JP2008038968A - ボルト及びこのボルトを用いたワークの締結方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インサートねじの挿入工具、折り取り工具を用いることなく、効率よく締結作業を行うことができる、インサートねじと一体可能なボルト及びこのボルトを用いたワークの締結方法を提供する。
【解決手段】インサートねじ2のコイル部材21にボルト1の雄ねじ部11を挿入して、インサートねじ2のフック状部22をボルト1の引掛け部12に引掛けることにより、ボルト1とインサートねじ2を一体型とする。ワーク3に形成された雌ねじ部31に、一体型であるボルト1及びインサートねじ2を同時に挿入して、インサートねじ2のコイル部材21を雄ねじとして雌ねじ部31と螺合させればよい。
【選択図】図1
【解決手段】インサートねじ2のコイル部材21にボルト1の雄ねじ部11を挿入して、インサートねじ2のフック状部22をボルト1の引掛け部12に引掛けることにより、ボルト1とインサートねじ2を一体型とする。ワーク3に形成された雌ねじ部31に、一体型であるボルト1及びインサートねじ2を同時に挿入して、インサートねじ2のコイル部材21を雄ねじとして雌ねじ部31と螺合させればよい。
【選択図】図1
Description
本発明は、インサートねじと一体となることが可能なボルト及びこのボルトを用いたワークの締結方法に関する。
ひし形断面の線材をコイル状に巻き上げて作られたものであり、雌ねじの補強部材やねじ穴の補修等に用いられるものとしてインサートねじがある。
従来から、インサートねじは、半導体製造、IT(Information Technology)製品関連、航空宇宙関連、自動車、鉄道車両、船舶等のあらゆる分野の製品において、広く用いられ、アルミ材等の軽金属、非鉄金属、鋳鉄、プラスチック、樹脂、木材等の軟らかい材料から形成された雌ねじの補強部材等として用いられることが多い。
従来から、インサートねじは、半導体製造、IT(Information Technology)製品関連、航空宇宙関連、自動車、鉄道車両、船舶等のあらゆる分野の製品において、広く用いられ、アルミ材等の軽金属、非鉄金属、鋳鉄、プラスチック、樹脂、木材等の軟らかい材料から形成された雌ねじの補強部材等として用いられることが多い。
このような従来のインサートねじとして、図3に示すように、らせん状のコイル部材101と、コイル部材101の一方の先端に設けられたタング102と、タング102を折り取るためのノッチ(切り込み)103とを備えたインサートねじ100がある。
このインサートねじ100は、図4に示すように、ワーク104に形成されたタップ穴またはねじ切りされた穴である雌ねじ105に挿入されてねじ込まれる。この雌ねじ105にねじ込まれたインサートねじ100に、ボルト106を螺合することによってワーク107とワーク104の締結が行われる(例えば、特許文献1)。
インサートねじ100の雌ねじ105への挿入は、例えば、図5に示す挿入工具であるマンドレル110を回転させることによって行われる。マンドレル110の底面に形成された溝111に、タング102を嵌めこむことにより、インサートねじ100をマンドレル110に取り付ける。
なお、タング102は、インサートねじ100の雌ねじ105への挿入後に、ボルト106との干渉防止のために折り取り工具により折り取られ、折り取られた後回収される。
特表2005−509115号公報
なお、タング102は、インサートねじ100の雌ねじ105への挿入後に、ボルト106との干渉防止のために折り取り工具により折り取られ、折り取られた後回収される。
しかしながら、上述した従来のインサートねじ100及びボルト106を用いたワーク107とワーク104の締結では、マンドレル110によりインサートねじ100を雌ねじ105に挿入する挿入作業や、折り取り工具によりタング102をノッチ103から折り取る作業や、折り取ったタング102を回収する作業が必要であるために、締結作業に手間がかかり、作業時間が長くかかることがあった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、インサートねじの挿入工具、折り取り工具を用いることなく、効率よく締結作業を行うことができる、インサートねじと一体可能なボルト及びこのボルトを用いたワークの締結方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のボルトは、
らせん状のコイル部材と該コイル部材の一端に形成されたフック状部とを有するインサートねじと一体となることが可能なボルトであって、
先端に前記フック状部を引っ掛け可能である引掛け部が形成されるとともに、
雄ねじ部に前記コイル部材が螺合可能であることを特徴とする。
らせん状のコイル部材と該コイル部材の一端に形成されたフック状部とを有するインサートねじと一体となることが可能なボルトであって、
先端に前記フック状部を引っ掛け可能である引掛け部が形成されるとともに、
雄ねじ部に前記コイル部材が螺合可能であることを特徴とする。
また、前記引掛け部は、切り欠き形状であるようにしてもよい。
また、前記引掛け部は、断面が半円形状であるようにしてもよい。
また、前記インサートねじのフック状部が、前記コイル部材の内側に向かって折り曲げられて形成されるようにしてもよい。
また、前記インサートねじのフック状部が、前記コイル部材の中心に向かって折り曲げられて形成されるようにしてもよい。
また、本発明のボルトは、前記インサートねじと一体であるようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明のワークの締結方法は、
前記ボルトを用いて、該ボルトを前記インサートねじと一体とし、ワークに形成された雌ねじ部に、前記ボルト及び前記インサートねじを同時に挿入して螺合することによりワークを締結することを特徴とする。
前記ボルトを用いて、該ボルトを前記インサートねじと一体とし、ワークに形成された雌ねじ部に、前記ボルト及び前記インサートねじを同時に挿入して螺合することによりワークを締結することを特徴とする。
本発明によれば、インサートねじの挿入工具、折り取り工具を用いることなく、効率よく締結作業を行うことができる、インサートねじと一体可能なボルト及びこのボルトを用いたワークの締結方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るインサートねじと一体可能なボルトについて、以下図面を参照して説明する。
ボルト1は、図1に示すように、インサートねじ2と一体となることが可能である。ボルト1は、図1及び図2に示すように、インサートねじ2のコイル部材21が螺合可能である雄ねじ部11と、インサートねじ2のフック状部22が引掛け可能である引掛け部12とを備えている。
引掛け部12は、ボルト1の先端に切欠状に形成されており、断面が略半円形状に形成されている。
ボルト1と一体型となり得るインサートねじ2は、ひし形断面の線材をらせん状に巻き上げたコイル部材21と、このコイル部材21の先端に形成されたフック状部22とを備えている。
フック状部22は、コイル部材21の先端がコイル部材22の内側に向かって折り曲げられて形成されており、コイル部材21の中心に向かって折り曲げられている。フック状部22は、コイル部材21の内径の2/3程度の長さまで折り曲げられている。
ボルト1とインサートねじ2とを一体型とするためには、図2(B)に示すように、インサートねじ2のコイル部材21にボルト1の雄ねじ部11を挿入して、インサートねじ2のフック状部22をボルト1の引掛け部12に弾性力を利用して引掛ける。
ワーク3とワーク4を、ボルト1及びインサートねじ2により締結するには、まず、上述したようにボルト1とインサートねじ2を一体とする。そして、図1に示すように、ワーク3に形成された雌ねじ部31に、一体型としてボルト1及びインサートねじ2を同時に挿入して、インサートねじ2のコイル部材21を雄ねじとして雌ねじ部31と螺合させればよい。
このように本実施の形態のボルトでは、インサートねじ2と一体となることが可能であるようにしたので、ワーク3とワーク4の締結作業において、従来におけるインサートねじのみをワーク3の雌ねじ部31に挿入する作業や、インサートねじのタングの折り取り作業、回収作業が不要となる。また、ワーク3とワーク4の締結作業において、従来のようにインサートねじの挿入工具、インサートねじのタングの折り取り工具が不要となる。
したがって、ワーク3とワーク4の締結作業を効率よく行うことができ、作業時間を短縮化することができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、ボルト1の引掛け部12は、断面が略半円形状に形成された例について説明したが、引掛け部12の形状は半円形状には限られず、ボルト1の先端の一部を切り欠いた形状でもよい。ボルト1の引掛け部12の位置および形状は、インサートねじ2のフック状部22の位置及び形状に適合させて形成することが可能である。ボルト1の引掛け部12の位置は軸方向の中心線より離れた位置であってもよい。
また、上記実施の形態では、インサートねじ2のフック状部22をコイル部材21の径の2/3程度の長さまで折り曲げられる形状とした例について説明したが、フック状部22の折曲部の長さはこれより短くても長くても良い。フック状部22の折曲部の長さは、インサートねじ2がボルト1と一体となるのに十分な長さであればよい。
また、上記実施の形態では、インサートねじ2のフック状部22をコイル部材21の中心に向かって折り曲げられるように形成したが、必ずしもコイル部材21の中心に向かって折り曲げられる形状にする必要はなく、フック状部22の折曲部の位置はコイル部材21の中心より離れた位置であってもよい。
1 ボルト
11 雄ねじ部
12 引掛け部
2 インサートねじ
21 コイル部材
22 フック状部
3,4 ワーク
31 雌ねじ部
11 雄ねじ部
12 引掛け部
2 インサートねじ
21 コイル部材
22 フック状部
3,4 ワーク
31 雌ねじ部
Claims (7)
- らせん状のコイル部材と該コイル部材の一端に形成されたフック状部とを有するインサートねじと一体となることが可能なボルトであって、
先端に前記フック状部を引っ掛け可能である引掛け部が形成されるとともに、
雄ねじ部に前記コイル部材が螺合可能であることを特徴とするボルト。 - 前記引掛け部は、切り欠き形状であることを特徴とする請求項1に記載のボルト。
- 前記引掛け部は、断面が半円形状であることを特徴とする請求項2に記載のボルト。
- 前記インサートねじのフック状部が、前記コイル部材の内側に向かって折り曲げられて形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のボルト。
- 前記インサートねじのフック状部が、前記コイル部材の中心に向かって折り曲げられて形成されたことを特徴とする請求項4に記載のボルト。
- 前記インサートねじと一体であることを特徴とする請求項1に記載のボルト。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のボルトを用いて、該ボルトを前記インサートねじと一体とし、ワークに形成された雌ねじ部に、前記ボルト及び前記インサートねじを同時に挿入して螺合することによりワークを締結することを特徴とするワークの締結方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006211428A JP2008038968A (ja) | 2006-08-02 | 2006-08-02 | ボルト及びこのボルトを用いたワークの締結方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017521622A (ja) * | 2014-07-23 | 2017-08-03 | ファン ジェピルHWANG, Jae Pil | 緩み防止ボルト |
CN110617262A (zh) * | 2019-09-29 | 2019-12-27 | 中国航空工业标准件制造有限责任公司 | 可简易装卸式自锁螺钉组件 |
JP2022521349A (ja) * | 2019-02-25 | 2022-04-06 | エドワーズ ライフサイエンシーズ コーポレイション | ガイドワイヤのための調節機構および方法 |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPS59194117A (ja) * | 1983-04-20 | 1984-11-02 | 日本航空電子工業株式会社 | 戻り止めボルト |
JPH03117570A (ja) * | 1989-09-29 | 1991-05-20 | Shigehiro Niwa | 雌ねじ修正リングの挿入方法 |
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2006
- 2006-08-02 JP JP2006211428A patent/JP2008038968A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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