8や電子マネーカード6は、それぞれネガ端末、ネガカードと呼ばれることもある。
なお、電子マネー端末8には、チャージ専用のものや決済専用のものもあり、また、自動販売機に組み込まれて自動販売機での決済に用いられることもある。
電子マネー端末8は、電子マネーカード6や携帯電話7に金額変更情報を送信し、チャージや決済を行うことができる。
この取引情報は、電子マネーサーバ2により解析され、例えば、バリューと貨幣の整合性を図るのに用いられる。
そして、電子マネーカード6や携帯電話7が無効な電子マネー端末8でチャージされたものであった場合、電子マネー端末8は、電子マネーカード6や携帯電話7の有効性フラグを無効に設定し、これらを無効化する。
電子マネーカード6は、CPU(Central Processing Unit)21、高周波回路22、アンテナ26、ROM(Read Only Memory)23、RAM(Random Access Memory)24、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)25などを有している。
これらの素子は、電子マネーICチップ上に形成されている。ただし、アンテナ26は、電子マネーカード6内部の外縁部付近、又は電子マネーカード6の対角線を軸とする楕円曲線上に張り巡らされた空中線により構成され、端部が電子マネーICチップに接続されている。
また、CPU21は、アンテナ26、高周波回路22を介して、電子マネー端末8と近距離の無線通信を行うことができる。
また、アンテナ26は、リーダライタからの電波により電子マネーカード6を駆動するための電力を発電する。
RAM24は、電子マネーカード6に電力が供給されている間、記憶内容を保持することができるが、電力の供給が止まると記憶内容は失われる。
ROM23は、電子マネーカード6を機能させるための基本的なプログラムやパラメータ、データなどを記憶した読み出し専用メモリである。
EEPROM25には、各種のプログラムやデータが記憶されている。
プログラムとしては、例えば、バリューを処理するバリュー処理プログラムがあり、CPU21は、このプログラムを実行することにより、電子マネー端末8との通信機能、金額変更情報によるチャージ機能及び決済機能、電子マネーカード6を無効化する無効化機能などの各種を発揮する。
データとしては、現在のバリューの残高、過去の取引に関する利用ログデータ、有効性フラグ、電子マネーサーバ2が電子マネーカード6を識別するための固有のID情報である電子マネー機能部IDなどがある。
バリュー処理部28は、CPU21でバリュー処理プログラムを実行することにより構成される。
記憶部29は、EEPROM25に形成されており、バリュー残高や電子マネー機能部ID、利用ログデータ、有効性フラグなどを記憶している。
端末通信部27は、アンテナ26などを用いて形成されており、電子マネー端末8のリーダライタ部8aから金額変更情報、入金履歴要求コマンド、無効化コマンドなどを受信してバリュー処理部28に入力する。
コマンドには、金額変更情報(後述の上書きコマンド、加算コマンド、減算コマンドなどで構成されている)、残高参照コマンド、入金履歴要求コマンド、無効化コマンド、その他のコマンドがある。
金額変更情報は、バリュー処理部28にチャージや決済を行わせるコマンドで構成されており、金額変更情報が入力されると、金額変更情報で指定されている金額分だけ、記憶部29に記憶されているバリューの残高を増減し、その処理履歴を利用ログデータに記録する。
例えば、記憶部29に記憶されたバリュー残高が5000円で決済金額が1000円の場合、電子マネー端末8は、1000円を減額する減算コマンドを生成して端末通信部27に送信する。そして、バリュー処理部28がこの減算コマンドを実行して、記憶部29に記憶しているバリューの残高を5000円−1000円=4000円に更新する。
この場合、加減算後のバリュー残高を電子マネー端末8が計算し、この金額で記憶部29のバリュー残高を上書きさせる。
例えば、記憶部29に記憶されたバリュー残高が5000円で決済金額が1000円の場合を考える。
電子マネー端末8は、電子マネーカード6から現在のバリュー残高5000円を読み取り、決済後の残高5000円−1000円=4000円を計算する。そして、電子マネー端末8は、バリューの残高を4000円に上書きさせる上書きコマンドを生成して端末通信部27に送信する。そして、バリュー処理部28がこの上書きコマンドを実行して、記憶部29に記憶しているバリューの残高を4000円に更新する。
例えば、チャージには加算コマンドを用い、決済には上書きコマンドを用いたり、あるいはチャージに上書きコマンドを用い、決済には減算コマンドを用いることができる。
バリュー処理部28は、入金履歴要求コマンドが入力されると、利用ログデータの入金履歴を読み出して電子マネー端末8に出力する。
有効性フラグは、電子マネーカード6が有効か無効かを電子マネー端末8などが識別するためのフラグ情報であり、例えば、有効の場合は「0」、無効の場合は「1」に設定される。
電子マネーカード6の工場出荷時には、有効性フラグは有効に設定されており、一度無効に設定されると、これ以降は、電子マネーカード6のチャージ機能、決済機能は使用できなくなる。
利用ログデータは、入金履歴と出金履歴から構成されている。
入金履歴は、「端末ID」、「入金年月日時刻」、「入金額」などの項目から構成されている。
「端末ID」は、チャージを行った電子マネー端末8の端末IDである。電子マネーサーバ2でチャージを行った場合は、電子マネーサーバ2のIDが記録される。
「入金年月日時刻」は、チャージを行った年月日時刻であり、例えば、秒の単位まで記録される。
「入金額」は、チャージした金額である。
入金履歴は、N件記録できるようになっており、N+1件目以降は、最も古い入金履歴を消去して上書きするようになっている。Nは1、2、3、・・・などの自然数で、例えば、10件など予め設定されている。
「端末ID」は、決済を行った電子マネー端末8の端末IDである。電子マネーサーバ2で決済を行った場合は、電子マネーサーバ2のIDが記録される。
「出金年月日時刻」は、決済を行った年月日時刻であり、例えば、秒の単位まで記録される。
「出金額」は、決済した金額である。
出金履歴は、M件記録できるようになっており、M+1件目以降は、最も古い出金履歴を消去して上書きするようになっている。Mは1、2、3、・・・などの自然数で、例えば、30件など予め設定されている。
入金履歴と出金履歴の件数は、同数であってもよいし異なる件数であってもよく、これは設計事項である。
電話機能部10は、通話を行う通話モードと、各種のアプリケーション機能を提供するアプリケーションモードを有しており、ユーザの操作により切り替えることができる。
電話機能部10は、CPUと、各種のアプリケーションプログラムを記憶した記憶部を備えており、これらのアプリケーションプログラムをCPUで実行することにより各種のアプリケーション機能を発揮することができる。
電子マネーアプリケーション部15は、電子マネーサーバ2と電子マネー機能部12の両方にアクセスすることができ、電子マネーサーバ2と電子マネー機能部12の通信を仲介することができる。
このため、電子マネーサーバ2から金額変更情報や各種コマンドを受信して電子マネー機能部12に入力し、電子マネー機能部12にチャージ、決済、入金情報の読み出し、無効化などの各機能を行わせることができる。
電子マネー機能部12には、電子マネーカード6と同様に、電子マネーICチップ内で、EEPROMに記憶されたバリュー処理プログラムをCPUが実行することにより、端末通信部16、バリュー処理部17、記憶部18などが形成されている。
記憶部18は、バリュー残高、電子マネー機能部ID、利用ログデータ、有効性フラグなどを記憶している。
電子マネー端末8は、CPU31、ROM33、RAM34、通信制御部35、記憶部36、入力部37、出力部38、リーダライタ部8aなどがバスライン46で接続されて構成されている。
本実施の形態では、金額変更情報を送信してチャージや決済を行わせるほか、電子マネーカード6や携帯電話7の入金履歴を確認して、必要な場合はこれらを無効化するなどの処理を行う。
ROM33は、電子マネー端末8を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどを記憶した読み出し専用メモリである。
RAM34は、CPU31のワーキングメモリを提供したり、記憶部36に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする随時書き込み読み出し可能なメモリである。
記憶部36は、例えばハードディスクやその他の記憶媒体と、これらを駆動する駆動装置から構成されており、各種プログラムを格納したプログラム格納部42、データを格納したデータ格納部44などから構成されている。
データ格納部44には、電子マネーサーバ2から受信した無効端末リストや、電子マネーカード6や携帯電話7との取引履歴である取引情報を記憶している。
なお、取引情報は、電子マネー端末8が電子マネーサーバ2にアクセスした際に電子マネーサーバ2に送信される。
電子マネー端末8は、入力部37から加盟店の担当者の操作などを受け付けて、チャージや決済などの各種処理を行う。
出力部38は、会計装置のインターフェース(会計装置に組み込まれている場合)や、ユーザインターフェースなどに接続されている。
電子マネー端末8は、出力部38から処理結果などの各種情報を出力し、加盟店の担当者に情報を提示したりなどする。
リーダライタ部8aは、電子マネーカード6や携帯電話7の電子マネーICチップと無線通信を行う。
無効端末リストは、電子マネーサーバ2で生成され、各電子マネー端末8、8、・・・に送信される。
無効端末リストは、無効化された全ての電子マネー端末8を登録したリストであり、「無効端末ID」、「無効年月日時刻」などの項目から構成されている。
「無効端末ID」は、無効化された電子マネー端末8の端末IDである。
「無効年月日時刻」は、電子マネー端末8が無効化された年月日時刻であり、秒単位まで設定されている。
無効端末リストにより、無効となった電子マネー端末8の端末IDと無効となった時点を特定することができる。
電子マネーサーバ2は、CPU51、ROM52、RAM54、通信制御部53、記憶部55などがバスラインで接続されて構成されている。
ROM52は、読み出し専用のメモリであり、電子マネーサーバ2を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどが記憶されている。
RAM54は、読み書き可能なメモリであって、CPU51のワーキングメモリを提供したり、記憶部55に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする。
通信制御部53は、電子マネー端末8と通信したり、インターネット4を介して電子マネーカード6や携帯電話7と通信するための制御部である。
プログラム格納部56には、電子マネーサーバ2を機能させるための基本的なプログラムであるOSや、無効リストを生成して電子マネー端末8に送信するためのプログラム、取引情報を解析するためのプログラム、その他のプログラムが格納されている。
データ格納部57には、加盟店の情報を記憶した加盟店データベース、無効端末リスト、携帯電話7や電子マネーカード6との取引情報を記憶した取引データベースなどが格納されている。
加盟店データベースは、「事業者」、「加盟店ID」、「加盟店名」、「端末ID」、「無効年月日時刻」、その他の項目(加盟店の郵便番号、住所、電話番号など)から構成されている。
「事業者」には、加盟店を運営する事業者(法人名、自然人名など)の名称が記憶されている。事業者は、複数の加盟店を有する場合もあるし、単独の加盟店を有する場合もある。
図の例では、事業者「アウトバーガー株式会社」は、加盟店として渋谷支店や大阪支店などの複数の加盟店を運営している。
図示しないが、各事業者には、事業者を識別するための事業者IDが設定されている。
「加盟店名」には、加盟店の名称が記憶されている。
「端末ID」には、各加盟店に設置されている電子マネー端末8の端末IDが記憶されている。
「無効年月日時刻」は、電子マネーセンタによって、電子マネー端末8が無効な電子マネー端末に指定された年月日時刻であり、秒単位まで設定することができる。
「無効年月日時刻」は、有効な電子マネー端末8に関しては、空欄となっている。
まず、加盟店は、電子マネー端末8が盗難などにより紛失すると、例えば、電話やファックスなどを用いて速やかに電子マネーセンタに報告する。
電子マネーセンタの担当者は、加盟店からの報告により紛失した電子マネー端末8の端末IDを特定すると共に、当該電子マネー端末8が紛失したと推定される時刻を得る。
紛失した時刻が例えば、午前2時から午前6時までの間など、ある時間帯に渡っている場合、担当者は、この時間帯のうち最も早い時刻を紛失した時刻として特定する。
紛失時刻の特定は、電子マネーセンタが規定する運営事項であり、ほかの方法を採用してもよい。
登録要求は、予め用意された無効端末登録画面から端末IDと紛失時刻を入力することにより行えるようになっている。
次に、電子マネーサーバ2は、当該端末IDを加盟店データベースで検索する。そして、当該端末IDに対応する「無効年月日時刻」に紛失時刻を登録して加盟店データベースを更新する(ステップ10)。
このように、電子マネーサーバ2は、無効化するアクセス端末の無効端末IDの入力を受け付けて記憶する無効端末ID記憶手段を備えている。
そして、電子マネーサーバ2は、前回生成した無効端末リストを今回生成した無効端末リストで置き換える。
無効化が解除される場合としては、例えば、紛失した電子マネー端末8が発見されて不正利用されていないことが判明し、電子マネーシステム1に復帰した場合や、紛失した電子マネー端末8でのチャージが不可能であることを何らかの方法(このような仕組みを電子マネー端末8に組み込んでおく)によって確認した場合などがある。
電子マネーサーバ2は、電子マネー端末8からのアクセスを受けると、記憶しておいた無効端末リストを電子マネー端末8に送信する(ステップ25)。
電子マネーサーバ2は、電子マネー端末8、8、8、・・・・から次々とアクセスを受け付けるが、その度に無効端末リストを送信する。
このように、電子マネーサーバ2は、記憶した無効端末ID(無効端末リスト)を前記アクセス端末(電子マネー端末8)に送信する無効端末ID送信手段を備えている。
このように、アクセス端末(電子マネー端末8)は、管理サーバ(電子マネーサーバ2)から、無効となったアクセス端末(電子マネー端末8)の端末IDである無効端末IDを受信する無効端末ID受信手段を具備すると共に、前記受信した無効端末IDを記憶する無効端末ID記憶手段を具備している。
このようにして、電子マネー端末8が記憶する無効端末リストは、電子マネーサーバ2にアクセスする度に最新のものとなる。
なお、本実施の形態では、電子マネーサーバ2は、電子マネー端末8からのアクセスを待って無効端末リストを送信したが、電子マネーサーバ2から電子マネー端末8に接続できる構成の場合は、電子マネーサーバ2から全電子マネー端末8に対して無効端末リストを配信するように構成することができる。
なお、以下では、電子マネーカード6を例にとって説明するが、携帯電話7の場合も同様にして無効化することができる。
加盟店の担当者は、電子マネー端末8を操作し、電子マネー端末8を電子マネーカード6にアクセスさせる。
これに対し、電子マネーカード6は、有効性フラグの値を電子マネー端末8に送信する(ステップ55)。
電子マネーカード6が無効であると判断した場合(ステップ60;N)、電子マネー端末8は、処理を終了し、アラームを発するなどして電子マネーカード6が無効であることを担当者に通知する(ステップ90)。
電子マネーカード6は、電子マネー端末8から入金履歴要求コマンドを受信すると入金履歴を電子マネー端末8に送信する(ステップ70)。
このように、電子マネー端末8は、貨幣端末(電子マネーICチップ)にアクセスする際に、過去に当該貨幣端末にアクセスして当該貨幣端末が記憶する金額を増額した(チャージした)アクセス端末の端末IDを当該貨幣端末から入金履歴によって取得する端末ID取得手段を具備している。
電子マネーカード6が無効な電子マネー端末8でチャージされていない場合、即ち、入金履歴に登録されている端末IDが無効端末リストになかった場合(ステップ75;N)、電子マネー端末8は、電子マネーカード6に対して通常の処理を行う(ステップ95)。
一方、入金年月日時刻が無効年月日時刻以降である場合(ステップ85;Y)、電子マネーカード6は、無効な電子マネー端末8でチャージされたので、電子マネー端末8は、電子マネーカード6に無効化コマンドを送信し、電子マネーカード6に無効化を要求する(ステップ100)。
これによって、電子マネーカード6は、無効化され、無効な電子マネー端末8によってチャージされたバリューを使用できなくすることができる。
なお、本実施の形態では、端末IDの一致と、入金年月日時刻が無効年月日時刻よりも前であることの2つを条件として電子マネーカード6を無効化したが、単に端末IDの一致によって電子マネーカード6を無効化するように構成することもできる。
この場合は、電子マネー端末8が無効になる前にチャージした電子マネーカード6も無効にする可能性があるが、どこまで精度を求めるかは電子マネーシステム1に求められる要求により決定される。
更に、前記無効端末IDには、前記アクセス端末が無効となった無効日時(無効年月日時刻)が付随しており、前記金額を増額したアクセス端末の端末IDには、前記金額を増額した(チャージした)増額日時(入金年月日時刻)が付随しており、前記無効化手段は、前記増額日時が前記無効日時以降である場合に、当該貨幣端末に無効化情報を入力する。
即ち、電子マネー端末8は、携帯電話7の電子マネーICチップの有効性フラグが有効であった場合、携帯電話7から入金履歴を取得して無効となった電子マネー端末8でチャージされたか否かを判断し、無効な電子マネー端末8でチャージされていた場合、携帯電話7の電子マネーICチップを無効化する。
即ち、電子マネーサーバ2は、インターネット4経由で電子マネーカード6や携帯電話7にアクセスした場合、電子マネーカード6や携帯電話7から入金履歴を取得して無効端末リストと比較する。そして、無効な電子マネー端末8によってチャージされていた場合、電子マネーサーバ2は電子マネーカード6や携帯電話7に無効化コマンドを送信してこれらを無効化する。
(1)無効化された電子マネー端末8によってチャージされた電子マネーICチップ(電子マネーカード6や携帯電話7)を識別し、これを無効化することができる。
(2)無効化する電子マネーICチップの電子マネー機能部IDを各電子マネー端末8に配信する場合、大量の電子マネー機能部IDを配信しなければならないが、ごく少数の無効化された電子マネー端末8の端末IDを配信することにより、多くの電子マネーICチップを無効化することができる。
(3)電子マネー端末8が無効端末リストを上書きすることにより、電子マネー端末8は最新の無効端末リストを記憶することができる。
2 電子マネーサーバ
4 インターネット
5 基地局
6 電子マネーカード
7 携帯電話
8 電子マネー端末
9 ユーザ端末
Claims (7)
- 貨幣価値の金額を電子データとして記憶する貨幣端末と、前記貨幣端末にアクセスして前記記憶している金額を増額又は減額させるアクセス端末と、アクセス端末の有効無効を管理する管理サーバと、を用いて構成された電子マネーシステムにおいて使用されるアクセス端末であって、
前記管理サーバから、無効となったアクセス端末の端末IDである無効端末IDを受信する無効端末ID受信手段と、
前記貨幣端末にアクセスする際に、過去に当該貨幣端末にアクセスして当該貨幣端末が記憶する金額を増額したアクセス端末の端末IDを当該貨幣端末から取得する端末ID取得手段と、
前記取得した端末IDと、前記受信した無効端末IDが一致する場合に、当該貨幣端末を無効化する無効化情報を当該貨幣端末に入力する無効化手段と、
を具備したことを特徴とするアクセス端末。 - 前記受信した無効端末IDを記憶する無効端末ID記憶手段を具備し、
前記無効化手段は、前記取得した端末IDと前記記憶した無効端末IDとを照合することにより、前記取得した端末IDと、前記受信した無効端末IDが一致するか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のアクセス端末。 - 前記無効端末ID受信手段は、全ての無効端末IDが登録されたリストによって無効端末IDを受信し、
前記無効端末ID記憶手段は、既に記憶している無効端末IDを消去して前記受信したリストに登録されている無効端末IDを記憶することを特徴とする請求項2に記載のアクセス端末。 - 前記無効端末IDには、前記アクセス端末が無効となった無効日時が付随しており、
前記金額を増額したアクセス端末の端末IDには、前記金額を増額した増額日時が付随しており、
前記無効化手段は、前記増額日時が前記無効日時以降である場合に、当該貨幣端末に無効化情報を入力することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載のアクセス端末。 - 請求項1に記載のアクセス端末に無効端末IDを送信する管理サーバであって、
無効化するアクセス端末の無効端末IDの入力を受け付けて記憶する無効端末ID記憶手段と、
前記記憶した無効端末IDを前記アクセス端末に送信する無効端末ID送信手段と、
を具備したことを特徴とする管理サーバ。 - 貨幣価値の金額を電子データとして記憶する貨幣端末と、前記貨幣端末にアクセスして前記記憶している金額を増額又は減額させるアクセス端末と、アクセス端末の有効無効を管理する管理サーバと、を用いて構成された電子マネーシステムにおいて使用されるアクセス端末で行うアクセス方法であって、
前記アクセス端末は、無効端末ID受信手段と、端末ID取得手段と、無効化手段と、を備え、
前記無効端末ID受信手段によって、前記管理サーバから、無効となったアクセス端末の端末IDである無効端末IDを受信する無効端末ID受信ステップと、
前記端末ID取得手段によって、貨幣端末にアクセスする際に、過去に当該貨幣端末にアクセスして当該貨幣端末が記憶する金額を増額したアクセス端末の端末IDを当該貨幣端末から取得する端末ID取得ステップと、
前記無効化手段によって、前記取得した端末IDと、前記受信した無効端末IDが一致する場合に、当該貨幣端末を無効化する無効化情報を当該貨幣端末に入力する無効化ステップと、
から構成されたことを特徴とするアクセス方法。 - 請求項1に記載のアクセス端末に無効端末IDを送信する管理サーバが行う無効端末ID送信方法であって、
前記管理サーバは、無効端末ID記憶手段と、無効端末ID送信手段と、を備え、
前記無効端末ID記憶手段によって、無効化するアクセス端末の無効端末IDの入力を受け付けて記憶する無効端末ID記憶ステップと、
前記無効端末ID送信手段によって、前記記憶した無効端末IDを前記アクセス端末に送信する無効端末ID送信ステップと、
から構成されたことを特徴とする無効端末ID送信方法。
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