JP2008028864A - 据置型撮像装置 - Google Patents

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Nobuyuki Nakamura
亘志 中村
Ryoichi Kawai
良一 河合
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Abstract

【課題】チルト機構を用いることなく、安定した状態で、所望の方向を撮像することが可能な据置型撮像装置を提供する。
【解決手段】室内監視カメラ10は、筐体11および撮像部14を備える。筐体11は、設置面上に据え置き可能に構成される。撮像部14は、筐体11内に収容されるとともに、筐体11の前方を撮像するように構成される。撮像部14は、筐体11の前面に対して20度だけ光軸を傾斜させて配置された撮像レンズ141を備え、この撮像レンズ141を介して筐体11の前方を撮像する。
【選択図】図4

Description

この発明は、設置面上に据え置き可能に構成された筐体と、この筐体の前方を撮像するように構成された撮像部と、を備えた据置型撮像装置に関する。
近年、CCDカメラまたはCMOSカメラなどの小型カメラと、この小型カメラが撮った映像を映し出すディスプレイとを用いた製品が広く普及している。例えば、小型カメラをドアスコープカメラとして用い、ディスプレイにより来訪者を確認するように構成された製品が登場している。また、室内監視カメラまたはネットワークカメラが撮った映像を離れた位置に配置されたディスプレイで確認するように構成された製品も登場している。
そのような従来技術の中には、カメラを垂直方向に旋回させるチルト機能を搭載した小型カメラを用いたものが存在する(例えば、特許文献1参照。)。一般的には、チルト機能を備えることにより、設置された位置から上下方向の任意の方向へカメラを向けることが可能であり、設置された位置から広い範囲を撮影することができる、とされている。
特開2005−175758号公報
しかしながら、チルト機能を備えるカメラは、撮影範囲が広くなるというメリットがあるものの、以下のようなデメリットもある。まず、チルト機能を実現するために部品点数が増える。また、チルト動作の際に動く可動部分が故障し易い。さらには、チルト動作の際に、撮像装置内で断線が生じる虞もある。
また、設置された位置から上下方向の任意の方向へカメラを向けることが可能であっても、実際にカメラを向ける方向が一通りであったり、多くても二通り程度しかない場合が多い。このため、据置型のカメラにおいて、チルト機構を搭載しても、コストパフォーマンスが良くない場合が多かった。
この発明の目的は、チルト機構を用いることなく、安定した状態で、所望の方向を撮像することが可能な据置型撮像装置を提供することである。
本発明に係る据置型撮像装置は、筐体および撮像部を備える。筐体は、設置面上に据え置き可能に構成される。ここで、据え置き可能とは、筐体を設置面上に安定して置くことが可能な状態を意味する。例えば、筐体の底面が筐体を立設するのに十分に広い平坦面を呈している場合や、治具を介して筐体の底面を設置面に取り付けられる場合が挙げられる。撮像部は、筐体内に収容されるとともに、筐体の前方を撮像するように構成される。撮像部は、筐体の前面に対して光軸が所定角度傾斜した状態で保持された撮像レンズを備えており、この撮像レンズを介して筐体の前方を撮像する。
本発明では、撮像レンズが真正面以外の方向を向いた状態で固定されている。撮像レンズの光軸をどのように傾斜させるかについては、据置型撮像装置の用途によって適宜設計すると良い。例えば、高い位置から斜め下方向を撮影する機会が多い場合には、撮像レンズの光軸を下向きに傾斜させると良い。一方、低い位置から斜め上方向を撮影する機会が多い場合には、撮像レンズの光軸を上向きに傾斜させると良い。
この結果、撮像装置を設置面に安定して置いた状態で、所望の方向を撮像することが可能になる。このため、チルト機構を設ける必要がなくなり、装置の構成が簡略化される。
さらに、通常とは異なる方向を撮像することを考慮すると、設置面に対して筐体を傾斜させた状態で筐体を安定させる支持部材を備えることが好ましい。このとき、撮像レンズの光軸が設置面と平行になる位置で筐体を安定させるように支持部材を構成すると良い。その理由は、必要に応じて筐体の真正面を容易に撮像できるようになるからである。
本願発明によれば、チルト機構を用いることなく、安定した状態で、所望の方向を撮像することが可能になる。
図1は、本発明の据置型撮像装置を採り入れた監視システムの構成の一例を示す概略図である。監視システム1は、室内監視カメラ10および液晶モニタ30を備える。
室内監視カメラ10は、居室100内の様子を撮像する目的で用いられる。室内監視カメラ10の好適な使用例としては、居室100内の乳幼児やペットの監視が挙げられる。本実施形態では、室内監視カメラ10は、居室100内の適当な設置面上に置かれる。本実施形態では、タンス20の上面を室内監視カメラ10の設置面にしている。室内監視カメラ10は、設置面上に据え置き可能に構成された概略直方体状の筐体11を備える。なお、室内監視カメラ10の設置面は、室内監視カメラ10を安定して設置できるのであれば、タンス20の上面以外であっても良い。
液晶モニタ30は、ディスプレイ32および操作部34を備える。ディスプレイ32は、室内監視カメラ10から無線通信を介して供給される映像を表示する。操作部34は、ユーザからのコマンド操作を受け付ける。例えば、液晶モニタ30が室内監視カメラ10以外にドアスコープカメラ等の他のカメラとも通信する場合には、どのカメラが撮った映像をディスプレイ32に表示するかを操作部34によって選択するように構成すると良い。
図2は、監視システム1の概略構成を示すブロック図である。液晶モニタ30は、制御部36を備える。制御部36は、表示部32、操作部34、および通信部38に接続されており、液晶モニタ30の動作を統括的に制御する。通信部38は、室内監視カメラ10との間の無線通信を制御する。
室内監視カメラ10は、制御部15を備える。制御部15は、通信部12、撮像部14、操作部16、および発光部18に接続される。通信部12は、液晶モニタ30との間の無線通信を制御する。撮像部14は、筐体11内に収容されており、筐体11の前方を撮像するように構成される。本実施形態では、撮像部14にCCDカメラを用いている。ただし、撮像部14は、CCDカメラに限定されるものではなく、CCDカメラに代えてCMOSカメラを用いることが可能である。
さらに、撮像部14は、図3(A)および(B)に示すように、筐体11の前面に対して所定角度で光軸を傾斜させて配置された撮像レンズ141を備える。この所定角度は、20〜30度の範囲から任意の角度を選択すると良い。本実施形態では、撮像レンズ141は、その光軸が筐体11の前面に対して下向きに約20度傾斜する状態で、保持されている。本実施形態では、撮像レンズ141を取り付ける際に、筐体11の前面と撮像レンズ141との間に斜め取付部147,149が介在するように構成されている。斜め取付部147,149については、両者が一体的に構成されても良いし、それぞれ独立した別部材として構成されても良い。本実施形態では、斜め取付部147,149が一体的にされることによって、概略円筒状の斜め取付部材が構成されている。
また、取付部材147,149の前側には、透明の保護カバー145が設けられる。この保護カバー145は、図3(C)に示すように、正面視円形を呈している。さらに、筐体11前面における保護カバー145の周囲には、正面視円形の凸部および凹部が形成されている。このため、被写体の方にカメラが向いていない印象を与えるため、被写体に余計な緊張感を与えないという効果が期待できる。
さらに、撮像レンズ141の光軸の傾斜角度が、保護カバー145における光の反射や乱反射の影響を受けないようにすることが望ましい。やむを得ず入射角が大きくなる場合は、保護カバー145に偏光素材を採用することが望ましい。
操作部16は、ユーザからのコマンド操作を受け付ける。例えば、操作部16を介して撮像のオン/オフの切り換えが行われる。また、本実施形態では、操作部16が上下反転スイッチを備えている。この上下反転スイッチが押されると、室内監視カメラ10は、撮像した映像を上下反転させた状態で液晶モニタ30に供給するようになる。
発光部18は、図3(C)に示すように筐体11の前面側に設けられており、撮像部14が撮像している際に発光するように構成される。発光部18を設けている理由は、室内監視カメラ10が盗撮に用いられることを防止するためである。
室内監視カメラ10は、筐体11の背面側に支持部材17を備える。支持部材17を筐体11の背面側に設けるのは、室内監視カメラ10の正面側から支持部材17が見えないようにするためである。このため、支持部材17を設けることによって、室内監視カメラ10の外観性が損なわれることを防止できる。この支持部材17は、図4(A)および(B)に示すように、タンス20の上面に対して筐体11を傾斜させた状態で筐体11を安定させる役割を担う。支持部材17は、撮像レンズ141の光軸が設置面に対して平行になる位置で筐体11を安定させるように構成されることが好ましい。その理由は、室内監視カメラ10の真正面を撮像する必要が生じた際に都合が良いからである。本実施形態では、支持部材17は、撮像レンズ141の光軸が水平方向に向く程度に筐体11を背面側に傾斜させた状態を保つように構成されている。
支持部材17は、筐体11に対して着脱自在になるように構成されることが好ましい。その理由は、室内監視カメラ10の設置に必要なスペースを縮小することができるからである。このため、本実施形態では、図5(A)および(B)に示すように、支持部材17が筐体11に対して着脱自在にされている。ここでは、支持部材17が、筐体11の背面に設けられた係合穴にぴったりと嵌まるように構成されている。本実施形態では、高い位置から下向きに撮像する頻度が高いため、通常は支持部材17を取り外して室内監視カメラ10を使用することができる。
さらに、筐体11に、撮像レンズ141の光軸の方向を表示することが好ましい。その理由は、撮像レンズ141の光軸の方向を簡単に確認することができるからである。例えば、室内監視カメラ10を壁や天井に取り付けて使用する場合に便利になる。この点を考慮して、本実施形態では、図6に示すように、筐体11の側面に、撮像レンズ141の光軸の方向を指し示す矢印111を表示している。
上述のように、室内監視カメラ10は、最も撮像頻度が高い斜め下方向を撮像する際に最も筐体11が安定するように構成されている。また、支持部材17を用いて筐体11ごと傾けることで、室内監視カメラ10の真正面をも容易に撮像することが可能である。
このため、室内監視カメラ10にチルト機構を搭載する必要がなく、室内監視カメラ10の部品点数の増加が防止される。
上述の実施形態では、室内監視カメラ10と液晶モニタ30とが無線通信する例を示したが、本発明を実施するにあたって無線通信が必須ではない。例えば、室内監視カメラ10と液晶モニタ30との間をケーブルによって接続しても良い。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の据置型撮像装置を採り入れた監視システムの構成の一例を示す図である。 監視システムの概略構成を示すブロック図である。 撮像レンズの概略構成を示す図である。 室内監視カメラの概略構成を示す図である。 室内監視カメラの概略構成を示す図である。 室内監視カメラの側面図である。
符号の説明
1−監視システム
10−室内監視カメラ
11−筐体
14−撮像部
17−支持部材
30−液晶モニタ
141−撮像レンズ

Claims (5)

  1. 設置面上に据え置き可能に構成された筐体と、
    前記筐体内に収容されるとともに、前記筐体の前方を撮像するように構成された撮像部と、
    を備えた据置型撮像装置であって、
    前記撮像部は、前記筐体の前面に対して光軸が所定角度傾斜した状態で保持された撮像レンズを備え、この撮像レンズを介して前記筐体の前方を撮像することを特徴とする据置型撮像装置。
  2. 前記撮像レンズは、その光軸が前記筐体の前面に対して下向きに傾斜するように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の据置型撮像装置。
  3. 前記筐体の背面側に配置されるとともに、前記設置面に対して前記筐体を傾斜させた状態で前記筐体を安定させる支持部材をさらに備え、
    前記支持部材は、前記撮像レンズの光軸が前記設置面と平行になる位置で前記筐体を安定させるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の据置型撮像装置。
  4. 前記支持部材は、前記筐体に対して着脱自在になるように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の据置型撮像装置。
  5. 前記筐体に、前記撮像レンズの光軸の方向を表示したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の据置型撮像装置。
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