JP2008037774A - 美容方法及び美容液 - Google Patents

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Abstract

【課題】有効性の高い新規な皮膚美容方法及び皮膚美容液等を提供すること。
【解決手段】つぎのステップ(1)及び(2)を少なくとも含む皮膚美容方法;(1)皮膚の表面に重量平均分子量50万〜400万のヒアルロン酸又はその塩の水性溶液を適用するステップ、(2)ステップ(1)の後、当該水性溶液を皮膚に擦り込むステップ。この水性溶液の皮膚への擦り込みは、当該水性溶液の粘性感がなくなるまで行うことが好ましい。この方法は、さらにつぎのステップ(3)を少なくとも含んでいてもよい;(3)ステップ(2)の後、前記水性溶液を擦り込んだ皮膚の表面の領域に化粧水を適用するステップ。重量平均分子量50万〜400万のヒアルロン酸又はその塩を少なくとも含有する水性溶液からなる皮膚美容液や皮膚美容キット。これらによって、皮膚の表面の皺を簡便かつ顕著に減少・消失させ、さらに潤い感を付与することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚の新規な美容方法及び皮膚美容液等に関するものである。
本出願書類において使用する略号及びその意義は以下の通りである。
HA:ヒアルロン酸
例えば、特許文献1には、平均分子量100,000〜5,000,000のHAと他の所定の成分とを配合してなる皮膚化粧料が記載されている。
しかし、重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩の水性溶液を皮膚に擦り込むことについては、記載も示唆もない。
特開平1−22812号公報
本発明は、有効性の高い新規な皮膚美容方法及び皮膚美容液等を提供することを課題とする。
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩の水性溶液を用いることにより、極めて有効性の高い皮膚美容方法、皮膚美容液等を提供することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下のステップ(1)及び(2)を少なくとも含む皮膚美容方法(以下、「本発明方法」という。)を提供する;
(1)皮膚の表面に重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩の水性溶液を適用するステップ、
(2)ステップ(1)の後、当該水性溶液を皮膚に擦り込むステップ。
本発明方法は、さらに以下のステップ(3)を少なくとも含む態様を包含するものである;
(3)ステップ(2)の後、前記水性溶液を擦り込んだ皮膚の表面の領域に化粧水を適用するステップ。
また本発明方法は、水性溶液中のHA又はその塩の濃度が、0.5重量%〜2重量%である態様を包含するものである。
また本発明方法における水性溶液の皮膚への擦り込みは、当該水性溶液の粘性感がなくなるまで行う態様を包含するものである。
また本発明方法における「皮膚」は、皺の減少又は消失を所望する部位の皮膚である態様を包含するものである。
また本発明は、重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩を少なくとも含有する水性溶液からなる皮膚美容液(以下、「本発明美容液」という。)を提供する。
本発明美容液は、水性溶液中のHA又はその塩の濃度が、0.5重量%〜2重量%である態様を包含するものである。
また本発明美容液は、皮膚の表面の皺を減少又は消失させるために用いられる態様を包含するものである。
また本発明美容液は、皮膚に擦り込んで用いられる態様を包含するものである。この皮膚への擦り込みは、当該美容液の粘性感がなくなるまで行われる態様を包含するものである。
また本発明は、本発明美容液と化粧水とを構成成分として少なくとも含む、皮膚美容用キット(以下、「本発明キット」という。)を提供する。
本発明によれば、皮膚表面における皺を簡便かつ顕著に減少又は消失させることができ、かつ皮膚に潤い感を与えることができることから、極めて有用である。
<1>HA又はその塩
本発明において用いるHA又はその塩の由来は特に限定されず、鶏冠、臍帯、HAを産生する微生物等から分離、精製されたHAを用いることができる。
HAの塩としては、例えば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等の無機塩基との塩、及びジエタノールアミン塩、シクロヘキシルアミン塩、アミノ酸塩等の有機塩基との塩などが例示される。本発明においては皮膚に適用されることから、これらの塩のなかでも生理学的に許容される塩を用いることが好ましい。これらのHA又はその塩は、単独で用いてもよく、複数種類を組み合わせて用いてもよい。
HAの塩としては、なかでもHAナトリウム、HAリチウム及びHAカリウムからなる群から選択される1又は2以上のものが好ましい。なかでもHAナトリウムを用いることが好ましい。
本発明において用いるHA又はその塩は、本発明の効果を十分に発揮させるために高分子量のものを採用する必要がある。具体的には、重量平均分子量50万〜400万のものを用いる。本発明において用いるHA又はその塩は、この重量平均分子量の範囲内にあるものである限りにおいて、いずれの重量平均分子量を有するものをも利用することができる。なかでも、60万〜390万の重量平均分子量を有するものが好ましく、60万〜380万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜370万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜350万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜320万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜300万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜280万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜250万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜220万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜200万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜180万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜160万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜140万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜120万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、60万〜100万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、70万〜100万の重量平均分子量を有するものがさらに好ましく、80万〜100万の重量平均分子量を有するものが特に好ましい。
HA又はその塩の重量平均分子量は、第十三改正日本薬局方:一般試験法・粘度測定法に従って極限粘度を測定し、Laurentらの式(Biochim.
Biophys. Acta, 42, 476(1960))によって算出することができる。
<2>HA又はその塩の水性溶液
本発明において、前記の重量平均分子量を有するHA又はその塩は、その水性溶液の状態で用いられる。ここで「水性溶液」とは、水を溶媒とする溶液である限りにおいて特に限定されない。例えば、HA又はその塩を水に溶解させたもの(HA又はその塩の水溶液)や、HA又はその塩を生理食塩食塩水や緩衝液に溶解させたもの(HA又はその塩の生理食塩水溶液や緩衝液溶液)などは、いずれも「HA又はその塩の水性溶液」の概念に包含される。
かかる水性溶液中のHA又はその塩の濃度は、そのHA又はその塩の分子量の高さに起因する粘性が損なわれない程度の濃度である限りにおいて特に限定されない。具体的には、0.5重量%〜2重量%、0.5重量%〜1.5重量%、0.5重量%〜1.4重量%、0.6重量%〜1.4重量%、0.5重量%〜1.3重量%、0.6重量%〜1.3重量%、0.7重量%〜1.3重量%などの濃度範囲を例示することができる。
また、かかる水性溶液には、HA又はその塩に対して悪影響を与えず、かつ、本発明の効果(皺の減少又は消失、及び潤い感の付与)を損なわない限りにおいて、他の成分をさらに含有させることもできる。このような「他の成分」の一例として、慣用の安定化剤、防腐剤、保存剤、緩衝剤、浸透圧調整剤、香料、着色料、酸化防止剤などの成分を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
<3>本発明方法
本発明方法は、以下のステップ(1)及び(2)を少なくとも含む皮膚美容方法である;
(1)皮膚の表面に重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩の水性溶液を適用するステップ、
(2)ステップ(1)の後、当該水性溶液を皮膚に擦り込むステップ。
以下、ステップごとに説明する。
ステップ(1)は、皮膚の表面に重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩の水性溶液を適用するステップである。
ここにいう「皮膚」は、本発明による効果(皺の減少及び/又は消失や、潤い感の付与等)を所望する部位の皮膚である限りにおいて特に限定されない。なかでも、皺の減少・消失や、潤い感が特に求められる部位である「顔」の皮膚であることが好ましい。
ステップ(1)は、このような皮膚の表面に、重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩の水性溶液を適用するステップである。「HA又はその塩」、その好ましい重量平均分子量、「HA又はその塩の水性溶液」等については、前記の<1>及び<2>で説明した通りである。
重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩の水性溶液の皮膚表面への適用の方法は、当該水性溶液が皮膚の表面に接触した状態になる限りにおいて特に限定されない。例えば、所望する部位の皮膚の表面に当該水性溶液を直接滴下したり、当該水性溶液を手指や掌などに取ってこれを所望する部位の皮膚の表面に塗布したりパッティングしたりすることは、いずれもここにいう「皮膚の表面への適用」の概念に包含されるものである。
このようにして適用される重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩の水性溶液の量は、本発明による効果(皺の減少及び/又は消失や、潤い感の付与等)を所望する皮膚領域の面積等に応じて、当業者が適宜設定することができる。
ステップ(2)は、ステップ(1)の後、重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩の水性溶液を皮膚に擦り込むステップである。
当該水性溶液の皮膚への擦り込みは、当該水性溶液を皮膚の表面に単に塗布(延伸)するような概念を包含するものではなく、当該水性溶液を皮膚に向かって圧力をかけつつ擦って染み込ませることにより行うものである。かかる皮膚への擦り込みは、手指や掌を用いて行ってもよく、手指や掌に代わる用具等を用いて行ってもよい。
本発明において用いる重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩の水性溶液は、粘性を有しており、ステップ(1)において皮膚に適用した際に手指で触れると粘性感やべたつき感を有している。そして、この水性溶液が十分に皮膚に擦り込まれると、その後その皮膚の表面を手指等で触れても粘性やべたつき感がなくなる。したがって、当該水性溶液の皮膚への擦り込みは、当該水性溶液の粘性感がなくなるまで行うことが好ましく、これにより当該水性溶液が十分に皮膚に擦り込まれたことを容易に覚知することができる。
本発明方法は、以上のステップ(1)及び(2)を少なくとも含んでいる限りにおいて、他のステップをさらに含んでいてもよい。例えば、さらに以下のステップ(3)を含んでいてもよい。
(3)ステップ(2)の後、前記水性溶液を擦り込んだ皮膚の表面の領域に化粧水を適用するステップ。
ここで用いる「化粧水」は、皮膚を健やかに保つために皮膚表面に塗布される透明又は半透明の液状の化粧料であり、その種類等も特に限定されず、市販のものをそのまま用いることができる。
「化粧水の適用」の方法は、ステップ(2)において重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩の水性溶液を擦り込んだ皮膚の表面の領域に、化粧水が接触した状態になる限りにおいて特に限定されない。例えば、当該領域に化粧水を直接滴下したり、化粧水を手指や掌などにとってこれを当該領域に塗布したりパッティングしたりすることは、いずれもここにいう「化粧水の適用」の概念に包含されるものである。これにより、本発明による効果(皺の減少及び/又は消失や、潤い感の付与)をさらに高めることができる。
ここで用いる化粧水の量は、本発明による効果(皺の減少及び/又は消失や、潤い感の付与等)を所望する皮膚領域の面積等に応じて、当業者が適宜設定することができる。
本発明方法は、上記のステップ(1)及び(2)(場合によってはさらにステップ(3))を1回だけ行うことで1セットとしてもよく、複数回行うことで1セットとしてもよい。
また本発明方法は、1日1セット行ってもよく、1日2〜3セットに分けて行ってもよい。また本発明方法は、毎日行ってもよく、1〜2日おきに行ってもよいが、毎日行うことが好ましい。また本発明方法は、長期間続けることによりその効果をさらに高めることができることから、例えば、少なくとも1週間〜3週間続けることが好ましい。
<4>本発明美容液
本発明美容液は、重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩を少なくとも含有する水性溶液からなる皮膚美容液である。
本発明美容液の成分である「HA又はその塩」、その好ましい重量平均分子量、「HA又はその塩の水性溶液」等については、前記の<1>及び<2>で説明した通りである。
本発明美容液は、重量平均分子量50万〜400万のHA又はその塩を、前記<2>で説明した通り「水を溶媒とする溶液」とすることによって製造することができる。
例えば、本発明美容液を「HA又はその塩の水溶液」の形態とするときは、HA又はその塩を水に溶解させればよく、「HA又はその塩の生理食塩水溶液又は緩衝液溶液」の形態とするときは、HA又はその塩を生理食塩水又は緩衝液に溶解させればよい。
本発明美容液は、皮膚の表面の皺を減少及び/又は消失させたり、皮膚に潤い感を付与するために用いることができる。
本発明美容液は、前記<3>において詳説した本発明方法に従って使用することができる。したがって、本発明美容液は、皮膚に擦り込んで用いられる態様を包含しており、この皮膚への擦り込みは、本発明美容液の粘性感がなくなるまで行われる態様を包含している。
<5>本発明キット
本発明キットは、本発明美容液と化粧水とを構成として少なくとも含む、皮膚美容用キットである。
本発明キットの構成成分である「本発明美容液」や「化粧水」については、それぞれ前記<4>及び<3>で説明した通りである。これらはそれぞれ別々の容器に充填・密封し、これらをセットにすることによって、本発明キットとすることができる。
本発明キットは、前記<3>において詳説した本発明方法(ステップ(1)、(2)及び(3)を少なくとも含むもの)に従って使用することができる。
以下、本発明を実施例により具体的に詳説するが、本発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施例に示した「処置前の皮膚状態」及び「処置後の皮膚状態」は、いずれも被験者が自発的に申告した感想及び観察者(医師)による客観的観察結果の双方が合致したものである。
比較例1
以下の被験者5名に対し、被験者ごとの以下のそれぞれの処置方法における「被験溶液を、その粘性感が消失する状態になるまで擦り込む」ステップのみを省いて処置を行った(化粧水のみを肌に十分浸透するように適用した)。その結果、いずれも改善効果は見られなかった。
比較例2
以下の被験者5名に対し、重量平均分子量20万のHAナトリウム(1%(w/v)の生理食塩水溶液)を、それぞれの被験者ごとに以下の処置方法と同様に適用した。その結果、いずれも改善効果は見られなかった。
比較例3
以下の被験者5名に対し、被験者ごとの以下のそれぞれの処置方法における「被験溶液の粘性感が消失する状態になるまで擦り込む」ステップのみを省いて処置を行った(被験物質を単に塗ることによって適用した。)。その結果、いずれもHAナトリウムの生理食塩水溶液が乾燥して皮膚表面に薄膜が形成されてしまい、改善効果は見られなかった。
(1)被験者:50歳の女性(主婦)
(2)処置前の皮膚状態:目の周囲に小皺が目立つ(特に、眉間を横走する皺が顕著である。)。
(3)被験溶液:重量平均分子量90万のHAナトリウム(1%(w/v)の生理食塩水溶液)。
(4)処置方法:夜の入浴後、被験溶液を、眼周囲の皺の中心に、当該溶液の粘性感が消失する状態になるまで擦り込み、その上に化粧水が肌に十分浸透するように適用した。この処置を、翌朝起床洗顔後も同様に行った。これを毎日、2週間続けた。
(5)処置後の皮膚状態:目周囲の小皺は明らかに減少し、眉間を横走する皺も目立たなくなった。なお、アレルギー反応などの合併症は見られなかった。
(1)被験者:56歳の女性(美容師)
(2)処置前の皮膚状態:目の周囲に縮緬皺がある(特に、目尻を中心とする縮緬皺が顕著である。)。
(3)被験溶液:重量平均分子量90万のHAナトリウム(1%(w/v)の生理食塩水溶液)。
(4)処置方法:朝晩の洗顔後、被験溶液を、皺の中心に、当該溶液の粘性感が消失する状態になるまで擦り込み、その上に化粧水が肌に十分浸透するように適用した。これを毎日、2週間続けた。
(5)処置後の皮膚状態:目尻を中心とした縮緬皺は目立たなくなり、皮膚全体の潤い感が出てきた。なお、アレルギー反応などの合併症は見られなかった。
(1)被験者:47歳の男性(医師)(観察を行った医師とは異なる者である)
(2)処置前の皮膚状態:下目瞼に沿った皺が数本目立つ。乾燥肌傾向が強い。
(3)被験溶液:重量平均分子量90万のHAナトリウム(1%(w/v)の生理食塩水溶液)。
(4)処置方法:朝晩洗顔後、被験溶液を、下目瞼に沿った皺の中心に、当該溶液の粘性感が消失する状態になるまで擦り込み、その上に化粧水が肌に十分に浸透するように適用した。使用直後、痒みなどの副作用はなかった。これを毎日、2週間続けた。
(5)処置後の皮膚状態:皺の深みは改善し、浅いものは消失した。さらに下目瞼周囲に潤い感が出てきた。なお、アレルギー反応などの合併症は見られなかった。
(1)被験者:43歳の女性(美容師)
(2)処置前の皮膚状態:目周囲に小皺(表情皺)およびほうれい線が目立つ。
(3)被験溶液:重量平均分子量90万のHAナトリウム(1%(w/v)の生理食塩水溶液)。
(4)処置方法:夜、入浴後、被験物質を、目周囲の小皺およびほうれい線を中心に、当該溶液の粘性感が消失する状態になるまで擦り込み、その上に化粧水が肌に十分浸透するように適用した。その後、さらに顔全体に被験液を薄く塗り、保湿クリームを塗った。この処置を、起床洗顔後も同様に行った。これを毎日、3週間続けた。
(5)処置後の皮膚状態:眼周囲の表情皺の改善が認められ、ほうれい線の輪郭も薄くなり改善傾向を示した。なお、アレルギー反応などの合併症は見られなかった。
(1)被験者:40歳の女性(主婦)
(2)処置前の皮膚状態:額および眉間に横走する皺が目立つ。
(3)被験溶液:重量平均分子量90万のHAナトリウム(1%(w/v)の生理食塩水溶液)。
(4)処置方法:朝晩洗顔後、被験溶液を、皺の中心に、当該溶液の粘性感が消失する状態になるまで擦り込み、その後化粧水が肌に十分に浸透するように適用した。これを毎日、3週間続けた。
(5)処置後の皮膚状態:額の皺は改善傾向にあり、薄くなっている。眉間に横走する皺は顕著な改善を示し、一部消失していた。なお、アレルギー反応などの合併症は見られなかった。
本発明は、新たな皮膚美容方法を提供できるので、エステ、美容室などの美容産業において利用されうる。また本発明美容液や本発明キットは、美容産業や家庭で実施できる美容液やキットの製造業においても利用されうる。

Claims (11)

  1. 以下のステップ(1)及び(2)を少なくとも含む皮膚美容方法;
    (1)皮膚の表面に重量平均分子量50万〜400万のヒアルロン酸又はその塩の水性溶液を適用するステップ、
    (2)ステップ(1)の後、当該水性溶液を皮膚に擦り込むステップ。
  2. さらに以下のステップ(3)を少なくとも含む、請求項1に記載の皮膚美容方法;
    (3)ステップ(2)の後、前記水性溶液を擦り込んだ皮膚の表面の領域に化粧水を適用するステップ。
  3. 水性溶液中のヒアルロン酸又はその塩の濃度が、0.5重量%〜2重量%である、請求項1又は2に記載の皮膚美容方法。
  4. 水性溶液の皮膚への擦り込みを、当該水性溶液の粘性感がなくなるまで行うことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚美容方法。
  5. 「皮膚」が、皺の減少又は消失を所望する部位の皮膚である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の皮膚美容方法。
  6. 重量平均分子量50万〜400万のヒアルロン酸又はその塩を少なくとも含有する水性溶液からなる皮膚美容液。
  7. 水性溶液中のヒアルロン酸又はその塩の濃度が、0.5重量%〜2重量%である、請求項6に記載の皮膚美容液。
  8. 皮膚の表面の皺を減少又は消失させるために用いられる、請求項6又は7のいずれか1項に記載の皮膚美容液。
  9. 皮膚に擦り込んで用いられることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載の皮膚美容液。
  10. 皮膚への擦り込みが、当該美容液の粘性感がなくなるまで行われることを特徴とする、請求項9に記載の皮膚美容液。
  11. 請求項6〜10のいずれか1項に記載の皮膚美容液と化粧水とを構成成分として少なくとも含む、皮膚美容用キット。

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