JP2008032857A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】額縁領域が狭くても、対向基板及びアレイ基板間のシール性と電気的接続が十分である液晶表示装置を提供する。
【解決手段】カラーフィルタ及び透明電極層の形成と同時に、対向電極とアレイ基板の電気的接続のための多層接続層を形成する。
【選択図】図3
【解決手段】カラーフィルタ及び透明電極層の形成と同時に、対向電極とアレイ基板の電気的接続のための多層接続層を形成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、液晶表示装置、特に表示画面周囲の額縁領域が狭い液晶表示装置に関する。
近年、液晶表示装置の用途の拡大に伴い、種々の大きさの液晶表示装置が製造されている。
液晶表示装置は、本体の大きさに対してその表示面の占める割合が大きいすなわち有効画面率が大きいことが求められており、これに応じて、表示面周囲の幅(以下、額縁と呼ぶ)を狭くすることが検討されている。この額縁の部分には、例えばカラーフィルタが設けられたアレイ基板と対向基板間の周辺部をシール接着するためのシール接着部、及びカラーフィルタ上に設けられた透明電極とアレイ基板の電極間の電気的接続を取るための導電ペーストが設けられている。額縁の部分を狭くするためには、シール性、及び電気的接続を損なうことなく、シール接着部及び導電ペーストにより占められる面積を出来るだけ小さくすることが望まれている。しかしながら、シール接着部の面積をあまり狭くすると、シール性が不十分となり、また、導電ペーストはアレイ基板と対向基板とを組み立てる際に変形して拡がるため、電気的接続を取り、かつサイズを小さくするには限界があった。
額縁の部分を狭くする改良された技術として、例えば導電球体を含有するシール接着層を使用し、シール接着層に電気的接続とシール接着の両方の機能を付与することにより、導電ペーストの形成を省略する方法がある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、導電球体を用いても十分な電気的接続を取ることはできないという問題があった。
特開2000−199915号公報
本発明は、上記事情に鑑みて成されたもので、額縁領域が狭くても、対向基板及びアレイ基板間のシール性と電気的接続が十分である液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明の液晶表示装置は、画像を表示する表示領域、及び該表示領域周囲に画像を表示しない額縁領域を有する透明基板、該表示領域に各々画素パターンに応じて配列された、第1の色をもつ第1の着色層及び該第1の着色層とは異なる第2の色を持つ第2の着色層を含むカラーフィルタ、該額縁領域に、前記第1の着色層に使用される材料と同じ材料で形成された第1の接続層、及び該第1の接続層上に積層され、該第2の着色層に使用される材料と同じ材料で形成された第2の接続層を含む多層接続層、及び該カラーフィルタ及び該多層接続層表面に設けられた透明電極層を有する対向基板と、
該対向基板に対向配置され、前記多層接続層上の透明電極層と電気的に接続された電極部を有するアレイ基板と、
該対向基板及び前記アレイ基板に狭持された液晶層とを具備することを特徴とする。
該対向基板に対向配置され、前記多層接続層上の透明電極層と電気的に接続された電極部を有するアレイ基板と、
該対向基板及び前記アレイ基板に狭持された液晶層とを具備することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置の製造方法は、液晶表示装置の製造方法透明基板に第1の色を有する第1の塗布層を形成し、パターニングを行うことにより、画像を表示する表示領域に画素パターンに応じて配列された第1の着色層、及び該表示領域周囲の画像を表示しない額縁領域に第1の接続層を各々形成する工程、
前記第1の着色層及び前記第1の接続層が形成された透明基板上に第2の塗布層を形成し、パターニングを行うことにより、画像を表示する表示領域に画素パターンに応じて配列された第2の着色層を形成し、及び前記第1の接続層上に第2の接続層を積層して多層接続層を形成する工程、及び
前記第1の着色層、第2の着色層、及び多層接続層表面に透明電極層を形成し、対向基板を得る工程、
前記額縁領域に電極を持つアレイ基板を用意し、該アレイ基板と前記対向基板とを対向位置し、該電極と、前記多層接続層上の透明電極層とを位置合わせして接合する工程、及び
該アレイ基板及び前記対向基板間の空隙に液晶材料を注入し、液晶層を形成する工程とを具備することを特徴とする。
前記第1の着色層及び前記第1の接続層が形成された透明基板上に第2の塗布層を形成し、パターニングを行うことにより、画像を表示する表示領域に画素パターンに応じて配列された第2の着色層を形成し、及び前記第1の接続層上に第2の接続層を積層して多層接続層を形成する工程、及び
前記第1の着色層、第2の着色層、及び多層接続層表面に透明電極層を形成し、対向基板を得る工程、
前記額縁領域に電極を持つアレイ基板を用意し、該アレイ基板と前記対向基板とを対向位置し、該電極と、前記多層接続層上の透明電極層とを位置合わせして接合する工程、及び
該アレイ基板及び前記対向基板間の空隙に液晶材料を注入し、液晶層を形成する工程とを具備することを特徴とする。
本発明にかかる液晶表示装置を用いると、額縁領域が狭くても、対向基板及びアレイ基板間のシール性と電気的接続が十分となる。
図1に、本発明に係る液晶表示装置の一例の構成を表す正面図を示す。
また、図2に、図1の部分的な拡大図を示す。
さらに、図3に、図2のX−X’断面図を示す。
図1及び図2に示すように、この液晶表示装置10は、例えば一辺が1ないし3インチの矩形形状を有し、画像を表示する表示領域22、例えば5ないし6mmの幅を有し、表示領域周囲に設けられ、画像を表示しない額縁領域23、及び額縁領域23の一辺より外側に、この液晶表示装置10を他の装置に実装するための実装部24とを有する。
また、図3に示すように、この液晶表示装置10は、対向基板26と、対向基板26に対向して配置された、アレイ基板5と、対向基板26及びアレイ基板5間に狭持された液晶層4とを含み、液晶層4は、対向基板26及びアレイ基板5間に設けられたシール部材7によって封止され、対向基板26及びアレイ基板5間は接続部材20により電気的に接続されている。また、シール部材7によって封止された、対向基板26及びアレイ基板5間には、液晶材料の他、例えば球状または柱状の図示しないスペーサを設けることができる。
シール部材7は、図2に示すように、表示領域22を取り囲むようなパターンで、その額縁領域に設けられ得る。また、接続部材20は、このシール部材7で囲まれた領域より外側の額縁領域のうち、例えば実装部24と対向する額縁領域の一隅に設けられ得る。
また、図3に示すように、透明基板1の表示領域22には、各々、所定の画素パターンに応じて規則正しく配列された、例えばドットまたはストライプ形状を有する、赤色着色層2R、緑色着色層2G、青色着色層2B、及び白色マトリクス2Wを含むカラーフィルタ25が形成されている。また、透明基板1の額縁領域23には、赤色着色層2Rに使用される材料と同じ材料で形成された赤色接続層2R’、及び赤色接続層2R’上に積層され、緑色着色層2Gに使用される材料と同じ材料で形成された緑色接続層2G’、青色着色層2Bに使用される材料と同じ材料で形成された青色接続層2B’、及び白色マトリクス2Wに使用される材料と同じ材料で形成された白色接続層2W’を含む多層接続層2’と、多層接続層2’表面を被覆する透明電極層3とを含む接続部材20が形成されている。
この透明電極層3は、カラーフィルタ25表面から多層接続層2’表面にかけて連続して形成され得る。
一方、アレイ基板5は、例えば図示しない例えば信号線配線、走査線配線、及び表示電極等を含み、その額縁領域の一隅には、対向基板26の接続部材20と接合されて電気的に接続された電極6を有する。また、アレイ基板5には、表示領域を介して電極と対向する側に実装部24が設けられている。
この液晶表示装置10の製造工程の一例を図3ないし図17を用いて説明する。
まず、日本電気硝子株式会社の無アルカリ透明基板1を用意する。
図4に示すように、この透明基板1上に、赤色着色剤及び例えばカラーレジスト等の感光性樹脂を含有する赤色着色剤塗布液を塗布し、赤色着色剤塗布層8Rを形成する。
図5に示すように、次に、この赤色着色剤塗布層8Rに、マスク9Rを介して、例えばUVランプを用いて露光を行う。
その後、例えばアルカリ現像液等の現像液を用いて現像を行うことにより、例えば露光された部分を除いて赤色着色剤塗布層が除去されて、図6に示すように、透明基板1上に、画素パターンに応じてパターニングされた赤色着色層2Rと、赤色接続層2R’が形成される。
さらに、図7に示すように、赤色着色層2Rと、赤色接続層2R’が形成された透明基板1上に、緑色着色剤及び同様の感光性樹脂を含有する緑色着色剤塗布液を塗布し、緑色着色剤塗布層8Gを形成する。
図8に示すように、次に、この緑色着色剤塗布層8Gに、マスク9Gを介して、同様に露光を行う。
その後、現像液を用いて現像を行うことにより、例えば露光された部分を除いて緑色着色剤塗布層が除去されて、図9に示すように、透明基板1上に画素パターンに応じてパターニングされた緑色着色層2Gが形成されるとともに、赤色接続層2R’上に緑色接続層2G’が形成される。
さらに、図10に示すように、赤色着色層2R、緑色着色層2G、赤色接続層2R’、及び緑色接続層2G’が形成された透明基板1上に、緑色着色剤及び同様の感光性樹脂を含有する青色着色剤塗布液を塗布し、青色着色剤塗布層8Bを形成する。
図11に示すように、この青色着色剤塗布層8Bに、マスク9Bを介して、同様に露光を行う。
その後、現像液を用いて現像を行うことにより、例えば露光された部分を除いて青色着色剤塗布層が除去されて、図12に示すように、透明基板1上に画素パターンに応じてパターニングされた青色着色層2Bが形成されるとともに、緑色接続層2G’上に青色接続層2B’がさらに積層される。
さらに、図13に示すように、赤色着色層2R、緑色着色層2G、赤青色着色層2B、色接続層2R’、緑色接続層2G’、及び青色接続層2B’が形成された透明基板1上に、白色着色剤及び同様の感光性樹脂を含有する白色マトリクス形成用塗布液を塗布し、白色マトリクス形成用塗布層8Wを形成する。
図14に示すように、この白色マトリクス形成用塗布層8Wに、マスク9Wを介して、同様に露光を行う。
その後、現像液を用いて現像を行うことにより、例えば露光された部分を除いて白色マトリクス形成用塗布層が除去されて、図15に示すように、透明基板1上に画素パターンに応じてパターニングされた白色マトリクス2Wが形成されるとともに、青色接続層2B’上に白色接続層2W’がさらに積層される。
つづいて、表示領域内に赤色着色層2R、緑色着色層2G、青色着色層2B、白色マトリクス2W、額縁領域に赤色接続層2R’、緑色接続層2G’、青色接続層2B’、及び白色接続層2W’が形成された透明基板1上に、例えばスパッタリング法によりITO等からなる透明電極層3を形成する。これにより、図16に示すように、表示領域内に赤色着色層2R、緑色着色層2G、青色着色層2B、白色マトリクス2W、及び透明電極層3を有するカラーフィルタ15が形成され、額縁領域内に多層接続層2’と、その表面に透明電極層3が形成された接続部材20が設けられた対向基板26が得られる。
その後、アレイ基板5と対向基板26とを、電極6と接続部材20とを位置合わせして接合する。
さらに、接合したアレイ基板5と対向基板26間に液晶を注入し、液晶層を得ることにより、図3に示すような液晶表示装置が得られる。
本発明によれば、カラーフィルタの着色層を形成する際に、多層接続層を一緒に形成し得ることから、導電ペーストを形成する工程の省略が可能であり、低コストである。
また、本発明によれば、フォトリソグラフィー法を使用することにより、対向基板に接続部材を正確に形成できるので、額縁領域の幅をより狭くしても、アレイ基板及び対向基板間に接続不良を起こすことなく、信頼性の高い接続を行うことが出来る。
本発明に係る液晶表示装置に使用される多層接続層は、アレイ基板及び対向基板間の距離に応じて、その高さが調整される。この高さは、着色層の厚さ及び積層数により調節し得る。例えばアレイ基板及び対向基板間の距離が、着色層の厚さの3倍である場合には、接続層の積層数は3層でよいので、4色の着色層を順に形成する際、いずれかの着色層の形成時に、接続層の形成を省略できる。また、本発明に使用される着色層の種類は、少なくとも2色である。
このように、上記図3ないし図17に関する説明では、4種類の着色層及び4種類の接続層を使用した例を挙げているけれども、着色層の種類及び積層数はこれに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
2B,2G,2R…着色層、2B’,2G’,2R’…接続層、4…液晶層、5…アレイ基板、6…電極、7…シール部材、10…液晶表示装置、15…カラーフィルタ、20…接続部材、22…表示領域、23…額縁領域、24…実装部、26…対向基板
Claims (2)
- 画像を表示する表示領域、及び該表示領域周囲に画像を表示しない額縁領域を有する透明基板、該表示領域に各々画素パターンに応じて配列された、第1の色をもつ第1の着色層及び該第1の着色層とは異なる第2の色を持つ第2の着色層を含むカラーフィルタ、該額縁領域に、前記第1の着色層に使用される材料と同じ材料で形成された第1の接続層、及び該第1の接続層上に積層され、該第2の着色層に使用される材料と同じ材料で形成された第2の接続層を含む多層接続層、及び該カラーフィルタ及び該多層接続層表面に設けられた透明電極層を有する対向基板と、
該対向基板に対向配置され、前記多層接続層上の透明電極層と電気的に接続された電極部を有するアレイ基板と、
該対向基板及び前記アレイ基板に狭持された液晶層とを具備することを特徴とする液晶表示装置。 - 透明基板に第1の色を有する第1の塗布層を形成し、パターニングを行うことにより、画像を表示する表示領域に画素パターンに応じて配列された第1の着色層、及び該表示領域周囲の画像を表示しない額縁領域に第1の接続層を各々形成する工程、
前記第1の着色層及び前記第1の接続層が形成された透明基板上に第2の塗布層を形成し、パターニングを行うことにより、画像を表示する表示領域に画素パターンに応じて配列された第2の着色層を形成し、及び前記第1の接続層上に第2の接続層を積層して多層接続層を形成する工程、及び
前記第1の着色層、第2の着色層、及び多層接続層表面に透明電極層を形成し、対向基板を得る工程、
前記額縁領域に電極を持つアレイ基板を用意し、該アレイ基板と前記対向基板とを対向位置し、該電極と、前記多層接続層上の透明電極層とを位置合わせして接合する工程、及び
該アレイ基板及び前記対向基板間の空隙に液晶材料を注入し、液晶層を形成する工程とを具備することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006203859A JP2008032857A (ja) | 2006-07-26 | 2006-07-26 | 液晶表示装置 |
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JP2006203859A JP2008032857A (ja) | 2006-07-26 | 2006-07-26 | 液晶表示装置 |
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JP2008032857A true JP2008032857A (ja) | 2008-02-14 |
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JP (1) | JP2008032857A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102591072A (zh) * | 2012-02-21 | 2012-07-18 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 一种液晶面板、液晶显示器及其制造方法 |
-
2006
- 2006-07-26 JP JP2006203859A patent/JP2008032857A/ja active Pending
Cited By (2)
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WO2013123664A1 (zh) * | 2012-02-21 | 2013-08-29 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 一种液晶面板及其制造方法 |
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