JP2008025684A - アクチュエータ - Google Patents

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Toshibumi Taguchi
俊文 田口
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Abstract

【課題】搭載部とシールの摺接による発塵を抑えてハウジングに設けられたスリットの全領域をシールして、低発塵の効果が高く、クリーンルーム内で好適に利用できるアクチュエータ、特にアクチュエータのシール構造を提供する。
【解決手段】アクチュエータにおいて、シール構造はハウジングの一面の内方に一対のシール部材41,42がスリットの中央で突き合わされ、シール部材のキャリッジ対向面には凹溝41c,42cを備え、搭載部の両端には先細りの先端部11b,11cが形成され、キャリッジの第1位置61と第2位置62、第3位置63と第4位置64に配された凸状のガイド部材60a,60bがシール部材の凹溝と嵌め合わされ、シール部材は、ガイド部材により、第1位置から第2位置と、第3位置から第4位置とに変位させられ、搭載部本体側面50aおよび搭載部先端部側面50b,50cとシール部材の対向面の間には微小隙間Gを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、クリーンルーム内で好適に利用できるアクチュエータ、特にアクチュエータのシール構造に関する。
クリーンルーム内では雰囲気中の塵の量が管理されており、そのようなクリーンルームで利用され、ワークを直線往復移動させるアクチュエータに対しても低発塵性能が要求されている。
従来から、そのような要求に応えようとした低発塵アクチュエータが知られている。
その一例として、図6〜図8に示すアクチュエータは、座面(図示しない)にワーク(図示しない)を取付けて所定の距離を直線往復移動するキャリッジ10と、そのキャリッジ10を直線往復移動させる直動装置として、キャリッジ10の直線移動を案内する直線案内装置52(例えばリニアガイド装置)やキャリッジ10を直線移動させる直線駆動装置51(例えばボールねじ装置やプーリーと伝動ベルトとの組み合わせによる装置やリニアモーター装置)がハウジング30の内部に備えられている。なお、ハウジング30は、その直線往復移動するキャリッジ10や前記直動装置を収容可能な長さに形成されている。また、直線駆動装置51(但し、リニアモーター以外の場合)は、駆動源としてのモータ53による回転駆動力が駆動伝達手段54(例えば図6の場合では、ベルトとプーリー)を介して伝達されることにより駆動されている。
さらに、アクチュエータのハウジング30の一面31には、キャリッジ10の移動経路に沿って開口したスリットSを有し、座面20を搭載するキャリッジ10の搭載部11が、そのスリットSを貫通してハウジング30の外面に突出している。これにより、スリットSに沿って搭載部11が直線往復移動可能な構成となる。
そのようなアクチュエータのシール構造としては、図7(a)に示すように、前記搭載部11の移動方向両端の先端部11b,11cには、搭載部本体11aと連続した先細りの楔形状に形成され、スリットの開口Sには、図7(b)に示すように、搭載部11の移動方向に沿って連続した弾性体からなる一対のシール部材41,42が、それぞれ、スリットの開口Sの搭載部移動方向両端部S1,S2に連続して架け渡されている。
さらに、該一対のシール部材41,42は、その対向する面が前記スリットSの中央で突き合わされ、前記搭載部11が該シール部材41,42間を貫通して配されている。
これにより、搭載部移動方向のスリットSの両端部S1,S2と搭載部との間の領域F2では、シール部材41,42の対向面41a,42aが密着してスリットの開口Sを隙間なくシールしている。
さらに、搭載部11の側面50とスリットSとの間の領域F1では、搭載部11の側面50とシール部材41,42の対向面41a,42aが密着してスリットの開口Sを隙間なくシールしている(図8(a)参照)。
すなわち、搭載部11がシール部材41,42間を移動する場合、例えば、図中右方向(矢印参照)に移動する場合には、搭載部11の楔状に形成された移動方向前側の先端部11bの側面50bが、シール部材41,42の対向面41a,42aと摺接しつつ押し広げて離間させ、さらに、搭載部11の移動に伴って、搭載部11の本体11aの側面50aが該対向面41a,42aと摺接しつつさらに押し広げて搭載部11が通過可能な間隙をつくる(図8(b)参照)。
また、前記シール部材41,42には、その弾性力によって、前記突き合わされた位置に復帰しようとする力が働いているので、搭載部11の楔状に形成された移動方向後側の先端部11cの側面50cに摺接しながら、対向面41a,42aの間隔が狭くなり、搭載部11の通過後は、対向面41a,42aが密着してスリットの開口Sを隙間なくシールする。
さらに、アクチュエータには図示しない吸引機構が連結され、ハウジング30の内気を吸引するようにしている(特許文献1乃至特許文献3)。
しかしながら、このようなシール構造では、搭載部11の直線移動に伴ってスリットの開口Sが隙間なくシールされるものの、搭載部11の先端部11b,11cの側面50b,50cおよび搭載部11の本体11aの側面50aが、常に両シール部材41,42の対向面41a,42aと摺接しており、搭載部11の移動よってその摺接部分が擦れ合って摩耗粉が生じる場合があるという問題があった。
また、特に、押し広げられたシール部材41,42は、その弾性力によって対向面41a,42aが突き合わされる位置に戻ろうとするため、搭載部11先端部11b,11cの側面50b,50cおよび搭載部11の本体11aの側面50aを押し付ける力が作用し、摺接部分の摩擦力が強くなり、摩耗粉も発生し易い状態となってしまう。
さらに、搭載部11とシール部材41,42は、アクチュエータの外面で摺接するため、吸引機構によるハウジング30の内気の吸引力は、該摺接部分からの摩耗粉を吸引することができず、特に搭載部11の移動速度が高速になるにつれて発塵を生じさせる可能性が高くなるという問題点があった。
特開2001−27235号公報 特開2002−206530号公報 特開2003−222129号公報
本発明の目的は、搭載部とシールの摺接による発塵を抑えてハウジングに設けられたスリットの全領域をシールして、低発塵の効果が高く、クリーンルーム内で好適に利用できるアクチュエータ、特にアクチュエータのシール構造を提供することである。
上記課題を達成するために、本発明によるアクチュエータは、直動装置と、該直動装置によって直線往復移動され、その移動方向の両端に、先細りの先端部を備えた搭載部を有するキャリッジと、前記直動装置とキャリッジを内装するとともに、キャリッジが直動装置の軸方向に直線往復移動可能な長さに形成されるハウジングと、該ハウジングの一面で、キャリッジの移動経路に沿って開口して設けられ、該キャリッジの搭載部が外側に突出可能なスリットと、該スリットの開口をシールする弾性材からなるシール部を備え、シール部が、搭載部の移動方向に沿って連続し、かつそれぞれの対向面をスリットの中央で突き合わせて密着される一対のシール部材であって、該一対のシール部材が、キャリッジの移動にしたがって、該キャリッジの搭載部領域で離間されるアクチュエータにおいて、前記一対のシール部材は、それぞれのキャリッジ対向面に、搭載部の移動方向に沿った連続する凹溝が備えられており、前記キャリッジの搭載部配設面には、該搭載部を挟んだ両側の所定領域に、前記それぞれのシール部材の凹溝に挿入可能で、かつキャリッジの移動に伴って一対のシール部材のそれぞれの対向面を離間させる凸状のガイド部材が備えられている。
そのガイド部材は、キャリッジの搭載部の移動方向前方で前記シール部材が突き合わされる第1位置に配される第1のガイド部材と、キャリッジの搭載部の移動方向前方の搭載部側面側の第2位置に配される第2のガイド部材と、キャリッジの搭載部の移動方向後方の搭載部側面側の第3位置に配される第3のガイド部材と、キャリッジの搭載部の移動方向後方側で前記シール部材が突き合わされる第4位置に配される第4のガイド部材とで構成される場合もある。
その場合、ガイド部材は、前記第1ガイド部材と第2ガイド部材が連続していても良い。或いは、ガイド部材は、前記第1ガイド部材と第2ガイド部材と第3ガイド部材と第4ガイド部材とが連続している場合もある。また、ガイド部材は、前記第1位置と第2位置と第3位置と第4位置とに夫々ピン状の第1ガイド部材と第2ガイド部材と第3ガイド部材と第4ガイド部材が配されていても良い。
また、ハウジングの内面には、第2位置および第3位置へと変位させられたシール部材を収容する空間を備える場合もあり、或いは、シール部材の対向面は、弾性材が圧縮されて該対向面側が第2位置および第3位置へ変位する場合もある。
本発明によれば、搭載部とシールの摺接による発塵を抑えてハウジングに設けられたスリットの全領域をシールして、低発塵の効果が高く、クリーンルーム内で好適に利用できるアクチュエータ、特にアクチュエータのシール構造を提供することができるようになった。
以下本発明の実施の一形態を図に基づいて説明する。
本発明は、ハウジング30に設けられたスリットSのスリット両端部S1,S2と搭載部11との間の領域F2(以下、この開口領域をF2領域ともいう。)、および搭載部11の側面50(50a,50b,50c)とスリットSとが対向する搭載部領域F1(以下、この開口領域をF1領域ともいう。)のスリット開口Sの搭載部移動方向両端部S1,S2間の全領域F(以下、この全開口領域をF領域ともいう。)をシールしてハウジング30の内と外を隔離するものであり、そのF1領域において、スリットSと搭載部11との隙間をシールするシール構造に特徴を有している。その具体的な実施の形態を以下、図1〜図5にて詳細に説明する。
なお、アクチュエータのシール構造以外の構成は、前述した従来技術の構造が採用可能であるため、ここでは、本発明特有の構成であるF領域におけるシール構造を中心に説明し、それ以外の構成についての説明は省略する。
また、以下の実施形態では、1本の搭載部11を備えたアクチュエータの場合を説明するが、本発明によるシール構造は2本あるいはそれ以上の搭載部11を備えたアクチュエータの場合にも適用可能である。さらに、直線案内装置、直線駆動装置、駆動源等の形式や種類についても以下の実施形態に限定されるものではない。
図1〜図3は本発明の第1の実施形態であり、座面(図示しない)を取付けるキャリッジ10の搭載部11とスリットSのF領域をシールする一対のシール部材41,42と、そのシール部材41,42を収容するスリットSによってなるシール構造を示す。
一対のシール部材41,42は、ハウジング30の一面31に備わるスリットSの内方において、スリットSのF領域を連続して架け渡された弾性体であって、図2(a)に示すように、ハウジング30の一面31の内方(内側)に形成された収容空間32,33に収容されている。なお、収容空間32,33は、前記一対のシール部材41,42が、前記スリットSの中央で突き合わされ、その突き合わされた対向面41a,42aが互いに密着した状態とその対向面41a,42aを所定距離離間した状態に変位可能な大きさに形成される。
なお、弾性材として、実施形態では一例としてゴムが採用される。また、他の耐摩耗性に優れた材質であっても良く、例えば、弾性を有するポリウレタンやポリエステル等の樹脂であっても良い。また、シール部材41,42は、スリットSの両端S1、S2において固定されている。
さらに、前記いずれのシール部材41,42の状態においても、シール部材41,42の外方面41b,42bの一部は、収容空間32,33を形成する一面31の内面32a,33aと摺接している。これにより、収容空間32,33とシール部材41,42との密封状態が常に確保される。
また、該一対のシール部材41,42のキャリッジ対向面(内方面)には搭載部の移動方向に沿った凹溝41c,42cが備えられている。
キャリッジ10の搭載部11は、前記シール部材41,42の対向面41a,42a間を貫通してハウジング30の外面に突出しており、図1および図2(b)に示すように、その搭載部本体11aと、搭載部11の移動方向両端で本体11aと連続した先細りの楔形状に形成された先端部11b,11cとを有している。
前記キャリッジ10の搭載部配設面10aには、該搭載部11を挟んだ両側の所定領域に、前記それぞれのシール部材41,42の凹溝41c,42cに挿入可能で、かつキャリッジ10の移動に伴って一対のシール部材41,42のそれぞれの対向面41a,42aを離間させて搭載部11と非接触とする凸状のガイド部材60が備えられている。
その凸状のガイド部材60は、所定領域として、キャリッジ10の搭載部11の移動方向前方(矢印方向)において、前記シール部材41,42が突き合わされる第1位置61に配される第1のガイド部材61aと、キャリッジ10の搭載部移動方向前方の搭載部11の側面50a側の第2位置62に配される第2のガイド部材62aが連続して離間ガイド部材60aを形成している。
さらに、キャリッジ10の搭載部11の移動方向後方(矢印の反対方向)において、キャリッジ10の搭載部移動方向後方の搭載部11の側面50a側の第3位置63に配される第3のガイド部材63aと、キャリッジ10の搭載部移動方向後方で前記シール部材41,42が突き合わされる第4位置64に配される第4のガイド部材64aが連続して密着ガイド部材60bを形成している。
なお、前記離間ガイド部材60aおよび密着ガイド部材60bは、シール部材41,42の突き合わされた対向面41a,42aを軸として対称に、それぞれ搭載部11の両側面側に配されている。
また、前記離間ガイド部材60aと密着ガイド部材60bに前記シール部材41,42の凹溝41c,42cと嵌め合わせた場合には、搭載部11の本体11aの側面50aおよび搭載部11の先端部11b,11cの側面50b,50cとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間には微小隙間Gを有して非接触となっている。
このように構成されたシール構造は、F2領域では、前記一対のシール部材41,42の対向面41a,42aが密着してスリットSの開口を隙間なくシールする(図1(c)および図2(a)参照)。
また、F1領域(搭載部領域)では、離間ガイド部材60aによって、該離間ガイド部材60aと嵌め合わされた前記一対のシール部材41,42の凹溝41c,42cがガイドされ、シール部材41,42が第1位置61から第2位置62へと変位させられる。これにより、シール部材41,42の対向面41a,42aが離間する。このとき、搭載部11の先端部11bの側面50b,50bとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間には微小隙間Gが介在し、前記側面50b,50bと対向面41a,42aが非接触となり、摺接することがない(図1(c)および図2(b)参照)。
なお、この場合において、シール部材41,42は、収容空間32,33を形成する一面31の内面32a,33aと摺接して、スリットSの開口がシールされている。
さらに、対向面41a,42aが離間したシール部材41,42は、密着ガイド部材60bによって、該密着ガイド部材60bと嵌め合わされた前記一対のシール部材41,42の凹溝41c,42cがガイドされ、シール部材41,42が第3位置63から第4位置64へと変位させられる。これにより、シール部材41,42の対向面41a,42aが再び突き合わされ密着する。このとき、搭載部11の先端部11cの側面50c,50cとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間には微小隙間Gが介在し、前記側面50c,50cと対向面41a,42aが非接触となり、摺接することがない(図1(c)および図2(a)参照)。
また、前記離間ガイド部材60aと密着ガイド部材60b間においても、搭載部11の本体11aの側面50a,50aとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間には微小隙間Gが介在し、前記側面50a,50aと対向面41a,42aが非接触となり、摺接することがない(図1(c)参照)。
このように、シール部材41,42が第1位置〜第4位置へと変位する過程のいずれにおいても搭載部11の本体11aの側面50aおよび搭載部11の先端部11b,11cの側面50b,50cと対向面41a,42aが摺接しないので、摩擦力が生じることも無く、摩耗粉が発塵することもなくなった。
また、シール部材41,42は、その凹溝41c,42cが離間ガイド部材60aおよび密着ガイド部材60bにガイドされて変位するので、シール部材41,42の弾性力によって対向面41a,42aが突き合わされる位置に戻ろうとする力は、専ら離間ガイド部材60aおよび密着ガイド部材60bに作用する。この場合、これら離間ガイド部材60aおよび密着ガイド部材60bは、ハウジング30の内方に配されているので、離間ガイド部材60aおよび密着ガイド部材60bに押し付ける力が作用して、シール部材41,42の凹溝41c,42cとの摺接部分の摩擦力が強くなり、摩耗粉が発生し易い状態となったとしても、発生した摩耗粉はハウジング30の内気とともに吸引されてしまうので、スリットSからハウジング30の外部へ発塵することがない。
なお、搭載部11の本体11aの側面50aおよび搭載部11の先端部11b,11cの側面50b,50cとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間には微小隙間Gが介在するので、該微小隙間Gおよび、キャリッジ10の搭載部配設面10aとシール部材41,42の隙間とを介して、アクチュエータの内外が連通した状態となるが、ハウジング30の内気が吸引されることによって、微小隙間Gおよび前記隙間からには、アクチュエータの内部へと導入される気流が流れるので、前記離間ガイド部材60aおよび密着ガイド部材60bがシール部材41,42の凹溝41c,42cをガイドすることによる摩耗粉がアクチュエータの外部へと発塵することがない。
さらに、この隙間は微小であることから絞り効果によるベンチュリとなり、気流の流速が増すので、摩耗粉がアクチュエータの外部へ発塵する可能性は、さらに低く抑えられている。
なお、シール部材41,42の外方面41b,42bの一部は、収容空間32,33を形成する一面31の内面32a,33aと摺接するが、これらの摺接面間に生じる摩擦力が小さく、搭載部11の移動の際に生じる相対すべりの速度も小さいため、この部分からの発塵の恐れはない。
なお、シール部材41,42と搭載部11の側面50との対向面の非接触状態が保たれる限り、ハウジング30の外部へのこの部分からの発塵防止のためには微小隙間Gの大きさは小さいほど好ましい。ところで、微小隙間Gを介した外部への発塵を許容量以内に抑えられるか否かは、微小隙間Gの大きさと、他の条件(例えば、シール部材41,42と搭載部11の側面50との対向面のサイズ、吸引機構による吸引速度、ハウジング30内部の形状や容積、搭載部11の移動速度等)との組み合わせにより定まる。したがって、発塵量を許容量以下に抑えられる条件を満たすのであれば、微小隙間Gの大きさは特に限定されるものではない。
なお、本実施形態では、シール部材41,42と搭載部11の側面50との間に微小隙間Gが介在し非接触状態を保つようにしたが、完全に非接触状態が保たれない場合であっても、摺接面間に生じる摩擦力が十分に小さく、摺接による発塵の恐れがなければ、少なくとも一部に接触する部分があっても良い。すなわち、たとえシール部材41,42と搭載部11の側面50との間に接触する部分があるとしても、搭載部11がシール部材を直接両側に押し広げて弾性変形させる場合のように摺接部分に大きな摩擦力が発生することなく、離間ガイド部材60a及び密着ガイド部材60bによってシール部材41,42が押し広げられるように離間ガイド部材60a及び密着ガイド部材60bの位置が設定されてあればよい。
また、搭載部11の先端部11b,11cの形状を先細りの楔形状としているが、これに限らず、先細りの形状で、搭載部11の移動に伴い、シール部材41,42と搭載部11との間に局部的に大きな隙間が生じたりすることなく、シール部材41,42がスムーズに変形可能な形状であればよい。この場合、ガイド部材60の形状も先端部11b,1cの形状に合わせて適宜変更するとよい。
さらに、本実施形態では、離間ガイド部材60aおよび密着ガイド部材60bによって、シール部材41,42が変位する場合を説明したが、搭載部11の本体11aの側面50aおよび搭載部11の先端部11b,11cの側面50b,50cとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間に微小隙間Gを介在させて非接触とするか、接触するとしても大きな摩擦が作用しないようにすることが可能な限りにおいて、他の変位形態であっても良い。例えば、図3に示すように、シール部材41,42は、そのシール部材41,42が拡開される方向の端面41d,42dを収容空間32,33のシール部材41,42が拡開される方向の壁面32b,33bに当接させて収容されている。
この場合には、シール部材41,42の凹溝41c,42cが離間ガイド部材60aおよび密着ガイド部材60bにガイドされることにより、凹溝41c,42cと壁面32b,33bに当接した端面41d,42dとの間で弾性材が圧縮され、搭載部11の本体11aの側面50aおよび搭載部11の先端部11b,11cの側面50b,50cとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間に微小隙間Gを介在させ非接触としつつ(あるいは接触するとしても大きな摩擦力が作用することがないようにされつつ)、シール部材41,42の対向面41a,42aを離間させることができる。なお、端面41d,42dと収容空間32,33の壁面32b,33bは接着されていても良い。
この例の場合では、シール部材41,42の外方面41b,42bの一部は、収容空間32,33を形成する一面31の内面32a,33aと非接触とするのが好ましいが、摩擦力が小さくてすめば、摺接しても構わない。
また、本発明の構成によれば、シール部材41,42の弾性力によって対向面41a,42aが突き合わされる位置に戻ろうとする力は、専ら離間ガイド部材60aおよび密着ガイド部材60bに作用するので、搭載部11の本体11aの側面50aおよび搭載部11の先端部11b,11cの側面50b,50cとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間に微小隙間Gが介在せずに接触している場合であっても、搭載部11の側面50a,50b,50cには押さえつける力が作用せず、摩擦力を低く抑えることができるので、摩耗粉がアクチュエータの外部へ発塵する可能性を低く抑えることができる。
また、図4は、本発明の第2の実施形態であり、離間ガイド部材60aと密着ガイド部材60bが連続した場合を示している。この場合には、図4(a)に示すように、離間ガイド部材60aの第2のガイド部材62a(第2位置62)と密着ガイド部材60bの第3のガイド部材63a(第3位置63)とが、前記ガイド部材と同一形状の断面を持った中間ガイド部材60cによって連続した直線状に連結されて形成される。その他の構成および作用効果は、上述した第1の実施形態と同様であるのでその説明は省略する。なお、本実施形態に使用されるシール部材41,42は前述の第1の実施形態と同様の構成である。
本実施形態の構成によれば、図4(b)に示すように、離間ガイド部材60aの第2のガイド部材62a(第2位置62)と密着ガイド部材60bの第3のガイド部材63a(第3位置63)との間において、シール部材41,42はその凹溝41c,42cが中間ガイド部材60cに嵌め合わされてガイドされる。さらに、前記第2のガイド部材62a(第2位置62)と第3のガイド部材63a(第3位置63)では、搭載部11の本体11aの側面50aとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間に微小隙間Gが介在され非接触となる。その非接触の状態(微小隙間G)は、中間ガイド部材60cがガイドすることによって搭載部11の本体11aの側面50a全域に亙って確実に維持される。
あるいは、搭載部11の側面50とシール部材41,42とが摺接することがあっても、その摺接面に作用する摩擦が小さくなるようにすることができる。
また、図5は、本発明の第3の実施形態であり、前記第1の実施形態における離間ガイド部材60aと密着ガイド部材60bに代えて、ピン状に突出したガイド部材を配した場合を示している。この場合には、前記第1のガイド部材61a(第1位置61)と第2のガイド部材62a(第2位置62)と第3のガイド部材63a(第3位置63)と第4のガイド部材64a(第4位置64)が、夫々ピン状に突出したガイド部材60d,60e,60f,60gで構成される。その他の構成および作用効果は、上述した第1の実施形態と同様であるのでその説明は省略する。なお、本実施形態に使用されるシール部材41,42は前述の第1の実施形態と同様の構成である。
本実施形態の構成によれば、図5(b)に示すように、シール部材41,42はその凹溝41c,42cが前記ピン状ガイド部材60d,60e,60f,60gに嵌め合わされる。これ場合には、シール部材41,42は、前記第1のガイド部材61a(第1位置61)のピン状ガイド部材60dと第2のガイド部材62a(第2位置62)のピン状ガイド部材60eによってガイドされ、第1位置61から第2位置62へと変位させられる。これにより、シール部材41,42の対向面41a,42aが離間するとともに、搭載部11の先端部11bの側面50bとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間に微小隙間Gが介在して非接触あるいは接触するとしても摩擦力の小さな接触となる。
さらに、対向面41a,42aが離間したシール部材41,42は、第2のガイド部材62a(第2位置62)のピン状ガイド部材60eと第3のガイド部材63a(第3位置63)のピン状ガイド部材60fによってガイドされる。このとき、搭載部11の本体11aの側面50aとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間には微小隙間Gが介在して非接触あるいは接触するとしても摩擦力の小さな接触となる。
また、シール部材41,42は、前記第3のガイド部材63a(第3位置63)のピン状ガイド部材60fと第4のガイド部材64a(第4位置64)のピン状ガイド部材60gによってガイドされ、第3位置63から第4位置64へと変位させられる。これにより、シール部材41,42の対向面41a,42aが再び突き合わされ密着するとともに、搭載部11の先端部11cの側面50cとシール部材41,42の対向面41a,42aとの間に微小隙間Gが介在して非接触あるいは接触するとしても摩擦力の小さな接触となる。
なお、上述の各実施形態において、キャリッジ10の搭載部11が図中右方向(各図矢印参照)に移動する場合を説明したが、搭載部11は往復直線運動するので、図中左方向(矢印と反対の方向)にも移動する。
この場合には、シール部材41,42は、第4位置64から第3位置63へガイドされることによって、シール部材41,42の対向面41a,42aが離間し、さらに、第2位置62から第1位置61へガイドされることによって対向面41a,42aが密着する。
(a)は本発明の第1の実施形態に係るアクチュエータのシール構造のキャリッジの搭載部およびガイド部材を示す平面図、(b)は同斜視図、(c)は搭載部およびガイド部材とシール部材の関係を示す平面図である。 (a)はシール部材の対向面が密着した状態を示すアクチュエータの断面図、(b)はシール部材の対向面が離間した状態を示すアクチュエータの断面図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に他のシール部材を使用した場合を示し、シール部材の付き合い面が密着した状態を示すアクチュエータの断面図、(b)はシール部材の付き合い面が離間した状態を示すアクチュエータの断面図である。 発明の第2の実施形態に係るアクチュエータのシール構造のキャリッジの搭載部およびガイド部材を示す平面図、(b)は搭載部およびガイド部材とシール部材の関係を示す平面図である。 発明の第3の実施形態に係るアクチュエータのシール構造のキャリッジの搭載部およびガイド部材を示す平面図、(b)は搭載部およびガイド部材とシール部材の関係を示す平面図である。 従来のアクチュエータの構成の概略を示す斜視図である。 (a)は従来のキャリッジの搭載部を示す平面図、(b)はは搭載部およびシール部材の関係を示す平面図である。 (a)はシール部材の付き合い面が密着した状態を示す従来のアクチュエータの断面図、(b)はシール部材の付き合い面が離間した状態を示す従来のアクチュエータの断面図である。
符号の説明
10 キャリッジ
11 搭載部
11a 搭載部本体
11c 搭載部の先端部
30 ハウジング
31 ハウジングの一面
32,33 シール部材の収容空間
41,42 一対のシール部材
41a,42a シール部材の対向面
41b,42b シール部材の外方面
41c,42c シール部材の凹溝
50 搭載部側面
50a 搭載部本体側面
50b,50c 搭載部先端部側面
61 第1位置
61a 第1のガイド部材
62 第2位置
62a 第2のガイド部材
63 第3位置
63a 第3のガイド部材
64 第4位置
64a 第4のガイド部材
G 微小隙間
S スリット
S1,S2 スリットの両端部

Claims (7)

  1. 直動装置と、
    該直動装置によって直線往復移動され、その移動方向の両端に、先細りの先端部を備えた搭載部を有するキャリッジと、
    前記直動装置とキャリッジを内装するとともに、キャリッジが直動装置の軸方向に直線往復移動可能な長さに形成されるハウジングと、
    該ハウジングの一面で、キャリッジの移動経路に沿って開口して設けられ、該キャリッジの搭載部が外側に突出可能なスリットと、
    該スリットの開口をシールする弾性材からなるシール部を備え、
    シール部が、搭載部の移動方向に沿って連続し、かつそれぞれの対向面をスリットの中央で突き合わせて密着される一対のシール部材であって、
    該一対のシール部材が、キャリッジの移動にしたがって、該キャリッジの搭載部領域で離間されるアクチュエータにおいて、
    前記一対のシール部材は、それぞれのキャリッジ対向面に、搭載部の移動方向に沿った連続する凹溝が備えられており、
    前記キャリッジの搭載部配設面には、該搭載部を挟んだ両側の所定領域に、前記それぞれのシール部材の凹溝に挿入可能で、かつキャリッジの移動に伴って一対のシール部材のそれぞれの対向面を離間させる凸状のガイド部材が備えられていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. ガイド部材は、キャリッジの搭載部の移動方向前方で前記シール部材が突き合わされる第1位置に配される第1のガイド部材と、キャリッジの搭載部の移動方向前方の搭載部側面側の第2位置に配される第2のガイド部材と、キャリッジの搭載部の移動方向後方の搭載部側面側の第3位置に配される第3のガイド部材と、キャリッジの搭載部の移動方向後方側で前記シール部材が突き合わされる第4位置に配される第4のガイド部材とで構成されることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. ガイド部材は、前記第1ガイド部材と第2ガイド部材が連続していることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. ガイド部材は、前記第1ガイド部材と第2ガイド部材と第3ガイド部材と第4ガイド部材とが連続していることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  5. ガイド部材は、前記第1位置と第2位置と第3位置と第4位置に夫々ピン状の第1ガイド部材と第2ガイド部材と第3ガイド部材と第4ガイド部材が配されていることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  6. ハウジングの内面には、第2位置および第3位置へと変位させられたシール部材を収容する空間を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のアクチュエータ。
  7. シール部材の対向面は、弾性材が圧縮されて該対向面が第2位置および第3位置へ変位することを特徴とする請求項6に記載のアクチュエータ。
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