JP2008036995A - 低圧熱圧着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多層化されたプリント配線基板を、低圧で、高い位置決め精度で、被着体の凹凸に対して接着フィルムの良好な埋め込み性と接着性を有して熱圧着できる熱圧着装置を提供することにある。
【解決手段】接着フィルムにより少なくとも2つの被着体を熱圧着するため、所定の溶融粘度を有する薄膜Aステージ樹脂フィルムを介して低圧で熱圧着する熱圧着装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多層配線基板を製造するため複数の被着体を熱圧着する熱圧着装置に関し、特に、所定の温度及び真空圧の条件の下、低圧で熱圧着可能な熱圧着装置に関する。
近年、半導体ICの高速・高集積化、メモリの大容量化や、電子機器の小型化、軽量化、薄型化などが急速に進展し、それに伴いプリント配線基板に要求される特性もますます多様化しかつ精密化されたものが要求されている。
ここで、プリント配線基板やその材料として用いられる銅張積層板などの積層板は、一般に、紙やガラスクロスなどの基材に、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を溶剤に分散または溶解させた樹脂ワニスを含浸させ、次いで乾燥させて半硬化状態としたプリプレグを用いて製造されている。
具体的には、銅張積層板は、一般に、プリプレグの片面もしくは両面に銅箔を重ね合わせ、これを加熱加圧して、プリプレグの樹脂を硬化させることにより製造され、多層銅張積層板は、両面に回路パターンが形成された内層回路板の片面もしくは両面にプリプレグを介して銅箔を重ね合わせ、これを加熱加圧して、プリプレグの樹脂を硬化させることにより製造される。そして、製造された銅張積層板や多層銅張積層板の銅箔に、パターニングを行い、所望の配線パターンを形成することにより、多層化されたプリント配線基板が製造される。
多層化されたプリント配線基板の製造においては、プリプレグ内における気泡の残存を防止するため、加熱加圧の際における圧力制御は、初期には低圧とし、その後、プリプレグの樹脂が溶融する過程で高圧とする2段方式が一般に用いられている。
(社)プラスチック成形加工学会編 「先端成形加工技術」 シグマ出版 1999年12月25日
しかしながら、このような従来の圧力制御方式では、樹脂の溶融から樹脂が硬化して冷却するまで高圧で加圧されるため、熱硬化以前に、精確な位置合わせを可能とする簡易な熱圧着装置が求められていた。また、従来、熱圧着するためにも、接着フィルムとしてBステージ樹脂フィルムを用いて多層化されたプリント配線基板を高圧で加圧する必要があることから、装置が大型化し、装置の設置スペース、作業スペース、装置を稼動させるための動力エネルギーも要し、その結果、稼動費用も高くなるという問題も生じていた。さらに、装置が大型化すると、装置を稼動させるための構造も複雑になるという問題も生じていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、多層化されたプリント配線基板を低圧で熱圧着できる装置を提供することである。第2の目的は、位置決め精度が高く、被着体である基板の凹凸に対して接着フィルムの良好な埋め込み性と接着性を有した多層化されたプリント配線基板を熱圧着できる装置を提供することである。また、第3の目的は、多層化されたプリント配線基板を低圧で熱圧着できることから、小型化された装置を提供することである。第4の目的は、省スペースかつ省エネルギー、そして、稼動費用も安価にすることができる多層化されたプリント配線基板を熱圧着できる装置を提供することである。さらに、第5の目的は、装置の構造が複雑ではない多層化されたプリント配線基板を熱圧着できる装置により、プリント配線基板の設計変更にも柔軟に対応できるプリント配線基板を熱圧着できる装置を提供することである。
以上のような目的を達成するため、本発明に係る装置においては、接着フィルムにより少なくとも2つの被着体を熱圧着するため、所定の溶融粘度を有する薄膜Aステージ樹脂フィルムを介して低圧で熱圧着する。
具体的には、本発明に係る装置は、
所定の温度及び真空圧の下、少なくとも2つの被着体を所定の接着フィルムを介して被加工物として、低圧で熱圧着する装置であって、
前記接着フィルムは、所定の溶融粘度を有する薄膜Aステージ樹脂フィルムである、
ことを特徴とする。
上述した発明によれば、所定の温度及び真空圧の下、少なくとも2つの被着体を所定の接着フィルムを介して被加工物として、低圧で熱圧着することから、高圧による熱圧着を必要とせず、熱圧着する装置を小型化することが可能となるため、軽量、コンパクト、さらにはポータブルな熱圧着装置とすることができるとともに、装置の設置スペース及び作業スペースに関して省スペース化が可能となる。また、高圧による熱圧着の場合と比較して、低圧による熱圧着の場合は、装置を稼動させるための電力等の動力エネルギーも低減することが可能となるため、省エネルギーかつ稼動費用も安価にすることができる。さらに、装置が小型化することにより、熱圧着のための構造も簡易なものとすることが可能となり、プリント配線基板の設計変更に対しても柔軟に対応できるとともに、作業性をも向上させることができる。
また、所定の温度及び真空圧の下、低圧で熱圧着し、接着フィルムが所定の溶融粘度を有する薄膜Aステージ樹脂フィルムであることから、流れ性が良いため、高圧による熱圧着を行うことなく低圧の熱圧着により、基板の凹凸に対して接着フィルムの良好な埋め込み性と後工程である熱硬化工程により良好な接着性を有する多層化されたプリント配線基板を熱圧着できる。さらに、接着フィルムとして薄膜Aステージ樹脂フィルムを用いていることから、被着体への貼り付けが容易に行えるだけでなく、熱圧着後の接着フィルムもAステージ状態である場合は剥離も容易に行うことができる。
なお、真空圧の下、熱圧着することから、被着体と接着フィルムとの間に存在する空気を抜くことが可能となり、被着体と接着フィルムとを密着して熱圧着することができる。
ここで、「被着体」とは、ガラス基板、ガラスエポキシ基板、フェノール基板、BT(Bismaleimide Triazine)基板、ポリイミド基板、セラミック基板等のプリント配線基板と、銅やアルミニウム等の金属箔、ポリエステル、ポリエチレン、PET等の樹脂キャリアフィルム等の支持体とをいう。
「接着フィルム」とは、接着フィルムを介して被着体同士を熱圧着した後、所定の温度の下、熱硬化させて被着体同士を接着する熱硬化性樹脂のフィルムをいう。具体的には、熱圧着された被加工物の接着フィルムは、後工程の熱硬化工程により、半硬化の状態で、溶剤に膨潤して、加熱することにより軟化するBステージ状態、さらには、完全硬化の状態で、溶剤に不溶で、加熱しても不融のCステージ状態にすることにより、接着フィルムを介して被着体を接着する。
また、「Aステージ樹脂フィルム」とは、架橋反応開始前の熱硬化性樹脂のフィルムをいい、具体的には、熱硬化樹脂が未硬化の状態で、溶剤に可溶で、加熱することにより溶融する状態にある樹脂フィルムをいい。例えば、エポキシ樹脂組成物等を含む所定の樹脂組成物を、溶剤で希釈してワニスとし、これを被着体、例えば支持体の表面に塗布して乾燥させた未硬化フィルムをいう。ワニスとして使用可能な「溶剤」は、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、更に、トルエン、キシレン等の芳香族溶剤、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート等の高沸点溶媒等が挙げられる。さらに、接着フィルムを、支持体から剥離したフィルムの形態として用いる場合、支持体はシリコーン化合物等で離型処理されていることが好ましい。
さらに、接着フィルム、特にAステージ樹脂フィルムの接着フィルムは、熱圧着温度における溶融粘度が低すぎる場合、樹脂が流れ出して被着体間を所定の厚さで熱圧着できないため、精確な位置合わせをすることができず、一方、熱圧着温度における溶融粘度が高すぎる場合、所定の厚さで熱圧着することができないが、熱圧着温度における所定範囲内の溶融粘度である場合、被着体に対する良好な埋め込み性と位置合わせ精度とを有する熱圧着を低圧で行うことができる。
本発明に係る装置として、被着体は少なくとも1つの枚葉の被着体を含む、ことが好ましい。
上述した発明によれば、被着体は少なくとも1つの枚葉の被着体を含むことから、小型化された熱圧着装置により、接着フィルムを介して枚葉化された被着体をも熱圧着することが可能となる。従って、被加工物を多層化されたプリント配線基板として作製するまでには、かなりの時間を要する熱硬化や、必要な場合にはエッチング等の様々な工程を経る必要があるが、上述した発明によれば熱圧着後の段階で、被加工物の埋め込み性や位置決め精度を簡易かつ即時に確認することができる。この結果、多様な基板の設計変更に対しても柔軟に対応でき、試作等の段階で用いることができ、さらに量産時においても歩留りの向上を図ることが可能となる。
本発明に係る装置として、搬送補助フィルムを巻き出す第1ロール手段と、被加工物と搬送補助フィルムとが熱圧着された後に被加工物から搬送補助フィルムを巻き取る第2ロール手段と、被加工物と搬送補助フィルムとが熱圧着された後に搬送補助フィルムから被加工物を剥離する剥離手段とを備えるロール・ツー・ロール手段を有する、ことが好ましい。
上述した発明によれば、ロール・ツー・ロール手段を有することから、連続的にかつ高速に、被加工物を量産できるため、製造工程における熱圧着工程の短縮化、量産化、低コスト化等を実現することができる。
ここで、「搬送補助フィルム」とは、熱圧着後の被加工物を搬送するフィルムをいい、機械的強度特性、寸法安定性、透明性、光学特性、耐熱性、電気絶縁性、耐薬品性等の特性に優れた樹脂フィルムが好ましく、例えばPET樹脂フィルムが挙げられる。
本発明に係る装置として、被着体は一の被着体と他の被着体とを含み、被加工物は、一の被着体が接着フィルムを介して他の被着体に密着して熱圧着され、一の被着体および/または他の被着体は被着体フィルムであり、被着体フィルムには、接着フィルムが所定の厚さで貼着されている、ことが好ましい。
上述した発明によれば、被着体フィルムには、接着フィルムが所定の厚さで貼着されていることから、接着フィルムの薄膜化により強度特性を失った接着フィルムに対しても被着体フィルムの強度特性により、フィルム状の被着体フィルムと接着フィルムとが一体となった熱圧着装置に対する連続的な供給が可能となる。従って、連続的に、被加工物を量産できるため、さらなる、製造工程における熱圧着工程の短縮化、量産化、低コスト化等を実現することができる。
本発明に係る装置として、少なくとも2つの被着体を接着フィルムを介して被加工物として、低圧で熱圧着する熱圧着手段を有し、熱圧着手段は、熱圧着手段と被加工物との間に、クッション部材を有し、クッション部材は、被加工物との間に鏡面仕上げされたプレートを有するとともに、クッション部材の内部に熱媒が充填されたときに、接着フィルムを介して被着体を密着して熱圧着させる、ことが好ましい。
上述した発明によれば、熱圧着手段と被加工物との間にプレートを介して被加工物を圧接するクッション部材を有することから、鏡面仕上げされたプレートの平面形状を保持したまま、多層化された被着体と接着フィルムと間の空気を抜き出させる動きが可能となるため、被着体と接着フィルムとを密着して圧着することができる。
本発明に係る装置として、クッション部材は、被加工物を圧接する第1クッション部材と、第1クッション部材と連結する熱媒の流路を有するとともに被加工物を圧接する第2クッション部材とを含み、熱媒は第1クッション部材から第2クッション部材の順に充填される、ことが好ましい。
上述した発明によれば、第1クッション部材と第2クッション部材とを有し、熱媒が第1クッション部材から第2クッション部材の順に充填されることから、中央部分から周縁部の方向に、あるいは、矩形の被着体の場合は長手方向に等、クッション部材側の鏡面仕上げされたプレートの平面形状を保持したまま、多層化された被着体と接着フィルムと間の空気を抜き出して被加工物を圧接できるため、被着体と接着フィルムとを密着して圧着することができる。
ここで、「熱媒」とは、非圧縮性の熱媒をいい、例えば、熱媒油をいう。熱媒として、熱媒油を用いた場合、被加工物の熱圧着温度に加熱された状態であっても液状を保てることから、熱媒が気化することがないため、被加工物に圧力を伝達でき、被着体と接着フィルムとを密着して圧着することができる。
本発明に係る装置として、少なくとも2つの被着体を接着フィルムを介して被加工物として、低圧で熱圧着する熱圧着手段を有し、熱圧着手段は一対のロール手段である、ことが好ましい。
上述した発明によれば、熱圧着手段が一対のロール手段であることから、さらに装置を小型化することが可能となるため、軽量、コンパクト、さらにはポータブルな熱圧着装置とすることができる。
上述した発明によれば、所定の温度及び真空圧の下、少なくとも2つの被着体を所定の接着フィルムを介して被加工物として、低圧で熱圧着することから、高圧による熱圧着を必要とせず、熱圧着する装置を小型化することが可能となるため、軽量、コンパクト、さらにはポータブルな熱圧着装置とすることができるとともに、装置の設置スペース及び作業スペースに関して省スペース化が可能となる。また、高圧による熱圧着の場合と比較して、低圧による熱圧着の場合は、装置を稼動させるための電力等の動力エネルギーも低減することが可能となるため、省エネルギーかつ稼動費用も安価にすることができる。さらに、装置が小型化することにより、熱圧着のための構造も簡易なものとすることが可能となり、プリント配線基板の設計変更に対しても柔軟に対応できるとともに、作業性をも向上させることができる。
また、所定の温度及び真空圧の下、低圧で熱圧着し、接着フィルムが所定の溶融粘度を有する薄膜Aステージ樹脂フィルムであることから、流れ性が良いため、高圧による熱圧着を行うことなく低圧の熱圧着により、基板の凹凸に対して接着フィルムの良好な埋め込み性と後工程である熱硬化工程により良好な接着性を有する多層化されたプリント配線基板を熱圧着できる。さらに、接着フィルムとして薄膜Aステージ樹脂フィルムを用いていることから、被着体への貼り付けが容易に行えるだけでなく、熱圧着後の接着フィルムもAステージ状態である場合は剥離も容易に行うことができる。
さらに、接着フィルム、特にAステージ樹脂フィルムの接着フィルムは、熱圧着温度における溶融粘度が低すぎる場合、樹脂が流れ出すため被着体間を所定の厚さで熱圧着できないため、精確な位置合わせをすることができず、一方、熱圧着温度における溶融粘度が高すぎる場合、所定の厚さで熱圧着することができないが、熱圧着温度における所定範囲内の溶融粘度である場合、被着体に対する良好な埋め込み性と位置合わせ精度とを有する熱圧着を低圧で行うことができる。
なお、真空圧の下、熱圧着することから、被着体と接着フィルムとの間に存在する空気を抜くことが可能となり、被着体と接着フィルムとを密着して熱圧着することができる。
図1〜図7を用いて、本発明の実施形態に係る熱圧着装置について、図面を参照しつつ説明する。本発明の実施形態に係る熱圧着装置は、接着フィルムにより少なくとも2つの被着体を熱圧着するため、熱圧着温度において所定の溶融粘度を有する薄膜Aステージ樹脂フィルムを介して低圧で熱圧着するものである。なお、熱圧着後の接着フィルムはAステージ状態の樹脂フィルムである。
図1は本発明の第1実施形態に係る熱圧着装置100を示す概念図である。図2は本発明の第2実施形態に係る熱圧着装置200を示す概念図である。図3は本発明の第3実施形態に係る熱圧着装置300を示す概念図である。図4は本発明の第4実施形態に係る熱圧着装置400を示す概念図である。図5は本発明の熱圧着装置の熱圧着手段140を示す概念図である。図6a及び図6bは熱圧着手段140のクッション部材146cを示す概念図である。図7は本発明の熱圧着装置の他の熱圧着手段540を示す概念図である。
<<熱圧着装置>>
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態に係る熱圧着装置100は、被着体110、112、114を接着フィルム120、122を介して被加工物として熱圧着するため、一対の定盤142a、142bと、各定盤に設けられた鏡仕上げされたプレート144a、144bとからなる熱圧着手段140と、真空発生手段(図示しない)により真空状態で接着フィルムを介して被着体を熱圧着可能とするハウジング150とから構成されている。また、熱圧着手段140は、所定の温度で熱圧着するための加熱手段(図示せず)を有している。
被着体110、112、114と接着フィルム120、122とは、熱圧着手段140の定盤142a、142bに設けられたプレート144a、144bにより所定の温度で熱圧着されるため、一対のプレート144aと144bとは被着体110、112、114と接着フィルム120、122とを挟んで対向するように設けられている。
ここで、接着フィルム120、122はAステージ樹脂フィルムであることから、熱圧着温度における溶融粘度が低すぎる場合、樹脂が流れ出すため被着体間を所定の厚さで熱圧着できないため、精確な位置合わせをすることができず、一方、熱圧着温度における溶融粘度が高すぎる場合、所定の厚さで熱圧着することができないが、熱圧着温度における所定範囲内の溶融粘度である場合、被着体に対する良好な埋め込み性と位置合わせ精度とを有する熱圧着を低圧で行うことができる。
また、接着フィルムが所定範囲内の溶融粘度を有する薄膜Aステージ樹脂フィルムであることから、流れ性が良いため、高圧による熱圧着を行うことなく低圧の熱圧着により、被着体の凹凸に対して接着フィルムの良好な埋め込み性と後工程である熱硬化工程により良好な接着性を有する多層化されたプリント配線基板を熱圧着できる。さらに、接着フィルムとして薄膜Aステージ樹脂フィルムを用いていることから、被着体への貼り付けが容易に行えるだけでなく、熱圧着後の接着フィルムもAステージ状態である場合は剥離も容易に行うことができる。
従って、所定の温度及び真空圧の下、接着フィルムを介して低圧で被着体同士を熱圧着することから、高圧による熱圧着を必要とせず、熱圧着する装置を小型化することが可能となるため、軽量、コンパクト、さらにはポータブルな熱圧着装置とすることができるとともに、装置の設置スペース及び作業スペースに関して省スペース化が可能となる。また、高圧による熱圧着の場合と比較して、低圧による熱圧着の場合は、装置を稼動させるための電力等の動力エネルギーも低減することが可能となるため、省エネルギーかつ稼動費用も安価にすることができる。さらに、装置が小型化することにより、熱圧着のための構造も簡易なものとすることが可能となり、プリント配線基板の設計変更に対しても柔軟に対応できるとともに、作業性をも向上させることができる。
なお、真空圧の下、熱圧着することから、被着体110等と接着フィルム120等との間に存在する空気を抜くことが可能となり、被着体110等と接着フィルム120等とを密着して熱圧着することができる。
また、被着体114とプレート144bとの間には、連続的に被加工物を作製できるように、搬送補助フィルム132が熱圧着装置100に連続的に供給されている。搬送補助フィルム132は、搬送補助フィルム132を巻き出す搬送補助フィルム巻き出し部134と、熱圧着後の搬送補助フィルムを被加工物から図示しない剥離手段、例えばロール巻き取り手段やはつり手段等により剥離し、剥離した搬送補助フィルムを巻き取る搬送補助フィルム巻き取り部136とを有するロール・ツー・ロール手段130により、熱圧着装置100に連続的に供給されている。従って、連続的にかつ高速に、被加工物を量産できるため、製造工程における熱圧着工程の短縮化、量産化、低コスト化等を実現することができる。なお、搬送補助フィルムとしては、特に限定するものではないが、機械的強度特性、寸法安定性、透明性、光学特性、耐熱性、電気絶縁性、耐薬品性等の特性に優れたPET樹脂フィルムが好ましい。
ここで、第1実施形態の熱圧着装置100で熱圧着される被着体は、枚葉の被着体110、112、114に対して、被着体110の被着体112側表面に接着フィルム120が、そして、被着体114の被着体112側表面に接着フィルム122が貼着されている。従って、小型化された熱圧着装置100により、接着フィルム120、122を介して枚葉化された被着体110等を熱圧着することが可能となる。
従って、被加工物を多層化された基板として作製するまでには、かなりの時間を要する熱硬化や、必要な場合にはエッチング等の様々な工程を経る必要があるが、熱圧着後の段階で、被加工物の埋め込み性や位置決め精度を簡易かつ即時に確認することができる。この結果、多様な基板の設計変更に対しても柔軟に対応でき、試作等の段階で用いることができ、さらに量産時においても歩留りの向上を図ることが可能となる。なお、被着体112表面に接着フィルムを貼着することも可能であるが、熱圧着後の多層化された被加工物を薄型化するためには、被着体112表面に接着フィルムを貼着しないことが好ましい。
また、被着体114と搬送補助フィルム132との間には、接着フィルムが存在していない。従って、熱圧着後においても被加工物と搬送補助フィルム132とを容易に剥離することができる。
(実施例)
接着フィルムとして、WO2005/100435公報に開示したAステージ樹脂フィルム、すなわち、(I)フェノール骨格とビフェニル骨格を有するノボラック型エポキシ樹脂、及び重量平均分子量が10,000〜200,000であり、かつ水酸基を有する二官能性直鎖状エポキシ樹脂よりなる群から選択される1種以上のエポキシ樹脂と、(II)フェノール性水酸基の少なくとも一部を脂肪酸でエステル化した変性フェノールノボラックと、場合により(III)イソシアナート化合物と、を含むワニスをPETフィルムに塗布し、90℃で乾燥させたフィルムを採用した。上記フィルムの溶融粘度は、100℃で100Pa・s、150℃で1000Pa・s、180℃で28850Pa・sであった。第1実施形態に係る熱圧着装置を用いて、装置内の真空圧が1torrで、かつ、熱圧着温度が100℃〜180℃の条件の下、0.05MPa〜1.00MPaの範囲の圧力で被着体110等を熱圧着させた結果、接着フィルムの厚さの設定が2〜90μmであっても、熱圧着後の接着フィルムがAステージ状態のままで、かつ、被着体への良好な埋め込み性と位置合わせ精度とが実現できることを確認できた。
なお、本実施形態に係る装置による熱圧着は、接着フィルムである薄膜Aステージ樹脂フィルムを熱硬化させるものではないことから、熱圧着は瞬時で完了するため、接着フィルムを熱硬化させない範囲であれば、さらに温度を高く設定することができる。また、本実施例において、100℃以下の熱圧着温度における熱圧着を実施していないが、100℃以下の熱圧着温度に対する溶融粘度を有するAステージ樹脂フィルムを採用することで、さらに熱圧着温度を低くすることができる。
<第2実施形態>
図2に示すように、第2実施形態に係る熱圧着装置200は、被着体210、212、214を接着フィルム220、222を介して被加工物として熱圧着するため、一対の定盤242a、242bと、各定盤に設けられた鏡仕上げされたプレート244a、244bとからなる熱圧着手段240と、真空発生手段(図示しない)により真空状態で被着体を熱圧着可能とするハウジング250とから構成されている。第1実施形態に係る熱圧着装置100と同様に、熱圧着手段240は、所定の温度で熱圧着するための加熱手段(図示せず)を有している。
第1実施形態に係る熱圧着装置100と第2実施形態に係る熱圧着装置200と相違する点は、被着体210と214とがフィルム状であり、連続的に熱圧着装置200に供給されていることである。そして、フィルム状の被着体210と214との被着体212側表面に接着フィルムが貼着され、連続的に熱圧着装置200に供給可能に設けられていることである。従って、接着フィルムの薄膜化により強度特性を失った接着フィルムに対しても、被着体フィルムの強度特性により、連続的な薄膜接着フィルムの供給ができる。従って、接着フィルムの薄膜化により強度特性を失った接着フィルムに対しても被着体フィルムの強度特性により、フィルム状の被着体フィルムと接着フィルムとが一体となった熱圧着装置に対する連続的な供給が可能となる。従って、連続的に、被加工物を量産できるため、さらなる、製造工程における熱圧着工程の短縮化、量産化、低コスト化等を実現することができる。
なお、熱圧着装置200は、連続的に熱圧着装置200に薄膜接着フィルムを貼着した被着体フィルムを供給できるように、被着体フィルム220を巻き出す被着体フィルム巻き出し部260と、被着体フィルム222を巻き出す被着体フィルム巻き出し部280と、そして、熱圧着後の被加工物を巻き取る被加工物巻き取り部290とを有する。
ここで、被着体フィルム巻き出し部260、280は、接着フィルムが貼着された被着体フィルムが熱圧着装置200に供給されるまでに、接着フィルムを被覆していた被着体である被覆フィルムを剥離する被覆フィルム巻き取り部262、282が設けられている。従って、被着体フィルム220、222の強度特性により、薄膜接着フィルム210、212を連続的に熱圧着装置200に供給できる。
第2実施形態に係る熱圧着装置200では、被加工物巻き取り部290により熱圧着後の被加工物を巻き取っているが、被加工物巻き取り部290に替えて、裁断手段を配設して所定の間隔で裁断することにより、所定寸法の枚葉化された熱圧着後の多層化被加工物を作製することができる。さらに、第2実施形態に係る熱圧着装置200は、ロール・ツー・ロール手段240を備えていることから、連続的に、被加工物を作製することができる。
<第3実施形態>
図3に示すように、第3実施形態に係る熱圧着装置300は、被着体310、312、314を接着フィルム320、322を介して被加工物として熱圧着するため、一対の定盤342a、342bと、各定盤に設けられた鏡仕上げされたプレート344a、344bとからなる熱圧着手段340と、真空発生手段(図示しない)により真空状態で被着体を熱圧着可能とするハウジング350とから構成されている。第1実施形態及び第2実施形態に係る熱圧着装置と同様に、熱圧着手段340は、所定の温度で熱圧着するための加熱手段(図示せず)を有している。
上述の実施形態に係る熱圧着装置100、200と第3実施形態に係る熱圧着装置300と相違する点は、被着体310と314以外に312もフィルム状であり、連続的に熱圧着装置200に供給可能であることである。従って、熱圧着装置300に対する被着体及び接着フィルムの連続的な供給が可能となり、さらなる量産化が可能となる。
<第4実施形態>
図4に示すように、第4実施形態に係る熱圧着装置400は、被着体410、412、414を接着フィルム420、422を介して被加工物として熱圧着するため、一対の定盤442a、442bと、各定盤に設けられた鏡仕上げされたプレート444a、444bとからなる熱圧着手段440と、真空発生手段(図示しない)により真空状態で被着体を熱圧着可能とするハウジング450とから構成されている。上述の実施形態に係る熱圧着装置と同様に、熱圧着手段440は、所定の温度で熱圧着するための加熱手段(図示せず)を有している。
第3実施形態に係る熱圧着装置300と第4実施形態に係る熱圧着装置400と相違する点は、被着体412に接着フィルム422が被着体414側表面に貼着され、被着体414には接着フィルムが貼着されていないことである。このように被着体フィルムと接着フィルムの積層順序を一律化することにより、何層にも多層化できるだけでなく、被着体フィルムと接着フィルムの圧着面を間違うことを防止することができる。
<<熱圧着手段>>
図5は、定盤142aと、プレート144aと、定盤142aとプレート144aとの間にクッション部材146aとを備えた熱圧着手段140を示す概念図である。図5のように、定盤142aと鏡面仕上げされたプレート144aとの間に、クッション部材146aを有することから、プレート144aを介して、被着体110を接着フィルム120に熱圧着するだけでなく、鏡面仕上げされたプレート144aの平面形状を保持したまま、多層化された被着体110等と接着フィルム120等と間の空気を抜き出させる動きが可能となり、被着体と接着フィルムとを密着して圧着することができる。
クッション部材146aに充填される熱媒として、非圧縮性の熱媒、例えば、熱媒油を用いる。熱媒として、熱媒油を用いた場合、熱圧着温度に加熱された状態であっても液状を保てることから、熱媒が気化することがないため、多層化された被着体110等と接着フィルム120等と間の空気を抜き出して、被着体と接着フィルムとを密着して圧着することができる。
また、図6aは、クッション部材146cを内部に備えるチャンバ145cを備えた定盤142cと、プレート144cと、定盤142cとプレート144cとの間にクッション部材146cとを備えた熱圧着手段140を示す概念図である。図6bは、熱圧着手段140のクッション部材146cの概念図である。
図6aのように、クッション部材146cを内部に備えるチャンバ145cを備えた定盤142cとすることにより、クッション部材146cにより発生した圧力がプレート144a方向にのみ伝達することになるため、図5のクッション部材146aと比較して、鏡面仕上げされたプレート144aの平面形状を保持したまま、直接的に強い圧力によって、多層化された被着体110等と接着フィルム120等と間の空気を抜き出し、被着体と接着フィルムとを密着して圧着することができる。
また、図6bは、第1クッション部材147cと、第2クッション部材148cと、第1クッション部材147cと第2クッション部材148cとを連結する熱媒の流路149cと、からなるクッション部材146cを示す概念図である。本実施形態に係るクッション部材146cでは、図示しない熱媒供給手段により、熱媒は第1クッション部材147cから流路149cを介して第2クッション部材148cの順に充填される。
従って、鏡面仕上げされたプレート144cの平面形状を保持したまま、直接的に強い圧力によって、被着体と接着フィルムとを密着して圧着することができるだけでなく、プレート144cを介して、多層化された被着体110等と接着フィルムとの中央部分から周縁部の方向に空気を抜き出して、被着体と接着フィルムとを密着して圧着することができる。本実施形態においては、中央部分から周縁部の方向に、空気を抜き出せるようにしたが、矩形の被着体の場合は長手方向等に、鏡面仕上げされたプレート144cの平面形状を保持したまま、空気を抜き出して被加工物を圧接するようにすることもできる。
なお、クッション部材146a及び146cは、第1実施形態の熱圧着手段150に限定されず、第2実施形態の熱圧着手段250、第2実施形態の熱圧着手段350、第4実施形態の熱圧着手段450に適用することができる。
また、図7は、一対のロール機構からなる熱圧着手段540を示す概念図である。第3実施形態及び第4実施形態に係る熱圧着装置の熱圧着手段に替えて、熱圧着手段540を使用することにより、ロール・ツー・ロール手段330、430と、熱圧着装置300、400に連続的に被着体を供給できる被着体巻き出し部とを備えることから、図1〜図4のように、熱圧着を行うごとに熱圧着手段を開閉することを必要とせず、連続的に、熱圧着を行うことができる。この結果、熱圧着後の剥離も、熱圧着を行うごとに熱圧着手段を開閉する場合と比較して、制御機構も複雑なものとはならないため、さらなる熱圧着装置の小型化を図ることができ、軽量化、コンパクト化、ポータブル化を可能にする。
以上のとおり、本実施形態によれば、所定の温度及び真空圧の下、少なくとも2つの被着体を所定の接着フィルムを介して被加工物として、低圧で熱圧着することから、高圧による熱圧着を必要とせず、熱圧着する装置を小型化することが可能となるため、軽量、コンパクト、さらにはポータブルな熱圧着装置とすることができるとともに、装置の設置スペース及び作業スペースに関して省スペース化が可能となる。また、高圧による熱圧着の場合と比較して、低圧による熱圧着の場合は、装置を稼動させるための電力等の動力エネルギーも低減することが可能となるため、省エネルギーかつ稼動費用も安価にすることができる。さらに、装置が小型化することにより、熱圧着のための構造も簡易なものとすることが可能となり、プリント配線基板の設計変更に対しても柔軟に対応できるとともに、作業性をも向上させることができる。
また、所定の温度及び真空圧の下、低圧で熱圧着し、接着フィルムが所定の溶融粘度を有する薄膜Aステージ樹脂フィルムであることから、流れ性が良いため、高圧による熱圧着を行うことなく低圧の熱圧着により、基板の凹凸に対して接着フィルムの良好な埋め込み性と後工程である熱硬化工程により良好な接着性を有する多層化されたプリント配線基板を熱圧着できる。さらに、接着フィルムとして薄膜Aステージ樹脂フィルムを用いていることから、被着体への貼り付けが容易に行えるだけでなく、熱圧着後の接着フィルムもAステージ状態である場合は剥離も容易に行うことができる。
さらに、接着フィルム、特にAステージ樹脂フィルムの接着フィルムは、熱圧着温度における溶融粘度が低すぎる場合、樹脂が流れ出すため被着体間を所定の厚さで熱圧着できないため、精確な位置合わせをすることができず、一方、熱圧着温度における溶融粘度が高すぎる場合、所定の厚さで熱圧着することができないが、熱圧着温度における所定範囲内の溶融粘度である場合、被着体に対する良好な埋め込み性と位置合わせ精度とを有する熱圧着を低圧で行うことができる。
なお、真空圧の下、熱圧着することから、被着体と接着フィルムとの間に存在する空気を抜くことが可能となり、被着体と接着フィルムとを密着して熱圧着することができる。
更に、本発明に係る熱圧着装置は、上述の実施形態には限られず、その他様々な実施形態が含まれる。例えば、本発明に係る熱圧着装置は、熱圧着のみを実施するが、熱圧着の後工程である熱硬化工程までを実施する熱圧着と熱硬化とを一体化した装置とすることも可能であり、被着体に対する良好な埋め込み性と位置合わせ精度とを実現することができる。
本発明の第1実施形態に係る熱圧着装置100を示す概念図である。 本発明の第2実施形態に係る熱圧着装置200を示す概念図である。 本発明の第3実施形態に係る熱圧着装置300を示す概念図である。 本発明の第4実施形態に係る熱圧着装置400を示す概念図である。 本発明の熱圧着装置の熱圧着手段140を示す概念図である。 熱圧着手段140のクッション部材146cを示す概念図である。 熱圧着手段140のクッション部材146cを示す概念図である。 本発明の熱圧着装置の他の熱圧着手段540を示す概念図である。
符号の説明
100、200、300、400 熱圧着装置
110、112、114 被着体
120、122 接着フィルム
130 ロール・ツー・ロール手段
132 搬送補助フィルム
134 搬送補助フィルム巻き出し部
136 搬送補助フィルム巻き取り部
140 熱圧着手段
142a 定盤
144a プレート
145c チャンバ
146a クッション部材
146c クッション部材
147c 第1クッション部材
148c 第2クッション部材
149c 流路
150 ハウジング
210、212、214 被着体
220、222 接着フィルム
230 ロール・ツー・ロール手段
232 搬送補助フィルム
234 搬送補助フィルム巻き出し部
236 搬送補助フィルム巻き取り部
240 熱圧着手段
250 ハウジング
260、280 被着体フィルム巻き出し部
262、282 被覆フィルム巻き取り部
290 被加工物巻き取り部
310、312、314 被着体
320、322 接着フィルム
330 ロール・ツー・ロール手段
332 搬送補助フィルム
334 搬送補助フィルム巻き出し部
336 搬送補助フィルム巻き取り部
340 熱圧着手段
350 ハウジング
360、370、380 被着体フィルム巻き出し部
362、382 被覆フィルム巻き取り部
390 被加工物工場巻き取り部
410、412、414 被着体
430 ロール・ツー・ロール手段
420、422 接着フィルム
432 搬送補助フィルム
434 搬送補助フィルム巻き出し部
436 搬送補助フィルム巻き取り部
440 熱圧着手段
450 ハウジング
470、480、490 被着体フィルム巻き出し部
472、482 被覆フィルム巻き取り部
540 熱圧着手段

Claims (8)

  1. 所定の温度及び真空圧の下、少なくとも2つの被着体を所定の接着フィルムを介して被加工物として、低圧で熱圧着する装置であって、
    前記接着フィルムは、所定の溶融粘度を有する薄膜Aステージ樹脂フィルムである、
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記被着体は少なくとも1つの枚葉の被着体を含む、
    請求項1記載の装置。
  3. 搬送補助フィルムを巻き出す第1ロール手段と、前記被加工物と前記搬送補助フィルムとが熱圧着された後に前記被加工物から前記搬送補助フィルムを巻き取る第2ロール手段と、前記被加工物と前記搬送補助フィルムとが熱圧着された後に前記搬送補助フィルムから前記被加工物を剥離する剥離手段とを備えるロール・ツー・ロール手段を有する、
    請求項1又は2記載の装置。
  4. 前記被着体は一の被着体と他の被着体とを含み、
    前記被加工物は、前記一の被着体が前記接着フィルムを介して前記他の被着体に密着して熱圧着され、
    前記一の被着体および/または前記他の被着体は被着体フィルムであり、
    前記被着体フィルムには、前記接着フィルムが所定の厚さで貼着されている、
    請求項1〜3のいずれか一項記載の装置。
  5. 前記少なくとも2つの被着体を前記接着フィルムを介して被加工物として、低圧で熱圧着する熱圧着手段を有し、
    前記熱圧着手段は、前記熱圧着手段と前記被加工物との間に、クッション部材を有し、
    前記クッション部材は、前記被加工物との間に鏡面仕上げされたプレートを有するとともに、前記クッション部材の内部に熱媒が充填されたときに、前記接着フィルムを介して前記被着体を密着して熱圧着させる、
    請求項1〜4のいずれか一項記載の装置。
  6. 前記クッション部材は、前記被加工物を圧接する第1クッション部材と、前記第1クッション部材と連結する前記熱媒の流路を有するとともに前記被加工物を圧接する第2クッション部材とを含み、
    前記熱媒は前記第1クッション部材から前記第2クッション部材の順に充填される、 請求項5記載の装置。
  7. 前記少なくとも2つの被着体を前記接着フィルムを介して被加工物として、低圧で熱圧着する熱圧着手段を有し、
    前記熱圧着手段は一対のロール手段である、
    請求項1〜4のいずれか一項記載の装置。
  8. 前記接着フィルムは、真空圧かつ20℃〜220℃の条件の下、溶融する薄膜Aステージ樹脂フィルムであって、少なくとも2つの被着体とともに、0.05MPa〜1.00MPaの圧力で加圧されたとき、前記接着フィルムの厚さが2〜90μmに加工され、熱圧着後の前記接着フィルムがAステージ樹脂である、
    請求項1〜7のいずれか一項記載の装置。
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