JP2008057723A - 動力伝達装置および車両 - Google Patents

動力伝達装置および車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2008057723A
JP2008057723A JP2006237629A JP2006237629A JP2008057723A JP 2008057723 A JP2008057723 A JP 2008057723A JP 2006237629 A JP2006237629 A JP 2006237629A JP 2006237629 A JP2006237629 A JP 2006237629A JP 2008057723 A JP2008057723 A JP 2008057723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
casing
counter gear
transmission device
power transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006237629A
Other languages
English (en)
Inventor
Taiki Maki
泰希 牧
Shuji Nagano
周二 永野
Koichi Okuda
弘一 奥田
Kunio Morisawa
邦夫 森沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006237629A priority Critical patent/JP2008057723A/ja
Publication of JP2008057723A publication Critical patent/JP2008057723A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like

Abstract

【課題】攪拌抵抗が低減された動力伝達装置および該装置を備えた車両を提供する。
【解決手段】動力伝達装置は、内部にオイルが貯留されたカウンタギヤ室220と、カウンタギヤ室220の内部において正回転方向と逆回転方向とに回転し、動力を伝達するとともにカウンタギヤ室220内のオイルを掻き上げるカウンタギヤ300と、カウンタギヤ300に掻き上げられたオイルが流れ込む流入部910Aを有するキャッチタンク910と、キャッチタンク920と、流入部910Aを開閉する蓋1000とを備える。カウンタギヤ300が正回転方向に回転する際には、ケーシング200内からキャッチタンク920に向かうオイルの流れにより蓋1000が閉じられ、カウンタギヤ300が逆回転方向(矢印DR2´方向)に回転する際には、蓋1000は流入部910Aを解放し、流入部910Aからキャッチタンク910にオイルが流入する。
【選択図】図6

Description

本発明は、動力伝達装置および車両に関し、特に、回転体の回転によりケーシング内のオイルを掻き上げる動力伝達装置および該装置を備えた車両に関する。
回転体の回転によりケーシング内のオイルを掻き上げる動力伝達装置が従来から知られている。
たとえば、特開2005−201316号公報(特許文献1)においては、潤滑油を貯留する貯留室と、該貯留室内の潤滑油に浸されている歯車により掻き上げられた潤滑油を貯留するリザーバタンクとを備えた車軸駆動装置が開示されている。
特開2005−201316号公報
動力伝達装置の動作時に、回転体のオイルに浸される部分が大きいと、オイルがかき回されることによる攪拌抵抗が増大することが懸念される。特許文献1に記載の構造では、逆回転時には潤滑油をリザーバタンクに向けて掻き上げることができないため、貯留室内のオイルの掻き上げ効率が必ずしも十分でない場合がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ケーシング内のオイルが攪拌されることによる攪拌抵抗が低減された動力伝達装置および該装置を備えた車両を提供することにある。
本発明に係る動力伝達装置は、内部にオイルが貯留されたケーシングと、ケーシングの内部において第1と第2の方向に回転し、動力を伝達するとともにケーシング内のオイルを掻き上げる回転体と、回転体に掻き上げられたオイルが流れ込む流入部を有する第1と第2のオイル貯留部と、第2のオイル貯留部の流入部を開閉する蓋とを備え、回転体が第1の方向に回転する際には、ケーシング内から第1のオイル貯留部に向かうオイルの流れにより蓋が閉じられ、回転体が第2の方向に回転する際には、蓋は流入部を解放し、該流入部から第2のオイル貯留部にオイルが流入する。
より具体的には、第2のオイル貯留部はケーシング内から第1のオイル貯留部に向かうオイル通路を規定する壁を含み、壁に開孔部を形成することで第2のオイル貯留部の流入部が形成され、蓋は壁に対して回転可能に取り付けられる。
上記構成によれば、回転体の第1の方向への回転により、第1のオイル貯留部にオイルが掻き上げられることに加えて、回転体の第2の方向への回転により、第2のオイル貯留部にオイルが掻き上げられる。この結果、オイルの掻き上げ効率が向上し、ケーシング内の油面の高さが低減される。そして、ケーシング内のオイルが攪拌されることによる攪拌抵抗が低減される。
上記動力伝達装置は、好ましくは、ケーシング内に設けられ、回転体に動力を与える回転電機をさらに備える。
本発明に係る車両は、上述した動力伝達装置を備える。これにより、攪拌抵抗が低減された動力伝達装置を備えた車両が提供される。
本発明によれば、動力伝達装置において、ケーシング内のオイルが攪拌されることによる攪拌抵抗を低減することができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係る動力伝達装置を含む電動車両を示した図である。図1を参照して、「車両」であるハイブリッド車両1は、前輪FWと、後輪RWと、前輪駆動用のフロント駆動ユニット2と、エンジン3と、後輪駆動用のリア駆動ユニット4と、ECU(Electrical Control Unit)5と、アクセルペダル6と、PCU(Power Control Unit)7と、バッテリ8とを備える。
エンジン3は、前輪FWの駆動に用いられる。フロント駆動ユニット2は、フロント駆動用モータジェネレータ(図示せず)を内蔵し、エンジン3および/またはフロント駆動用モータジェネレータによって発生したトルクによって、前輪FWを駆動する。フロント駆動用モータジェネレータは、前輪FWあるいはエンジン3によって回転されるときには、発電機として動作させることができる。
リア駆動ユニット4は、後輪RWの駆動用の「回転電機」であるモータジェネレータ100と、モータジェネレータ100を収納するケーシング200と、「減速機構」としてのカウンタギヤ300と、ディファレンシャルギヤ400と、クラッチ(図示せず)とを含む。クラッチは、モータジェネレータ100と、後輪RWに接続された車軸との間に設けられる。クラッチの締結時には、モータジェネレータ100による発生トルクが車軸に伝達されて、後輪RWを駆動することができる。また、減速時等において、後輪RWによってモータジェネレータ100が回転されるときには、モータジェネレータ100は発電機として動作する。
「制御装置」として設けられるECU5へは、アクセルペダル6に配置された位置センサによって検出されるアクセル踏込み量/踏込み速度を始めとする各種センサからの運転状況・車両状況を示す情報が入力される。運転状況を示す情報には、上記のアクセル位置センサの出力の他に、車輪速度センサ出力、車体勾配センサ出力などが含まれる。さらに、車両状況として、モータジェネレータ100の動作条件を示す、モータジェネレータ100の温度センサ・電流センサ・回転速度センサ出力などが入力される。ECU5は、入力されたこれらの情報に基づき、ハイブリッド車両1に関する種々の制御を統合的に行なう。
PCU7は、ハイブリッド車両1内で必要となる電力変換器を総括的に示すものである。すなわち、PCU7は、直流電力を交流電力に変換するインバータ(図示せず)や直流電圧の電圧レベルを変換するDC−DCコンバータ(図示せず)等を含む。特に、このインバータは、バッテリ8から供給される直流電力をモータ駆動のための交流電力に変換し、かつ、エンジン3によってモータジェネレータが駆動された際、あるいはモータジェネレータ自身の回生制動動作の際に発電された交流電圧をバッテリ8を充電する直流電圧に変換する。DC−DCコンバータは、主として、エアコン等補機用の電源電圧に適したレベルへ直流電圧を変換するために用いられる。
バッテリ8、フロント駆動ユニット2およびリア駆動ユニット4と、PCU7との間には、給電ケーブル9A,9B,9Cがそれぞれ配設されて電力が伝達される。
本実施の形態では、ハイブリッド車両1の走行は、基本的には、フロント駆動ユニット2による前輪FWの駆動(FFモード)によって行なわれる。しかし、たとえば登坂時など高出力が要求される場合や、低摩擦係数路走行時には、4輪駆動走行(4WDモード)が行なわれる。このように、ハイブリッド車両1において、リア駆動ユニット4は間欠的に駆動される。
4WDモード時には、ECU5内でクラッチ締結要求フラグがオンされ、これに応答して上記クラッチを締結することにより、モータジェネレータ100の出力トルクを後輪RWの車軸へ伝達して、前輪FWに加えて後輪RWが駆動される。また、減速・制動時にも、上記クラッチを締結することにより、モータジェネレータ100を発電機として作動させて、バッテリ8の充電用のエネルギーを回収することができる。
図2は、「駆動装置」としてのリア駆動ユニット4の構成を示した図である。図2を参照して、リア駆動ユニット4は、モータジェネレータ100、ケーシング200、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400の他に、アウトプットシャフト500と、オイルシール600と、ドライブシャフト受け部700と、キャッチタンク910,920,930とを含んで構成される。
モータジェネレータ100は、回転シャフト110と、ロータ120と、ステータ130とを含んで構成される。回転シャフト110は、軸受100Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。また、回転シャフト110は、インプットギヤ150とスプライン嵌合されている。ロータ120は、回転シャフト110に固設されている。ステータ130は、ステータコア131と、ステータコイル132とを含んで構成される。
インプットギヤ150は、軸受150Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。インプットギヤ150は、カウンタギヤ300と組合わされる。これにより、インプットギヤ150の動力がカウンタギヤ300に伝達される。
カウンタギヤ300は、軸受300Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。カウンタギヤ300は、ディファレンシャルギヤ400と組合わされる。これにより、カウンタギヤ300の動力がディファレンシャルギヤ400に伝達される。
ディファレンシャルギヤ400は、リングギヤ410と、ピニオンギヤ420と、サイドギヤ430とを含んで構成される。ディファレンシャルギヤ400は、軸受400Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。
ケーシング200には、モータジェネレータ100を収納するモータジェネレータ室210と、カウンタギヤ300におけるインプットギヤ150と噛み合う部分を収納するカウンタギヤ室220と、ディファレンシャルギヤ400を収納するディファレンシャルギヤ室230とが形成されている。
ハイブリッド車両1の前進時において、リア駆動ユニット4が後輪RWを駆動する際、および、リア駆動ユニット4が後輪RWに駆動される際には、モータジェネレータ100の回転シャフト110およびインプットギヤ150は、矢印DR1方向に回転する。インプットギヤ150と噛み合うカウンタギヤ300は、矢印DR2方向に回転する。そして、カウンタギヤ300と噛み合うディファレンシャルギヤ400のリングギヤ410は、矢印DR1方向に回転する。
ディファレンシャルギヤ400の左右のサイドギヤ430には、それぞれアウトプットシャフト500が接続されている。アウトプットシャフト500は、回転シャフト110と同軸上に設けられる。回転シャフト110には軸方向の貫通孔が形成されており、アウトプットシャフト500は該貫通孔に挿通される。また、アウトプットシャフト500は、軸受500Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。
アウトプットシャフト500は、ドライブシャフト受け部700に接続されている。アウトプットシャフト500およびドライブシャフト受け部700が位置するケーシング200には、オイルシール600が設けられている。ドライブシャフト受け部700はドライブシャフト800を介して後輪RWに接続されている。以上の構成により、モータジェネレータ100に後輪RWを駆動させ、また、後輪RWにモータジェネレータ100を駆動させることができる。
ケーシング200の底部には、オイルが貯留されている。ディファレンシャルギヤ400のリングギヤ410やカウンタギヤ300が回転すると、ケーシング200内に貯留されたオイルが掻き上げられる。リア駆動ユニット4は、キャッチタンク910,920,930を有する。キャッチタンク910,930は車両前方側に位置し、キャッチタンク920は車両後方側に位置する。リングギヤ410やカウンタギヤ300により掻き上げられたオイルは、キャッチタンク910,920,930に貯留される。
図3は、リア駆動ユニット4におけるオイルの流れ等を説明する図である。図3を参照して、カウンタギヤ室220の底部に貯留されたオイルは、車両の前進時においては、正方向(矢印DR2方向)に回転するカウンタギヤ300により矢印DR920方向に掻き上げられてキャッチタンク920内に流入し、車両の後退時においては、逆方向に回転するカウンタギヤ300により矢印DR910方向に掻き上げられてキャッチタンク910内に流入する。また、ディファレンシャルギヤ室230の底部に貯留されたオイルは、車両の前進時においては、正方向(矢印DR1方向)に回転するリングギヤ410により矢印DR910方向に掻き上げられてキャッチタンク910に流入し、車両の後退時においては、逆方向に回転するリングギヤ410により矢印DR920方向に掻き上げられてキャッチタンク920内に流入する。
カウンタギヤ室220およびディファレンシャルギヤ室230内のオイルが掻き上げられることで、カウンタギヤ室220およびディファレンシャルギヤ室230内のオイル面が低下する。このとき、モータジェネレータ室210内のオイルが矢印DR220方向,DR230方向に流れてカウンタギヤ室220およびディファレンシャルギヤ室230に供給される。この結果、モータジェネレータ室210内のオイル面高さが低下する。
キャッチタンク910内に貯留されたオイルは、左右(図3中)の軸受300Aおよび右側(図3中)の軸受400Aに向けて供給される。キャッチタンク920に貯留されたオイルは、左右(図3中)の軸受150A、左側(図3中)の軸受400Aおよび右側(図3中)の軸受100Aに向けて供給される。また、キャッチタンク910内に貯留されたオイルは、矢印DR930方向に流れてキャッチタンク930に流入する。キャッチタンク930に貯留されたオイルは、左側(図3中)の軸受100Aおよび軸受500Aに向けて供給される。キャッチタンク910,920,930から供給されたオイルは、ケーシング200内の各部の潤滑用/冷却用に用いられる。なお、キャッチタンク910,920は連通路を介して互いに連通している。
キャッチタンク910,920,930からケーシング200内の各部に供給されるオイルの流路、および、キャッチタンク910,920の連通路には、それぞれオリフィス940が設けられており、流量調整が行なわれている。また、図3中の破線矢印はリア駆動ユニット4内のエアの流れを示す。ケーシング200内の圧力が増大した際には、ケーシング200内のエアがブリーザ240を介してケーシング200の外部に排出される。
図4は、リア駆動ユニット4におけるキャッチタンク920周辺の構造を示した図である。図4を参照して、カウンタギヤ300が正方向(車両が前進する方向)に回転することにより、カウンタギヤ室220内のオイルがキャッチタンク920に向けて矢印DR920方向に掻き上げられ、キャッチタンク920に流入する。キャッチタンク920に貯留されたオイルは、オイル通路921に流入する。オイル通路921に流入したオイルは、ケーシング200内に流入する。ケーシング200内に流入したオイルは、軸受100A,150A,300A,400A,500Aの潤滑/冷却やモータジェネレータ100の冷却などに利用される。
車両の走行時に、ケーシング200内の油面高さが高すぎると、カウンタギヤ300やディファレンシャルギヤ400などの回転体がオイルを攪拌することによる抵抗(攪拌抵抗)が増大し、リア駆動ユニット4の動作効率が低下することが懸念される。したがって、ケーシング200内のオイルをキャッチタンクに向けて効率よく掻き上げることは重要である。そこで、本実施の形態では、カウンタギヤ300の正回転時(車両の前進時)に加えて該ギヤの逆回転時(車両の後退時)にもケーシング200に貯留されたオイルの掻き上げを行なう。
図5,図6は、それぞれ、リア駆動ユニット4における正回転時,逆回転時のカウンタギヤ300によるオイルの掻き上げの態様を示した図である。
図5,図6を参照して、キャッチタンク910,920は、それぞれ、流入部910A,920Aを有する。カウンタギヤ300により掻き上げられたオイルは、流入部910A,920Aを介してキャッチタンク910,920に流入する。キャッチタンク910は、壁911により規定される。壁911に開孔部を設けることで、キャッチタンク910の流入部910Aが形成される。そして、壁911は、キャッチタンク910を規定すると同時に、ケーシング200内からキャッチタンク920に向かうオイル通路922を規定する。蓋1000はヒンジ1100を介して壁911に対して回転可能に取り付けられる。
車両の前進時においては、図5に示すように、カウンタギヤ300は矢印DR2方向に回転する。これにより、カウンタギヤ室220の底部に貯留されたオイルは、矢印DR920方向に掻き上げられる。矢印DR920方向に掻き上げられたオイルの流れにより、蓋1000は、キャッチタンク910の流入部910Aを閉じるように回転する。以上の結果として、カウンタギヤ室220内のオイルがキャッチタンク920内に流入する。
他方、車両の後退時においては、図6に示すように、カウンタギヤ300は矢印DR2方向と逆の方向(矢印DR2´方向)に回転する。これにより、カウンタギヤ室220の底部に貯留されたオイルは、矢印DR910方向に掻き上げられる。ここで、蓋1000は、その重みにより下方向に回転し、キャッチタンク910の流入部910Aは開放されている。以上の結果として、カウンタギヤ室220内のオイルがキャッチタンク910内に流入する。
以上説明したように、本実施の形態のリア駆動ユニット4によれば、カウンタギヤ300の正方向の回転によりキャッチタンク920にオイルが掻き上げられることに加えて、カウンタギヤ300の逆方向の回転によりキャッチタンク910にオイルが掻き上げられる。この結果、オイルの掻き上げ効率が向上し、ケーシング200におけるカウンタギヤ室220内の油面の高さが低減される。そして、ケーシング200内のオイルが攪拌されることによる攪拌抵抗が低減される。
また、本実施の形態では、簡単な構造でケーシング200内のオイルの掻き上げを促進することができるので、ケーシング200内のオイル掻き上げ促進のためにリア駆動ユニット4が過度に大型化することが抑制される。図4に示されるように、リア駆動ユニット4は、車両のフロアパネル10の下部に設けられる。フロアパネル10の下部のスペースは限られているため、リア駆動ユニット4には小型化が要求される。本実施の形態によれば、この小型化の要求を満たしながら、リア駆動ユニット4のケーシング200内のオイルの掻き上げを促進することが可能である。
なお、上記の例では、カウンタギヤ室220内のカウンタギヤ300について説明したが、同様の思想をディファレンシャルギヤ室230内のディファレンシャルギヤ400に適用することは、当然に可能である。
上述した内容について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る「動力伝達装置」としてのリア駆動ユニット4は、内部にオイルが貯留されたケーシング200と、ケーシング200の内部において「第1の方向」である矢印DR2方向と「第2の方向」である矢印DR2´方向とに回転し、動力を伝達するとともにケーシング200内のオイルを掻き上げる「回転体」としてのカウンタギヤ300と、カウンタギヤ300に掻き上げられたオイルが流れ込む「第1のオイル貯留部」としてのキャッチタンク920および「第2のオイル貯留部」としてのキャッチタンク910と、キャッチタンク910の流入部910Aを開閉する蓋1000とを備え、カウンタギヤ300が矢印DR2方向(正方向)に回転する際には、ケーシング200内からキャッチタンク920に向かうオイルの流れにより蓋1000が閉じられ、カウンタギヤ300が矢印DR2´方向(逆方向)に回転する際には、蓋1000は流入部910Aを解放し、流入部910Aからキャッチタンク910にオイルが流入する。
より具体的には、キャッチタンク910はケーシング200内からキャッチタンク920に向かうオイル通路922を規定する壁911を含み、壁911に開孔部を形成することでキャッチタンク910の流入部910Aが形成される。ここで、蓋1000は壁911に対して回転可能に取り付けられる。
なお、上記の例では、「動力伝達装置」の例としてのリア駆動ユニット4について説明したが、同様の思想は、たとえば「手動変速機」においても適用可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の1つの実施の形態に係る動力伝達装置を含む電動車両を示した図である。 本発明の1つの実施の形態に係る動力伝達装置の構成を示した図である。 図2に示される動力伝達装置におけるオイルの流れを説明する図である。 本発明の1つの実施の形態に係る動力伝達装置におけるキャッチタンク周辺の構造を示した図である。 本発明の1つの実施の形態に係る動力伝達装置における正回転時のカウンタギヤによるオイルの掻き上げの態様を示した図である。 本発明の1つの実施の形態に係る動力伝達装置における逆回転時のカウンタギヤによるオイルの掻き上げの態様を示した図である。
符号の説明
1 ハイブリッド車両、2 フロント駆動ユニット、3 エンジン、4 リア駆動ユニット、5 ECU、6 アクセルペダル、7 PCU、8 バッテリ、9A,9B,9C 給電ケーブル、10 フロアパネル、100 モータジェネレータ、110 回転シャフト、120 ロータ、130 ステータ、131 ステータコア、132 ステータコイル、150 インプットギヤ、200 ケーシング、210 モータジェネレータ室、220 カウンタギヤ室、230 ディファレンシャルギヤ室、240 ブリーザ、300 カウンタギヤ、400 ディファレンシャルギヤ、410 リングギヤ、420 ピニオンギヤ、430 サイドギヤ、500 アウトプットシャフト、600 オイルシール、700 ドライブシャフト受け部、800 ドライブシャフト、910,920,930 キャッチタンク、910A,920A 流入部、911 壁、921,922 オイル通路、940 オリフィス、1000 蓋、1100 ヒンジ。

Claims (4)

  1. 内部にオイルが貯留されたケーシングと、
    前記ケーシングの内部において第1と第2の方向に回転し、動力を伝達するとともに前記ケーシング内のオイルを掻き上げる回転体と、
    前記回転体に掻き上げられた前記オイルが流れ込む流入部を有する第1と第2のオイル貯留部と、
    前記第2のオイル貯留部の流入部を開閉する蓋とを備え、
    前記回転体が前記第1の方向に回転する際には、前記ケーシング内から前記第1のオイル貯留部に向かう前記オイルの流れにより前記蓋が閉じられ、
    前記回転体が前記第2の方向に回転する際には、前記蓋は前記流入部を解放し、該流入部から前記第2のオイル貯留部に前記オイルが流入する、動力伝達装置。
  2. 前記第2のオイル貯留部は前記ケーシング内から前記第1のオイル貯留部に向かうオイル通路を規定する壁を含み、
    前記壁に開孔部を形成することで前記第2のオイル貯留部の流入部が形成され、
    前記蓋は前記壁に対して回転可能に取り付けられる、請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記ケーシング内に設けられ、前記回転体に動力を与える回転電機をさらに備えた、請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の動力伝達装置を備えた、車両。
JP2006237629A 2006-09-01 2006-09-01 動力伝達装置および車両 Withdrawn JP2008057723A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006237629A JP2008057723A (ja) 2006-09-01 2006-09-01 動力伝達装置および車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006237629A JP2008057723A (ja) 2006-09-01 2006-09-01 動力伝達装置および車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008057723A true JP2008057723A (ja) 2008-03-13

Family

ID=39240716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006237629A Withdrawn JP2008057723A (ja) 2006-09-01 2006-09-01 動力伝達装置および車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008057723A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101910683A (zh) * 2008-01-16 2010-12-08 丰田自动车株式会社 动力传递装置
JP2012154375A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd 作業車両の車軸駆動装置
DE112010000944B4 (de) * 2009-03-02 2016-11-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Antriebsleistungsübertragungsgerät für ein Fahrzeug
CN113494591A (zh) * 2020-03-19 2021-10-12 本田技研工业株式会社 动力传递装置的油回收机构

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101910683A (zh) * 2008-01-16 2010-12-08 丰田自动车株式会社 动力传递装置
US8302506B2 (en) 2008-01-16 2012-11-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power transmission device
DE112010000944B4 (de) * 2009-03-02 2016-11-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Antriebsleistungsübertragungsgerät für ein Fahrzeug
JP2012154375A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd 作業車両の車軸駆動装置
CN113494591A (zh) * 2020-03-19 2021-10-12 本田技研工业株式会社 动力传递装置的油回收机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11192444B2 (en) Drive unit for a hybrid vehicle
US20160153546A1 (en) Lubricating structure for speed reducer
JP5956186B2 (ja) 動力伝達装置
JP4770947B2 (ja) 車両の動力伝達装置
JP4940714B2 (ja) 駆動装置の制御装置
JP4247527B2 (ja) 混成駆動装置を持つ全輪駆動車両
JP4683140B2 (ja) 車両駆動装置の発熱部冷却構造
JP4737021B2 (ja) 動力伝達装置および車両
WO2012137848A1 (ja) 車両用駆動装置
JP2009118558A (ja) 駆動装置
JP2004180477A (ja) 前後輪駆動車両におけるモータの冷却構造
CN103847497B (zh) 用于混合动力车辆的动力传动系统
JPWO2014033841A1 (ja) ハイブリッド車両用駆動装置
JP2005083491A (ja) キャッチタンク
JP2008039072A (ja) 動力伝達装置および車両
JP2008057723A (ja) 動力伝達装置および車両
JP2013199216A (ja) ハイブリッド車両の油圧制御装置
JP2016097752A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP4893458B2 (ja) 車両用駆動装置
JP2008082530A (ja) 差動歯車装置の潤滑装置
JP5146136B2 (ja) 駆動装置の潤滑構造
JP2007336675A (ja) 電動車両の駆動装置
JP4784448B2 (ja) 動力伝達装置および車両
JP2007028700A (ja) 回転電機装置
JP2008039079A (ja) 動力伝達装置および車両

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20091110