JP2008039888A - 光モジュール及びその製造方法 - Google Patents

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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】光偏向素子を実装する光モジュールにおいて、アライメント光の伝播方向がずれてしまうような場合であっても、アライメント精度が低下しないようにし、光偏向素子の実装精度を向上させることができるようにする。
【解決手段】複数の電極パッド13,13Xが形成されている素子実装用開口部6を有する光導波路基板1と、素子実装用開口部6に実装され、複数の電極12,12Xを備え、電気光学効果を有する複数の光偏向素子2A,2X,3A,3Xを備える光偏向素子アレイ2,3と、複数の電極パッド13Xの一部と複数の電極12Xの一部とが、導電性弾性部材16によって接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば光通信などに用いられる光モジュール及びその製造方法に関する。
近年、電気光学効果を有する光偏向素子を用いた光スイッチモジュールが提案されている(例えば特許文献1参照)。
このような光スイッチモジュールは、例えば図5(A),(B)に示すように、スラブ光導波路基板100上に、電気光学材料(例えばPZT,PLZTのような電気光学結晶)からなる光偏向素子101,102を実装したものとして構成される。
つまり、例えば図5(A),(B)に示すように、スラブ光導波路基板100は、光信号を入力する入力チャネル光導波路103と、入力された光信号を平行光(コリメート光)にするコリメートレンズ104と、平行光にされた光信号を伝播させるスラブ光導波路105と、伝播されてきた平行光としての光信号を集光させる集光レンズ106と、光信号を出力する出力チャネル光導波路107とを一体的に形成したものとして構成される。また、スラブ光導波路基板100には、光偏向素子101,102を実装するはめ込み溝112,113も形成されている。なお、図5(B)中、符号111はコア層を示しており、符号114は下部クラッド層を示しており、符号115は上部クラッド層を示している。また、符号116は電極パッドである。
また、入力側光偏向素子101及び出力側光偏向素子102は、導電性基板108上にスラブ光導波路109を形成し、表面にプリズム状電極110を形成したものとして構成される。
そして、光スイッチモジュールは、スラブ光導波路基板100上のコリメートレンズ104とスラブ光導波路105との間のはめ込み溝112に入力側光偏向素子101を実装し、スラブ光導波路105と集光レンズ106との間のはめ込み溝113に出力側光偏向素子102を実装したものとして構成される。
このように構成される光スイッチモジュールでは、入力側光偏向素子101及び出力側光偏向素子102に形成されているプリズム状電極110に所望の電圧を印加することで、例えば図5(A)に示すように、入力チャネル光導波路103から入力され、コリメートレンズ103で平行光にされた光信号が、入力側光偏向素子101で偏向され、スラブ光導波路105を伝播し、再度、出力側光偏向素子102で偏向され、集光レンズ106で集光されて、所望の出力チャネル光導波路107に結合することになる。これにより、入力チャネル光導波路103から入力された光信号の経路が切り換えられて、所望の出力チャネル光導波路107から出力されることになる。
特開2002−318398号公報
ところで、上述のように構成される光スイッチモジュールは、図5(B)に示すように、スラブ光導波路基板100上のはめ込み溝112,113に、それぞれ、入力側光偏向素子101、出力側光偏向素子102を実装することによって製造される。
一般に、光導波路基板上に複数の光学部品(光学素子)を実装して光モジュールを製造する場合、光導波路基板の導波路端面と光学部品の導波路端面とを高精度にアライメントして接合する必要がある。
そして、光導波路基板上に光学部品を実装する場合、実際に出力光をモニタしながら、光学部品の位置を調整するアクティブアライメント技術を用いるのが一般的である。具体的には、アクティブアライメント技術を用いる場合、出力光をモニタしながら、例えばフリップチップボンダーなどの吸着ホルダや移動ステージによって、光学部品の位置を調整して所定の位置に配置し、接着・固定することになる。
しかしながら、アクティブアライメント技術を用いて、スラブ光導波路基板100上のはめ込み溝112,113に、それぞれ、光偏向素子101,102を実装して光スイッチモジュールを製造する場合、図5(A)に示すように、アライメント用の光信号(アライメント光;モニタ光)が伝播中に曲がって角度ずれを生じ、出力チャネル光導波路に結合しにくくなり、結合効率が悪くなってしまう場合がある。この結果、モニタ光の出力(パワー)が弱くなって、アライメント精度が低下してしまうことになる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、アライメント光の伝播方向がずれてしまうような場合であっても、アライメント精度が低下しないようにし、光偏向素子の実装精度を向上させることができるようにした、光モジュール及びその製造方法を提供することを目的とする。
このため、本発明の光モジュールは、複数の電極パッドが形成されている素子実装用開口部を有する光導波路基板と、素子実装用開口部に実装され、複数の電極を備え、電気光学効果を有する複数の光偏向素子を備える光偏向素子アレイと、複数の電極パッドの一部と複数の電極の一部とが、導電性弾性部材によって接続されていることを特徴としている。
また、本発明の光モジュールの製造方法は、複数の電極パッドが形成されている素子実装用開口部を有する光導波路基板を用意し、複数の電極を備え、電気光学効果を有する複数の光偏向素子を備える光偏向素子アレイ、複数の電極パッドの一部と複数の電極の一部とが導電性弾性部材によって接続されるように、素子実装用開口部に挿入し、一部の電極パッド及び導電性弾性部材を介して光偏向素子に電圧を印加してアライメント光の伝播方向を調整しながら、光偏向素子アレイのアライメントを行なうことを特徴としている。
したがって、本発明の光モジュール及びその製造方法によれば、アライメント光の伝播方向がずれてしまうような場合であっても、アライメント精度が低下しないようにし、光偏向素子の実装精度を向上させることができるという利点がある。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる光モジュール及びその製造方法について、図1〜図4を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる光モジュールは、例えば図1(A)に示すように、スラブ光導波路基板1と、複数の入力側光偏向素子2Aからなる入力側光偏向素子アレイ2と、複数の出力側光偏向素子3Aからなる出力側光偏向素子アレイ3とを備える。つまり、本光モジュールは、スラブ光導波路基板1上に、入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3を実装した光スイッチモジュールとして構成される。
ここで、スラブ光導波路基板1は、図1(A)に示すように、複数の入力チャネル光導波路4,複数のコリメートレンズ5,光偏向素子を実装するための複数(ここでは2つ)の凹部(素子実装用開口部;はめ込み溝)6,共通光導波路(スラブ光導波路)7,複数の集光レンズ8,複数の出力チャネル光導波路9を備える。つまり、入力チャネル光導波路4,コリメートレンズ5,共通光導波路7,集光レンズ8,出力チャネル光導波路9(これらをメインポートという)が同一基板上に形成されている。
また、複数(ここでは2つ)の凹部6には、図1(A)に示すように、それぞれ、入力側光偏向素子アレイ2、出力側光偏向素子アレイ3が実装されている。
そして、これらの入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3を構成する各入力側光偏向素子2A及び各出力側光偏向素子3Aを用いて、一の入力チャネル光導波路4から入力された光信号の経路を切り換えて一の出力チャネル光導波路9へ出力しうるようになっている。
ここでは、複数の入力チャネル光導波路4は、それぞれ、図示しない入力ファイバアレイを構成する各入力光ファイバに接続されており、各入力光ファイバから光信号が入力され、入力側の凹部6Aに配置された入力側光偏向素子アレイ2へ光信号(入力光)を導くようになっている。
複数のコリメートレンズ5は、図1(A)に示すように、各入力チャネル光導波路4に対応して設けられている。各コリメートレンズ5は、複数の入力チャネル光導波路4を導かれた光信号(入力光)をそれぞれコリメート光(平行光)にするものである。つまり、各コリメートレンズ5によって、各入力チャネル光導波路4から放射状に出射される光が、平行光に変換され、各入力側光偏向素子2Aに入射されるようになっている。
共通光導波路7は、図1(A)に示すように、すべての光信号が共通に伝播するスラブ光導波路として構成される。つまり、共通光導波路としてのスラブ光導波路7は、複数の凹部6の間に設けられており、入力側の凹部6Aに実装された入力側光偏向素子アレイ2を構成する入力側光偏向素子2Aによって伝播方向を変えられた光信号のそれぞれを、出力側の凹部6Bに実装された出力側光偏向素子アレイ3を構成する出力側光偏向素子3Aへ導くようになっている。
複数の集光レンズ8は、図1(A)に示すように、各出力チャネル光導波路9に対応して設けられている。各集光レンズ8によって、出力側の凹部6Bに配置された出力側光偏向素子アレイ3の各出力側光偏向素子3Aで伝播方向を変えられて出力されたコリメート光がそれぞれ集光され、各出力チャネル光導波路9に結像するようになっている。
複数の出力チャネル光導波路9は、それぞれ、図示しない出力ファイバアレイを構成する各出力光ファイバに接続されており、複数の集光レンズ8によって集光された光を各出力光ファイバへ導くようになっている。つまり、複数の集光レンズ8によって各出力チャネル光導波路9に結像し、各出力チャネル光導波路9を伝播してきた光信号が、各出力光ファイバへ出力されるようになっている。
なお、入力チャネル光導波路4と出力チャネル光導波路9は、同一の数にしても良いし、異なる数にしても良い。
ところで、入力側光偏向素子アレイ2は、図1(A)に示すように、複数の光偏向素子(メインポート用光偏向素子)2Aを備えるものとして構成され、複数の凹部6のうち入力側の凹部6Aに実装されている。つまり、入力側光偏向素子アレイ2は、複数のコリメートレンズ5が設けられている部分(スラブ光導波路)の出力側端面、及び、共通光導波路7の入力側端面に接合されている。
ここで、各入力側光偏向素子2Aは、図1(A)に示すように、それぞれ、各入力チャネル光導波路4及び各コリメートレンズ5に対応して設けられている。
また、各入力側光偏向素子2Aは、図1(A),(B)に示すように、上部電極としての導電性基板10上に、電気光学効果を有する材料によって形成されたスラブ光導波路11を形成し、さらに、スラブ光導波路11の光信号通過領域に、下部電極としての一対のプリズム型電極(メインポート用電極)12をチャンネル毎(ポート毎)に1個又は複数個直列に設けたものとして構成される。
一方、スラブ光導波路基板1の凹部6Aの底面には、図1(B)に示すように、凹部6Aに実装される入力側光偏向素子アレイ2に設けられているプリズム型電極12に対向する位置に、電極パッド(メインポート用電極パッド)13が設けられている。そして、この電極パッド13には、図2に示すように、電気配線14が接続されている。なお、電極パッド13及び電気配線14は、例えばフォトリソグラフィ法を用いて、例えばAuをめっきする(少なくとも表層がAuになっている)ことによって形成される。
また、入力側光偏向素子アレイ2のプリズム型電極12とスラブ光導波路基板1の凹部6Aのメインポート用電極パッド13とは、導電ペースト(金属ペースト;例えば銀ペースト)15によって接続される。
そして、スラブ光導波路基板1の凹部6Aの底面に形成されている電気配線14及び電極パッド13を介して、上部電極10及び下部電極12によってスラブ光導波路11に電圧を印加し、スラブ光導波路11の屈折率を変化させることで、電気光学効果を利用して、入力された光信号の伝播方向を変えることができるようになっている。
このように、入力側光偏向素子2Aによって光信号の伝播方向を変えることで、入力された光信号の経路が切り換えられることになる。
また、出力側光偏向素子アレイ3も、図1(A)に示すように、上述の入力側光偏向素子アレイ2と同様に、複数の光偏向素子(メインポート用光偏向素子)3Aを備えるものとして構成され、複数の凹部6のうち出力側の凹部6Bに実装されている。つまり、出力側光偏向素子アレイ3は、共通光導波路7の出力側端面、及び、複数の集光レンズ8が設けられている部分(スラブ光導波路)の入力側端面に接合されている。
ここで、各出力側光偏向素子3Aは、それぞれ、各出力チャネル光導波路9及び各集光レンズ8に対応して設けられている。
また、各出力側光偏向素子3Aは、上述の入力側光偏向素子2Aと同様に、上部電極としての導電性基板上に、電気光学効果を有する材料によって形成されたスラブ光導波路を形成し、さらに、スラブ光導波路の光信号通過領域に、下部電極としての一対のプリズム型電極(メインポート用電極)をチャンネル毎(ポート毎)に1個又は複数個直列に設けたものとして構成される。
一方、スラブ光導波路基板1の凹部6Bの底面には、スラブ光導波路基板1の凹部6Aの底面と同様に、凹部6Bに実装される出力側光偏向素子アレイ3に設けられているプリズム型電極に対向する位置に、電極パッド(メインポート用電極パッド)が設けられている。そして、この電極パッドには電気配線が接続されている。なお、電極パッド及び電気配線は、例えばフォトリソグラフィ法を用いて、例えばAuをめっき(少なくとも表層がAuになっていれば良い)することによって形成される。
また、同様に、出力側光偏向素子アレイ3のプリズム型電極とスラブ光導波路基板1の凹部6Bのメインポート用電極パッドとは、導電ペースト(例えば銀ペースト)によって接続されている。
そして、スラブ光導波路基板1の凹部6Bの底面に形成されている電気配線及び電極パッドを介して、上部電極及び下部電極によってスラブ光導波路に電圧を印加し、スラブ光導波路の屈折率を変化させることで、電気光学効果を利用して、共通光導波路7を伝播してきた光信号の伝播方向を変えることができるようになっている。
このため、入力側光偏向素子2Aで伝播方向が変えられ、共通光導波路7を伝播してきた光信号の伝播方向を、出力側光偏向素子3Aによって再び変えることで、光信号を、集光レンズ8を介して出力チャネル光導波路9に結像させることができるようになる。
このように構成される光スイッチでは、各入力側光偏向素子2A及び各出力側光偏向素子3Aに印加する電圧を制御することによって、いずれか一の入力チャネル光導波路4から入力された光信号の経路を選択して、いずれか一の出力チャネル光導波路9から出力させることが可能である。
なお、本実施形態では、スラブ光導波路基板1を、複数の入力チャネル光導波路及び複数の出力チャネル光導波路を備えるものとして構成しているが、これに限られるものではない。例えば、スラブ光導波路基板1を、入力チャネル光導波路及び出力チャネル光導波路を備えないものとして構成し、その代わりに、入力ファイバアレイ及び出力ファイバアレイをレンズ(コリメートレンズ,集光レンズ)が設けられている領域に接続するようにしても良い。
ところで、上述のように構成される光モジュールを製造する場合、アクティブアライメント法を用いて高精度に位置合わせして、スラブ光導波路基板1の各凹部6A,6Bに、それぞれ、入力側光偏向素子アレイ2、出力側光偏向素子アレイ3を実装することが必要である。
そこで、本実施形態にかかる光モジュールは、上述の光スイッチとして機能する本来の構成(メインポート)に加え、各光偏向素子のアライメント(アクティブアライメント)を行なうためにアライメント光を伝播させるアライメントポートを備える。
つまり、本光モジュールを構成するスラブ光導波路基板1は、図1(A),(B)に示すように、アライメントポートとして、上述の光スイッチとして機能する領域の両側方領域のそれぞれに、アライメント用入力チャネル光導波路4X,アライメント用コリメートレンズ5X,アライメント用スラブ光導波路7X,アライメント用集光レンズ8X,アライメント用出力チャネル光導波路9Xを備える。
ここで、アライメント用入力チャネル光導波路4Xは、図示しない入力ファイバアレイから入射された光(入射光)を、入力側の凹部6Aに配置された入力側光偏向素子アレイ2へ導くようになっている。アライメント用入力チャネル光導波路4Xは、複数の入力チャネル光導波路4の両側に1つずつ設けられている。
アライメント用コリメートレンズ5Xは、アライメント用入力チャネル光導波路4Xを導かれた入射光をコリメート光にするものであり、複数のコリメートレンズ5の両側に1つずつ設けられている。
アライメント用スラブ光導波路7Xは、上述の光スイッチとして機能するスラブ光導波路7を両側方へ拡大して形成されている。
アライメント用集光レンズ8Xは、出力側の凹部6Bに配置された出力側光偏向素子アレイ3から出射されるコリメート光を集光するものであり、複数の集光レンズ8の両側に1つずつ設けられている。
アライメント用出力チャネル光導波路9Xは、アライメント用集光レンズ8Xによって集光された光を、図示しない出力ファイバアレイへ導くようになっている。アライメント用出力チャネル光導波路9Xは、複数の出力チャネル光導波路9の両側に1つずつ設けられている。
また、本実施形態では、このようなアライメントポートを備えるスラブ光導波路基板1の凹部6Aに実装される入力側光偏向素子アレイ2は、図1(A)に示すように、アライメントポートの経路上に、アライメントポート用入力側光偏向素子2Xを備えるものとして構成される。
つまり、入力側光偏向素子アレイ2は、上述の光スイッチとして機能する領域(各入力側光偏向素子2Aが設けられている領域)の両側方領域のそれぞれに、下部電極として、アライメント用の一対のプリズム型電極12X(アライメントポート用電極;例えば表層はAuになっている)を備えるものとして構成されており、この領域がアライメントポート用入力側光偏向素子2Xとして機能するようになっている。
一方、スラブ光導波路基板1の凹部6Aの底面には、図1(B)に示すように、凹部6Aに実装される入力側光偏向素子アレイ2に設けられているアライメントポート用電極12Xに対向する位置に、電極パッド(アライメントポート用電極パッド)13Xが設けられている。そして、このアライメントポート用電極パッド13Xには、図2に示すように、電気配線14Xが接続されている。なお、アライメントポート用電極パッド13X及び電気配線14Xは、例えばフォトリソグラフィ法を用いて、例えばAuをめっきする(少なくとも表層がAuになっている)ことによって形成される。
要するに、入力側光偏向素子アレイ2には、図1(B)に示すように、メインポート用電極12及びアライメントポート用電極12Xを含む複数の電極が設けられており(即ち、複数の電極のうち、一部はアライメントポート用電極12Xである)、メインポート用光偏向素子2A及びアライメントポート用光偏向素子2Xを含む複数の光偏向素子が設けられている。一方、スラブ光導波路基板1の凹部6Aには、メインポート用電極パッド13及びアライメントポート用電極パッド13Xを含む複数の電極パッドが設けられている(即ち、複数の電極パッドのうち、一部はアライメントポート用電極パッド13Xである)。そして、アライメント用電極12X、及び、アライメントポート用電極パッド13Xは、アライメントポートの経路上に形成されている。
そして、本実施形態では、図1(B)に示すように、入力側光偏向素子アレイ2のアライメントポート用電極12Xとスラブ光導波路基板1の凹部6Aのアライメントポート用電極パッド13Xとが、導電性弾性部材16によって接続されている。
これは、以下の理由による。
つまり、入力側光偏向素子アレイ2のメインポート用電極12とスラブ光導波路基板1の凹部6Aのメインポート用電極パッド13とを接合する場合と同様に、これらを導電ペースト(例えば銀ペースト)15によって接合したのでは、アライメント時に導電ペースト(例えば銀ペースト)15は未硬化であり、導電ペースト(例えば銀ペースト)15は未硬化の状態では電流が流れないため、アライメントポート用入力側光偏向素子2Xに電圧を印加することができず、結局、アライメント光の伝播方向を調整しながらアクティブアライメントを行なうことができないからである。
ここでは、図1(B)に示すように、スラブ光導波路基板1の凹部6Aのアライメントポート用電極パッド13X上に、導電性弾性部材16として、複数の微細な金属細線(線状の金属構造物;例えばAuワイヤ)16Aが設けられている。
ここで、複数の金属細線16Aは、入力側光偏向素子アレイ2のアライメント時(ここでは数ミクロンの微調整を行なう時)に入力側光偏向素子アレイ2を傾けても、入力側光偏向素子アレイ2のアライメントポート用電極12Xに少なくとも一部が常に接触しているような長さにすれば良い。
なお、スラブ光導波路基板1の凹部6Aのアライメントポート用電極パッド13Xに複数の金属細線16Aを設けているが、これに限られるものではなく、例えば、入力側光偏向素子アレイ2のアライメントポート用電極12Xに複数の金属細線(導電性弾性部材)を設けても良い。また、導電性弾性部材16は、図3に示すように、導電性を有する樹脂材料[導電性樹脂材料;例えば導電性ゴム]16Bからなるものであっても良い。例えばタイガースポリマー製ESRシートを切り出して、アライメントポート用電極13X上に配置(接着あるいは載置)すれば良い。但し、Auワイヤの方が低抵抗である点で好ましい。
これにより、アライメント用出力チャネル光導波路9Xから出力されたアライメント光をモニタしながら、入力側光偏向素子アレイ2の実装位置を決定するためのアクティブアライメントを行なう際に、スラブ光導波路基板1の凹部6Aの底面に形成されている電気配線14X及び電極パッド13Xから、導電性弾性部材16を介して、下部電極12Xに電圧を印加し、スラブ光導波路11の屈折率を変化させることで、電気光学効果を利用して、入力されたアライメント用の光信号(アライメント光)の伝播方向(伝播角度)を変えることができるようになっている。
この場合、アライメントポート用入力側光偏向素子2Xに電圧を印加して、アライメント光の伝播方向を変えながら、入力側光偏向素子アレイ2を上下に動かし、出力されるアライメント光のパワーが最大になるように、アクティブアライメントを行なうことになる。なお、電圧印加量は、段階的に変化させても良いし、連続的に変化させても良い。
同様に、上述のようなアライメントポートを備えるスラブ光導波路基板1の凹部6Bに実装される出力側光偏向素子アレイ3は、図1(A)に示すように、アライメントポートの経路上に、アライメントポート用出力側光偏向素子3Xを備えるものとして構成される。
つまり、出力側光偏向素子アレイ3は、上述の光スイッチとして機能する領域(各出力側光偏向素子3Aが設けられている領域)の両側方領域のそれぞれに、下部電極として、アライメント用の一対のプリズム型電極(アライメントポート用電極;例えば少なくとも表層はAuになっている)を備えるものとして構成されており、この領域がアライメントポート用出力側光偏向素子3Xとして機能するようになっている。
一方、スラブ光導波路基板1の凹部6Bの底面には、凹部6Bに実装される出力側光偏向素子アレイ3に設けられているアライメント用電極に対向する位置に、電極パッド(アライメントポート用電極パッド)が設けられている。そして、このアライメントポート用電極パッドには電気配線が接続されている。なお、電極パッド及び電気配線は、例えばフォトリソグラフィ法を用いて、例えばAuをめっきする(少なくとも表層がAuになっている)ことによって形成される。
要するに、出力側光偏向素子アレイ3には、メインポート用電極及びアライメントポート用電極を含む複数の電極が設けられており(即ち、複数の電極のうち、一部はアライメントポート用電極である)、メインポート用光偏向素子3A及びアライメントポート用光偏向素子3Xを含む複数の光偏向素子が設けられている。一方、スラブ光導波路基板1の凹部6Bには、メインポート用電極パッド及びアライメントポート用電極パッドを含む複数の電極パッドが設けられている(即ち、複数の電極パッドのうち、一部はアライメントポート用電極パッドである)。そして、アライメント用の電極、及び、アライメントポート用電極パッドは、アライメントポートの経路上に形成されている。
そして、出力側光偏向素子アレイ3のアライメントポート用電極とスラブ光導波路基板1の凹部6Bのアライメントポート用電極パッドとが、導電性弾性部材によって接続されている。
これにより、出力チャネル光導波路から出力されたアライメント光をモニタしながら、出力側光偏向素子アレイ3の実装位置を決定するためのアクティブアライメントを行なう際に、スラブ光導波路基板1の凹部6Bの底面に形成されている電気配線及び電極パッドから、導電性弾性部材を介して、下部電極に電圧を印加し、スラブ光導波路の屈折率を変化させることで、電気光学効果を利用して、共通光導波路7を伝播してきたアライメント用の光信号(アライメント光)の伝播方向(伝播角度)を変えることができるようになっている。
この場合、アライメントポート用出力側光偏向素子3Xに電圧を印加して、アライメント光の伝播方向を変えながら、出力側光偏向素子アレイ3を上下に動かし、出力されるアライメント光のパワーが最大になるように、アクティブアライメントを行なうことになる。
次に、本実施形態にかかる光モジュール(光スイッチモジュール)の製造方法について説明する。
以下、スラブ光導波路基板の製造方法、光偏向素子アレイの製造方法、光モジュール(光スイッチモジュール)の製造方法の順に説明する。
[スラブ光導波路基板の製造方法]
まず、例えばシリコン基板(あるいは石英基板;石英ウェハ)上に、例えば熱酸化法やMOCVD法などによって石英を堆積させて、スラブ光導波路基板1の下部クラッド層を形成する[図5(B)参照]。なお、下部クラッド層を兼ねた石英基板を用いても良い。
次に、下部クラッド層上に、例えばMOCVD法などによって、ガリウムGaをドープして屈折率を調整した石英を堆積させて、コア層を形成する[図5(B)参照]。
次いで、例えばRIEなどによって、入力チャネル光導波路領域及び出力チャネル光導波路領域に形成されているコア層をチャネル状にパターニングする[図1(A)参照]。同時に、入力チャネル光導波路領域及び出力チャネル光導波路領域の両側の領域(アライメントポート領域)に形成されているコア層をチャネル状にパターニングする[図1(A)参照]。
そして、コア層上に、例えば下部クラッド層の形成方法と同様の方法によって石英を堆積させて、上部クラッド層を形成する[図5(B)参照]。これにより、シリコン基板上に、入力チャネル光導波路4及び出力チャネル光導波路9が形成されるとともに、アライメント用入力チャネル光導波路4X、アライメント用出力チャネル光導波路9Xが形成される[図1(A)参照]。
このようにして石英導波路を作製した後、例えばRIEなどのドライエッチングによって、コリメートレンズ領域及び集光レンズ領域に形成されている石英光導波路を加工して、複数のコリメートレンズ5(二次元レンズ;コリメートレンズアレイ)及び複数の集光レンズ8(二次元レンズ;集光レンズアレイ)を形成するとともに、入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3を実装する領域に形成されている石英導波路を除去して入力側及び出力側の凹部(はめ込み溝;素子実装用開口部)6(6A,6B)を同時に形成する[図5(B)参照]。これにより、入力側の凹部6Aと出力側の凹部6Bとの間に、スラブ光導波路としての共通光導波路7が形成される[図1(A)参照]。
さらに、これらのレンズ5,8や凹部6(6A,6B)の形成と同時に、例えばRIEなどによって、コリメートレンズ領域及び集光レンズ領域の両側の領域(アライメントポート領域)に形成されている石英光導波路を加工して、アライメント用コリメートレンズ(二次元レンズ)5X及びアライメント用集光レンズ(二次元レンズ)8Xを形成する。
その後、図2に示すように、スラブ光導波路基板1の入力側の凹部6A及び出力側の凹部6Bに、メインポート用電極パッド13、アライメントポート用電極パッド13X、及び、これらに接続される電気配線14,14X(ここでは表層がAuになっている)を形成する。
そして、アライメントポート用電極パッド13X上に、導電性弾性部材16として、複数の金属細線16Aを形成する[図1(B)参照]。
ここでは、図4(A)に示すように、他の基板20から、スラブ光導波路基板1のアライメントポート用電極パッド13X上に複数の金属細線(ここではAu細線)をワイヤーボンディングした後、図4(B)に示すように、これらの金属細線(Au細線)を適当な長さで切断することによって、スラブ光導波路基板1のアライメントポート用電極パッド13X上に、導電性弾性部材16として、複数の金属細線(Au細線)16Aを形成する。
なお、例えばRIEなどによって加工されたコリメートレンズ5や集光レンズ8を構成する溝部には、コア層の材料よりも屈折率の低い材料を充填するのが好ましい。
なお、ここでは、スラブ光導波路基板を石英によって製造するようにしているが、これに限られるものではなく、ポリマーによって製造しても良い。
[光偏向素子アレイの製造方法]
まず、ニオブNbをドープして導電性を付与したSrTiO3基板(導電性基板;STO基板;これは電極として機能しうる)上に、例えばゾルゲル法、PLD法(パルスレーザ堆積法)、MOCVD法などによって、例えばPLZT(PbxLa1-x(ZryTi1-y3))を堆積させて、下部クラッド層を形成する[図5(B)参照]。
次に、下部クラッド層上に、例えばPZT(Pb(ZryTi1-y3))もしくは屈折率の大きい(組成が異なる)PLZTを同様の方法で堆積させて、コア層を形成する[図5(B)参照]。
そして、コア層上に、例えば下部クラッドと同じPLZTを堆積させて、上部クラッド層を形成する[図5(B)参照]。
このようにして電気光学効果を有する材料によってスラブ光導波路を作製した後、上部クラッド層上に、例えばスパッタ法とフォトリソグラフィ法によって、プリズム状に金属膜を形成し、所定のサイズに研磨して、メインポート用及びアライメントポート用の一対のプリズム型電極12,12Xを1個又は複数個直列に形成する。これにより、複数の光偏向素子2A,2X,3A,3Xを備える光偏向素子アレイ(入力側光偏向素子アレイ2,出力側光偏向素子アレイ3)が製造される[図1(A)参照]。
なお、このような光偏向素子アレイのより具体的な製造方法については、例えば特開2005−266638号公報に開示されている。
[光モジュール(光スイッチモジュール)の製造方法]
上述のようにして製造されたスラブ光導波路基板1の入力側及び出力側の凹部6A,6Bのそれぞれに、光偏向素子アレイ2,3をはめ込んで接着・固定する。これにより、スラブ光導波路基板1上に入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3を実装した光モジュール(光スイッチモジュール)が製造される[図1(A)参照]。
本実施形態では、このようにしてスラブ光導波路基板1上に入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3を実装する際に、以下のようにして、スラブ光導波路基板1,入力側光偏向素子アレイ2,出力側光偏向素子アレイ3の位置合わせ(アライメント)を行なうようにしている。
つまり、スラブ光導波路基板1の凹部6A,6Bに形成されているメインポート用電極パッド13上に、導電ペースト15(ここでは銀ペースト;例えばスリーボンド製TB3301)を、ディスペンサを用いて塗布する[図1(B)参照]。
次に、スラブ光導波路基板1の凹部6A,6Bに、それぞれ、入力側光偏向素子アレイ2、出力側光偏向素子アレイ3を配置する。
ここでは、スラブ光導波路基板1の凹部6A,6Bに形成されているアライメントポート用電極パッド13X(複数の電極パッドの一部)と、入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3のそれぞれに形成されているアライメントポート用電極12X(複数の電極の一部)とが、導電性弾性部材16としての複数の金属細線16A(ここではAu細線)によって接続されるように、スラブ光導波路基板1の凹部6A,6Bに、それぞれ、入力側光偏向素子アレイ2、出力側光偏向素子アレイ3を挿入する[図1(B)参照]。
具体的には、吸着ツールヘッドにそれぞれ固定した入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3を、自動ステージでそれぞれの実装位置の真上まで移動させた後、ゆっくりと降下させる。そして、スラブ光導波路基板1の凹部6A,6Bのアライメントポート用電極パッド13A上に形成された複数の金属細線(Au細線)16Aが、それぞれ、入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3のアライメントポート用電極12Xに接触するように、スラブ光導波路基板1の凹部6A,6Bに、それぞれ、入力側光偏向素子アレイ2、出力側光偏向素子アレイ3を挿入する[図1(B)参照]。
次いで、一端側(ここでは入力側)からアライメント用入力チャネル光導波路4Xにアライメント光を入力する[図1(A)参照]。
入力されたアライメント光は、アライメント用コリメートレンズ5Xでコリメート光にされ、入力側光偏向素子アレイ2のアライメントポート用入力側光偏向素子2Xを通じてアライメント用スラブ光導波路7Xへ入射し、出力側光偏向素子アレイ3のアライメントポート用出力側光偏向素子3Xを通じてアライメント用集光レンズ8Xに入射する[図1(A)参照]。
そして、アライメント用集光レンズ8Xで集光され、アライメント用出力チャネル光導波路9Xを介して後方(出力側)へ出射される[図1(A)参照]。
その後、後方へ出射された光を光検出器(図示せず)で検出し、検出された光をモニタしながら、スラブ光導波路基板1と、入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3とのアライメントを行なう。
特に、本実施形態では、アライメント用出力チャネル光導波路9Xへの結合効率を向上させるべく、アライメントポート用入力側光偏向素子2X及びアライメントポート用出力側光偏向素子3Xに電圧を印加して、アライメント光の伝播方向を変えながら、アクティブアライメントが行なわれる。
具体的には、スラブ光導波路基板1の凹部6A,6Bに形成された電気配線14X及びアライメントポート用電極パッド13Xから、複数の金属細線16Aを介して、それぞれ、入力側光偏向素子アレイ2のアライメントポート用入力側光偏向素子2X及び出力側光偏向素子アレイ3のアライメントポート用出力側光偏向素子3Xに電圧を印加して、アライメント光の伝播方向を調整しながら、出力されるアライメント光のパワーが最大になるように、入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3の位置を調整する[図1(A)参照]。
このようにしてアクティブアライメントを行なって入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3の最適な位置を決定した後、アライメントポート用入力側光偏向素子2X及びアライメントポート用出力側光偏向素子3Xへの電圧印加を停止し、スラブ光導波路基板1の凹部6A,6Bに形成されているメインポート用電極パッド13上に塗布されている導電ペースト(例えば銀ペースト)15を加熱硬化させて、光偏向素子アレイ2,3のメインポート用電極12とスラブ光導波路基板1の凹部6A,6Bのメインポート用電極パッド13とを接続する[図1(B)参照]。
その後、例えば紫外線硬化性樹脂(UV樹脂)や熱硬化性樹脂などの接着剤[例えばGA700H(NTT−AT製)などの光学接着剤]を、入力側光偏向素子アレイ2とスラブ光導波路基板1の凹部6Aとの接合面全体及び出力側光偏向素子アレイ3とスラブ光導波路基板1の凹部6Bとの接合面全体に充填し、紫外線を照射して、入力側光偏向素子アレイ2及び出力側光偏向素子アレイ3を、それぞれ、スラブ光導波路基板1の凹部6A,6Bに固定する[図1(A)参照]。
なお、本実施形態では、入力側光偏向素子アレイ2のアライメントと出力側光偏向素子アレイ3のアライメントとを同時に行なうようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、アライメントポートにミラーを設けたり、素子実装用開口部に透明材料を充填したりするなど、アライメント方法を工夫することで、それぞれの光偏向素子2,3のアライメントを独立に行なう場合(例えば特願2005−354730号、PCT/JP2005/10690参照)にも、本発明を適用することができる。
したがって、本実施形態にかかる光モジュール及びその製造方法によれば、アライメント光の伝播方向がずれてしまうような場合であっても、より高精度かつ簡易に位置合わせして接合できるようになり、アライメント精度が低下しないようにし、光偏向素子2,3の実装精度を向上させることができるという利点がある。この結果、光偏向素子2,3を実装して光モジュールを作製する場合に、伝播損失の低い光モジュールを実現できることになる。
[その他]
なお、上述の本実施形態では、本発明を、スラブ光導波路基板1に2つの光偏向素子2,3を実装した光スイッチモジュールに適用した場合を例に説明しているが、これに限られるものではなく、1つの光偏向素子を実装した光モジュールであっても良いし、3つ以上の光偏向素子を実装した光モジュールであっても良い。
また、上述の実施形態では、位置合わせを正確に行なえるように、スラブ光導波路基板1の両側方領域にそれぞれアライメントポートを設けているが、これに限られるものではない。例えば、いずれか一方のみに設けても良いし、上述の光スイッチとして機能する領域の上方又は下方に設けても良い。
また、上述の実施形態では、アライメントポートとしてアライメント専用のポートを設けているが、これに限られるものではなく、例えばメインポートの一部をアライメントポートとして用いるようにしても良い。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
(付記1)
複数の電極パッドが形成されている素子実装用開口部を有する光導波路基板と、
前記素子実装用開口部に実装され、複数の電極を備え、電気光学効果を有する複数の光偏向素子を備える光偏向素子アレイと、
前記複数の電極パッドの一部と前記複数の電極の一部とが、導電性弾性部材によって接続されていることを特徴とする、光モジュール。
(付記2)
前記導電性弾性部材が、金属細線であることを特徴とする、付記1記載の光モジュール。
(付記3)
前記導電性弾性部材が、導電性樹脂材料からなることを特徴とする、付記1記載の光モジュール。
(付記4)
前記光導波路基板は、アライメント光を伝播させるアライメントポートを備え、
前記複数の電極パッドの一部及び前記複数の電極の一部が、前記アライメントポートの経路上に設けられていることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の光モジュール。
(付記5)
前記光導波路基板が、
信号光を入力する複数の入力チャネル光導波路と、
前記複数の入力チャネル光導波路を伝播した信号光をコリメート光にする複数のコリメートレンズと、
コリメート光を導くスラブ光導波路と、
前記スラブ光導波路を伝播したコリメート光を集光する複数の集光レンズと、
前記複数の集光レンズによって集光された光を出力する複数の出力チャネル光導波路とを備えることを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の光モジュール。
(付記6)
複数の電極パッドが形成されている素子実装用開口部を有する光導波路基板を用意し、
複数の電極を備え、電気光学効果を有する複数の光偏向素子を備える光偏向素子アレイを、前記複数の電極パッドの一部と前記複数の電極の一部とが導電性弾性部材によって接続されるように、前記素子実装用開口部に挿入し、
前記一部の電極パッド及び前記導電性弾性部材を介して前記光偏向素子に電圧を印加してアライメント光の伝播方向を調整しながら、前記光偏向素子アレイのアライメントを行なうことを特徴とする、光モジュールの製造方法。
(A),(B)は、本発明の一実施形態にかかる光モジュールの構成を示す模式図であって、(A)はその平面図であり、(B)は(A)のB−B′線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態にかかる光モジュールを構成する光導波路基板上の電極パッド及び電気配線の構成を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態にかかる光モジュールの変形例の構成を示す模式的断面図である。 (A),(B)は、本発明の一実施形態にかかる光モジュールに備えられる金属細線の形成方法を説明するための模式図である。 (A),(B)は、従来の光モジュールの構成及びその課題を説明するための模式図であって、(A)はその平面図であり、(B)は(A)のA−A′線に沿う断面図である。
符号の説明
1 スラブ光導波路基板
2 入力側光偏向素子アレイ
2A 入力側光偏向素子
2X アライメントポート用入力側光偏向素子
3 出力側光偏向素子アレイ
3A 出力側光偏向素子
3X アライメントポート用出力側光偏向素子
4 入力チャネル光導波路
4X アライメント用入力チャネル光導波路
5 コリメートレンズ
5X アライメント用コリメートレンズ
6 凹部(素子実装用開口部;はめ込み溝)
6A 入力側の凹部
6B 出力側の凹部
7 共通光導波路(スラブ光導波路)
7X アライメント用スラブ光導波路
8 集光レンズ
8X アライメント用集光レンズ
9 出力チャネル光導波路
9X アライメント用出力チャネル光導波路
10 上部電極としての導電性基板
11 スラブ光導波路
12 下部電極としてのプリズム型電極(メインポート用電極)
12X アライメント用のプリズム型電極(アライメントポート用電極)
13 電極パッド(メインポート用電極パッド)
13X 電極パッド(アライメントポート用電極パッド)
14,14X 電気配線
15 導電ペースト
16 導電性弾性部材
16A 金属細線(線状の金属構造物)
16B 導電性樹脂
20 他の基板

Claims (5)

  1. 複数の電極パッドが形成されている素子実装用開口部を有する光導波路基板と、
    前記素子実装用開口部に実装され、複数の電極を備え、電気光学効果を有する複数の光偏向素子を備える光偏向素子アレイと、
    前記複数の電極パッドの一部と前記複数の電極の一部とが、導電性弾性部材によって接続されていることを特徴とする、光モジュール。
  2. 前記導電性弾性部材が、金属細線であることを特徴とする、請求項1記載の光モジュール。
  3. 前記導電性弾性部材が、導電性樹脂材料からなることを特徴とする、請求項1記載の光モジュール。
  4. 前記光導波路基板が、
    信号光を入力する複数の入力チャネル光導波路と、
    前記複数の入力チャネル光導波路を伝播した信号光をコリメート光にする複数のコリメートレンズと、
    コリメート光を導くスラブ光導波路と、
    前記スラブ光導波路を伝播したコリメート光を集光する複数の集光レンズと、
    前記複数の集光レンズによって集光された光を出力する複数の出力チャネル光導波路とを備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光モジュール。
  5. 複数の電極パッドが形成されている素子実装用開口部を有する光導波路基板を用意し、
    複数の電極を備え、電気光学効果を有する複数の光偏向素子を備える光偏向素子アレイを、前記複数の電極パッドの一部と前記複数の電極の一部とが導電性弾性部材によって接続されるように、前記素子実装用開口部に挿入し、
    前記一部の電極パッド及び前記導電性弾性部材を介して前記光偏向素子に電圧を印加してアライメント光の伝播方向を調整しながら、前記光偏向素子アレイのアライメントを行なうことを特徴とする、光モジュールの製造方法。
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