JP2008034209A - 局所照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の局所に十分な光量の光を照射することができ、局所に光を照射する際、局所照明装置が作業者の視界を遮る心配がなく、さらに、局所近傍に安定した状態で設置することができる局所照明装置を提供する。
【解決手段】少なくとも1の照明具2aと、この照明具2aを着脱可能に保持するための保持部3を有する局所照明装置であって、照明具2aは、可撓性及び形状保持性を備える照明具本体4と、この照明具本体4の端部に設けられる発光部5aと、この発光部5aを発光させるための発光手段とを備え、保持部3は、バンド6と、このバンド6に固設され照明具2aを着脱可能に装着する少なくとも1のホルダー7と、バンドの少なくとも一箇所に固設され又は着脱可能に設けられる固定具8を備えることを特徴とする局所照明装置1a1による。
【選択図】図1

Description

本発明は、所望の局所に十分な光量の光を照射することができ、局所に光を照射する際、局所照明装置が作業者の視界を遮る心配がなく、さらに、局所近傍に安定した状態で設置することができる局所照明装置に関する。
人や動物を手術する場合、例えば、開胸/開腹内にある臓器、口内にある歯肉や気道を手術する際においては、医師や獣医師が執刀するにあたり、十分に術部が照らされている必要がある。しかしながら、従来の医療用局所照明器具は、光量は十分に確保できる反面、照明器具自体が大きく術部に近接させると、作業者の視界を遮ってしまい作業の邪魔であった。
このような従来の課題に対し局部照明装置に関する発明がいくつか開示されている。
たとえば、特許文献1には「照明装置」という名称で、先端に点状光源を備える可撓性の電線を複数束ねて発光素子支持体に固定した照明装置に関する発明が開示されている。
当該発明は、点状光源を備える可撓性の電線を複数備えるため、従来の光源が1つである局部照明装置に比べ局所に照射される光量を多くすることができる。また、医師が執刀する際、術部を明るくするための局部照明装置として利用することが可能である。
特許文献2には「簡易照明体」という名称で、軽量でコンパクトに携帯可能な簡易照明に関する発明が開示されている。
当該発明は、先端に発光体を備える線状のフレキシブル支柱にクリップ又は接着シートが設けられており、フレキシブル支柱は変幻自在に曲げて所望の位置に光を照射させることができる。
また当該発明は、クリップを備えているため、挟持可能な場所であればどこにでも設置することが可能である。また、クリップに代えて接着シートを備える場合、適当な被挟持物がなくとも当該発明に係る「簡易照明体」を設置できる。
このため、医師が執刀する際、術部を明るくするための局部照明装置としても利用することが可能である。
特許文献3には「可変配光形照明器具」という名称で、配光特性を変更可能な照明器具に関する発明が開示されている。
当該発明は、光源保持板の板面に沿って複数の点状光源が配設され、光源保持板の反り/撓みの程度を変更可能に構成されることを特徴とするものである。
当該発明によれば、光源保持板を反った状態に保持した場合には、複数の点状光源から発せられる光を散光することができ、逆に、光源保持板を撓んだ状態に保持した場合には、光を集光することができる。当該発明も、医師が執刀する際に術部を明るくするための局部照明装置として利用することが可能である。
特許文献4には「照明装置」という名称で、伸縮自在で所望の場所に光を照射することができる照明装置に関する発明が開示されている。
当該発明は、入れ子式に収納可能な伸縮部に屈曲自在なフレキシブルシャフトが延設され、このフレキシブルシャフトの先端に発光部を備え、さらに、伸縮部は、発光部を駆動するための駆動部と、この駆動部に電源を供給するための電源部と共にケース内に収容されるものである。
当該発明によれば、伸縮部とフレキシブルシャフトにより所望の位置に発光部を配置することが可能であり、医師が執刀する際に術部を明るくするための局部照明装置として利用することが可能である。
特開平6−104486号公報 特開2002−245840号公報 特開2003−308721号公報 特開2000−76902号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の「照明装置」は、導線上に装着可能に構成されており、当該発明に係る「照明装置」を設置するための固定具を備えていない。このため、医療用の局所照明装置として特許文献1に記載の「照明装置」を使用する場合、導線が無い場所に移動させることができないため不便であった。また、複数個の発光素子の点灯/消灯を個別に切替可能なスイッチを備えておらず、従って照度を調節することができないので不便であった。
上述の特許文献2に記載の「簡易照明体」は、クリップ又は接着シートを備えているので「簡易照明体」を携帯したり、移動させることができるものの、適当な被挟持物がない場合や、接着シートによる貼設が困難な場所、たとえば、貼設面が平滑ない場所、には設置できないという課題があった。
とりわけ、医師が執刀する術部近傍は、患者又は患畜の体の一部である場合が多く、適当な被挟持物がない上、平滑でない場合がほとんどであり、当該発明に係る「簡易照明体」を容易に設置できないという課題があった。
また、当該発明は、点状光源を1しか備えていないので、たとえば、この点状光源にLEDを使用し、発光チップに流れる電流の量を増減させることで光量を調整可能にした場合であっても、光量を増加させるには限度があり、局所を十分に明るくできない可能性もあった。
上述の特許文献3に記載の「可変光形照明器具」は、光の拡散と集光を調節可能であるものの、光源が面状光源であるため、医療用の局所照明装置として使用する際、術部の近傍に当該発明に係る「可変光形照明器具」を設置すると、大きな光源が作業者の視界を遮ってしまい、作業の邪魔になるという課題があった。
上述の特許文献4に記載の「照明装置」は、特許文献2に記載の発明の場合と同様に、点状光源を1しか備えていないので、光量を増加させるには限度があり、局所を十分に明るくできない可能性があった。
また、伸縮部や駆動部及び電源部を収容するケースの底面は、平面状であるため、やはり特許文献2に記載の発明の場合と同様に、例えば、医療用の局所照明装置として使用する際に、術部の近傍に安定した状態で設置できない可能性があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、その目的は、たとえば、ヒトや家畜等の動物に対して手術等の医療行為や観察,検査等を行なう際に、所望の局所に十分な光量の光を照射することができ、局所に光を照射する際、局所照明装置が作業者の視界を遮る心配がなく、さらに、局所近傍に安定した状態で設置することができる局所照明装置を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の局所照明装置は、少なくとも1の照明具と、この照明具を着脱可能に保持するための保持部を有する局所照明装置であって、照明具は、可撓性及び形状保持性を備える照明具本体と、照明具本体の端部に設けられる発光部と、発光部を発光させるための発光手段とを備え、保持部は、バンドと、このバンドに固設され照明具を着脱可能に装着する少なくとも1のホルダーと、バンドの少なくとも一箇所に固設され又は着脱可能に設けられる固定具を備えることを特徴とするものである。
上記構成の局所照明装置において、照明具本体は自在に屈曲して発光部から発せられる光を所望の場所に向けるという作用を有する。また、ホルダーは照明具を着脱可能に保持するという作用を有する。さらに、バンドは自在に屈曲して照明具を保持するホルダーを安定した状態で支持するという作用を有する。そして、発光部は所望の局所に光を照射するという作用を有する。また、発光手段は発光部を発光させるという作用を有する。
さらに、固定具は、請求項1に記載される局所照明装置を着脱可能に固定するという作用を有する。
請求項2に記載の発明である局所照明装置は、少なくとも1の照明具と、この照明具を着脱可能に保持するための保持部を有する局所照明装置であって、照明具は、可撓性及び形状保持性を備える照明具本体と、照明具本体の端部に設けられる発光部と、発光部を発光させるための発光手段とを備え、保持部は、バンドと、バンドに固設され照明具を着脱可能に装着する少なくとも1のホルダーと、バンドの少なくとも一箇所に固設され又は着脱可能に設けられバンドを環状に接続するための、又は他の複数の局所照明装置を直列又は環状に接続するための連結部を備えることを特徴とするものである。
上記構成の局所照明装置は、請求項1に記載される局所照明装置に係る固定具に代えて連結具を備えるものであり、照明具本体は自在に屈曲して発光部から発せられる光を所望の場所に向けるという作用を有する。また、ホルダーは照明具を着脱可能に保持するという作用を有する。さらに、バンドは自在に屈曲して照明具を保持するホルダーを安定した状態で支持するという作用を有する。そして、発光部は所望の局所に光を照射するという作用を有する。また、発光手段は発光部を発光させるという作用を有する。
さらに、連結具はバンドの両端を環状に連結可能にするという作用を有する。また、複数の請求項2に記載の局所照明装置を直列に又は環状に連結可能にするという作用も有する。
請求項3に記載の発明である局所照明装置は、請求項1又は請求項2に記載の局所照明装置であって、他の局所照明装置のホルダーは共用に形成されており、照明具は、他の局所照明装置のホルダーに交換可能に着脱できることを特徴とするものである。
上記構成の局所照明装置は、他の局所照明装置と共通のホルダーを備えることで、照明具を他の局所照明装置と共用し、適宜追加や交換を可能にするという作用を有する。
請求項4に記載の発明である局所照明装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の局所照明装置であって、照明具は、照明具の内外を遮断するシール部を具備することを特徴とするものである。
上記構成の局所照明装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明と同様の作用に加え、シール部は照明具の内外を遮断するという作用を有する。
請求項5に記載の発明である局所照明装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の局所照明装置であって、照明具は、この照明具に設けられる発光部を点灯するスイッチ部を備え、ホルダーはスイッチ部が動作した後にその状態を保持するスイッチ状態保持部を備え、前記スイッチ状態保持部は、前記照明具を前記ホルダーに装着した場合に前記スイッチ部がONされた状態を保持することを特徴とするものである。
上記構成の局所照明装置は、請求項1乃至請求項4に記載の各発明の作用に加え、照明具に設けられるスイッチ部は、ONとなった場合に発光部を点灯させるという作用を有する。また、スイッチ状態保持部は、ホルダーに照明具が装着された場合にスイッチ部がONされた状態を保持するという作用を有する。
請求項6に記載の発明である局所照明装置は、少なくとも1の照明具と、この照明具を着脱可能に保持するための保持部を有する局所照明装置であって、照明具は、可撓性及び形状保持性を備える照明具本体と、この照明具本体の端部に設けられる発光部とを備え、保持部は、バンドと、バンドに固設され照明具を着脱可能に装着する少なくとも1のホルダーと、バンドの少なくとも一箇所に固設され又は着脱可能に設けられる固定具と、発光部を発光させるための発光手段と、ホルダーに装着されたすべての発光部の点灯又は消灯を同時に切り替え可能なスイッチ部を備えることを特徴とするものである。
上記構成の局所照明装置は、請求項1記載の発明と同じ作用を有する。また、スイッチ部は、全ての発光部の点灯又は消灯を同時に切り替え可能にするという作用を有する。
請求項7に記載の発明である局所照明装置は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の局所照明装置であって、照明具は、可撓性及び形状保持性を備えて照明具本体から分岐する少なくとも1の分岐部を備え、この分岐部の端部は、発光手段によって発光する発光部を備えることを特徴とするものである。
上記構成の局所照明装置は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の局所照明装置と同様の作用に加え、分岐部はその先端に設けられる発光部を支持し、自在に屈曲できて発光部の光を所望の場所に向けられるという作用を有する。
請求項8に記載の発明である局所照明装置は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の局所照明装置であって、発光部は、Ra=90以上の高演色性の白色LEDを備えることを特徴とするものである。
上記構成の局所照明装置は、請求項1乃至請求項7に記載の各発明の作用に加え、光が照射される局所の色彩を、基準光源である白熱電球又はハロゲン球により光を照射した際の局所の色彩に近づけるという作用を有する。さらに、発光部の光源の寿命を長くすると同時に、発光時の発熱を軽減するという作用も有する。
本発明の請求項1乃至請求項8に記載の発明である局所照明装置によれば、たとえば、ヒトや家畜等の動物に対して手術等の医療行為や観察,検査等を行なう際に、所望の局所に自在に光を照射することが可能であり、しかも、目的に応じて局所に照射する光の光量を調節することができる。また、発光部を局所に近づけた場合でも、作業者の視界を遮る可能性が低く、作業者は局所が見えやすいように無理な体勢を取る必要がないので作業性が向上する。
また、請求項1乃至請求項8に記載の発明である局所照明装置は、平坦でない不安定な場所にも安定した状態で設置することができるという効果を有する。
特に本発明の請求項1に記載の発明である局所照明装置によれば、固定具により所望の位置に着脱可能に固定することができるという効果を有する。。
特に本発明の請求項2に記載の発明である局所照明装置によれば、バンドの端部を環状に接続することができるので、設置面が平面でなく凹凸である場合でも本発明の請求項2に記載の局所照明装置を安定した状態で設置することができる。
さらに、複数の本発明の請求項2に記載の局所照明装置を直列に又は環状に連結することができるので、複数の局所に同時に光を照射したり、局所に帯状の光を照射することが可能である。
特に、本発明の請求項3に記載の発明である局所照明装置によれば、照明具は他の局所照明装置のホルダーにも共通に装着可能であるので、例えば手術などで一の局所照明装置を手術台の傍に置き、他の局所照明装置のバンドを術者の腕などに巻いている場合等、複数の局所照明装置を取り扱う場合に、状況に応じて、照明具を一の局所照明装置から取り外して他の局所照明装置へ装着させたり、一の局所照明装置の照明具が故障した場合に他の局所照明装置に装着されている照明具で代用させることが可能となり、照明具の汎用性を高めることができるという効果を有する。
特に本発明の請求項4に記載の発明である局所照明装置によれば、シール部により照明具の内外が遮断されるので、請求項4に記載の局所照明装置をエチレンオキサイドガス(EOG)滅菌や高圧蒸気滅菌することが容易になる。従って、請求項4に記載の局所照明装置を手術等の医療行為に使用する際にコンタミネーションの恐れを回避することができ、局所照明装置の再利用による経済性を満足しながら、装置自体の利便性と安全性を高めることができる。
特に本発明の請求項5に記載の発明である局所照明装置によれば、照明具をホルダーに装着するだけで発光部を点灯させることができ、しかも照明具をホルダに装着している間は発光部の点灯状態を維持することができるという効果を有する。さらに照明具を取り外すと同時に発光部を消灯できるという効果を有する。
特に本発明の請求項6に記載の発明である局所照明装置によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果に加え、スイッチ部により全ての発光部の点灯又は消灯を同時に切り替えることができるという効果を有する。このため、発光部の点灯又は消灯に係る作業が簡便化され、請求項6に記載の局所照明装置の操作性が向上するという効果を有する。
特に本発明の請求項7に記載の発明である局所照明装置によれば、分岐部を備えることで、請求項1乃至請求項6に記載の発明に比べ、所望の光量を確保するために必要な照明具の数を少なくすることができ、例えば、医師が執刀する際に、術部近傍に十分な作業スペースを確保することができる。また、分岐部を設けることで、照明具本体に複数の発光部を設けることができ、これら発光部から発せられる光の向きを個別に、自在に調整することが可能である。このため、照明具本体にのみ発光部を有する場合に比べて、所望の局所に一層精度よく光を照射することができるという効果を有する。
特に本発明の請求項8に記載の発明である局所照明装置によれば、光源がRa=90以上の高演色性の白色LEDであるため、従来の白熱電球等の光源に比べて、発光時の発熱が少なく、所望の光量を得るのに必要な電力が少なくてすみ、しかも、長寿命であるため、請求項8に記載の局所照明装置を使用する際のランニングコストを節減できるという効果を有する。
また、従来の白熱灯状の豆電球に比べて発光部の発熱が小さいため、医師が手術の際の局所照明として用いる際には、術部への発光熱の影響を低減することができる。
さらに、光が照射された局所の色彩を基準光源である白熱電球又はハロゲン球により光が照射された際の色彩に近づけることができ、専門家においては、肉眼にて動脈/静脈等の識別性が向上し、医療ミス等の発生防止に役立つという効果を有する。
[1]以下に本発明の第1の実施の形態に係る局所照明装置について図1及び図2を参照しながら説明する。(主に請求項1乃至請求項4,請求項6乃至請求項8に対応)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る局所照明装置の概念図である。また、図2は本発明の第1の実施の形態に係る照明具の概念図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る局所照明装置1a1は、主に、複数の照明具2aとこれを支持する保持部3により構成され、たとえば、ヒトや家畜等の動物に対して手術等の医療行為や観察,検査等を行なう際に、所望の局所Aに自在に光を照射することができる照明装置である。
本実施の形態に係る局所照明装置1a1において照明具2aは、図2示すように、照明具本体軸4の上端部には発光部5aが、また、その下端側にはバッテリ収納部12がそれぞれ設けられており、図示しないバッテリ収納部12の内部には発光部5aの光源に電力を供給するための配線や電源が収容されている。
また、照明具2aの照明具本体軸4は、棒状で可撓性と形状保持性を備えており、発光部5aの向きを自在に変更できるという効果を有する。
さらに、発光部5aの側面にはスイッチ11が設けられており、このスイッチのON/OFFを切替えることで、発光部5aを点灯又は消灯できるよう構成されている。
また、本実施の形態に係る局所照明装置1a1と、図4を参照して後述する他の局所照明装置1b1,1b2に係る照明具2aの電源系統やホルダー7の内径等の規格を統一することによれば、形態の異なる複数の保持部3であっても、それに装着する照明具は一種類だけでよく、本発明に係る局所照明装置の汎用性を高めることができるという効果を有する。
具体的には、手術を行なう際に、医師が手術台の傍あるいは手術を受ける患者の患部近傍に置いた局所照明装置1a1と医師の腕などに巻かれた局所照明装置1b1と、さらに医師の頭部に巻かれた局所照明装置1b2の間で、必要に応じ局所照明装置1a1,1b1,1b2間で適宜照明具2aを交換させることが可能である。つまり、手術中に故障を生じた場合でも他の局所照明装置から照明具2aを移動させることができ、時間やスペースなどが限られる手術室内などにおいては、このような照明具の汎用性が非常に重要となる。さらに、同じ規格品を補充することが可能であり、経済的な効果も有する。
そして、再び図1に戻るが、上述のような複数の照明具2aを支持する保持部3は、図1に示すように、可撓性と形状保持性を有する帯状のバンド6と、その側面に設けられ、照明具2aを着脱可能に保持する複数のホルダー7、及びバンド6の少なくとも一方の端部に設けられ、局所照明装置1a1を着脱可能に固定する固定具8により構成されるものであり、それぞれのホルダー7に照明具2aを装着し、局所Aに各々照明具の光を集光させることで、局所Aを明るく照らすことが可能になる。
あるいは、光の照射を要する局所が複数点在する場合には、これら複数の局所に同時に光を照射することが可能である。
このような、局所照明装置1a1によれば、局所Aに光を照射する場合に、局所Aの上側に局所照明装置1a1が配置されないので、たとえば、人や家畜等の患部を手術する場合に、局所照明装置1a1が医師や獣医師の視界を遮る心配がない。このため、医師や獣医師は、手術をスムースに行うことができ、しかも、医師や獣医師は楽な姿勢で作業することができるので作業性を高めることができるという効果を有する。
なお、本実施の形態に係る局所照明装置1a1は、保持部3に4本の照明具2aを備える場合を例に挙げて説明しているが、照明具2aの数や、装着位置は作業の目的に応じて自由に変更してよい。また、バンド6上に、例えば、図示しないレール等を設け、このレール上にホルダー7を掛着する等により、ホルダー7の設置位置を自由に変更可能に構成することによれば、所望の局所Aに容易に光を集光させることができるだけでなく、所望の方向から局所Aに光を照射することも可能になり便利である。
また、本実施の形態に係る照明具2aにおいて、発光部5aと照明具本体軸4との接続部分や、スイッチ11の周辺には図示しないシール部を備えており、このシール部によりホルダー7の内外が遮断されて気密構造となるよう構成されている。このため、本実施の形態に係る局所照明装置1a1を手術等の医療行為に使用する際に、たとえば、エチレンオキサイドガス滅菌や高圧蒸気滅菌をすることが可能となり、この結果、医療現場におけるコンタミネーションのリスクを回避することができる。さらに、局所照明装置1a1自体の利便性と安全性を高めることができるという効果を有する。
なお、本願明細書中に記載される他の実施の形態に係る照明具についても、上述した構成の特徴の点で本実施の形態に係る照明具と同様である。
さらに、局所照明装置1a1においてホルダー7に装着可能な、ミラーを別体に準備することで、作業者は、作業者の位置から死角になる局所もミラーを用いて見ることができるので、本発明に係る局所照明装置1a1を一層汎用性の高いものにできるという効果を有する。
次に本実施の形態に係る局所照明装置1a1のそれぞれの構成について詳細に説明する。
(1)発光部5aについて詳細に説明する。
図2に示すように、照明具2aは、主に照明具本体軸4,バッテリ収納部12そして発光部5aにより構成され、この発光部5aは、照明具本体軸4に延設されるソケット9aと、このソケット9aに収容される光源により構成されている。 なお、照明具2aに用いられる光源は小型で耐久性に優れ、発光時の発熱量が小さいものが望ましい。特に、本実施の形態に係る照明具2aの光源には、光の演色性を示すRa値がRa=90以上の白色LED10を採用した場合を例に挙げて説明しているが、発光部5aの光源の色は必ずしも白色である必要はなく、発光部5aの光源の色は、手術や作業の目的に応じて自由に変更してよい。
この他にも発光部5aの光源には、例えば、豆電球や、2液混合タイプ等の化学発光体等、小型の発光体であれば使用可能である。さらに、発光部5aを着脱可能に構成すれば、故障した光源の交換作業が簡便になる。また、光源を使い捨てにした場合、局所照明装置1a1の消毒殺菌作業を簡素化できるという効果を有する。
また、本実施の形態に係る照明具2aの光源に関しては、特定波長の光に反応して、蛍光やりん光を発光する物質を、医師が執刀する際に術部を特定するためのマーカーとして用いる場合、発光部5aの光源のいずれかを、特定波長光を発する光源に置き換えて使用することも可能である。この場合、本実施の形態にかかる局所照明装置1a1で、特定波長の光を発光する装置と局所を照明するための照明装置を兼ねることができるので、手術に必要な機器を削減できるという効果を有する。
また、本実施の形態のように、発光部5aの光源としてRa=90以上の白色LED10を用いた場合には、光が照射される局所Aの色彩を、基準光源である白熱電球又はハロゲン球により光を照射した際の局所Aの色彩に近づけることができるという効果を有する。さらにこの場合、従来の白熱灯に比べて所望の照度を得るために必要な消費電力が少なくてすみ、しかも、光源自体が長寿命であるため局所照明装置1a1のランニングコストを節減できるという効果も有する。
なお、光源に白色LEDを用いる場合には、望ましくは紫外波長を含まない白色LEDを、さらに望ましくは赤外波長よりも長い波長を含まない白色LEDを用いることが望ましい。もちろん、発光部5aに、必要に応じて白色以外のLEDを用いてもよい。
このように、光源の白色LEDが紫外波長を含まない場合、光を照射する局所部位が紫外線による悪影響を受けることがなく安全である。また、光源の白色LEDが赤外波長よりも長い波長を含まない場合には、上述のような効果に加え、光が照射される局所の温度が上昇する心配が少なく、本実施の形態に係る局所照明装置1a1が被照射体に与える負荷を軽減することができる。
なお、本願明細書中に記載される他の実施の形態に係る光源についても、上述した構成の特徴の点で本実施の形態に係る光源と同じである。
また、発光部5aの側面には、必要に応じてスイッチ11が設けられており、このスイッチ11により発光部5aの点灯/消灯が個別に切替可能である。このような構成により、所望の照明具2aにのみ光を点灯させることができ、局所Aに照射する光量を調節できると同時に、作業の妨げにならない位置にのみ照明具2aを装着することによれば、局所Aがよく見えるように作業者が自ら姿勢を変える必要がなく、作業効率を向上させることができるという効果を有する。
なお、図示しないが、発光部5aの側面には必要に応じて照度調整部を設けてもよく、個別の発光部5aの照度を段階的に又は連続的に変更できるよう構成することで局所に最適な照度の光を照射することができ、対象物が一層見えやすくなるので作業性が向上するという効果を有する。また、この場合、照度調整部の周辺にも照明具2aの内外を遮蔽するシール部を設けることが望ましい。
(2)バンド6及び照明具本体軸4の構造について詳細に説明する。
本実施の形態に係るバンド6及び照明具本体軸4は、可撓性を有すると同時に湾曲させた際にその形状を維持できる形状保持性を有することが好ましい。
このため本実施の形態に係るバンド6及び照明具本体軸4は、たとえば、金属又は合成樹脂製の可撓性外皮の内部に、可撓性を有し形状保持可能な網状管を設け、さらにその内部に可撓性を有しながら内部の配線を保護する樹脂テープ等による螺旋管を設けてその中空部に発光部5aに電気を供給するための配線を収納してもよい。
あるいは、外皮を蛇腹状に形成することで可撓性と形状保持性を同時に備えるよう構成した場合には、形状保持可能にする網状管を備える必要はなく、外皮のみとしてもよい。また、配線の本数が少ない場合には、配線を保護するための螺旋管を省略してもよい。
上述のようなバンド6,照明具本体軸4はいずれも可撓性と形状保持性を備えているため、特にバンド6は、湾曲させることで複数の照明具2aで局所Aを取り囲むように配置することができる。このとき、発光部5aはいずれも局所Aの真上には配置されないので、たとえば、医師や獣医師が執刀する場合に、局所照明装置1a1が医師や獣医師の視界を遮る心配がなく、しかも局部Aを十分に明るくすることができるという優れた効果を発揮する。
さらに、バンド6を湾曲させると局所照明装置1a1を平滑でない場所に載置することが可能となり便利である。これは、本実施の形態に係る局所照明装置1a1のバンド6が、例えば、直線状で自在に屈曲することができない場合、局所照明装置1a1は、発光部5aの多くが傾く側に転倒してしまう恐れがあり使用し難いという問題に対処するものである。つまり、バンド6を略C字形又は略コ字形に湾曲させることで、局所照明装置1a1の重心が弓なりに湾曲したバンド6内側へと移動するため、載置面が平坦でない場合でも局所照明装置1a1を安定した状態で載置することができるのである。
また、照明具2aは、可撓性と形状保持性を備える照明具本体軸4を有することで発光部5aの向きを自在に変更することができる。このため、作業者は所望の方向に発光部5aを向けることができ、局部Aに発光部5aを近づけて局所Aを一層明るくすることもできるという効果を有する。
なお、本実施の形態に係るバンド6又は照明具本体軸4は、例えば、棒状体や帯状体であり、必要に応じ、表面に立体的な溝部や線状凸状体又は多数の凸状体からなる滑り止め部材を一体に、あるいは、別体取付タイプ等を付加してもよい。
また、吸汗材や上述のような滑り止め部材を、別体として準備し、例えば、これらを着脱可能に附帯させることによれば、バンド6を環状に連結させることでリストバンド又はヘッドバンドとしても用いることができて便利である。
本実施の形態に係る局所照明装置1a1は、バンド6又は照明具本体軸4の図示しない中空部に発光部5aに電力を供給するための配線や電力供給源である電池を収容している。
なお、本実施の形態においては、電力供給源に必ずしも電池を用いる必要はなく、例えば、バンド6に、図示しない導電ケーブルとこの導電ケーブルに延設されるコンセントを設けて、外部電力を発光部5aに供給可能に構成してもよい。そしてこの場合、例えば、図1中において、破線で示すようなスイッチ部24をバンド6の側面に設けることで、バンド6に装着した全ての照明具2aにおける発光部5aの点灯又は消灯を同時に切替可能にできるという効果を発揮する。なお、このように発光部5aの点灯又は消灯を同時に切替可能なスイッチ部24を設ける場合には、照明具2aのそれぞれにスイッチ11を設けなくともよい。さらに、スイッチ部24の位置は、図1に示す位置に限定されるものではなく、バンド6を後で説明するようなリストバンドやヘッドバンドとした場合でも、発光部の点灯又は消灯の操作がしやすい位置であればバンド6のどこに設けてもよい。
この他に、発光部5aに電源を含む構成にしてもよく、電源を含んだ発光部5aを同時に着脱可能に構成してもよい。この場合、局所照明装置1a1に係るバンド6と照明具本体軸4は可撓性と形状保持性を有する単なる線状体でもよく、発光部5aに電力を供給するための配線等を収容する必要がないので、消毒殺菌作業を一層簡便化することができる。
また、発光部5aに電源を含む構成にした場合、局所照明装置1a1の重心位置が高くなって転倒することがないよう、発光部5aの総重量よりもバンド6と照明具本体軸4そして固定具8の総重量が大きくなるようにして、局所照明装置1a1の重心位置が低くなるよう構成する必要がある。この場合、例えば、バンド6に着脱可能におもりを備えてもよいし、着脱可能に磁石や吸盤等の吸着部材を備えてもよい。
(3)バンド6の少なくとも一方の端部に設けられる固定具8について詳細に説明する。
本実施の形態においては、バンド6の両端部に固定具8として、例えば、机や作業台の縁部を挟持可能な挟持部材13が設けられており、局所照明装置1a1を着脱可能に固定することができるという効果を有する。
上記構成の局所照明装置1a1によれば、作業台に局所照明装置1a1を着脱可能に固定することができ、作業スペースを有効に活用することができるという効果を有する。
また、バンド6の端に設けられる固定具8は、図1に示されるようなクリップ状の挟持部材13以外にも、例えば、吸盤等の吸着具や、磁石等の磁気吸着具,フック等の掛着具,面ファスナー等でもよい。すなわち、固定具8はバンド6を他の物体に着脱可能に固定できるよう構成されるものであり、バンド6の少なくとも一方に1つ設けられることで固定具として機能するものであればその構造は問題としない。つまり、1つの固定具8で局所照明装置1a1を安定した状態で固定できる場合には、バンド6の端部のいずれか一方にのみ固定具8を設けてもよい。
本実施の形態においては、上述のような固定具8はバンド6に着脱可能に設けられ又は固設されている。
さらに、本実施の形態に係る局所照明装置1a1においては、上述のような固定具8の代わりに、バンド6を環状にしたり、複数の局所照明装置1a1を直列に又は環状に連結可能な、連結具を装着可能としてもよい。
このような連結具による連結方法は、たとえば、嵌合によるものや、磁気吸着によるもの、又は雄ネジと雌ネジの螺合によるものでもよい。さらに、バンド6の端部にバックルを設け、バンド6の他端近傍にバンド6の長さ方向と平行に複数の小孔を並べて設け、所望の位置でバンド6を環状に接続又は連結できるよう構成してもよい。
すなわち、連結と解除を繰り返し行なうことができ、しかも、バンド6の両端に着脱可能に取り付けられて、一対ではじめて連結具として機能するよう構成されるものであればその構造は問題としない。
このように、連結具を用いて局所照明装置1a1のバンド6を環状に連結した場合には、例えば、医師が執刀する際、患者又は患畜の術部をバンド6で囲うように、あるいは、手術の対象が小動物である場合には、その動物全体をバンド6で囲むように局所照明装置1a1を設置することができ、その際の、局所照明装置1a1設置安定性をも高めることができるという効果を有する。
また、複数の局所照明装置1a1を直列に連結すると、照明を要する局所が帯状の場合に特に便利である。
さらに、複数の局所照明装置1a1を直列に連結してその両端を環状に連結することによれば、より大きな環状の局所照明装置1a1を形成することも可能であり、局所照明装置1a1の汎用性が高まる。
(4)発光部5aの変形例について図3を参照しながら説明する。
図3(a),(b)はそれぞれ本発明の第1の実施の形態に係る照明具の変形例1,変形例2を示す部分図である。なお、図1又は図2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
上述の局所照明装置1a1においては、光源である白色LED10が照明具本体軸4の軸方向に取り付けられているのに対し、照明具2aの変形例1に係る照明具2bは、図3(a)に示すように、白色LED10が照明具本体軸4の側面に直列状に複数取り付けられたものである。そしてこの場合、1本の照明具2bから照射される光の量を多く設定できるので、局部に照射される光の照度を高めることができるという効果を有する。
変形例1に係る照明具2bの発光部5bは、主に光源である複数の白色LED10と、これらを直列状に収容するソケット9bからなり、このソケット9bの側面には、光源の点灯/消灯を切替可能なスイッチ11が設けられている。
さらに、ソケット9bの側面に、個々の白色LED10の点灯/消灯を別々に切替できるようにスイッチ11を複数設けてもよい。
また、図3(a)に示すように、発光部5bの光源を、照明具本体軸4の幅と略同一にすれば、発光部5bを局所に近づけた場合でも作業者の視野を広くできるという効果を有する。
本実施の形態に係る照明具2aの変形例2に係る照明具2cは、変形例1の場合のように、照明具本体軸4の側面に光源である白色LED10が複数設けられたものであるが、図3(b)に示すように、発光部5cの光源が面状光源である点が変形例1に係る照明具2bとは異なっている。
このように、発光部5cの光源を面状光源にすることで、変形例2に係る照明具2cは、局所照明装置1a1に設置する照明具2cの本数が少ない場合であっても局所を十分に明るくできるという効果を有する。
また、図示しないが、上述の変形例1,2とは別に、本実施の形態に係る照明具2aの照明具本体軸4から分岐する分岐部を設けて、この分岐部の先端に発光部5a設けてもよい。さらにこの場合、分岐部を照明具本体軸4から着脱可能に構成してもよい。
このように、照明具2aの照明具本体軸4に分岐部を設けて、その先端に発光部5a設けた場合、分岐部の先端に設けられる発光部の向きも自在に変更することが可能となり、光の照射を要する局所の範囲が特に狭く、かつ高照度の光を要する場合に適した局所照明装置にすることができる。
[2]以下に本発明の第2の実施の形態に係る局所照明装置について図4を参照しながら説明する。(主に請求項1乃至請求項4,請求項6乃至請求項8に対応)
図4(a),(b)はそれぞれ本発明の第2の実施の形態に係る局所照明装置の部分概念図である。なお、図1乃至図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本発明の第2の実施の形態に係る局所照明装置1b1は、リストバンド14にホルダー7を設けて照明具2aを着脱可能に装着するものであり、また、局所照明装置1b2は、ヘッドバンド15に単数又は複数のホルダー7を設けて照明具2aを着脱可能に装着するものである。
特に屋外において獣医師が大型動物等を手術する場合で、照明具を固定するための適当な支持材がなく、しかも局所照明装置1a1の載置も困難な場合に、獣医師の体等にリストバンド14やヘッドバンド15を用いて照明具2aを単数又は複数本装着することで、所望の場所に光を照射できるという優れた効果を発揮する。
[3]以下に本発明の第3の実施の形態に係る局所照明装置について図5, 6を参照しながら説明する。(主に請求項5に対応)
図5(a),(b)はいずれも本発明の第3の実施の形態に係る局所照明装置の部分概念図である。なお、図1乃至図4に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本発明の第3の実施の形態に係る局所照明装置1cは、照明具2dをバンド6に設けられるホルダー7に装着すると、照明具先端にある図示しない発光部に、例えば、白色LED10に電力を供給する回路のスイッチがONとなり、当該発光部が点灯するよう、例えば、白色LED10が点灯するよう構成されるものである。
このような局所照明装置1cは、例えば、図5(a)に示すように、照明具2dを保持するホルダー7の内面に嵌合溝16が、また、このホルダー7に保持される照明具2dのバッテリ収納部12の側面には、嵌合溝16に嵌合する凸部17がそれぞれ設けられている。この嵌合溝16と凸部17は、スイッチ状態保持部を形成しているが、その作用と効果は後述する。
また、本実施の形態に係る照明具2dでは、図示しない電池22から発光部に電力が供給されるため、照明具2dのバッテリ収納部12内には電池が収納されており、その底部にはスイッチとして機能するプッシュカバー18が覆設されている。
そして、照明具2dを図5(a)に示すホルダー7に装着すると、照明具2dのプッシュカバー18がホルダー7の底部により上方に押圧されて電源がONされる仕組みになっている。
つまり、本実施の形態に係る局所照明装置1cでは、照明具2dの底部に設けられるプッシュカバー18がスイッチ部として作用し、また、ホルダー7の底面が、スイッチ部であるプッシュカバー18と接触又は離間することで導電ケーブル19a,19bにおける電力の導通又は解除を可能にするスイッチ補助部として作用することで、照明具2dの電源のON/OFF切替えを可能にしている。
ホルダー7に照明具2dを装着する際には前述のスイッチ状態保持部を利用する。具体的には、スイッチ状態保持部の凸部17を嵌合溝16の始点16aに嵌合させ、そのまま終点16bへとスライドさせることで、照明具2dをホルダー7に固定しながら、電源がONの状態を維持できるという効果を有する。
嵌合溝16と凸部17は、ホルダー7のバッテリ収納部12の複数箇所に設けてもよく、この場合、照明具2dの固定効果を高めることができる。また、本実施の形態に係る局所照明装置1cでは、スイッチ状態保持部の嵌合溝16と凸部17をホルダー7の上部側に設けたが、特に上部側に設ける必要はなく、ホルダー7及び照明具2dの底部などに設けるようにしてもよい。
つまり、スイッチ部とスイッチ補助部を備えることで照明具2dの電源のON/OFFの切り替えが可能となり、さらに、スイッチ状態保持部が、前述のとおり嵌合溝16と凸部17を備えてこれらが互いに嵌合すること等により、スイッチ部がONされた状態が維持されるという効果を発揮するのである。
なお、スイッチ状態保持部は、スイッチ部とスイッチ補助部による電源のON状態を保持するためのものであり、この構造は本実施の形態に記載される構造に限定されるものではない。
次に、図6を参照しながら、発光部5dに電力が供給される仕組みについて説明する。
図6(a),(b)はいずれも本発明の第3の実施の形態に係る照明具及びホルダー部の断面図である。なお、図1乃至図5に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図6(a)に示すように、照明具2dにおいては、円筒状のバッテリ収納部12内に電池22が収容され、さらに、電池22のプラス電極側には正の接点20が、また、電池22のマイナス電極側には負の接点21が配置されている。発光部である白色LED10に接続される導電ケーブル19a,19bと正負の接点20,21と電池22で、白色LED10に電力を供給するための回路が形成されている。
そしてこの時、電池22の自重により電池22のプラス電極と正の接点20は接触状態にあるのであるが、電池22のマイナス電極と負の接点21が非接触状態であるため、発光部5dは点灯しない。
また、照明具2dの底部に覆設されるプッシュカバー18は、内筒18aと外筒18bを備え、フランジ状に張り出した外筒18bの上端部が、図6に示すように、筒の内側に向けて折り曲がったバッテリ収納部12の下端部に掛着することで、プッシュカバー18が外れず、しかもプッシュカバー18を上下方向に自在にスライド可能にしている。
さらに、プッシュカバー18の内筒18aと外筒18bの隙間には、コイルスプリング23が介挿されており、プッシュカバー18に押圧力が作用しない状態では、プッシュカバー18が下方に突出するよう構成されている。
そして、上述のような照明具2dを、ホルダー7に装着すると、スイッチ部であるプッシュカバー18がスイッチ補助部であるホルダー7の底面に当接して、上向きの押圧力がプッシュカバー18に作用する。この結果、コイルスプリング23が弾性収縮してプッシュカバー18が上方に押し上げられると同時に、プッシュカバー18に設けられる内筒18aが正の接点20と電池22を押し上げて、電池22のマイナス電極が負の接点21と接触状態となる。つまり、スイッチ部がONされて、導電ケーブル19a,19bに電流が流れ、白色LED10が点灯するのである。
逆に、ホルダー7から照明具2dを引き抜くと、コイルスプリング23が押圧力から開放されて弾性伸張し、これに伴いプッシュカバー18が押し下げられるので、負の接点21は電池22のマイナス電極から離れて、スイッチ部がOFFの状態となり、白色LED10が消灯するのである。
以上説明したようなスイッチ部とスイッチ補助部は一例であり、本実施の形態に記載される構成に限定されるものではなく、ホルダー7に照明具2dを装着することで白色LED10へ電力を供給可能に電源がONの状態にできるものであれば、その構成は問題としない。
なお、ホルダー7の内部や照明具2dの内部を図示しない薄い被膜で覆うことなどによってシールド部を設ければ、ホルダー7や照明具2dの内部を気密構造とすることができる。このように、ホルダー7や照明具2dの内部を気密構造とした場合には、本実施の形態に係る局所照明装置1cを、例えば、エチレンオキサイドガス滅菌又は高圧蒸気滅菌処理することが可能となり、より衛生的に使用することができる。
以上説明したように、本発明の請求項1乃至請求項8に記載された発明は、所望の局所に十分な光量の光を照射することができ、局所に光を照射する際、局所照明装置が作業者の視界を遮る心配がなく、さらに、局所近傍に安定した状態で設置することができる局所照明装置であり、LEDを用いた医療用の照明装置や広く一般の照明装置に関する分野において利用の可能性が高い。
本発明の第1の実施の形態に係る局所照明装置の概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係る照明具の概念図である。 (a),(b)はそれぞれ本発明の第1の実施の形態に係る照明具の変形例1,変形例2を示す部分図である。 (a),(b)はそれぞれ本発明の第2の実施の形態に係る局所照明装置の部分概念図である。 (a),(b)はいずれも本発明の第3の実施の形態に係る局所照明装置の部分概念図である。 (a),(b)はいずれも本発明の第3の実施の形態に係る照明具及びホルダー部の断面図である。
符号の説明
1a1〜1c…局所照明装置 2a〜2d…照明具 3…保持部 4…照明具本体軸 5a〜5d…発光部 6…バンド 7…ホルダー 8…固定具 9a〜9c…ソケット 10…白色LED 11…スイッチ 12…バッテリ収納部 13…挟持部材 14…リストバンド 15…ヘッドバンド 16…嵌合溝 16a…始点 16b…終点 17…凸部 18…プッシュカバー 18a…内筒 18b…外筒 19a,19b…導電ケーブル 20…正の接点 21…負の接点 22…電池 23…コイルスプリング 24…スイッチ部

Claims (8)

  1. 少なくとも1の照明具と、前記照明具を着脱可能に保持するための保持部を有する局所照明装置であって、
    前記照明具は、可撓性及び形状保持性を備える照明具本体と、前記照明具本体の端部に設けられる発光部と、前記発光部を発光させるための発光手段とを備え、
    前記保持部は、バンドと、前記バンドに固設され前記照明具を着脱可能に装着する少なくとも1のホルダーと、前記バンドの少なくとも一箇所に固設され又は着脱可能に設けられる固定具を備えることを特徴とする局所照明装置。
  2. 少なくとも1の照明具と、前記照明具を着脱可能に保持するための保持部を有する局所照明装置であって、
    前記照明具は、可撓性及び形状保持性を備える照明具本体と、前記照明具本体の端部に設けられる発光部と、前記発光部を発光させるための発光手段とを備え、
    前記保持部は、バンドと、前記バンドに固設され前記照明具を着脱可能に装着する少なくとも1のホルダーと、前記バンドの少なくとも一箇所に固設され又は着脱可能に設けられ前記バンドを環状に接続するための、又は他の複数の局所照明装置を直列又は環状に接続するための連結部を備えることを特徴とする局所照明装置。
  3. 他の局所照明装置の前記ホルダーは共用に形成されており、前記照明具は、前記他の局所照明装置の前記ホルダーに交換可能に着脱できることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の局所照明装置。
  4. 前記照明具は、前記照明具の内外を遮断するシール部を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の局所照明装置。
  5. 前記照明具は、この照明具に設けられる前記発光部を点灯するスイッチ部を備え、前記ホルダーは前記スイッチ部が動作した後にその状態を保持するスイッチ状態保持部を備え、前記スイッチ状態保持部は、前記照明具を前記ホルダーに装着した場合に前記スイッチ部がONされた状態を保持することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の局所照明装置。
  6. 少なくとも1の照明具と、前記照明具を着脱可能に保持するための保持部を有する局所照明装置であって、
    前記照明具は、可撓性及び形状保持性を備える照明具本体と、前記照明具本体の端部に設けられる発光部とを備え、
    前記保持部は、バンドと、前記バンドに固設され前記照明具を着脱可能に装着する少なくとも1のホルダーと、前記バンドの少なくとも一箇所に固設され又は着脱可能に設けられる固定具と、前記発光部を発光させるための発光手段と、前記ホルダーに装着されたすべての前記発光部の点灯又は消灯を同時に切り替え可能なスイッチ部を備えることを特徴とする局所照明装置。
  7. 前記照明具は、可撓性及び形状保持性を備えて前記照明具本体から分岐する少なくとも1の分岐部を備え、この分岐部の端部は、前記発光手段によって発光する発光部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の局所照明装置。
  8. 前記発光部は、Ra=90以上の高演色性の白色LEDを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の局所照明装置。
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