JP2008033857A - 接近警報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】目視による確認では個人差によるばらつきを生じるとともに、見る角度によっては距離を正確に捉えることができない。また、電磁界を検知する検電器は測定誤差が大きい。
【解決手段】本発明による接近警報システムは、配電線に取り付けられる超音波発信装置と、配電線に超音波発信装置を起点として一方向に取り付けられる複数の超音波発信/受信装置と、超音波受信装置と、親局装置とを備える。本システムは、超音波発信装置および複数の超音波発信/受信装置が取り付けられた配電線の区間を、これら各装置を結ぶ複数の直線区間に分け、この直線区間と超音波受信装置との距離を配電線との距離として算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は高圧配電線の活線作業の安全を図るためのシステムに関する。
現在わが国の高圧配電線の電圧は6.6kvが主流となっているが、電圧が高いほどたくさんのエネルギーを送ることができるため今後は電力需要の増加にともない22kV配電線が増えていくと考えられる。たとえば都心部においては電力需要の高密度化が一層進むとともに高品質・高信頼度の電力供給が強く求められており電力会社では22kV配電方式を推進している。
従来より22kV配電線の工事は停電作業により行われている。しかしながら今後22kV配電線が増えてきた場合、電力需要家の不便等を考えると作業のための停電は頻繁にはできない。そこで22kV配電線の活線作業が必要になってくる。そのときに問題になるのは、22kV配電線の工事においては安全のため充電部から40cm以上離隔をとることが定められているがその距離の確認をどのように行うかという点である。考えられる方法としては「作業員や監視員の目視により行う」、「電磁界を検知する検電器を利用して行う」等が挙げられる。
特開2002−260120号公報
ところが上述の目視による確認では個人差によるばらつきを生じるとともに、見る角度によっては距離を正確に捉えることができない。また、電磁界を検知する検電器は測定誤差が大きい。
本発明による接近警報システムは、配電線に取り付けられる超音波発信装置と、前記配電線に前記超音波発信装置を起点として一方向に取り付けられる複数の超音波発信/受信装置と、超音波受信装置と、親局装置とを備えている。
前記超音波発信装置は、時計機能と、超音波発信機能と、電波によるデータ送受信機能とを有している。前記複数の超音波発信/受信装置の各々は、時計機能と、超音波発信/受信機能と、電波によるデータ送受信機能とを有している。前記超音波受信装置は、時計機能と、超音波受信機能と、電波によるデータ送受信機能とを有している。前記親局装置は、電波によるデータ送受信機能と、距離算出機能と、警報発生機能とを有している。
前記システムは、前記超音波発信装置および前記複数の超音波発信/受信装置が取り付けられた配電線の区間を、これら各装置を結ぶ複数の直線区間に分け、この直線区間と前記超音波受信装置との距離を配電線との距離として算出するものである。
前記システムは以下の処理(a)〜(j)を行う。
(a)前記親局装置は時刻リセット指示データを送信する。
(b)前記超音波発信装置、前記複数の超音波発信/受信装置、前記超音波受信装置の各々は、前記時刻リセット指示データを受信すると、時間のカウント値をリセットする。
(c)前記親局装置は、超音波発信指示データを送信する。
(d)前記超音波発信装置、前記複数の超音波発信/受信装置の各々は、超音波発信指示データを受信すると超音波を発信し、その超音波を発信した装置(超音波発信装置)を示す情報とその超音波発信時の時間カウント値(超音波発信時刻)とを対応づけて前記親局装置に送信する。
(e)前記複数の超音波発信/受信装置、前記超音波受信装置の各々は、処理(d)において発信された超音波を受信すると、その超音波がどの装置から発信されたものかを判別し、その判別結果(発信元装置)を示す情報と、その超音波受信時の時間カウント値(超音波受信時刻)と、その超音波を受信した装置を示す情報(受信装置)とを対応づけて前記親局装置に送信する。
(f)前記親局装置は、処理(d)および(e)において送信された情報を受信し、この情報に基づいて、前記超音波発信装置、前記複数の超音波発信/受信装置、前記超音波受信装置の各装置間の距離を算出する。
(g)前記親局装置は、処理(f)において算出された距離に基づいて、前記超音波発信装置および前記複数の超音波発信/受信装置のうち前記超音波受信装置との距離が最も近いのはどれかを判定し、この判定結果の装置の両サイドの2区間を前記超音波受信装置との距離が最も近い直線区間の候補として選択する。
(h)前記親局装置は、前記超音波受信装置と処理(g)による判定結果の装置とを結ぶ直線区間と処理(g)において選択された2つの直線区間の各々とがなす角度を比較して、処理(g)により選択された2つの直線区間のうちどちらを前記超音波受信装置との距離算出の基準とするかを判定する。
(i)前記親局装置は、処理(f)において算出された距離に基づいて、処理(h)において距離算出の基準と判定された直線区間と前記超音波受信装置との距離を算出する。
(j)前記親局装置は、処理(i)において算出された距離が所定のしきい値よりも短い場合は警報を発生する。
本発明によれば、個人差、機械誤差の無い正確な離隔距離を測定できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図面において実質的に同一の部分には同じ参照符号を付している。
本発明の実施形態による接近警報システムの全体構成を図1に示す。本システムは、高圧配電線(ここでは22kV)の活線作業の安全を図るためのシステムである。22kV配電線の工事においては安全のため充電部から40cm以上離隔をとることが定められている。本システムは、充電部から一定距離内に作業員が近づくと警報を発生して作業員に注意を促すことにより活線作業の安全を図るものである。本システムは、超音波発信装置100Aと、超音波発信/受信装置100B,100C,100Dと、超音波受信装置200P,200Q,200Rと、親局装置300とを備えている。
超音波発信装置100Aおよび超音波発信/受信装置100B,100C,100Dは、図1に示すように、3本並行に架線されている高圧配電線のうちの1本の作業対象箇所およびその近傍に100Aを起点として一方向(ここでは図中の矢印の向き)に100B,100C,100Dの順に取り付けられる。超音波発信装置100Aは、時計機能、超音波発信機能、電波によるデータ送受信機能を有している。超音波発信/受信装置100B,100C,100Dは、時計機能、超音波発信/受信機能、電波によるデータ送受信機能を有している。超音波発信装置100Aおよび超音波発信/受信装置100B,100C,100Dは、それぞれ異なった周波数の超音波を発信する。超音波発信/受信装置100B,100C,100Dは、受信した超音波の周波数の違いを利用してその超音波がどこから発信された超音波かを判別することができる。超音波発信装置100Aおよび超音波発信/受信装置100B,100C,100Dは、配電線への取り付け/取り外しが容易に行えるように図2(a)に示すようなクリップ型の形状をしており、さらにこのクリップには超音波発信/受信およびデータ送受信用の本体部110およびアンテナ120が取り付けられている。この本体部110の内部構成例を図2(b)に示す。本体部110は、超音波発信部130、超音波受信部140、データ処理部150、時計部160を備えている。超音波発信部130は所定周波数の超音波を発信する。発信する超音波の周波数は超音波発信装置100A、超音波発信/受信装置100B,100C,100Dのそれぞれごとに異なるように設定されている。超音波受信部140は超音波を受信する。ただし超音波発信装置100Aは超音波受信機能を有していないため、超音波発信装置100Aの本体部110には超音波受信部140は設けられていない。時計部160は時間をカウントする機能を有している。データ処理部150は、超音波送受信およびデータ送受信に関する各種処理を行う。ただし超音波発信装置100Aは超音波受信機能を有していないため、超音波発信装置100Aの本体部110のデータ処理部150は超音波受信に関する処理機能を有していない。
超音波受信装置200P,200Q,200Rは、時計機能、超音波受信機能、電波によるデータ送受信機能を有している。超音波受信装置200P,200Q,200Rは、受信した超音波の周波数の違いを利用してその超音波がどこから発信された超音波かを判別することができる。超音波受信装置200P,200Q,200Rには、超音波受信およびデータ送受信用の本体部110およびアンテナ120が取り付けられている。この本体部110の内部構成例は図2(b)に示したものと同様である。ただし超音波受信装置200P,200Q,200Rは超音波発信機能を有していないため、本体部110には超音波発信部130は設けられておらず、また、データ処理部150は超音波発信に関する処理機能は有していない。超音波受信装置200Pは、図3(a)に示すように、活線作業を行う作業員が着用するヘルメットに本体部110とアンテナ120が取り付けられている。超音波受信装置200Qは、図3(b)に示すように、作業員が着用する腕バンドに本体部110とアンテナ120が取り付けられている。超音波受信装置200Rは、図3(c)に示すように、作業員が使用する間接工具であるホットスティックに本体部110とアンテナ120が取り付けられている。なお、図3(a)〜(c)は超音波受信装置200P,200Q,200Rの実現形態の一例を示すものであり、これ以外の作業員が着用するものや使用する工具に本体部110とアンテナ120を取り付けたものを超音波受信装置200P,200Q,200Rとしてもよい。
親局装置300は、高所作業用ゴンドラに設置され、電波によるデータ送受信機能、距離算出機能、警報発生機能を有している。親局装置300の内部構成例を図2(c)に示す。親局装置300は、データ処理部310と、警報発生部320と、アンテナ120とを備えている。電波によるデータ送受信はデータ処理部310とアンテナ120により行われ、距離算出処理はデータ処理部310により行われ、警報発生処理は警報発生部320により行われる。
次に、以上のように構成された接近警報システムの動作について説明する。
架線された配電線は図4に示すように厳密には直線ではなく曲線状になっている。本システムでは、配電線に超音波発信装置100Aおよび超音波発信/受信装置100B,100C,100Dを取り付け、配電線を複数の直線区間(ここでは図4に示すように3つの直線区間AB,BC,CD)に見立ててそれら直線に対する距離を測ることを特徴としている。本システムの動作は図5に示すフローチャートに従って行われる。以下、具体的に説明する。
<ST500>
まず、親局装置300のデータ処理部310およびアンテナ120により、時刻リセットを指示するデータが送信される(図6(a)参照)。超音波発信装置100A、超音波発信/受信装置100B,100C,100D、超音波受信装置200P,200Q,200Rの各々は、アンテナ120により時刻リセット指示データを受信すると、データ処理部150の制御により時計部160のカウント値をリセットする(図6(b)参照)。
また、親局装置300のデータ処理部310およびアンテナ120により、超音波発信を指示するデータが外部に送信される(図6(a)参照)。超音波発信装置100A、超音波発信/受信装置100B,100C,100Dの各々は、アンテナ120により超音波発信指示データを受信すると、データ処理部150の制御により超音波発信部130から外部に超音波を発信する。この際にデータ処理部150は、超音波発信時の時計部160のカウント値(超音波発信時刻)をメモリに記録する(図6(c)参照)。
<ST510>
超音波発信後、超音波発信装置100Aおよび超音波発信/受信装置100B,100C,100Dの各々は、メモリに記録された超音波発信時刻を親局装置300に送信する。ここでは超音波発信装置100A、超音波発信/受信装置100B,100C,100Dの超音波発信時刻をそれぞれtsA,tsB,tsC,tsDとする。各装置100A〜100Dより送信されるデータは、図7に示すように、超音波発信時刻データであることを示すヘッダ情報(発信)、超音波発信装置を示す情報(100A〜100D)、超音波発信時刻を示す情報(tsA〜tsD)が対応づけられたフォーマットになっている。
各装置100A〜100Dからのデータを受信すると親局装置300のデータ処理部310は、図7に示すように、超音波発信装置と超音波発信時刻とが対応づけられた発信時刻テーブルを作成する。
<ST520>
ステップST500において装置100A〜100Dから発信された超音波は、超音波発信/受信装置100B,100C,100Dおよび超音波受信装置200P,200Q,200Rの超音波受信部140により受信される。各装置100B,100C,100D,200P,200Q,200Rのデータ処理部150には、図8に示すように、超音波発信装置100Aおよび超音波発信/受信装置100B,100C,100D(発信元)と、それらの装置より発信される超音波の周波数fA〜fDとが対応づけられたテーブルがあらかじめ格納されている。各装置100B,100C,100D,200P,200Q,200Rのデータ処理部150は、受信した超音波の周波数と上記テーブルとを比較し、その超音波がどの装置から発信されたものかを判別する。そしてデータ処理部150は、、判別結果(発信元)を示す情報と、その超音波受信時の時計部160のカウント値(超音波受信時刻)とを対応づけてメモリに記録する(図8参照)。
超音波発信/受信装置100B,100C,100Dおよび超音波受信装置200P,200Q,200Rの各々は、メモリに記録された超音波受信時刻および発信元の情報を親局装置300に送信する(図9参照)。なお、図面(図9等)においては、超音波受信時刻を便宜上「trαβ」のように表記している。この表記中「α」の部分はその超音波を受信した装置の参照符号の末尾のアルファベットであり、「β」の部分はその超音波を発信した装置の参照符号の末尾のアルファベットである。たとえば「trBA」の表記は、装置100Aから発信された超音波を装置100Bが受信した時刻を表している。なお、実際のデータは装置100Bが超音波を受信した際の時計部160のカウント値(「0(h):00(m):00(s).1234」等)である。各装置100B,100C,100D,200P,200Q,200Rより送信されるデータは、図9に示すように、超音波受信時刻データであることを示すヘッダ情報(受信)、超音波を受信した装置を示す情報(受信装置)、その超音波を受信した時刻を示す情報(受信時刻)、その超音波の発信元装置を示す情報(発信装置)が対応づけられたフォーマットになっている。
各装置100B,100C,100D,200P,200Q,200Rからのデータを受信すると親局装置300のデータ処理部310は、図9に示すように、受信装置と受信時刻と発信装置とが対応づけられた受信時刻テーブルを作成する。
<ST530>
次に親局装置300のデータ処理部310は、ステップST510において作成した発信時刻テーブルおよびステップST520において作成した受信時刻テーブルを参照して、各装置間AB,BC,…(図10(a)参照)の距離を算出する。具体的には図10(b)に示すように、装置100A−100B間の直線区間ABの距離Labを算出する際には、受信時刻テーブルの受信装置100Bと発信装置100Aとに対応づけられている受信時刻trBAと、発信時刻テーブルの発信装置100Aに対応づけられている発信時刻tsAとを用いて、(trBA−tsA)×(音速)により距離Labを算出する。その他の直線区間BC,…,DRについても同様に、区間(例:DR)の一方の装置(例:100D)から超音波が発信された時刻(例:tsD)と区間(例:DR)の他方の装置(例:200R)がその超音波を受信した時刻(例:trRD)とを用いて、(受信時刻[例:trRD]−発信時刻[例:tsD])×(音速)により距離(例:Ldr)を算出する。さらに親局装置300のデータ処理部310は、このように算出した距離Lab,…と直線区間AB,…とが対応づけられた区間距離テーブルを作成する(図10(c)参照)。
<ST540>
ステップST540〜ST570では超音波受信装置200P,200Q,200Rの各々について同様の処理が行われるので、ここでは代表的に超音波受信装置200Pについての処理を説明する。
まず、親局装置300のデータ処理部310は、超音波発信装置100Aおよび超音波発信/受信装置100B,100C,100Dのうち超音波受信装置200Pとの距離が最も近いのはどれか、すなわち、図11(a)に示す直線区間AP,BP,CP,DPのうち距離が最も短いのはどれかを判定する。具体的には、図11(b)に示すように、親局装置300のデータ処理部310は、区間距離テーブルの区間AP,BP,CP,DPに対応づけられている距離Lap,Lbp,Lcp,Ldpの最小値を求める。ここではLbpが最小値であるものとする。親局装置300のデータ処理部310は、求めた最小値Lbpに対応する超音波発信/受信装置100Bが超音波受信装置200Pとの距離が最も近いと判定する。そして、図11(a)に示す直線区間AB,BC,CDのうち超音波受信装置200Pとの距離が最も近い直線区間の候補として、超音波発信/受信装置100Bの両サイドの2区間AB,BCを選択する。
<ST550>
次に、親局装置300のデータ処理部310は、ステップST540により選択された2つの直線区間AB,BCのうちどちらを超音波受信装置200Pとの距離算出の基準とするかを判定する。図12(a)に示すように、超音波受信装置200Pと配電線との距離を算出する際に、区間ABを基準に距離を測定した場合(200PとABとの垂直距離X’)と区間BCを基準に距離を測定した場合(200PとBCとの垂直距離X)とでは距離が異なるので、どの区間を基準に計算するかを定める必要がある。そこで親局装置300のデータ処理部310は、図12(b)に示すように、∠PBAと∠PBCを比較し小さい方(cosの大きい方)の区間を基準に距離を算出する。具体的には余弦定理を用いて、cos(∠PBA)=(BP2+AB2−AP2)/(2×BP×AB)、cos(∠PBC)=(BP2+BC2−CP2)/(2×BP×BC)を計算する(図13(a)参照)。この計算は、図13(b)に示すように、区間距離テーブルの各区間AB,…に対応づけられている距離Lab,…を用いて行う。そして、計算により得られたcos(∠PBA)とcos(∠PBC)とを比較し、cos(∠PBA)>cos(∠PBC)であれば直線区間ABを超音波受信装置200Pとの距離算出の基準と判定し、cos(∠PBA)<cos(∠PBC)であれば直線区間BCを超音波受信装置200Pとの距離算出の基準と判定する。
<ST560>
親局装置300のデータ処理部310は、ステップST550において距離算出の基準と判定された直線区間と超音波受信装置200Pとの距離Xを算出する。ここではステップST550において直線区間BCが距離算出の基準と判定されたものする。図14(a)に示すように、超音波受信装置200Pから直線区間BCまでの距離Xは、X=(1/2BC)×√(2BP2CP2+2BP2BC2+2CP2BC2−(BC4+BP4+CP4))により求められる。親局装置300のデータ処理部310は、この計算を、図14(b)に示すように、区間距離テーブルの各区間BC,…に対応づけられている距離Lbc,…を用いて行う。
<ST570>
次に、親局装置300は、ステップST560において算出された距離Xに応じて準警報、警報を発生する。図14(b)に示すように、親局装置300のデータ処理部310は、ステップST560において算出された距離Xが、L2(ここでは40cm)≦X<L1(ここでは50cm)の場合は準警報発生指示を警報発生部320に与え、X<L2(=40cm)の場合は警報発生指示を警報発生部320に与える。親局装置300の警報発生部320は、データ処理部150からの指示に応答して、音・振動・光などによる警報、準警報を発生する。このように本システムでは、作業員(超音波受信装置200P)が配電線(直線区間BC)に規定の距離(L2=40cm)よりも近づいたときに警報を発生するだけでなく、もうすぐ規定の距離に近づくということを知らせるために、作業員(超音波受信装置200P)が規定の距離に近いある距離(L1=50cm)よりも配電線(直線区間BC)に近づいたときに準警報を発生するようにしている。
以上の処理が終了するとステップST500に戻り、同様の処理をくり返す。なお、上述のサイクル(ST500〜ST570)は0.1秒ぐらいでくり返すことが望ましい。
本発明は、高圧配電線の活線作業の安全を図るためのシステムとして有用である。
本発明の実施形態による接近警報システムの全体構成を示す図 (a)図1に示した超音波発信装置および超音波発信/受信装置の外観構成例を示す図、(b)図1に示した超音波発信/受信装置および超音波発信/受信装置の内部構成例を示す図、(c)図1に示した親局装置の内部構成例を示す図 図1に示した超音波受信装置の外観構成例を示す図 図1に示した接近警報システムによる距離測定の基本概念を説明するための図 図1に示した接近警報システムの動作を説明するためのフローチャート 時刻リセットおよび超音波発信の動作を説明するための図 超音波発信時刻送信の動作を説明するための図 超音波受信時の動作を説明するための図 超音波受信時刻送信時の動作を説明するための図 各装置間の距離算出処理を説明するための図 区間を2区間に絞り込む処理を説明するための図 区間を1区間に絞り込む処理を説明するための図 区間を1区間に絞り込む処理を説明するための図 配電線との距離算出処理および警報発生処理を説明するための図
符号の説明
100A 超音波発信装置
100B,100C,100D 超音波発信/受信装置
110 本体部
120 アンテナ
130 超音波発信部
140 超音波受信部
150 データ処理部
160 時計部
200P、200Q,200R 超音波受信装置
300 親局装置
310 データ処理部
320 警報発生部

Claims (1)

  1. 配電線に取り付けられる超音波発信装置と、
    前記配電線に前記超音波発信装置を起点として一方向に取り付けられる複数の超音波発信/受信装置と、
    超音波受信装置と、
    親局装置とを備えたシステムであって、
    前記超音波発信装置は、
    時計機能と、超音波発信機能と、電波によるデータ送受信機能とを有しており、
    前記複数の超音波発信/受信装置の各々は、
    時計機能と、超音波発信/受信機能と、電波によるデータ送受信機能とを有しており、
    前記超音波受信装置は、
    時計機能と、超音波受信機能と、電波によるデータ送受信機能とを有しており、
    前記親局装置は、
    電波によるデータ送受信機能と、距離算出機能と、警報発生機能とを有しており、
    前記システムは、
    前記超音波発信装置および前記複数の超音波発信/受信装置が取り付けられた配電線の区間を、これら各装置を結ぶ複数の直線区間に分け、この直線区間と前記超音波受信装置との距離を配電線との距離として算出するものであり、
    前記システムは以下の処理(a)〜(j)を行う、
    (a)前記親局装置は時刻リセット指示データを送信する、
    (b)前記超音波発信装置、前記複数の超音波発信/受信装置、前記超音波受信装置の各々は、前記時刻リセット指示データを受信すると、時間のカウント値をリセットする、
    (c)前記親局装置は、超音波発信指示データを送信する、
    (d)前記超音波発信装置、前記複数の超音波発信/受信装置の各々は、超音波発信指示データを受信すると超音波を発信し、その超音波を発信した装置(超音波発信装置)を示す情報とその超音波発信時の時間カウント値(超音波発信時刻)とを対応づけて前記親局装置に送信する、
    (e)前記複数の超音波発信/受信装置、前記超音波受信装置の各々は、処理(d)において発信された超音波を受信すると、その超音波がどの装置から発信されたものかを判別し、その判別結果(発信元装置)を示す情報と、その超音波受信時の時間カウント値(超音波受信時刻)と、その超音波を受信した装置を示す情報(受信装置)とを対応づけて前記親局装置に送信する、
    (f)前記親局装置は、処理(d)および(e)において送信された情報を受信し、この情報に基づいて、前記超音波発信装置、前記複数の超音波発信/受信装置、前記超音波受信装置の各装置間の距離を算出する、
    (g)前記親局装置は、処理(f)において算出された距離に基づいて、前記超音波発信装置および前記複数の超音波発信/受信装置のうち前記超音波受信装置との距離が最も近いのはどれかを判定し、この判定結果の装置の両サイドの2区間を前記超音波受信装置との距離が最も近い直線区間の候補として選択する、
    (h)前記親局装置は、前記超音波受信装置と処理(g)による判定結果の装置とを結ぶ直線区間と処理(g)において選択された2つの直線区間の各々とがなす角度を比較して、処理(g)により選択された2つの直線区間のうちどちらを前記超音波受信装置との距離算出の基準とするかを判定する、
    (i)前記親局装置は、処理(f)において算出された距離に基づいて、処理(h)において距離算出の基準と判定された直線区間と前記超音波受信装置との距離を算出する、
    (j)前記親局装置は、処理(i)において算出された距離が所定のしきい値よりも短い場合は警報を発生する、
    ことを特徴とする接近警報システム。
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