JP2011056225A - 外科手術用照明装置 - Google Patents

外科手術用照明装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011056225A
JP2011056225A JP2009232822A JP2009232822A JP2011056225A JP 2011056225 A JP2011056225 A JP 2011056225A JP 2009232822 A JP2009232822 A JP 2009232822A JP 2009232822 A JP2009232822 A JP 2009232822A JP 2011056225 A JP2011056225 A JP 2011056225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surgical
light source
unit
irradiation
illumination device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009232822A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyoshi Watanabe
信佳 渡邉
Yuichiro Kamata
雄一郎 鎌田
Tsutomu Sakamoto
勉 坂本
Akinobu Sakamoto
明信 坂本
Ban Masuhara
絆 益原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RAKUHOKU GISHI KK
Sakamoto KK
Original Assignee
RAKUHOKU GISHI KK
Sakamoto KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RAKUHOKU GISHI KK, Sakamoto KK filed Critical RAKUHOKU GISHI KK
Priority to JP2009232822A priority Critical patent/JP2011056225A/ja
Publication of JP2011056225A publication Critical patent/JP2011056225A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】術医が手操作で簡単に照明方向を操作でき、患者の体位変更や切開部位の深部にかかわらず、術野を常に適切に照明できるところの外科用手術照明装置を提供すること。
【解決手段】装置を固定するための固定手段(1)、光を発生させる光源部(2)、少なくとも1枚の集光レンズ(10)を備えた照射部(3)、及び前記照射部(3)の操作姿勢を保持する姿勢保持手段(4)からなり、術野を局所的に照射する外科手術用照明装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、外科手術用照明装置に関し、特に、整形手術において非常に有用な外科手術用照明装置に関する。
外科手術に際しては、その術野を明るく照らすことが絶対的要件であり、そのために、通常、手術室の天井には高ルクス、例えば、手術台で20000ルクス以上が得られる無影灯が備えられている。
術野を有効に照射することは、手術を確実に行う上で極めて重要である。しかし、四肢、内臓に関わらず、処置を行う局所の位置は変化するため、術中に頻繁に照射位置の変更が必要となる。これまでに、身体の深部に及び手術については、術野に入れる手術器具(鈎等)に照明手段を備え、術野を照射するような方法も行われてきた。しかし、術者が望む局所を照射する上での自由度は低く、照射器具自体が術野を妨げる可能性がある。また、執刀医の頭部や手に照明手段を備えるといった補助的な方法も採られている。術医に照明器具を備える場合には、術医が動くことによって照射位置が変化することになるので、常に術野を確実に照明するという観点からして不適切なものであった。
こうした従来の手術用照明手段については、次の技術が提案されている。
特許公表2009−503767。 特許公表2002−514127。 特開平10−108824。
従来の外部や手術器具に装着した照明からの照射方法で問題となるのは、四肢(例えば、膝、股、肩関節手術等)手術や、3次元構造の軟部組織である循環器、消化器などの内臓器手術のように、手術中に患者の体位(姿勢)や処置する臓器の位置が変わり、且つ、その手術が身体深部におよぶ場合である。すなわち、処置する関節、臓器などの位置変化により、天井等の定位置にある照明器具では、陰の部分が生じて術野が確実に照射され難く、特に、切開深部にいたるまで確実に照射することは不可能であった。
従って、照明手段が固定したものでないこと、照明の方向を調節可能であること、照度の調節も行い得ること、患者の体位変化に応じて術医が照明手段を直接手で操作可能であること、その為に、好ましくは、少なくとも照明手段の操作部位は滅菌処理(オートクレーブ)可能な素材で構成されること等が求められる。
本発明は、かかる問題点に鑑み、術医が手操作で簡単に照明方向を操作でき、患者の体位変更や切開部位の深部にかかわらず、術野を常に適切に照明できるところの外科用手術照明装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる外科用手術照明装置は、上記課題を解決するために、請求項1に記載の通り、術野を局所的に照射する外科手術用照明装置であって、装置を固定するための固定手段(1)、光を発生させる光源部(2)、少なくとも1枚の集光レンズ(10)を備えた照射部(3)、及び前記照射部(3)の操作姿勢を保持する姿勢保持手段(4)、とから構成されていることを特徴とする。
本発明において、固定手段とは、装置を手術室の適所、例えば、実施例1の天井の他、壁面、手術台の一部(実施例2)、離被架(リヒカ)等に固定するための手段であり、完全固定、着脱自在の固定(実施例1のジャック方式、或いはフック)も含まれる。
本発明において、光源部とは、光を発生させる手段からなるもので、ハロゲン、キセノンランプ、水銀灯或いはLED等の公知の光発生手段が含まれる。そのLEDについては、赤外線波長を含まず、可視光波長の放射を主体としたものを対象とする(僅かに赤外線波長を含む場合は許容される)。
本発明において、集光レンズとば、光束を収束、または拡散できるレンズを言うが、1枚のものも、複数枚のものも含まれる。
本発明において、姿勢保持手段とは、照射部の姿勢を変化させたときに、その姿勢を保持できる構成のもので、例えば、ステンレスフレキシブルチューブ、インターロック、スタンドチューブ(外径が3.5mm程度のマイクロスタンドチューブも含む)と呼称されるものを言う。また、ボールジョイントで、姿勢保持(操作角度)が可能な構成のものも含まれる。
尚、本発明の電源については、例えば、コンセントから取得する商用電源もしくは、2次電池などを用いたバッテリーと呼称されるものが用いられる。
本発明によれば、四肢手術や内臓器手術のように、手術中に患者の体位(姿勢)や処置する臓器の位置が変わり、陰が生じ易い術野に対して、術医が手操作で照明部を変位させて確実に術野深部を照明することができる。この際、姿勢保持手段を備えることで、照射部の操作位置が、術医の操作した位置で手を離しても自動的に位置保持することができるので、非常に楽に照射位置変更が可能であり、従って、照射位置修正を行い易いものである。
本発明のその他の効果は、以下の実施例の記載から明らかになるであろう。
本発明の実施に際しては、次の手段を採用することが好ましい。
先ず、前記姿勢保持手段(4)が、曲げ形状保持可能なフレキシブルチューブ(4A)で構成されていることが好ましい。
このように、曲げ形状保持可能なフレキシブルチューブ(4A)を備えることで、照射部(3)の姿勢変更が360度自在に回動変化でき、その照射方向も自在に変えることができて、術野の照射方向を微調整可能であり、術医が手を離すとその操作位置を自動的に保持でき、その操作も軽い手操作で容易に行い得る。
次いで、前記光源部(2)が前記照射部(3)に隣接設置されていることが好ましい。
このように、光源部(2)が照射部(3)に隣接設置されることで、発生した光をそのまま有効に使用することができるので、照明効率に優れている。この場合、光源部と照射部が一体となるため、その重量が増大することになり、構造上好ましくないが、光源部をランプでなく、LED等の軽量な光源とすることで、問題解消可能である。
また、前記光源部(2)と前記照射部(3)とが光ファイバー(5)で接続されていることが好ましい。
このように、光ファイバーを用いることで、重量のある光源部を照射部から離して設けることができ、軽量となる照射部の姿勢保持を容易にすることができる。
そして、前記光源部(2)がLED(2A)から構成されていることが好ましい。
このように、LEDを用いることで、ハロゲンランプ等とは異なり、その光線に赤外線成分が含まれず(或いは少ない)、照射部位の温度上昇を抑制して、術野の焼きつきを未然に防止することができる。
次いで、前記光源部(2)がハロゲンランプ(2B)から構成され、且つ、赤外線遮光フィルター(8)が備えられていることが好ましい。
このようなランプを用いることで高い照度を得ることが容易であり、その分、赤外線波長が含まれることになるため、これを、赤外線遮光フィルターで除去することで、患部の焼きつきを防止できる。
また、前記固定手段(1)が、天井に備えた被固定部材(1A)に対して着脱可能な取り付け部材(1B)からなることが好ましい。
このような固定手段を用いることで、不要な場合に、手術台上の近傍位置に位置する照明装置を取り外しておくことができる。
尚、被固定部材としては、天井の壁面に取り付けた部材、天井の無影灯の照明器具の一部に設けた部材も対象となる。
更に、前記固定手段(1)が、手術台(7)の器具固定用フレーム(7A)に対して着脱可能なクランプ機構(1C)からなることが好ましい。
このように、器具固定用フレームの任意の位置に装着できることは、膝の手術等には必要なことで、勿論、不要の場合には取り外すことが求められるが、クランプ方式であるので、容易に着脱できる。
また、前記照射部(3)が、集光レンズ(10)の焦点操作部(11)を備え、その集光レンズ(10)の少なくとも1枚の集光レンズ(10B)が前記焦点操作部(11)の先端部(11B)側に設けられていることが好ましい。
このように、集光レンズ(10)の焦点操作部(11)を備えることで、照射部の位置、姿勢調節と共にその照度(範囲)も調整することができ、術野の条件に適合した照明条件を満たすことができる。
こうした焦点操作部(11)としては、フォーカス調節で用いられる公知の回動方式のものが、操作方法が容易で好ましい。
更に、少なくとも前記フレキシブルチューブ(4A)及び前記照射部(3)が、オートクレーブによる滅菌処理に耐える耐熱素材で構成されていることが好ましい。
手術用器具等は、通常、病院備え付けのオートクレーブを用いて滅菌処理されるものであるので、こうした滅菌処理を施すことのできる耐熱素材、例えば、金属製、ガラス製、或いは合成樹脂等で、少なくとも陰圧下で、且つ摂氏135度以下では塑性変形を来たさないもので構成される。例えば、ステンレス、アルミニウム、シリコン,フッ素樹脂等である。
これにより、術医が直接手で操作しても感染問題を生じない。
本発明にかかる外科用手術照明装置の好適実施の形態を、図面を参照して以下詳述する。
(実施例1)
図1は、手術室の内部の略全体を示し、外科用手術照明装置を、手術室の天井の無影灯の照明装置9の側部から手術台7の方に向けて垂下させた実施態様を示す。
図2に示すように、かかる外科手術用照明装置は、装置を固定するための固定手段1、光を発生させる光源部2、集光レンズ10を備えた照射部3、及び前記照射部3の操作姿勢を保持する姿勢保持手段4、とから構成されている。
この実施例では、前記姿勢保持手段4は、曲げ形状保持可能なフレキシブルチューブ4A、通称、スタンドチューブ(鉄製)などで構成されている。図3にその一部を示すように、このフレキシブルチューブ4Aは、断面丸形と三角形の二重線の組み合わせ構造で、曲げ形状が保持でき、マイクスタンド、電気スタンド等に使用されている構造のものである。尚、耐熱性の樹脂で構成されたフレキシブルチューブを用いることもできる。
また、この実施例では、図4に示すように、前記光源部2が、可視光成分を含み、赤外線波長を実質的に含まないLED2Aから構成されている。通常、LEDの発する光には、可視光以外の波長成分が殆ど含まれない。そのため、照射部の発熱を防ぐことができる。術野が自然な色で再現される、演色性の高いLEDを用いることが望ましい。一方、光源としてLED2Aを用いる場合、素子自体が高温に発熱し、これを冷却するべくLED2A(素子近傍)に排熱部が必要になるため、これを設けている。この排熱部は、ヒートシンクと呼ばれる放熱器43、排熱ファン42などで構成されている。41は、LED2Aを発光させるためのコントローラーを示す。
そして、前記光源部2と前記照射部3とが多数の光ファイバー5で接続されている。光ファイバー5は、ここでは、線径が0.2〜1.0mm程度で、200本を束ねて用いている。しかし、500本程度で、異種径混合でも、同径のものばかりでもよい。尚、光ファイバー5の素材は公知のものでよく、例えば、石英ガラス、フッ化ポリマー等が用いられている。
ここでは、装置を天井から垂下させる形態であり、前記光源部2は、天井の無影灯照明装置9の側部に設けられた被固定部材1Aの側に設けており、ここから電源(ここではバッテリー)に接続されており、LED2Aの発光は、光ファイバー5を介して前記照射部3に伝達される構成とされている。尚、バッテリー、電源のスイッチ等は、図示、説明を省略した。
この光ファイバー5が、前記フレキシブルチューブ4Aの中に余裕をもって収容され、このフレキシブルチューブ4Aの屈曲に対応できる構成とされている。
従って、フレキシブルチューブ4Aは、それ自体の重量、光ファイバー5の重量、集光レンズ10の重量を支持できればよく、前記光源部2を固定手段1により固定側に設けることで支持対象を軽量とすることができて、その操作姿勢状態の保持を行い易いのである。
上記固定手段1である、天井に備えた被固定部材1Aは、ソケット1aからなり、これに嵌合する着脱可能な取り付け部材1Bとしてのジャック1bによって、着脱自在に連結固定が可能とされている(以下と同じ公知の構造)。前記フレキシブルチューブ4Aについても同様である。即ち、ソケット6Aとジャック6Bによる連結構造自体は、図5及び図6に示す通り、一般に用いられているものである。即ち、ジャック6Bに、スプリング32Bで弾性保持されたボール32Aが、ソケット6Aの内面に湾曲状態に刻設された嵌合溝32Cに嵌合されることで、連結状態が弾性保持される。そして、このジャック6Bは、フレキシブルチューブ4A及び内部の光ファイバー5と一体的に設けられているので、このジャック6Bを引き抜くと、光ファイバー5が前記光源部2から引き抜かれることになる。
さらに、前記照射部3が、集光レンズ10の焦点操作部11を備えている。この実施例では、前記集光レンズ10は、2枚の集光レンズ(10A,10B)で構成されているもので、その集光レンズ10の少なくとも1枚の集光レンズ10Bが前記焦点操作部11の側に設けられ、その焦点操作部11は、螺合による基部11A及び先端部11Bの2分割のケーシング構造とされ、一般のカメラと同様に、レンズ外周部を手操作で回動操作することによって集光レンズ10Bを光軸方向に位置変位させる公知の構成から成るものである。
また、前記取り付け部材1Aは金属及び耐熱樹脂、照射部3の本体は金属及び耐熱樹脂と要部に金属製部品、フレキシブルチューブ4Aを金属製で構成し、オートクレーブによる滅菌処理(約135℃)を行い得る素材で構成されている。
(作用)
このような照明装置の使用に際しては、天井からフレキシブルチューブ4Aを介して垂下された照射部3は、そのフレキシブルチューブ4Aの屈曲姿勢を維持する機能により、術医の所望の姿勢を採ることができる。また、天井からの垂下方式であるので、不要な時には上方に大きく湾曲させて視界から離すこともできる。
かかる照明装置により、術中において、整形手術等で患者の体位が変わることになっても、その術野に対して、前記フレキシブルチューブ4Aを所望の状態に屈曲させて照射部3の向きを変え、それまでの陰の部位、或いは深部に対する照明を十分なものとすることができる。
この際、術医が照射部3を把持して向き調節を行うので、自らが必要とする部位に対して照準を合わせることが容易である。特に、術医は、患者の体位変更(整形外科)或いは切開深度に応じて手術中に自らの姿勢(特に頭部)を種々変化させるが、こうした姿勢変更に際しても照射部3の存在が邪魔にならず、且つ、的確に患部を照明することが必要であり、上記フレキシブルチューブ4Aによって、術医が自ら所望の状態に照射部3の向き、位置を精妙に操作できるのである。
また、この実施例では、光源部2が天井の固定側に設けられていることで、照射部3の重量が軽減され、その分、照射部3の操作が軽く行い得ると共にフレキシブルチューブ4Aが小径のものであっても、十分に屈曲姿勢を維持させ易いのである。そして、照射部3の集光レンズ10の焦点操作部11を術医が自ら操作することで、術野の所望部位に対する照度を調節することが可能であり、手術部位が身体深部の場合等、陰が生じ昜い部位に対する照度の調節を行い得て、手術を行い易くすることができる。
尚、上記実施例1において、装置を天井から垂下させるのではなく、姿勢保持手段4であるフレキシブルチューブ4Aを、後述の実施例2に示すクランプ機構1Cのような支持手段(上記被固定部材1Aと着脱可能な取り付け部材1Bに相当)で手術台7の器具固定用フレーム7Aに固定し、ここから更に床上に伸ばした位置に光源部2を配置する構成としてもよい。この場合、クランプ機構1Cから光源部2へは、フレキシブルチューブ4Aでなく単なる可撓性チューブに光ファイバー5を収容するだけでもよい。また、光源部2は移動可能としてもよい。要するに、本発明において、装置を固定する固定手段1は、必須であるが、その位置は、光源部2と照射部3との間で手術台7に対して行ってもよいということもあり、その位置を問わない。
(実施例2)
ここでは、図7及び図8に示すように、照明装置を手術台7の側部に位置する器具固定用フレーム7Aに装着する態様について述べる。
この実施例においても、照明装置が、これを固定するための固定手段1、光を発生させる光源部2、2枚の集光レンズ10(10A,10B)を備えた照射部3、及び前記照射部3の操作姿勢を保持する姿勢保持手段4とから構成されている点は実施例1と同じである。
ここでは、図8に示すように、前記光源部2がハロゲンランプ2Bから構成され、且つ、赤外線遮光フィルター8が備えられている。前記ハロゲンランプ2Bとしては、この実施例では、100ワットのものが用いられている。尚、前記赤外線遮光フィルター8は、患部の発熱を防止するために備えることが好ましいが、必ずしも必須ではない。
そして、前記固定手段1が、手術台7の器具固定用フレーム7Aに対して着脱可能なクランプ機構1Cからなる。このクランプ機構1Cとしては、ここでは所謂万力の構造のものが用いられている。このクランプ機構1Cには、枢支構造を持つアーム機構1Dが連設されており、そのアーム機構1Dに前述の光源部2と照明部3とが取り付けられている。
また、前記アーム機構1Dの嵌合部54Aを介して内装ケーブル53が設けられ、その基端にはAC/DCコンバーター54が設けられ、その先端に電源コンセント54Bが設けられ、手術室のコンセントに接続される。また、内装ケーブル53の先端側は、外装ケーブル52となり、その先端に着脱自在のジャック51が設けられ、ここから姿勢保持手段4(フレキシブルチューブ4A)の中を通って、光源部2に電力が供給される。尚、前記ジャック51をソケットから外し、そこに別のジャックを差し込んで、これをバッテリーに接続することができる。このように構成した場合には、バッテリーが移動可能であるので、装置を、器具固定用フレーム7Aでなく、離被架(リヒカ)の方に設置する場合でも自由に移動できる。
そして、この実施例では、前記光源部2が前記照射部3に隣接設置されているのである。即ち、図8に示すように、集光レンズ10を備えた照明部3とハロゲンランプ2Bとその反射鏡71を備えた光源部2が一体のケーシング(螺合による基部11A及び先端部11Bの2分割)に収容されており、ハロゲンランプ2Bの光が直接に集光レンズ10の基部11側の集光レンズ10Aに照射される構成とされている。勿論、螺合部11Cによる焦点操作部11の先端部11Bの回動により、光収束状態(フォーカス)については調整が可能である。こうした一体化構造により、照明部3が重くなるという問題があるが、この照明部3を前記アーム機構1Cに保持させるフレキシブルチューブ4Aが十分な強度のものであれば、照明部3の操作姿勢を保持させることは問題なく行い得る。
また、この実施例でも、クランプ機構1C、アーム機構1D、フレキシブルチューブ4A、光源部2、照明部3等、術医が触れる可能性のある部品については、オートクレーブによる滅菌処理が必須となるので、こうした滅菌処理が可能な素材、金属、耐熱性樹脂等により構成されていることは、実施例1と同じである。
従って、この実施例の装置についても、手術台7の側部に位置する器具固定用フレーム7Aにクランプ機構1Cを用いて装着したアーム機構1Dを屈曲変位させ、更には、フレキシブルチューブ4Aを屈曲変位させ、照明部3の向きを調節して術野に適合した最適な照明状態を得ることができ、下肢の整形手術等に好適である。
尚、この実施例2において、図示及び説明を省略しているが、必要とあれば、実施例1に示すような排熱部(放熱器43、排熱ファン42など)を設け、強制冷却することで、ハロゲンランプ2Bの熱を排出するのが好ましい。
(変形例)
図9は、上記実施例2の照射部3の変形例を示すもので、ここでは、ハロゲンランプ2Bに代えてLEDが用いられている。
ここでは、前記光源部2が前記照射部3に隣接設置されている点は同じであるが、図9に示すように、集光レンズ10を備えた照明部3とLED2Aからなる光源部2が一体のケーシング(螺合による基部11A及び先端部11Bの2分割)に収容されており、LED2Aの光が直接に集光レンズ10の基部11A側の集光レンズ10Aに照射される構成とされている。勿論、螺合部11Cによる焦点操作部11の回動により、光収束状態(フォーカス)については調整が可能である。こうした一体化構造により、照明部3が重くなるという問題があるが、この照明部3を前記アーム機構1Cに保持させるフレキシブルチューブ4Aが十分な強度のものであれば、照明部3の操作姿勢を保持させることは問題なく行い得る。
また、LED2Aは発光に伴い発熱するので、ここでは、LED2Aを収容している基部11Aの外周に、放熱フィン81を備え、これによって、発熱を自然冷却することにしている。
勿論、冷却手段としては、実施例1のように強制空冷を行う他、液冷方式も採用可能である。
本発明の外科用手術照明装置は、外科、特に術中に患者の体位を変える必要性のある整形外科の手術に際して、術医が自ら術野を的確に照明するのに好適であり、その応用範囲は広い。
本発明にかかる外科用手術照明装置の実施例1における設置状態を示す全体の斜視図である。 本発明にかかる外科用手術照明装置の実施例1における装置の全体の一部切り欠き概略斜視図である。 本発明にかかる外科用手術照明装置の実施例1における装置の要部の一部切欠き正面図である。 本発明にかかる外科用手術照明装置の実施例1における装置の光源部の内部を示す概略正面図である。 本発明にかかる外科用手術照明装置の実施例1における装置の要部の連結状態を示す斜視図である。 本発明にかかる外科用手術照明装置の実施例1における装置の要部の拡大断面である。 本発明にかかる外科用手術照明装置の実施例2における設置状態を示す全体の斜視図である。 本発明にかかる外科用手術照明装置の実施例2における光源部及び照射部の縦断面図である。 本発明にかかる外科用手術照明装置の実施例2の一部変形例を示す光源部及び照射部の縦断面図である。
1:固定手段
1A:被固定部材
1B:取り付け部材
2:光源部
2A:LED
2B:ハロゲンランプ
3:照射部
4:姿勢保持手段
4A:フレキシブルチューブ
5:光ファイバー
7:手術台
7A:器具固定用フレーム
8:赤外線遮光フィルター
10:集光レンズ
11:焦点操作部

Claims (10)

  1. 術野を局所的に照射する外科手術用照明装置であって、
    装置を固定するための固定手段(1)、
    光を発生させる光源部(2)、
    少なくとも1枚の集光レンズ(10)を備えた照射部(3)、及び
    前記照射部(3)の操作姿勢を保持する姿勢保持手段(4)、
    とから構成されていることを特徴とする外科手術用照明装置。
  2. 前記姿勢保持手段(4)が、曲げ形状保持可能なフレキシブルチューブ(4A)で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の外科手術用照明装置。
  3. 前記光源部(2)が前記照射部(3)に隣接設置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の外科手術用照明装置。
  4. 前記光源部(2)と前記照射部(3)とが光ファイバー(5)で接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の外科手術用照明装置。
  5. 前記光源部(2)が、赤外線波長を実質的に含まないLED(2A)から構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の外科手術用照明装置。
  6. 前記光源部(2)がハロゲンランプ(2B)から構成され、且つ、赤外線遮光フィルター(8)が備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の外科手術用照明装置。
  7. 前記固定手段(1)が、天井に備えた被固定部材(1A)に対して着脱可能な取り付け部材(1B)からなることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の外科手術用照明装置。
  8. 前記固定手段(1)が、手術台(7)の器具固定用フレーム(7A)に対して着脱可能なクランプ機構(1C)からなることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の外科手術用照明装置。
  9. 前記照射部(3)が、集光レンズ(10)の焦点操作部(11)を備え、その集光レンズ(10)の少なくとも1枚の集光レンズ(10B)が前記焦点操作部(11)の先端部(11B)側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の外科手術用照明装置。
  10. 少なくとも前記フレキシブルチューブ(4A)及び前記照射部(3)が、オートクレーブによる滅菌処理に耐える耐熱素材で構成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項9の何れか1項に記載の外科手術用照明装置。
JP2009232822A 2009-09-10 2009-09-10 外科手術用照明装置 Pending JP2011056225A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009232822A JP2011056225A (ja) 2009-09-10 2009-09-10 外科手術用照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009232822A JP2011056225A (ja) 2009-09-10 2009-09-10 外科手術用照明装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011056225A true JP2011056225A (ja) 2011-03-24

Family

ID=43944560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009232822A Pending JP2011056225A (ja) 2009-09-10 2009-09-10 外科手術用照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011056225A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU195808U1 (ru) * 2019-11-20 2020-02-05 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Научно-технологический центр микроэлектроники и субмикронных гетероструктур Российской академии наук (НТЦ микроэлектроники РАН) Осветительное устройство
JP2020140914A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 日東精工株式会社 照明装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6132303A (ja) * 1984-07-24 1986-02-15 東芝ライテック株式会社 照明装置
JPH0910225A (ja) * 1993-10-08 1997-01-14 Cogent Light Technol Inc 照明範囲の動的調整が可能な外科手術用小型投光システム
JPH09135846A (ja) * 1995-11-16 1997-05-27 Adachi:Kk 光ファイバ照明装置
JP2007282920A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Mizuho Co Ltd 携帯用無影灯

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6132303A (ja) * 1984-07-24 1986-02-15 東芝ライテック株式会社 照明装置
JPH0910225A (ja) * 1993-10-08 1997-01-14 Cogent Light Technol Inc 照明範囲の動的調整が可能な外科手術用小型投光システム
JPH09135846A (ja) * 1995-11-16 1997-05-27 Adachi:Kk 光ファイバ照明装置
JP2007282920A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Mizuho Co Ltd 携帯用無影灯

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020140914A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 日東精工株式会社 照明装置
JP7212549B2 (ja) 2019-02-28 2023-01-25 日東精工株式会社 照明装置
RU195808U1 (ru) * 2019-11-20 2020-02-05 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Научно-технологический центр микроэлектроники и субмикронных гетероструктур Российской академии наук (НТЦ микроэлектроники РАН) Осветительное устройство

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6922024B2 (ja) トレーニング方法
US10458634B2 (en) Adjustable surgical light device and system
JP5627795B2 (ja) 装着型ヘッドライトデバイスおよび関連の方法
US10046175B2 (en) Light delivery systems and related methods of use
JP5055276B2 (ja) 病院手術室照明器具および手術室ライトの使用方法
US10500011B2 (en) Illumination device for illuminating a body cavity in a surgical space
JP2020022774A (ja) 手術用の調整可能なループファイバーオプティック照明装置
US7618159B2 (en) Vented iris control for luminaire
JP2008034209A (ja) 局所照明装置
JP2011056225A (ja) 外科手術用照明装置
WO2015173851A1 (ja) 無影灯
JP2012130710A (ja) 歯科医療用処置照明器具
JP3189664U (ja) 手術用照明装置
JP2013521916A (ja) 照明装置
US20180353258A1 (en) Illuminated retractor
CN107062098A (zh) 医用oled手术无影灯
JP2015123366A (ja) 手術用照明装置
WO1994009701A1 (en) Self-luminous laryngoscope and stroboscopic larynx inspection device
US20180325617A1 (en) Surgical light and uses thereof
TWI542821B (zh) Surgical lamp lighting control device
JP3598222B2 (ja) 照明装置
Beck et al. Illumination hazard in the operating room
US1963279A (en) Operating lamp
CN213394718U (zh) 一种外科手术用探照器械
KR20110105631A (ko) 헤드 램프

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120607

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130709

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131112