JP2008035661A - 駆動装置および電動車両 - Google Patents

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弘一 奥田
Taiki Maki
泰希 牧
Shuji Nagano
周二 永野
Kunio Morisawa
邦夫 森沢
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    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Abstract

【課題】構成が複雑になることを抑制しながらケーシング内に供給されるオイル供給量を調整可能にした駆動装置および該駆動装置を備えた電動車両を提供する。
【解決手段】リア駆動ユニット4は、モータジェネレータ100と、内部にオイルが貯留されたケーシング200と、ケーシング200の内部に設けられ、モータジェネレータ100の動力により回転してオイルを掻き上げるカウンタギヤ300と、カウンタギヤ300に掻き上げられたオイルを受け入れるキャッチタンク920とを備える。キャッチタンク920は、オイルが流出する開孔部を含む。開孔部は、リア駆動ユニット4を水平に設置した際のキャッチタンク920内のオイル面の上限よりも高い位置に形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動装置および電動車両に関し、特に、動力源を収納するケーシング内にオイルが貯留された駆動装置および該駆動装置を備えた電動車両に関する。
ケーシング内にオイルが貯留された動力伝達装置が従来から知られている。
たとえば、特開平5−284691号公報(特許文献1)においては、ハウジング底部の液溜まりに設けられたレベルゲージの出力に基づいて、リザーバタンクに冷却液を圧送するポンプの流量を制御する回転電機が開示されている。
また、特開平9−217821号公報(特許文献2)においては、傾斜センサからの検出信号に基づき、機体の傾斜角に応じて還流油の出力先を演算し、それに応じて電磁切替バルブを切換え制御するマイクロコンピュータを備え、還流油をオイル不足箇所に戻してトランスミッションケース内の各部の油面を略一定に保持する還流油制御装置が開示されている。
また、実開昭63−51547号公報(特許文献3)においては、低温時には回転方向に平行になり、高温時には所定の傾斜角に変形して回転により外殻内の油を軸方向に送る形状記憶合金からなる羽根を有した羽根車を備えた電動機が開示されている。
特開平5−284691号公報 特開平9−217821号公報 実開昭63−51547号公報
動力源やその他の回転体を収納するケーシング内へのオイルの供給量を適切に制御したいという要請がある。
特許文献1,2に記載の構成では、ケーシング内の各部へのオイル供給量を制御しているものの、たとえば、特許文献1では、オイル供給量を制御するために専用のポンプや弁が必要になるなど、構成が複雑になるという問題がある。特許文献2,3においても、このような問題を解決するために十分な構成は開示されていない。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、構成が複雑になることを抑制しながらケーシング内に供給されるオイル供給量を調整可能にした駆動装置および該駆動装置を備えた電動車両を提供することにある。
本発明に係る駆動装置は、内部にオイルが貯留されたケーシングと、ケーシングの内部に設けられた動力源と、ケーシングの内部に設けられ、動力源の動力により回転してオイルを掻き上げる回転体と、回転体に掻き上げられたオイルを受け入れるオイル貯留部とを備え、オイル貯留部は、オイルが流出する流出部を含み、流出部は、駆動装置を水平に設置した際のオイル貯留部内のオイル面の上限よりも高い位置に形成される。
上記構成によれば、駆動装置が水平な際にはオイルをオイル貯留部内に保持し、駆動装置が所定の角度に傾斜した際にはオイル貯留部内のオイルを流出部から流出させることができる。したがって、駆動装置の構成を複雑にすることなく、該駆動装置の傾斜角度に基づいたオイル供給量の調整を行なうことが可能になる。
1つの局面では、上記駆動装置において、オイル貯留部からは、駆動装置の前方が相対的に高くなるよう該駆動装置が傾斜した際にオイルが流出する。
他の局面では、上記駆動装置において、オイル貯留部からは、駆動装置の後方が相対的に高くなるよう該駆動装置が傾斜した際にオイルが流出する。
さらに他の局面では、上記駆動装置において、オイル貯留部が複数設けられ、一方のオイル貯留部からは、駆動装置の前方が相対的に高くなるよう該駆動装置が傾斜した際にオイルが流出し、他方のオイル貯留部からは、駆動装置の後方が相対的に高くなるよう該駆動装置が傾斜した際にオイルが流出する。
このようにすることで、駆動装置が前後どちらに傾斜した場合にも、オイル供給量を制御することができる。
上記駆動装置において、1つの例として、動力源は回転電機である。ここで、オイルは回転電機の冷却に用いられる。本発明に係る電動車両は、このような駆動装置を備える。
上記電動車両は、フロアパネルをさらに備える。1つの例として、駆動装置は、フロアパネルの下部に設置される。
フロアパネルの下部に位置するスペースは大きくなく、フロアパネルの下部に設けられる駆動装置は、より小型化されたものであることが好ましい。上述した駆動装置によれば、駆動装置の構成が複雑化することを抑制することができるので、小型化の要請を満たしながら、オイル供給量の制御を行なうこともできる。
上記電動車両において、駆動装置は電動車両の走行時に間欠的に駆動される。駆動装置が間欠的に駆動される場合、その動作状態に応じて冷却に用いられるオイルの供給量を制御する必要がある。本願発明に係る駆動装置によれば、その動作状態に応じた適切なオイル供給量の調整を行なうことが可能になる。
本発明によれば、駆動装置の構成が複雑になることを抑制しながらケーシング内に供給されるオイル供給量を調整可能にすることができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係る駆動装置を含む電動車両を示した図である。図1を参照して、「電動車両」であるハイブリッド車両1は、前輪FWと、後輪RWと、前輪駆動用のフロント駆動ユニット2と、エンジン3と、後輪駆動用のリア駆動ユニット4と、ECU(Electrical Control Unit)5と、アクセルペダル6と、PCU(Power Control Unit)7と、バッテリ8とを備える。
エンジン3は、前輪FWの駆動に用いられる。フロント駆動ユニット2は、フロント駆動用モータジェネレータ(図示せず)を内蔵し、エンジン3および/またはフロント駆動用モータジェネレータによって発生したトルクによって、前輪FWを駆動する。フロント駆動用モータジェネレータは、前輪FWあるいはエンジン3によって回転されるときには、発電機として動作させることができる。
リア駆動ユニット4は、後輪RWの駆動用の「回転電機」であるモータジェネレータ100と、モータジェネレータ100を収納するケーシング200と、「減速機構」としてのカウンタギヤ300と、ディファレンシャルギヤ400と、クラッチ(図示せず)とを含む。クラッチは、モータジェネレータ100と、後輪RWに接続された車軸との間に設けられる。クラッチの締結時には、モータジェネレータ100による発生トルクが車軸に伝達されて、後輪RWを駆動することができる。また、減速時等において、後輪RWによってモータジェネレータ100が回転されるときには、モータジェネレータ100は発電機として動作する。
「制御装置」として設けられるECU5へは、アクセルペダル6に配置された位置センサによって検出されるアクセル踏込み量/踏込み速度を始めとする各種センサからの運転状況・車両状況を示す情報が入力される。運転状況を示す情報には、上記のアクセル位置センサの出力の他に、車輪速度センサ出力、車体勾配センサ出力などが含まれる。さらに、車両状況として、モータジェネレータ100の動作条件を示す、モータジェネレータ100の温度センサ・電流センサ・回転速度センサ出力などが入力される。ECU5は、入力されたこれらの情報に基づき、ハイブリッド車両1に関する種々の制御を統合的に行なう。
PCU7は、ハイブリッド車両1内で必要となる電力変換器を総括的に示すものである。すなわち、PCU7は、直流電力を交流電力に変換するインバータ(図示せず)や直流電圧の電圧レベルを変換するDC−DCコンバータ(図示せず)等を含む。特に、このインバータは、バッテリ8から供給される直流電力をモータ駆動のための交流電力に変換し、かつ、エンジン3によってモータジェネレータが駆動された際、あるいはモータジェネレータ自身の回生制動動作の際に発電された交流電圧をバッテリ8を充電する直流電圧に変換する。DC−DCコンバータは、主として、エアコン等補機用の電源電圧に適したレベルへ直流電圧を変換するために用いられる。
バッテリ8、フロント駆動ユニット2およびリア駆動ユニット4と、PCU7との間には、給電ケーブル9A,9B,9Cがそれぞれ配設されて電力が伝達される。
本実施の形態では、ハイブリッド車両1の走行は、基本的には、フロント駆動ユニット2による前輪FWの駆動(FFモード)によって行なわれる。しかし、たとえば登坂時など高出力が要求される場合や、低摩擦係数路走行時には、4輪駆動走行(4WDモード)が行なわれる。このように、ハイブリッド車両1において、リア駆動ユニット4は間欠的に駆動される。
4WDモード時には、ECU5内でクラッチ締結要求フラグがオンされ、これに応答して上記クラッチを締結することにより、モータジェネレータ100の出力トルクを後輪RWの車軸へ伝達して、前輪FWに加えて後輪RWが駆動される。また、減速・制動時にも、上記クラッチを締結することにより、モータジェネレータ100を発電機として作動させて、バッテリ8の充電用のエネルギーを回収することができる。
図2は、「駆動装置」としてのリア駆動ユニット4の構成を示した図である。図2を参照して、リア駆動ユニット4は、モータジェネレータ100、ケーシング200、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400の他に、アウトプットシャフト500と、オイルシール600と、ドライブシャフト受け部700と、キャッチタンク910,920,930とを含んで構成される。
モータジェネレータ100は、回転シャフト110と、ロータ120と、ステータ130とを含んで構成される。回転シャフト110は、軸受100Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。また、回転シャフト110は、インプットギヤ150とスプライン嵌合されている。ロータ120は、回転シャフト110に固設されている。ステータ130は、ステータコア131と、ステータコイル132とを含んで構成される。
インプットギヤ150は、軸受150Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。インプットギヤ150は、カウンタギヤ300と組合わされる。これにより、インプットギヤ150の動力がカウンタギヤ300に伝達される。
カウンタギヤ300は、軸受300Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。カウンタギヤ300は、ディファレンシャルギヤ400と組合わされる。これにより、カウンタギヤ300の動力がディファレンシャルギヤ400に伝達される。
ディファレンシャルギヤ400は、リングギヤ410と、ピニオンギヤ420と、サイドギヤ430とを含んで構成される。ディファレンシャルギヤ400は、軸受400Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。
ケーシング200には、モータジェネレータ100を収納するモータジェネレータ室210と、カウンタギヤ300におけるインプットギヤ150と噛み合う部分を収納するカウンタギヤ室220と、ディファレンシャルギヤ400を収納するディファレンシャルギヤ室230とが形成されている。
ハイブリッド車両1の前進時において、リア駆動ユニット4が後輪RWを駆動する際、および、リア駆動ユニット4が後輪RWに駆動される際には、モータジェネレータ100の回転シャフト110およびインプットギヤ150は、矢印DR1方向に回転する。インプットギヤ150と噛み合うカウンタギヤ300は、矢印DR2方向に回転する。そして、カウンタギヤ300と噛み合うディファレンシャルギヤ400のリングギヤ410は、矢印DR1方向に回転する。
ディファレンシャルギヤ400の左右のサイドギヤ430には、それぞれアウトプットシャフト500が接続されている。アウトプットシャフト500は、回転シャフト110と同軸上に設けられる。回転シャフト110には軸方向の貫通孔が形成されており、アウトプットシャフト500は該貫通孔に挿通される。また、アウトプットシャフト500は、軸受500Aを介してケーシング200に対して回転可能に保持されている。
アウトプットシャフト500は、ドライブシャフト受け部700に接続されている。アウトプットシャフト500およびドライブシャフト受け部700が位置するケーシング200には、オイルシール600が設けられている。ドライブシャフト受け部700はドライブシャフト800を介して後輪RWに接続されている。以上の構成により、モータジェネレータ100に後輪RWを駆動させ、また、後輪RWにモータジェネレータ100を駆動させることができる。
ケーシング200の底部には、オイルが貯留されている。ディファレンシャルギヤ400のリングギヤ410やカウンタギヤ300が回転すると、ケーシング200内に貯留されたオイルが掻き上げられる。リア駆動ユニット4は、キャッチタンク910,920,930を有する。キャッチタンク910,930は車両前方側に位置し、キャッチタンク920は車両後方側に位置する。リングギヤ410やカウンタギヤ300により掻き上げられたオイルは、キャッチタンク910,920,930に貯留される。
図3は、リア駆動ユニット4におけるオイルの流れ等を説明する図である。図3を参照して、カウンタギヤ室220の底部に貯留されたオイルは、カウンタギヤ300により矢印DR920方向に掻き上げられ、キャッチタンク920内に流入する。また、ディファレンシャルギヤ室230の底部に貯留されたオイルは、リングギヤ410により矢印DR910方向に掻き上げられ、キャッチタンク910に流入する。
カウンタギヤ室220およびディファレンシャルギヤ室230内のオイルが掻き上げられることで、カウンタギヤ室220およびディファレンシャルギヤ室230内のオイル面が低下する。このとき、モータジェネレータ室210内のオイルが矢印DR220方向,DR230方向に流れてカウンタギヤ室220およびディファレンシャルギヤ室230に供給される。この結果、モータジェネレータ室210内のオイル面高さが低下する。
キャッチタンク910内に貯留されたオイルは、左右(図3中)の軸受300Aおよび右側(図3中)の軸受400Aに向けて供給される。キャッチタンク920に貯留されたオイルは、左右(図3中)の軸受150A、左側(図3中)の軸受400Aおよび右側(図3中)の軸受100Aに向けて供給される。また、キャッチタンク910内に貯留されたオイルは、矢印DR930方向に流れてキャッチタンク930に流入する。キャッチタンク930に貯留されたオイルは、左側(図3中)の軸受100Aおよび軸受500Aに向けて供給される。キャッチタンク910,920,930から供給されたオイルは、ケーシング200内の各部の潤滑用/冷却用に用いられる。なお、キャッチタンク910,920は連通路を介して互いに連通している。
キャッチタンク910,920,930からケーシング200内の各部に供給されるオイルの流路、および、キャッチタンク910,920の連通路には、それぞれオリフィス940が設けられており、流量調整が行なわれている。また、図3中の破線矢印はリア駆動ユニット4内のエアの流れを示す。ケーシング200内の圧力が増大した際には、ケーシング200内のエアがブリーザ240を介してケーシング200の外部に排出される。
次に、キャッチタンク920周辺の構造について、図4,図5を用いて説明する。図4,図5に示すように、カウンタギヤ300が回転することにより、カウンタギヤ室220内のオイルがキャッチタンク920に向けて掻き上げられ、キャッチタンク920に流入する。キャッチタンク920に貯留されたオイルは、該タンクの壁面に設けられた開孔部921Aからオイル通路921に流入する。開孔部921Aは、キャッチタンク920における前後方向中心に対して車両後方側に位置する壁面に設けられる。オイル通路921内のオイルは、モータジェネレータ室210内に流入し、軸受100A,150A,300A,400A,500Aの潤滑/冷却やモータジェネレータ100の冷却などに利用される。
図5において、ハイブリッド車両1が水平面上にあるときのキャッチタンク920内のオイルの油面の上限は、「S1」で表される。開孔部921Aは、油面S1よりも上部に形成されている。したがって、ハイブリッド車両1が水平面上にあるときには、キャッチタンク920からオイルは流出しない。他方、図5において、ハイブリッド車両1が登坂面上にあるときのキャッチタンク920内の油面は、たとえば「S2」で表される。ここで、油面S2は開孔部921Aよりも上方に達している。したがって、ハイブリッド車両1が所定の傾斜角の登坂面上にあるときには、開孔部921Aを介してキャッチタンク920からオイル通路921にオイルが流出する。
上述したように、リア駆動ユニット4は常に動作するわけではなく、高負荷時等に限って後輪RWを駆動する。登坂時は、モータジェネレータ100に高い負荷がかかることから、モータジェネレータ100の発熱量が増大する。したがって、登坂時にモータジェネレータ100の冷却効率を向上させることは重要である。
図4,図5に示される構造では、ハイブリッド車両1が水平面上にあるときには、オイルはキャッチタンク920内に保持され、ハイブリッド車両1が登坂面上にあるときには、オイルはキャッチタンク920から流出して、たとえばモータジェネレータ100のコイルエンドに供給される。キャッチタンク920から供給されたオイルは、モータジェネレータ100の冷却に寄与する。この結果、モータジェネレータ100の冷却効率が向上する。
上記のような構造によれば、開孔部921Aの位置を調整するだけで、登坂時に限定したオイル供給を行なうことができる。したがって、システムを複雑にすることなくオイル供給量の調整を行なうことが可能になる。
リア駆動ユニット4においては、システムが複雑になることが抑制されているため、ユニットの大型化が抑制されている。図5に示されるように、リア駆動ユニット4はフロアパネル10の下部に設けられる。フロアパネル10の下部においては、デバイスの設置スペースの制約が大きくなる傾向にある。上記のように、リア駆動ユニット4の大型化を抑制することで、リア駆動ユニット4の設置に要するスペースを低減することができるので、フロアパネル10の下部における設置スペースの制約にも比較的容易に対応することができる。
なお、上記の例では、車両後方側に位置するキャッチタンク920の例について説明したが、車両前方側に位置するキャッチタンク910,930についても、同様の思想を適用することは可能である。この場合は、キャッチタンク910,930における前後方向中心に対して車両前方側に位置する壁面に開孔部を設けることで、ハイブリッド車両1が所定の傾斜角の降坂面上にあるときに限定して、キャッチタンク910,930からオイルを流出させることができる。
ハイブリッド車両1においては、降坂時に後輪RWによりモータジェネレータ100を駆動して回生発電を行なう場合がある。この場合には、モータジェネレータ100の発熱量が増大するので、モータジェネレータ100の冷却効率を向上させる必要が生じる。上記のように、キャッチタンク910,930にキャッチタンク920と同様の思想を適用することで、降坂時にもモータジェネレータ100の冷却効率を向上させることができる。
次に、図6,図7を参照して、リア駆動ユニット4の変形例におけるキャッチタンク920周辺の構造について説明する。図6に示されるように、本変形例においては、キャッチタンク920とモータジェネレータ室210との間のオイル通路921を開閉するバルブ1000が設けられている。バルブ1000の一方側には形状記憶スプリング1100が接続され、バルブ1000の他方側にはスプリング1200が接続されている。形状記憶スプリング1100の他端は、ステータ130に接続されている。また、スプリング1200の他端は、ケーシング200に固定されている。形状記憶スプリング1100は、図7に示すように、その温度の上昇に伴なって付勢力を増大させる。
モータジェネレータ100が動作しないとき、および、モータジェネレータ100の負荷が比較的低いときには、バルブ1000は、オイル通路921を閉じる位置に保持される。モータジェネレータ100の負荷が高くなり、ステータ130の温度が上昇することに伴なって、ステータ130に接続された形状記憶スプリング1100の温度も上昇する。この結果、形状記憶スプリング1100の付勢力が大きくなり、バルブ1000はオイル通路921を開く方向に移動する。このようにすることで、モータジェネレータ100の負荷が高くなった場合にのみ、モータジェネレータ室210に冷却用のオイルを供給することができる。
上記のような構造によれば、バルブ1000、形状記憶スプリング1100およびスプリング1200を設けるだけで、モータジェネレータ100の高負荷時に限定したオイル供給を行なうことができる。したがって、システムを複雑にすることなくオイル供給量の調整を行なうことが可能になる。
上述した構成について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る「駆動装置」としてのリア駆動ユニット4は、「動力源」としてのモータジェネレータ100と、内部にオイルが貯留されたケーシング200と、ケーシング200の内部に設けられ、モータジェネレータ100の動力により回転してオイルを掻き上げる「回転体」としてのカウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400と、カウンタギヤ300およびディファレンシャルギヤ400に掻き上げられたオイルを受け入れる「オイル貯留部」としてのキャッチタンク910,920,930とを備える。図4,図5の例では、キャッチタンク920は、オイルが流出する「流出部」としての開孔部921Aを含む。開孔部921Aは、リア駆動ユニット4を水平に設置した際のキャッチタンク920内のオイル面の上限(S1)よりも高い位置に形成される。
また、上記と同様の思想をキャッチタンク910,930にも適用した場合には、車両の後方側に位置するキャッチタンク920からは、リア駆動ユニット4の前方が相対的に高くなるようリア駆動ユニット4が傾斜した際(すなわち、前進での登坂時)にオイルが流出し、車両の前方側に位置するキャッチタンク910,930からは、リア駆動ユニット4の後方が相対的に高くなるようリア駆動ユニット4が傾斜した際(すなわち、前進での降坂時)にオイルが流出する。なお、キャッチタンク920には上記の思想を適用せず、キャッチタンク910,930の少なくとも一方に上記の思想を適用するようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の1つの実施の形態に係る駆動装置を含む電動車両を示した図である。 本発明の1つの実施の形態に係る駆動装置の構成を示した図である。 図2に示される駆動装置におけるオイルの流れを説明する図である。 本発明の1つの実施の形態における駆動装置におけるキャッチタンク周辺の構造を示した図(その1)である。 本発明の1つの実施の形態における駆動装置におけるキャッチタンク周辺の構造を示した図(その2)である。 本発明の1つの実施の形態に係る駆動装置の変形例におけるキャッチタンク周辺の構造を示した図である。 図6に示される構造における形状記憶スプリングの温度と付勢力との関係を示した図である。
符号の説明
1 ハイブリッド車両、2 フロント駆動ユニット、3 エンジン、4 リア駆動ユニット、5 ECU、6 アクセルペダル、7 PCU、8 バッテリ、9A,9B,9C 給電ケーブル、10 フロアパネル、100 モータジェネレータ、110 回転シャフト、120 ロータ、130 ステータ、131 ステータコア、132 ステータコイル、150 インプットギヤ、200 ケーシング、210 モータジェネレータ室、220 カウンタギヤ室、230 ディファレンシャルギヤ室、240 ブリーザ、300 カウンタギヤ、400 ディファレンシャルギヤ、410 リングギヤ、420 ピニオンギヤ、430 サイドギヤ、500 アウトプットシャフト、600 オイルシール、700 ドライブシャフト受け部、800 ドライブシャフト、910,920,930 キャッチタンク、921 オイル通路、921A 開孔部、940 オリフィス、1000 バルブ、1100 形状記憶スプリング、1200 スプリング。

Claims (8)

  1. 内部にオイルが貯留されたケーシングと、
    前記ケーシングの内部に設けられた動力源と、
    前記ケーシングの内部に設けられ、前記動力源の動力により回転して前記オイルを掻き上げる回転体と、
    前記回転体に掻き上げられた前記オイルを受け入れるオイル貯留部とを備え、
    前記オイル貯留部は、前記オイルが流出する流出部を含み、
    前記流出部は、駆動装置を水平に設置した際の前記オイル貯留部内のオイル面の上限よりも高い位置に形成される、駆動装置。
  2. 前記オイル貯留部からは、前記駆動装置の前方が相対的に高くなるよう該駆動装置が傾斜した際に前記オイルが流出する、請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記オイル貯留部からは、前記駆動装置の後方が相対的に高くなるよう該駆動装置が傾斜した際に前記オイルが流出する、請求項1に記載の駆動装置。
  4. 前記オイル貯留部が複数設けられ、
    一方の前記オイル貯留部からは、前記駆動装置の前方が相対的に高くなるよう該駆動装置が傾斜した際に前記オイルが流出し、
    他方の前記オイル貯留部からは、前記駆動装置の後方が相対的に高くなるよう該駆動装置が傾斜した際に前記オイルが流出する、請求項1に記載の駆動装置。
  5. 前記動力源は回転電機であり、前記オイルは前記回転電機の冷却に用いられる、請求項1から請求項4のいずれかに記載の駆動装置。
  6. 請求項5に記載の駆動装置を備えた、電動車両。
  7. フロアパネルをさらに備え、
    前記駆動装置は前記フロアパネルの下部に設置される、請求項6に記載の電動車両。
  8. 前記駆動装置は前記電動車両の走行時に間欠的に駆動される、請求項6または請求項7に記載の電動車両。
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