JP2008027988A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】不純物の活性化を効果的に行いつつ、局所的な温度制御を行うことができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】光吸収膜10の表面に選択的に凹部8を形成した後、光吸収膜10に対して光を照射することにより、熱処理を実行する。この熱処理時間は、例えば1秒間以下とする。この熱処理により、エクステンション層5及びポケット層6中の不純物が活性化する。但し、短時間であるため、熱拡散はほとんど皆無である。低温アニール領域51では、光吸収膜10の表面が平坦となっているため、光吸収膜10の表面により反射された光が再び光吸収膜10に向かってくることはない。一方、高温アニール領域52では、凹部8の内部に照射された光は、高い確率で、複数回、凹部8の面に照射されてから外部に放出される。従って、光吸収膜10によって吸収される割合が、低温アニール領域51のそれよりも著しく高い。
【選択図】図1E

Description

本発明は、SoC(System on Chip)の製造に好適な半導体装置の製造方法に関する。
微細トランジスタの高性能化のためには、ソース/ドレインの寄生抵抗の低減が必要である。寄生抵抗の低減には、浅く、低抵抗で、ドーパントのプロファイルが急峻なエクステンション層の形成が有効である。また、ソース/ドレインの形成の際には、不純物の導入及び活性化(熱処理)が行われている。そして、不純物の活性化のために、10秒間以上のRTA(Rapid Thermal Annealing)やアニール時間が0.1秒間〜1秒間程度のスパイクアニールが行われている。但し、RTAの際のアニール温度を高くし過ぎると、ドーパントの熱拡散が顕著となって、浅い接合を形成することが困難となる。また、熱拡散を抑えて接合を浅くするためにアニール温度を低くし過ぎると、ドーパントを十分に活性化できずにシート抵抗が上昇してしまう。
そこで、近年、より短時間の熱処理、例えばアニール時間が1m秒程度のフラッシュランプアニール及びレーザアニール等が行われている。これらの熱処理では、ドーパントの活性化に十分な1100〜1400℃程度まで昇温しても、アニール時間が1m秒程度と非常に短時間である為にドーパントの熱拡散が無視できるほど小さい。但し、これらの熱処理では、半導体基板の表面内の位置によって温度に予期できないむらが生じることがある。これは、次の理由による。熱処理を行う際には、光の照射が行われる。照射された光は、半導体基板上にゲート電極等が存在するため、半導体基板に到達するまでに、屈折したり反射されたりする。この結果、位置によって照射される光のエネルギに相違が生じ、温度のむらが生じるのである。この現象は、RTAやスパイクアニールを行う際にも同様に生じる。
そこで、光を吸収する膜を全面に形成した上で光の照射を行う方法が提案されている(特許文献1)。
特許文献1のように光吸収膜を形成すれば、温度のむらを抑えることはできるが、SoCのように、1チップ内に多種類の機能回路が存在する半導体装置の製造には、必ずしも適しているとはいえない。これは、不純物の活性化のための熱処理時の好ましいアニール温度が機能回路毎に相違しているにも拘らず、光吸収膜を用いた場合には局所的な温度制御が困難なためである。
米国特許第6365476号明細書 特開平4−329633号公報 特開2005−32998号公報
本発明の目的は、不純物の活性化を効果的に行いつつ、局所的な温度制御を行うことができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
本願発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明に想到した。
本発明に係る半導体装置の製造方法では、半導体基板の表面に不純物を導入した後、前記半導体基板の上方に、表面が平坦な光吸収膜を形成する。次に、前記光吸収膜の一部の領域内に複数の凹部を形成する。そして、前記光吸収膜に対して光を照射することにより、前記半導体基板を加熱して前記不純物を活性化させる。
本発明によれば、光吸収膜を用いながら熱処理を行っているので、効果的に不純物の活性化を行うことができる。更に、光吸収膜として、表面に選択的に凹部が形成されたものを使用するので、凹部が形成された領域における光吸収効率を高めることにより、局所的に温度制御を行うこともできる。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1A乃至図1Nは、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。なお、本実施形態では、ドーパントの低めの活性率が要求される低温アニール領域51と、ドーパントの高めの活性率が要求される高温アニール領域52とが存在する半導体装置を製造する。
先ず、図1Aに示すように、半導体基板1の表面に素子分離絶縁膜2を、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により形成する。次に、素子分離絶縁膜2により区画された素子活性領域内に、ゲート絶縁膜3及びゲート電極4を形成する。次いで、ゲート電極4をマスクしながら、半導体基板1の表面とは逆導電型の不純物を半導体基板1の表面に導入することにより、エクステンション層5を形成し、表面と同じ導電型の不純物を半導体基板1の表面に導入することにより、ポケット層6を形成する。なお、エクステンション層5及びポケット層6の形成順序は限定されない。
その後、図1Bに示すように、全面に光吸収膜10を形成する。光吸収膜10は、完全に光を吸収する必要はなく、光吸収膜10としては、例えば不純物が導入されたアモルファスシリコン膜、不純物が導入された多結晶シリコン膜、炭素又は高融点金属(タングステン、窒化チタン等)を含有する膜を用いることができる。また、光吸収膜10を形成する前には、その後の除去を考慮して、厚さが数nm程度の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜)を全面に形成しておくことが好ましい。なお、ゲート電極4等が存在するために、光吸収膜10の表面は平坦とはならない。
続いて、図1Cに示すように、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により光吸収膜10の表面を平坦化する。ここまでの処理は、低温アニール領域51及び高温アニール領域52で共通している。
次に、フォトレジストの液を全面に塗布し、その露光及び現像を行うことにより、光吸収膜10上にレジストパターン7を形成する。レジストパターン7としては、低温アニール領域51を完全に覆うと共に、高温アニール領域52に開口部が存在するものを形成する。なお、開口部は規則的に形成されていても、不規則に形成されていてもよい。次いで、レジストパターン7をマスクとしながら、ドライエッチングを行うことにより、図1Dに示すように、高温アニール領域52内において、光吸収膜10の表面に凹部8を形成する。本実施形態では、凹部8の形状を椀状とする。凹部8の深さは、例えば300nm〜400nm程度とする。
その後、図1Eに示すように、レジストパターン7を除去する。そして、光吸収膜10に対して光を照射することにより、スパイクアニール、フラッシュランプアニール又はレーザアニール等の熱処理を実行する。本実施形態では、点光源を用いることとする。また、この熱処理時間(アニール時間)は、例えば1秒間以下とする。この熱処理により、エクステンション層5及びポケット層6中の不純物が活性化する。
低温アニール領域51では、光吸収膜10の表面が平坦となっているため、図2Bに示すように、光吸収膜10の表面により反射された光が再び光吸収膜10に向かってくることはない。一方、高温アニール領域52では、光吸収膜10の表面に凹部8が形成されているため、その内部に照射された光は、図2Aに示すように、凹部8の側面及び/又は底面により反射され、凹部8の他の面に向かうことが多い。そして、当該他の面においても反射され、更に他の面に向かうことが多い。即ち、凹部8の内部に照射された光は、高い確率で、複数回、凹部8の面に照射されてから外部に放出されるのである。従って、光吸収膜10によって吸収される割合が、低温アニール領域51のそれよりも著しく高い。この結果、高温アニール領域52の温度が低温アニール領域51の温度よりも高くなり、高温アニール領域52において、低温アニール領域51よりも、エクステンション層5及びポケット層6中の不純物の活性が高くなる。
続いて、図1Fに示すように、光吸収膜10を除去する。光吸収膜10の除去としては、光吸収膜10が、不純物が導入されたアモルファスシリコン膜又は多結晶シリコン膜の場合は、例えばTMAH(Tetra Methyl Ammonium Hydroxide)等の有機アルカリ溶液を用いたウェットエッチングを行う。光吸収膜10の形成前に酸化膜を形成してある場合には、特に選択性が高い条件下で光吸収膜10を除去することができる。
次に、図1Gに示すように、ゲート電極3の側方にサイドウォール絶縁膜17を形成する。そして、サイドウォール絶縁膜17及びゲート電極4をマスクとしながら、エクステンション層5と同じ導電型の不純物を半導体基板1の表面に導入することにより、高濃度不純物拡散層9を形成する。
次いで、図1Hに示すように、全面に光吸収膜20を、光吸収膜10と同様にして形成する。なお、ここでも、光吸収膜20を形成する前には、その後の除去を考慮して、厚さが数nm程度の絶縁膜を全面に形成しておくことが好ましい。また、ゲート電極4等が存在するために、光吸収膜20の表面は平坦とはならない。その後、図1Iに示すように、例えばCMP法により光吸収膜20の表面を平坦化する。
続いて、フォトレジストの液を全面に塗布し、その露光及び現像を行うことにより、光吸収膜20上にレジストパターン11を形成する。レジストパターン11としては、レジストパターン7と同様に、低温アニール領域51を完全に覆うと共に、高温アニール領域52に開口部が存在するものを形成する。次に、レジストパターン11をマスクとしながら、ドライエッチングを行うことにより、図1Jに示すように、高温アニール領域52内において、光吸収膜20の表面に凹部12を形成する。本実施形態では、凹部12の形状を椀状とする。凹部12の深さは、例えば300nm〜400nm程度とする。
次いで、図1Kに示すように、レジストパターン11を除去する。そして、光吸収膜20に対して光を照射することにより、スパイクアニール、フラッシュランプアニール又はレーザアニール等の熱処理を実行する。本実施形態では、点光源を用いることとする。また、この熱処理時間(アニール時間)は、例えば1秒間以下とする。この熱処理により、高濃度不純物拡散層9中の不純物が活性化する。
低温アニール領域51では、光吸収膜20の表面が平坦となっているため、光吸収膜20の表面により反射された光が再び光吸収膜20に向かってくることはない。一方、高温アニール領域52では、凹部12の内部に照射された光は、高い確率で、複数回、凹部12の面に照射されてから外部に放出される。従って、光吸収膜20によって吸収される割合が、低温アニール領域51のそれよりも著しく高い。この結果、高温アニール領域52の温度が低温アニール領域51の温度よりも高くなり、高温アニール領域52において、低温アニール領域51よりも、高濃度不純物拡散層9中の不純物の活性が高くなる。
その後、図1Lに示すように、光吸収膜20を除去する。光吸収膜20の除去としては、光吸収膜20が、不純物が導入されたアモルファスシリコン膜又は多結晶シリコン膜の場合は、例えばTMAH等の有機アルカリ溶液を用いたウェットエッチングを行う。光吸収膜20の形成前に酸化膜を形成してある場合には、特に選択性が高い条件下で光吸収膜20を除去することができる。続いて、図1Mに示すように、ゲート電極4及び高濃度不純物拡散層9の表面にシリサイド層13を形成する。シリサイド層13としては、例えばニッケルシリサイド層を形成する。
次に、図1Nに示すように、全面に層間絶縁膜14を形成し、層間絶縁膜14に、各シリサイド層13まで到達するコンタクトホールを形成する。そして、コンタクトホール内にコンタクトプラグ15を埋め込む。次いで、層間絶縁膜14上に、コンタクトプラグ15に接続される配線16を形成する。その後、上層の層間絶縁膜及び配線等を形成し、更にパッシベーション膜等を形成して半導体装置を完成させる。
このような本実施形態によれば、上述のように、光吸収膜10及び20に、選択的に凹部8又は12を形成しているため、低温アニール領域51におけるアニール温度を低めに抑えながら、高温アニール領域52におけるアニール温度を高くすることができる。従って、SoCを製造する場合であっても、予期できない温度むらを抑制しながら、機能回路に応じてアニール温度を調整することが可能となる。
なお、上述の実施形態では、凹部8及び12の形状を椀状としているが、図3Aに示すように、楔状の凹部21を形成してもよい。この場合には、熱処理の際に、点光源を用いるのではなく、平行光(平面波の光)を光吸収膜10又は20の表面に対して垂直に照射することが好ましい。これは、図3Aに示すように、凹部21の面による光の反射が2回となるためである。なお、凹部21が存在しない領域(低温アニール領域51)では、図3Bに示すように、光の反射は1回となる。
なお、光源と凹部の形状との組み合わせは上記のものに限定されない。また、椀状の凹部として、底部が湾曲したもの等、曲面を用いて構成されたものを形成してもよい。また、楔状の凹部を形成する場合、光を効率よく吸収するためにテーパ角を45°以上とすることが好ましい。更に、光源として、線光源又は面光源を用いてもよい。
また、低温アニール領域51におけるアニール温度の上昇を抑制するために、低温アニール領域51(凹部21が形成された領域を除く領域)に、厚さが20nm程度のTiN膜等の光反射膜を形成してもよい。TiN膜は、特に波長が500nm〜800nmの光に対して有効である。図13に示す試料における入射光の波長と反射率との関係を図14に示す。図14に示すように、反射膜を用いることにより、反射率を10〜20%程度高くすることができる。即ち、低温アニール領域51と高温アニール領域52との間の温度差を大きくすることができる。
次に、本願発明者が行った種々の検証実験の結果について説明する。
(第1の実験)
第1の実験では、シリコン基板の表面に深さが300nm程度の凹部を形成し、ハロゲン−タングステンランプを用いてRTAを行った。そして、ハロゲン−タングステンランプに一定のパワーを印加して、時間の経過に伴うシリコン基板の温度変化を測定した。また、比較対象として、凹部を形成せずに同様のRTAを行い、その温度変化も測定した。これらの結果を図4に示す。
図4に示すように、凹部が形成されているシリコン基板では(破線)、6秒間が経過した後に急激に温度が上昇している。一方、凹部が形成されていないシリコン基板では(実線)、なだらかに温度が上昇しているのみである。この第1の実験の結果から、凹部が光の吸収に大きく寄与していることが実証された。
(第2の実験)
第2の実験では、凹部の深さと光の吸収効率との関係について調査した。この調査では、凹部の深さが相違する複数のシリコン基板を作成し、それらの温度をハロゲン−タングステンランプを用いて1000℃に維持するために必要なパワーを測定した。この結果を図5に示す。なお、図5の縦軸は、ハロゲンタングステンランプに印加できる最大の電力(パワー)を100%としたときのパワーの割合を示している。
図5に示すように、400nmまでであれば凹部が深くなるほど1000℃に維持する為に必要なパワーが低下しており、凹部が深くなるほど光の吸収効率が向上するという結果が得られた。このことから、凹部の深さを調整することにより、アニール温度を制御することが可能であるといえる。また、図5からは、凹部が400nmを超えても吸収効率はあまり向上しないことが予想される。
(第3の実験)
第3の実験では、図6A乃至図6Cに示すように、シリコン基板31の表面に、平面形状が、1辺の長さが100μmの正方形の平坦部34を形成した。なお、図6Bは、図6A中のI−I線に沿った断面図であり、図6Cは、図6A中のII−II線に沿った断面図である。平坦部34の周囲には、縦横に延びる多数の凹部32を形成することにより、それらの間に凸部33を形成した。なお、凹部32の深さは約150nmと400nmとした。また、凹部32の幅を1μmとし、凸部33の平面形状を1辺の長さが1μmの正方形とした。また、比較対象として、シリコン基板31の表面に凹部32及び凸部33を形成しない試料も作成した。
そして、フラッシュランプアニールを行い、I−I線に沿った温度分布及びII−II線に沿った温度分布を測定した。また、シリコン基板の表面に凹部及び凸部を形成しない試料も同様に温度を測定した。なお、アニール時間は0.8m秒とし、アニール目標温度は1100℃とした。これらの結果を図7A及び図7Bに示す。図7Aが、I−I線に沿った温度分布を示し、図7Bが、II−II線に沿った温度分布を示している。
図7A及び図7Bに示すように、凹部32及び凸部33が存在する試料の温度が、凸凹のない試料よりも、凹部の深さが150nmの場合で30℃、400nmの場合で50℃程度高くなった。光源がフラッシュランプアニールの場合でも、凹部が深くなるほど光の吸収効率が向上しており、このことより、凹部の深さを調整することにより、アニール温度を制御することが可能であるといえる。
(第4の実験)
第4の実験では、図8A乃至図8Cに示すように、シリコン基板31の表面に、平面形状が、1辺の長さが100μmの正方形の平坦部34を残して、STIを形成するのと同様の方法により、縦横に延びる格子状の埋め込みシリコン酸化膜35を形成した。なお、図8Bは、図8A中のI−I線に沿った断面図であり、図8Cは、図8A中のII−II線に沿った断面図である。平坦部34の周囲には、シリコン基板をエッチングして形成された凹部32に埋め込まれた酸化膜とエッチングせずに島状に残した多数のシリコン凸部33が周期的に配置されている。凹部32の深さは約300nm程度とした。また、凹部32の幅を1μmとし、エッチングせずに島状に残したシリコン凸部33の平面形状を1辺の長さが1μmの正方形とした。また、比較対象として、シリコン基板31の表面に凹部32、埋め込み酸化膜35及び凸部34を形成しない試料も作成した。
そして、フラッシュランプアニールを行い、I−I線に沿った温度分布及びII−II線に沿った温度分布を測定した。また、シリコン基板の表面に凹部32、埋め込み酸化膜35及び凸部34を形成しない試料についても同様に温度を測定した。なお、アニール時間は0.8m秒とし、アニール目標温度は1150℃とした。これらの結果を図9A及び図9Bに示す。図9Aが、I−I線に沿った温度分布を示し、図9Bが、II−II線に沿った温度分布を示している。
図9A及び図9Bに示すように、凹部32及び埋め込み酸化膜部35及び凸部33が存在する試料の温度が、凸凹の存在しない試料よりも70℃程度高くなった。この結果からも、凹部に酸化膜が埋め込まれていても、酸化膜埋め込みのない単純なSiの凸凹表面と同様に、酸化膜表面から入射して凹部側面のSi/酸化膜界面で反射した光が、複数回Si/酸化膜界面で反射することによって吸収率が増大することが実証された。
ここで、第3と第4の実験結果の比較より、凹部を酸化膜で埋め込んだ効果について説明する。
図10Aに、第3の実験において、深さが400nmの凹部に酸化膜を埋め込まなかった場合の温度分布を、図10Bに、第4の実験において、深さが300nmの凹部に酸化膜を埋め込んだ場合の温度分布を、それぞれ凸凹を形成しなかった試料の温度分布と合わせて示す。酸化膜埋め込みありの試料は、凹部の深さが酸化膜埋め込みなしのサンプルに比べて浅いにも拘わらず、凸凹なしのサンプルに対する温度上昇幅が、埋め込み酸化膜なしのサンプルの50℃に対して70℃と大きい。これは、酸化膜埋め込みありのサンプルでは、酸化膜埋め込みのない単純なSiの凸凹表面と同様に、酸化膜表面から入射して凹部側面のSi/酸化膜界面で反射した光が、複数回Si/酸化膜界面で反射することによって吸収率が増大する効果の他に、フラッシュランプの発光波長領域では酸化膜の反射率がSiよりも小さいことによる吸収の増大の効果が寄与するからである。このように凸凹サンプルの凹部に適当な材質を埋め込むことにより、吸収の効率をさらに増大させることができる。
(第5の実験)
第5の実験では、図11A及び図11Bに示すように、シリコン基板41の表面に、STIを形成する方法と同様の方法により、縦横に延びるシリコン酸化膜45を形成した。なお、シリコン酸化膜45の幅及びピッチは、約1μmとした。次に、全面に多結晶シリコン膜を形成し、これをパターニングすることにより、幅が5mmの複数の平坦多結晶シリコン膜44を形成すると共に、その両脇にシリコン酸化膜45と整合する凹部42を形成して多数の島状多結晶シリコン膜43を形成した。なお、島状多結晶シリコン膜43は、シリコン酸化膜45により区画されたシリコン基板41上に形成した。なお、図11Bは、図11A中のIII−III線に沿った断面図である。
また、比較対象として、平坦多結晶シリコン膜44を形成せずに、島状多結晶シリコン膜43を全体に形成した試料も作製した。
そして、各試料について、ハロゲン−タングステンランプを用いたスパイクアニールを行い、III−III線に沿った温度分布を測定した。これらの結果を図12A及び図12Bに示す。図12Aが、平坦多結晶シリコン膜44が形成された試料の温度分布を示し、図12Bが、島状多結晶シリコン膜43のみが形成された試料の温度分布を示している。また、図12A及び図12Bの縦軸は、面内平均温度との温度差を示しており、横軸は、III−III線に沿った位置を示している。また、図12A中のドット模様が付された領域は、幅が5mmの平坦多結晶シリコン膜43に相当する領域である。
図12Aに示すように、平坦多結晶シリコン膜44が形成された試料では、平坦多結晶シリコン膜44が存在する領域において、他の領域よりも温度が低くなった。一方、平坦多結晶シリコン膜44が形成されず、島状多結晶シリコン膜43のみが形成された試料では、全体にわたって温度がほぼ均一であった。この結果からも、凹部42の密度を領域毎に変化させる事により、領域毎に温度差を生じさせる事ができるが実証された。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
半導体基板の表面に不純物を導入する工程と、
前記半導体基板の上方に、表面が平坦な光吸収膜を形成する工程と、
前記光吸収膜の一部の領域内に複数の凹部を形成する工程と、
前記光吸収膜に対して光を照射することにより、前記半導体基板を加熱して前記不純物を活性化させる工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2)
前記光として、平行光を照射することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)
前記光の光源として、点光源、線光源又は面光源を用いることを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)
前記凹部として、楔状の凹部を形成することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)
前記凹部として、椀状の凹部を形成することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)
前記光を照射する工程の前に、前記光吸収膜上の前記凹部が形成された領域を除く領域に光反射膜を形成する工程を有することを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記凹部の深さを300nm乃至400nmとすることを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記光吸収膜として、シリコン膜を形成することを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
前記光吸収膜として、炭素又は高融点金属を含有する膜を形成することを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Aに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Bに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Cに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Dに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Eに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Fに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Gに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Hに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Iに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Jに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Kに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Lに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図1Mに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 点光源を用いた場合の凹部8及び12での反射を示す図である。 点光源を用いた場合の光吸収膜10及び20の表面での反射を示す図である。 平面波を用いた場合の凹部21での反射を示す図である。 平面波を用いた場合の光吸収膜10及び20の表面での反射を示す図である。 第1の実験の結果を示すグラフである。 第2の実験の結果を示すグラフである。 第3の実験の試料を示す平面図である。 図6A中のI−I線に沿った断面図である。 図6A中のII−II線に沿った断面図である。 図6A中のI−I線に沿った温度分布を示すグラフである。 図6A中のII−II線に沿った温度分布を示すグラフである。 第4の実験の試料を示す平面図である。 図8A中のI−I線に沿った断面図である。 図8A中のII−II線に沿った断面図である。 図8A中のI−I線に沿った温度分布を示すグラフである。 図8A中のII−II線に沿った温度分布を示すグラフである。 図6A中のI−I線に沿った温度分布を示すグラフ(凹部に酸化膜を埋め込んでいない試料の温度分布を示すグラフ)である。 図8A中のI−I線に沿った温度分布を示すグラフ(凹部に酸化膜を埋め込んだ試料の温度分布を示すグラフ)である。 第5の実験の試料を示す平面図である。 図11A中のIII−III線に沿った断面図である。 平坦多結晶シリコン膜44が形成された試料の温度分布を示すグラフである。 島状多結晶シリコン膜43のみが形成された試料の温度分布を示すグラフである。 反射率の測定に用いた試料を示す図である。 入射光の波長と反射率との関係を示すグラフである。
符号の説明
1:基板
2:素子分離絶縁膜
3:ゲート絶縁膜
4:ゲート電極
5:エクステンション層
6:ポケット層
7、11:レジストパターン
8、12、21:凹部
9:高濃度不純物拡散層
10、20:光吸収膜
13:シリサイド層
14:層間絶縁膜
15:コンタクトプラグ
16:配線
17:サイドウォール絶縁膜
51:低温アニール領域
52:高温アニール領域

Claims (5)

  1. 半導体基板の表面に不純物を導入する工程と、
    前記半導体基板の上方に、表面が平坦な光吸収膜を形成する工程と、
    前記光吸収膜の一部の領域内に複数の凹部を形成する工程と、
    前記光吸収膜に対して光を照射することにより、前記半導体基板を加熱して前記不純物を活性化させる工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記凹部として、楔状の凹部を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記凹部として、椀状の凹部を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記光を照射する工程の前に、前記光吸収膜上の前記凹部が形成された領域を除く領域に光反射膜を形成する工程を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記凹部の深さを300nm乃至400nmとすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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