JP2008038519A - アスベスト除去の施行方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 建物等の構造物に付着しているアスベスト除去する場合、その除去作業により曝露されたアスベストを吸い込む危険性や周囲に与える悪影響を全て回避できるアスベスト除去の施行方法を提唱すること。
【解決手段】 アスベスト(石綿)を有する建造物を解体することなくして、アスベスト層にドライアイス粒を噴射して、アスベストをその施工面から除去してなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物等の構造物に付着しているアスベストの除去する施行方法に関する。
人類は古くから建物の内外装や仕切板としてアスベスト(石綿)を用いてきた。それはアスベストが、天然の繊維状の珪酸塩鉱物であり、特定の鉱物ではなく異なった化学組成、結品構造を有し、繊維状を形成した数種類の鉱物からなる物質で、高い拡張カと柔軟性、さらに断熱性、強度,耐火性,電気絶縁性,耐酸性,耐アルカリ性,結露防止性があり、軽く加工しやすく安価など多くの特徴がありこのため様々な用途で利用されてきたのである。
しかし杉花粉よりも微細な鉱物繊維という特徴は人体には大変有害であった。即ちアスベストは微細なため粉塵となりやすく、呼吸器にとりこまれるとアスベスト肺の原因となるので虞がある。
さらに、その微細で繊維状の形状のため、細胞に一度突き刺さると除去が困難で、数十年経て悪性中皮腫や肺がんなどを引き起こす原因となるおそれがあり、この人体に与える悪影響は今や社会的な大問題となっている。
いいかえれば、人類が長い間全うしてきた、生きるための条件が、物質文明の享受と引き替えにいろいろな形で、その代償を支払わされてきているのである。それらはある場所で、特定の現象で、その結果責任を明確にして、それなりに解決してきた。
ところがこの頃、因果関係の不明な被害が人の生体に、また環境に、さらには地球レベルで警鐘を鳴らしているが、時流のままに無知を続けているのが実情である。
アスベストは、特定の鉱物ではなく異なった化学組成、結品構造を有し、繊維状を形成した数種類の鉱物からなる物質で、高い拡張カと柔軟性、さらに断熱性、耐薬品性、防音性、電気絶縁性、結露防止性などの多くの特徴があり、しかも安価な為に、これまでに鉱工業、船舶、車輌、建設等各種材料として広範囲にわたって使用された物質の天然素材である。
表1はアスベスト環境の測定結果である。すなわち、安全数値がゼロであることはいうまでもないが、作業環境測定法に準拠するメンプランフィルター捕集(20ml/min)、位相差顕微鏡(400倍)によるエアモニタリングで、大気中のアスベスト繊維の計数は2本/1または、それ以上の数値であった。
Figure 2008038519
念の為、表2はアメリカのハーモンド(Hammond)研究所のデータであるが、アスベストばく露と喫煙の相乗作用は、ばく露と喫煙のない人の53倍に達するという驚異的な数字を示しているである。
Figure 2008038519
特に吹付けアスベトから発生する浮遊粉塵が大問題として、1973年アメリカで吹付けアスベトの施工が全面的に禁止され、さらに既存の吹付けアスベストを全面的に撤去する目的で、除去工事が積極的に行われている。また1986年には、屋根材のフェルト、床材のフェルト、ビニール床タイル、石綿セメント質、衣類の用途におけるアスベストの全面使用禁止をEPA(アメリカ環境保全庁)が発表した。
日本国でも特化法(特定化学物質等障害予防規則の大幅改正:1975年)により、吹付けアスベストの施工禁止、翌1979年からは、作業環境中のアスベスト濃度規制などの行政措置が取られ、以後は吹付けアスベストの使用は見られなくなった。
そして吹付けアスベストに替えて、ロックウールが施工されたが、これに約10%程度のアスベストが使用されて問題視された経緯もあり、以後この施工も中止されたが、今日なお吹付けアスベストと同様に未処理の状態で残留している。その後残留アスベストによる環境汚染への関心が高まり、特に小中学生への影暮を懸念して、文部省が全国の国公立小中学校での吹付けアスベストの実態調査を行い、地方自治体の行政指導で除去工事が実施され今日に至っている。
さて、この為建物等の構造物に付着しているアスベスト除去方法に関する技術は、その除去作業により曝露されたアスベストを吸い込む危険性や周囲に与える悪影響を回避しなければならずその工法が強く求められているのである。
従来、建物の解体や吹き付けアスベスト除去工事は、壁面部分や天井部分を含む相当範囲を囲い込み、飛散防止剤を吹き付け、アスベストを湿潤化させ、作業者がケレン等のかきとり器具を使用し剥離し外部搬出をしていた。
この除去方法は、作業者の健康面への配慮がなされておらず、また手作業による工事の為アスベスト残渣が残り完全に除去する事は出来なかったのである。
なぜなら、アスベストが付着している「コンクリート・鉄骨」下地表面は無数の凹凸があり、当然その内部にまで微細なアスベスト繊維は強固に存在する。よって、スクレーパーやケレン程度の処理では完全に除去出来ないのが実情であるからである。
アスベストの繊維は1μ〜5μと超微細な粒子で形成され、肉眼では確認できず、それだけにとても恐ろしい存在であると認識できるのである。しかも、このアスベストの微細な針状繊維は、上記のように人体に大変有害であり、呼吸盟に取り込まれ題視されている。
よって、古いアスベストが施された建物笛の解体や、吹き付けアスベストの除去作業によって飛散したアスベストを人カ級い込むと、人体にとって危険があるため、周囲に悪影響を与えることなくアスベストを除去するアスベスト除去剤と、除去剤の製造方法と、アスベストを除去する施行方法の出現が大いに望まれているのである。
またアスベストを除去する作業員の健康を考慮した、施行場所の安全施行システムもその出現が大いに望まれているところである。
そこで従来は施行環境の作業現場を適当なシートで隔離し、内部を負圧装置で減圧する手段が講じられている。そして作業者の安全対策としては、頭部にヘルメット、その上に使い捨て防護服、眼鏡、マスク、手袋、靴袋を着用する過酷な規制が義務付けられており、健康を犠牲にして、作業安全を維持するというチグハグなものである。
さらに現場で使用された消耗器具は、養生シートに包み込んで産業廃棄物として、除去したアスベスト(コンクリート固化)とともに埋土する一連の工法である。このEPA工法の基礎概念は、アスベストが人為的衝撃(除去工事)により大気中へ飛散することを防ぐ為に構成されており、作業者の安全が健康維持を打ち消すことになってしまったのである。
総じて現在主流の吹付けアスベストの処理工法は、上記EPA工法がモデルとなり主なものとして次の3工法があげられる。
[1]完全除去処理工法
吹付けアスベスト層を完全に除去してしまう工法。
[2]封じ込め処理工法
吹付けアスベスト層の表面に薬剤を塗布または噴霧して固化し、経年劣化している層の組成を薬剤で封じ込め、アスベストの繊維の飛散を防止する方法。
[3]囲い込み処理工法
具体的に機密性のある隔壁を設け、それより外部ヘアスベスト繊維を飛散させない方法である。
これら3工法のうち[1]及び[2]が主に行われている。[1]と[2]の工法を比較した場合、その費用は[2]が[1]が安いが、後日建物の改築、解体時には必ず[1]の工法が施されることになり割安にはならない。また[3]はいまだ各壁が充分でなく、環境への安全処理を先送りする点が危倶される。
ようするにアスベスト除去とは、吹付けアスベストを全部除去して、他の非アスベスト建材に代替する方法をいうのである。この方法は吹付けアスベストからの発じん防止の方法として効果的であり、損傷、劣化の程度の高いもの(脱落・繊維の垂れ下がりが多いもの等)、基層材との接着カが低下しているもの(吹付け層が浮き上がっているもの等)、振動や漏水のあるところに使われているもの等は、完全に除去することが必要である。
またアスベストが付着された建物は、この建物から完全にアスベストを除去する外、封じ込めと囲い込め、とがある。前者は、吹付けアスベストの表面に固化剤在吹き付けることにより塗膜を形成する(塗膜性封じ込め処理手段で、表面固化形とする。) もので、吹付けアスベストの内部に固化剤を漫透させ、石綿繊維の結合力を強化することにより吹付け石綿からの発じんを防止する方法であり、囲い込みとは、石綿が吹き付けられている天井、壁等を非石綿建材で覆うことにより、石綿粉じんを室内等に発散させないようにする方法をいうのであるが、いずれの場合も人体に多大な悪影響があるアスベストは残るのであり、将来的にみても絶対施行してはならず、故にアスベストは建物から完全に除去されなければならないのである。
このアスベストを除去する従来技術を特許文献でみると、高分子化合物の水溶液を使って石綿(アスベスト)層を除去する方法が提唱(特許文献1参照)されている。
それは、石綿層に水を主体とする湿潤液を塗布又は噴霧してこの石綿層を湿潤させ、次いでこの湿潤した石綿層を湿潤させ、次いでこの湿潤した石綿層の表面に高分子化合物の水溶液又は水分散液を塗布又は噴霧して連続した粘着湿潤状皮膜を形成せしめ、この粘着湿潤状皮膜が乾燥しないうちに石綿層を除去することを特徴とする石綿除去方法である。
またこの場合、高分子化合物の水溶液又は水分散液の粘度が、0.1〜500ポイズがよいことも記載されているが、実際にこの方法を実施してもいまだ確実に、石綿層(アスベスト層)を除去できるまでには至っていない。
またアスベスト層を湿潤させ該アスベストを除去する方法としては、500〜700の範囲の分子量を有するC12〜C20第二アルコールのアルコキシ化合物の1〜20重量%(濃厚組成物の全重量を100重量%とする)と、1800〜2000の範囲の平均分子量及び8〜12重量%の範囲のエチレンオキシド含量(ポリオキシエチレン−オキシプロピレン ブロック共重合体の重量を100重量%とする)を有するポリオキシエチレン−オキシプロピレン ブロック共重合体の0.1〜20重量%(濃厚組成物の全重量を100重量%とする)と、1500〜3500の範囲の平均分子量及び40〜75重量%の範囲のエチレンオキシド含量(ランダムポリオキシエチレン オキシプロピレングリコールエーテルを100重量%とする)を有するランダムポリオキシエチレンオキシプロピレングリコールエーテルの10〜60重量%(濃厚組成物の全重量を100重量%とする)と、 残部が水から成るアスベスト取り剥がし濃厚組成物の従来技術がある。(特許文献2参照)
そしてその製造方法も、上記アスベスト取り剥がし濃厚組成物の希釈水溶液をアスベストに塗布し、このアスベスト取り剥がし濃厚組成物の希釈水溶液をアスベストに吸収させ、塗布を繰り返して、アスベストが湿潤しかつ軟化するに至らしめ、次いでアスベスト支持体から湿潤しかつ軟化したアスベストを取り剥がすことから成るアスベスト支持体からアスベストを取り剥がす手段が提唱されている。(同特許文献2参照)
またこの文献には、アスベストに濃厚組成物が充分湿潤するまで続けられるの記載はあるが、この記載は実際の現場での実施には具体的でないだけでなく、この濃厚組成物を用い実際にこの方法を実施してもいまだ確実に、石綿層(アスベスト層)を除去できるまでには至っていない。
またかかるアスベスト除去作業の環境は、日本国の法規制に則とるためどうしても隔閉された雰囲気で行なう必要がある。この為の従来システムとしてはアスベスト層を除去する作業において、当該作業環境の悪化を防止するとともに、当該作業の影響範囲を局部的なものにとどめることにより周辺の仮設設備や養生設備が不要とし、もって工費を低減させ、作業中であっても当該作業にかかる施設を利用することのできる吹付けアスベスト層の除去装置がある。(特許文献3参照)
それは、建物の天井、壁等の被吹付け部分に施工された吹付けアスベスト層にその端縁部を食い込ませて該アスベスト層の除去しようとする領域の外方を覆う箱形のフードと、このフード内においてアスベストを剥離する噴射ノズル等を有する剥離手段と、該フード内にその一端が開口し剥離されたアスベストを吸引して該フード内から除去する吸引手段と、前記フードの端縁部周辺のアスベスト層内に境界安定剤を注入して、フードの内外を隔絶する注入手段があることである。
そして、上記のようにアスベストを剥離する作業はフードの内部において行われるとともに、当該フードはアスベスト層に境界安定剤によって固着されているため、かかる作業により生じる粉塵がフードとアスベスト層との間から外部に飛散することがない。従って、作業の影響範囲を局部的にとどめることができ、アスベストの飛散を防止するための仮設設備若しくは養生設備が不要となり、注入手段で境界安定剤をアスベスト層に注入し、アスベスト層の除去しようとする部分を覆うフードを当該アスベスト層に固定してフードの内外を隔絶するとともに、当該フード内部において、剥離手段を用いてアスベストを剥離させ、これを吸引手段により当該フード内部より除去する。かかるフードの内外を隔絶する作業は、注入手段により容易に行なうことができるとともに、剥離手段及び吸引手段によって、アスベストの剥離作業及び剥離されたアスベストの粉塵を除去する作業を省力化できるため、少ない作業員で吹付けアスベストの除去作業を行なうことができる。というものである。
また、アスベストの除去作業を行なう際のアスベストが飛散することを抑止して作業環境の悪化を防止するとともに、当該作業の簡略化を図ることができる吹付けアスベスト層の除去装置の発明もなされている。
これは、上記同様に建物の天井、壁等の被吹付け部分に施工された吹付けアスベスト層にその端縁部を食い込ませて該アスベスト層の除去しようとする領域の外方を覆う箱形のフードがあって、このフード内における剥離作業を監視するテレビカメラ用いて監視する装置を備えたものとある。
そして、アスベストを剥離する作業はフード内部において行われるとともに、当該作業の進行状況は監視装置によりフード外部から把握でき、これによりフードを取り外して剥離作業の進行状況を確認する必要がないため、またフードを取り外す際にアスベストの粉塵が外部に飛散することがないとともに、フードを逐次取り外す作業を省略できるため作業の簡略化を図ることができるとある。(特許文献4参照)
しかしながら、かかるフードの内外を隔絶する作業はとしての吸引手段は、その吸引力が弱くては飛散するアスベスト粉塵を捕獲できず、逆に強ければフードの内外を隔絶することができず、作業中に思わぬ大惨事を招く虞すらある。また実際のアスベストの剥離作業にあっては、この細かい部分箇所までのカメラによる遠隔監視には限度があり、どうしても手作業によるところがおおく、ましてシステム全体が高価な施設となる欠点があった。
以上の従来発明,手段,システムでは、上記アスベストの崩壊等による人類への影響、特にこのまたアスベストを除去する作業員の健康一連の作業を考慮した発明は、なされていないのが現状なのである。
特開平4−49377 明細書 特許2815379号 明細書 特開平8−28026 明細書 特開平8−28027 明細書
而して発明の目的は、建物等の構造物に付着しているアスベスト除去する場合、その除去作業により曝露されたアスベストを吸い込む危険性や周囲に与える悪影響を全て回避できるアスベスト除去の施行方法を提唱することにある。
他に本発明の目的は、安価で取扱便利なアスベストを建物からほぼ完全に除去できるアスベスト除去の施行方法を提唱するにある。
他に本発明の目的とするところは、アスベスト除去後のさらなる細かい部分のアスベストをも除去する施行方法を提唱するにある。
他に本発明の目的とするところは、安全な環境でアスベスト除去作業が行なわれる施行方法を提唱するにある。
他に本発明の目的とするところは、安全な人に頼らないアスベスト除去の施行方法を提唱するにある。
然るに本願発明者は、このアスベストを建物から完全に除去する手段としてドライアイスを用いることが最適であることを見いだしたのである。
そして本発明アスベスト除去の施行方法の特徴は、アスベスト(石綿)を有する建造物を解体することなくして、アスベスト層にドライアイス粒を噴射して、アスベストをその施工面から除去することである。
即ち上記のドライアイス粒はこれをアスベスト層に向けて噴射させると、該アスベスト層に衝突した衝撃で爆発しその際、アスベスト層との膨張率の違いによりアスベスト層剥離作用が生じることとなるのである。それはドライアイス粒が常温に触れると固体から気体に急激に昇華するためで、アスベスト層に入りこんだドライアイス粒の膨張で、アスベスト層は硬化し脆くなって剥がれやすい状態となるのである。
他に本発明アスベスト除去の施行方法の特徴は、ドライアイス粒をその施工面に向けて噴射する高圧噴射装置と、ドライアイスホッパと、コンプレッサと、ドライアイスホースと、ドライアイスノズルと、蛇腹状条など伸縮できる構造のであり、その軸線には上記ドライアイスノズルが上端近くで開放されたドライアイスホースとを有し、上端は上記の施行面の周囲に密装でき、末端は排気ポンプを介して集塵物収容部と接続しているダクト筒があることである。
他に本発明アスベスト除去の施行方法の特徴は、ドライアイスホッパと、コンプレッサと、ドライアイスホースと、ドライアイスノズルからなるドライアイス噴射装置と、上記上端は上記の施行面の周囲に密装でき、末端は排気ポンプを介して集塵物収容部と接続しているダクト筒とはそれぞれ別々に配置させたことである。
他に本発明アスベスト除去の施行方法の特徴は、上記のドライアイス粒の径を0.1mm〜0.5mmとしたことである。
他に本発明アスベスト除去の施行方法の特徴は、アスベストを有する建造物を解体することなくして、アスベスト層にドライアイス粒を噴射してアスベストをその施工面から除去する際、この施行範囲をペット樹脂のシートで隔離空間を造ることである。
他に本発明アスベスト除去の施行方法の特徴として上記ペットの樹脂のシートは、−100pa〜−1000以上paの風圧環境条件に耐えるものであることである。
他に本発明アスベスト除去の施行方法の特徴は、上記ドライアイス粒を噴射する際、ドライアイスブラストにおける危険を防止するため、直径約300mm程度のダクトホースをアスベスト面に密着等してアスベストを前記アスベスト施工面から除去することである。
他に本発明アスベスト除去の施行方法の特徴として上記ダクトホースのバキューウム能力は、ブラスト能力の約4以上とすることである。
他に本発明アスベスト除去の施行方法の特徴として、好ましくは上記おけるダクトホースのバキューウム能力は、ブラスト能力即ち10kgf/cm2,.11m/min、バキューウム能力50m/min.150mmaqであることである。
他に本発明アスベスト除去の施行方法の特徴は、建築物のアスベスト施工面に付着しているアスベスト層を除去するにあたり、除去すべきアスベスト層にドライアイスを噴霧する作業など一連の作業を、遠隔操作機能をもったロボットを用いたことである。
而して発明の効果は、ドライアイスを用いたことでその優れた作用により、ほぼ完全にアスベストを建物から完全に除去することができたのである。
他に本発明の効果とするところは、少ない行程でアスベストをほぼ完全に除去できる一連施行方法を提唱することができたことである。
他に本発明の効果とするところは、アスベスト除去の際、アスベスト施行面の小さな穴に入りこんだアスベスト渣も除去できる施行方法を提唱できたことである。
他に本発明の効果とするところは、安全な環境でアスベスト除去作業が行なわれる施行方法を提唱できたことである。
他に本発明の効果とするところは、安全な人に頼らないアスベスト除去の施行方法を提唱できたことである。
他に本発明の効果は、上記ドライアイス層への付与には、特に専用の噴霧機器を必要とせずごくありふれた噴射手段,手段でよく、経験や専門知識を必要とせず手軽に短時間で行なうことができたのである。
なお、ドライアイス粒の径や、アスベスト層に噴霧力を限定することで、アスベスト除去剤の浸透をさらに効果的にできたのである。
またこの時アスベスト除去する建物の部位は隔離空間とし、この隔離空間覆いは風圧環境条件に耐えるペットの樹脂のシートしたことにより、剥離されたアスベストが他に飛散しないよう配慮したものである。
なお、この時のダクトホースのバキューウム能力も所定のものとすること、あるいは除去すべきアスベスト層にドライアイスを噴霧する作業、剥離されたアスベストを排出する作業など一連の作業を、遠隔操作機能をもったロボットを用いることもできるのである。
〔事前調査〕
本発明を実施するに当たっては、前記アスベストが実際に使用されている現場の事前調査を行なう必要がある。図1はこの事前調査のフローチャートで、(1)は事前調査開始である。続いて実際の現場に赴いて目視あるいはその建物の設計図などの提供を受け目視調査(2)を行なう。
その結果、当該箇所にアスベストが使用されているか否(3)か、を行ない、使用されていなければアスベストの使用なしとの判定(4)を出し、当然のことながら無アスベスト商品(5)であるとして、調査を完了する。
またアスベストが使用されていれば、その分析(6)を行なうかどうかの判断を行ない、アスベストの使用なしとの判定(4)がなされ、アスベスト製品(7)である事を最終的に確認する。なお、この場合アスベスト製品(7)と看做される場合も含まれる。
問題はかかるアスベスト製品(7)が使われているか否か判定が不明(8)の場合、まずそれは吹き付け手段(9)によるものか、それ以外かの判断を行なう。そしてそれが吹き付け(10)手段(9)になるものであれば、分析調査(11)を行ない先のアスベスト製品である或いは否の最終判断を行なう。
いま吹き付け手段以外の手段(12)であれば、先の分析調査を行なうかその分析(6)を行ない、その後の分析調査(11)でアスベスト製品である或いは否の最終判断を行なう。
なお、図2で示した写真は上記事前調査の結果アスベスト製品が使われていることが確認されたもので、建物(13)に施工されたアスベスト製品(7)は、アスベスト製品が正に剥がれようとする危険な状態にあることが判明した例である。
この事前調査の完了記録でこれを簡単に箇条書きに纏めてみると、
1,アスベストのサンプリング
2,エアモニタリング(分析)
3,周囲環境の特殊性の調査と把握
4,安全対策の検討,処理計画
5,発注者の要望,検討処理計画
6,その他の事前検討事項の処理計画
などであり、これは日本国の法律石綿(以下アスベスト規則という)規則第3条,8条に則ったものでる。
これらの事前調査事前検討事項が完了したら、発注者との契約をするために工事計画書が作成される。それには概ね
1,作業の段取り打合せ事項
2,必要機械機器,消耗品などの手配と概算費用
3,計画書,関係官庁への届け出で書類作成(アスベスト規則第90条,第5条に則ったもの)と概算費用
4,その他最終的施行期日を,総費用の見積もりなどであり、これもアスベスト規則第4条に則ったものである。また作業者(労働者)に対してはアスベスト規則第36条,第27条に則った教育が行なわれること当然である。
そしてその規則は、
1,「作業の方法および順序の明示」を要求されるものであるが、本発明はこの点優れた作業方法と安全で能率的な作業行程を提唱できたのであり、それは以下の実施例で明瞭にする。
2,「アスベスト粉塵飛散を防止し、または抑制する方法」で、本発明はこの点でも優れた作業方法と安全で能率的な作業行程を提唱できたのであり、それも以下の実施例で明瞭にする。また、
3,「作業者(労働者)へのアスベスト粉塵の暴露を防止する方法」であるが、この点でも、本発明は安全な作業行程を提唱できたのであり、これも以下の実施例で明瞭にする。そして契約が締結されると工事開始となるのである。
次に、アスベスト除去一連の作業方法の態様について説明するに当たり、は図3に示した装置全体の配置図で先ず全体構成を説明すると、図で(15)はドライアイスの高圧噴射装置,(16)はドライアイスホッパ,(17)はコンプレッサ,(18)ドライアイスホース,(19)ドライアイスノズルである。
また(20)は例えば蛇腹状条など伸縮できる構造のダクト筒であり、その軸線には上記ドライアイスノズル(19)が上端近くで開放されたドライアイスホース(18)が内装され、ダクト筒(20)の上端は天井(14)の施行面(21)(22)の周囲に密着でき、末端は図示しない排気ポンプを介して適当なアスベスト渣の収容施設と外気に接触することなく連なっている。
しかしてドライアイスホッパ(16)からコンプレッサ(17),ドライアイスホース(18)を介してドライアイス(23)を、ノズル(19)から天井(14)の施行面(21)(22)に噴射する。この場合ドライアイス(23)は、その温度が例えば−78度Cであり、その粒子径は1mm〜0.5mmが好ましい。
また作業環境により集塵機構は、図4のように別に設けてもよい。即ち図で(24)は上端を上記ドライアイスの噴射部分近くに開放させたホース(25)をもつ集塵装置であり、(26)はファン,(27)はモータ,(28)は集塵部,(29)は排気口である。
ここでモータ(27)を駆動するとファン(26)が回転し、ファン(26)によって、アスベスト残渣ドライアイス(23)等とともにホース(25)で吸引される。そしてアスベストの渣を残し吸引された気体は、集塵部(28)の排気口(29)を通過して排気されるようになっている。
この時ドライアイスは昇華するので、廃材として残存することなく、アスベスト残渣のみが集塵されることになる。また、噴射されるドライアイス(23)粒は、アスベスト残渣の剥離に必要な衝撃力を与えることができるとともに、壁面部分や天井部分の施工面(21)(22)の飛泡(30)までも昇華した炭酸ガスが侵入して、除去作業を容易にすることができる。こうして、天井(14)部の施工面(21)(22)には実質的にほとんどアスベストを残すことがない完全なアスベスト除去が達成される。
なお、以上のドライアイスによるアスベスト残渣除去行程には、ドライアイス・ブラスト機によりこれを除去する行程が有効なのである。このドライアイス・ブラスト機の原理は、圧縮空気と共にドライアイス・ペレットがノズルを通じ噴射され細かな飛泡に入り込んでいるアスベストを除去する。この時ドライアイス・ペレットは瞬時に昇華し廃材として残存することが無い。
また剥れ落ちたアスベストはHEPAフィルター内蔵の集塵機により集塵され、実質的にほとんどのアスベストが除去される。そしてこのドライアイス・ブラスト機による剥離作業中にはコンニャク混合液の噴霧を同時に行なえ、アスベスト残渣の粉塵飛散を防ぎ効率の良いアスベスト除去を行なうことができるのである。
また、図5の実施例で(31)はアスベスト除去の施行方法を実施するに当たっての施行部分はペット樹脂のシート(32)で造った隔離空間である。
この場合ペットの樹脂のシート(32)は、−100pa〜−1000以上paの風圧環境条件に耐えるものである必要がある。言換えれば対象エリアを(−20mmaq〉換気回数換算でH/10回から12回)の負圧条件にすることである。
ここでかかるペット樹脂を使用する理由は、他の樹脂例えばポリエチレンフィルムに対してかかるペット樹脂が表3に示すように凡ゆる点でとくに勝れているからである。
Figure 2008038519
また図6で(33)は、上記ドライアイス(23)粒を噴射する際のドライアイスブラストにおける危険を防止するため、上記の隔離空間(31)に設置した直径約300mm程度のダクトホースである。そしてアスベスト面(21)(22)に密着等してアスベスト残渣を前記アスベスト施工面から除去する際、かかるダクトホース(33)を除去するアスベスト層の近くに配置し、除去したアスベストの屑を除去するものであるが、この場合このダクトホース(33)のバキューウム能力はブラスト能力の約4以上が適当で、好ましくはそのブラスト能力10kgf/cm2,.11m/min、バキューウム能力50m/min.150mmaqがよい。
以上のようにかかる隔離作業環境は、ペット樹脂を用いたことで充分強靱であり、クリーンルーム設計に基づく「class100,000レベル」の「負圧環境」を実現し、作業環境内の清浄度をアップ、曝露環境の清浄度をアップさせる為、作業効率も頗るアップさせ得たのである。そしてその為、行程が短縮でき価格も安価におさえる事ができるようになったのである。
よって上記のシステムにより、工場内環境悪化の原因となる製造行程時に発生する臭気を、高濃度オゾン等で臭気5ppm以上にあって殆ど浄化できるのである。
上記一連の作業あっては、出来る限り遠隔操作で作動するロボットの使用が好ましい。
例えば図7で、(34)は上記と同様のアスベストが付着している建物内部ある。そして(35)はこの建物内部にあって、図示および詳細な説明を省略した遠隔操作で作動可能な移動搭である。
またこの移動搭(35)の上端部分にはシリンダとピストンの構成等で昇降可能にしてかつ上端部に、自由方向に曲げられるノズル(36)が取付けられた取り付け板(37)があり、この近くに設けられたアスベストとドライアイスの渣を吸収するホッパ(38)は上記アスベスト及びドライアイスの渣を吸取るホース(39)と連なっている。
事前調査のフローチャート アスべストが付着した天井の説明図 アスベスト除去方法の説明図 他のアスベスト除去方法の説明図 隔離空間の説明図 同機器,ホースの配置説明図 ロボットを用いた実施例の説明図
符号の説明
1 事前調査開始
2 目視調査
3 アスベスト使用の有無
4 判定
5 無アスベスト商品
6 分析
7 アスベスト商品
8 不明
9 吹き付け手段
10 分析調査
11 吹き付け剤
12 以外の手段
13 建物
14 天井
15 高圧噴射装置
16 ドライアイスホッパ
17 コンプレサ
18 ドライホース
19 ノズル
20 ダクト筒
21,22 アスベスト層
23ドライアイス
24 防塵装置
25 ファン
26 ホース
27 モータ
28 集塵部
29 排気口
30 飛泡
31 隔離空間
32 シート
33 ダクトホース
34 建物内部
35 移動搭
36 ノズル
37 取付け板
38 ホッパ
39 ホース

Claims (10)

  1. アスベスト(石綿)を有する建造物を解体することなくして、アスベスト層にドライアイス粒を噴射して、アスベストをその施工面から除去することを特徴とするアスベスト除去の施行方法。
  2. 上記請求項1に示すドライアイス粒をその施工面に向けて噴射する高圧噴射装置と、ドライアイスホッパと、コンプレッサと、ドライアイスホースと、ドライアイスノズルと、蛇腹状条など伸縮できる構造のであり、その軸線には上記ドライアイスノズルが上端近くで開放されたドライアイスホースとを有し、上端は上記の施行面の周囲に密装でき、末端は排気ポンプを介して集塵物収容部と接続しているダクト筒があることを特徴とするアスベスト除去の施行方法。
  3. 上記請求項2に示す高圧噴射装置と、ドライアイスホッパと、コンプレッサと、ドライアイスホースと、ドライアイスノズルからなるドライアイス噴射装置と、上記上端は上記の施行面の周囲に密装でき、末端は排気ポンプを介して集塵物収容部と接続しているダクト筒とはそれぞれ別々に配置させたことを特徴とするアスベスト除去の施行方法。
  4. 上記請求項1乃至3に示したドライアイス粒の径を0.1mm〜0.5mmとしたことを特徴としたアスベスト除去の施行方法。
  5. アスベストを有する建造物を解体することなくして、アスベスト層にドライアイス粒を噴射してアスベストをその施工面から除去する際、この施行範囲をペット樹脂のシートで隔離空間を造ることを特徴としたアスベスト除去の施行方法。
  6. 上記請求項5に示すペットの樹脂のシートは、−100pa〜−1000以上paの風圧環境条件に耐えるものであることが特徴のアスベスト除去の施行方法。
  7. 上記請求項1乃至5に示すドライアイス粒を噴射する際、ドライアイスブラストにおける危険を防止するため、直径約300mm程度のダクトホースをアスベスト面に密着等してアスベストを前記アスベスト施工面から除去することを特徴とするアスベスト除去の施行方法。
  8. 上記請求項7に示すダクトホースのバキューウム能力は、ブラスト能力の約4以上とすることが特徴のアスベスト除去の施行方法。
  9. 好ましくは、上記請求項7におけるダクトホースのバキューウム能力は、ブラスト能力即ち10kgf/cm2,.11m/min、バキューウム能力50m/min.150mmaqであることが特徴のアスベスト除去の施行方法。
  10. 建築物のアスベスト施工面に付着しているアスベスト層を除去するにあたり、除去すべきアスベスト層にドライアイスを噴霧する作業など一連の作業を、遠隔操作機能をもったロボットを用いることが特徴の上記請求項1乃至5に示すアスベスト除去の施行方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009235838A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Hiroshima Univ アスベスト除去装置

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