JP2008040884A - 商品情報提供システム、商品情報提供方法、及びサーバシステム - Google Patents

Abstract

【課題】トレーサビリティシステム管理者の管理コストや管理負担を増大させることなく、商品の履歴情報を提供するとともに付加的な情報をリアルタイムで提供し利用させる。
【解決手段】商品に付されていたりするトレーサビリティコードを取得したユーザ用ＨＭＤユニット３１からの情報に応じて、履歴情報の提供に際してのユーザが開設するサイトの広告料金に関する閲覧条件をユニット３１に対して提示し、閲覧条件に応答したユニット３１からの回答内容に応じて、サイトに関するサイト関連広告情報を検索エンジンの検索結果ページに掲載するための広告掲載条件情報を更新するとともに、トレーサビリティコードを用いて商品の履歴情報を検索し、検索された履歴情報を表示する履歴情報閲覧画面に商品関連広告情報を付加して提供し、広告選択情報に応じて広告情報表示画面を提供し、ユニット３１に対する履歴情報の提供回数に応じて広告料金の課金金額を算出する。
【選択図】図３

Description

本発明は、トレーサビリティコードを検索キーとして、商品の履歴情報を提供する商品情報提供システム、商品情報提供方法、及びサーバシステムに関する。

近年、特定の野菜や食肉を購入した消費者等に対して、その野菜や食肉の生産・流通履歴をインターネットなどの通信ネットワークを介して提供するトレーサビリティシステムが利用されるようになってきている。

トレーサビリティシステムでは、野菜や食肉などの商品やその商品の包装に貼付あるいは印字されたコード（トレーサビリティコード）を検索キーとすることで、その商品の生産・流通履歴を検索し閲覧することが可能となる（例えば、特許文献１参照）。

特開２００５−３１８７５号公報

しかしながら、上述した特許文献１に記載された従来のシステムでは、商品の生産・流通履歴が提供されるが、この商品の生産・流通履歴とともに付加的な情報をリアルタイムに提供したり利用させたりすることができないため、依然としてシステムの有効活用が図りにくいという問題があった。

本発明は、上述した問題を解消し、システムの管理コストや管理負担を増大させることなく、商品の履歴情報を提供するとともに付加的な情報をリアルタイムに提供したり利用させたりすることができる商品情報提供システム、商品情報提供方法、及びサーバシステムを提供することを目的とする。

本発明の商品情報提供システムは、サイトを開設しているユーザが使用するユーザ用ヘッドマウントディスプレイユニット（以下、「ＵＨＭＤＵ」という。）からの情報に応じて商品の履歴情報を提供する商品情報提供システムであって、商品に関連する履歴情報検索コードを取得した前記ＵＨＭＤＵからの履歴情報検索コード情報に基づいて、履歴情報の提供に際しての前記サイトの広告料金に関する閲覧条件情報を前記ＵＨＭＤＵに対して提示する閲覧条件提示手段と、前記閲覧条件情報に応答した前記ＵＨＭＤＵからの回答情報が示す回答内容に応じて、前記サイトに関するサイト関連広告情報を検索エンジンの検索結果ページに掲載するための広告掲載条件情報を更新する広告掲載条件更新手段と、前記閲覧条件情報に応答した前記ＵＨＭＤＵからの回答情報が示す回答内容に応じて、前記履歴情報検索コードを用いて商品の履歴情報を検索する履歴情報検索手段と、検索された履歴情報を表示する履歴情報閲覧画面に商品に関連する商品関連広告情報を付加して前記ＵＨＭＤＵに提供する履歴情報閲覧画面提供手段と、前記履歴情報閲覧画面に表示された商品関連広告情報を選択した前記ＵＨＭＤＵからの広告選択情報に応じて、前記商品関連広告情報が示す広告内容を表示する広告表示画面を前記ＵＨＭＤＵに提供する広告表示画面提供手段と、前記ＵＨＭＤＵに対する履歴情報の提供回数に応じて、当該ＵＨＭＤＵに対する前記広告料金の課金金額を算出する課金金額算出手段とを備えたことを特徴とする。

上記のように構成したことで、トレーサビリティシステムを管理する管理者の管理コストや管理負担を増大させることなく、商品の履歴情報とともに付加的な情報として広告情報をヘッドマウントディスプレイユニットを用いてリアルタイムに提供したり利用させたりすることができるようになる。

課金金額算出手段によって算出された広告料金の課金金額の履歴情報提供者と検索エンジン開設者の配分を決定する料金配分決定手段をさらに備えた構成とされていてもよい。

検索処理サーバは、広告掲載条件更新手段からの広告掲載条件情報に基づいて、検索サイトで広告情報を検索する構成とされていてもよい。

広告掲載条件更新手段は、検索結果ページに掲載されるサイト関連広告情報の選択される回数を増加させるようにする条件、及び検索結果ページに掲載されるサイト関連広告情報の掲載期間を延長させるようにする条件のうちの少なくともいずれかの条件を加味して広告掲載条件情報を更新する構成とされていてもよい。

課金金額算出手段は、広告掲載条件更新手段によって広告掲載条件情報が更新されるごとに、新たな課金金額を算出し、閲覧条件提示手段は、課金金額算出手段によって算出された課金金額に応じて、広告料金に関する閲覧条件情報をＵＨＭＤＵに対して提示する構成とされていてもよい。

広告表示画面提供手段によって提供される広告表示画面の広告表示画面構成情報をログ化して保存する広告表示画面構成情報保存手段と、広告表示画面構成情報保存手段によって保存された広告表示画面構成情報に含まれる商品関連広告情報を広告表示画面を閲覧した閲覧ユーザのＵＨＭＤＵから他のユーザが使用するＵＨＭＤＵに対して閲覧ユーザ推奨付メールの内容に含めて配信する広告情報メール配信手段とをさらに備えた構成とされていてもよい。

広告情報メール配信手段は、閲覧ユーザ推奨付メールに他のユーザによる広告表示画面構成情報に基づく広告表示画面の閲覧の可否を設定する閲覧可否情報を付加して配信し、広告表示画面提供手段は、広告表示画面の閲覧が可に設定された閲覧ユーザ推奨付メールを受信した他のユーザが使用するＵＨＭＤＵからの広告を選択したことを示す広告選択情報に応じて、広告表示画面を当該ＵＨＭＤＵに提供する構成とされていてもよい。

広告表示画面の閲覧が可に設定された閲覧ユーザ推奨付メールを受信した他のユーザが使用するＵＨＭＤＵによって広告表示画面が閲覧されたことを示す画面閲覧通知に応じて、閲覧ユーザのＵＨＭＤＵを特定するユニット特定手段と、ユニット特定手段によって特定された閲覧ユーザのＵＨＭＤＵに対して、報奨金の金額あるいは前記閲覧ユーザが属するサービスを提供するサービス事業者のサービス事業範囲内で使用可能な報奨ポイントを算出する報奨算出手段と、算出した報奨金の金額あるいは報奨ポイントを閲覧ユーザのＵＨＭＤＵに通知する報奨通知手段とをさらに備えた構成とされていてもよい。

また、本発明の商品情報提供方法は、サイトを開設しているユーザが使用するユーザ用ヘッドマウントディスプレイユニット（以下、「ＵＨＭＤＵ」という。）からの情報に応じて商品の履歴情報を提供する商品情報提供方法であって、商品に関連する履歴情報検索コードを取得した前記ＵＨＭＤＵからの履歴情報検索コード情報に基づいて、履歴情報の提供に際しての前記サイトの広告料金に関する閲覧条件情報を前記ＵＨＭＤＵに対して提示する閲覧条件提示ステップと、前記閲覧条件情報に応答した前記ＵＨＭＤＵからの回答情報が示す回答内容に応じて、前記サイトに関するサイト関連広告情報を検索エンジンの検索結果ページに掲載するための広告掲載条件情報を更新する広告掲載条件更新ステップと、前記閲覧条件情報に応答した前記ＵＨＭＤＵからの回答情報が示す回答内容に応じて、前記履歴情報検索コードを用いて商品の履歴情報を検索する履歴情報検索ステップと、検索された履歴情報を表示する履歴情報閲覧画面に商品に関連する商品関連広告情報を付加して前記ＵＨＭＤＵに提供する履歴情報閲覧画面提供ステップと、前記履歴情報閲覧画面に表示された商品関連広告情報を選択したことを示す前記ＵＨＭＤＵからの広告選択情報に応じて、前記商品関連広告情報が示す広告内容を表示する広告表示画面を前記ＵＨＭＤＵに提供する広告表示画面提供ステップと、前記ＵＨＭＤＵに対する履歴情報の提供回数に応じて、当該ＵＨＭＤＵに対する前記広告料金の課金金額を算出する課金金額算出ステップとを有することを特徴とする。

さらに、本発明のサーバシステムは、上記商品情報提供方法を用い、サイトを開設していない未開設ユーザが使用するユーザ用ヘッドマウントディスプレイユニット（以下、「ＵＨＭＤＵ」という。）のユーザ名や当該未開設ユーザが提供する商品の商品名などの前記未開設ユーザのＵＨＭＤＵに関する検索情報を検索処理サーバによって検索可能なサイトを生成するサイト生成サーバと、生成されたサイトを商品情報提供サーバ及び検索処理サーバが属する商品情報提供システムに登録するサイト登録手段とを備えたことを特徴とする。

本発明によれば、トレーサビリティシステムを管理する管理者の管理コストや管理負担を増大させることなく、商品の履歴情報を提供するとともに付加的な情報をリアルタイムに提供したり利用させたりすることができる。

以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図１は、本発明の一実施の形態における商品情報提供システム１００の構成の例を示すブロック図である。図１に示すように、商品情報提供システム１００は、商品情報提供サーバ１０と、検索処理サーバ２０と、ユーザ用ヘッドマウントディスプレイユニット（以下、「ユーザ用ＨＭＤユニット」と略記）３１〜３Ｎ，６１〜６Ｎ（Ｎ：任意の正の整数）と、基地局４０，５０とを含む。

商品情報提供サーバ１０、及び検索処理サーバ２０は、それぞれ、例えば専用回線やインターネットなどの通信ネットワーク７０に接続されている。ユーザ用ＨＭＤユニット３１〜３Ｎ，６１〜６Ｎは、それぞれ、無線通信回線によって基地局４０，５０に接続し、これら基地局４０，５０を介して通信ネットワーク７０に接続される。

また、商品情報提供サーバ１０、及び検索処理サーバ２０は、それぞれ、ＷＷＷサーバなどの情報処理装置によって構成される。商品情報提供サーバ１０は、例えば商品情報提供システム１００のシステム管理者によって管理される本部サーバであり、トレーサビリティシステムにおける履歴情報の提供処理などの各種の処理を実行する。この商品情報提供サーバ１０は、各ユーザ用ＨＭＤユニット３１〜３Ｎ，６１〜６Ｎを統括的に管理するＨＭＤサーバの役割も担っている。また、商品情報提供サーバ１０は、各商品に関連する商品関連情報や各商品の履歴を示す商品履歴情報などの各種の情報を格納する商品情報ＤＢ１１を備えている。

ここで、上述した商品履歴情報は、商品の生産履歴や流通履歴を示す情報であって、例えば、商品分類、商品名、商品の生産者・製造者・販売元、商品の販売者・販売店、商品の生産日・製造日、商品の生産地・製造地などの各種の情報を含む。なお、商品情報ＤＢ１１は、商品情報提供サーバ１０の内部にあっても外部にあってもよい。

検索処理サーバ２０は、例えば検索エンジンを利用可能なポータルサイトを運営するポータルサイト運営業者によって管理されるサーバ装置であり、検索エンジンによる検索処理に必要な検索情報を格納する検索情報ＤＢ２１を備えている。検索情報には、検索キーワードに基づき検索エンジンによって検索され得るウェブサイト（以下、単に「サイト」という。）情報や辞書情報、及び検索の際に参照される各サイトの閲覧数などの各種の情報を含む。

本例では、検索処理サーバ２０によって検索され得る情報の少なくとも一部が、広告情報として利用される。すなわち、例えば、検索情報の一部が、広告情報として利用される。広告情報は、ユーザ用ＨＭＤユニット３１〜３Ｎ，６１〜６Ｎを使用するユーザが開設しているサイトに関連する各種の情報であって、例えば、そのサイトに関連した各種の広告、あるいはその広告が掲載されているサイトにアクセスするための情報（具体的には、例えばＵＲＬ）などを含む。なお、検索情報ＤＢ２１は、検索処理サーバ２０の内部にあっても外部にあってもよい。

ユーザ用ＨＭＤユニット３１〜３Ｎ，６１〜６Ｎは、サイトを開設しているユーザが使用するＨＭＤユニットであり、それぞれ同一の構成とされるため、ここではユーザ用ＨＭＤユニット３１について説明する。ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、例えば図２に示すように、販売店に陳列されている商品や消費者端末（図示せず）の表示画面上に表示されている商品などを選択するユーザの頭部に装着され、ＣＣＤやＣＭＯＳからなるカメラ装置などの小型カメラ装置８１と、ユーザに対して各種の情報を表示するヘッドマウンドディスプレイ（以下、「ＨＭＤ」という。）８２と、ＨＭＤ８２等が設置されるフレーム８３とを含む。

なお、図示はしないが、ユーザ用ＨＭＤユニット３１には、無線通信を行うための無線通信部と、ユーザの視点を検出するための視点検出部と、各種の制御を行うための制御部とが搭載されており、さらにユーザにより操作される操作部が設けられていてもよい。操作部が設けられる場合は、この操作部は、ユーザ用ＨＭＤユニット３１を装着した状態で操作可能となるように、通信ケーブルなどによって制御部に接続されている。

本例では、ＨＭＤ８２は、装着時に、ユーザの片目の目前または一部に配置される。したがって、ユーザは、片目でＨＭＤ８２を閲覧するとともに、他方の目または両目で現実の空間（実空間）と投影画像とを、片目で平面的に重複し、あるいは両目で立体的な錯視を伴い視認しつつ、各種の作業を行うことが可能となる。

このＨＭＤ８２は、図２に示すように、片目の一部を覆うように配置される場合と、図２に示す場合とは異なり片目全体を覆うように配置される場合とがある。例えば、片目全体を覆うように配置される場合であっても、透明板あるいは半透明板により形成され、その一部に投影画像が表示されるようなものであれば、両目で立体的な錯視を伴い各種の作業を行うことが可能となる。

なお、図示は省略するが、本例の商品情報提供システム１００は、サイトを開設しているユーザが使用するユーザ端末と、一般消費者が使用する消費者端末と、特定のサイトを開設していない未開設ユーザが使用する未開設ユーザ用ＨＭＤユニットや未開設ユーザ端末と、これら未開設ユーザ用ＨＭＤユニットや未開設ユーザ端末のユーザ名や未開設ユーザが提供する商品の商品名などの、未開設ユーザ用ＨＭＤユニットや未開設ユーザ端末に関する検索情報を検索処理サーバ２０によって検索可能なサイトを生成するサイト生成サーバ（図示せず）とを含んで構成されてもよい。

次に、本例の商品情報提供システム１００の動作について説明する。
ここでは、ユーザ用ＨＭＤユニット３１を装着したユーザＹが、店舗Ａにおいて買い物をする際に商品Ｘを視認したり、商品Ｘを購入したりするときに、ユーザ用ＨＭＤユニット３１を利用して商品Ｘの履歴照会を行い、ユーザＹとは異なる他のユーザがユーザ用ＨＭＤユニット６１を利用する場合を例に説明することとし、本発明に特に関わる処理以外は、説明を省略している場合があるものとする。

図３および図４は、本例の商品情報提供システム１００における商品情報（商品履歴情報、広告情報）の提供処理の例を示すフローチャートである。商品情報提供処理において、まず、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、ユーザＹによる操作部などへの所定の操作に応じて、商品情報提供サーバ１０に対して、基地局４０および通信ネットワーク７０を介して起動したことを通知し（ステップＳ１０１）、例えば初期画面の要求を行う。この要求は、例えばユーザ用ＨＭＤユニット３１に付与されている装置番号を提示して行う。ここでは、ユーザＹが、店舗Ａの店内に入り、ユーザ用ＨＭＤユニット３１を頭部に装着した後に起動通知がなされる。

そして、起動通知により初期画面の提供要求を受け付けると、商品情報提供サーバ１０は、提示された装置番号が付与されているユーザ用ＨＭＤユニット３１に対して、あらかじめ作成されている目次画面を商品情報ＤＢ１１から読み出して、読み出した目次画面を通信ネットワーク７０および基地局４０を介して送信する。

目次画面を受信すると、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、自己が備えるＨＭＤ８２の表示画面上に受信した目次画面を表示する。この目次画面は、図示はしないが、例えば店舗Ａに設けられている精肉売場などの各売場、サービス品、商品情報取得項目、およびその他の項目が、それぞれ区分けされた区分け領域に表示された画面である、すなわち、目次画面では、各項目を示す情報が、それぞれ複数の区分け領域のいずれかに表示される。

目次画面を表示すると、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、ＨＭＤ８２の表示画面において、自己が備える視点検出部によってユーザＹが所定時間以上継続して同じ区分け領域内で視線（視点）を留めたか否かを監視し、その視点検出部によって所定時間以上継続して視線を留めた区分け領域を視点領域として検出する。そして、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、検出した視点領域を示す視点領域情報を商品情報提供サーバ１０対して送信する。

商品情報提供サーバ１０は、受信した視点領域情報が示す視点領域から、対応する目次画面内の区分け領域を特定する。ここでは、視点領域情報に基づいて、上述した商品情報取得項目が特定されたこととする。商品情報取得項目が特定されると、商品情報提供サーバ１０は、商品情報取得画面を作成し（ステップＳ１０２）、作成した商品情報取得画面をユーザ用ＨＭＤユニット３１に送信する（ステップＳ１０３）。

ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、商品情報提供サーバ１０からの商品情報取得画面を、自己が備えるＨＭＤ８２の表示画面上に表示する（ステップＳ１０４）。この商品情報取得画面は、例えば図５に示すように、商品情報取得画面５００を表示していることを示す画面タイトルを表示する表示領域５０１、小型カメラ装置８１によって撮像された商品Ｘの画像を表示する表示領域５０２、小型カメラ装置８１による商品Ｘの画像を撮影する撮影モードへの切り替えを選択するための画像撮影選択欄（「画像撮影」と表示されている欄）を表示する表示領域５０３、商品Ｘに付されている、あるいは店舗Ａ内のカタログ紙面や印刷物などに掲載されている商品Ｘに関連するトレーサビリティコード（履歴情報検索コード）を、小型カメラ装置８１や操作部によって取得することを選択するためのコード取得選択欄（「コード取得」と表示されている欄）を表示する表示領域５０４、目次画面に戻ることを選択するための目次画面表示選択欄（「メニューに戻る」と表示されている欄）を表示する表示領域５０５などが設けられている。

商品情報取得画面５００を表示すると、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、ＨＭＤ８２の表示画面において、自己が備える視点検出部によってユーザＹが所定時間以上継続して表示領域５０１〜５０５のうちの同じ表示領域内で視線（視点）を留めたか否かを監視し、その視点検出部によって所定時間以上継続して視線を留めた表示領域を視点領域として検出する（ステップＳ１０５）。そして、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、検出した視点領域を示す視点領域情報を商品情報提供サーバ１０に対して送信する（ステップＳ１０６）。ここでは、図５に示すような表示領域５０２に表示された商品Ｘに付されているトレーサビリティコード５０６に視線が留められたこととし、視線を留めた表示領域が表示領域５０２である旨と、その表示領域５０２に表示されているトレーサビリティコード５０６が付されている商品Ｘの画像とを含む視点領域情報がステップＳ１０６にて送信されたものとする。

商品情報提供サーバ１０は、受信した視点領域情報に含まれている商品Ｘの画像情報について画像認識処理などを行って、商品Ｘに付されているトレーサビリティコード５０６を特定する（ステップＳ１０７）。トレーサビリティコード５０６を特定すると、商品情報提供サーバ１０は、商品履歴情報の提供に際してのユーザＹの開設するサイトの広告料金に関する閲覧条件について、ユーザＹに対して承諾を問うための閲覧条件提示画面を生成し、ユーザ用ＨＭＤユニット３１に送信する（ステップＳ１０８）。

ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、商品情報提供サーバ１０からの閲覧条件提示画面を、自己が備えるＨＭＤ８２の表示画面上に表示する（ステップＳ１０９）。閲覧条件提示画面は、例えば図６に示すように、商品Ｘに係る商品履歴情報の閲覧条件の承諾を問うための画面であり、文字広告を有料で掲載する旨が表示された表示領域、商品Ｘの商品履歴情報の閲覧条件を承諾するか否かを選択するために選択される閲覧条件承諾欄（「承諾する」と表示されている欄）および閲覧条件非承諾欄（「承諾しない」と表示されている欄）を表示する表示領域６０１，６０２などが設けられている。

閲覧条件提示画面を表示すると、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、ＨＭＤ８２の表示画面において、自己が備える視点検出部によってユーザＹが所定時間以上継続して同じ表示領域内で視線（視点）を留めたか否かを監視し、その視点検出部によって所定時間以上継続して視線を留めた表示領域を視点領域として検出する（ステップＳ１１０）。そして、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、検出した視点領域を示す視点領域情報を商品情報提供サーバ１０に対して送信する（ステップＳ１１１）。

商品情報提供サーバ１０は、受信した視点領域情報に基づいて、ユーザＹによって閲覧条件が承諾されたか否かを判断する（ステップＳ１１２）。ここでは、図６に示すような閲覧条件承諾欄および閲覧条件非承諾欄のうちのいずれかの表示領域６０１，６０２に視線が留められたかを判断して、閲覧条件が承諾されたか否かを判断する。

ユーザＹによって、閲覧条件非承諾欄を表示する表示領域６０２に視線が留められ、閲覧条件が承諾されなかった場合（ステップＳ１１２のＮ）は、例えば上記ステップＳ１０２に移行して、新たな商品情報取得画面５００を作成し、ステップＳ１１２までの処理を繰り返す。一方、ユーザＹによって、閲覧条件承諾欄を表示する表示領域６０１に視線が留められ、閲覧条件が承諾された場合（ステップＳ１１２のＹ）は、商品情報提供サーバ１０は、ユーザＹのサイトに関するサイト関連広告情報を検索処理サーバ２０の検索結果ページに掲載するための広告掲載条件情報の更新開始を通知する閲覧条件承諾受付通知を検索処理サーバ２０に送信する（ステップＳ１１３）。

検索処理サーバ２０は、商品情報提供サーバ１０からの閲覧条件承諾受付通知に応じて、広告掲載条件情報を更新する（ステップＳ１１４）。ここでの広告掲載条件情報の更新は、具体的には、例えば検索サイトの検索結果ページに掲載されるユーザＹのサイトに関する広告情報について、被選択の確率を高める（すなわち、一定期間中に選択される回数を増加させる）ようにしたり、掲載期間を延長させるようにしたり、一定期間中の被選択回数を増加させるようにしたりして行われる。広告掲載条件情報を更新すると、検索処理サーバ２０は、更新した広告掲載条件情報を商品情報提供サーバ１０に送信するとともに（ステップＳ１１５）、商品Ｘに関連する商品関連広告情報の広告検索処理を実行する（ステップＳ１１６）。なお、サイト関連広告情報および商品関連広告情報は、ここでは広告内容を文字で表す文字広告に関する情報であるが、これに限定されるものではない。

広告掲載条件情報を受信すると、商品情報提供サーバ１０は、商品情報ＤＢ１１に格納されている商品履歴情報を参照し、特定したトレーサビリティコード５０６を用いて、商品Ｘの商品履歴情報を検索する（ステップＳ１１９）。この商品履歴情報の検索は、具体的には、商品情報ＤＢ１１に格納されている商品履歴情報の中から、トレーサビリティコード（商品コード）５０６に対応付けされている商品履歴情報を抽出することにより行われる。

検索処理サーバ２０は、広告検索処理を実行すると、検索結果に関する検索結果情報を商品情報提供サーバ１０に送信し（ステップＳ１１７）、この検索結果情報を検索情報ＤＢ２１に格納して保存する（ステップＳ１１８）。商品情報提供サーバ１０は、商品履歴情報の検索を行うと、検索結果情報を受信して、検索した商品履歴情報とともに、検索された商品関連広告情報をユーザＹに閲覧させるための商品履歴情報閲覧画面を生成し（ステップＳ１２０）、生成した商品履歴情報閲覧画面をユーザ用ＨＭＤユニット３１に送信する（ステップＳ１２１）。

ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、商品情報提供サーバ１０からの商品履歴情報閲覧画面を、自己が備えるＨＭＤ８２の表示画面上に表示する（ステップＳ１２２）。商品履歴情報閲覧画面は、例えば図７に示すように、商品Ｘの商品履歴情報が表示される表示領域７０１、商品Ｘに関連する商品関連広告情報が表示される表示領域７０２、商品Ｘの商品履歴情報の閲覧の終了を選択するための商品履歴情報閲覧終了欄（「閲覧を終了する」と表示されている欄）を表示する表示領域７０３などが設けられている。

商品履歴情報閲覧画面を表示すると、ユーザＹは、商品履歴情報閲覧画面に表示されている商品履歴情報などを閲覧するとともに、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、ＨＭＤ８２の表示画面において、自己が備える視点検出部によってユーザＹが所定時間以上継続して同じ表示領域内で視線（視点）を留めたか否かを監視し、その視点検出部によって所定時間以上継続して視線を留めた表示領域を視点領域として検出する（ステップＳ１２３）。そして、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、検出した視点領域を示す視点領域情報を商品情報提供サーバ１０に対して送信する（ステップＳ１２４）。

商品情報提供サーバ１０は、受信した視点領域情報に基づいて、ユーザＹによって商品関連広告情報が閲覧されて選択されたか否かを判断する（ステップＳ１２５）。ここでは、図７に示すような商品関連広告情報の表示領域７０２に視線が留められたかを判断して、商品関連広告情報が選択されたか否かを判断する。

ユーザＹによって、商品関連広告情報の表示領域７０２に視線が留められず、商品関連広告情報が選択されなかったと判断した場合（ステップＳ１２５のＮ）は、例えば商品情報提供サーバ１０からの商品関連広告情報非選択通知に応じて、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、ＨＭＤ８２の表示画面において、自己が備える視点検出部によってユーザＹが所定時間以上継続して商品履歴情報閲覧終了欄の表示領域７０３内で視線（視点）を留めたか否かを監視して、商品履歴情報の閲覧を終了するか否かを判断する（ステップＳ１２９）。

閲覧を終了すると判断した場合（ステップＳ１２９のＹ）は、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、ここでの処理を終了する。このとき、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、商品情報提供サーバ１０に対して、商品履歴情報の閲覧処理の完了を指示するための閲覧終了通知を行うようにしてもよい。閲覧を終了しないと判断した場合（ステップＳ１２９のＮ）は、上記ステップＳ１２２に移行して、自己が備えるＨＭＤ８２の表示画面上に商品履歴情報閲覧画面を表示する。

一方、ユーザＹによって、商品関連広告情報の表示領域７０２に視線が留められ、商品関連広告情報が選択されたと判断した場合（ステップＳ１２５のＹ）は、商品情報提供サーバ１０は、商品関連広告情報が示す広告内容をさらに詳しく表示するための広告情報表示画面を作成し、作成した広告情報表示画面をユーザ用ＨＭＤユニット３１に送信する（ステップＳ１２６）。

ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、商品情報提供サーバ１０からの広告情報表示画面を、自己が備えるＨＭＤ８２の表示画面上に表示する（ステップＳ１２７）。広告情報表示画面は、例えば図８に示すように、広告情報表示画面８００を表示していることを示すタイトルを表示する表示領域８０１、商品関連広告情報に基づく広告内容を文字や画像などによって詳しく表示する表示領域８０２、商品関連広告情報に複数の広告情報が含まれており、表示領域８０２に表示される広告内容を繰り送って切り替える必要がある場合に選択するための次ページ切替選択欄（「次ページ」と表示されている欄）を表示する表示領域８０３、商品関連広告情報に複数の広告情報が含まれており、表示領域８０２に表示される広告内容を繰り戻して切り替える必要がある場合に選択するための前ページ切替選択欄（「前ページ」と表示されている欄）を表示する表示領域８０４、目次画面に戻ることを選択するための目次画面表示選択欄（「メニューに戻る」と表示されている欄）を表示する表示領域８０５、広告情報表示画面８００の表示を終了することを選択するための広告情報表示画面表示終了選択欄（「表示終了」と表示されている欄）を表示する表示領域８０６などが設けられている。

広告情報表示画面８００を表示すると、ユーザＹは、広告情報表示画面８００に表示されている商品関連広告情報が示す広告内容を閲覧するとともに、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、ＨＭＤ８２の表示画面において、自己が備える視点検出部によってユーザＹが所定時間以上継続して広告情報表示画面表示終了選択欄の表示領域８０６内で視線（視点）を留めたか否かを監視して、広告情報表示画面８００の表示を終了するか否かを判断する（ステップＳ１２８）。

表示を終了すると判断した場合（ステップＳ１２８のＹ）は、ユーザ用ＨＭＤユニット３１は、上述した商品履歴情報の閲覧終了判断処理（ステップＳ１２９）を行う。表示を終了しないと判断した場合（ステップＳ１２８のＮ）は、上記ステップＳ１２７に移行して広告情報表示画面８００の表示を継続する。

一方、商品情報提供サーバ１０は、広告情報表示画面８００をユーザ用ＨＭＤユニット３１に送信すると、送信した広告情報表示画面８００を構成する各種の情報を含む広告情報表示画面構成情報を検索処理サーバ２０に送信する（ステップＳ１３０）。検索処理サーバ２０は、広告情報表示画面構成情報を受信すると、広告情報表示画面構成情報に含まれる表示領域８０２に表示された（すなわち、閲覧された）広告内容に関連する商品関連広告情報を表示ログ化して保存し（ステップＳ１３１）、ここでの処理を終了する。

商品情報提供サーバ１０は、広告情報表示画面構成情報を検索処理サーバ２０に送信すると、ユーザＹからの推奨付メールという形態の広告情報メールを作成し、他のユーザが使用するユーザ用ＨＭＤユニット６１に対して、広告情報表示画面構成情報を広告情報メールの内容に含めて送信（配信）する（ステップＳ１３２）。

そして、商品情報提供サーバ１０は、広告情報メールを他のユーザが使用するユーザ用ＨＭＤユニット６１に送信したら、例えば商品履歴情報閲覧画面の送信回数（提供回数）と、検索処理サーバ２０から受信した広告掲載条件情報とに基づいて、ユーザ用ＨＭＤユニット３１に対する広告料金の課金金額を算出する（ステップＳ１３３）。

広告料金の課金金額を算出したら、所定の配分条件などに基づいて、算出した課金金額による広告料金の商品履歴情報提供者（すなわち、商品情報提供サーバ１０の管理者）と検索エンジン開設者（すなわち、検索処理サーバ２０の管理者）の配分を決定し（ステップＳ１３４）、ここでの処理を終了する。

なお、商品情報提供サーバ１０は、更新された広告掲載条件情報を検索処理サーバ２０から受信するごとに、課金金額を算出するようにしてもよい。そして、算出された課金金額に応じて、文字広告料金に関して新たに承諾を問うための閲覧条件提示画面を生成し、ユーザ用ＨＭＤユニット３１に送信するようにしてもよい。

また、商品情報提供サーバ１０は、次のように課金金額を算出し、料金配分を決定するようにしてもよい。図９は、本例の商品情報提供システム１００における報奨金などの算出処理の例を示すフローチャートである。すなわち、算出処理においては、まず、商品情報提供サーバ１０は、ユーザＹからの推奨付の広告情報メールを他のユーザのユーザ用ＨＭＤユニット６１に送信する（ステップＳ１５１）。

広告情報メールを送信すると、商品情報提供サーバ１０は、広告情報メールを受信したユーザ用ＨＭＤユニット６１によって、広告情報メールに含まれる広告情報表示画面構成情報に基づきユーザ用ＨＭＤユニット６１のＨＭＤ８２の表示画面上に表示された広告情報表示画面８００における商品関連広告情報を他のユーザが閲覧したことを示す広告閲覧情報を取得し（ステップＳ１５２）、この広告閲覧情報の取得をトリガとして、ユーザＹのユーザ用ＨＭＤユニット３１を特定する（ステップＳ１５３）。

ユーザＹのユーザ用ＨＭＤユニット３１を特定したら、あらかじめ設定された報奨金の金額、またはユーザＹが属するサービスを提供するサービス事業者のサービス事業範囲内で使用可能な推奨ポイントを算出して決定し（ステップＳ１５４）、ここでの処理を終了する。そして、商品情報提供サーバ１０は、算出した報奨金の金額または報奨ポイントをユーザ用ＨＭＤユニット３１に通知し、算出した報奨金の金額や報奨ポイントを広告料金の課金金額として換算する。

なお、算出した報奨金の金額や報奨ポイントのユーザ用ＨＭＤユニット３１への通知は、例えば特定されたユーザ用ＨＭＤユニット３１からユーザＹの操作部による操作入力などによって、商品情報提供サーバ１０に通知されるユーザＹの個人カード情報やＩＤ情報などの識別情報に基づき、他のユーザが商品関連広告情報を閲覧するごと（あるいは、広告情報表示画面８００を表示するごと）に、自己のＨＭＤ８２の表示画面上に表示された商品履歴情報閲覧画面に、報奨金の金額の積立情報や報奨ポイントの加算情報などの各種の情報をユーザＹが認識可能な形態で表示させるようにすればよい。

最後に、換算された課金金額および上記ステップＳ１３３にて算出された課金金額の履歴情報提供者、検索エンジン開設者およびユーザＹの配分を決定する。このようにすれば、ユーザＹにとっても他のユーザが商品関連広告情報を閲覧することで報奨金や報奨ポイントなどの利益を得ることができるので、広告情報を有効に利用することができるようになる。

なお、商品情報提供サーバ１０は、上記ステップＳ１５１にて広告情報メールを送信する際に、他のユーザによる商品関連広告情報の閲覧そのものの可否を設定する閲覧可否情報を広告情報メールに付加して送信し、この閲覧可否情報が可に設定された広告情報メールを受信した他のユーザが使用するユーザ用ＨＭＤユニット６１からの商品関連広告情報を選択したことを示す広告選択情報に基づいて、広告情報表示画面８００をユーザ用ＨＭＤユニット６１に提供するようにしてもよい。このようにすれば、意図しない他のユーザに送信された広告情報メールに基づいて、商品関連広告情報を無造作に閲覧させることを防止することができる。

さらに、商品情報提供サーバ１０は、次のように課金金額を算出し、料金配分を決定するようにしてもよい。すなわち、商品情報提供サーバ１０は、一般消費者が使用する店舗などに設置された消費者端末からのユーザＹのサイトに関連するサイト関連広告情報を選択したことを示す広告選択通知に応じて、サイト関連広告情報を選択した消費者端末を特定する。そして、広告料金の少なくとも一部を、消費者端末が属するサービスを提供するサービス事業者のサービス事業範囲内で使用可能なクーポンなどのポイントに換算する。

次に、換算したポイントを消費者端末に通知し、換算したポイントを広告料金の課金金額として換算する。なお、換算したポイントの消費者端末への通知は、例えば特定された消費者端末から消費者の操作入力などによって商品情報提供サーバ１０に通知される消費者の個人カード情報やＩＤ情報などの識別情報に基づき、消費者がサイト関連広告情報を閲覧するごとにその閲覧画面にポイント加算情報などのポイントを認識可能な情報を表示させるようにすればよい。

最後に、換算された課金金額および上記ステップＳ１３３にて算出された課金金額の履歴情報提供者、検索エンジン開設者および消費者の配分を決定する。このようにすれば、一般消費者にとってもサイト関連広告情報を選択することでクーポンなどの利益を得ることができるので、広告情報を有効に利用することができるようになる。

また、広告掲載条件情報の更新について、ユーザＹのサイトに関するサイト関連広告情報の被選択の確率を高めるようにしたり、掲載期間を延長させるようにしたり、一定期間中の被選択回数を増加させたりすることに併せて、次のように構成してもよい。すなわち、サイトを開設していない未開設ユーザが使用する未開設ユーザ用ＨＭＤユニットや未開設ユーザ端末からのサイト関連広告情報の検索ヒット率を向上させるために、未開設ユーザ用ＨＭＤユニットや未開設ユーザ端末に関する検索情報（ユーザ名や商品名などの情報）を検索処理サーバ２０によって検索可能なサイトをサイト生成サーバによって生成する。

そして、例えば生成したサイトを、商品情報提供サーバ１０によって商品情報提供システム１００に登録する。このようにすれば、商品情報提供システム１００において、サイト関連広告情報をより多く見ることができる機会を設けることになるので、広告情報のより有効な活用が可能となる。

ここで、上述した課金金額算出処理と料金配分決定処理からなる課金処理についての一例を説明する。図１０は、本例の商品情報提供システム１００における課金処理の例を示すフローチャートである。課金処理においては、商品情報提供サーバ１０は、例えばユーザ用ＨＭＤユニット３１への商品履歴情報閲覧画面の送信回数（すなわち、商品履歴情報の提供回数）に基づいて、広告掲載条件情報により設定された広告掲載条件により決まる料金規定に応じて課金金額を算出する（ステップＳ２０１）。課金金額を算出したら、例えば商品履歴情報提供者と検索エンジン開設者の間であらかじめ取り決められた配分割合（例えば、折半）などに基づいて、配分金額を算出して料金配分を決定して（ステップＳ２０２）、ここでの処理を終了する。

次に、検索処理サーバ２０での検索処理についての一例を説明する。図１１は、本例の商品情報提供システム１００における検索処理サーバ２０での検索処理の例を示すフローチャートである。検索処理においては、まず、検索処理サーバ２０は、一般的なユーザが、通信ネットワーク７０に接続された図示しない一般端末などに備えられた入力装置を操作して入力した任意の検索キーワードを受け付ける（ステップＳ３０１）。

ここでは、ユーザＹのサイトに関するサイト関連広告情報に含まれる検索キーワードを受け付けたものとする。すなわち、検索処理サーバ２０は、上記ステップＳ３０１にて、サイト関連広告情報に含まれるユーザＹのサイトの名称や、ユーザＹのサイトに関連する関連ワードを検索キーワードとして受け付けたものとする。

次いで、検索処理サーバ２０は、現在の広告掲載条件情報（ステップＳ１１４にて更新した場合は更新後の広告掲載条件情報）を参照し（ステップＳ３０２）、受け付けた検索キーワードに基づいて、自己に搭載されている検索エンジンを用いてページ検索を行うとともに（ステップＳ３０３）、サイト関連広告情報の検索を行う（ステップＳ３０４）。

サイト関連広告情報の検索は、具体的には、検索情報ＤＢ２１に格納されている検索情報の中から受け付けた検索キーワードに基づき検索エンジンを用いて検索した情報を、検索結果として抽出する。ここでの検索処理は、いわゆるアンド検索であってもオア検索であってもよい。また、関連語検索などの特殊な検索を行うようにしてもよい。

その後、検索処理サーバ２０は、検索した検索結果に掲載するサイト関連広告情報の掲載順位や掲載態様などを決定する設定情報を保存し（ステップＳ３０５）、検索キーワードに関連するウェブページを示す検索結果と、この検索結果に掲載されるサイト関連広告情報とを提示するための検索結果提供画面を生成し、一般端末に送信して（ステップＳ３０６）、ここでの処理を終了する。なお、検索結果提供画面を受信した一般端末は、自己が備える表示装置に受信した検索結果提供画面を表示する。

検索結果提供画面には、例えば図１２に示すように、検索結果として検索キーワードに関連するウェブページの名称やＵＲＬ（Uniform Resource Locator）などのサイト関連広告情報が表示される広告表示領域などが設けられている。この広告表示領域に表示されるサイト関連広告情報は、広告掲載条件情報が更新されるごとにその掲載順位や掲載期間などが変動する。

以上説明したように、上述した一実施の形態では、商品情報提供サーバ１０が、販売店などに陳列されている商品付されている、あるいは店舗内のカタログ紙面や印刷物などに掲載されている商品に付されているトレーサビリティコードを取得したユーザ用ＨＭＤユニット３１からの履歴情報検索コード情報（すなわち、トレーサビリティコードの情報）に基づいて、履歴情報の提供に際してのユーザが開設するサイトの広告料金に関する閲覧条件情報をユーザ用ＨＭＤユニット３１に対して提示し、閲覧条件情報に応答したユーザ用ＨＭＤユニット３１からの回答情報が示す回答内容に応じて、検索処理サーバ２０がサイトに関するサイト関連広告情報を検索エンジンの検索結果ページに掲載するための広告掲載条件情報を更新し、商品情報提供サーバ１０が回答内容に応じてそのトレーサビリティコードを用いて商品の履歴情報を検索し、検索された履歴情報を表示する履歴情報閲覧画面に商品に関連する商品関連広告情報を付加してユーザ用ＨＭＤユニット３１に提供し、履歴情報閲覧画面に表示された商品関連広告情報を選択したユーザ用ＨＭＤユニット３１からの広告選択情報に応じて、商品関連広告情報が示す広告内容を表示する広告表示画面をユーザ用ＨＭＤユニット３１に提供し、ユーザ用ＨＭＤユニット３１に対する履歴情報の提供回数に応じて、広告料金の課金金額を算出する構成としたことで、トレーサビリティシステムを管理する管理者の管理コストや管理負担を増大させることなく、商品の履歴情報を提供するとともに付加的な情報として広告情報をリアルタイムに提供したり利用させたりすることができるようになる。

すなわち、商品履歴情報の検索に伴う商品関連広告情報やサイト関連広告情報の掲載に関する処理を商品情報提供サーバ１０および検索処理サーバ２０が実行することで、トレーサビリティシステム（具体的には、商品情報提供サーバ１０）を管理する管理者は、商品関連広告情報やサイト関連広告情報の管理を行う必要がなく、さらにこれらの広告情報の管理のための設備構築やメンテナンスなどに関するコスト負担を負うことなく、付加的な情報としての各広告情報を一般消費者にリアルタイムに提供したり利用させたりすることが可能となる。

また、商品情報提供サーバ１０によるユーザ用ＨＭＤユニット３１に対する履歴情報の提供回数に応じて、検索処理サーバ２０によるユーザ用ＨＭＤユニット３１のユーザＹのサイトに関する広告の掲載頻度を向上させ、ユーザ用ＨＭＤユニット３１のユーザＹに広告料金を課す構成としているので、商品履歴情報を無料で提供することができるとともに、商品履歴情報の提供に関連して広告料金を得ることができるようになる。また、商品履歴情報提供者やユーザＹにとっては、ある程度の広告料金を負担することによって、商品履歴情報を閲覧すればするほど、商品に関連する広告が商品履歴情報閲覧画面に掲載されるとともに、自己のサイトの広告が検索処理サーバ２０の検索結果に多く掲載されるようになるというメリットがある。

また、上述した実施の形態では、商品情報提供サーバ１０によって算出された広告料金の課金金額について、所定の配分条件に従って、履歴情報提供者と検索エンジン開設者の配分を決定することで、得られた文字広告料金を自動的に分配することが可能となる。また、上述した実施の形態では、検索処理サーバ２０が、更新された広告掲載条件情報を参照して検索サイトで各広告情報を検索する構成としているので、検索結果ページに掲載されるサイト関連広告情報の選択される回数を増加させたり、掲載期間を延長させたりするようにして広告掲載条件情報が更新されれば、サイト関連広告情報の検索ヒット率などを変更することが可能となる。

また、上述した実施の形態では、検索処理サーバ２０が、ユーザ用ＨＭＤユニット３１のＨＭＤ８２の表示画面上に表示される広告情報表示画面８００を構成する広告情報表示画面構成情報をログ化して保存し、商品情報提供サーバ１０が保存された広告情報表示画面構成情報に含まれる商品関連広告情報を、広告情報表示画面８００を閲覧したユーザＹのユーザ用ＨＭＤユニット３１から他のユーザが使用するユーザ用ＨＭＤユニット６１に対してユーザＹの推奨付メールとしての広告情報メールの内容に含めて送信する構成としているので、商品関連広告情報が他のユーザに閲覧される機会を増加させることが可能となる。

また、商品情報提供サーバ１０は、広告情報メールを受信した他のユーザが使用するユーザ用ＨＭＤユニット６１により広告情報表示画面８００が閲覧されたことを示す画面閲覧通知に応じて、ユーザＹのユーザ用ＨＭＤユニット３１を特定し、特定されたユーザ用ＨＭＤユニット３１に対して報奨金の金額やユーザＹが属するサービスを提供するサービス事業者のサービス事業範囲内で使用可能な報奨ポイントを算出し、算出した報奨金の金額や報奨ポイントをユーザＹのユーザ用ＨＭＤユニット３１に通知する構成としているので、ユーザＹにとっても報奨金や報奨ポイントなどの利益を得ることができ、広告情報を有効に利用することが可能となる。

また。上述した実施の形態では、商品情報提供サーバ１０と、検索処理サーバ２０とを別個のサーバとしていたが、商品情報提供サーバ１０と検索処理サーバ２０とが１つのサーバ装置によって構成されていてもよい。

本発明によれば、トレーサビリティシステムを管理する管理者の管理コストや管理負担を増大させることなく、商品の履歴情報を提供するとともに付加的な情報をリアルタイムで提供したり利用させたりするのに有用である。

本発明の一実施の形態における商品情報提供システムの構成の例を示すブロック図である。 ユーザ用ＨＭＤユニットがユーザに装着された状態の例を示す説明図である。 商品情報提供処理の例を示すフローチャートである。 商品情報提供処理を示すフローチャートである。 商品情報取得画面の例を示す説明図である。 閲覧条件提示画面の例を示す説明図である。 商品履歴情報閲覧画面の例を示す説明図である。 広告情報表示画面の例を示す説明図である。 算出処理の例を示すフローチャートである。 課金処理の例を示すフローチャートである。 検索処理の例を示すフローチャートである。 検索結果提供画面の例を示す説明図である。

符号の説明

１０ 商品情報提供サーバ
１１ 商品情報ＤＢ
２０ 検索処理サーバ
２１ 検索情報ＤＢ
３１〜３Ｎ，６１〜６Ｎ ユーザ用ＨＭＤユニット
４０，５０ 基地局
７０ 通信ネットワーク
１００ 商品情報提供システム

Claims (17)

1. サイトを開設しているユーザが使用するユーザ用ヘッドマウントディスプレイユニット（以下、「ＵＨＭＤＵ」という。）からの情報に応じて商品の履歴情報を提供する商品情報提供システムであって、
   商品に関連する履歴情報検索コードを取得した前記ＵＨＭＤＵからの履歴情報検索コード情報に基づいて、履歴情報の提供に際しての前記サイトの広告料金に関する閲覧条件情報を前記ＵＨＭＤＵに対して提示する閲覧条件提示手段と、
   前記閲覧条件情報に応答した前記ＵＨＭＤＵからの回答情報が示す回答内容に応じて、前記サイトに関するサイト関連広告情報を検索エンジンの検索結果ページに掲載するための広告掲載条件情報を更新する広告掲載条件更新手段と、
   前記閲覧条件情報に応答した前記ＵＨＭＤＵからの回答情報が示す回答内容に応じて、前記履歴情報検索コードを用いて商品の履歴情報を検索する履歴情報検索手段と、
   検索された履歴情報を表示する履歴情報閲覧画面に商品に関連する商品関連広告情報を付加して前記ＵＨＭＤＵに提供する履歴情報閲覧画面提供手段と、
   前記履歴情報閲覧画面に表示された商品関連広告情報を選択したことを示す前記ＵＨＭＤＵからの広告選択情報に応じて、前記商品関連広告情報が示す広告内容を表示する広告表示画面を前記ＵＨＭＤＵに提供する広告表示画面提供手段と、
   前記ＵＨＭＤＵに対する履歴情報の提供回数に応じて、当該ＵＨＭＤＵに対する前記広告料金の課金金額を算出する課金金額算出手段とを備えた
   ことを特徴とする商品情報提供システム。
2. 前記課金金額算出手段によって算出された前記広告料金の課金金額の履歴情報提供者と検索エンジン開設者の配分を決定する料金配分決定手段をさらに備えた
   ことを特徴とする請求項１記載の商品情報提供システム。
3. 検索処理サーバは、前記広告掲載条件更新手段からの前記広告掲載条件情報に基づいて、検索サイトで前記サイト関連広告情報を検索する
   ことを特徴とする請求項１又は２記載の商品情報提供システム。
4. 前記広告掲載条件更新手段は、前記検索結果ページに掲載される前記サイト関連広告情報の選択される回数を増加させるようにする条件、及び前記検索結果ページに掲載される前記サイト関連広告情報の掲載期間を延長させるようにする条件のうちの少なくともいずれかの条件を加味して前記広告掲載条件情報を更新する
   ことを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項記載の商品情報提供システム。
5. 前記課金金額算出手段は、前記広告掲載条件更新手段によって広告掲載条件情報が更新されるごとに、新たな課金金額を算出し、
   前記閲覧条件提示手段は、前記課金金額算出手段によって算出された課金金額に応じて、広告料金に関する閲覧条件情報を前記ＵＨＭＤＵに対して提示する
   ことを特徴とする請求項４記載の商品情報提供システム。
6. 前記広告表示画面提供手段によって提供される広告表示画面の広告表示画面構成情報をログ化して保存する広告表示画面構成情報保存手段と、
   前記広告表示画面構成情報保存手段によって保存された広告表示画面構成情報に含まれる商品関連広告情報を前記広告表示画面を閲覧した閲覧ユーザのＵＨＭＤＵから他のユーザが使用するＵＨＭＤＵに対して閲覧ユーザ推奨付メールの内容に含めて配信する広告情報メール配信手段とをさらに備えた
   ことを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項記載の商品情報提供システム。
7. 前記広告情報メール配信手段は、前記閲覧ユーザ推奨付メールに他のユーザによる前記広告表示画面構成情報に基づく広告表示画面の閲覧の可否を設定する閲覧可否情報を付加して配信し、
   前記広告表示画面提供手段は、広告表示画面の閲覧が可に設定された前記閲覧ユーザ推奨付メールを受信した他のユーザが使用するＵＨＭＤＵからの広告を選択したことを示す広告選択情報に応じて、前記広告表示画面を当該ＵＨＭＤＵに提供する
   ことを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項記載の商品情報提供システム。
8. 広告表示画面の閲覧が可に設定された前記閲覧ユーザ推奨付メールを受信した他のユーザが使用するＵＨＭＤＵによって広告表示画面が閲覧されたことを示す画面閲覧通知に応じて、前記閲覧ユーザのＵＨＭＤＵを特定するユニット特定手段と、
   前記ユニット特定手段によって特定された閲覧ユーザのＵＨＭＤＵに対して、報奨金の金額あるいは前記閲覧ユーザが属するサービスを提供するサービス事業者のサービス事業範囲内で使用可能な報奨ポイントを算出する報奨算出手段と、
   算出した報奨金の金額あるいは報奨ポイントを前記閲覧ユーザのＵＨＭＤＵに通知する報奨通知手段とをさらに備えた
   ことを特徴とする請求項７記載の商品情報提供システム。
9. サイトを開設しているユーザが使用するユーザ用ヘッドマウントディスプレイユニット（以下、「ＵＨＭＤＵ」という。）からの情報に応じて商品の履歴情報を提供する商品情報提供方法であって、
   商品に関連する履歴情報検索コードを取得した前記ＵＨＭＤＵからの履歴情報検索コード情報に基づいて、履歴情報の提供に際しての前記サイトの広告料金に関する閲覧条件情報を前記ＵＨＭＤＵに対して提示する閲覧条件提示ステップと、
   前記閲覧条件情報に応答した前記ＵＨＭＤＵからの回答情報が示す回答内容に応じて、前記サイトに関するサイト関連広告情報を検索エンジンの検索結果ページに掲載するための広告掲載条件情報を更新する広告掲載条件更新ステップと、
   前記閲覧条件情報に応答した前記ＵＨＭＤＵからの回答情報が示す回答内容に応じて、前記履歴情報検索コードを用いて商品の履歴情報を検索する履歴情報検索ステップと、
   検索された履歴情報を表示する履歴情報閲覧画面に商品に関連する商品関連広告情報を付加して前記ＵＨＭＤＵに提供する履歴情報閲覧画面提供ステップと、
   前記履歴情報閲覧画面に表示された商品関連広告情報を選択したことを示す前記ＵＨＭＤＵからの広告選択情報に応じて、前記商品関連広告情報が示す広告内容を表示する広告表示画面を前記ＵＨＭＤＵに提供する広告表示画面提供ステップと、
   前記ＵＨＭＤＵに対する履歴情報の提供回数に応じて、当該ＵＨＭＤＵに対する前記広告料金の課金金額を算出する課金金額算出ステップとを有する
   ことを特徴とする商品情報提供方法。
10. 前記課金金額算出ステップにて算出された前記広告料金の課金金額の履歴情報提供者と検索エンジン開設者の配分を決定する料金配分決定ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項９記載の商品情報提供方法。
11. 前記広告掲載条件更新ステップにて更新された前記広告掲載条件情報に基づいて、検索サイトで前記サイト関連広告情報を検索する検索処理ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項９又は１０記載の商品情報提供方法。
12. 前記広告掲載条件更新ステップでは、前記検索結果ページに掲載される前記サイト関連広告情報の選択される回数を増加させるようにする条件、及び前記検索結果ページに掲載される前記サイト関連広告情報の掲載期間を延長させるようにする条件のうちの少なくともいずれかの条件を加味して前記広告掲載条件情報を更新する
    ことを特徴とする請求項９〜１１のいずれか１項記載の商品情報提供方法。
13. 前記課金金額算出ステップでは、前記広告掲載条件更新ステップによって広告掲載条件情報が更新されるごとに、新たな課金金額を算出し、
    前記閲覧条件提示ステップでは、前記課金金額算出ステップによって算出された課金金額に応じて、広告料金に関する閲覧条件情報を前記ＵＨＭＤＵに対して提示する
    ことを特徴とする請求項１２記載の商品情報提供方法。
14. 前記広告表示画面提供ステップにて提供される広告表示画面の広告表示画面構成情報をログ化して保存する広告表示画面構成情報保存ステップと、
    前記広告表示画面構成情報保存ステップによって保存された広告表示画面構成情報に含まれる商品関連広告情報を前記広告表示画面を閲覧した閲覧ユーザのＵＨＭＤＵから他のユーザが使用するＵＨＭＤＵに対して閲覧ユーザ推奨付メールの内容に含めて配信する広告情報メール配信ステップとをさらに有する
    ことを特徴とする請求項９〜１３のいずれか１項記載の商品情報提供方法。
15. 前記広告情報メール配信ステップでは、前記閲覧ユーザ推奨付メールに他のユーザによる前記広告表示画面構成情報に基づく広告表示画面の閲覧の可否を設定する閲覧可否情報を付加して配信し、
    前記広告表示画面提供ステップでは、広告表示画面の閲覧が可に設定された前記閲覧ユーザ推奨付メールを受信した他のユーザが使用するＵＨＭＤＵからの広告を選択したことを示す広告選択情報に応じて、前記広告表示画面を当該ＵＨＭＤＵに提供する
    ことを特徴とする請求項９〜１４のいずれか１項記載の商品情報提供方法。
16. 広告表示画面の閲覧が可に設定された前記閲覧ユーザ推奨付メールを受信した他のユーザが使用するＵＨＭＤＵによって広告表示画面が閲覧されたことを示す画面閲覧通知に応じて、前記閲覧ユーザのＵＨＭＤＵを特定するユニット特定ステップと、
    前記ユニット特定ステップにて特定された閲覧ユーザのＵＨＭＤＵに対して、報奨金の金額あるいは前記閲覧ユーザが属するサービスを提供するサービス事業者のサービス事業範囲内で使用可能な報奨ポイントを算出する報奨算出ステップと、
    算出した報奨金の金額あるいは報奨ポイントを前記閲覧ユーザのＵＨＭＤＵに通知する報奨通知ステップとをさらに有する
    ことを特徴とする請求項１５記載の商品情報提供方法。
17. 請求項１２に記載の商品情報提供方法を用い、
    サイトを開設していない未開設ユーザが使用するユーザ用ヘッドマウントディスプレイユニット（以下、「ＵＨＭＤＵ」という。）のユーザ名や当該未開設ユーザが提供する商品の商品名などの前記未開設ユーザのＵＨＭＤＵに関する検索情報を検索処理サーバによって検索可能なサイトを生成するサイト生成サーバと、
    生成されたサイトを商品情報提供サーバ及び検索処理サーバが属する商品情報提供システムに登録するサイト登録手段とを備えた
    ことを特徴とするサーバシステム。

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