JP2008039079A - 動力伝達装置および車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーシング内のオイルを早期に掻き上げることが可能な動力伝達装置および車両を提供する。
【解決手段】動力伝達装置は、オイルを貯留するオイル受け部221,231を有するケーシング200と、ケーシング200の内部において回転し、動力を伝達するとともにオイル受け部221,231内のオイルを掻き上げる複数のカウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400と、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400に掻き上げられたオイルを受け入れるキャッチタンクとを備える。オイル受け部221,231は、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400に対してそれぞれ形成される。
【選択図】図6
【解決手段】動力伝達装置は、オイルを貯留するオイル受け部221,231を有するケーシング200と、ケーシング200の内部において回転し、動力を伝達するとともにオイル受け部221,231内のオイルを掻き上げる複数のカウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400と、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400に掻き上げられたオイルを受け入れるキャッチタンクとを備える。オイル受け部221,231は、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400に対してそれぞれ形成される。
【選択図】図6
Description
本発明は、動力伝達装置および車両に関し、特に、回転体の回転によりケーシング内のオイルを掻き上げる動力伝達装置および該装置を備えた車両に関する。
回転体の回転によりケーシング内のオイルを掻き上げる動力伝達装置が従来から知られている。
たとえば、特開2005−201316号公報(特許文献1)においては、潤滑油を貯留する貯留室と、該貯留室内の潤滑油に浸されている歯車により掻き上げられた潤滑油を貯留するリザーバタンクとを備えた車軸駆動装置が開示されている。
また、実開平6−13925号公報(特許文献2)においては、トランスミッションケースを前後方向に並ぶ複数の部屋に仕切るとともに、各部屋毎に潤滑油の油面高さを設定したことを特徴とするトランスミッションの潤滑構造が開示されている。
特開2005−201316号公報
実開平6−13925号公報
動力伝達装置の動作時に、回転体のオイルに浸される部分が大きいと、オイルがかき回されることによる攪拌抵抗が増大することが懸念される。特許文献1に記載の構造では、貯留室内のオイルの掻き上げ効率が必ずしも十分でない場合がある。
また、特許文献2に記載の構造は、掻き上げられたオイルを貯留する貯留部を有しておらず、特許文献2に記載の構造と本願の構造とは、前提および構成が全く異なる。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ケーシング内のオイルを早期に掻き上げることが可能な動力伝達装置および車両を提供することにある。
本発明に係る動力伝達装置は、オイルを貯留するオイル受け部を有するケーシングと、ケーシングの内部において回転し、動力を伝達するとともにオイル受け部内のオイルを掻き上げる複数の回転体と、回転体に掻き上げられたオイルを受け入れるオイル貯留部とを備え、オイル受け部が、複数の回転体毎にそれぞれ形成される。
上記構成によれば、オイル受け部を複数の回転体毎にそれぞれ形成することで、複数の回転体を用いてオイルの掻き上げを行なうことができるので、動力伝達装置の動作時にオイルの掻き上げを効率よく行なうことができる。
上記動力伝達装置において、好ましくは、オイルの掻き上げ前においては、オイルが複数のオイル受け部間を流動可能であり、オイルの掻き上げ後においては、複数のオイル受け部内のオイルが互いに分離される。
上記構成によれば、オイルの掻き上げ前に複数のオイル受け部間でオイルを流動させることで、複数のオイル受け部へのオイルの供給に偏りが生じることを抑制することができる。また、オイル掻き上げ後に複数のオイル受け部内のオイルを互いに分離することで、各オイル受け部毎に油面高さを異ならせることができるので、下端が高い位置にある回転体においても、潤滑油不足が生じることが抑制される。
上記動力伝達装置において、1つの例として、複数のオイル受け部は、ケーシング内に設けられた仕切り壁により仕切られる。また、好ましくは、仕切り壁の上端は、複数の回転体の下端のうち高い方の下端よりも高い位置であり、かつ、オイルの掻き上げ前の油面と同じ高さ、または、該油面よりも低い位置に形成される。
このようにすることで、オイルの掻き上げ前は、複数のオイル受け部間でオイルを流動させ、オイルの掻き上げ後は、複数のオイル受け部内のオイルを互いに分離することができる。
上記動力伝達装置は、1つの例として、ケーシング内に設けられ、回転体に動力を与える回転電機をさらに備える。
本発明に係る車両は、上述した動力伝達装置を備える。これにより、動力伝達装置のケーシング内のオイルを早期に掻き上げることが可能な車両が提供される。
本発明によれば、ケーシング内のオイルを早期に掻き上げることができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係る動力伝達装置を含む電動車両を示した図である。図1を参照して、「車両」であるハイブリッド車両1は、前輪FWと、後輪RWと、前輪駆動用のフロント駆動ユニット2と、エンジン3と、後輪駆動用のリア駆動ユニット4と、ECU(Electrical Control Unit)5と、アクセルペダル6と、PCU(Power Control Unit)7と、バッテリ8とを備える。
エンジン3は、前輪FWの駆動に用いられる。フロント駆動ユニット2は、フロント駆動用モータジェネレータ(図示せず)を内蔵し、エンジン3および/またはフロント駆動用モータジェネレータによって発生したトルクによって、前輪FWを駆動する。フロント駆動用モータジェネレータは、前輪FWあるいはエンジン3によって回転されるときには、発電機として動作させることができる。
リア駆動ユニット4は、後輪RWの駆動用の「回転電機」であるモータジェネレータ100と、モータジェネレータ100を収納するケーシング200と、「減速機構」としてのカウンタギヤ300と、ディファレンシャルギヤ400と、クラッチ(図示せず)とを含む。クラッチは、モータジェネレータ100と、後輪RWに接続された車軸との間に設けられる。クラッチの締結時には、モータジェネレータ100による発生トルクが車軸に伝達されて、後輪RWを駆動することができる。また、減速時等において、後輪RWによってモータジェネレータ100が回転されるときには、モータジェネレータ100は発電機として動作する。
「制御装置」として設けられるECU5へは、アクセルペダル6に配置された位置センサによって検出されるアクセル踏込み量/踏込み速度を始めとする各種センサからの運転状況・車両状況を示す情報が入力される。運転状況を示す情報には、上記のアクセル位置センサの出力の他に、車輪速度センサ出力、車体勾配センサ出力などが含まれる。さらに、車両状況として、モータジェネレータ100の動作条件を示す、モータジェネレータ100の温度センサ・電流センサ・回転速度センサ出力などが入力される。ECU5は、入力されたこれらの情報に基づき、ハイブリッド車両1に関する種々の制御を統合的に行なう。
PCU7は、ハイブリッド車両1内で必要となる電力変換器を総括的に示すものである。すなわち、PCU7は、直流電力を交流電力に変換するインバータ(図示せず)や直流電圧の電圧レベルを変換するDC−DCコンバータ(図示せず)等を含む。特に、このインバータは、バッテリ8から供給される直流電力をモータ駆動のための交流電力に変換し、かつ、エンジン3によってモータジェネレータが駆動された際、あるいはモータジェネレータ自身の回生制動動作の際に発電された交流電圧をバッテリ8を充電する直流電圧に変換する。DC−DCコンバータは、主として、エアコン等補機用の電源電圧に適したレベルへ直流電圧を変換するために用いられる。
バッテリ8、フロント駆動ユニット2およびリア駆動ユニット4と、PCU7との間には、給電ケーブル9A,9B,9Cがそれぞれ配設されて電力が伝達される。
本実施の形態では、ハイブリッド車両1の走行は、基本的には、フロント駆動ユニット2による前輪FWの駆動(FFモード)によって行なわれる。しかし、たとえば登坂時など高出力が要求される場合や、低摩擦係数路走行時には、4輪駆動走行(4WDモード)が行なわれる。このように、ハイブリッド車両1において、リア駆動ユニット4は間欠的に駆動される。
4WDモード時には、ECU5内でクラッチ締結要求フラグがオンされ、これに応答して上記クラッチを締結することにより、モータジェネレータ100の出力トルクを後輪RWの車軸へ伝達して、前輪FWに加えて後輪RWが駆動される。また、減速・制動時にも、上記クラッチを締結することにより、モータジェネレータ100を発電機として作動させて、バッテリ8の充電用のエネルギーを回収することができる。
図2は、「駆動装置」としてのリア駆動ユニット4の構成を示した図である。図2を参照して、リア駆動ユニット4は、モータジェネレータ100、ケーシング200、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400の他に、アウトプットシャフト500と、オイルシール600と、ドライブシャフト受け部700と、キャッチタンク910,920,930とを含んで構成される。
モータジェネレータ100は、回転シャフト110と、ロータ120と、ステータ130とを含んで構成される。回転シャフト110は、軸受100Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。また、回転シャフト110は、インプットギヤ150とスプライン嵌合されている。ロータ120は、回転シャフト110に固設されている。ステータ130は、ステータコア131と、ステータコイル132とを含んで構成される。
インプットギヤ150は、軸受150Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。インプットギヤ150は、カウンタギヤ300と組合わされる。これにより、インプットギヤ150の動力がカウンタギヤ300に伝達される。
カウンタギヤ300は、軸受300Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。カウンタギヤ300は、ディファレンシャルギヤ400と組合わされる。これにより、カウンタギヤ300の動力がディファレンシャルギヤ400に伝達される。
ディファレンシャルギヤ400は、リングギヤ410と、ピニオンギヤ420と、サイドギヤ430とを含んで構成される。ディファレンシャルギヤ400は、軸受400Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。
ケーシング200には、モータジェネレータ100を収納するモータジェネレータ室210と、カウンタギヤ300におけるインプットギヤ150と噛み合う部分を収納するカウンタギヤ室220と、ディファレンシャルギヤ400を収納するディファレンシャルギヤ室230とが形成されている。
ハイブリッド車両1の前進時において、リア駆動ユニット4が後輪RWを駆動する際、および、リア駆動ユニット4が後輪RWに駆動される際には、モータジェネレータ100の回転シャフト110およびインプットギヤ150は、矢印DR1方向に回転する。インプットギヤ150と噛み合うカウンタギヤ300は、矢印DR2方向に回転する。そして、カウンタギヤ300と噛み合うディファレンシャルギヤ400のリングギヤ410は、矢印DR1方向に回転する。
ディファレンシャルギヤ400の左右のサイドギヤ430には、それぞれアウトプットシャフト500が接続されている。アウトプットシャフト500は、回転シャフト110と同軸上に設けられる。回転シャフト110には軸方向の貫通孔が形成されており、アウトプットシャフト500は該貫通孔に挿通される。また、アウトプットシャフト500は、軸受500Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。
アウトプットシャフト500は、ドライブシャフト受け部700に接続されている。アウトプットシャフト500およびドライブシャフト受け部700が位置するケーシング200には、オイルシール600が設けられている。ドライブシャフト受け部700はドライブシャフト800を介して後輪RWに接続されている。以上の構成により、モータジェネレータ100に後輪RWを駆動させ、また、後輪RWにモータジェネレータ100を駆動させることができる。
ケーシング200の底部には、オイルが貯留されている。ディファレンシャルギヤ400のリングギヤ410やカウンタギヤ300が回転すると、ケーシング200内に貯留されたオイルが掻き上げられる。リア駆動ユニット4は、キャッチタンク910,920,930を有する。キャッチタンク910,930は車両前方側に位置し、キャッチタンク920は車両後方側に位置する。リングギヤ410やカウンタギヤ300により掻き上げられたオイルは、キャッチタンク910,920,930に貯留される。
図3は、リア駆動ユニット4におけるオイルの流れ等を説明する図である。図3を参照して、カウンタギヤ室220の底部に貯留されたオイルは、カウンタギヤ300により矢印DR920方向に掻き上げられ、キャッチタンク920内に流入する。また、ディファレンシャルギヤ室230の底部に貯留されたオイルは、リングギヤ410により矢印DR910方向に掻き上げられ、キャッチタンク910に流入する。
カウンタギヤ室220およびディファレンシャルギヤ室230内のオイルが掻き上げられることで、カウンタギヤ室220およびディファレンシャルギヤ室230内のオイル面が低下する。このとき、モータジェネレータ室210内のオイルが矢印DR220方向,DR230方向に流れてカウンタギヤ室220およびディファレンシャルギヤ室230に供給される。この結果、モータジェネレータ室210内のオイル面高さが低下する。
キャッチタンク910内に貯留されたオイルは、左右(図3中)の軸受300Aおよび右側(図3中)の軸受400Aに向けて供給される。キャッチタンク920に貯留されたオイルは、左右(図3中)の軸受150A、左側(図3中)の軸受400Aおよび右側(図3中)の軸受100Aに向けて供給される。また、キャッチタンク910内に貯留されたオイルは、矢印DR930方向に流れてキャッチタンク930に流入する。キャッチタンク930に貯留されたオイルは、左側(図3中)の軸受100Aおよび軸受500Aに向けて供給される。キャッチタンク910,920,930から供給されたオイルは、ケーシング200内の各部の潤滑用/冷却用に用いられる。なお、キャッチタンク910,920は連通路を介して互いに連通している。
キャッチタンク910,920,930からケーシング200内の各部に供給されるオイルの流路、および、キャッチタンク910,920の連通路には、それぞれオリフィス940が設けられており、流量調整が行なわれている。また、図3中の破線矢印はリア駆動ユニット4内のエアの流れを示す。ケーシング200内の圧力が増大した際には、ケーシング200内のエアがブリーザ240を介してケーシング200の外部に排出される。
次に、リア駆動ユニット4のケーシング200内の構造について説明する。本実施の形態に係るリア駆動ユニット4は、ケーシング200の底部に貯留されたオイルの流動を制限する堰を有することを特徴とする。
図4は、リア駆動ユニット4のケーシング200内に設けられる堰1000の構造について説明する図である。図4を参照して、堰1000は、カウンタギヤ室220とディファレンシャルギヤ室230との間に設けられる。このようにすることで、カウンタギヤ室220の油面高さとディファレンシャルギヤ室230の油面高さとを異ならせることができる。また、車両が傾いた場合にも、カウンタギヤ室220内の油面高さおよびディファレンシャルギヤ室230内の油面高さの一方が極端に低くなってカウンタギヤ300またはディファレンシャルギヤ400の潤滑用のオイルが不足することを抑制することができる。
図5は、図4に示される構造を矢印A,Bの方向からみた図である。図5を参照して、矢印DR920方向に回転するカウンタギヤ300の下端は、矢印DR910方向に回転するディファレンシャルギヤ400の下端よりも低い。したがって、カウンタギヤ300はディファレンシャルギヤ400よりも低い位置のオイルを掻き上げることができる。本実施の形態に係るリア駆動ユニット4においては、上述のように、カウンタギヤ室220とディファレンシャルギヤ室230との間に堰1000が設けられているため、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400によるオイルの掻き上げ前の油面(S0)の高さは、カウンタギヤ室220およびディファレンシャルギヤ室230間で等しく、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400によるオイルの掻き上げ後の油面の高さは、カウンタギヤ室220内(S220)とディファレンシャルギヤ室230内(S230)とで異なる。
図6は、図4に示される構造を矢印VIの方向からみた図である。なお、図6においては、便宜上、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400の大径歯車のみを図示し、小径歯車の図示は省略している。図6を参照して、堰1000の上端は、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400によるオイルの掻き上げ前の油面(S0)の高さよりも低く、かつ、ディファレンシャルギヤ400の下端よりも高い位置に形成される。このようにすることで、オイルの掻き上げ前にはカウンタギヤ室220に形成されたオイル受け部221とディファレンシャルギヤ室230に形成されたオイル受け部231との間でオイルを流動させるとともに、一定量のオイルが掻き上げられた後には、オイル受け部221,231間で油面高さ(S220,S230)を異ならせることができる。より具体的には、オイル受け部221内の油面の高さ(S220)をオイル受け部231内の油面の高さ(S230)よりも低くすることができる。したがって、オイル受け部221内のオイルをカウンタギヤ300により効率よく掻き上げるとともに、オイル受け部231内の油面高さ(S230)をディファレンシャルギヤ400の下端よりも高い位置に確保することができる。結果として、ディファレンシャルギヤ400の潤滑用オイルが不足することを抑制しながら、ケーシング200内のオイルの掻き上げ効率を向上させることができる。なお、堰1000の上端は、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400によるオイルの掻き上げ前の油面(S0)の高さと同じ高さに位置してもよい。
また、本実施の形態に係るリア駆動ユニット4は、図6に示すように、車両のフロアパネル10の下部に設けられる。フロアパネル10の下部の空間は制限されているため、リア駆動ユニット4には、小型化された構造が要求される。本実施の形態に係るリア駆動ユニット4によれば、各ギヤのオイル受け部を区切ることにより、各ギヤごとに油面の高さを調整することができるので、ケーシング200内でオイルを効率的に利用することができる。したがって、無駄なオイル量を低減することができ、キャッチタンク910〜930を小型化することが可能になる。したがって、小型化されたリア駆動ユニット4が提供される。
図7は、リア駆動ユニット4のケーシング200内に設けられる堰の変形例の構造について説明する図である。図7を参照して、本変形例においては、カウンタギヤ室220およびディファレンシャルギヤ室230との間に位置する堰1000に加えて、カウンタギヤ室220内およびディファレンシャルギヤ室230内のオイル受け部をそれぞれ複数のオイル受け部に区画する堰1100が設けられる。また、堰1000,1100により区切られる複数のオイル受け部ごとに床面の高さを異ならせてもよい。このようにすることで、大径歯車に加えて、小径歯車におけるオイルの掻き上げ能力についてもコントロールすることが可能になる。
図8は、図7に示される構造を矢印A,Bの方向からみた図である。図8を参照して、堰1100の上端は、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400によるオイルの掻き上げ前の油面(S0)の高さよりも低く、かつ、ディファレンシャルギヤ400の下端よりも高い位置に形成される。このようにすることで、オイルの掻き上げ前には複数のオイル受け部間でオイルを流動させるとともに、一定量のオイルが掻き上げられた後には、複数のオイル受け部間で油面高さ(たとえばS220,S230)を異ならせることができる。より具体的には、カウンタギヤ室220におけるオイル受け部内の油面の高さ(S220)をディファレンシャルギヤ室230におけるオイル受け部内の油面の高さ(S230)よりも低くすることができる。
図9は、堰1100の構造の変形例について説明する図である。図9を参照して、堰1100は、カウンタギヤ室220内およびディファレンシャルギヤ室230内において、互いに前後方向にずれた位置に形成されていてもよい。
本実施の形態によれば、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400の双方を用いてオイルの掻き上げを行なうことで、リア駆動ユニット4の動作時に、オイルの掻き上げを効率よく行なうことができる。
また、オイルの掻き上げ前にオイル受け部921,931間でオイルを流動させることで、オイル受け部921,931へのオイルの供給に偏りが生じることを抑制することができる。また、オイル掻き上げ後にオイル受け部921,931内のオイルを互いに分離することで、オイル受け部921,931毎に油面高さを異ならせることができるので、カウンタギヤ300に対して下端が高い位置にあるディファレンシャルギヤ400においても、潤滑油不足が生じることが抑制される。
上述した内容について要約すると、以下の様になる。すなわち、本実施の形態に係る「動力伝達装置」としてのリア駆動ユニット4は、オイルを貯留するオイル受け部221,231を有するケーシング200と、ケーシング200の内部において回転し、動力を伝達するとともにオイル受け部221,231内のオイルを掻き上げる複数の「回転体」としてのカウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400と、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400に掻き上げられたオイルを受け入れる「オイル貯留部」としてのキャッチタンク910,920,930とを備える。オイル受け部221,231は、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400に対してそれぞれ形成される。
リア駆動ユニット4においては、オイルの掻き上げ前は、オイルがオイル受け部221,231間を流動可能であり、オイルの掻き上げ後は、オイル受け部221,231内のオイルが互いに分離される。
リア駆動ユニット4において、オイル受け部221,231は、ケーシング200内に設けられた「仕切り壁」としての堰1000により仕切られる。堰1000の上端は、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400の下端のうち高い方の下端(ここでは、ディファレンシャルギヤ400の下端)よりも高い位置であり、かつ、オイルの掻き上げ前の油面(S0)と同じ高さ、または、該油面(S0)よりも低い位置に形成される。
なお、上記の例では、「動力伝達装置」の例としてのリア駆動ユニット4について説明したが、同様の思想は、たとえば「手動変速機」においても適用可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ハイブリッド車両、2 フロント駆動ユニット、3 エンジン、4 リア駆動ユニット、5 ECU、6 アクセルペダル、7 PCU、8 バッテリ、9A,9B,9C 給電ケーブル、10 フロアパネル、100 モータジェネレータ、110 回転シャフト、120 ロータ、130 ステータ、131 ステータコア、132 ステータコイル、150 インプットギヤ、200 ケーシング、210 モータジェネレータ室、220 カウンタギヤ室、221 オイル受け部、230 ディファレンシャルギヤ室、231 オイル受け部、240 ブリーザ、300 カウンタギヤ、400 ディファレンシャルギヤ、410 リングギヤ、420 ピニオンギヤ、430 サイドギヤ、500 アウトプットシャフト、600 オイルシール、700 ドライブシャフト受け部、800 ドライブシャフト、910,920,930 キャッチタンク、940 オリフィス、1000,1100 堰。
Claims (6)
- オイルを貯留するオイル受け部を有するケーシングと、
前記ケーシングの内部において回転し、動力を伝達するとともに前記オイル受け部内のオイルを掻き上げる複数の回転体と、
前記回転体に掻き上げられた前記オイルを受け入れるオイル貯留部とを備え、
前記オイル受け部が、複数の前記回転体毎にそれぞれ形成される、動力伝達装置。 - 前記オイルの掻き上げ前においては、前記オイルが複数の前記オイル受け部間を流動可能であり、前記オイルの掻き上げ後においては、複数の前記オイル受け部内の前記オイルが互いに分離される、請求項1に記載の動力伝達装置。
- 複数の前記オイル受け部は、前記ケーシング内に設けられた仕切り壁により仕切られる、請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
- 前記仕切り壁の上端は、複数の前記回転体の下端のうち高い方の下端よりも高い位置であり、かつ、前記オイルの掻き上げ前の油面と同じ高さ、または、該油面よりも低い位置に形成される、請求項3に記載の動力伝達装置。
- 前記ケーシング内に設けられ、前記回転体に動力を与える回転電機をさらに備えた、請求項1から請求項4のいずれかに記載の動力伝達装置。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の動力伝達装置を備えた、車両。
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---|---|---|---|
JP2006214717A JP2008039079A (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 動力伝達装置および車両 |
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JP2006214717A JP2008039079A (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 動力伝達装置および車両 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8181548B2 (en) | 2008-08-29 | 2012-05-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Power transmission apparatus |
US10480637B2 (en) | 2014-11-03 | 2019-11-19 | Audi Ag | Lubrication system for a drive device of a motor vehicle |
-
2006
- 2006-08-07 JP JP2006214717A patent/JP2008039079A/ja not_active Withdrawn
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