JP2008022952A - 管路内の進行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な機構を用いて、管路内面との間に確実に係合力を得ることができ、スムーズに前進・後進を行うことができる進行装置を提供する。
【解決手段】先頭のセグメントを含む3つ以上の直列的に配列されるセグメントと、隣接するセグメント同士を伸縮自在に連結する伸縮連結手段5と、移動させるセグメントの管路内の係合力を残りのセグメントの係合力より小さくなるように係合力を変化させる係合力変化手段6とからなり、前記先頭のセグメントが、頭部と、胴部と、前記頭部を前記胴部に対して回動自在に連結するジョイント部25と、前記頭部を胴部に対し回動させる駆動ユニットとを備えており、その駆動ユニットが、頭部に設けられた磁石および胴部に設けられた電磁石により構成される管路内の進行装置A。
【選択図】図1

Description

本発明は管路内の進行装置に関する。さらに詳しくは、体腔内や配管内で遠隔操作により、あるいは自律的に進行/停止を行い、各種のセンサを患部や修理個所に搬送したり、治療薬などの薬剤や修理個所を補修する補修剤などを搬送して放出させたりするために用いる管路内の進行装置に関する。
特開2000−219134号公報 特開2004−359061号公報 特開平7−289504号公報 特開平5−344951号公報 特開2002−153419号公報
管路内の進行装置は、人の手が届かないところを進行することから、狭い管路内を上手に進行して目的地へ到達し、その目的地において予定されている作業あるいは仕事をしなければならない。
前記進行装置をどのように進行させるかについては、従来技術がいくつか存在する。そのような従来からの進行装置の個性は、管路内面との係合力をいかにして得るかにより特徴付けられる。従来の進行装置の進行方法として、進行装置に、部分的に管路内面との係合力が大きい支持部を作り、その支持部を足場として、係合力が小さい自由な部分を支持部に対して移動させる方法がある。
その方法の原理は、進行装置を管路内で往復運動させ、それにより生じる管路内面との係合力を、滑り止め部材により、前進方向より後進方向において大きくなるように調整することにある。その係合力の調整により、進行装置は所望の方向に滑りやすくなる。このように進行装置が滑りやすい方向に滑っている状態の連続が、あたかも管路内を進行しているように見えるのである。以下に、このような例を2つ挙げる。
特許文献1には、往復運動として、ベローズの圧縮伸張を用いた管内走行装置が記載されている。前記ベローズの前端と後端には、それぞれ前進方向を頂点とする円錐形状を呈する滑り止め部材が設けられている。その滑り止め部材は、前進方向では管内表面との係合力が低く、後進方向では高い。前記ベローズの内部に、空気あるいは水に正圧/負圧を交互に印加すると、ベローズが圧縮伸張する。その圧縮伸張による滑り止め部材の前進と後進における係合力の差が、進行装置を前進させる力となる。また、後進させる場合には前記円錐状の滑り止め部材の向きを頂点が後進方向に向くように反転させて行う。反転させる場合には、進行装置の停止中にベローズの空気を出し入れするチューブで進行装置を引張って滑り止め部材の向きを変える。
特許文献2に示す進行装置は、複数のセグメント間の距離を順番に拡げたり、狭めたりして、一種の往復運動を行っている。前記セグメントの側面には、往復運動と平行するように前進用および後進用の2種類の棒状のアームが取付けられている。図17aに示す進行装置100は前進(符号F)する際のアームの配置を示す概略図である。前進用のアーム101は前進側の端部をセグメントの側面に基端101aとなるように係止され、反対側の端部は自由端101bとして、進行装置の前進時には、外側に広げられる。一方、図17bには、進行装置100が後進(符号R)する際のアームの配置を示す。前記後進用のアーム102は、前進用アームと反対向きに取付けられ、後進時に、前進側の自由端102bを外側に広げる。このように前記アームは進行方向に向かうにつれ外側から内側に狭まるようなハの字状に形成されている。そのため、進行方向では管路内面との係合が少なく、反対方向には、ハの字の広がった部分が管路内面との係合力となる。
特許文献3には、前後にバルーンを備え、それらを伸縮自在のベローズで連結した自走部を備えたカプセル内視鏡装置が開示されている。自走部は、たとえば前側のバルーンを膨張させて十二指腸などの内壁に固定し、後ろ側のバルーンを収縮させてベローズを縮めることにより、後ろ側のバルーンを前進させることができる。ついで後ろ側のバルーンを膨張させて内壁に固定し、前側のバルーンを収縮させてベローズを伸ばすことにより、前側のバルーンを前進させることができる。そしてそれらの一連の工程を順次繰り返すことにより、間欠的に前進させることができる。また、前記一連の工程を逆の順序で行うことにより、自走部を後退させることもできる。
前記進行装置が目的地に到達した後、例えば、任意の視野方向にカメラを回動させて撮影をするものとして、特許文献4の装置がある。その装置の本体には、超音波モータにより振動する複数の振動子が設けられており、前記カメラは球状体に収納され、その球状体の内部で、振動子の振動により回動する。
特許文献5には、体腔内でカメラを搭載した回転体を回転させ、体腔の内壁面の状態を観察することができる内視鏡について開示している。前記回転体は略卵形状であり、カップ状のカプセル基体に収納されている。そのカプセル基体の内周面には、電磁コイルが配置されている。一方、前記回転体の外周には、磁石がその磁性をN−S−N−S・・のように交互になるように貼設されている。そのため、前記カプセル基体の電磁石に所定のパルス幅の電流を通電すると、パルスモータのように回転体をカプセル基体に対し回転させることができる。
特許文献1の進行装置では、前進から後進に移行する際に、チューブの手元側を引張ることにより進行装置自体を引張って、円錐状の滑り止め部材を反転させなければならない。そのような作業が手元操作により直接進行装置まで伝達できる環境ならば問題はないが、管路内の経路が複雑に入り組んでいるような場合には、手元からの操作力が進行装置まで伝達されにくい。
特許文献2の進行装置は、前進あるいは後進に応じて、対応するアームを開く。そのため、部品点数が増加し、構造が複雑化する。特許文献3のカプセル内視鏡装置の自走部は、バルーンやベローズの膨張/収縮の遠隔操作で前進も後退も行うことができる。しかしそれらのバルーンやベローズへの空気や液体の注入/排出に時間がかかる。
また、特許文献1、2の技術は、滑り止め部材の形状を、進行方向に沿うような流線形としている。そのような流線形とすることで、前進方向における係合力を低減させ、前進と後進における係合力の差を前進させる力として取り出している。進行装置と管路内表面との間に生じる係合力は、進行装置と管路内表面との間の「摩擦」あるいは進行装置と管路内面との形状による「引っ掛かり」によるものと考えられる。前記「摩擦」を高めるには、進行装置が管路内面を大きな力で押圧すればよい。また、「引っ掛かり」を大きくするには、進行装置から管路内面と係合する部分を大きく外側に突出させるとよい。これらを満たすことにより、係合力を大きくすることができ、前進と後進とで、係合力の差が大きくなる。
しかし、これでは特許文献3のように、管路内で、しっかりと「摩擦」および「引っ掛かり」を得ようとする分だけ、手間がかかる。そして、「摩擦および引っ掛かり、その後に伸縮させる」という1サイクルが長くなる。このように、確実に「摩擦」および「引っ掛かり」行うことと、進行の性能とは、相反する関係にある。
特許文献4では、カメラを回動させるのに、振動子を用いているが、構造が複雑である。また、特許文献5では、回転体の外周に電磁石を用いており、全体が大きくなってしまう。さらに、このものは、管路内で進行させたり後退させることができない。
そこで、本発明の進行装置は、簡易な機構を用いて、管路内面との間に確実に係合力を得ることができ、スムーズに前進・後進を行うことができる進行装置を提供すると共に、簡易な構造で管路内でも頭部の向きを変えることができる進行装置を提供することを技術課題としている。
本発明の管路内の進行装置の第1の態様(請求項1)は、先頭のセグメントを含む3つ以上の直列的に配列されるセグメントと、隣接するセグメント同士を伸縮自在に連結する伸縮連結手段と、移動させるセグメントの管路内の係合力を残りのセグメントの係合力より小さくなるように係合力を変化させる係合力変化手段とからなり、前記先頭のセグメントが、頭部と、胴部と、前記頭部を前記胴部に対して回動自在に連結するジョイント部と、前記頭部を胴部に対し回動させる駆動ユニットとを備えており、その駆動ユニットが、頭部に設けられた磁石および胴部に設けられた電磁石により構成されることを特徴とする。
このような進行装置は、前記頭部の磁石が進行方向の軸周りに等間隔に複数個配置されており、その頭部の磁石と同数の前記胴部の電磁石が、進行方向の軸心周りに等間隔に配置されているもの(請求項2)が好ましい。
また、前記セグメントが4個以上であり、少なくとも2箇所以上の隣接するセグメント間に渡され、そのセグメント同士を連結している伸縮連結手段が縮むと、外向きに突出するように屈曲して管路内面と係合する係合部材を備えたもの(請求項3)が好ましい。
さらに、前記セグメントが、先端、二番目、三番目および後端の4個のセグメントであり、前記係合部材が、先端のセグメントと二番目のセグメントとの間、および三番目のセグメントと後端のセグメントとの間にそれぞれ渡されているもの(請求項4)が好ましい。
また、前記先頭のセグメントの頭部が、略球状を呈しており、カメラ、洗浄ノズルあるいはタッチスイッチが搭載され、前記ジョイント部がユニバーサルジョイントであるもの(請求項5)が好ましい。
本発明の管路内の進行装置の第2の態様(請求項6)は、先頭のセグメントを含む3つ以上の直列的に配列されるセグメントと、隣接するセグメント同士を伸縮自在に連結する伸縮連結手段と、移動させるセグメントの管路内の係合力を残りのセグメントの係合力より小さくなるように係合力を変化させる係合力変化手段とからなり、前記先頭のセグメントが、頭部と、胴部と、前記頭部を前記胴部に対して回動自在に連結するジョイント部と、前記頭部を胴部に対し回動させる駆動ユニットとを備えており、その駆動ユニットが、頭部と胴部を連結するインナーケーブルと、頭部に設けられたインナーケーブル係止部と、胴部に設けられたモータ部とからなり、前記モータ部により、インナーケーブルを引取り、あるいは、送り出すことにより、前記頭部を胴部に対し回動させることを特徴とする。
このような進行装置は、前記インナーケーブル、頭部のインナーケーブル係止部および胴部のモータ部がそれぞれ、進行方向の軸周りに、等間隔に3つ以上配置されているもの(請求項7)が好ましい。
また、前記セグメントが4個以上であり、少なくとも2箇所以上の隣接するセグメント間に渡され、そのセグメント同士を連結している伸縮連結手段が縮むと、外向きに突出するように屈曲して管路内面と係合する係合部材を備えたもの(請求項8)が好ましい。
さらに、前記セグメントが、先端、二番目、三番目および後端の4個のセグメントであり、前記係合部材が、先端のセグメントと二番目のセグメントとの間、および三番目のセグメントと後端のセグメントとの間にそれぞれ渡されているもの(請求項9)が好ましい。
また、前記先頭のセグメントの頭部が、略球状を呈しており、カメラ、洗浄ノズルあるいはタッチスイッチが搭載され、前記ジョイント部が、胴部から延び、頭部を保持すると共に、その外周を覆う摺動部材であり、その摺動部材の内側に頭部が摺動自在に配置されているもの(請求項10)が好ましい。
本発明の管路内の進行装置(請求項1)は、セグメント同士の間隔を伸縮連結手段によって伸縮させる。その際、係合力調節手段により、いくつかのセグメントの管路内との係合力が残りのセグメントの係合力よりも小さくなるように調整されるので、前記いくつかのセグメントは前記残りのセグメントに対して、管路の進行方向に前進することができる。そして、目的地に着くと、先頭のセグメントの頭部を胴部の電磁石に通電することで、胴部に対して回動させることができる。そのため、目的の場所のさらに詳細な場所に頭部を誘導することができるので、目的地において正確な処置を施すことができる。
このような進行装置が、前記頭部の磁石が進行方向の軸周りに等間隔に複数個配置されており、その頭部の磁石と同数の前記胴部の電磁石が、進行方向の軸心周りに等間隔に配置されている場合(請求項2)は、頭部の回動動作が確実である。
また、前記セグメントが4個以上であり、少なくとも2箇所以上の隣接するセグメント間に渡され、そのセグメント同士を連結している伸縮連結手段が縮むと、外向きに突出するように屈曲して管路内面と係合する係合部材を備えた場合(請求項3、8)は、係合部材が連結されているセグメント間を伸縮連結手段により縮めると係合部材が外側に広がる。その広がった部分は、管路内面を押圧し、係合力が生じる。その係合力は係合部材が管路内面を押圧することにより得られる「摩擦」と、管路内面に広がることによる「引っ掛かり」である。少なくとも1つの係合部材が管路内面を押圧している状態であれば、他のセグメント間の伸縮連結手段を伸縮させて、係合により保持されているセグメントに対して、保持されていないセグメントを移動させることができる。次いで、他の係合部材に係合を任せると、今まで保持されていたセグメント間の伸縮連結手段を伸ばし、係合部材を伸ばして、新たに保持されているセグメントに対して移動させることができる。このような動作を繰り返すことにより、進行装置を前進あるいは後進させることができる。また、係合部材は管路内面との係合力の大きさに応じて、複数個とすることもできる。
さらに、前記セグメントが、先端、二番目、三番目および後端の4個のセグメントであり、前記係合部材が、先端のセグメントと二番目のセグメントとの間、および三番目のセグメントと後端のセグメントとの間にそれぞれ渡されている場合(請求項4、9)は、4つのセグメントと、2つの係合部材とからなる最小の構成であり、非常にコンパクトな進行装置である。
また、前記先頭のセグメントの頭部が、略球状を呈しており、カメラ、洗浄ノズルあるいはタッチスイッチが搭載され、前記ジョイント部がユニバーサルジョイントである場合(請求項5)は、頭部を容易にどの方向にも回動できるので、管路内の隅々まで確認し、処置を施すことができる。
本発明の第2の態様では(請求項6)、進行装置の進行方法に関して、前述の請求項1と同様な作用効果を有しており、インナーケーブルを用いて頭部を回動させることができるので、構造が簡単である。また、インナーケーブルを用いているので、頭部と胴部の距離が離れていても頭部を回動させることができる。
このような進行装置において、前記インナーケーブル、頭部のインナーケーブル係止部および胴部のモータ部がそれぞれ、進行方向の軸周りに、等間隔に3つ以上配置されている場合(請求項7)は、頭部の回動動作が確実である。
また、前記先頭のセグメントの頭部が、略球状を呈しており、カメラ、洗浄ノズルあるいはタッチスイッチが搭載され、前記ジョイント部が、胴部から延び、頭部を保持すると共に、その外周を覆う摺動部材であり、その摺動部材の内側に頭部が摺動自在に配置されている場合(請求項10)は、頭部を容易にどの方向にも回動できるので、管路内の隅々まで確認し、処置を施すことができる。
つぎに図面を参照しながら本発明の管路内の進行装置の実施形態を説明する。図1aおよび図1bは本発明の進行装置の概略を示す模式図、図2aは伸縮連結手段の一実施形態を示す側面断面図、図2bは図2aの分解斜面図、図3は係合部材を示す外略斜面図、図4aおよび図4bは係合部材が屈曲した様子を示す概略図、図5aおよび図5bはそれぞれ図1の進行装置が前進あるいは後進する様子を示す模式図、図6は他の進行方法を示す模式図、図7はさらに他の進行方法を示す模式図、図8は進行装置の実施形態を示す概略図、図9は第1セグメントの他の実施形態を示す一部断面側面図、図10aは図9のフレキシブルジョイントを示す一部斜面図、図10bは図10aのA矢視図、図11は図9の円盤部およびエンド部を示す概略側面図、図12は減速機の歯車の配置を示す図9の概略I−I線断図、図13はさらに他の第1セグメントを示す斜視図、図14aは、図13の部分断面側面図、図14bは磁石の配置を進行方向から見た模式図、図15aは第1セグメントと第2セグメントの接続部を示す一部断面側面図、図15bは第2セグメントと第3セグメントの接続部を示す一部断面側面図、図16aおよび図16bは第2セグメントおよび第3セグメントのそれぞれの伸縮部材の作動状態に基づく磁石の位置と位置センサの検出状態を示す模式図である。
まず、図1aに示す進行装置Aは、本発明の進行装置の基本の実施形態を示している。その進行装置Aは、4つのセグメントから形成されている。それぞれ左側から順に、第1セグメント(先端のセグメント)1、第2セグメント(二番目)2、第3セグメント(三番目)3および第4セグメント(後端)4である。これらセグメント間は直列に伸縮部材(伸縮連結手段)5、5、5によって伸縮自在に連結されている。また、第1セグメント1と第2セグメント2の間および第3セグメント3と第4セグメント4との間にはそれぞれ係合部材6、6が設けられている。さらに、前記第4セグメント4には前記伸縮部材5を伸縮させるための電力あるいは通信のための電線8が接続されている。また、前記第1セグメント1は、後述するカメラなどを回動自在に搭載する頭部20と、その頭部20あるいはその頭部に搭載されたカメラなどを首振り作動させるための駆動部を有する胴部21を備えている。前記駆動部には、電磁石あるいはインナーケーブルなどが用いられる。その駆動部については、後述する。
図1aに示す進行装置Aは全ての伸縮部材5、5、5が伸びた状態である。このとき、係合部材6、6も伸びた状態である。この状態から図1bに示すように第1セグメント1と第2セグメント2の間の伸縮部材5および第3セグメント3と第4セグメント4の間の伸縮部材5を縮めると、管路内と進行装置Aの係合力にほとんど左右されないで、両端のセグメント1、4を内側に引き付けることができる。なお、伸縮部材5および係合部材6により係合片変化手段が構成される。
それぞれのセグメント1、2、3および4の材質は、用いられる管路の内面に応じて選択されるが、特に管路が人間や動物などの体内である場合は、ステンレス、チタンあるいはセラミックなどの生体適合性のある材料で形成されるのが好ましく、とくにチタンを用いるのが好ましい。また、そのような生体適合性のある素材でコーティングしてセグメントの外被としてもよい。各々のセグメント間の間隔を伸縮させる伸縮部材5は、モータなどを用いることもできるし、磁石、ボイスコイルモータまたは水圧、油圧シリンダーなど同様な作用を奏するものであればよい。
前記第1セグメント1は、先端部分にタッチスイッチ、カメラ、洗浄ノズルあるいはエアを吹き出すノズルなどが設けられる。その第1セグメント1の内部には、治療薬などの薬剤や修理個所を補修する補修剤などが収納されており、タッチスイッチによりそれらを放出させたりする。そのタッチスイッチは、コントローラを有しており、管路内のデッドエンドを検出して、自動停止などを行う。
次に、図2aおよび図2bを用いてセグメント2、3、4および伸縮部材5の実施形態を示す。図2aおよび図2bでは、第2セグメント2、第3セグメント3およびそれらセグメント同士を連結している伸縮部材5を示している。それぞれのセグメントと伸縮部材は共通する箇所が多いので、第3セグメント3と、それに設けられている伸縮部材5を説明して、その他の部分の説明を省略する。前記第3セグメント3には、伸縮部材5と、その伸縮部材5を制御するドライバ10とが配置される。前記伸縮部材5はコ字状に折り曲げられた板状部材であるケーシング11の内側に配置されており、そのケーシング11の上面に、ドライバ10を備えた基板が取付けられている。また、その板状のドライバ10の一端には位置センサ12(磁気センサ)が取り付けられており、磁力を感知する部分がケーシング11の外周面から開口端を越えて外側に突出している。
前記伸縮部材5は、モータ13と、そのモータ13の軸に取付けられるオネジ14と、そのオネジ14と螺合してオネジ14の上を回転しながら軸方向(前進・後退方向)に移動するナット15とからなる。前記モータ13は、その後端部分でケーシング11の底面とボルトおよびナットからなる締結具16などを用いて固定される。その締結具16のボルトにはボールジョイントのソケット17が取付けられている。
また、前記ナット15には、その外周に嵌合させることができる円筒状の磁石18が被せられている。その円筒状の磁石18の中央付近は帯状にS極に着磁されている。その帯状のS極の左右には帯状にN極が着磁されている。前記ナット15の先端部分にはボールジョイントのソケット17が設けられ、前方の第2セグメント2のケーシング11の底面付近に取付けられたボール19をその内部に収納して回動自在に連結している。そのボールジョイントのボール19とソケット17の間には、オネジ14が回転した時にナット15が回転しないように摩擦抵抗を付している。
次に、前記伸縮部材5が作動する様子を説明する。まず、前記モータ13が作動する。すると、オネジ14が回転し、そのオネジ14に螺合しているナット15が回転しながら軸方向に移動する。そうすると、ボール19により前方の第2セグメント2が押される。また、前記円筒状の磁石18は、ナット15と共にオネジ14上を軸方向に移動するため、位置センサ12はその磁極の変化を捉え、伸縮部材5の作動の終了を検知する。
次に、係合部材6、6について説明する。それら係合部材6、6は共通するので、セグメント1、2間の係合部材6について説明して、セグメント3、4間の係合部材6の説明は省略する。図3に示す前記係合部材6は、平板状あるいは帯状の部材である。それら係合部材6は、第1セグメント1と第2セグメント2の間に、セグメントの外周端部に等間隔で4本設けられている。それら係合部材6の本数は、2〜8本であり、左右上下に均等に配置できるように4〜6本程度が好ましい。また、係合部材6の材質としては、例えば柔軟性と適度な剛性があり、人体への影響が少ないステンレス、好ましくはチタンあるいはチタン合金などの金属、ポリエチレン(PE)あるいはポリプロピレン(PP)などの合成樹脂が用いられる。
前記第1セグメント1と第2セグメント2の間の伸縮部材5が縮むと、係合部材6は、直線状態(図1a参照)から屈曲状態(図1b参照)に移行する。その屈曲した係合部材6の頂点付近が管路内を押圧し、あるいは引っ掛かり、管路内面との係合力を生む。また、前記係合部材6と管路内面との接触部分に、凹凸形状が形成されると、管路内面との摩擦を大きくすることができる。
前記係合部材6はその材質あるいは弾性を変化させることにより、屈曲の状態が変化する。そのような屈曲状態を示す例を図4aおよび図4bに示す。図4aに示す係合部材6は屈曲時に鋭角に湾曲する。そのため、柔らかい管路内では、大きく外側に突出して、管路内に引っ掛かり、大きな係合力を得ることができる。また、図4bの係合部材6は、屈曲時に鈍角に湾曲する。そのため、大きな表面積で管路内に接触しているので、管路内面との摩擦力を高め、大きな係合力を得ることができる。なお、係合部材6として板状のものを用いたが、棒状の部材、ヒンジあるいは網あるいは鎖などを用いることもできる。
前記電線8は、それぞれのセグメントのモータ13に電力を供給する電力線あるいはそれぞれのドライバ10同士を通信可能に連結する通信線である。また、電線8の図示しない末端にはコントローラが接続されており、前進・後進の命令を行うことができる。前記ドライバ10は他のセグメントおよび自身の位置センサ12より送られる検出値を元に、次に自身の伸縮部材5をどのように作動させるかをコントロールしている。
また、ドライバ10が伸縮部材5の伸縮量を変化させることができる機構を備えていると、係合力が足りないときは、大きく縮ませ、係合部材を外側に大きく突出させて、係合力を大きくすることができる。一方、係合力が充分に確保されている場合には、伸縮量を少なくして、素早く動作させることができる。
さらに、ドライバ10に、セグメントを移動させるトルクが所定量より少ないことを検知できる機構が備わっている場合、押される側のセグメントと押す側のセグメントが互いに反対向きに管路内を滑っているだけで、進行していないことを確認することができる。その場合は伸縮量を増やして、係合部材6を大きく突出させて、進行装置Aに大きな係合力を与えればよい。
このように形成された進行装置Aの進行する様子を図5を用いて説明する。図5には進行装置Aの進行方法M1を示す。図中では、セグメント同士が接している部分は伸縮部材5が縮んだ状態を示し、伸びたときのみ伸縮部材5を図示している。まず、全ての伸縮部材5が縮んでおり、係合部材6、6は屈曲して、管路内面と係合している。この状態をスタート状態(S1)とする。そのスタート状態(S1)から第1セグメント1と第2セグメント2の間に配置された伸縮部材5を伸ばして、セグメント1、2間を広げる工程(S2)がある。このとき、セグメント1、2間の係合部材6は直線状態となるが、セグメント3、4間の係合部材6が鋭角に屈曲した部分で管路内面と係合力を保持しているので、その係合部材6に対して第1セグメント1が管路内を図中の矢印F側(左側)に進行する。
なお、スタート状態(S1)としたが、次に示す工程S3の状態からスタートして、前進・後進をはじめてもよい。
次いで、第1セグメント1と第2セグメント2の間の伸縮部材5を縮ませて、第2セグメント2と第3セグメント3との間に配置される伸縮部材5を伸ばす工程(S3)がある。この工程S3では第2セグメント2は、第1セグメント1との間隔を縮め、かつ第3セグメント3との間隔を広げる。結果として、セグメント3、4間の係合部材6と管路内との係合力により第2セグメント2は、第1セグメント1側に引き寄せられる。その際、再びセグメント1、2間の係合部材6は屈曲された状態となり管路内面との間に係合力を生じさせている。次いで、第2セグメント2と第3セグメント3との間の伸縮部材5を縮ませて、第3セグメント3と第4セグメント4との間の伸縮部材5を伸ばす(S4)。最後に第3セグメント3と第4セグメント4との間に配置される伸縮部材5の間隔を縮めて、第4セグメント4を矢印F側に移動させて、第3セグメント3に向かって引き寄せる(S5)。この場合には、セグメント1、2間の係合部材6の管路内面との係合力の反作用として、第3および第4セグメント3、4が移動する。工程がS5まで終了したら、再びS1に戻る。このような繰り返しにより、この進行装置Aは、矢印F方向に管路内を進行する。
この進行装置Aを後退させるときは、図5bに示すように後端の第4セグメント4から順番に矢印R側に順次第1セグメント1まで、先ほどとは逆の手順でS1´からS2´、S3´、S4´、S5´と動作される。そしてS5´の動作が終了した後は、再びS1´から始めるという具合に工程を重ねることで進行装置Aは矢印R側に管路内を進行する。
図5に示す進行方法M1では、隣接するセグメント同士の伸縮する間隔は一定である。例えば、第1セグメント1と第2セグメント2との伸縮間隔L1(図5aのS2参照)と、第2セグメント2と第3セグメント3との伸縮間隔L2(図5aのS3参照)はほぼ同じである。すなわち、前記第2セグメント2が第1セグメント1をL1だけ前進させたら、その第1セグメント1に追従する第2セグメント2は、第3セグメント3との間隔をL2(≒L1)空けて、第1セグメント1に向けて前進する。その後に続く第3セグメント3および第4セグメント4も同様である。なお、伸縮間隔L1としては係合部材6が管路内面と所定の係合力を得るまで屈曲させるのに必要な伸縮間隔(ストローク)が必要である。
前記間隔L1の間に渡されている係合部材6の長さは、材質により弾性変形して多少の伸び縮みがあるが、ほぼ間隔L1と同じである。このように進行装置Aを進行方法M1で作動させると、各セグメントあるいは係合部材などがほとんど同じ動作を行うので、共通する部品が多くなる。そのため、修理や交換が容易である。また、進行・後退の動作が単純であるので、制御も容易である。
次に図6を用いて他の進行方法M2を説明する。図中の進行装置Aの上下には管路内の壁面Gを表している。また、係合部材6が直線の状態は図示せず、屈曲して管路内面と係合している様子のみを帯状部分で示している。例えば、図6の状態S2における第4セグメント4の上下から管路内面に向かって伸びる帯状部分は係合部材6が屈曲し、管路内面と係合している状態を表している。進行方法M2では、伸縮部材5、5の伸縮動作が、係合部材6の屈曲用と、進行装置の進行用(前進・後退)とに分けられる。すなわち、屈曲用の伸縮動作とは係合部材6が屈曲して管路内面との係合力を得る動作であり、作動用とは前記係合部材6による係合力が効いている管路内の部分を足場として装置を進行方向に進める動作である。例えば、係合部材6が渡されていない第2セグメント2と第3セグメント3の間の伸縮は、管路内の係合に寄与していない。そのため、この部分の伸縮動作を進行装置の進行のための動作に特化させる。すなわち、その部分の伸縮動作を大きくあるいは小さくすることで、装置が1サイクルで移動する距離を変化させることができる。このような伸縮を自在に大きくしたり、小さくしたりすることを、管路内と所定の係合力を得ることを目的としている屈曲用の伸縮動作で行うことは困難である。なお、管路内径が大きい場合には、係合部材6を管路内面で大きく外側に出っ張らせるために大きなストロークを必要とするが、その場合には係合力を得る屈曲用の伸縮動作においても進行装置の進行に寄与することになる。
図6に示す進行方法M2は、まず係合部材6、6を伸ばし、第1セグメント1および第4セグメント4をそれぞれ左右に広げている状態(スタート状態S1)から始まる。そのスタート状態S1から、まず第4セグメント4を第3セグメント3に引きつける(工程S2)。その工程S2により係合部材6は、屈曲して管路内面と接触し係合力を得る。次いで、第3セグメント3が前記係合力の効いた部分を足場として第1セグメント1および第2セグメント2をそれらセグメント間を伸ばしたままの状態で前進させる(工程S3)。その工程S3での第3セグメント3のストロークは、前記進行方法M1のように所定の伸縮間隔L1より長くあるいは短くすることができる。すなわち、1サイクルで大きな移動距離を稼ぎたいときにはストロークを長くすればよいし、確実に係合部材6を係合させた後に前進させたい場合には、ストロークを短くすればよい。このように、係合部材6の屈曲に必要なストロークL1と、装置の進行・後進動作に関わるストロークL2を装置の使用される条件に応じて設定することができる。
次いで、前記工程S3から第1セグメント1を第2セグメント2に引きつける(工程S4)。その工程S4では前後の2つの係合部材6、6により管路内面から係合力を得ている。その後、第3セグメント3と第4セグメント4との間の伸縮部材5を伸ばし、第4セグメント4を第3セグメント3から離す(工程S5)。次いで、第2セグメント2と第3セグメント3の間の伸縮部材5を縮ませ、第3セグメント3と第4セグメント4とを両方とも第2セグメント2に引きつける(工程S6)。この後、第1セグメント1を第2セグメント2から離し、再び初期状態S1に戻る。
図7には、進行装置Aの他の進行方法M3を示す。図7に示す進行方法M3は、前記進行方法M2の状態S6までは、同じ動作である。その状態S6の後、第4セグメント4を第3セグメント3に引きつける(状態S7)。その後、状態S2〜S7の順の作動を繰り返す。このように、状態S2〜S7のサイクルを繰り返して進行する。進行方法M2、M3共に6つの動作を1サイクルとして進行する。
前記図5の進行方法M1によれば、状態S1〜S5までの4つの動作で1サイクルが完了するので、動作が機敏である。しかし、全ての伸縮部材5、5、5のストロークが同じなので、管路内面の係合力の大きさ、あるいは1サイクルあたりの進行距離などを同時に設定しばければならない。また、進行方法M2によれば、状態S1、S6において係合部材6が管路内面と係合しない状態がある。そのため、垂直な壁面を登ることができない。さらに、進行方法M3によれば、状態S7において全部の伸縮手段5、5、5が縮んで4つのセグメントが1つに集まる状態がある。管路によってはこのように1つにまとまることができない場合もある。このようにそれぞれに一長一短があるので、使用される状況に応じて最適な進行方法を選択するのがよい。
上述した前進・後進は、腸内のような狭くて、弾力のある管路を進行する場合にも同じである。腸内では、進行装置は腸内の壁面により圧縮するように包み込まれる。そのように圧縮されている中でも、進行装置に局所的に腸内で突っ張って支える部分を設けることで、係合力の高い部分を生じさせ、前記支える部分に対して相対的に係合力の弱い部分が前進できる。
なお、この実施例では4つの駆動セグメントとからなるが、セグメントの個数を例えば5または10個直列に接続しても前述したような進行動作を行うことができる。この場合は、各工程毎に移動させるセグメント数を変化させることにより管路内との係合力を変化させることができるため、管路内部での係合力の変化に対応することができる。また、1つの進行装置内で、1工程で同時に複数のセグメントを移動させることもでき、さらに1工程で複数の進行箇所を設けることもできる。また各々のセグメントに管路内との係合力を大きくするための係合部材6を取り付けることもでき、その場合は、セグメントの係合力が増し、セグメントの個数や重量などを減少することができるため、より小さくて使い勝手のよい装置となる。
さらに、セグメントの動作が複雑になってくると、数種類のセグメントの動作パターンをあらかじめ記憶媒体などに記憶させて、管路内の状況や、進行速度などの必要に応じて、前記パターンを実行できる制御装置が備わっていると、さらに様々な管路内に対応することができる。このようにすると、前述したように各々のセグメントの管路内との係合力がほぼ等しくなくとも、各々のセグメントの係合力を前記記憶媒体などに記憶させておくことにより、制御部でこの進行装置が確実に作動ができるように制御することもできる。また、この記憶媒体には、前回の進行データなども記憶させてそれを再現することもできる。
次に、図8に示す進行装置Bを説明する。その進行装置Bは前述した進行装置Aと共通する分が多いので共通する部分には同じ符号を付してその説明を省略する。前記進行装置Bは、先端から頭部(カメラ部)20および胴部(スベイル部)21を有する第1セグメント1と、その第1セグメント1に続く第2セグメント22と、その第2セグメント22に続く第3セグメント23と、後端の第4セグメント24とからなる。また、頭部20と胴部21の間にはジョイント部25が配置され、それにより頭部20に搭載されたカメラあるいは頭部自体が傾動し、視野を変えることができる。
前記カメラ部20は、先端部分にカメラが収納されている。なお、前述した進行装置Aの場合と同様に、カメラの他にタッチスイッチ、洗浄ノズルあるいはエアノズルを収納することもできる。そのカメラ部20は、胴部21の前方に配置されている。その胴部21は頭部20と3本の伸縮自在なネジ軸21aにより連結されている。それらネジ軸21aは略筒状の胴部21の中心軸まわりに等間隔で配置されている。それらネジ軸21aはネジの回転により軸方向に移動自在である。そして、それらネジ軸21a、21a、21aの先端は、カメラ部20の後端とそれぞれボールジョイント25、25、25(ジョイント部)を介して連結されている(図中では2つ)。一方、3本のネジ軸21aの後端部分は、それぞれ3つのモータ21bに連結されている。そのモータ21bはネジ軸21aと噛み合うナット部材21c(メネジ)を回転させ、ネジ軸21aを胴部21から突出させたり、収納したりすることができる。前記3つのモータ21bにより3本のネジ軸21aの突出長さをそれぞれ変化させることにより、管路内の所望の方向に頭部20を傾動させることができる。なお、本進行装置Bの前記ネジ軸21a、メネジ21cおよびモータ21bは駆動部26(駆動ユニット)である。
図9に第1セグメント1のさらに他の実施例を示す。図9に示す第1セグメント1aは前述した第1セグメント1と共通する分が多いので、共通する部分には同じ符号を付して、その説明を省略する。第1セグメント1の先端には、半球状で透明な合成樹脂などで成形されたドーム部25d(ジョイント部)が設けられている。そのドーム部25dの内周面に摺動自在に球状のカメラ支持部20が収納されている。
そのカメラ支持部20は、例えば、ステンレス、チタンあるいは生体適合性のある金属で形成されている。本実施例では、前記球状のカメラ支持部20は、中央付近で2つの半球状の部材20a(前方のもの)、20b(後方のもの)に別れている。前方の球状部20aは、前面の球形の面でドーム部25dの内面と摺動自在に配置されている。また、背面の垂直な面の側には、内側に向けて窪んだ部分があり、その窪んだ部分にカメラ本体27が収納されている。そして、前記カメラ本体27の後方から円盤板28(図11参照)が取付られ前記窪みが塞がれる。その円盤板28には、その外周付近に等間隔に3つの孔28a、28a、28aが形成されており、それら3つの孔28aから、外向きにスリット28b、28b、28bが形成され、孔28aの内部と外部とを連通している。その円盤板28は前方の半球状の部材20aと後方の半球状の部材20bのそれぞれの垂直な面に挟まれるように配置される。
後方の半球状の部分20bの球形状の表面は、後述する胴部21と接している。そのため、球状のカメラ部20はドーム部25aの内面と、胴部21側とで挟まれるように、かつ、摺動するように配置されている。
前記駆動部26に設けられるモータ21bからの回転運動は、減速機21d(図12参照)を介してメネジ21cに伝達される。そして、そのメネジ21cの回転によりネジ軸21aが前後に移動する。そのネジ軸21aの先端には、インナーケーブル21eが係止されており、1つあるいは2つのインナーケーブル21eが押し出されると、残りのインナーケーブル21eが引き込まれる。なお、インナーケーブル21eは、プルケーブルを用いても、プッシュプルケーブルを用いてもよい。
図12に示すように、前記胴部21の3つのモータ21bの軸は減速機21d、21d、21dにより所定の回転数が得られるように配置されている。その減速機21dは、モータ21bに直結された歯車Z1からそのZ1より少し大径の歯車Z2、その歯車Z2より小径の歯車Z3、その歯車Z3より大径の歯車Z4、その歯車Z4より小径の歯車Z5そして、その歯車Z5より大径の歯車Z6(メネジ21c)まで伝達され、順次、減速される。さらに、減速機21dの歯車Z1と同軸で反対側の端部には円盤状の磁石21iが取り付けられている。その磁石21iは円盤状で、直径で区切った片側をN極とし、もう片方をS極としている。そして、その磁石21iのN極あるいはS極のどちらかに偏った位置に対向するようにホールIC21gが配置されている。そのホールIC21gには、前記磁石21iが回転するたびに、磁石21iのN極とS極が交互に通過する。前記ホールIC21gは、その磁性の変化を検出し、歯車Z1の回転量を計測している。これにより、後述するインナーケーブル21eの押し引きされる量がわかる。
前記胴部21のネジ軸21aの先端から延びるインナーケーブル21eの先端には、先端に球状の部分を有するエンド部21f(図11参照)が固着されている。そのエンド部材21fは、先端の球状の部分と、その球状の部分から少しくびれて後方に延びる部分とからなり、その後方の部分でインナーケーブル21eの端部をカシメて係止する。前記インナーケーブル21eは円盤板28のスリット28bから通され、前記エンド部21fの球状の部分を円盤板28の孔28aに引っ掛けて固着される。図9に戻って、前記頭部20は、インナーケーブル21eが押し引きされることにより、ドーム部25d内で摺動し、回動する。
図9に戻って、前記胴部21の後方には、フレキシブルジョイント29が連結されている。そのフレキシブルジョイント29の後方には、尾部30が連結されている。前記フレキシブルジョイント29は、複数の環状の部材29a、29a・・から構成されている(図10a参照)。それら環状の部材29a同士は、一対の支点29bにより回動自在に連結されている。それら管状の部材29aは、一対の支点29b、29bを約60度づつずらしながら直列に連結されている(図10b参照)。そのため、フレキシブルジョイント29の全体を所望の方向に滑らかな湾曲させることができる。前記複数の環状の部材29aは断面六角形状などの多角形状でも良い。
図9に示す前記尾部30には、胴部21に設けられているのとほぼ同様な駆動部26が設けられている。そのため、同じ部分には同じ符号を付してその説明を省略する。前記尾部30から前方に向かって3本のインナーケーブル30a、30a、30aが軸周りに等間隔で配置されている。そのインナーケーブル30aはフレキシブルジョイント29の内側を通り、胴部21の後端に係止される。尾部30のインナーケーブル30aの先端にはニップルエンド30bが形成されており、胴部21の後端に形成されたケーブル係止部21hに係止される。また、フレキシブルジョイント29の管状の部材29aにはインナーケーブル30aを挿通するケーブルガイド29cが設けられている(図10b参照)。このように構成されているため、インナーケーブル30aを押し引きすると、フレキシブルジョイント29を所望の方向に湾曲させることができる。
前記フレキシブルジョイント29は環状の部材29aの個数を変えることで、長さを変化させることができる。また、インナーケーブル30aを用いているので、湾曲した形状でも力を伝達することができる。
また、図13に、第1セグメント1のさらに他の実施例を示す。図13に示す第1セグメント1bも前述した第1セグメント1、1aとほぼ同様であるので、同じ部分には同じ符号を付してその説明を省略する。前記第1セグメント1bは、球状の頭部20が胴部21とユニバーサルジョイント25(ジョイント部)により回動自在に連結されている。また、前記頭部20には、後述するように3つの磁石20c、20c、20cが設けられており、前記胴部21には、頭部20の磁石20cと対応するように3つの電磁石21k、21k、21kを備えている。それら磁石20cと電磁石21kとで駆動部26を構成しており、その駆動部26により頭部20が胴部21に対して回動する。なお、磁石20cの個数は3個以上が好ましく、個数が多いと頭部20の微調整をすることができる。そして、電磁石21kの個数も3個以上が好ましい。なお、前記磁石21kの個数と、電磁石21kの個数は同数が好ましい。
前記ユニバーサルジョイント25は、前記胴部21の前方から突出している一対のボス部25a、25aと、そのボス部25a、25aにより枢支されるリング状の部材25bとからなる。そして、前記一対のボス部25a、25aを結ぶ軸線上に、リング状の部材25bの中心が配置されている。そのリング状の部材25bには、一対の枢支部25cが形成されており、その枢支部25c、25cを結ぶ軸線は、頭部20の中心を通り、ボス部25a、25aを結ぶ軸線と直行して、頭部20を回動自在に枢支している。
図14に示すように前記頭部20の磁石20cは、球状の頭部20の軸心周りに、カメラ本体27を囲むように、放射状に等間隔で(図14b参照)配置されている。本実施例では、磁石20cが3個であるので、正面から見て(図14b)120度の間隔で配置されている。前記頭部20の先端にはカメラ本体27が挿入され、そのまま固定される。また、頭部20の磁石20cおよびカメラ本体27との反対側には、ウェイト20dが配置されており、球状の頭部20の前後のバランスを取っている。さらに、頭部20の後方の球状の表面には、複数の凹部20e、20e、20e(図中では3つ)が、形成されている。
また、胴部21に設けられた電磁石21kは前述したモータ21bと同じように3つの電磁石21k、21k、21kが進行方向の軸周りに等間隔で配置されている。また、胴部21の前方には頭部20に向かって付勢されているディテントボール31が設けられており、前述した頭部20の凹部20eと係合する。それにより頭部20の位置決めが容易になる。前記ディテントボール31は胴部21の軸方向に挿入されるディテント軸31aと、そのディテント軸31aの周囲に配置されるコイルバネ31bとからなる。そのコイルバネ31bの前端はディテント軸31aの前方の段部に係止される。一方、後端は胴部21に係止され、ディテント軸31aを前方に付勢している。
前記頭部20は胴部21の電磁石21kの磁力により、頭部20の磁石20cと引き合ったり、反発したりすることにより、カメラ本体27を引き合う電磁石21kの方向に傾けることができる。このとき、2個の電磁石21k、21kを同時に励起することにより、それらの電磁石21kの間の方向に傾けることもできる。
次に、図15aを用いて第2セグメント22を説明する。なお、第4セグメント24については、第2セグメント22と同様であるので、その説明を省略する。また、前記第2セグメント22の伸縮部材5の構造については図2で説明したのと同様であり、その伸縮部材5の伸縮に応じて係合部材6が作動する様子は図3で説明したとおりである。また、第2セグメント22の伸縮部材5に配置されている磁石18は、進行装置A(図2参照)のような筒状に形成されておらず、板状の磁石部材がボール19に連結されており、オネジ14の移動によりドライバ10とケーシング11の間をスライドするように配置されている。また、図2では1つのモータ13によりオネジ14を回転させているが、図15の実施形態では、3つのモータ13、13、13をオネジ14の回りに配置し、3つのモータ13のモータ軸のそれぞれに設けられたギア13aにより、中心のギア14aを回転させている。その中心のギア14aの中央の開口には、オネジ14と螺合するナット部が形成されており、中心のギア14aの回転によりオネジ14がケーシング11から押し出されたり、引き込まれたりする。このように3つのギア13aにより、オネジ14を軸方向に移動自在にしているので、オネジ14の回転が安定する。
図8の進行装置Bでは、第2セグメント22および第4セグメント24は、進行装置Bが管路内で係合力を得るのに用いられる部分である。そのため、十分な係合力が得られれば、前進あるいは後退のための過度のストロークは必要ない。すなわち、進行装置Bは進行方法M2(図6参照)、M3(図7参照)により進行するので、進行する管路内の内径あるいは進行に必要とされる摩擦力を得るのに十分な係合部材6の屈曲が得られればよく、前方の第1セグメント1との間の伸縮部材5の伸縮する間隔は、管路の内径が小さい場合には小さくするとよい。
次に図15bを用いて前記第3セグメント23を説明する。第3セグメント23は図2の第3セグメント3とほぼ同様であるので、同じ部分の説明は省略する。図15bの第3セグメント23は、主に進行装置Bを前進させるための部分である。そのため、図1で説明した第3セグメント3の伸縮部材5が一度に伸縮する距離より大きなストローク幅を得るように構成することができる。また、磁石18の部分は前述した第2セグメント22と同様である。
次に図16を用いて前記第2セグメント22と第3セグメント23の位置センサ12の磁性の検出について説明する。前述したように、前記2つのセグメント22、23では、それぞれの伸縮部材5のストロークが異なる。そのため、ストロークが小さい場合には、位置センサ12が確実に磁石18の磁性を検出するようにしなけえればならない。一方、ストロークが長い場合には、位置センサ12のホール素子の配置される間隔よりストロークの間隔の方が長い場合があるので、ストロークの終わりを検出しやすいように磁石18上の磁性の配置に工夫が必要である。図15に示すように、前記位置センサ12はの二つの素子12aおよび12bとからなる。それら素子12a、12bは磁性の変化を検出してON、OFFし、その検出パターンにより伸縮部材5の作動状態が確認される。前記素子12a、12bが例えば磁性SからNあるいはNからSの変化を検出すると、その変化の毎にドライバ10に送信する信号をONからOFFあるいはOFFからONへと切り替える。なお、素子12aが進行方向の前方に配置され、素子12bが後方に配置されている。また、図16の左方の図は位置センサ12と磁石18とが作動する様子を示し、矢印が指す右方の図は、それぞれの作動状態における素子12a、12bのON・OFFの検出結果をまとめたものである。
図16aは第3セグメント23の磁石18および位置センサ12を示している。前記第3セグメント23の磁石18は中央部に幅広に磁性Nに着磁され、その磁性Nの両端部分が磁性Sに着磁されている。前記磁性Nに着磁された部分は素子12aと素子12bが配置されている間隔より大きくなるように着磁されている。まず、第3セグメント23の伸縮部材5が縮んでいる状態(図16aのP1)では、素子12aがOFFで、素子12bがONを検出している。伸縮部材5が伸びると素子12aが磁性SからNに着磁された部分に配置されるので、その磁性の変化により素子12aはONとなる(図16aのP2)。次いで、さらに伸縮部材5が伸びると、後方の素子12bが磁性SからNへの変化を検出することによりOFFに切り替わる(図16aのP3)。伸縮部材5が縮む場合は前述したのと逆の手順により素子12aはOFF、素子12bはOFFとなる。
図16bには第2セグメント22および第4セグメント24の磁石18および位置センサ12を示している。それら第2セグメント22および第4セグメント24はストロークの幅が狭いので、磁石に着磁されている磁性は左右でNとSに隔てられている。まず、伸縮部材5が縮んでいる場合では、両方の素子12a、12b共にOFFの状態である(図16bのP´1)。そこから伸縮部材5が伸びると、最初に後の素子12bが磁性の変化を検出してOFFからONに切り替わる(図16bのP´2)。次いで、さらい伸縮部材5が伸びて末端まで到達すると、前方の素子12aの磁性が変化し、信号がONとなる(図16bのP´3)。このように、ストロークの距離が短いので、2つの素子12a、12bの磁性の変化によりストロークの末端を検出している。
図1aおよび図1bは本発明の進行装置の概略を示す模式図である。 図2aは伸縮連結手段の一実施形態を示す側面断面図、図2bは図2aの分解斜面図である。 図3は係合部材を示す外略斜面図である。 図4aおよび図4bは係合部材が屈曲した様子を示す概略図である。 図5aおよび図5bはそれぞれ図1の進行装置が前進あるいは後進する様子を示す模式図である。 図6は他の進行方法を示す模式図である。 図7はさらに他の進行方法を示す模式図である。 図8は進行装置の実施形態を示す概略図である。 図9は第1セグメントの他の実施例を示す一部断面側面図である。 図10aは図9のフレキシブジョイントを示す一部斜面図、図10bは図10aのA矢視図である。 図11は図9の円盤部およびエンド部を示す概略側面図である。 図12は減速機の歯車の配置を示す図10の概略I−I線断図である。 図13はさらに他の第1セグメントを示す斜視図である。 図14aは、図13の部分断面側面図、図14bは磁石の配置を進行方向から見た模式図である。 図15aは第1セグメントと第2セグメントの接続部を示す一部側面断面図、および図15bは第2セグメントと第3セグメントの接続部を示す一部断面側面図である。 図16aおよび図16bは第2セグメントおよび第3セグメントのそれぞれの伸縮部材の作動状態に基づく磁石の位置と位置センサの検出状態を示す模式図である。 図17aおよび図17bは従来技術を示す模式図である。
符号の説明
1 第1セグメント
2 第2セグメント
3 第3セグメント
4 第4セグメント
5 伸縮部材
6 係合部材
8 電線
10 ドライバ
11 ケーシング
12 位置センサ
12a 素子
12b 素子
13 モータ
14 オネジ
15 ナット
16 締結具
17 ソケット
18 磁石
19 ボール
20 頭部(カメラ支持部)
20a 半球状の部材
20b 半球状の部材
20c 磁石
20d ウェイト
20e 凹部
21 胴部(スベイル部)
21a ネジ軸
21b モータ
21c メネジ
21d 減速機
21e インナーケーブル
21f エンド部
21g ホールIC
21h ケーブル係止部
21i 磁石(ホールIC)
21k 電磁石
22 第2セグメント
23 第3セグメント
24 第4セグメント
25 ジョイント部
25a ボス部
25b 環状の部材
25c 枢支部
25d ドーム部
26 駆動部
27 カメラ本体
28 円盤板
28a 孔
28b スリット
29 フレキシブルジョイント
29a 環状の部材
29b 支点
29c ケーブルガイド
30 尾部
31 ディテントボール
30a インナーケーブル
30b ニップルエンド
31a ディテント軸
31b コイルバネ
A 進行装置
B 進行装置
F 前進
R 後進
M1 進行方法
M2 進行方法
M3 進行方法

Claims (10)

  1. 先頭のセグメントを含む3つ以上の直列的に配列されるセグメントと、
    隣接するセグメント同士を伸縮自在に連結する伸縮連結手段と、
    移動させるセグメントの管路内の係合力を残りのセグメントの係合力より小さくなるように係合力を変化させる係合力変化手段とからなり、
    前記先頭のセグメントが、頭部と、胴部と、前記頭部を前記胴部に対して回動自在に連結するジョイント部と、前記頭部を胴部に対し回動させる駆動ユニットとを備えており、
    その駆動ユニットが、頭部に設けられた磁石および胴部に設けられた電磁石により構成される管路内の進行装置。
  2. 前記頭部の磁石が進行方向の軸周りに等間隔に複数個配置されており、その頭部の磁石と同数の前記胴部の電磁石が、進行方向の軸周りに等間隔に配置されている請求項1記載の管路内の進行装置。
  3. 前記セグメントが4個以上であり、
    少なくとも2箇所以上の隣接するセグメント間に渡され、そのセグメント同士を連結している伸縮連結手段が縮むと、外向きに突出するように屈曲して管路内面と係合する係合部材を備えた請求項1または2記載の管路内の進行装置。
  4. 前記セグメントが、先端、二番目、三番目および後端の4個のセグメントであり、
    前記係合部材が、先端のセグメントと二番目のセグメントとの間、および三番目のセグメントと後端のセグメントとの間にそれぞれ渡されている請求項3記載の管路内の進行装置。
  5. 前記先頭のセグメントの頭部が、略球状を呈しており、カメラ、洗浄ノズルあるいはタッチスイッチが搭載され、
    前記ジョイント部がユニバーサルジョイントである請求項1、2、3または4記載の管路内の進行装置。
  6. 先頭のセグメントを含む3つ以上の直列的に配列されるセグメントと、
    隣接するセグメント同士を伸縮自在に連結する伸縮連結手段と、
    移動させるセグメントの管路内の係合力を残りのセグメントの係合力より小さくなるように係合力を変化させる係合力変化手段とからなり、
    前記先頭のセグメントが、頭部と、胴部と、前記頭部を前記胴部に対して回動自在に連結するジョイント部と、前記頭部を胴部に対し回動させる駆動ユニットとを備えており、
    その駆動ユニットが、頭部と胴部を連結するインナーケーブルと、頭部に設けられたインナーケーブル係止部と、胴部に設けられたモータ部とからなり、前記モータ部により、インナーケーブルを引取り、あるいは、送り出すことにより、前記頭部を胴部に対し回動させる管路内の進行装置。
  7. 前記インナーケーブル、頭部のインナーケーブル係止部および胴部のモータ部がそれぞれ、進行方向の軸周りに、等間隔に3つ以上配置されている請求項6記載の管路内の進行装置。
  8. 前記セグメントが4個以上であり、
    少なくとも2箇所以上の隣接するセグメント間に渡され、そのセグメント同士を連結している伸縮連結手段が縮むと、外向きに突出するように屈曲して管路内面と係合する係合部材を備えた請求項6または7記載の管路内の進行装置。
  9. 前記セグメントが、先端、二番目、三番目および後端の4個のセグメントであり、
    前記係合部材が、先端のセグメントと二番目のセグメントとの間、および三番目のセグメントと後端のセグメントとの間にそれぞれ渡されている請求項8記載の進行装置。
  10. 前記先頭のセグメントの頭部が、略球状を呈しており、カメラ、洗浄ノズルあるいはタッチスイッチが搭載され、
    前記ジョイント部が、胴部から延び、頭部を保持すると共に、その外周を覆う摺動部材であり、その摺動部材の内側に頭部が摺動自在に配置されている請求項6、7、8または9記載の管路内の進行装置。
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