JP2008025148A - 鋼管、ソイルセメント大型複合杭 - Google Patents

Abstract

【課題】 規模の大きい基礎として用いられる鋼管ソイルセメント複合杭。
【解決手段】ソイルセメント杭の芯材として複数の鋼管を周辺に配置し、前記鋼管の周辺にソイルセメントが充填してある鋼管、ソイルセメント大型複合杭。
【選択図】 図１

Description

この発明は主として大型建物の基礎、橋脚の基礎、大擁壁基礎等に使用される鋼管、ソイルセメント大型複合杭に関するものである。

鋼管の内外にソイルセメントを充填した同時埋設合成鋼管基礎杭は近年種々開発されており、その一例として下記特許が著名である。そして発明者はそれを改良した発明を開発している。

特許第２７３１８０６号公報 特願２００６―１３７８４号

この発明は複合杭は鋼管杭工法の安定した材料強度とソイルセメントコラム工法の大きな摩擦力を合成させることによりソイルセメントコラム工法の短所であるコラム強度のバラツキを鋼管杭が補い、鋼管杭の短所である小さな摩擦力をソイルセメントコラム工法で補うことにより各工法の短所を打ち消し高い支持力を発揮しようとするものである。

しかも大口径鋼管１本を芯に配置するより、小口径鋼管を芯をはずして配置することにより断面２次モーメントを大きくすることができるので水平力の負担を大きくすることができるようにした。

この発明の請求項１に係る発明はソイルセメント杭の芯材として複数の鋼管を杭周辺に配置し、前記鋼管はソイルセメント中に埋設してあることを特徴とする鋼管、ソイルセメント大型複合杭であり、請求項２に係る発明は鋼管の外周に一定間隔をもって縞をなす凹溝が形成してある請求項１記載の鋼管ソイルセメント大型複合杭である。

この発明はソイルセメント杭と鋼管杭の特徴を併用するとともに、芯材として鋼管１本を使用するよりも小口径鋼管を数本束ねてソイルセメント杭中に配置することにより断面２次モーメントを大きくして、水平力に対する抵抗を大きくすることができ、複合杭全体も大型化することができ、大型建物の基礎、橋脚の基礎、擁壁基礎等の大きな基礎を達成できる。

この発明の構成は先端部に掘削翼、攪拌翼および注入ノズルを有する掘削機によって地盤を掘削しセメントミルクを注入して攪拌混合し、その掘削孔内をソイルセメント１で充填し、ソイルセメント１が未硬化の間に複数本の鋼管２を機械で圧入して挿入する。この鋼管２は一般に流通している冷間製造の電縫鋼管または熱間製造である鍛接鋼管が使用される。この熱間製造される鍛接鋼管はその外周面には最終にローラ部に縞状の突起部を形成しておくことにより製造でき、図示したように凹溝３が多数形成される。また鋼管２は複数本、例えば３〜８本をフープ筋４で一定間隔に配置し、未硬化のソイルセメント中に挿入する。また鋼管２内には必要によりグラウト注入またはソイルセメントを充填することもできる。

この発明に係る複合杭の実施例の具体的寸法は表１に示す通りである。

この発明に複合杭の一例を示した横断面図。 前記複合杭の立面図である。 (A)、(B)、(C)、(D)は鋼管の一部斜視図である。 各部の寸法の説明用図である。

符号の説明

１…ソイルセメント
２…鋼管
３…凹溝
４…フープ筋

Claims (2)

1. ソイルセメント杭の芯材として複数の鋼管を杭周辺に配置し、前記複数の鋼管はソイルセメント中に埋設してある事を特徴とする鋼管、ソイルセメント大型複合杭。
2. 鋼管の外周に一定間隔をもって縞をなす凹溝が形成してある請求項１記載の鋼管、ソイルセメント大型複合杭。

Images