JP2005174310A - Icカード型電子マネーシステム、その方法、及びプログラム - Google Patents

Icカード型電子マネーシステム、その方法、及びプログラム Download PDF

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貴志 八幡
Hiroshi Furukawa
宏 古川
Motoji Yasuda
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Akihito Narukuni
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Abstract

【課題】 本発明は、盗難チャージ機によって電子マネーを積み増しした電子マネーの利用を抑止するICカード型電子マネーシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】 本ICカード型電子マネーシステムはICカード(3)に電子マネーをチャージするチャージ機(4)及びその電子マネーを商品取引の際に減額する電子マネー取引対応装置(5)とが通信ネットワーク上に構成されることを前提とし、前記チャージ機との通信不能状態を検出するチャージ機非検出手段(2)と、前記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーを無効として扱う無効情報を少なくとも前記電子マネー取引対応装置に対して配信する無効情報配信手段(2)と、前記商品取引の際に、前記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーでの前記商品取引を前記無効情報に基づいて禁止する取引禁止手段(5)と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、チャージ機を利用してICカードに電子マネーを積み増しし、該ICカードを用いて商品取引を行なう(或いはサービスを受ける)ICカード型電子マネーシステムに関する。
商品取引やサービスを受けるための決済方法として、現金、クレジットカード、またはプリペイドカードによる決済方法がある。昨今では、電子化した金銭情報(電子マネー)をICカードに記憶させて携帯し、この電子マネーによって決済を行なうプリペイドカード式の決済方法も普及するようになり、多くのシステムで利用されるようになってきている。
この電子マネーは、チャージ機と呼ばれる電子マネー積み増し装置により、ICカードに積み増し(チャージまたは記憶とも言う)される。このICカードに上記電子マネーをチャージする場合、このICカードの所持者は上記チャージ機に当該ICカードを挿入し、当該ICカードにチャージしたい電子マネーと等価額の金銭を上記チャージ機に入金する。これにより、上記チャージ機によって当該ICカードのメモリに上記入金した額と等価の電子マネーが記憶される。こうして当該ICカードの所持者は商品取引やサービスを受ける際に、当該ICカードを提示して、当該ICカードに記憶された電子マネーからその取引額に相当する電子マネーを減じてもらう事でその取引を完了できる。
上記チャージ機や、上記ICカードの利用が可能な電子マネー対応装置(例えば自動販売機や、店舗などに備えられた精算装置)は一般に異なる位置に設置され、上記ICカードにより取引処理を行なった各装置の情報を一括管理するセンタサーバと通信接続され、ICカード型電子マネーシステムが構築されている。例えば昨今では、電車の乗車券の購入や乗り越し精算等に上記ICカードを利用して精算するICカード型電子マネーシステムが良く知られている。本システムでは、利用者が予め駅の構内に設置されたチャージ機で所定の金額分の電子マネーを鉄道会社から供給を受けたICカードに記憶させておき、その利用者が改札口を通過する際にその改札口に設置された電子マネー対応装置に当該ICカードをかざすだけで、無線通信により乗車区間分の乗車費用等価額を当該ICカードの電子マネーから減算させるシステムである。
なお、上記チャージ機が盗難にあった場合にICカードに電子マネーが不正にチャージされることを防止するための技術としては、特開2000−40135号公報において、上記ICカードに対する電子マネーの書き込み回数を制限して、上記ICカードに電子マネーが無尽蔵に書き込まれることを防止させた技術が開示されている。
特開2000−40135号公報
上述した電車の乗車券や乗り越し精算などに使用されるICカード型電子マネーシステムの例に示されるチャージ機は、一般的には駅の構内に設置される大型のものが多い。
しかし昨今の急速な技術革新と共により小型のチャージ機の開発も検討され、これに並行して上記チャージ機の盗難対策もこれまでよりも増して大きく課題として採り上げられるようになった。
上記チャージ機が盗難にあってしまうと、その窃盗犯に上記盗難されたチャージ機(盗難チャージ機)が悪用され、ICカードに電子マネーが不正にチャージされることが想定される。
例えば、上記窃盗犯に上記チャージ機の金銭取り出し口が破壊され、上記チャージ機の金銭入金口から挿入した紙幣を上記金銭取り出し口から取り出すことを繰り返し、同一の紙幣を還流させることにより上記ICカードに無尽蔵に電子マネーをチャージすることができてしまう。
上記特開2000−40135号公報に開示された技術では、ICカードに電子マネーが無尽蔵に積み増しされることを防止させているが、制限内であれば、不正に積み増しした電子マネーを自由に使用することができてしまう。
そこで本発明は、盗難チャージ機によって積み増しされた電子マネーの利用を抑止するICカード型電子マネーシステム、その方法、及びプログラムを提供する、特には、盗難チャージ機を早期に検出して、検出後に該盗難チャージ機によって電子マネーを積み増しした電子マネーの利用を抑止するICカード型電子マネーシステム、その方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために以下のように構成する。
本発明のICカード型電子マネーシステムの態様一つは、ICカードに電子マネーを積み増しするチャージ機及び上記ICカードに積み増しされた上記電子マネーを商品取引(金銭やそれの等価物と引き換えに、商品の購入やサービスを受ける行為)の際に減額して該商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置とが通信ネットワーク上に構成されることを前提とし、上記通信ネットワークを介する上記チャージ機との通信不能状態を検出するチャージ機非検出手段と、上記通信不能状態を上記チャージ機非検出手段で検出した場合に、上記通信ネットワークを介して少なくとも上記電子マネー取引対応装置に対し、上記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーを無効として扱う無効情報を配信する無効情報配信手段と、上記無効情報配信手段によって配信された上記無効情報に基づいて、上記商品取引の際に、上記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーでの上記商品取引を禁止する取引禁止手段と、を有する。
なお、上記通信ネットワーク上に上記チャージ機及び上記電子マネー取引対応装置を一括管理するセンタサーバが更に構成され、該センタサーバは上記チャージ機非検出手段及び上記無効情報配信手段を有し、上記電子マネー取引対応装置は上記取引禁止手段を有する、ように構成することもできる。
上述した態様において、上記チャージ機は、ICカードに電子マネーを積み増し可能且つ相互識別が可能な複数のチャージ機であり、上記チャージ機非検出手段は、更に、上記通信不能状態にあるチャージ機の識別情報を検出し、上記ICカードは、上記チャージ機で上記電子マネーを積み増しする際に該電子マネーと共に、少なくとも、該電子マネーを積み増しした上記チャージ機の識別情報及び積み増しをした積み増しタイミング(ここでタイミングとは、日、時刻、或いは時系列順の記号などである)を記憶し、上記無効情報は、少なくとも、上記通信不能状態が検出されたチャージ機の識別情報及び該チャージ機の上記通信不能状態が検出された検出タイミング(ここでタイミングとは、日、時刻、或いは時系列順の記号などである)を含む、ように構成することが望ましい。
この時、上記取引禁止手段は、上記ICカードに積み増しされた上記電子マネーによって上記商品取引が行なわれる際に、上記無効情報配信手段によって配信された上記無効情報に含まれる上記チャージ機の識別情報及び該チャージ機の通信不能状態が検出された上記検出タイミングに基づき、上記通信不能状態が検出された検出タイミング以後に該検出タイミングで検出された上記チャージ機によって上記ICカードに積み増しされた電子マネーを上記商品取引に使用することを禁止する、ように構成してもよい。
また、上記取引禁止手段は、更に、上記ICカードに積み増しされた上記電子マネーによって上記商品取引が行なわれる際に、上記無効情報配信手段によって配信された上記無効情報に基づいて、上記検出タイミング以後に該検出タイミングで検出された上記チャージ機によって積み増しされた電子マネーが上記ICカードに含まれているか否かを判別し、上記検出タイミング以後に該検出タイミングで検出された上記チャージ機によって積み増しされた電子マネーが上記ICカードに含まれている場合は該ICカードの識別情報を上記センタサーバに上記通信ネットワークを介して送信し、上記センタサーバは、更に、上記取引禁止手段から上記通信ネットワークを介して送信された上記ICカードの識別情報を受信し、該受信した識別情報を有するICカードを無効として扱うICカード無効情報を上記通信ネットワークを介して少なくとも上記電子マネー取引対応装置に配信するICカード無効情報配信手段を更に有し、上記電子マネー取引対応装置は、上記ICカード無効情報配信手段によって配信された上記ICカード無効情報に基づいて、上記商品取引の際に、上記識別情報を有するICカードでの上記商品取引を禁止する無効ICカード取引禁止手段を更に有する、ように構成してもよい。
また、上記各態様において、上記チャージ機によって電子マネーが積み増しされる上記ICカードは、上記電子マネーを最後に積み増ししたチャージ機の識別情報及び積み増しタイミングとを有する最新積み増し情報を常に記憶更新し、無効情報配信手段は、上記通信不能状態を上記チャージ機非検出手段で検出した場合に、上記通信ネットワークを介して上記チャージ機及び上記電子マネー取引対応装置に対し、上記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーを無効として扱う無効情報を配信し、上記チャージ機は、上記ICカードの上記最新積み増し情報が上記無効情報に含まれる場合に、上記ICカードにおける上記最新積み増し情報の更新を阻止し、上記取引禁止手段は、上記無効情報配信手段によって配信された上記無効情報及び上記ICカードの上記最新積み増し情報に基づいて、上記商品取引の際に、上記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーでの上記商品取引を禁止する、ように構成することもできる。
また、本発明のICカード型電子マネーシステムのその他の態様の一つは、チャージ機からICカードに積み増しされた電子マネーを商品取引の際に減額して該商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置が通信ネットワーク上に構成されたものを前提とし、上記チャージ機を無効状態に設定する無効状態設定手段と、上記電子マネー取引対応装置に対し、上記無効状態に設定されたチャージ機で積み増しされた電子マネーを無効として扱うための無効情報を上記通信ネットワークを介して配信する無効情報配信手段と、上記無効情報配信手段によって配信された上記無効情報に基づいて、上記商品取引の際に、上記無効状態に設定されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーでの上記商品取引を禁止する取引禁止手段と、を有するように構成する。
本発明の不正に積み増しされた電子マネーの利用を防止する方法の態様の一つは、ICカードに電子マネーを積み増しするチャージ機、商品取引の際に上記ICカードに積み増しされた上記電子マネーを減額して上記商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置、及び上記チャージ機及び上記電子マネー取引対応装置に通信ネットワークを介して接続されるセンタサーバ、によって構成されるICカード型電子マネーシステムで行なわれることを前提とし、上記センタサーバにおいて上記通信ネットワークを介する上記チャージ機との通信不能状態を検出し、上記通信不能状態を検出した場合に、上記通信ネットワークを介して少なくとも上記電子マネー取引対応装置に対し、上記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーを無効として扱う無効情報を配信し、上記配信された上記無効情報に基づいて、上記商品取引の際に、上記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーでの上記商品取引を禁止する、ようにする。
なお、上記センタサーバにおいて上記通信ネットワークを介する上記チャージ機との通信不能状態を検出し、上記通信不能状態を検出した場合に、上記通信ネットワークを介して少なくとも上記電子マネー取引対応装置に対し、上記通信不能状態が検出されたチャージ機の識別情報及び上記通信不能状態が検出された検出タイミングを配信し、上記電子マネー取引対応装置における上記商品取引の際に、上記検出タイミング以後に上記識別番号のチャージ機により積み増しされた電子マネーでの上記商品取引を禁止する、ようにしても良い。
また、上記センタサーバにおいて上記通信ネットワークを介する上記チャージ機との通信不能状態を検出し、上記通信不能状態を検出した場合に、上記通信ネットワークを介して少なくとも上記電子マネー取引対応装置に対し、上記通信不能状態が検出されたチャージ機の識別情報及び上記通信不能状態が検出された検出タイミングを配信し、上記電子マネー取引対応装置で上記ICカードによって上記商品取引を行なう際に、上記検出タイミング以後に上記識別番号のチャージ機により積み増しされた電子マネーが上記ICカードに含まれている場合は上記電子マネーにおける上記商品取引を禁止し、更に、上記ICカードの識別情報を上記センタサーバに通知する、ようにしても良い。
また、本発明の不正に積み増しされた電子マネーの利用を防止する方法のその他の態様の一つは、チャージ機からICカードに積み増しされた電子マネーを減額して上記商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置及び上記電子マネー取引対応装置に通信ネットワークを介して接続されるセンタサーバとによって構成されるICカード型電子マネーシステムで行なわれることを前提とし、上記センタサーバにおいて所定のチャージ機を無効状態に設定し、上記通信ネットワークを介して上記電子マネー取引対応装置に対し、上記無効状態に設定されたチャージ機で積み増しされた電子マネーを無効として扱うための無効情報を配信し、上記配信された上記無効情報に基づいて、上記無効状態に設定されたチャージ機で積み増しされた電子マネーによる上記商品取引を禁止する、ようにする。
本発明のプログラムの態様の一つは、ICカードに電子マネーを積み増しし且つ相互識別が可能な複数のチャージ機、及び上記ICカードに積み増しされた上記電子マネーを商品取引の際に減額して該商品取引を成立させる複数の電子マネー取引対応装置とを通信ネットワークを介して一括管理するセンタサーバにおいて実行可能であり、上記通信ネットワークを介する上記各チャージ機との通信不能状態を検出する機能と、上記チャージ機との通信不能状態を検出すると、該通信不能状態が検出されたチャージ機を無効チャージ機と認定し、該無効チャージ機の識別情報を含む無効情報を上記通信ネットワークを介して上記複数のICカード取引対応装置に送信する機能と、上記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーを含むICカードの識別情報を上記複数のICカード取引対応装置の内の少なくとも一つのICカード取引対応装置から上記通信ネットワークを介して受信すると、上記ICカードを無効ICカードと認定し、該無効ICカードの識別情報を上記通信ネットワークを介して上記複数のICカード取引対応装置に送信する機能と、をセンタサーバで実現させる。
本発明のプログラムの態様のその他の一つは、通信ネットワークによってセンタサーバに接続され、且つ、相互識別が可能な複数のチャージ機からICカードに積み増しされた電子マネーによって商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置において実行可能であり、上記センタサーバによって無効認定された無効チャージ機の識別情報及び無効認定タイミングが上記通信ネットワークを介して上記センタサーバから送信されると上記無効チャージ機の識別情報及び上記無効認定タイミングを記憶する機能と、商品取引を行なう際に上記ICカードから読み出すICカード情報の中に、上記無効認定タイミング以後に上記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーが含まれているか否かを判定する機能と、上記無効認定タイミング以後に上記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーが上記ICカード情報に含まれている場合、上記無効認定タイミング以後に上記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーによる上記商品取引を禁止する機能と、を電子マネー取引対応装置で実現させる。
なお、上記無効認定タイミング以後に上記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーが上記ICカード情報に含まれている場合、上記ICカード情報に含まれる上記ICカードの識別情報を上記センタサーバに上記通信ネットワークを介して送信する機能と、上記センタサーバによって無効認定された無効ICカードの識別情報が上記通信ネットワークを介して上記センタサーバから送信されると上記無効ICカードの識別情報を記憶する機能と、商品取引を行なう際に上記ICカードから読み出すICカード情報の中に、上記無効ICカードの識別情報が含まれているか否かを判定する機能と、上記無効ICカードの識別情報が上記ICカード情報の中に含まれている場合、上記ICカードによる上記商品取引を禁止する機能と、を更に電子マネー取引対応装置で実現させるようにしてもよい。
本発明のプログラムの態様のその他の一つは、通信ネットワークによってセンタサーバに接続され、且つ、ICカードに電子マネーの積み増しをするごとが可能なチャージ機において実行可能であり、上記センタサーバによって無効認定された無効チャージ機の識別情報及び無効認定タイミングが上記通信ネットワークを介して上記センタサーバから送信されると上記無効チャージ機の識別情報及び上記無効認定タイミングを記憶する機能と、電子マネーの積み増しをする前に、上記ICカードから最後に電子マネーを積み増ししたチャージ機の識別情報及び積み増しタイミングを読み取る機能と、上記最後に電子マネーを積み増ししたチャージ機の識別情報が上記無効チャージ機の識別情報に含まれ、且つ上記積み増しタイミングが上記無効認定タイミング以後に含まれる場合に、上記ICカードに対する電子マネーの積み増し及び最後に電子マネーを積み増ししたチャージ機の識別情報及び積み増しタイミングの更新を阻止する機能と、をチャージ機で実現させる。
本発明のプログラムの態様のその他の一つは、チャージ機からICカードに積み増しされた電子マネーを商品取引に応じて減額する複数の電子マネー取引対応装置と通信ネットワークを介して接続される、センタサーバにおいて実行可能であり、チャージ機を無効状態に設定する機能と、上記無効状態に設定された無効チャージ機の識別情報を上記通信ネットワークを介して上記複数のICカード取引対応装置に送信する機能と、上記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーを含むICカードの識別情報を上記複数のICカード取引対応装置の内の少なくとも一つのICカード取引対応装置から上記通信ネットワークを介して受信すると、上記ICカードを無効ICカードと認定し、該無効ICカードの識別情報を上記通信ネットワークを介して上記複数のICカード取引対応装置に送信する機能と、をセンタサーバで実現させる。
本発明では、通信ネットワークを介してチャージ機の通信不能状態を検出する。そして、上記通信不能状態が検出されたチャージ機の識別情報やその検出タイミングが、無効認定されたチャージ機の情報(無効情報)として上記電子マネー取引対応装置やその他のチャージ機に配信される。そして、上記通信不能状態になったチャージ機で積み増しされた電子マネーを使用して上記電子マネー取引対応装置で商品取引が行なわれようとしても、上記電子マネー取引対応装置における商品取引時に当該商品取引に利用される電子マネーが有効であるか無効であるかを上記配信された無効情報を用いてチェックすることが可能になる。これにより、仮にチャージ機が盗難にあった場合であっても、それを検出することが可能になり、盗難されたチャージ機で不正に電子マネーが積み増しされても、上記電子マネー取引対応装置における商品取引時にその利用を防止することが可能になる。
また、本発明では、上記無効情報を設定できるように構成することもできる。この場合、管理人による無効情報(例えば無効チャージ機の情報など)の設定が可能になり、該設定された無効情報が上記電子マネー取引対応装置やその他のチャージ機などに配信される。これにより、該無効情報に含まれるチャージ機で積み増しされた電子マネーを使用して上記電子マネー取引対応装置で商品取引が行なわれようとしても、上記電子マネー取引対応装置における商品取引時に当該商品取引に利用される電子マネーが有効であるか無効であるかを上記配信された無効情報を用いてチェックすることが可能になる。
以上述べたように本発明では、チャージ機が盗難にあい、盗難されたチャージ機でICカードに不正に電子マネーが積み増しされた場合であっても、上記電子マネー取引対応装置における商品取引時にその利用を防止することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態であるICカード型電子マネーシステムの全体構成図の一例である。
本例のICカード型電子マネーシステムは、通信ネットワーク1上に接続されるセンタサーバ2、チャージ機A、チャージ機B(なお、チャージ機A及びチャージ機Bを総称してチャージ機4と称する)、店舗端末A、店舗端末B、自動販売機(以下、自販機と略す)A、及び自販機B(なお、上記店舗端末A、上記店舗端末B、上記自販機A、及び上記自販機Bを、電子マネー取引対応装置5と称する)、及び、上記チャージ機4及び上記電子マネー取引対応装置5で利用可能なICカード3によって構成される。
上記ICカード3は金銭の代わりにそれと等価の電子的な金銭情報(電子マネーと呼ぶ)を携帯所持するためのカード型の装置であり、上記ICカード3を所定のICカード読み取り/書き込み部に接触させる或いは所定距離内に接近させることにより、上記ICカード3に上記電子マネーを積み増し(または、記憶或いはチャージとも言う)したり商品取引の際に減算したりすることができる。また上記ICカード3は上記電子マネーの他に、例えば、上記ICカード3の識別情報(以下ではその一例として識別番号を示す事にする)や、当該電子マネーをチャージさせた装置(後に詳しく説明するが、上記チャージ機Aまたは上記チャージ機B)の識別情報(以下ではその一例として識別番号を示す事にする)や、そのチャージタイミング(チャージ日時、或いは時系列順の記号などがあるが、以下ではチャージ日時として示す事にする)などを、チャージした電子マネーの額に対応させて記憶することもできる。なお以下においては、上記ICカード3に記憶される上記電子マネーのチャージ額、上記ICカードの識別番号、上記チャージ機の識別番号、或いは上記チャージ日時などの情報を、総称してICカード情報と言う事にする。
上記チャージ機4は上記ICカード3に上記電子マネーをチャージさせるための装置であり、上記チャージ機4の金銭投入口から利用者が金銭を投入することにより、チャージ機4に構成される上述したICカード読み取り/書き込み部で上記ICカード3にその金銭と等価額の電子マネーがチャージされ(なおこの他にも当該電子マネーをチャージした上記チャージ機Aまたは上記チャージ機Bの識別番号、及び当該電子マネーをチャージしたチャージ日時などの情報が記憶される)、上記金銭投入口から投入された上記金銭は上記チャージ機4内の回収者用に設けられた回収部に収容される。なお、上述したように電子マネーをICカード3にチャージする場合、上記チャージ機4はそのチャージ情報(例えばチャージ日時、電子マネーをチャージしたICカードの識別番号、チャージ額など)を記憶し、チャージ後に上記チャージ情報を上記通信ネットワーク1を介して上記センタサーバ2に送信する。また上記チャージ機4は上記ICカード3に電子マネーをチャージする際に当該ICカード3に無効なチャージ機でチャージされた電子マネーが含まれているか否かの認証を行なうように構成させることもできる。この場合、上記チャージ機4は、上記ICカード読み取り/書き込み部にセットされたICカード3から上記ICカード情報を読み取り、詳しくは後に説明するが上記センタサーバ2から送信された無効情報(無効ICカードの識別番号リスト、無効チャージ機の識別番号リスト、或いは無効チャージ機の識別番号リスト及び無効チャージ機として認定した後述の認定日時)と上記ICカード情報の照合を行なう。そして上記ICカードが無効と認定されると当該ICカードに対する電子マネーのチャージを禁止する。このとき更に、無効チャージ機でチャージされた電子マネーを含むICカードが使用されたこと及び当該ICカードの識別情報を上記通信ネットワーク1を介して上記センタサーバ2へ通知することもできる。
上記電子マネー取引対応装置5は、上記ICカード3にチャージされた電子マネーを使用して利用者が商品取引(以下において商品取引として単独で示されている場合は、以下に続けて示される「サービス」を受ける行為も含む事にする)やサービスを受けられるように構成された装置である。利用者が商品を購入したりサービスを受けたりする場合、利用者が所持する上記ICカード3を上記電子マネー取引対応装置5に構成される上述したICカード読み取り/書き込み部にセットし、当該ICカード3にチャージされている電子マネーから商品価格やサービス費と等価の額を減額する。その結果、利用者はその商品を受け取ったり、サービスを受けたりすることが可能になる。なお自販機の場合は、電子マネーによる精算が完了するとそれに構成される商品取り出し口に利用者が選択した商品が取り出し可能な状態ででてくる。
上記電子マネー取引対応装置5は、更に、上記センタサーバ2から通信ネットワーク1を介して送信される上記無効情報を受信し、商品取引の際に該無効情報に基づいて、この商品取引において減額される電子マネーが有効なチャージ機によってチャージされたものであるか否か、或いはICカード3が有効であるか否かを判定する。この場合、上記電子マネー取引対応装置5は、上記ICカード3に記憶されたICカード情報を当該電子マネー取引対応装置5のICカード読み取り/書き込み部から読み取り、上記無効情報に当てはまるものがないかどうかを調べる。そして無効として判定された場合には、上記無効ICカードでの取引を中止しまたは、上記無効チャージ機によってチャージされた電子マネーでの取引を中止して有効な電子マネーでの取引を行なう。このとき、上記無効チャージ機でチャージされた電子マネーを含むとして判定された場合には、更に、無効チャージ機でチャージされた電子マネーを含むICカードでの商品取引があったこと及びそのICカードの識別番号をセンタサーバ2に通信ネットワーク1を介して通知することもできる。
なお、上述したように電子マネーで取引を行なう場合、上記電子マネー取引対応装置5はその取引情報(例えば取引に使用したICカード3の識別番号、取引日時、取引に使用された電子マネー取引対応装置5の識別番号、減額された金額など)を記憶し、取引後にその取引情報を上記通信ネットワーク1を介して上記センタサーバ2に送信する。
上記センタサーバ2は、上記チャージ機A及び上記チャージ機Bの通信ネットワーク1上での通信不能状態を検出する手段を有し、上記チャージ機Aまたは上記チャージ機Bの上記通信ネットワーク1上での通信不能状態を検出した場合に更に、当該通信不能状態のチャージ機を無効と認定し、当該無効チャージ機の識別番号または、当該無効チャージ機の識別番号及びその認定日時(上記無効情報)を、各チャージ機4及び各電子マネー取引対応装置5に上記通信ネットワーク1を介して配信する手段を有する。なおここで通信不能状態とは、センタサーバ2及び、チャージ機Aまたはチャージ機Bとの間で行なわれる通信接続が予め決められた所定時間内に成功できなかった状態などを意味している。
また、上記通信不能状態を検出する手段の替わりに、チャージ機の無効状態の指定やその解除を任意に行なうための無効状態設定手段を有するように構成し、当該無効状態設定手段から無効状態として指定されたチャージ機を無効と認定し、当該無効チャージ機の識別番号または、当該無効チャージ機の識別番号及びその認定日時(上記無効情報)を、各チャージ機4及び各電子マネー取引対応装置5に上記通信ネットワーク1を介して配信するように構成しても良い。
また更には、上記通信不能状態を検出する手段と上記無効状態設定手段を共に設け、何れか一方の手段で無効状態とされたチャージ機を無効と認定し、当該無効チャージ機の識別番号または、当該無効チャージ機の識別番号及びその認定日時(上記無効情報)を、各チャージ機4及び各電子マネー取引対応装置5に上記通信ネットワーク1を介して配信するように構成しても良い。
なお上記認定日時は、上記各種の構成に応じて適宜設定可能であるが、例えば、上記センタサーバ2で上記チャージ機Aまたは上記チャージ機Bの上記通信ネットワーク1上での通信不能状態を検出した日時や、通信不能状態を検出した後に例えば上記チャージ機Aまたは上記チャージ機Bが所定の設置位置から盗難されたことを管理人が目で見て確認した日時や、或いは無効状態設定手段において設定されたタイミングなどを意味する。
上記センタサーバ2では、更に、上記電子マネー取引対応装置5または上記チャージ機4から上記無効情報に該当する電子マネーの利用通知及び当該ICカードの識別番号を通信ネットワーク1を介して受けると、当該識別番号を有するICカードを無効と認定し、当該無効ICカードの識別番号を各チャージ機4及び各電子マネー取引対応装置5に上記通信ネットワーク1を介して配信する手段を有する。
また上記センタサーバ2では、上記チャージ機4や上記電子マネー取引対応装置5において利用者との間で行なわれる各種処理の情報(上記取引情報や上記チャージ情報)を、上記チャージ機4や上記電子マネー取引対応装置5から通信ネットワーク1を介して受信し、それらの情報を履歴管理することもできる。
上記通信ネットワーク1は例えばLANやWAN、或いはインターネットに接続する構成など、各種の構成をとることが可能であり、例えばインターネットに接続する構成であれば、上記センタサーバ2や上記チャージ機4や上記電子マネー取引対応装置5を電話網或いはケーブルテレビ網などの公衆網、及びインターネットとの接続サービスを行っているISP(Internet Service Provider )などを介して上記インターネットと接続することができる。
本ICカード型電子マネーシステムにおいては、利用者が、上記ICカード3をチャージ機4のICカード読み取り/書き込み部にセットし、例えば上記ICカード3にチャージする希望金額を利用者が上記チャージ機4の入金部から投じるなどして、上記ICカード読み取り/書き込み部から上記ICカード3に上記希望金額と等価額の電子マネーがチャージされる。そして、上記利用者は上記電子マネー取引対応装置5において、当該ICカード3にチャージされた上記金額分までの商品取引を当該電子マネーで行なうことができる。若し、上記ICカード3にチャージされている電子マネーが不足したならば、上記チャージ機4の入金部に金銭を再び投じることにより、投じた金銭と等価額の電子マネーを当該ICカード3に補充することができる。そして不正に積み増しされた電子マネーによる商品取引は、これらの処理を通じ、以下に示す盗難通知手順で防止することができる。
図2及び図3は、チャージ機が盗難被害にあった場合の本ICカード型電子マネーシステムにおける盗難通知手順を説明するための概要図である。
図2に示されるようにチャージ機Aが盗難被害にあって同図の通信ネットワーク1を介する上記チャージ機Aとの通信不能状態をセンタサーバ2が検出したり、或いはセンタサーバ2でチャージ機Aを無効状態に設定したりすると、該センタサーバ2は上記チャージ機Aを無効チャージ機と認定し、図3に矢印で示されるようにセンタサーバ2からチャージ機B及び各電子マネー取引対応装置5に対し、上記チャージ機Aが無効になったという通知(上記無効情報)を配信する。この無効情報に基づいて、上記無効チャージ機で電子マネーをチャージしたICカードによる上記チャージ機B及び上記電子マネー取引対応装置での利用を防止できる。
更に各装置の相関関係を詳しく説明すると本ICカード型電子マネーシステムでは、チャージ機Aの盗難を、該チャージ機Aとの通信不能状態をセンタサーバ2が通信ネットワーク1を介して検出することで認知したり、或いは監視カメラの映像や通報などによりチャージ機Aの盗難を発見した管理人がセンタサーバ2の入力部からチャージ機Aを無効状態に指定入力することで認知したりし、当該センタサーバ2はそのチャージ機Aを無効チャージ機と認定して当該無効チャージ機の識別番号を通信ネットワーク1を介してチャージ機B及び各電子マネー取引対応装置5に配信する。一方、チャージ機A及びチャージ機BにおけるICカード3への電子マネーのチャージにおいては、電子マネーをICカード3にチャージする自機(チャージ機Aまたはチャージ機B)の識別番号を、上記電子マネーをチャージする際にチャージ額と共にICカード3に記憶させている。そして、チャージ機Bで電子マネーを新たにチャージする際や電子マネー取引対応装置5で電子マネーによる商品取引を行なう際、当該ICカード3のICカード情報に上記無効チャージ機Aの識別番号が含まれているか否かをチェックし、当該ICカード3のICカード情報に上記無効チャージ機Aの識別番号が含まれている場合は更なるチャージ行為やその電子マネーによる商品取引を禁止する。このため、上記チャージ機Aが盗難され、例えば同一の紙幣を還流させてICカード3に電子マネーを積み増しするなどして不正に利用された場合であっても、この不正に積み増しされた電子マネーが正規の電子マネーとして取り扱われることを防止することが可能になる。また、更に、上記センタサーバ2で盗難日時も検出し、その盗難日時の情報を上記チャージ機B及び上記各電子マネー取引対応装置5に配信すること、且つチャージ機で更に電子マネーをチャージする際にICカード3にチャージ日時も記憶させることにより、チャージ機Bで電子マネーを新たにチャージする際や電子マネー取引対応装置5で電子マネーによる商品取引を行なう際、上記盗難日時以後に盗難チャージ機でチャージされた電子マネーが当該ICカード3に記憶されているか否かをチェックすることができ、上記盗難日時以後に盗難チャージ機でチャージされた電子マネーの使用を防止できる。また、更に、チャージ機Bで電子マネーを新たにチャージする際や電子マネー取引対応装置5で電子マネーによる商品取引を行なう際、上記盗難日時以後に盗難チャージ機Aでチャージされた電子マネーが当該ICカード3に記憶されていることを各装置で検出した場合、無効チャージ機Aで不正にチャージした電子マネーを含む当該ICカード3の識別番号を上記検出した各装置から通信ネットワーク1を介してセンタサーバ2に通知し、当該識別番号を有するICカード3を無効ICカードとしてセンタサーバ2から全てのチャージ機4及び電子マネー取引対応装置5に配信することにより、当該ICカード3の利用を全面的に停止することも可能になる。
続いて以下に、上記ICカード型電子マネーシステムを構成する各装置について、一例を挙げて具体的に説明する。
図4は、上記ICカード3のブロック図である。
同図では、上記ICカード3はCPU400、メモリ402、及び通信部404によって構成されている。
上記メモリ402はROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などからなり、プログラム(例えば制御プログラムやアプリケーションプログラムなど)やICカード情報を記憶保持したり、演算処理のためのデータを一時記憶したりする。
上記CPU400はメモリ402に記憶されたプログラムを実行し、各部を制御したり、演算処理を実行したりする。
そして上記通信部404は、本例の場合、ICカード3の表面に金属端子を剥き出しにした構成をとり、チャージ機4(または電子マネー取引対応装置5)のICカード読み取り/書き込み部と当該金属端子が接触することによりチャージ機4(または電子マネー取引対応装置5)との通信を行なう。
なお、本例ではCPUを有する接触型のICカードを用いているが、CPUが無いICカードを用いても良いし、また、上記通信部404がアンテナコイルで構成された非接触型のICカードを用いても良い。
図5は、上記ICカード3のメモリに記憶される上記ICカード情報のデータ構成図の一例である。
同図に示されるICカード情報のデータ構成例では、ICカードの識別番号(同図にはカードIDと示す)500、電子マネーの残額502、最新チャージ情報(最後のチャージ日時504、最後にチャージした金額506、及び最後にチャージしたチャージ機の識別番号508)510及び、当該ICカードにおける電子マネーの取引履歴及びチャージ履歴(チャージ日時、当該チャージに利用されたチャージ機の識別番号、及びそのチャージ額、または、電子マネーによる商品取引日時、当該商品取引を行なった電子マネー取引対応装置5の識別番号、及び支払額、など)512が時系列順(同図の例では上から下に向けて最新情報を示す)に構成されている。なお同図においては、その内容が分かり易いように、左から西暦でチャージ日時または商品取引日時が示され、真中に当該チャージに利用されたチャージ機4の名称または当該商品取引に使用された電子マネー取引対応装置5の名称が示され、その右側に金額及びその金額の増減(チャージの場合は増額、支払の場合は減額)が示されている。例えば、一列目は、2003年11月10日午前11時25分15秒に自販機Aで120円の商品取引が行なわれたことを示し、最後の行は、2003年11月16日午前7時18分43秒にチャージ機Aで1000円の積み増しを行なったことを示している。
これらのデータは、例えば、ICカード識別番号はICカードの製造時に書き替えできないようにメモリに記憶され、その他のデータは上記プログラムの実行の下、上記ICカード3の通信部404を介して上記チャージ機4や上記電子マネー取引対応装置5から送信された情報に基づき書き替え自在に、メモリに記憶されている。
図6は、上記センタサーバ2のブロック図である。
同図では、CPU及びメモリによって構成される制御部600、外部記憶部602、通信部604、及び入出力部606が互いにバス608に接続されて構成されている。
上記制御部600においてはそのメモリに、各種プログラム(例えば各部の制御プログラムやアプリケーションプログラムなど)やデータが記憶保持され、演算処理のためのデータは一時記憶される。そして外部から実行指示信号や割り込み信号を受けて上記各種のプログラムがCPUで実行されることにより、各部を制御したり、演算処理を実行したりする。
上記外部記憶部602は大容量の記憶領域を備えたハードディスクにより構成され、上記チャージ機4や上記電子マネー取引対応装置5から受信した情報などを記憶する。本例においてはチャージ機4から送信されるチャージ情報(例えばチャージ日時、電子マネーをチャージしたICカードの識別番号、チャージ額など)を記憶したり、電子マネー取引対応装置5から送信される取引情報(例えば取引に使用したICカードの識別番号、取引日時、取引に使用された電子マネー取引対応装置の識別番号、減額された金額など)を記憶したり、更には、上記無効情報(無効ICカードの識別番号リスト、無効チャージ機の識別番号リスト、或いは無効チャージ機の識別番号リスト及び無効チャージ機として認定した認定日時)を記憶する。
上記通信部604は、通信ネットワーク1を介してチャージ機4や電子マネー取引対応装置5とコネクションを確立し、通信ネットワークを介して情報の送受信を行なう。なお、本例においては以下においても同様であるが、コネクション型の通信方式を例に挙げて説明している。しかし、コネクション型に限らずコネクションレス型の通信方式を用いても良い。
上記入出力部606は、上記制御部600に入力指示を与える例えばマウスやキーボードなどの入力装置と、上記制御部600から受けた出力指示に基づいて情報を表示する例えば液晶モニタやCRTモニタなどの出力装置で構成される。入力装置から制御部600に対してハードディスクに記憶されている各種情報の表示操作を行なうと、上記表示装置にその情報が表示され、入力装置ではその情報の設定入力等の操作が可能になる。例えばその入力装置から所定のチャージ機の識別番号等を表示装置に表示されている後述の無効情報に登録すると、ハードディスクに記憶されている無効チャージ機の識別番号等が更新され、更新後の情報が表示装置に表示される。 なお、同図には特に示されていないが、各チャージ機の設置場所を撮影するビデオカメラとその映像を表示するモニタからなる監視モニタシステムなどを構成することもできる。
図7は、上記無効情報テーブルの一例である。
本例の無効情報700は、無効チャージ機の識別番号702、無効認定日時704、及び無効カードの識別番号706の項目によって構成されている。
同図においては、同一の行において上記無効チャージ機の識別番号、上記無効認定日時、及び無効カード(無効ICカード)の識別番号との対応関係がとられている。
同図の例では、無効チャージ機の識別番号702の項目に「チャージ機A(本来はチャージ機Aの識別番号が登録されるが、同図には分かり易いようにチャージ機Aの名称で示すことにした)」が登録され、無効認定日時に「2003.11.16 12:30」(すなわち、2003年11月16日 12時30分)が設定されている。なお、本例では、無効カードがまだ認定されていない状態の無効情報を示しているため、無効カードの識別番号706の項目の欄が空白になっている。若し上記無効認定日時以後にチャージ機Aによりチャージされた電子マネーを有するICカードが各装置で検出され、その情報がセンタサーバの送信されると、検出されたICカードの識別番号が当該無効カードの識別番号706の項目の空欄に同図の左から登録されていく。
本例の無効情報700には、2003年11月16日12時30分にチャージ機Aが無効チャージ機として認定された情報のみが示されている。
図8は、上記センタサーバ2で実行されるチャージ機4の盗難検出/無効認定/無効情報配信プログラムの処理フローである。
先ず、所定時間おき(当該所定時間おきは間隔が狭い方が好ましい)にチャージ機4(チャージ機Aまたはチャージ機B)とのコネクション処理を実行する(S800)。
チャージ機4(チャージ機Aまたはチャージ機B)とのコネクションが確立しない場合は繰り返し上記コネクション処理を実行し、所定時間経過してもコネクションが確立できない場合は通信不能状態と判定する(S802)。
ステップS802で通信不能状態が判定されると当該チャージ機4(チャージ機Aまたはチャージ機B)を無効チャージ機に認定し、外部記憶部602に記憶された無効情報テーブルに当該チャージ機4(チャージ機Aまたはチャージ機B)の識別番号及びその認定時刻(無効情報)を登録する(S804)。
例えば、チャージ機Aが2003年11月16日12時30分に通信不能状態と判定された場合、図7に示されるように、無効チャージ機の識別番号702の項目にチャージ機Aの識別番号(同図には分かり易いようにチャージ機Aの名称が示されている)が登録され、無効認定日時704の項目に「2003.11.16 12:30」が設定される。
そして、通信ネットワーク1に接続されたその他のチャージ機(この場合、チャージ機B)や各電子マネー取引対応装置5とコネクションを確立し、最新の上記無効情報を配信し、コネクションを切断する(S806)。
なお、上記無効情報に登録されている無効チャージ機により電子マネーがチャージされたICカード3を受け付けした旨の通知及び当該ICカードの識別番号を上記チャージ機B及び各電子マネー取引対応装置5の何れかから受信すると、外部記憶部602に記憶された無効情報に当該ICカードの識別番号を登録し、通信ネットワーク1に接続されたチャージ機Bや各電子マネー取引対応装置5とコネクションを確立し、最新の上記無効情報を配信し、コネクションを切断する(S808)。
また、チャージ機4との通信不能状態を検出する替わりに、チャージ機4の盗難の通報を電話などで受けたり監視カメラで盗難を管理人が発見したりした場合は、ステップS800からステップS804の処理に替わり、管理人が入力装置から無効情報のデータ更新する(つまり、盗難にあった何れかのチャージ機4を無効状態に入力指定する)。
この入力により、無効状態と入力指定された当該チャージ機4(チャージ機Aまたはチャージ機B)が無効チャージ機に認定され、外部記憶部602に記憶された無効情報テーブルに当該チャージ機4(チャージ機Aまたはチャージ機B)の認定時刻(無効情報)が登録される。以降は上記ステップS806からの処理が実行される。
図9は、上記チャージ機4のブロック図である。
同図では、上記チャージ機4はCPU(中央処理装置)及びメモリからなる制御部900、ICカード読み取り/書き込み部902、入金/返金部904、印字部906、表示部908、入力部910、及びセンタサーバ通信部912によって構成されている。
上記制御部900においてはそのメモリに、プログラム(例えば各部の制御プログラムやアプリケーションプログラムなど)及び、チャージを行なうICカード3のICカード情報や、無効情報(例えば図7に示される無効情報)や、過去に利用した利用者のチャージ履歴情報(例えば電子マネーをチャージさせたICカードの識別番号、チャージ額、或いはチャージ日時など)などが記憶され、外部からの実行指示信号や割り込み信号を受けて上記各種のプログラムがCPUで実行されることにより、各部を制御したり、演算処理を実行したりする。
上記ICカード読み取り/書き込み部902はICカード3の通信部404を介して当該ICカード3と命令信号やデータの送受信を行ない、ICカード3に記憶されたICカード情報を読み出したり、或いはICカード3に情報の書き替えを行なわせたりする。
上記入金/返金部904は、紙幣や硬貨を投入する投入口、それらの鑑別を行なう鑑別部、指定金額を回収する回収部、及びつり銭を返金する返金部によって構成され、当該入金/返金部904と制御部900との間では例えば鑑別部で鑑別された投入額やそのつり銭に関する情報がやり取りされる。
上記印字部906は例えばプリンタなどにより構成され、上記制御部900の制御の下、ICカード3に対する電子マネーのチャージ結果(例えば日時や金額など)を記した領収書を発行する。
上記表示部908は例えば液晶やCRTなどのモニタにより構成され、上記制御部900の制御の下、ICカード3に電子マネーを積み増しするための操作方法を示す情報(アナウンス情報、チャージ金額の種類、チャージ手続きの結果など)を画面に表示する。
入力部910は、例えば上記表示部908に表示されるアナウンス情報に従ってチャージ金額や利用者の氏名や住所などを選択入力するためのキーボードやマウス、或いは表示部908の画面に構成されたタッチパネルなどであり、入力された情報を上記制御部900に送信する。
上記センタサーバ通信部912は、センタサーバ2と通信ネットワーク1を介してコネクションを確立し、通信ネットワークを介して情報の送受信を行なう。
図10は、上記ICカード3に電子マネーをチャージする際に上記チャージ機4において実行されるプログラムの処理フローである。
先ずチャージ処理手順の開始指示を入力部910から受信すると、例えばICカード3を上記ICカード読み取り/書き込み部802にセットするように表示部908に表示する。(S1000)。
ICカード3が上記ICカード読み取り/書き込み部902にセットされるまで待機し(S1002)、ICカード3が上記ICカード読み取り/書き込み部902にセットされると、ICカードのICカード識別番号、残額、及び最新チャージ情報を制御部900に読み込む(S1004)。
ここで、ステップS1004で読み込んだICカード識別番号及び最新チャージ情報と、上記制御部900に予め記憶されている無効情報とを照合する(S1006)。
この照合により、上記ICカード識別番号が上記無効情報に含まれているかどうかまたは、最新チャージ情報が上記無効情報に含まれているかどうかを判定し(S1008)、上記ICカード識別番号及び上記最新チャージ情報が上記無効情報に含まれていなければ、ICカード情報に含まれる残額を表示部908に表示し、更に、チャージする額を示した選択ボタンを表示部908に表示する(S1010)。
続いて、上記選択ボタンから所定のチャージ額が選択され、選択したチャージ額以上の金銭が入金/返金部904から投入されると、ICカードに記憶される最新チャージ情報及び残額を更新させ、同じくICカードに記憶される電子マネーの取引履歴及びチャージ履歴に当該チャージ内容を記憶させる(S1012)。
そして、つり銭の返金、領収書の発行を指示して当該処理を終了する(S1014)。
一方、ステップS1008において、上記ICカード識別番号または上記最新チャージ番号が上記無効情報に含まれていると判定されたならば、続いて、上記無効情報に含まれていたのが当該ICカードの識別番号であったか否かを判定する(S1016)。
この時、上記無効情報に含まれていたのが当該ICカードの識別番号であった場合は、当該チャージ処理を中止する(S1018)。
また、ステップS1016において上記無効情報に含まれていたのが当該ICカードの識別番号でなかった(すなわち、上記無効情報に含まれていたのは当該最新チャージ情報であった)場合は、当該ICカードの識別番号をセンタサーバに通知して(S1020)、当該チャージ処理を中止する(S1018)。
図11は、上記電子マネー取引対応装置5のブロック図である。
同図では、上記電子マネー取引対応装置5はCPU(中央処理装置)及びメモリからなる制御部1100、ICカード読み取り/書き込み部1102、印字部1104、表示部1106、入力部1108、及びセンタサーバ通信部1110によって構成されている。
上記制御部1100は、そのメモリにプログラム(例えば各部の制御プログラムやアプリケーションプログラムなど)及び、利用者による取引履歴(例えば電子マネーを利用するICカードの識別番号、利用額、利用日時、及び減額される電子マネーをチャージしたチャージ機の識別番号など)や無効情報(例えば図7に示される無効情報)などが記憶される。外部からの実行指示や割り込み信号を受けて上記各種のプログラムがCPUで実行されることにより、各部を制御したり、演算処理を実行したりする。
上記ICカード読み取り/書き込み部1102はICカード3の通信部404を介して当該ICカード3と命令信号やデータの送受信を行ない、ICカード3に記憶されたICカード情報を読み出したり、或いはICカード3に情報の書き替えを行なわせたりする。
上記印字部1104は例えばプリンタなどにより構成され、上記制御部1100による制御の下、電子マネーによる取引結果(例えば日時や利用金額や電子マネーの残額など)を印字した領収書を発行する。
上記表示部1106は例えば液晶やCRTなどのモニタにより構成され、上記制御部1100による制御の下、電子マネーによる取引に関する情報(無効チャージ機でチャージされた電子マネーを含むか否かを示す情報や無効ICカードであるか否かを示す情報や有効なICカードにおける通常の取引に必要な情報など)を画面に表示する。
上記入力部1108は、例えば上記表示部1106に表示される各種情報に従って、電子マネー取引処理の開始指示、商品番号、その商品の購入金額などを選択入力するためのキーボードやマウス、或いは画面上に構成されたタッチパネルなどであり、入力情報を上記制御部700に送信する。
上記センタサーバ通信部1110は、センタサーバ2と通信ネットワーク1を介してコネクションを確立し、通信ネットワークを介して情報の送受信を行なう。
図12は、上記電子マネー取引対応装置5において、電子マネーで取引が行なわれる際に実行されるプログラムの処理フローである。
先ず電子マネー取引処理手順の開始指示を入力部1108から受信すると、例えばICカード3を上記ICカード読み取り/書き込み部1102にセットするように表示部1106に表示する。(S1200)。
ICカード3が上記ICカード読み取り/書き込み部1102にセットされるまで待機し(S1202)、ICカード3が上記ICカード読み取り/書き込み部1102にセットされると、ICカード情報を制御部1100に読み込む(S1204)。
ここで、ステップS1204で読み込んだICカード情報のうち、ICカード識別番号及び最新チャージ情報と、上記制御部1100に予め記憶されている無効情報とを照合する(S1206)。
この照合により、上記ICカード識別番号または上記最新チャージ情報が上記無効情報に含まれているかどうかを判定し(S1208)、上記ICカード識別番号及び上記最新チャージ情報が上記無効情報に含まれていなければ、商品取引額を入力するように表示部1106に表示したり、または商品選択ボタンを表示部1106に表示し、その入力を待つ(S1210)。
そして、上記商品取引額が入力部から入力されたり、購入する商品を選択ボタンから選択入力されると、上記商品取引額または上記選択された商品の価格と等価額を上記ICカード情報の残額から減額し、当該ICカードに記憶される残額を当該減額後の最新の残額に更新させ、同じくICカードに記憶される電子マネーの取引履歴及びチャージ履歴に当該取引内容を記憶させる(S1212)。
そして、領収書の発行を指示して当該処理を終了する(S1214)。
一方、ステップS1208において上記ICカード識別番号または上記最新チャージ情報が上記無効情報に含まれていると判定されたならば、続いて、上記ICカード情報に含まれる電子マネーの取引履歴及びチャージ履歴の中から、有効な電子マネーがあるか否かをチェックする(S1216)。
若し有効な電子マネーが存在するなら、その有効な電子マネーのチャージ額内で次の処理を行なう。
商品取引額を入力するように表示部1106に表示したり、または商品選択ボタンを表示部1106に表示し、その入力を待つ(S1218)。
そして、上記商品取引額が入力部から入力されたり、購入する商品を選択ボタンから選択入力されると、上記商品取引額または上記選択された商品の価格と等価額を上記ICカード情報の残額から減額し、当該ICカードに記憶される残額を当該減額後の最新の残額に更新させ、同じくICカードに記憶される電子マネーの取引履歴及びチャージ履歴に当該取引内容を記憶させる(S1220)。
更に、領収書の発行を指示し(S1222)、最後に、当該ICカードの識別番号をセンタサーバに通知して(S1224)、当該処理を終了する。
また、ステップS1216において、有効な電子マネーが存在しないと判定されたならば、当該ICカードの識別番号をセンタサーバに通知して(S1224)、当該処理を終了する。
なお、以上説明してきた各プログラムは、その一部若しくは全部をフロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、或いはDVDなどの記録媒体に記録させて配布したり、または、公衆網等で用いられる伝送媒体を介して、そのプログラムの一部若しくは全部を配信するようにしたりすることができる。
この場合、それを受けとったユーザは、図13に示されるコンピュータ1300のCD−ROM装置1302などの読取装置を利用して上記記録媒体から上記プログラムやファイル(プログラム製品1304)をコンピュータ1300のハードディスクにコピーしたり、コンピュータ1300の通信部1306を介してインターネットから上記プログラムやファイルをハードディスクにコピーしたりすることができる。そして、ハードディスクにコピーした各プログラムやファイルをメモリに読み込んでCPUで処理を実行させることにより、ユーザのコンピュータで、上記各機能を実現させることが可能になる。
以上にように本発明の実施形態であるICカード型電子マネーシステムにおいては、チャージ機が盗難にあった場合であっても通信ネットワークを介してこれを検出したり、監視カメラの映像や通報などに基づいて盗難のあったチャージ機を盗難状態に指定入力したりすることをが可能である。そして更に、盗難にあったチャージ機を早期に無効チャージ機として認定し、その無効チャージ機の識別情報及び認定日時をその他のチャージ機や電子マネー取引対応装置に配信できる。また、ICカードには電子マネーをチャージしたチャージ機の識別番号及びそのチャージ日時を記憶させることにより、当該無効チャージ機でチャージした場合にはその無効チャージ機の識別番号がICカードに記憶される。よって、有効なチャージ機で電子マネーがチャージされる際或いは電子マネー取引対応機器で商品取引が行なわれる際、当該ICカードに記憶される電子マネーが有効であるか否かを検出することが可能になり、上記無効チャージ機を不正に利用して電子マネーがチャージされても、その電子マネーの使用を防止できる。
本発明の実施形態であるICカード型電子マネーシステムの全体構成図の一例である。 チャージ機が盗難被害にあった場合の本ICカード型電子マネーシステムにおける盗難通知手順を説明するための概要図である。 チャージ機が盗難被害にあった場合の本ICカード型電子マネーシステムにおける盗難通知手順を説明するための概要図である(続き)。 ICカード3のブロック図である。 ICカード3のメモリに記憶されるICカード情報のデータ構成図の一例である。 センタサーバ2のブロック図である。 無効情報テーブルの一例である。 センタサーバ2で実行されるチャージ機4の盗難検出/無効認定/無効情報配信プログラムの処理フローである。 チャージ機4のブロック図である。 ICカード3に電子マネーをチャージする際にチャージ機4において実行されるプログラムの処理フローである。 電子マネー取引対応装置5のブロック図である。 電子マネー取引対応装置5において、電子マネーで取引が行なわれる際に実行されるプログラムの処理フローである。 本例のプログラムの配布形態を示した図である。
符号の説明
1 通信ネットワーク
2 センタサーバ
3 ICカード
4 チャージ機
5 電子マネー取引対応装置

Claims (16)

  1. ICカードに電子マネーを積み増しするチャージ機及び前記ICカードに積み増しされた前記電子マネーを商品取引の際に減額して該商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置とが通信ネットワーク上に構成されるICカード型電子マネーシステムであって、
    前記通信ネットワークを介する前記チャージ機との通信不能状態を検出するチャージ機非検出手段と、
    前記通信不能状態を前記チャージ機非検出手段で検出した場合に、前記通信ネットワークを介して少なくとも前記電子マネー取引対応装置に対し、前記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーを無効として扱う無効情報を配信する無効情報配信手段と、
    前記無効情報配信手段によって配信された前記無効情報に基づいて、前記商品取引の際に、前記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーでの前記商品取引を禁止する取引禁止手段と、
    を有することを特徴とするICカード型電子マネーシステム。
  2. 前記通信ネットワーク上に前記チャージ機及び前記電子マネー取引対応装置を一括管理するセンタサーバが更に構成され、
    該センタサーバは前記チャージ機非検出手段及び前記無効情報配信手段を有し、
    前記電子マネー取引対応装置は前記取引禁止手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のICカード型電子マネーシステム。
  3. 前記チャージ機は、ICカードに電子マネーを積み増し可能且つ相互識別が可能な複数のチャージ機であり、
    前記チャージ機非検出手段は、更に、前記通信不能状態にあるチャージ機の識別情報を検出し、
    前記ICカードは、前記チャージ機で前記電子マネーを積み増しする際に該電子マネーと共に、少なくとも、該電子マネーを積み増しした前記チャージ機の識別情報及び積み増しをした積み増しタイミングを記憶し、
    前記無効情報は、少なくとも、前記通信不能状態が検出されたチャージ機の識別情報及び該チャージ機の前記通信不能状態が検出された検出タイミングを含む、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のICカード型電子マネーシステム。
  4. 前記取引禁止手段は、前記ICカードに積み増しされた前記電子マネーによって前記商品取引が行なわれる際に、前記無効情報配信手段によって配信された前記無効情報に含まれる前記チャージ機の識別情報及び該チャージ機の通信不能状態が検出された前記検出タイミングに基づき、前記通信不能状態が検出された検出タイミング以後に該検出タイミングで検出された前記チャージ機によって前記ICカードに積み増しされた電子マネーを前記商品取引に使用することを禁止する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のICカード型電子マネーシステム。
  5. 前記取引禁止手段は、更に、前記ICカードに積み増しされた前記電子マネーによって前記商品取引が行なわれる際に、前記無効情報配信手段によって配信された前記無効情報に基づいて、前記検出タイミング以後に該検出タイミングで検出された前記チャージ機によって積み増しされた電子マネーが前記ICカードに含まれているか否かを判別し、前記検出タイミング以後に該検出タイミングで検出された前記チャージ機によって積み増しされた電子マネーが前記ICカードに含まれている場合は該ICカードの識別情報を前記センタサーバに前記通信ネットワークを介して送信し、
    前記センタサーバは、更に、前記取引禁止手段から前記通信ネットワークを介して送信された前記ICカードの識別情報を受信し、該受信した識別情報を有するICカードを無効として扱うICカード無効情報を前記通信ネットワークを介して少なくとも前記電子マネー取引対応装置に配信するICカード無効情報配信手段を更に有し、
    前記電子マネー取引対応装置は、前記ICカード無効情報配信手段によって配信された前記ICカード無効情報に基づいて、前記商品取引の際に、前記識別情報を有するICカードでの前記商品取引を禁止する無効ICカード取引禁止手段を更に有する、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のICカード型電子マネーシステム。
  6. 前記チャージ機によって電子マネーが積み増しされる前記ICカードは、前記電子マネーを最後に積み増ししたチャージ機の識別情報及び積み増しタイミングとを有する最新積み増し情報を常に記憶更新し、
    無効情報配信手段は、前記通信不能状態を前記チャージ機非検出手段で検出した場合に、前記通信ネットワークを介して前記チャージ機及び前記電子マネー取引対応装置に対し、前記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーを無効として扱う無効情報を配信し、
    前記チャージ機は、前記ICカードの前記最新積み増し情報が前記無効情報に含まれる場合に、前記ICカードにおける前記最新積み増し情報の更新を阻止し、
    前記取引禁止手段は、前記無効情報配信手段によって配信された前記無効情報及び前記ICカードの前記最新積み増し情報に基づいて、前記商品取引の際に、前記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーでの前記商品取引を禁止する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載のICカード型電子マネーシステム。
  7. ICカードに電子マネーを積み増しするチャージ機、商品取引の際に前記ICカードに積み増しされた前記電子マネーを減額して前記商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置、及び前記チャージ機及び前記電子マネー取引対応装置に通信ネットワークを介して接続されるセンタサーバ、によって構成されるICカード型電子マネーシステムにおいて不正に積み増しされた電子マネーの利用を防止する方法であって、
    前記センタサーバにおいて前記通信ネットワークを介する前記チャージ機との通信不能状態を検出し、
    前記通信不能状態を検出した場合に、前記通信ネットワークを介して少なくとも前記電子マネー取引対応装置に対し、前記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーを無効として扱う無効情報を配信し、
    前記配信された前記無効情報に基づいて、前記商品取引の際に、前記通信不能状態が検出されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーでの前記商品取引を禁止する、
    ことを特徴とする方法。
  8. ICカードに電子マネーを積み増しするチャージ機、商品取引の際に前記ICカードに積み増しされた前記電子マネーを減額して前記商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置、及び前記チャージ機及び前記電子マネー取引対応装置に通信ネットワークを介して接続されるセンタサーバ、によって構成されるICカード型電子マネーシステムにおいて不正に積み増しされた電子マネーの利用を防止する方法であって、
    前記センタサーバにおいて前記通信ネットワークを介する前記チャージ機との通信不能状態を検出し、
    前記通信不能状態を検出した場合に、前記通信ネットワークを介して少なくとも前記電子マネー取引対応装置に対し、前記通信不能状態が検出されたチャージ機の識別情報及び前記通信不能状態が検出された検出タイミングを配信し、
    前記電子マネー取引対応装置における前記商品取引の際に、前記検出タイミング以後に前記識別番号のチャージ機により積み増しされた電子マネーでの前記商品取引を禁止する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. ICカードに電子マネーを積み増しするチャージ機、商品取引の際に前記ICカードに積み増しされた前記電子マネーを減額して前記商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置、及び前記チャージ機及び前記電子マネー取引対応装置に通信ネットワークを介して接続されるセンタサーバ、によって構成されるICカード型電子マネーシステムにおいて不正に積み増しされた電子マネーの利用を防止する方法であって、
    前記センタサーバにおいて前記通信ネットワークを介する前記チャージ機との通信不能状態を検出し、
    前記通信不能状態を検出した場合に、前記通信ネットワークを介して少なくとも前記電子マネー取引対応装置に対し、前記通信不能状態が検出されたチャージ機の識別情報及び前記通信不能状態が検出された検出タイミングを配信し、
    前記電子マネー取引対応装置で前記ICカードによって前記商品取引を行なう際に、前記検出タイミング以後に前記識別番号のチャージ機により積み増しされた電子マネーが前記ICカードに含まれている場合は前記電子マネーにおける前記商品取引を禁止し、
    更に、
    前記ICカードの識別情報を前記センタサーバに通知する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. ICカードに電子マネーを積み増しし且つ相互識別が可能な複数のチャージ機、及び前記ICカードに積み増しされた前記電子マネーを商品取引の際に減額して該商品取引を成立させる複数の電子マネー取引対応装置とを通信ネットワークを介して一括管理する、センタサーバにおいて実行可能なプログラムであって、
    前記通信ネットワークを介する前記各チャージ機との通信不能状態を検出する機能と、
    前記チャージ機との通信不能状態を検出すると、該通信不能状態が検出されたチャージ機を無効チャージ機と認定し、該無効チャージ機の識別情報を含む無効情報を前記通信ネットワークを介して前記複数のICカード取引対応装置に送信する機能と、
    前記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーを含むICカードの識別情報を前記複数のICカード取引対応装置の内の少なくとも一つのICカード取引対応装置から前記通信ネットワークを介して受信すると、前記ICカードを無効ICカードと認定し、該無効ICカードの識別情報を前記通信ネットワークを介して前記複数のICカード取引対応装置に送信する機能と、
    をセンタサーバで実現させるプログラム。
  11. 通信ネットワークによってセンタサーバに接続され、且つ、相互識別が可能な複数のチャージ機からICカードに積み増しされた電子マネーによって商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置において実行可能なプログラムであって、
    前記センタサーバによって無効認定された無効チャージ機の識別情報及び無効認定タイミングが前記通信ネットワークを介して前記センタサーバから送信されると前記無効チャージ機の識別情報及び前記無効認定タイミングを記憶する機能と、
    商品取引を行なう際に前記ICカードから読み出すICカード情報の中に、前記無効認定タイミング以後に前記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーが含まれているか否かを判定する機能と、
    前記無効認定タイミング以後に前記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーが前記ICカード情報に含まれている場合、前記無効認定タイミング以後に前記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーによる前記商品取引を禁止する機能と、
    を電子マネー取引対応装置で実現させるプログラム。
  12. 前記無効認定タイミング以後に前記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーが前記ICカード情報に含まれている場合、前記ICカード情報に含まれる前記ICカードの識別情報を前記センタサーバに前記通信ネットワークを介して送信する機能と、
    前記センタサーバによって無効認定された無効ICカードの識別情報が前記通信ネットワークを介して前記センタサーバから送信されると前記無効ICカードの識別情報を記憶する機能と、
    商品取引を行なう際に前記ICカードから読み出すICカード情報の中に、前記無効ICカードの識別情報が含まれているか否かを判定する機能と、
    前記無効ICカードの識別情報が前記ICカード情報の中に含まれている場合、前記ICカードによる前記商品取引を禁止する機能と、
    を更に有する請求項11に記載のプログラム。
  13. 通信ネットワークによってセンタサーバに接続され、且つ、ICカードに電子マネーの積み増しをするごとが可能なチャージ機において実行可能なプログラムであって、
    前記センタサーバによって無効認定された無効チャージ機の識別情報及び無効認定タイミングが前記通信ネットワークを介して前記センタサーバから送信されると前記無効チャージ機の識別情報及び前記無効認定タイミングを記憶する機能と、
    電子マネーの積み増しをする前に前記ICカードから最後に電子マネーを積み増ししたチャージ機の識別情報及び積み増しタイミングを読み取る機能と、
    前記最後に電子マネーを積み増ししたチャージ機の識別情報が前記無効チャージ機の識別情報に含まれ、且つ前記積み増しタイミングが前記無効認定タイミング以後に含まれる場合に、前記ICカードに対する電子マネーの積み増し及び最後に電子マネーを積み増ししたチャージ機の識別情報及び積み増しタイミングの更新を阻止する機能と、
    をチャージ機で実現させるプログラム。
  14. チャージ機からICカードに積み増しされた電子マネーを商品取引の際に減額して該商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置が通信ネットワーク上に構成されたICカード型電子マネーシステムであって、
    前記チャージ機を無効状態に設定する無効状態設定手段と、
    前記電子マネー取引対応装置に対し、前記無効状態に設定されたチャージ機で積み増しされた電子マネーを無効として扱うための無効情報を前記通信ネットワークを介して配信する無効情報配信手段と、
    前記無効情報配信手段によって配信された前記無効情報に基づいて、前記商品取引の際に、前記無効状態に設定されたチャージ機によって積み増しされた電子マネーでの前記商品取引を禁止する取引禁止手段と、
    を有することを特徴とするICカード型電子マネーシステム。
  15. チャージ機からICカードに積み増しされた電子マネーを減額して前記商品取引を成立させる電子マネー取引対応装置及び前記電子マネー取引対応装置に通信ネットワークを介して接続されるセンタサーバとによって構成されるICカード型電子マネーシステムでの、不正に積み増しされた電子マネーの利用を防止する方法であって、
    前記センタサーバにおいて所定のチャージ機を無効状態に設定し、
    前記通信ネットワークを介して前記電子マネー取引対応装置に対し、前記無効状態に設定されたチャージ機で積み増しされた電子マネーを無効として扱うための無効情報を配信し、
    前記配信された前記無効情報に基づいて、前記無効状態に設定されたチャージ機で積み増しされた電子マネーによる前記商品取引を禁止する、
    ことを特徴とする方法。
  16. チャージ機からICカードに積み増しされた電子マネーを商品取引に応じて減額する複数の電子マネー取引対応装置と通信ネットワークを介して接続される、センタサーバにおいて実行可能なプログラムであって、
    チャージ機を無効状態に設定する機能と、
    前記無効状態に設定された無効チャージ機の識別情報を前記通信ネットワークを介して前記複数のICカード取引対応装置に送信する機能と、
    前記無効チャージ機によって積み増しされた電子マネーを含むICカードの識別情報を前記複数のICカード取引対応装置の内の少なくとも一つのICカード取引対応装置から前記通信ネットワークを介して受信すると、前記ICカードを無効ICカードと認定し、該無効ICカードの識別情報を前記通信ネットワークを介して前記複数のICカード取引対応装置に送信する機能と、
    をセンタサーバで実現させるプログラム。
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