JP2008025301A - 錠前用の蓋体開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】普段使用されていない機械的錠前を隠すようにカバーする蓋体の開閉装置の提供。
【解決手段】扉の壁面に固定される本体1と、この本体に形成された開口部3と、この開口部を臨むように本体に内設されたシリンダ錠4と、このシリンダ錠をカバーする蓋体2と、この蓋体を開閉することができるように本体の収納部に組み込まれた開閉手段Xとから成る錠前用の蓋体開閉装置であって、開閉手段は、収納部に配設されかつ本体の外部から押圧することによって上下方向に移動する駆動板11を備え、この駆動板が所定方向へ移動すると、蓋体は、駆動板の押圧部に押される位置変位板21と、位置変位板の案内ボス部22、22および固定案内板31の水平案内長孔ないし垂直長孔33,33からなる連係手段を介して位置変位板と係合する固定案内板を、それぞれ介してシリンダ錠を露呈させる位置へと移動する。
【選択図】図5
【解決手段】扉の壁面に固定される本体1と、この本体に形成された開口部3と、この開口部を臨むように本体に内設されたシリンダ錠4と、このシリンダ錠をカバーする蓋体2と、この蓋体を開閉することができるように本体の収納部に組み込まれた開閉手段Xとから成る錠前用の蓋体開閉装置であって、開閉手段は、収納部に配設されかつ本体の外部から押圧することによって上下方向に移動する駆動板11を備え、この駆動板が所定方向へ移動すると、蓋体は、駆動板の押圧部に押される位置変位板21と、位置変位板の案内ボス部22、22および固定案内板31の水平案内長孔ないし垂直長孔33,33からなる連係手段を介して位置変位板と係合する固定案内板を、それぞれ介してシリンダ錠を露呈させる位置へと移動する。
【選択図】図5
Description
本発明は、錠前用の蓋体開閉装置に関し、特に、扉の壁面に固定されるベース板、ベース台、取り付け座板等の本体に設けられる錠前用の蓋体開閉装置に関する。
特許文献1には、産業上の用途を限定しない蓋の開閉装置が記載されている。この蓋の開閉装置は、用途を限定しないものの、実質的には携帯型のビデオカメラ用の蓋の開閉装置といえる。
しかして、この蓋の開閉装置は、蓋の閉鎖時に、本体部側の係止片と係合する爪部を備え、蓋体に配置されたスライド板と、蓋体に軸支されたレバーと、スライド板とレバーの間に張架され、かつ、スライド板を付勢するバネ材とを備え、前記蓋体が閉鎖されたときに、スライド板がバネ材に抗して移動し、爪部が本体部の係止片と係合すると共に、この係合状態でレバーの一部が本体部側の一部に衝合することにより、バネ材を介してスライド板が閉鎖位置に付勢されるように構成されている。
そして、縦列の係合爪及び垂直長孔を有するスライド板は、本体に設けた操作子の操作力によって、本体の縦列案内ボスにより上下方向へ移動する。
しかしながら、この特許文献1に記載の蓋の開閉装置は、前述したように携帯型のビデオカメラを念頭に置いたものであるから、扉の壁面に固定されるベース板、ベース台、取り付け座板等の本体に設けられる錠前用の蓋体開閉装置には適合しない。
ところで、特許出願人は、非特許文献を貴庁に申請した。この非特許文献の発明の目的は、扉の壁面に固定されるベース板、ベース台、取り付け座板等の本体に設けられるシリンダ錠(特に、普段使用されていない機械的錠前)を蓋体で隠すようにカバーすることである。
特許公開2000−50120号公報
特願2006−116795号
本発明の第1の目的は、ベース板、ベース台、取り付け座板等の本体に設けられるシリンダ錠(特に、普段使用されていない機械的錠前)を蓋体で隠すようにカバーすることである。第2の目的は、悪戯を防ぐために、指を操作して、簡単に蓋体が開かないにすることである。第3の目的は、各部材がスムースに作動することである。第4の目的は、所定の条件(位置変位板が駆動板の駆動力によりを所要の位置まで移行すること)が満たされると、位置変位板は自動的に落下してシリンダ錠を露呈することである。
本発明の錠前用の蓋体開閉装置は、扉の壁面に固定される本体と、この本体に形成された開口部と、この開口部を臨むように本体に内設されたシリンダ錠と、このシリンダ錠をカバーする蓋体と、この蓋体を開閉することができるように本体の収納部に組み込まれた開閉手段とから成る錠前用の蓋体開閉装置であって、前記開閉手段は、前記収納部に配設され、かつ、本体の外部から押圧することによって上下方向に移動する駆動板を備え、この駆動板が所定方向へ移動すると、前記蓋体は、駆動板の押圧部に押される位置変位板と、この位置変位板と連係手段を介して係合する固定案内板をそれぞれ介してシリンダ錠を露呈させる位置へと移動することを特徴とする。
上記構成に於いて、本体の正面視から見えない箇所から操作具を操作して駆動板を押し込むことを特徴とする。また、駆動板の押圧部は位置変位板に突設した案内ボス部に係合し、さらに、前記案内ボス部は固定案内板の水平案内長孔ないし垂直長孔に係合することを特徴とする。また、開閉手段は、収納部に内設された第1バネ部材を含み、該第1バネ部材は、位置変位板に対して設けられた引っ張りバネであることを特徴とする。また、開閉手段は、収納部に内設された第2バネ部材を含み、第2バネ部材の一端部は、駆動板に対して設けられ、該駆動板を初期位置へ戻すための復帰バネであることを特徴とする。
さらに、開閉手段の駆動板には、上下方向に複数個の押圧部が設けられ、これらの押圧部に対応して、位置変位板には複数個の案内ボス部が設けられ、さらに、これらの案内ボス部に対応して、固定案内板には複数個の水平案内長孔ないし垂直長孔が形成されていることを特徴とする。
(1)ベース板、ベース台、取り付け座板等の本体に設けられるシリンダ錠(特に、普段使用されていない機械的錠前)を蓋体で隠すようにカバーすることができる。
(2)請求項2に記載の発明は、指を操作して、簡単に蓋体が開かないので、子供等による悪戯を極力防ぐことができる。
(3)請求項3、請求項4等に記載の発明は、各部材がスムースに作動する。また、所定の条件が満たされると、位置変位板は自動的に落下してシリンダ錠を露呈する。
(2)請求項2に記載の発明は、指を操作して、簡単に蓋体が開かないので、子供等による悪戯を極力防ぐことができる。
(3)請求項3、請求項4等に記載の発明は、各部材がスムースに作動する。また、所定の条件が満たされると、位置変位板は自動的に落下してシリンダ錠を露呈する。
以下、図1乃至図12に示す本発明を実施するための最良の形態により説明する。
(1)発明の実施の環境
図1乃至図3は発明の実施の環境を示す概略説明図である。図1乃至図3に於いて、1は錠前(例えば電気錠)用の取り付けベース板である。この取り付けベース板1は、当業者間では「取り付け長座」と称されている。この取り付けベース板1は、例えばその中央部に蓋体用の開閉手段Xにより位置変位可能な開閉蓋板2を備えている。取り付けベース板1は錠前、蓋体用の開閉手段等のシャーシ部に相当するので、ここでは、説明の便宜上、「本体1」といい、一方、開閉蓋板2は、本体1に形成された切欠凹所或いは開口部3を開閉するので、「蓋体2」と称することにする。
図1乃至図3は発明の実施の環境を示す概略説明図である。図1乃至図3に於いて、1は錠前(例えば電気錠)用の取り付けベース板である。この取り付けベース板1は、当業者間では「取り付け長座」と称されている。この取り付けベース板1は、例えばその中央部に蓋体用の開閉手段Xにより位置変位可能な開閉蓋板2を備えている。取り付けベース板1は錠前、蓋体用の開閉手段等のシャーシ部に相当するので、ここでは、説明の便宜上、「本体1」といい、一方、開閉蓋板2は、本体1に形成された切欠凹所或いは開口部3を開閉するので、「蓋体2」と称することにする。
まず、図1は本体1の正面視からの概略説明図であるが、本体1は長いので、上部1aの一部は省略している。省略した上部1aには、例えばテンキー入力式、カード宛がい式等の錠装置本体(電気錠)が組み込まれている。
一方、1bは本体1の下部に相当し、この下部1bには、仮想線で示したような不番のレバーハンドルが不番の軸挿入孔を介して取り付けられる。したがって、実施例の矩形状蓋体2は、上部1aと下部1bの中間部(中央部)1cに位置している。
次に、図2及び図3を参照にして、蓋体2が位置する本体1の中央部1cの構造を説明する。図2はシリンダ錠4をカバーしている蓋体2が開口部3を閉じている状態の概略説明図、一方、図3は、蓋体2が蓋体用の開閉手段Xを介して、矢印で示す外方向へ飛び出た状態の概略説明図である。図2及び図3から明らかなように、本体1の中央部1cには筒状部1dを介してシリンダ錠4が内設されている。
シリンダ錠4は、電気錠を普通一般に使用している際には蓋体2によって隠されている。すなわち、普段は上部1a側の図示しないテンキー入力式、カード宛がい式等の錠装置本体を利用し、一方、シリンダ錠4を使用する場合は緊急時を含む特別な場合である。そのために、望ましくは本体1の正面視から見えない箇所から操作具を用いて操作しないと、開閉手段Xは作動しない。開閉手段Xは本体1の上部1aの端部ないし下部1bの一側部側の内部に縦長状に形成された収納部5に組み込まれている。以下、主に図4乃至図12を参照にして開閉装置Xの具体的構成を説明する。
(2)開閉手段X
本発明の開閉装置は、携帯型電子機器、電気応用機械器具、化粧容器等の全ての用途に利用されるものではなく、図示しない扉の壁面に固定される本体1と、この本体に形成された開口部3と、この開口部を臨むように本体に内設されたシリンダ錠4と、このシリンダ錠を隠すようにカバーする蓋体2をそれぞれ含む。したがって、開閉手段Xは、例えば外部からの操作具によって、前記蓋体2を開閉することができるように本体1の収納部5に組み込まれた複数枚の板片状の部材から成る。
本発明の開閉装置は、携帯型電子機器、電気応用機械器具、化粧容器等の全ての用途に利用されるものではなく、図示しない扉の壁面に固定される本体1と、この本体に形成された開口部3と、この開口部を臨むように本体に内設されたシリンダ錠4と、このシリンダ錠を隠すようにカバーする蓋体2をそれぞれ含む。したがって、開閉手段Xは、例えば外部からの操作具によって、前記蓋体2を開閉することができるように本体1の収納部5に組み込まれた複数枚の板片状の部材から成る。
しかして、開閉手段Xは、収納部5に配設され、本体1の外部、例えば本体底部の孔8を介して本体1の外側から操作具9を介して押圧することによって上下方向に移動する駆動板11を備え、この駆動板11が所定方向(例えば上方)へ所要量移動すると、蓋体2は、駆動板11の押圧部13,14の各テーパ13a,14aによって前方へと押し出される位置変位板21と、この位置変位板と連係手段を介して係合する固定案内板31を介してシリンダ錠4を露呈させる位置へと移動(例えば落下)する。
(3)駆動板11
図5の(a)、(b)、(c)は、駆動板11を初期位置から矢印で示す上方へと移動させた場合を示す。また、図9の(a)、(b)、(c)は、駆動板11の外観構成を示す。これらの説明図を参照にして駆動板11の構成を説明する。
図5の(a)、(b)、(c)は、駆動板11を初期位置から矢印で示す上方へと移動させた場合を示す。また、図9の(a)、(b)、(c)は、駆動板11の外観構成を示す。これらの説明図を参照にして駆動板11の構成を説明する。
駆動板11は細長い可動片である。図9の(a)正面図を基準にすると、11aは下端部で、この下端部11aは、図1で示すように下部1bの一側部側の下端部内に位置している。前記下部1bの底面に相当する下面には、孔8或いは切欠部が形成され、該孔8には、例えば不番のキャップが嵌め込まれている。
11bは第2バネ部材(後述)用の支持部で、この支持部11bは下端部寄りの部位を水平方向へ折り曲げ形成することによって出来ている。11cは支持部11bから垂直方向に延びる中間部で、この中間部11cは本体1に形成された図示しない縦長溝に嵌り合っている。
11dは中間部11cに連設する上端部寄りの部位で、この上端部寄りの部位11dの左側縁(前側に相当)の一部は切欠12され、この切欠12によってテーパ13aを有する下方押圧部13が形成されている。11eは下方押圧部13からやや細く延びる上端部で、この上端部11eには、テーパ14aを有する幅広の上方押圧部14が突出形成されている。
前記上下方向に設けられた各テーパ13a,14aは、例えば同一垂直線状に位置している。15は上下の押圧部14,13の間に位置し、かつ、上端部寄りの部位11dの左側縁(前側に相当)に突設された幅広案内部で、該幅広案内部15には固定案内板31の案内突起32に係合する垂直長孔15aが形成されている。
上記構成の細長い駆動板11は、図5の(a)、(b)、(c)で示すように、操作具9、例えばドライバーの先端部を本体1の底面の孔8に差込み、その下端部11aの端面を押圧すると、本体1の図示しない縦長溝及び固定案内板31の案内突起32にそれぞれ案内されながら、所定の位置まで上がる。
ところで、本実施例の開閉手段Xは、図4等で示すように、収納部5に内設された第2バネ部材17を含み、第2バネ部材17の一端部は、駆動板11に対して設けられ、該駆動板11を初期位置へ戻すための復帰バネである。
付言すると、図4で示すように、第2バネ部材17は押しバネ(例えばコイルバネ)であって、収納部5のバネ収納部分18に組み込まれ、その一端部(下端部)17aは、駆動板11の支持部11bに支持され、一方、他端部(上端部)17bは、前記バネ収納部分18の不番の内壁面に支持されている。
(4)固定案内板31
固定案内板31は、本体1の収納部5内に係合、固着、嵌め込み等の手段により適宜に固定されている。図10の(a)、(b)は固定案内板31の外観構成を示す。また、図5は、駆動板11が移動しても、固定案内板31は移動しない旨を示している。
固定案内板31は、本体1の収納部5内に係合、固着、嵌め込み等の手段により適宜に固定されている。図10の(a)、(b)は固定案内板31の外観構成を示す。また、図5は、駆動板11が移動しても、固定案内板31は移動しない旨を示している。
図10の(a)、(b)を参照にして固定案内板31の構成を説明する。固定案内板31は縦長の板片である。この縦長板片の中央部には、前述した案内突起32が設けられている。この案内突起32を基準として、縦長板片の上部と下部には、一組の水平案内長孔ないし垂直長孔33,33(係合溝も実質的に同一)が形成されている。
これらの水平案内長孔ないし垂直長孔33,33は、短い水平案内部分と、この水平案内部分の先端部(図面上、左)に垂直状態に連通する垂直部分にそれぞれ区別されている。そして、これらの水平案内長孔ないし垂直長孔33,33には、図4,図6等で示すように、位置変位板21の上下一組の案内ボス部22,22がそれぞれ係合している。
付言すると、本実施例の開閉手段Xの駆動板11には、上端部側に縦列に複数個の押圧部13,14が設けられ、これらの押圧部に対応して、位置変位板21には複数個の案内ボス部22,22が縦列に設けられ、さらに、これらの案内ボス部に対応して、固定案内板31には複数個の水平案内長孔ないし垂直長孔33,33が縦列に形成されている。
(5)位置変位板21
図11の(a)、(b)、(c)は、位置変位板21の外観構成を示す。図11の(a)正面図を基準にすると、位置変位板21の上下端部には、手前側に見える一組の案内ボス部22,22が縦列に設けられている。不番のフランジを有する案内ボス部22,22は、図5で示すように、駆動板11の上下の押圧部13,14にそれぞれ係合し、また、例えば図11の(a)、(b)で示すように、固定案内板31の上下の水平案内長孔ないし垂直長孔33,33にそれぞれ係合する。したがって、本実施例では、位置変位板21の案内ボス部22,22と固定案内板31の水平案内長孔ないし垂直長孔33,33は、それぞれ一対の連係手段を構成している。
図11の(a)、(b)、(c)は、位置変位板21の外観構成を示す。図11の(a)正面図を基準にすると、位置変位板21の上下端部には、手前側に見える一組の案内ボス部22,22が縦列に設けられている。不番のフランジを有する案内ボス部22,22は、図5で示すように、駆動板11の上下の押圧部13,14にそれぞれ係合し、また、例えば図11の(a)、(b)で示すように、固定案内板31の上下の水平案内長孔ないし垂直長孔33,33にそれぞれ係合する。したがって、本実施例では、位置変位板21の案内ボス部22,22と固定案内板31の水平案内長孔ないし垂直長孔33,33は、それぞれ一対の連係手段を構成している。
また、図11の(c)で示すように、位置変位板21の上端部寄りの部位には、切欠縁部21aから底面視ややZ形状に延びる支持アーム23が設けられている。この支持アーム23は、蓋体2の背面に設けられた一対の係合爪片に一体的に係合する。
なお、支持アーム23の先端部には、取り付け孔(例えば係合小孔)24が形成されている。
なお、支持アーム23の先端部には、取り付け孔(例えば係合小孔)24が形成されている。
(6)第1バネ部材35
ところで、本実施例では、開閉手段Xは、第1バネ部材35を含み、該第1バネ部材35は、位置変位板21に対して設けられた引っ張りバネである。そのために、位置変位板21の下端部には、バネ端取り付け部34が設けられている。
ところで、本実施例では、開閉手段Xは、第1バネ部材35を含み、該第1バネ部材35は、位置変位板21に対して設けられた引っ張りバネである。そのために、位置変位板21の下端部には、バネ端取り付け部34が設けられている。
(7)蓋体2
図12の(a)、(b)、(c)は、蓋体2の外観構成を示す。図12の(b)右側面図を基準にすると、蓋体2の背面の上部には、上下一対の弾性係合爪片41が設けられている。また、これらの係合爪片41の間の蓋体2の背面には、支持アーム23の先端部の取り付け孔24と係合するワンタッチ式に係脱する小突起42が設けられている。なお、蓋体2は図12の(c)底面図で示すようにやや弧状に形成されている。
図12の(a)、(b)、(c)は、蓋体2の外観構成を示す。図12の(b)右側面図を基準にすると、蓋体2の背面の上部には、上下一対の弾性係合爪片41が設けられている。また、これらの係合爪片41の間の蓋体2の背面には、支持アーム23の先端部の取り付け孔24と係合するワンタッチ式に係脱する小突起42が設けられている。なお、蓋体2は図12の(c)底面図で示すようにやや弧状に形成されている。
(8)主な作用
まず、図5の(a)は、駆動板11を押圧する前の初期段階を示す。この初期段階では、位置変位板21の縦列の案内ボス部22,22は、固定案内板31の水平案内長孔の奥側に位置していると共に、駆動板11に対しては、縦列の押圧部13,14の各テーパ13a,14aの上辺にそれぞれ位置している。
まず、図5の(a)は、駆動板11を押圧する前の初期段階を示す。この初期段階では、位置変位板21の縦列の案内ボス部22,22は、固定案内板31の水平案内長孔の奥側に位置していると共に、駆動板11に対しては、縦列の押圧部13,14の各テーパ13a,14aの上辺にそれぞれ位置している。
次に、図5の(b)は、例えばシリンダ錠4を使用したい緊急時、操作具9の先端部を本体1の底面の孔8に差込み、駆動板11の下端部11aの端面を押圧した時の中途状態を示す。
駆動板11が上昇すると、押圧部13,14の各テーパ13a,14aは、位置変位板21の案内ボス部22,22を同時に押すことになるから、位置変位板21は固定案内板31の水平案内長孔に案内されて矢印で示す左側へと移動する。
図5の(c)は、前記案内ボス部22,22が垂直案内長孔の位置まで移行し、位置変位板21がその位置で落下できる旨を示す。この時、蓋体2は本体の前方へ飛び出ている。そうすると、開閉手段Xは、第1バネ部材35を含み、該第1バネ部材35は、位置変位板21に対して設けられた引っ張りバネであることから、位置変位板21は固定案内板31の縦列の垂直案内長孔に案内されながら勢い良く落下する。これにより、開口部3が開口してシリンダ錠4の前面が露呈する。そこで、図8で示すように合鍵Kをシリンダ錠4の鍵穴に差し込むことができる。
そして、シリンダ錠4を解錠した後は、合鍵Kをシリンダ錠4から引き抜き、蓋体2の下端面に指を当てた状態で持ち上げ、図5の(c)の状態になったならば、蓋体2を扉の壁面側に押し込む。なお、開閉手段Xは、収納部5に内設された第2バネ部材17を含み、第2バネ部材17は駆動板11を初期位置へ戻すための復帰バネであることから、駆動板11は既に初期位置にある。
発明の実施の形態で示した実施例に於いて、開閉手段Xは単数であることから、蓋体2は位置変位板21に「いわば片持ち式」で支持された状態で本体1の前方へと押し出されるが、同一構成の開閉手段Xを本体1の両側壁部の収納部5に左右一対配設しても良い。
したがって、このような実施例の場合には、蓋体2は位置変位板21に「いわば両手」で支持された状態で本体1の前方へと押し出される。また、第1バネ部材35並びに第2バネ部材17は、本発明の限定要件ではなく、発明の目的によって特定要件となる。その他、蓋体2の形状は任意に設計変更することができると共に、該蓋体2の背面に適当な位置決め突起を形成することもできる。
本発明は、主に錠前、建具の業界で利用される。
図1乃至図12は本発明の最良の実施例を示す各説明図。
発明の実施の環境を示す概略説明図(本体の正面視からの説明図)。
図1の2−2線概略断面説明図。
図2の状態に於いて、蓋体が本体の前方へ飛び出た旨の説明図。
開閉手段の初期段階の概略説明図。
(a)は初期段階の概略説明図、(b)駆動板を押圧した時の中途状態を示す概略説明図、(c)駆動板の作動により、縦列の案内ボス部22,22が垂直案内長孔の位置へと移行する旨の概略説明図。
蓋体が本体の前方へ飛び出た旨の説明図。
蓋体が落下した旨を示す概略説明図。
蓋体が落下し、合鍵をシリンダ錠に差し込んだ状態の説明図。
(a)駆動板の正面図、(b) 駆動板の左側面図、(c) 駆動板の底面図。
(a)固定案内板の正面図、(b) 固定案内板の左側面図。
(a)位置変位板の正面図、(b) 位置変位板の左側面図、(c) 位置変位板の底面図。
(a)蓋体の正面図、(b) 蓋体の右側面図、(c) 蓋体の底面図。
X…開閉手段、1…取り付けベース板(本体)、1a…上部、1b…下部、1c…中間部(中央部)、1d…筒状部、2…蓋板(蓋体)、3…開口部、4…シリンダ錠、5…収納部、8…本体底部の孔、9…操作具、11…駆動板、11a…下端部、11b…支持部、11c…中間部、11d…上端部寄りの部位、11e…上端部、12…切欠、13,14…押圧部、13a,14a…テーパ、15…幅広案内部、15a…垂直長孔、17…第2バネ部材、18…バネ収納部分、21…位置変位板、21a…切欠縁部、22…案内ボス部、23…支持アーム、24…取り付け孔(例えば係合小孔)、31…固定案内板、32…案内突起、33…水平案内長孔ないし垂直長孔、34…バネ端取り付け部、35…第1バネ部材、41…係合爪片、42…小突起。
Claims (6)
- 扉の壁面に固定される本体と、この本体に形成された開口部と、この開口部を臨むように本体に内設されたシリンダ錠と、このシリンダ錠をカバーする蓋体と、この蓋体を開閉することができるように本体の収納部に組み込まれた開閉手段とから成る錠前用の蓋体開閉装置であって、前記開閉手段は、前記収納部に配設され、かつ、本体の外部から押圧することによって上下方向に移動する駆動板を備え、この駆動板が所定方向へ移動すると、前記蓋体は、駆動板の押圧部に押される位置変位板と、この位置変位板と連係手段を介して係合する固定案内板をそれぞれ介してシリンダ錠を露呈させる位置へと移動することを特徴とする錠前用の蓋体開閉装置。
- 請求項1に於いて、本体の正面視から見えない箇所から操作具を操作して駆動板を押し込むことを特徴とする錠前用の蓋体開閉装置。
- 請求項1に於いて、駆動板の押圧部は位置変位板に突設した案内ボス部に係合し、さらに、前記案内ボス部は固定案内板の水平案内長孔ないし垂直長孔に係合することを特徴とする錠前用の蓋体開閉装置。
- 請求項1に於いて、開閉手段は、収納部に内設された第1バネ部材を含み、該第1バネ部材は、位置変位板に対して設けられた引っ張りバネであることを特徴とする錠前用の蓋体開閉装置。
- 請求項1に於いて、開閉手段は、収納部に内設された第2バネ部材を含み、第2バネ部材の一端部は、駆動板に対して設けられ、該駆動板を初期位置へ戻すための復帰バネであることを特徴とする錠前用の蓋体開閉装置。
- 請求項1に於いて、開閉手段の駆動板には、上下方向に複数個の押圧部が設けられ、これらの押圧部に対応して、位置変位板には複数個の案内ボス部が設けられ、さらに、これらの案内ボス部に対応して、固定案内板には複数個の水平案内長孔ないし垂直長孔が形成されていることを特徴とする錠前用の蓋体開閉装置。
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JP2006201943A JP2008025301A (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | 錠前用の蓋体開閉装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006201943A JP2008025301A (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | 錠前用の蓋体開閉装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107130891A (zh) * | 2017-06-19 | 2017-09-05 | 湖州南浔三宝木业有限公司 | 一种隐藏锁孔的防盗家居门 |
CN115444231A (zh) * | 2022-08-26 | 2022-12-09 | 深圳市速易宝智能科技有限公司 | 一种防盗功能的钥匙柜及使用方法 |
WO2023077308A1 (zh) * | 2021-11-03 | 2023-05-11 | 深圳市大疆创新科技有限公司 | 遥控器 |
-
2006
- 2006-07-25 JP JP2006201943A patent/JP2008025301A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115444231B (zh) * | 2022-08-26 | 2023-08-15 | 深圳市速易宝智能科技有限公司 | 一种防盗功能的钥匙柜及使用方法 |
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