JP2008036894A - プリンタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷位置のずれの発生を抑制でき、かつ、印刷開始時に位置ずれ補正をすることなく速やかに印刷を開始できるプリンタ装置を提供する。
【解決手段】対向する支持部材との間に印刷媒体を挟んで回転により一定の搬送方向に搬送するプラテン、プラテンに回転駆動力を供給するモータ、モータの供給する回転駆動力をプラテンに伝達する伝達機構等を備え、印刷媒体の搬送を停止するためにモータの回転を停止して、モータへの励磁電流を遮断する前に、正逆回転からなる補正用回転をモータに与える補正回転処理(ステップST3〜ST6)を実行するものとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、サーマルプリンタ等のプリンタ装置に関する。
サーマルプリンタは、比較的小型であることから、携帯端末装置やPOS(Point Of Sales)装置に適用され、印刷用紙としてロール紙を使用するものが知られている。
このようなサーマルプリンタは、搬送用のプラテンと用紙支持板との間に感熱紙からなるロール状にされた帯状の印刷用紙を挟み、プラテンを一定方向に回転させることにより、印刷用紙を印刷部に搬送する。プラテンは、その印刷用紙の搬送部分にゴム製ローラを備え、回転しながらゴムによる摩擦力により印刷用紙を搬送する。
また、プラテンを回転させる駆動力をプラテンに伝達する伝達機構では、特許文献1,2等に開示されているように、樹脂製の歯車列が使用される。このため、歯車列に存在するいわゆるバックラッシュや歯車に発生する弾性変形が印刷用紙の位置ずれの発生原因となる。
特許文献1は、印刷終了後にパルスモータを印刷中の回転方向とは逆の回転方向に予め定められた回転角度だけ回転させてプラテン駆動用の歯車列に生じた弾性変形(歪み)を除去してやり、その後、印刷開始直前にパルスモータを正転させて印刷開始位置を元の位置に戻して印刷開始位置がずれるのを防ぐ技術を開示している。
特許文献2は、歯車列に存在するいわゆるバックラッシュによる印刷位置のずれの発生を抑制するため、紙送り時(印刷開始時)に、プラテンを正逆両方向に回転させ、かつ、その回転量を所定量に設定する技術を開示している。
特開2000−6479号公報 特開昭61−225079号公報
ところで、プラテンは、その搬送を行うローラ部分がゴムで形成されているため、プラテンによる印刷用紙の搬送をパルスモータの励磁状態において停止した際には、プラテンのローラ部分は、印刷用紙を支持する支持部材等から受ける力(摩擦力や反力)により、弾性変形した状態となっている可能性がある。このため、図8に示すように、プラテンを駆動するパルスモータの励磁を遮断すると、ローラ部分の復元力によりプラテンが逆回転することがあり、連続的に形成された印刷用紙を再び搬送したときに、印刷位置のずれ等の印刷に関する不具合が発生する可能性がある。すなわち、印刷位置のずれを発生させるのは、歯車列に存在するバックラッシュや弾性変形だけでなく、プラテンの弾性変形もその要因として含まれる。ローラ部分の復元力によりプラテンが逆回転すると、歯車列の噛合状態が解放されてバックラッシュが発生する。
また、このような各種の要因による印刷位置のずれを印刷開始時に補正しようとした場合、印刷を終了した時点から印刷を再開するまでの間に加わる外乱等の理由により、印刷開始時に正確な位置ずれ補正ができない可能性がある。又、印刷開始時に位置ずれ補正を実行すると、印刷開始がそれだけ遅くなる。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、印刷位置のずれの発生を抑制でき、かつ、印刷開始時に位置ずれ補正をすることなく速やかに印刷を開始できるプリンタ装置を提供することにある。
本発明に係るプリンタ装置は、対向する支持部材との間に印刷媒体を挟んで回転により一定方向に搬送するプラテンと、プラテンに回転駆動力を供給するモータと、モータの供給する回転駆動力をプラテンに伝達する伝達機構と、印刷媒体の搬送を停止するためにモータの回転を停止して、モータへの励磁電流を遮断する前に、正逆回転からなる補正用回転をモータに与える補正手段と、を有することを特徴としている。
この構成によれば、モータへの励磁電流を遮断する前に、正逆回転からなる補正用回転をモータに与えることにより、励磁電流の遮断後に発生し、あるいは存在し得る印刷位置のずれの原因となる機械的な伝達誤差が除去できる。これにより、印刷再開時には、速やかに印刷を開始できる。
上記構成において、補正用回転は、プラテンに生じた弾性変形及び伝達機構に発生する伝達誤差を除去するための回転である、構成を採用できる。
上記構成において、補正回転制御手段は、補正用回転として、モータを第1の回転量分だけ正回転させたのち、第1の回転量と第2の回転量分を合わせた回転量だけ逆回転させ、さらに、第2の回転量分だけ正回転させる、構成を採用できる。
上記構成において、補正回転制御手段は、補正用回転として、モータを第1の回転量分だけ逆回転させたのち、第1の回転量と第2の回転量分を合わせた回転量だけ正回転させ、さらに、第2の回転量分だけ逆回転させる、構成を採用できる。
上記構成において、第1の回転量は、第2の回転量よりも大きい、構成を採用できる。
上記構成において、第1及び第2の回転量を補正する補正手段を有する、構成を採用でき、補正手段は、プラテンの弾性変形量と印刷速度との関係、プラテンの弾性変形量と周囲温度との関係、及びプラテンの弾性変形量と印刷媒体との関係の少なくともいずれかに基いて、第1及び第2の回転量を補正する、構成を採用できる。
本発明によれば、印刷位置のずれの発生が抑制されたプリンタ装置が提供される。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るプリンタ装置の概略構成図である。
このプリンタ装置は、図1に示すように、プリンタ本体100、プリンタ制御回路201等から構成されている。
プリンタ本体100は、パルスモータ(ステッピングモータ)102、パルスモータ102に接続された伝達機構103、伝達機構103に接続されたプラテン104、プラテン104に対向して配置される支持部材としての用紙支持板105、印刷用紙300へ印刷する印刷機106、周囲温度検出器110、印刷用紙検出器310等から構成される。
プラテン104は、例えば、回転自在に支持された図示しない芯軸の周りに筒状のゴム製ローラが設けられて構成される。このプラテン104は、対向配置された用紙支持板105との間に印刷媒体としての印刷用紙300を挟み、印刷用紙300に作用する摩擦力により印刷用紙を搬送する。プラテン104は、用紙支持板105と当接するので、ゴム製ローラ部分に弾性変形を生じる。
パルスモータ102は、その回転制御(回転角度、回転速度)を一定角度(基本ステップ角)のパルス数とその周波数で制御されるモータであり、プリンタ制御回路201で形成されるパルス制御信号に基づいて回転制御される。
伝達機構103は、図示しない複数の歯車を組み合わせた歯車列で構成され、パルスモータ102の回転駆動力を減速してプラテン104へ伝達する。伝達機構103を構成する複数の歯車は、例えば、樹脂を用いた射出成形法により形成されている。この複数の歯車間には、バックラッシュが存在し、このバックラッシュによりパルスモータ102の回転がプラテン104に正確に伝達される、伝達誤差を生じる場合がある。このため、後述するように、印刷用紙300の搬送方向におけるバックラッシュを除去する補正が必要となる。
用紙支持板105は、プラテン104と協働して搬送される印刷用紙300を挟み、回転するプラテン104により搬送される印刷用紙300を支持する。すなわち、搬送される印刷用紙300は、用紙支持板105上を摺動する。
印刷機106は、プラテン104から搬送される印刷用紙300にプリンタ制御回路201から入力される情報を印刷する。
周囲温度検出器110は、プリンタ本体100の周囲の温度を検出し、この検出信号110sをプリンタ制御回路201(のMCU)へ出力する。
印刷用紙検出器310は、プリンタ本体100にセットされた印刷用紙の種類を検出し、その検出信号310sをプリンタ制御回路201(のMCU)へ出力する。
プリンタ制御回路201は、図1に示すように、モータ駆動回路202、揮発性メモリ203、不揮発性メモリ204、MCU(マイクロコントローラユニット)205、印刷機制御回路206、印刷速度検出器210等から構成される。
揮発性メモリ203は、不揮発性メモリ204から読み出されたプログラムや、各種制御データを記憶する。
不揮発性メモリ204は、MCU205が読み出して実行すべきプログラム等を記憶している。
MCU205は、印刷用紙検出器310の検出信号310s、印刷速度検出器210の検出信号210s、周囲温度検出器110の検出信号110s等の各種信号が入力され、プリンタ装置を総合的に制御すると共に後述する各種処理を実行する。
モータ駆動回路202は、MCU205から入力されたパルス制御信号に応じて、パルスモータ102を駆動する駆動電流を出力する。
印刷機制御回路206は、MCU205からの制御指令に基いて、印刷機106を駆動する。
印刷速度検出器210は、パルスモータ102から得られる信号に基いて印刷速度を検出し、その検出信号102sをMCU205へ出力する。
次に、プリンタ制御回路201におけるMCU205の処理の一例について図2ないし図5を参照して説明する。
ここで、図2はMCU205の処理の一例を示すフローチャート、図3は各ステップにおけるプラテンの動きを示す図、図4は補正回転量M、Nの値を設定するための処理の一例を示すフローチャート、図5は各種パラメータと補正用回転量を規定する値M、Nを補正するための補正係数との関係を示すグラフである。
先ず、MCU205は、図2に示すように、用紙搬送処理を実行する(ステップST1)。具体的には、図3(A)に示すように、パルスモータ102を駆動してプラテン104を一定の向きに回転させ、このプラテン104により印刷用紙300を印刷機106に向けて搬送する。これにより、印刷用紙300は、印刷機106により文字等が印刷される。
MCU205は、所定の印刷処理が終了して印刷用紙300の搬送が停止されたかを判断する(ステップST2)。
そして、印刷用紙300の搬送が停止し、かつ、パルスモータ102が励磁状態では、プラテン104は、用紙支持板105から反力を受けて弾性変形している可能性がある。
MCU205は、この状態からパルスモータ102の励磁を解除する前に、図3(A)に示すように、Nステップ分だけ正回転(搬送方向へ回転)させる(ステップST3)。Nステップ分の回転量は、予め定められた量であり、例えば、プラテン104の周方向の距離で1.0mm程度であるが、この設定方法については後述する。
プラテン104をNステップ分だけ正回転(搬送方向へ回転)させると、プラテン104には弾性変形が確実に発生する。また、この状態では、伝達機構103の歯車列は確実に噛合い状態にありバックラッシュは発生していない。
次いで、MCU205は、プラテン104に弾性変形が確実に発生した状態から、図3(A)に示すように、M+Nステップの回転量分だけプラテン104を逆回転させる。このときのMステップ分の回転量は、プラテン104に生じた弾性変形を除去するための回転である。尚、Mステップ分の回転量は、例えば、プラテン104の周方向の距離で0.5mm程度であり、Nステップ分の回転量は小さな値に設定されるが、その設定方法については後述する。
プラテン104にM+Nステップ分の逆回転量を与えると、プラテン104の本来の回転停止位置を通過してMステップ分だけ逆回転し、これにより、プラテン104の弾性変形が除去される。
プラテン104がその本来の回転停止位置からMステップ分だけ逆回転すると、伝達機構103の歯車列の噛合状態が解放されてバックラッシュが発生する。
MCU205は、このバックラッシュを除去するために、図3(A)に示すように、プラテン104をMステップ分だけ正回転させる(ステップST5)。
これにより、伝達機構103の歯車列が噛合状態となり、バックラッシュが除去される。
次いで、MCU205は、図3(A)に示すように、パルスモータ102の励磁を切断する。この状態では、プラテン104は、本来の回転停止位置に位置づけられていると共に伝達機構103のバックラッシュは除去された状態である。
MCU205は、用紙搬送処理を再開した際には、図3(B)に示すように、プラテン104を正回転させて用紙300を搬送方向に搬送する。このとき、プラテン104は、本来の回転停止位置に位置づけられていると共に伝達機構103のバックラッシュは除去された状態で用紙300の搬送が再開されるので、印刷用紙300の搬送再開後に印刷位置がずれるのを防止できると共に補正回転処理の必要がないので搬送再開後に速やかに印刷を開始できる。
次に、補正用回転量を規定する値M、Nの設定方法の一例について図4及び図5を参照して説明する。
ここで、図4はM,Nの値の設定処理の一例を示すフローチャートであり、図5は各種パラメータとM,Nの値を補正する補正係数との関係を示すグラフである。
MCU205は、図4(A)に示すように、初期化処理を実行する(ステップST21)。この初期化処理は、図4(B)に示すように、Mの初期値M0に所定値(例えば、0.5mm)を代入し(ステップST22)、Nの初期値N0に所定値(例えば1.0mm)を代入する。
次いで、MCU205は、印刷速度検出処理を実行する(ステップST31)。
この初期化処理は、図4(C)に示すように、印刷速度検出器210の検出信号210sから印刷速度を検出し(ステップST32)、検出した印刷速度からM,Nの値を補正する補正係数K1を算出する(ステップST33)。
すなわち、印刷速度とプラテン104の弾性変形量とは相関関係が存在することが分かっているので、M,Nの値を印刷速度に応じて補正して最適化するのが好ましい。このため、例えば、図5(A)に示すような、印刷速度に対する補正係数K1のデータを不揮発性メモリ204等に予め記憶しておき、検出した印刷速度に対応する補正係数K1を決定する。
次いで、MCU205は、周囲温度検出処理を実行する(ステップST41)。
この周囲温度検出処理は、周囲温度検出器110によりプリンタ本体100の周囲温度を検出し(ステップST42)、検出した周囲温度からM,Nの値を補正する補正係数K2を算出する(ステップST43)。
すなわち、プリンタ本体100の周囲温度とプラテン104の弾性変形量とは相関関係が存在することが分かっているので、M,Nの値をプリンタ本体100の周囲温度に応じて補正して最適化するのが好ましい。このため、例えば、図5(B)に示すような、周囲温度に対する補正係数K2のデータを不揮発性メモリ204等に予め記憶しておき、検出した周囲温度に対応する補正係数K2を決定する。
次いで、MCU205は、印刷用紙検出処理を実行する(ステップST51)。
この印刷用紙検出処理は、印刷用紙検出器310により印刷用紙300の種類を検出し(ステップST52)、検出した印刷用紙300の種類からM,Nの値を補正する補正係数K3を算出する(ステップST53)。
すなわち、印刷用紙300の種類とこれを用紙支持板105と協働して挟むプラテン104の弾性変形量とは相関関係が存在することが分かっているので、M,Nの値を印刷用紙300の種類に応じて補正して最適化するのが好ましい。このため、例えば、図5(C)に示すような、印刷用紙300の種類A〜Dに応じた補正係数K3のデータを不揮発性メモリ204等に予め記憶しておき、検出した印刷用紙300の種類に対応する補正係数K3を決定する。
次いで、MCU205は、M,Nの初期値M0,N0に補正係数K1〜K3を掛け合わせて補正用回転量を規定する値M、Nを算出する(ステップST61)。これにより、補正回転処理に用いられるM,Nが決定される。
図6及び図7は、本発明の他の実施形態に係る補正回転処理を説明するための図であって、図6はMCUの処理手順を示すフローチャート、及び図7は図6の処理に係るプラテンの動作の一例を示す図である。
MCU205は、図6に示すように、先ず、用紙搬送処理を実行し(ステップST11)、図7(A)に示すように、パルスモータ102を駆動してプラテン104を一定の向きに回転させ、このプラテン104により印刷用紙300を印刷機106に向けて搬送する。これにより、印刷用紙300は、印刷機106により文字等が印刷される。
MCU205は、所定の印刷処理が終了して印刷用紙300の搬送が停止されたかを判断する(ステップST12)。
そして、印刷用紙300の搬送が停止し、かつ、パルスモータ102が励磁状態では、上記したのと同様に、プラテン104は、用紙支持板105から反力を受けて弾性変形している可能性がある。
MCU205は、この状態からパルスモータ102の励磁を解除する前に、図7(A)に示すように、Nステップ分だけ逆回転(搬送方向とは逆方向)させる処理を実行する(ステップST13)。Nステップ分の回転量は、予め定められた量であり、上記実施形態と同様の値に設定される。
プラテン104をNステップ分だけ逆回転(搬送方向とは逆向きへ回転)させると、プラテン104に生じている弾性変形は除去あるいは弾性変形量が減少する。
次いで、MCU205は、図7(A)に示すように、M+Nステップの回転量分だけプラテン104を正回転(搬送方向に回転)させる(ステップST14)。このときのMステップ分の回転量は、搬送停止した際にプラテン104に生じた弾性変形量に相当する回転量である。尚、Mステップ分の回転量は、上記と同様な方法で設定される。
プラテン104にM+Nステップ分の正回転量を与えると、プラテン104の本来の回転停止位置を通過してMステップ分だけ正回転し、これにより、プラテン104には確実に弾性変形が発生する。また、プラテン104がその本来の回転停止位置からMステップ分だけ正回転すると、伝達機構103の歯車列は弾性変形による復元力を受けて噛合状態にあり、バックラッシュが除去されている。
次いで、MCU205は、図7(A)に示すように、プラテン104をMステップ分(弾性変形量に相当する回転量)だけ逆回転させる(ステップST15)。これにより、パルスモータ102の励磁を切断した後も、伝達機構103の歯車列が噛合状態は維持されたまま、プラテン104は、本来の回転停止位置に位置決めされる。
そして、MCU205は、用紙搬送処理を再開した際には、図7(B)に示すように、プラテン104を正回転させて用紙300を搬送方向に搬送する。このとき、プラテン104は、本来の回転停止位置に位置づけられていると共に伝達機構103のバックラッシュは除去された状態で用紙300の搬送が再開されるので、印刷用紙300の搬送再開後に印刷位置がずれるのを防止できると共に補正回転処理の必要がないので搬送再開後に速やかに印刷を開始できる。
上記実施形態では、支持部材として用紙支持板105の場合について説明したが、支持部材として、例えば、サーマルヘッドを用いた場合にも本発明を適用できる。
本発明の一実施形態に係るプリンタ装置の概略構成図である。 プリンタ装置における補正回転処理の一例を示すフローチャートである。 補正回転処理に係るプラテンの動作の一例を示す図である。 補正回転量M、Nを設定するための処理を示すフローチャートであって、(A)はメインルーチン、(B)は初期化処理、(C)は印刷速度検出処理、(D)は周囲温度検出処理及び(E)は印刷用紙検出処理を示すフローチャートである。 各種パラメータと補正回転量M、Nの補正係数との関係を示すグラフである。 プリンタ装置における補正回転処理の他の例を示すフローチャートである。 図6の補正回転処理に係るプラテンの動作を示す図である。 プラテンによる用紙搬送を停止してパルスモータの励磁を遮断した際のプラテンの動きを説明するための図である。
符号の説明
100…プリンタ本体
102…パルスモータ
103…伝達機構
104…プラテン
105…用紙支持板
106…印刷機
110…周囲温度検出器
201…プリンタ制御回路
202…モータ駆動回路
203…揮発性メモリ
204…不揮発性メモリ
205…MCU(マイクロコントローラユニット)
300…印刷用紙
310…印刷用紙検出器

Claims (7)

  1. 対向配置された支持部材との間に印刷媒体を挟んで回転により一定方向に搬送するプラテンと、
    前記プラテンに回転駆動力を供給するモータと、
    前記モータの供給する回転駆動力を前記プラテンに伝達する伝達機構と、
    前記印刷媒体の搬送を停止するために前記モータの回転を停止して前記モータへの励磁電流を遮断する前に、正逆回転からなる補正用回転を前記モータに与える補正回転制御手段と、
    を有することを特徴とするプリンタ装置。
  2. 前記補正用回転は、少なくとも前記プラテンに生じた弾性変形及び前記伝達機構に発生する伝達誤差を除去するための回転である、ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  3. 前記補正回転制御手段は、前記補正用回転として、前記モータを第1の回転量分だけ正回転させたのち、前記第1の回転量と第2の回転量分を合わせた回転量だけ逆回転させ、さらに、前記第2の回転量分だけ正回転させることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ装置。
  4. 前記補正回転制御手段は、前記補正用回転として、前記モータを第1の回転量分だけ逆回転させたのち、前記第1の回転量と第2の回転量分を合わせた回転量だけ正回転させ、さらに、前記第2の回転量分だけ逆回転させることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ装置。
  5. 前記第1の回転量は、前記第2の回転量よりも大きい、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のプリンタ装置。
  6. 前記第1及び第2の回転量を補正する補正手段を有する、ことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載のプリンタ装置。
  7. 前記補正手段は、前記プラテンの弾性変形量と印刷速度との関係、前記プラテンの弾性変形量と周囲温度との関係、及び前記プラテンの弾性変形量と印刷媒体との関係の少なくともいずれかに基いて、前記第1及び第2の回転量を補正する、ことを特徴とする請求項6に記載のプリンタ装置。
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