JP2008030540A - 車両用作動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載される保護装置の廃棄処理時における騒音を低減させること。
【解決手段】車両用作動制御装置10は、車室内に配設され、ガスを発生させるインフレータ11a〜11fを有し、車室内の乗員を保護する車室内保護手段1と、車室外に配設され、ガスを発生させるインフレータ12aを有し、車両外部に衝突する物体を保護する車室外保護手段2と、車室内保護手段1及び車室外保護手段2の廃棄処理時において、車室内保護手段1及び車室外保護手段2を作動させる作動制御手段3と、を備えている。作動制御手段3は、車室内保護手段1のインフレータ11a〜11fと車室外保護手段2のインフレータ12aとを、時間差を設けて、夫々、作動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、車両に搭載されたエアバッグ装置を強制的に作動させて、廃棄処理を行う車両用作動制御装置に関する。
従来、車室内の乗員を保護する複数の乗員保護具を、所定の時間間隔で順次、起動させることで、エアバッグ装置やプリテンショナ装置等の乗員保護具の廃棄処理を行う乗員保護装置の強制起動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許公報 第3444097号公報
しかしながら、上記従来の強制起動装置において、車室外に配設される乗員保護具が作動された場合に、当該作動時に発生する騒音を抑制することについて、考慮されていない。また、車室内の乗員保護具を所定の時間間隔で、作動させているときに、車室外の乗員保護具が作動された場合に、車室内の乗員保護具の作動による騒音と、車室外の乗員保護具の作動による騒音と、が合成され、騒音が増大する虞がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、車両に搭載される保護装置の廃棄処理時における騒音を低減させることを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
車室内に配設され、ガスを発生させるインフレータを有し、前記車室内の乗員を保護する車室内保護手段と、
車室外に配設され、ガスを発生させるインフレータを有し、車両外部に衝突する物体を保護する車室外保護手段と、
前記車室内保護手段及び前記車室外保護手段の廃棄処理時において、該車室内保護手段及び車室外保護手段を作動させる作動制御手段と、を備える車両用作動制御装置であって、
前記作動制御手段は、前記車室内保護手段のインフレータと前記車室外保護手段のインフレータとを、時間差を設けて、夫々、作動させる、ことを特徴とする車両用作動制御装置である。
この一態様によれば、作動制御手段は、車室内保護手段のインフレータと車室外保護手段のインフレータとを、時間差を設けて、夫々、作動させる。これにより、車両に搭載される車室内保護手段及び車室外保護手段の廃棄処理時における騒音を低減させることができる。
この一態様において、上記車室内保護手段は、例えば、運転席用及び助手席用エアバッグ装置、運転席用及び助手席用ニーエアバッグ装置、後部座席用エアバッグ装置、側突用エアバッグ装置、カーテンシールドエアバッグ装置、又は、シートベルト用プリテンショナ装置である。また、上記車室外保護手段は、例えば、歩行者保護用エアバッグ装置である。
この一態様において、前記車室外保護手段は、複数のインフレータを有し、
前記廃棄処理時において、前記作動制御手段は、前記複数のインフレータのガスを、時間差を設けて、夫々発生させてもよい。これにより、複数のインフレータを有する車室外保護手段の強制作動による騒音を抑制することができる。
この一態様において、前記作動制御手段は、前記車室内保護手段の作動開始時から、所定時間経過後、前記車室外保護手段を作動させてもよい。これにより、車室内保護手段の強制作動により発生する騒音の音圧ピークと、車室外保護手段の強制作動により発生する騒音の音圧ピークと、を確実にずらすことができる為、上記騒音低減作用に加え、例えば、ガラス割れを抑制することができる。
この一態様において、前記車室内保護手段の作動時における車室内の圧力を検出する圧力検出手段を更に備え、
前記作動制御手段は、前記圧力検出手段により検出された前記車室内の圧力が所定圧力以下のとき、前記車室外保護手段を作動させてもよい。これにより、車室内の温度や車室内保護手段及び車室外保護手段の経年劣化で発生する変動要因に応じて、より的確なタイミングで強制作動させることが可能となる。
この一態様において、前記車室内保護手段の作動時における車室内又は車室外の音圧レベルを検出する音圧検出手段を更に備え、
前記作動制御手段は、前記音圧検出手段により検出された前記音圧レベルが所定レベル以下のとき、前記車室外保護手段を作動させてもよい。これにより、周辺温度や車室内保護手段及び車室外保護手段の経年劣化で発生する変動要因に応じて、より的確なタイミングで、車室内保護手段及び車室外保護手段を強制作動させることが可能となる。
本発明によれば、車両に搭載される保護装置の廃棄処理時における騒音を低減させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用作動制御装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態に係る車両用作動制御装置10は、車室内に配設され、車室内の乗員を保護する車室内保護装置(車室内保護手段)1と、車室外に配設され、車両のボディ等の外部に接触する人等を保護する車室外保護装置(車室外保護手段)2と、車室内保護装置1及び車室外保護装置2の廃棄処理時において、これら装置1、2を強制的に作動させるECU(作動制御手段)3と、を備えている。
車室内保護装置1は、例えば、運転席用及び助手席用エアバッグ装置1a、運転席用及び助手席用ニーエアバッグ装置1b、後部座席用エアバッグ装置1c、側突用エアバッグ装置1d、カーテンシールドエアバッグ装置1e、および、シートベルト用のプリテンショナ装置1fを含む。
また、車室外保護装置2は、例えば、歩行者等が車両の外面に衝突したときに歩行者用エアバッグを展開し、当該歩行者等を保護する歩行者保護用エアバッグ装置2aを含む。
上記各エアバッグ装置1a〜1e、2aは、エアバッグと、エアバッグ内部に導入し、展開させる為のガスを発生させるインフレータ(ガス発生部)11a〜11e、12aを有している。また、プリンテンショナ装置1fは、上記各エアバッグ装置1a〜1eと同様に、シートベルトを引き込む為のガスを発生させるインフレータ11fを有している。各インフレータ11a〜11fは、ガスを発生させるガス発生剤と、スクイブ(点火装置)21a〜21f、22aと、を収納している。
各スクイブ21a〜21f、22aは、スクイブ駆動回路4を介して、ECU3に接続されている。また、スクイブ駆動回路4には、車両電源5が接続されている。車両電源5は、スクイブ駆動回路4を介して、スクイブ21a〜21f、22aに対して電力を供給する。なお、スクイブ駆動回路4に車両電源5が接続される構成であるが、外部電源が接続され、外部電源からスクイブ駆動回路4に電力が供給される構成であってもよい。
スクイブ駆動回路4は、応答性のよい電界効果トランジスタ、バイポーラトランンジスタ等のスイッチング素子から構成されている。例えば、車両衝突時において、スクイブ駆動回路4のスイッチング素子は、ECU3から駆動信号を受信すると、オフ状態からオン状態に切替わる。これにより、各エアバッグ装置1a〜1e及びプリテンショナ装置1fのスクイブ21a〜21f、22aと、車両電源5と、が通電状態となる。このとき、各スクイブ21a〜21f、22aに対して電力が供給され、各スクイブ21a〜21f、22aが点火する。スクイブの点火により、ガス発生剤が点火し、ガスを発生させる。ガス発剤から発生したガスはエアバッグ内に導入され、エアバッグが展開する。また、ガス発生剤から発生したガスの圧力によって、シートベルトが引き込まれる。
ECU(Electronic Control Unit、電子制御装置)3は、マイクロコンピュータから構成されており、制御、演算プログラムに従って各種処理を実行するとともに、当該装置10の各部を制御する上記CPU3a、このCPU3aの実行プログラムを格納するROM3b、演算結果等を格納する読書き可能なRAM(Random Access Memory)3c、タイマ、カウンタ、入出力インターフェイス(I/O)3d等を有している。
なお、例えば、車両の廃棄処理が行われる場合に、車両に搭載される各エアバッグ装置1a〜1e、2a及びプリテンショナ装置1fは、不要となる。この為、車両の廃棄処理において、各エアバッグ装置1a〜1e、2a及びプリテンショナ装置1fのスクイブ21a〜21f、22aを強制的に点火させて、各エアバッグ装置1a〜1e、2aのエアバッグを展開させ、また、プリテンショナ装置1fを作動させて、廃棄を行うのが好ましい。
そこで、車両用作動制御装置10のECU3は、車両の廃棄処理時において、各エアバッグ装置1a〜1e、2a及びプリテンショナ装置1fを強制的に作動させる強制作動機能を有している。
なお、例えば、スクイブ駆動回路4と、車両電源5との間には、コネクタ6が設けられていてもよい。このコネクタ6に専用ツール6aが接続されると、ECU3の強制作動機能の実行が可能となり、上述した各エアバッグ装置1a〜1e、2a及びプリテンショナ装置1fを一括で作動されるように構成されている。
ECU3の強制作動機能は、ユーザによって、遠隔的に実行可能なように構成されている。例えば、車両から離れた位置にある送信機7からECU3に対して、作動信号が送信される。ECU3は、送信機7から作動信号を受信すると、スクイブ駆動回路4に対して駆動信号を送信し、各エアバッグ装置1a〜1e、2a及びプリテンショナ装置1fを強制的に作動させる。
また、上記廃棄処理時において、各エアバッグ装置及びプリテンショナ装置1fを強制的に作動させた場合に、スクイブ21a〜21f、22aの点火及びエアバッグの展開等による騒音が発生する。さらに、車両には、上述の如く、車室外に配設される歩行者保護用エアバッグ装置2aと、車室内に配設される各エアバッグ装置1a〜1e及びプリテンショナ装置1fと、が配設され、これら各装置1a〜1f、2aが全て一連で作動される。この為、従来、廃棄処理時に、各装置が発生させる騒音が合成されて、大きな騒音となる虞がある。
そこで、第1の実施の形態に係る車両用作動制御装置10において、廃棄処理時に、車室外に配設される歩行者保護用エアバッグ装置2aと、車室内に配設される各エアバッグ装置1a〜1e及びプリンテンショナ装置1fとを、時間差を設けて、作動させている。これにより、各エアバッグ装置1a〜1e、2a及びプリテンショナ装置1fが作動したときに発生する騒音を、時間的にずらして発生させ、低減させることができる。
例えば、ECU3は、車室内のエアバッグ装置1a〜1e又はプリテンショナ装置1fを作動させ、当該装置1a〜1fの作動開始時から、所定時間T1経過後、車室外の歩行者保護用エアバッグ装置2aを作動させてもよい。
より具体的には、ECU3は、車室内のエアバッグ装置1a〜1e又はプリテンショナ装置1fのスクイブ21a〜21fを点火させ、当該スクイブ21a〜21fの点火時から、所定時間T1経過後、車室外の歩行者保護用エアバッグ装置2aのスクイブ22aを点火させてもよい(図2(a))。
これにより、上述の如く、車室内の各エアバッグ装置1a〜1e及びプリテンショナ装置1fが作動したときに発生する騒音の音圧レベルのピーク(図2(b))と、車室外の歩行者保護用エアバッグ装置2aが作動したときに発生する騒音の音圧レベルのピーク(図2(c))と、を時間的にずらすことができる。なお、所定時間(例えば、2秒程度)T1は、先に発生する騒音の音圧レベルが十分に減少するだけの時間が実験的に求められ、設定される。
また、上述の如く、各装置1a〜1f、2aが発生する騒音の音圧レベルのピークを確実にずらすことができる。この場合、例えば、車室内保護装置1が作動し、車室内の圧力が上昇しているときに、車室外保護装置2が作動して、車室外から圧力が作用するというような状態になるのを確実に防止できる。したがって、車室のガラス割れが発生するのを抑制することができる。
次に、第1の実施の形態に係る車両用作動制御装置10の制御処理フローについて、説明する。図3は、本実施の形態に係る車両用作動制御装置10の制御処理フローの一例を示すフローチャートである。
コネクタ6に専用ツール6aが接続された状態で、ECU3は送信機7から作動信号を受信すると、各エアバッグ装置1a〜1e、2a及びプリテンショナ装置1fの強制作動機能を実行開始させる(S100)。
ECU3は、スクイブ駆動回路4に駆動信号を送信し、車室内のエアバッグ装置1a〜1e又はプリテンショナ装置1fのスクイブ21a〜21fを点火させ、作動させる(S110)。
次に、ECU3は、車室内のエアバッグ装置1a〜11e又はプリテンショナ装置1fのスクイブ21a〜21fの点火後、所定時間T1、経過したか否かを判断する(S120)。
ECU3は、所定時間T1が経過したと判断したとき(S120のYes)、スクイブ駆動回路4に駆動信号を送信し、車室外の歩行者用エアバッグ装置2aのスクイブ22aを点火させ、作動させる(S130)。一方、ECU3は、所定時間T1が経過していないと判断したとき(S120のNo)、上記(S120)処理に戻る。
以上、第1の実施の形態に係る車両用作動制御装置10において、廃棄処理時に、車室外に配設される歩行者保護用エアバッグ装置2aと、車室内に配設される各エアバッグ装置1a〜1e及びプリンテンショナ装置1fとを、時間差を設けて、作動させている。これにより、車室外の歩行者保護用エアバッグ装置2aが作動したときに発生する騒音と、車室内の各エアバッグ装置1a〜1e及びプリテンショナ装置1fが作動したときに発生する騒音とを、時間的にずらして発生させ、当該騒音を低減させることができる。すなわち、車両に搭載される各エアバッグ装置1a〜1e、2a、プリテンショナ装置1f等の保護装置1、2の廃棄処理時における騒音を低減させることができる。
次に、第1の実施の形態に係る車両用作動制御装置10の変形例について、説明する。
上記第1の実施の形態において、歩行者保護用エアバッグ装置2aは、インフレータ12aを、複数有する構成であってもよい。この場合、ECU3は、歩行者保護用エアバッグ装置2aの複数のインフレータ12aのスクイブ22aを、夫々、時間差を設けて点火させる。
例えば、歩行者保護用エアバッグ装置2aが、2つのインフレータ12aを有する構成でもよい。この場合、ECU3は、一方のインフレータ12aのスクイブ22aを点火させ、当該点火時から所定時間T2経過すると、他方のインフレータ12aのスクイブ22aを点火させる。これにより、廃棄処理時において、複数のインフレータ12aを有する歩行者保護用エアバッグ装置2aを作動させたときの騒音を低減することができる。
また、車室外保護装置2としては、歩行者保護用エアバッグ装置2aに限定されず、例えば、インフレータを駆動源とするリフトアップ機構によりフードを上方に跳ね上げるアクティブフード装置にも適用可能である。
上記第1の実施の形態において、車室内の各エアバッグ装置1a〜1e及びプリテンショナ装置1fを夫々、時間差を設けて、作動させてもよい。
上記第1の実施の形態において、ECU3は、車室外の歩行者保護用エアバッグ装置2aを作動させ、当該装置2aの作動開始時から、所定時間T3経過後、車室内のエアバッグ装置1a〜1e又はプリテンショナ装置1fを作動させてもよい。
上記第1の実施の形態において、ECU3は、温度センサにより検出された車室外又は車室内の温度に基づいて、所定時間T1を可変させてもよい。例えば、ECU3は、温度センサにより検出された温度が増加すると、所定時間T1を増加させてもよい。車室内の温度が増加するほど、車室内保護装置1を作動させたときの車室内の圧力が増加する傾向にある。したがって、車室内の温度が増加するほど所定時間T1を長く設定して、車室内保護装置1の作動時の車室内の圧力が十分に低下した後に、車室外保護装置2を作動させてもよい。これにより、温度環境に応じて、最適な所定時間T1が設定される為、各エアバッグ装置1a〜1e、2a、プリテンショナ装置1f等の保護装置1、2の廃棄処理時におけるガラス割れをより確実に防止できる。
上記第1の実施の形態において、ECU3は、車両の窓又はドアの開閉状態に基づいて、所定時間T1を可変させてもよい。
例えば、ECU3は、車両の窓又はドアが開状態にあると判断すると、所定時間T1を長くして、各装置1a〜1f、2aから発生する騒音の音圧ピークを大きくずらすようにしてもよい。なお、所定時間T1が長くなると、各装置1a〜1f、2aから発生する騒音同士(反射音も含む)が合成されることがない為、より確実に騒音を抑制することができる。また、車両の窓又はドアの開閉状態は、車両の窓又はドアに配設された開閉センサにより検出される。
これにより、車室内の各エアバッグ装置1a〜1e又はプリテンショナ装置1fが作動されたときに、開状態にある窓又はドアから騒音が漏れ、大きくなることを考慮して、適切な所定時間T1が設定される。したがって、各エアバッグ装置1a〜1e、2a、プリテンショナ装置1f等の保護装置1、2の廃棄処理時における騒音を効果的に低減させることができる。なお、ECU3は、上記強制作動機能の実行時に、車両の窓又はドアの開状態を検出すると、当該実行を停止してもよく、作業者に対して警報を行うようにしてもよい。
上記第1の実施の形態において、ECU3は、車両の廃棄処理を行う現在位置に応じて、所定時間T1を可変させてもよい。なお、車両の現在位置は、例えば、ナビゲーション装置により検出されてもよい。
例えば、車両の現在位置が市街地である場合に、所定時間T1を長く設定し、各装置1a〜1f、2aから発生する騒音の音圧ピークを大きくずらすようにしてもよい。これにより、車両の廃棄処理を行う位置に応じて、適切な所定時間T1が設定される為、各エアバッグ装置1a〜1e、2a、プリテンショナ装置1f等の保護装置1、2の廃棄処理時における騒音を効果的に低減させることができる。
上記第1の実施の形態において、ECU3は、上記強制作動機能の実行時の現在時刻に応じて、所定時間T1を可変させてもよい。例えば、夜間時間帯である場合に、所定時間T1を長く設定し、各装置1a〜1f、2aから発生する騒音の音圧ピークを大きくずらすようにしてもよい。これにより、車両の廃棄処理を行う時刻に応じて、適切な所定時間T1が設定される為、各エアバッグ装置1a〜1e、2a、プリテンショナ装置1f等の保護装置1、2の廃棄処理時における騒音を効果的に低減させることができる。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態に係る車両用作動制御装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。
本実施の形態に係る車両用作動制御装置20において、ECU3には、車室に配設され、車室内の圧力を検出する圧力センサ8が接続されている。圧力センサ8により検出された車室内の圧力は、ECU3に対して送信される。
ECU3は、車室内の各エアバッグ装置1a〜1e又はプリテンショナ装置1fを作動させたときにおける、圧力センサ8により検出された車室内の圧力が所定圧力P1以下であるときに、車室外の歩行者保護用エアバッグ装置2aを作動させてもよい。
なお、図4に示す第2の実施の形態に係る車両用作動制御装置20において、図1に示す第1の実施の形態に係る車両用作動制御装置10と、同一部分に同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
次に、第2の実施の形態に係る車両用作動制御装置20の制御処理フローについて、説明する。図5は、第2の実施の形態に係る車両用作動制御装置20の制御処理フローの一例を示すフローチャートである。
コネクタ6に専用ツール6aが接続された状態で、ECU3は送信機7から作動信号を受信すると、各エアバッグ装置1a〜1e、2a及びプリテンショナ装置1fの強制作動機能を実行開始させる(S200)。
ECU3は、スクイブ駆動回路4に駆動信号を送信し、車室内の各エアバッグ装置1a〜1e又はプリテンショナ装置1fのスクイブ21a〜21fを点火させ、作動させる(S210)。
次に、ECU3は、車室内の各エアバッグ装置1a〜1e又はプリテンショナ装置1fを作動させたときにおける、圧力センサ8により検出された車室内の圧力が所定圧力P1以下であるか否かを判断する(S220)。
ECU3は、圧力センサ8により検出された車室内の圧力が所定圧力P1以下であると判断したとき(S220のYes)、スクイブ駆動回路4に駆動信号を送信し、車室外の歩行者用エアバッグ装置2aのスクイブ22aを点火させ、作動させる(S230)。一方、ECU3は、圧力センサ8により検出された車室内の圧力が所定圧力P1以下でないと判断したとき(S220のNo)、上記(S220)処理に戻る。
以上、第2の実施の形態に係る車両用作動制御装置20において、ECU3は、車室内の各エアバッグ装置1a〜1e又はプリテンショナ装置1fを作動させたときにおける、圧力センサ8により検出された車室内の圧力が所定圧力P1以下であるときに、車室外の歩行者保護用エアバッグ装置2aを作動させる。これにより、車室外の歩行者保護用エアバッグ装置2aが作動したときに発生する騒音と、車室内の各エアバッグ装置1a〜1e及びプリテンショナ装置1fが作動したときに発生する騒音とを、時間的にずらして発生させ、低減させることができる。
なお、車室内の圧力は、車室内の温度に応じて変動する(例えば、車室内の温度が増加すると、車室内の圧力が増加する)。したがって、車室の温度変化に応じて変動する車室内の圧力が所定圧力P1以下となるとき、歩行者保護用エアバッグ装置2aを作動させことで、温度変化に応じた的確なタイミングで、各装置1a〜1f、2aを作動させることが可能となる。
また、各装置1a〜1f、2aの劣化の状態(微量のガス漏れ、ガス発生剤の劣化等)により、各装置1a〜1f、2aの作動時における車室内の圧力が変動する。したがって、上記同様、各装置1a〜1f、2aの劣化の状態に応じて変動する車室内の圧力が所定圧力P1以下となるとき、歩行者保護用エアバッグ装置2aを作動させことで、各装置1a〜1f、2aの経年状態に応じた的確なタイミングで、各装置1a〜1f、2aを作動させることが可能となる。すなわち、車室内の温度や各装置1a〜1f、2aの経年状態で発生する変動要因に応じて、より的確なタイミングで、各装置1a〜1f、2aを作動させることが可能となる。これにより、車両に搭載される各エアバッグ装置1a〜1e、2a、プリテンショナ装置1f等の保護装置1、2の廃棄処理時の騒音をより効果的に低減させることができる。
次に、第2の実施の形態に係る車両用作動制御装置20の変形例について、説明する。
上記第2の実施の形態において、ECU3は、車室内のプリテンショナ装置1f、側突用エアバッグ装置1d、助手席用エアバッグ装置1a、カーテンシールドエアバッグ装置1e、及び運転席用エアバッグ装置1aを、例えば、この順で、各装置1f、1d、1a、1eが発生させる騒音の音圧レベルのピークをずらすようにして、作動させてもよい(図6(a)及び(b))。
さらに、ECU3は、車室外の歩行者保護用エアバッグ装置2aの一方のインフレータ12aを、プリテンショナ装置1fの作動よりも、時間差T10だけ早く作動させ、歩行者保護用エアバッグ装置2aの他方のインフレータ12aを、カーテンシールドエアバッグ装置1eの作動よりも、時間差T14だけ遅く作動させる(図6(c)及び(d))。
なお、図6(b)及び(d)に示す如く、各エアバッグ装置1a、1d、1e及びプリテンションナ装置1fは、夫々、所定時間T10、T11、T12、T13、T14の時間差で作動される。このように構成することで、上記各装置2a、1f、1d、1a、1eが一連で作動されたときに、各装置2a、1f、1d、1a、1eから発生する騒音の音圧レベルのピークが確実にずれ、その合成された音圧レベルが所定レベル以下に抑えられる。
なお、所定時間T10、T11、T12、T13、T14は、予め最適な時間が実験により求められ、ECU3のROM3bに設定される。
上記第2の実施の形態において、ECU3は、車室内の各エアバッグ装置1a〜1e又はプリテンショナ装置1fを作動させたときにおける、音圧センサにより検出された車室内の音圧レベルが所定レベル以下であるときに、車室外の歩行者保護用エアバッグ装置2aを作動させてもよい。
なお、車室内の音圧は、車室内の温度に応じて変動する。したがって、車室の温度変化に応じて変動する車室内の音圧が所定レベル以下となるとき、歩行者保護用エアバッグ装置2aを作動させことで、温度変化に応じた的確なタイミングで、各装置1a〜1f、2aを作動させることが可能となる。
また、各装置1a〜1f、2aの劣化の状態(微量のガス漏れ、ガス発生剤の劣化等)により、各装置1a〜1f、2aの作動時における車室内の音圧が変動する。したがって、上記同様、各装置1a〜1f、2aの劣化の状態に応じて変動する車室内の音圧が所定レベル以下となるとき、歩行者保護用エアバッグ装置2aを作動させことで、各装置1a〜1f、2aの経年状態に応じた的確なタイミングで、各装置1a〜1f、2aを作動させることが可能となる。すなわち、車室内の温度や各装置1a〜1f、2aの経年状態で発生する変動要因に応じて、より的確なタイミングで、各装置1a〜1f、2aを作動させることが可能となる。これにより、車両に搭載される各エアバッグ装置1a〜1e、2a、プリテンショナ装置1f等の保護装置1、2の廃棄処理時の騒音をより効果的に低減させることができる。
上記第2の実施の形態において、ECU3は、荷重センサにより検出された、車室内の各エアバッグ装置1a〜1eのエアバッグが展開したときに掛かる荷重が所定荷重以下であるときに、車室外の歩行者保護用エアバッグ装置2aを作動させてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施の形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明は、例えば、車両の廃棄処理時において、車両に搭載されるエアバッグ装置及びプリテンショナ装置を強制的に作動させる車両用制動制御装置に利用できる。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用作動制御装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。 (a)車室内の各エアバッグ装置又はプリテンショナ装置のスクイブの点火後、所定時間経過して、歩行者保護用エアバッグ装置のスクイブ点火する状態の一例を示す図である。(b)車室内の各エアバッグ装置又はプリテンショナ装置が作動したときに発生する騒音の音圧レベルの変化の一例を示す図である。(c)車室外の歩行者保護用エアバッグ装置が作動したときに発生する騒音の音圧レベルの変化の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る車両用作動制御装置の制御処理フローの一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る車両用作動制御装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る車両用作動制御装置20の制御処理フローの一例を示すフローチャートである。 (a)車室内の各エアバッグ装置及びプリテンショナ装置が作動したときに発生する騒音の音圧レベルの変化の一例を示す図である。(b)車室内の各エアバッグ装置及びプリテンショナ装置が作動するタイミングの一例を示す図である。(c)車室外の歩行者保護用エアバッグ装置が作動したときに発生する騒音の音圧レベルの変化の一例を示す図である。(d)歩行者保護用エアバッグ装置のインフレータが作動するタイミングの一例を示す図である。
符号の説明
1 車室内保護装置
1a エアバッグ装置
1b ニーエアバッグ装置
1c 後部座席用エアバッグ装置
1d 側突用エアバッグ装置
1e カーテンシールドエアバッグ装置
1f プリテンショナ装置
2 車室外保護装置
2a 歩行者保護用エアバッグ装置
3 ECU
10 車両用作動制御装置

Claims (4)

  1. 車室内に配設され、ガスを発生させるインフレータを有し、前記車室内の乗員を保護する車室内保護手段と、
    車室外に配設され、ガスを発生させるインフレータを有し、車両外部に衝突する物体を保護する車室外保護手段と、
    前記車室内保護手段及び前記車室外保護手段の廃棄処理時において、該車室内保護手段及び車室外保護手段を作動させる作動制御手段と、を備える車両用作動制御装置であって、
    前記作動制御手段は、前記車室内保護手段のインフレータと前記車室外保護手段のインフレータとを、時間差を設けて、夫々、作動させる、ことを特徴とする車両用作動制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用作動制御装置であって、
    前記車室外保護手段は、複数のインフレータを有し、
    前記廃棄処理時において、前記作動制御手段は、前記複数のインフレータのガスを、時間差を設けて、夫々発生させる、ことを特徴とする車両用作動制御装置。
  3. 請求項1記載の車両用作動制御装置であって、
    前記作動制御手段は、前記車室内保護手段の作動開始時から、所定時間経過後、前記車室外保護手段を作動させる、ことを特徴とする車両用作動制御装置。
  4. 請求項1記載の車両用作動制御装置であって、
    前記車室内保護手段の作動時における車室内の圧力を検出する圧力検出手段を更に備え、
    前記作動制御手段は、前記圧力検出手段により検出された前記車室内の圧力が所定圧力以下のとき、前記車室外保護手段を作動させる、ことを特徴とする車両用作動制御装置。
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