JP2008024053A - 車両用収納装置 - Google Patents

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政則 浅野
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Abstract

【課題】車両の荷室空間の区画のバリエーションを増やすとともに、収納装置の軽量化を図る。
【解決手段】車両3の荷室9に水平状態に配置される樹脂製の横板21,23と、横板21,23に起立状態で組み付けられ、荷室9を区画する複数の縦板25,27とを備えている。横板21,23は、凹条溝部31,71と凸条部33,73とが各々の側面部41,81を共有して交互に平行に並設されている。縦板25,27は、横板21,23の凹条溝部31,71に取り外し可能に嵌合されている。凹条溝部31,71の底面部は、表面に位置するスキン層91と、内部に位置し、スキン層91に比べて樹脂密度の低い多数の空隙を有する膨張層93とにより形成されている。一方、横板21,23における側面部41,81は、膨張層93に比べて樹脂密度の高いソリッド層95により形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の荷室に物品を収納するための車両用収納装置の改良に関するものである。

従来より、車両の荷室空間を仕切板で間仕切りする収納装置は知られている。例えば、特許文献1には、車両の荷室の左右の壁部に、車両の前後方向に延びる支持部と、この支持部の途中から斜め下方に延びる案内溝とを設け、前側仕切板と後側仕切板とを支持部に載置支持させて荷室を覆う状態と、後側仕切板を案内溝に係合させて前側仕切板の下方に退避可能とした状態とに配置の切り替えが可能に構成されたものが開示されている。
特開2000−108788号公報
しかしながら、上記特許文献1の収納装置では、荷室の壁部に支持部や案内溝を形成しなくてはならないので、仕切板の高さ調整ができないとともに、車幅方向に空間を区画する手段がないため、荷室の間仕切りのバリエーションが少ないという問題がある。
そこで、荷室の間仕切りのバリエーションを増やすために、凹条溝部と凸条部とが各々の側面部を共有して交互に平行に並設される敷板を荷室に移動不能に載置することが考えられる。この敷板の複数の凹条溝部のうち、任意の凹条溝部に縦板の下端縁部を嵌合させることによって、荷室を任意に仕切り、間仕切りのバリエーションを増やそうとするものである。
しかしながら、上記敷板は、フラットな板状部材に比べて質量が大きく、収納装置の質量が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の荷室空間の区画のバリエーションを増やすとともに、収納装置の軽量化を図ることにある。
第1の本発明に係る車両用収納装置は、凹条溝部と凸条部とが各々の側面部を共有して交互に平行に並設され、車両の荷室に水平状態に配置される樹脂製の横板と、上端縁部および下端縁部のうちの少なくとも下端縁部が上記横板の上記凹条溝部に取り外し可能に嵌合されて、上記横板に起立状態で組み付けられ、上記荷室を区画する複数の縦板とを備え、上記横板における上記凹条溝部の底面部は、表面に位置するスキン層と、内部に位置し、該スキン層に比べて樹脂密度の低い多数の空隙を有する膨張層とにより形成されている一方、上記横板における上記側面部は、上記膨張層に比べて樹脂密度の高いソリッド層により形成されている。
第2の本発明に係る車両用収納装置は、第1の車両用収納装置において、上記横板は、表面に凹条溝部と凸条部とが各々の側面部を共有して交互に平行に並設される一方、裏面に、上記凹条溝部に対応する裏面凸条部と、上記凸条部に対応する裏面凹条溝部とが各々の側面部を共有して交互に並設され、上記横板における上記凹条溝部の底面部および上記凸条部の頂面部が、表面に位置するスキン層と、内部に位置し、該スキン層に比べて樹脂密度の低い多数の空隙を有する膨張層とにより形成されている。
第3の本発明に係る車両用収納装置は、第1の車両用収納装置において、上記横板に、上記凹条溝部と上記凸条部との各々の側面部間を接続する複数のリブが、該凹条溝部および該凸条部と直交する方向に沿って一直線状に連続するように形成されている。
第4の本発明に係る車両用収納装置は、第2の車両用収納装置において、上記横板に、上記凹条溝部と上記裏面凹条溝部との各々の側面部間を接続する複数のリブが、該凹条溝部および該裏面凹条溝部と直交する方向に沿って一直線状に連続するように形成されている。
第5の本発明に係る車両用収納装置は、第3または4の車両用収納装置において、上記縦板の少なくとも下端縁部には、上記横板の上記リブと嵌合する嵌合凹部が形成されている。
第6の本発明に係る車両用収納装置は、第1から5のいずれか1つの車両用収納装置において、上記横板は、上記荷室に水平状態に配置される下側横板と、該下側横板の上方に水平状態に配置される上側横板とで構成されており、上記縦板は水平方向に互いに離間して配置される第1および第2縦板で構成され、上記第1および第2縦板の各下端縁部が上記下側横板の上記凹条溝部に嵌合されている一方、各上端縁部が上記上側横板の上記凹条溝部に嵌合されている。
上記第1の発明によれば、例えば、車両の荷室に配置される横板に縦板を組み付ける際には、縦板の下端縁部を横板の凹条溝部に嵌合させるだけで、横板上に縦板が起立状態に組み付けられる。横板には、凹条溝部と凸条部とが交互に並設されているので、そのうちの任意の凹条溝部に縦板を嵌合させることで、荷室を任意に仕切ることができ、荷室の区画のバリエーションを増やすことができる。
また、縦板を横板から取り外す際には、縦板を上方へ持ち上げるだけでよい。このため、縦板の載置および取り外しの作業性を向上させることができる。
また、横板の凹条溝部の底面部には、表面にスキン層が形成されるとともに、内部に多数の空隙を有してスキン層に比べて樹脂密度の低い膨張層が形成される。このため、凹条溝部の底面部が同じ厚みで、表面および内部がともにスキン層と同じ樹脂密度で形成された場合に比べ、横板の軽量化を図ることができる。
また、横板の側面部には、膨張層に比べて樹脂密度の高いソリッド層が形成されているので、上記軽量化のために底面部の内部に膨張層が形成されていても、横板の剛性の低下を抑制することができる。
さらに、縦板が横板に対して、凹条溝部および凸条部と直交する方向に移動しようとしても、縦板の少なくとも下端縁部が横板の側面部に当接してその移動が規制されるので、簡単な構造で縦板を横板に起立状態で保持することができる。
上記第2の発明によれば、横板の凹条溝部の底面部および凸条部の頂面部には、表面にスキン層が形成されるとともに、内部に多数の空隙を有してスキン層に比べて樹脂密度の低い膨張層が形成される。このため、凹条溝部の底面部および凸条部の頂面部が同じ厚みで、表面および内部がともにスキン層と同じ樹脂密度で形成された場合に比べ、さらに横板の軽量化を図ることができる。
また、横板は、該横板の表面(上側)および裏面(下側)に凹状溝部(表面凹状溝部)および凸条部(裏面凸条部)が形成されているため、表面および裏面のいずれかを上側にして水平状態に配置しても使用することができる。つまり、横板の表裏を反転させても使用することができる。
上記第3の発明によれば、横板には、凹条溝部および凸条部と直交する方向に沿って一直線状に連続するように複数のリブが形成されている。このため、凹条溝部および凸条部によって、それらが延びる方向に直交する方向の横板の曲げ剛性をリブによって向上させることができる。
上記第4の発明によれば、上記第3の発明に加えて、裏面凹状溝部にもリブが形成されているため、さらに横板の曲げ剛性を向上させることができる。
上記第5の発明によれば、縦板の少なくとも下端縁部には、横板のリブと嵌合する嵌合凹部が形成されている。このため、このリブと嵌合凹部とを嵌合させて、横板に縦板を起立状態で組み付けることにより、縦板が横板の凹条溝部および凸条部の延びる方向に移動しようとしても、縦板がリブと干渉してその移動が規制される。したがって、縦板を横板に安定して保持させることができる。
上記第6の発明によれば、車両の荷室内の上下に、上側横板および下側横板が水平状態に配置され、この上側および下側横板間に第1および第2縦板が互いに離間して配置される。すなわち、荷室に下側横板を配置し、この下側横板の上に、第1および第2縦板を起立状態で載置して、下側横板の凹条溝部に第1および第2縦板の下端縁部を嵌合させる。そして、第1および第2縦板の上から上側横板を載置して、上側横板の凹条溝部に第1および第2縦板の上端縁部を嵌合させる。このように、各凹条溝部と上端および下端縁部とを嵌合させるだけで、上側および下側横板と第1および第2縦板とを容易に組み付けることができる。
また、下側横板を反転させることで上側横板として利用することができるので、上側および下側横板を同じ部材で構成でき、横板の生産性を向上させることができる。
また、上側横板および下側横板の凹条溝部の底面部は、ともに、表面にスキン層が形成されるとともに、内部に多数の空隙を有してスキン層に比べて樹脂密度の低い膨張層が形成される。このように、上側および下側横板の両方が軽量化されるため、車両用収納装置全体の軽量化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《実施形態1》
(車両用収納装置の構成)
図1に、本発明の実施形態1に係る車両用収納装置1を備えた車両3の後部を示す。この車両3は、フロアパネル5上にリヤシート7が設けられ、リヤシート7の後方が荷室9となっている。荷室9の下方には、スペアタイヤ11が載置され、このスペアタイヤ11の上方がフロアプレート13で覆われている。フロアパネル5後端のリヤエンドパネル15と車両側壁17後端とルーフパネルとで形成された後側開口19に、バックドア(図示せず)が開閉自在に設けられている。
図2にも示すように、車両用収納装置1は、荷室9に水平状態に配置される下側横板21と、下側横板21の上方に水平状態に配置される上側横板23と、下側横板21に起立状態で組み付けられる前後方向に延びる第1および第2縦板25,27とを備えている。車両用収納装置1は、さらに、荷室9を前後方向に仕切る車幅方向(図2において左右方向)に延びる仕切板29を備えており、この仕切板29は、下側横板21の車両3前後方向略中央に起立状態で組み付けられている。下側および上側横板21,23と、第1および第2縦板25,27と、仕切板29とは、詳細は後述するが、それぞれ射出膨張成形された樹脂成形品である。
(下側横板の説明)
下側横板21は、荷室9のフロアプレート13上に移動不能に載置されている。具体的には、下側横板21は、車両3の走行中に移動しないように、図示しないファスナを介して、フロアプレート13に固定されている。
下側横板21は、上側の面である表面に、車両前後方向に延びる複数の凹条溝部31および凸条部33が各々の側面部35を共有して、車幅方向に交互に平行に並設されている。一方、下側横板21の裏面には、上記各凹条溝部31に対応する裏面凸条部37と、上記各凸条部33に対応する裏面凹条溝部39とが各々の側面部41を共有して交互に平行に並設されている。凹条溝部31と裏面凹条溝部39とは、それぞれの溝幅が同一となるように形成されている。
下側横板21には、凹条溝部31の各々の側面部35,35間および裏面凹条溝部39の各々の側面部41,41間を接続するリブ43が形成されている。すなわち、リブ43は、凹条溝部31および裏面凹条溝部39と直交する方向(車幅方向)に沿って、つまり凹状溝部31および裏面凹状溝部39を横切るように一直線状に連続するように形成されている。リブ43は、図1に示すように、下側横板21において車両3の前側および後側に相当する2箇所に形成されている。
(縦板の説明)
第1および第2縦板25,27は互いに同じものである。これらは矩形状であって、互いに平行に対向配置されて荷室9を車幅方向に区画している。第1および第2縦板25,27の厚さは、上記下側横板21の凹条溝部31の溝幅よりも若干小さく形成されて、各々の下端縁部51,53が凹条溝部31に嵌合するようになっている。具体的には、第1縦板25の下端縁部51が、下側横板21の車幅方向一端側(図2における左側)にある凹条溝部31に取り外し可能に嵌合されている。第2縦板27の下端縁部53が、下側横板の車幅方向他端側(図2における右側)にある凹条溝部31に取り外し可能に嵌合されている。第1および第2縦板25,27の各々の下端縁部51,53は、凹条溝部31に取り外し可能に嵌合されている。
また、図3に示すように、第1縦板25の下端縁部51および上端縁部55と、第2縦板27の下端縁部53および上端縁部57との各々において、その車両前後方向略中央には、それぞれ上記リブ43の厚さよりも若干大きい幅を有する切欠き矩形状の嵌合凹部61,61,…が形成されている。この嵌合凹部61,61,…は、第1および第2縦板25,27を下側横板21に組み付ける際に、下側横板21の各リブ43,43,…と嵌合するものである。
(仕切板の説明)
仕切板29は、図4に示すように、矩形状であって、その車幅方向の長さが、下側横板21の車幅方向の長さと同一に形成されている。仕切板29の下端の両端部付近には、下側横板21の凹条溝部31の溝幅よりも若干小さい幅を持つ下側突出片65,65が形成されている。仕切板29の上端には、下端の下側突出片65,65と対応する位置に、それぞれ同様の上側突出片67,67が形成されている。下側突出片65,65は、図2に示すように、上記下側横板21の両端に形成された凹条溝部31,31と、取り外し可能に嵌合するように形成されている。仕切板29は、下側横板21に取り付けられた上記第1および第2縦板25,27の前側に配設され、第1および第2縦板25,27の各々の前端に当接するように、下側横板21に取り付けられている。第1および第2縦板25,27は、この仕切板29よりも後方側にのみ設けられている。
(上側横板の説明)
上側横板23は、下側横板21と同じ形状であり、この下側横板21と同じ部材を表裏反転させることで、上側横板23として利用している。
具体的には、上側横板23は、下側の面が表面となり、この表面に、凹条溝部71および凸条部73が車両前後方向に延びるように各々の側面部75を共有して、車幅方向に交互に平行に並設されている。一方、上側横板23の上側の面である裏面には、上記各凹条溝部71に対応する裏面凸条部77と、上記各凸条部73に対応する裏面凹条溝部79とが各々の側面部81を共有して交互に平行に並設されている。
上側横板23には、下側横板21と同様に、凹条溝部71の各々の側面部75,75間および裏面凹条溝部79の各々の側面部81,81間を接続するリブ83が形成されている。すなわち、リブ83は、凹条溝部71および裏面凹条溝部79と直交する方向(車幅方向)に沿って、つまり、凹状溝部71および裏面凹状溝部79を横切るように一直線状に連続するように形成されている。このリブ83は、図1に示すように、上側横板23において、下側横板21の2つのリブ43,43に対応する位置にそれぞれ2箇所形成されている。
そして、上側横板23は、第1および第2縦板25,27と、仕切板29との上に載置されている。具体的には、上側横板23の車幅方向一端側(図2における左側)にある凹条溝部71に、上記第1縦板25の上端縁部55が嵌合されている。上側横板23の車幅方向他端側(図2における右側)にある凹条溝部71に、第2縦板27の上端縁部57が嵌合されている。このとき、第1および第2縦板25,27の上端縁部55,57に形成された嵌合凹部61,61は、上側横板23のリブ83と嵌合している。第1および第2縦板25,27の上端縁部55,57が嵌合されている上側横板23の各凹条溝部71に、上記仕切板29の上側突出片67,67が嵌合されている。同様に、第1および第2縦板25,27の下端縁部51,53が嵌合されている下側横板21の各凹状溝部31に、上記仕切板29の下側突出片65,65が嵌合されている。
このように、車両3の荷室9が、下側横板21と、上側横板23と、第1および第2縦板25,27と、仕切板29とによって区画されている。これによって、荷室9における仕切板29の後方側の下側横板21上だけでなく上側横板23上にも、後側開口19やリヤシート7側から荷物を載せることができる。仕切板29の前方側の下側横板21上には、リヤシート7を前に倒す等して、リヤシート7側から荷物を載せることもできる。
(各部材の材料)
下側および上側横板21,23と、第1および第2縦板25,27と、仕切板29とは、それぞれ熱可塑性樹脂(例えばポリプロピレン樹脂)で形成されている。この熱可塑性樹脂は、化学反応によりガスを発生させる化学的発泡材、二酸化炭素ガスおよび窒素ガス等の不活性ガス(物理的発泡材)等の発泡層形成超臨界流体と、ガラス繊維等の繊維とが混入されている。
図6に示すように、下側および上側横板21,23は、凹条溝部31,71の底面部31a,71aが、表面に位置するスキン層91と、内部に位置し、スキン層91に比べて樹脂密度が低く多数の空隙を有する膨張層93とによって形成されている。また、下側および上側横板21,23は、凸条部33,73の頂面部33a,73aも、表面に位置するスキン層91と、内部に位置する膨張層93とによって形成されている。
一方、下側および上側横板21,23における側面部35,75は、膨張層93に比べて樹脂密度の高いソリッド層95により形成されている。また、下側および上側横板21,23のリブ43,83もソリッド層95により形成されている。
また、第1および第2縦板25,27にも、同様に、表面に位置するスキン層91と、内部に位置する膨張層93とが形成されている。そして、図5に示すように、仕切板29にも、スキン層91と膨張層93とが形成されている。
(各材料の成形方法)
まず、図示しない成形型のキャビティ内に上記熱可塑性樹脂を射出充填する。
成形型の成形面近傍にスキン層91が生育された時点で、キャビティ容積を拡大させる。つまり、可動型を固定型から僅かに離れさせ、キャビティ容積を例えば2倍、もしくはそれ以上に拡大させる。可動型を離れさせる方向は、下側および上側横板21,23、第1および第2縦板25,27および仕切板29の各々の板厚方向である。この段階で、熱可塑性樹脂は、成形型の成形面と接触する部分が型温の影響により早期に冷却されているため、空隙がなく堅いスキン層91となって表面層を構成する。
一方、熱可塑性樹脂の内側部分は、型温の影響を受けにくく、粘度の高いゲル状態になっている。
それまで、固定型および可動型で圧縮されている熱可塑性樹脂が可動型の成形面に引っ張られるとともに、熱可塑性樹脂中の化学反応により発生したガスや不活性ガスが、拡大したキャビティ内に拡散され、熱可塑性樹脂が発泡する。この際、熱可塑性樹脂中の繊維も上記圧縮が軽減されて弾性的に復元し、この弾性復元力(スプリングバック現象)によっても、熱可塑性樹脂の発泡が助勢される。これにより、空隙がなく樹脂密度の高い、堅いスキン層91が表面に形成されるとともに、多数の空隙を有し、スキン層91に比べて樹脂密度の低い膨張層93が内部に形成される。
このようにして、下側および上側横板21,23には、凹条溝部31,71の底面部31a,71aおよび凸条部33,73の頂面部33a,73aにスキン層91と膨張層93とが形成される。一方、第1および第2縦板25,27および仕切板29にも、スキン層91と膨張層93とが形成される。
一方、キャビティ容積拡大方向に略沿って延びる下側および上側横板21,23の側面部35,75とリブ43,83とは、可動型が後退してもキャビティ容積はほとんど拡大せず、型温の影響により早期に冷却されて、空隙がなく堅いソリッド層95となる。なお、図1における下側および上側横板21,23と仕切板29とには、紙面の都合上、スキン層91および膨張層93を図示していない。
(実施形態1の効果)
車両3の荷室9に配置されている下側横板21に第1および第2縦板25,27を載置する際には、第1および第2縦板25,27の下端縁部51,53を下側横板21の凹条溝部31,31に嵌合させるだけで、下側横板21上に第1および第2縦板が起立状態に組み付けられる。下側横板21には、凹条溝部31と凸条部33とが交互に並設されているので、そのうちの任意の凹条溝部31に第1および第2縦板25,27を嵌合させることで、荷室9を任意に仕切ることができ、荷室9の区画のバリエーションを増やすことができる。
さらに、第1および第2縦板25,27の上から上側横板23を載置して、上側横板23の凹条溝部71に第1および第2縦板25,27の上端縁部55,57を嵌合させるだけで、上側横板23と第1および第2縦板25,27を容易に組み付けることができる。
また、上側横板23を取り外す際には、上側横板23を上方へ持ち上げるだけでよく、第1および第2縦板25,27を下側横板21から取り外す際にも、第1および第2縦板25,27を上方へ持ち上げるだけでよい。このため、車両用収納装置の組み立ておよび取り外しの作業性を向上させることができる。
また、下側および上側横板21,23の凹条溝部31,71の底面部31a,71aには、表面にスキン層91が形成されるとともに、内部に多数の空隙を有してスキン層91に比べて樹脂密度の低い膨張層93が形成される。このため、凹条溝部31,71の底面部31a,71aが同じ厚みで、表面および内部がともにスキン層91と同じ樹脂密度で形成された場合に比べ、下側および上側横板21,23の軽量化を図ることができる。
また、下側および上側横板21,23の側面部35,75には、膨張層93に比べて樹脂密度の高いソリッド層95が形成されているので、上記軽量化のために底面部31a,71aの内部に膨張層93が形成されていても、下側および上側横板21,23の剛性の低下を抑制することができる。
また、第1および第2縦板25,27および仕切板29にも、表面にスキン層91が形成されるとともに、内部に膨張層93が形成されている。このため、同じ厚みで表面および内部がともにスキン層91と同じ樹脂密度で形成された場合に比べ、第1および第2縦板25,27および仕切板29の軽量化が図れるので、車両用収納装置全体を軽量化することができる。
さらに、第1および第2縦板25,27が下側および上側横板21,23に対して、凹条溝部31,71および凸条部33,73と直交する方向に移動しようとしても、第1および第2縦板25,27の上端縁部55,57および下端縁部51,53が下側および上側横板21,23の側面部35,75に当接してその移動が規制されるので、第1および第2縦板25,27を下側および上側横板21,23に安定して保持させることができる。
また、下側横板21を反転させることで上側横板23として利用することができるので、下側および上側横板21,23を同じ部材で構成でき、横板の生産性を向上させることができる。
また、下側および上側上側横板21,23の裏面には、表面の凹条溝部31,71に対応する裏面凸条部37,77と、凸条部33,73に対応する裏面凹条溝部39,79とが交互に並設されており、下側および上側横板21,23は表面と裏面とが同一形状に形成されている。このため、下側および上側横板21,23の表面および裏面のいずれかを上側にして水平状態に配置しても使用することができる。つまし、下側および上側横板21,23の表裏を反転させても使用することができる。
下側および上側横板21,23には、凹条溝部31,71および凸条部33,73と直交する方向に沿って一直線状に連続するように複数のリブ43,83が形成されている。このため、凹条溝部31,71および凸条部33,73によってそれらが延びる方向と直交する方向の下側および上側横板21,23の曲げ剛性をリブ43,83によって向上させることができる。
第1および第2縦板25,27の上端縁部55,57および下端縁部51,53には、下側および上側横板21,23のリブ43,83と嵌合する嵌合凹部61,61,…が形成されている。このため、このリブ43,83と嵌合凹部61,61,…とを嵌合させて、下側および上側横板21,23に第1および第2縦板25,27を組み付けることにより、第1および第2縦板25,27が下側および上側横板21,23の凹条溝部31,71および凸条部33,73の延びる方向に移動しようとしても、第1および第2縦板25,27がリブ43,83と干渉してその移動が規制される。したがって、第1および第2縦板25,27を下側および上側横板21,23により起立状態で安定して保持させることができる。
《実施形態2》
次に、図7により、本発明の実施形態2に係る車両用収納装置1について、詳細に説明する。なお、図1〜6と同じ構成要素については同じ符号を付し、実施形態1と同じ部分については、その詳細な説明は省略する。
図7に示すように、実施形態2に係る車両用収納装置1は、下側および上側横板21,23の凸条部33,73がソリッド層95のみにより形成されている点で、実施形態1に係る車両用収納装置1と異なる。その他の構成は、実施形態1と同じである。
すなわち、この実施形態2では、下側および上側横板21,23の裏面は、実施形態1のような裏面凸条部37,77や裏面凹条溝部39,79が形成されておらず、平らな面となっている。そして、凸条部33,73が、凹条溝部31,71の側面部35,75を構成している。
凹条溝部31,71の底面部31a,71aには、内部に膨張層93が、また表面にスキン層91がそれぞれ形成されている。膨張層93は、下側および上側横板21,23の裏面側全体にわたって連続して形成されている。
下側横板21と上側横板23とは互いに同じものであり、下側横板21を反転させることにより、上側横板23としても利用することができる。
また、下側横板21の裏面に、不織布からなるカーペットや板材などの裏打ち材を一体的に貼着しておき、車両用収納装置1が不要の際には、下側横板21を裏面が上面になるように反転させて配置することで、下側横板21を荷室9のフロアとして利用することもできる。
本実施形態2によれば、実施形態1と同様の効果を奏することができることに加え、膨張層93が、下側および上側横板21,23の裏面側全体にわたって連続して形成されているため、下側および上側横板21,23をより軽量化することができる。
(その他の実施形態)
なお、上述の実施形態は、本発明の例示であって、本発明はこの例に限定されるものではない。
例えば、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記各実施形態では、第1および第2縦板25,27に嵌合凹部61,61,…を形成して、この嵌合凹部61,61を下側および上側横板21,23の各リブ43,83と嵌合させたが、必ずしも第1および第2縦板25,27には嵌合凹部61,61を形成しなくてもよい。この場合、下側および上側横板21,23にそれぞれ2箇所設けた各リブ43,83間の凹条溝部31,71に第1および第2縦板25,27を配置する。そして、各リブ43,83に、第1および第2縦板25,27の上端縁部55,57および下端縁部51,53の長手方向(前後方向)両端を当接させることで、第1および第2縦板25,27の車両前後方向の移動を規制することができる。このとき、仕切板29は組み付けないようにするか、組み付ける場合には、第1および第2縦板25,27間に仕切板29が位置付けられるようにする。
また、上記各実施形態では、第1および第2縦板25,27の2つの縦板を下側横板21の両端に配置し、荷室9を区画しているが、第1および第2縦板25,27の配置の位置はこれには限定されず、下側横板21の任意の凹条溝部31に嵌合させて配置することができる。また、縦板の数もこれには限定されず、3つ以上の縦板によって、荷室9を区画してもよい。
また、上記各実施形態では、第1および第2縦板25,27の上に上側横板23を載置したが、この上側横板23を載置しなくてもよく、横板は下側横板21のみで構成されていてもよい。その場合、上方に開放された収納装置となる。
また、上記各実施形態では、第1および第2縦板25,27は、仕切板29の後方側にのみ設けたが、さらに、仕切板29の前方側の下側横板21上に設けてもよい。
また、仕切板29の車幅方向の長さは、下側横板21の車幅方向の長さと同一としたが、同一長さでなくてもよく、これより短くしてもよい。また、仕切板29を組み付けないようにしてもよい。
ここで、荷室9を区画する構造として、図8に示すように、仕切板29の車幅方向の長さを下側横板21の車幅方向の長さよりも短く形成し、この仕切板29を2つ用意して、これを第1および第2縦板25,27間に位置付けるとともに、第1および第2縦板25,27の前端および後端に組み付けてもよい。このように、第1および第2縦板25,27と仕切板29,29とによって、ボックス30を形成し、この仕切られた空間の形状に合った荷物を倒れたり動いたりしないように、保持して収納することもできる。また、これら第1および第2縦板25,27と、2枚の仕切板29,29とは、それぞれ別個に用意することなく、樹脂材、段ボール材等でボックス状に一体成形してもよい。このとき、これらの第1および第2縦板25,27の各側端縁部と仕切板29,29の各側端縁部とを端縁薄肉ヒンジ部(図示せず)を介して一対に連結するとともに、仕切板29,29の車幅方向中央に上下方向に延びる中間薄肉ヒンジ部(図示せず)を設けて、この中間薄肉ヒンジ部を介してボックス30の内側に仕切板29が折り畳まれるとともに、この折り畳まれた仕切板29を中間に挟持して、第1および第2縦板25,27が互いに重合するように折り畳むようにしてもよい。こうすることで、ボックス30を使用しないときには、ボックス30を折り畳んでコンパクトにすることができ、その置きスペースが狭くてよい。
さらに、下側および上側横板21,23と、第1および第2縦板25,27との大きさは、上記各実施形態に限定されることなく、任意に設定することができる。
また、上記各実施形態では、フロアプレート13の上に下側横板21を配置したが、フロアプレート13を設けず、直接下側横板21を荷室9床上に配置してもよい。
また、上記各実施形態では、下側および上側横板21,23には、それぞれ表裏面の双方にリブ43,83を形成したが、リブ43,83は表裏面の一方のみに形成するだけでもよく、さらには形成しなくてもよい。ただし、下側および上側横板21,23の剛性を向上させるためには、リブ43,83を形成した方が好ましい。
また、上記各実施形態では、下側および上側横板21,23をその凹状溝部31,71および凸条部33,73が車両前後方向に延びるように配置したが、車幅方向に延びるように配置してもよい。
以上説明したように、本発明は、車両の荷室に物品を収納する車両用収納装置について有用である。
本発明の実施形態1に係る車両用収納装置を備えた車両後部を示す縦断面図である。 車両用収納装置の一部を示す斜視図である。 縦板を示す斜視図である。 仕切板を示す斜視図である。 図4におけるV−V線断面図である。 図2におけるVI−VI線断面斜視図である。 本発明の実施形態2を示す図6相当図である。 他の実施形態の車両用収納装置を示す斜視図である。
符号の説明
1 車両用収納装置
3 車両
9 荷室
21 下側横板(横板)
23 上側横板(横板)
25 第1縦板(縦板)
27 第2縦板(縦板)
31,71 凹条溝部
31a,71a 底面部
33,73 凸条部
33a,73a 頂面部
35,75 側面部
37,77 裏面凸条部
39,79 裏面凹条溝部
41,81 側面部
43,83 リブ
51,53 下端縁部
55,57 上端縁部
91 スキン層
93 膨張層
95 ソリッド層

Claims (6)

  1. 凹条溝部と凸条部とが各々の側面部を共有して交互に平行に並設され、車両の荷室に水平状態に配置される樹脂製の横板と、
    上端縁部および下端縁部のうちの少なくとも下端縁部が上記横板の上記凹条溝部に取り外し可能に嵌合されて、上記横板に起立状態で組み付けられ、上記荷室を区画する複数の縦板とを備え、
    上記横板における上記凹条溝部の底面部は、表面に位置するスキン層と、内部に位置し、該スキン層に比べて樹脂密度の低い多数の空隙を有する膨張層とにより形成されている一方、
    上記横板における上記側面部は、上記膨張層に比べて樹脂密度の高いソリッド層により形成されていることを特徴とする車両用収納装置。
  2. 請求項1の車両用収納装置において、
    上記横板は、表面に凹条溝部と凸条部とが各々の側面部を共有して交互に平行に並設される一方、裏面に、上記凹条溝部に対応する裏面凸条部と、上記凸条部に対応する裏面凹条溝部とが各々の側面部を共有して交互に並設され、
    上記横板における上記凹条溝部の底面部および上記凸条部の頂面部が、表面に位置するスキン層と、内部に位置し、該スキン層に比べて樹脂密度の低い多数の空隙を有する膨張層とにより形成されていることを特徴とする車両用収納装置。
  3. 請求項1の車両用収納装置において、
    上記横板に、上記凹条溝部と上記凸条部との各々の側面部間を接続する複数のリブが、該凹条溝部および該凸条部と直交する方向に沿って一直線状に連続するように形成されていることを特徴とする車両用収納装置。
  4. 請求項2の車両用収納装置において、
    上記横板に、上記凹条溝部と上記裏面凹条溝部との各々の側面部間を接続する複数のリブが、該凹条溝部および該裏面凹条溝部と直交する方向に沿って一直線状に連続するように形成されていることを特徴とする車両用収納装置。
  5. 請求項3または4の車両用収納装置において、
    上記縦板の少なくとも下端縁部には、上記横板の上記リブと嵌合する嵌合凹部が形成されていることを特徴とする車両用収納装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項の車両用収納装置において、
    上記横板は、上記荷室に水平状態に配置される下側横板と、該下側横板の上方に水平状態に配置される上側横板とで構成されており、
    上記縦板は水平方向に互いに離間して配置される第1および第2縦板で構成され、上記第1および第2縦板の各下端縁部が上記下側横板の上記凹条溝部に嵌合されている一方、各上端縁部が上記上側横板の上記凹条溝部に嵌合されていることを特徴とする車両用収納装置。
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