JP2008022623A - 電源装置およびそれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

電源装置およびそれを搭載した画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 出力電圧特性の精度を向上させることにより、出力電圧に重畳するリップル電圧を低減し、画像品質の低下を防ぐことを可能とした電源装置を安価な構成にて提供する。
【解決手段】 クロックにより駆動されるスイッチング電源手段の出力電圧を設定する手段と、検出する手段と、この大小関係を比較する手段に応じてスイッチング電源手段への伝達を制御するゲート手段とから成り、電圧設定手段の出力に応じてスイッチング電源手段の出力電圧又は出力電流を制御する第一の制御ループを備えた電源装置において、第一の制御ループの制御信号レベル検出手段と、レベル検出手段の出力に応じて第一の制御ループの制御動作領域を判定する手段の判定結果に応じて、クロックを変調するPWM変調手段と、から成り、第一の制御ループの制御動作領域に応じてクロックのデューティ比を変更する第二の制御ループ制御を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源装置、特には、それを搭載した画像形成装置に関するものである。
図10は、本発明に関わる、電子写真プロセスを用いた画像形成装置を示す概略の構成図であり、カラーレーザビームプリンタの構成例を示している。図10に示したカラーレーザビームプリンタは、外部装置147と接続可能なカラーレーザビーム本体(以下、本体と記す)101を有している。また、本体101の下段には、転写材としての記録紙150を収納するカセットデッキ102が備えられている。
本体101の内部には、カセットデッキ102内の記録紙150の有無を検知するカセットデッキ紙有無センサ103、カセットデッキ102から記録紙150を繰り出すピックアップローラ104が設けられている。ピックアップローラ104によって繰り出された記録紙150を搬送する給紙ローラ105、給紙ローラ105と対をなし、記録紙150の重送を防止するリタードローラ106が設けられている。そして、給紙ローラ105の下流には記録紙150を同期搬送するレジストローラ対107、レジストローラ対107への記録紙150の搬送状態を検知するレジ前センサ108が設けられている。また、レジストローラ対107の下流には静電吸着搬送転写ベルト(以下ETBと記す)109が配設されている。また、本体101は、4色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBK)分のプロセスカートリッジ110Y、110M、110C、110BKとレーザスキャナ120Y、120M、120C、120BKからなる画像形成部を有している。この画像形成部によって形成された画像が転写ローラ130Y、130M、130C、130BKによってETB109上に順次重ね合わされることにより、カラー画像が形成され、記録紙150上に転写搬送される。さらに、画像形成部の下流には記録紙150上に形成されたトナー像を加熱定着する定着装置140が設けられている。定着装置140は、内部に加熱用のヒータ140aを備えた定着ローラ140b、加圧ローラ140c、定着ローラ140bから記録紙150を搬送するための定着排紙ローラ対140dから構成されている。さらに、定着装置140の下流には排紙部の搬送状態を検知する排紙センサ141、記録の完了した記録紙150を積載する積載トレイ142が設けられている。
また、各レーザスキャナ120は、外部装置147から送出される各画像信号に基づいて変調されたレーザ光を発光するレーザユニット121を有している。また、各レーザスキャナ120は、レーザユニット121からのレーザ光を後述する各感光ドラム111上に走査するためのポリゴンミラー122とスキャナモータ123、結像レンズ群124から構成されている。
そして、各プロセスカートリッジ110は、公知の電子写真プロセスに必要な感光ドラム111、帯電ローラ112、現像ローラ113、トナー格納容器114を備えており、本体101に対して着脱可能に構成されている。
さらに、本体101は、制御装置として、エンジンコントローラ143およびビデオコントローラ145を有している。このエンジンコントローラ143およびビデオコントローラ145は、インターフェース146により互いに接続されている。エンジンコントローラ143は、RAM144a、ROM144b、タイマ144c、デジタル入出力ポート144d、D/Aポート144eを具備したMPU(マイクロコンピュータ)144、および各種入出力制御回路(不図示)等により構成されている。そして、レーザスキャナ120、プロセスカートリッジ110および定着装置140における電子写真プロセスの制御、本体101内の記録紙150の搬送制御等を行っている。
ビデオコントローラ145は、パーソナルコンピュータ等の外部装置147と汎用のインターフェース148で接続されている。そして、この汎用インターフェース148から送出される画像情報をビットマップデータに展開し、画像形成用の画像信号としてエンジンコントローラ143へ送出している。
また、本体101は高圧電源149を有している。この高圧電源149は、各帯電ローラ112、現像ローラ113、および転写ローラ130に対応した高圧バイアスを出力可能な帯電高圧電源149a、現像高圧電源149b、および転写高圧電源149cから構成されている。
以上のように、電子写真プロセスを用いた画像形成装置では、高圧バイアスを生成する高圧電源149を設け、一連の電子写真プロセスの各工程で用いている。
図11は、この高圧電源149を構成する、従来の高圧バイアス回路の制御方法の一例を示すブロック図である。A/D変換器201は、エンジンコントローラ143内に設けられており、入力されるアナログ信号に基づいた所望の演算に従って、パルス幅変調されたPWM信号を出力する。スイッチング素子203は、A/D変換器201から送出されるPWM信号に応じて、スイッチング動作を行う。また、装置内で生成され供給される直流電源電圧V1が抵抗10を介して昇圧素子204に接続されている。昇圧素子204は、スイッチング素子203のスイッチング動作に応じて入力される交流信号を増幅する。ここで、電解コンデンサ11は昇圧素子204へ印加される電圧を一定とするためのデカップリングコンデンサである。平滑素子205は、昇圧素子204からの増幅交流信号を平滑し、出力端子3へ増幅された直流高電圧、すなわち高圧バイアスを出力する。出力検出素子206は、出力端子3から出力される電圧、あるいは電流などの出力情報を検出する。また、誤差増幅器202は、出力検出素子206からの検出信号と、画像形成装置内の制御手段(不図示)によって設定される出力調整信号2との電位差を増幅した誤差増幅信号をA/D変換器201へ送出する。以上の構成において、A/D変換器201から出力されるPWM信号のデューティ比により、高圧バイアスが制御される。
しかしながら、この高圧バイアス回路を構成するためには、A/D変換器201に対して、例えば1%刻みでPWM信号のデューティ比を細かく可変して生成する機能が求められ、高価な高周波回路が必要となる。このような場合、高周波駆動する専用のCPUなどが必要となる。また、A/D変換器201をゲートアレーで構成した場合でも、多くのゲート数が必要となり、専用のゲートアレーが必要となる。そのため、その開発に多くの時間や工数を要してしまう。以上のように、図11に示す高圧バイアス回路は、コストアップの要因を多く有している。
以上の課題を解決する高圧バイアス回路の制御方法の他の一例を、図12に示すブロック図にて説明する。図12において、図11と同様のブロック、素子に関しては同じ番号で示し、説明を省略する。クロック発生器208は、あらかじめ定められた固定周波数と固定デューティ比から成るクロックパルスを送出する。また、スイッチング素子203は、入力される信号に応じてスイッチング動作を行い、後述するゲート素子209を介して、クロック発生器208と接続されている。比較器207は、出力検出素子206からの検出信号と、出力調整信号2との電位差を比較する。そして、ゲート素子209は、比較器207の出力状態に応じて、クロック発生器208から送出されるクロック信号を断続してスイッチング素子203へ伝達する。以上の構成において、昇圧素子204に印加される直流電源電圧V1は一定の電圧である一方で、スイッチング素子203を駆動するクロック信号の伝達は、ゲート素子209が担っており、比較器207の出力状態に依存している。従って、結果として出力検出素子206からの検出信号と、出力調整信号2とが等しくなるように高圧バイアスが制御される。
図13に高圧バイアス回路の各部信号動作を表すタイミングチャートを示す。図13において、SENSEは出力検出素子206からの検出信号、CONTは出力調整信号2、COMP OUTは比較器207の出力信号を表している。また、CLKはクロック発生器208から送出されるクロック信号、GATEはゲート素子209の出力信号を表している。図13に示すように、比較器207の出力がHighの場合は、ゲート素子209がオン状態となり、クロック信号がスイッチング素子203へ伝達されてスイッチング素子203がスイッチング動作される。一方、比較器207の出力がLowの場合は、ゲート素子209がオフ状態となり、クロック信号がスイッチング素子203へ伝達されず、スイッチング素子203はオフ状態を維持する。よって、出力端子3に出力される高圧バイアスは、スイッチング素子203のスイッチング状態によって制御される。すなわち、比較器207の2値出力に応じて、クロック信号の伝達をオン/オフするだけの簡単な制御構成で高圧出力制御が可能となる。
以上で説明した高圧バイアス回路は、A/D変換手段、高周波駆動する専用のCPU、および多くのゲートアレーを必要としないため、低コストの高圧出力制御を実現している(従来例、特許文献1参照)。
特開2003−330333
前述の従来例の高圧バイアス回路(図12参照)における課題について図14および図15に基づいて説明する。
図14に従来例の高圧バイアス回路において、比較的高い出力電圧を出力する制御領域で動作させた場合の各部信号動作を示す。図14において、HVOUTは出力電圧信号、GATEはゲート素子209の出力信号を表している。また、HVOUTの平均値、すなわち、直流電圧成分をHVOUT(average)で表現している。図14に示すように、比較的高い出力電圧を出力する制御領域において動作させた場合では、優れた制御特性を得ることができる。一方、図15に最大出力の1/2以下程度の出力電圧を出力する制御領域で動作させた場合の各部信号動作を示す。図15に示すように、出力電圧が低くなった場合では、昇圧素子204に電力を投入する機会を少なくするために、スイッチング素子203を駆動するクロック信号の伝達率を極端に低くしなければならない。このため、スイッチング素子203のオフ期間が長くなり、出力電圧特性の精度が低くなる問題があった。また、得られる直流出力電圧は図15に示すような、のこぎり波状の電圧の平均値として得られ、その出力電圧には、非常に大きなリップル電圧が重畳する問題があった。
この出力電圧におけるリップル電圧の重畳は、単色の画像を形成するモノクロ画像形成装置においては、画像品質の低下に顕著には影響しないことが知られている。しかしながら、画像形成に複数色を混ぜ合わせるカラー画像形成装置においては、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色の画像形成部に、ほぼ同一の高圧バイアス特性が要求されるため、高圧バイアス特性に求められる精度が高い。よって、従来例の高圧バイアス回路をカラー画像形成装置において用いた場合、出力電圧におけるリップル電圧の重畳の影響が顕著に現れ、画像不良を発生させるといった問題が懸念されていた。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、出力電圧特性の精度を向上させることにより、出力電圧に重畳するリップル電圧を低減し、画像品質の低下を防ぐことを可能とした電源装置およびそれを搭載した画像形成装置を安価な構成にて提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本出願に係る第1の発明は、
クロックを発生するクロック発生手段と、前記クロックにより駆動されるスイッチング電源手段と、前記スイッチング電源手段の出力電圧を設定する電圧設定手段と、前記スイッチング電源手段の出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧設定手段の出力と前記電圧検出手段の出力の大小関係を比較するコンパレータ手段と、前記コンパレータ手段の出力に応じて前記クロックの前記スイッチング電源手段への伝達を制御するゲート手段と、から成り、前記電圧設定手段の出力に応じて前記スイッチング電源手段の出力電圧あるいは出力電流を制御する第一の制御ループを備えた電源装置において、
前記第一の制御ループの制御信号レベルを検出するレベル検出手段と、前記レベル検出手段の出力に応じて前記第一の制御ループの制御動作領域を判定する制御動作領域判定手段と、前記制御動作領域判定手段の判定結果に応じて前記クロックを変調するPWM変調手段と、から成り、前記第一の制御ループの制御動作領域に応じて前記クロックのデューティ比を変更する第二の制御ループを備えたことを特徴とする。
また、本出願に係る第2の発明は、
第1の発明に記載の電源装置において、
前記レベル検出手段により前記出力電圧設定手段の出力を検出することを特徴とする。
また、本出願に係る第3の発明は、
第1の発明に記載の電源装置において、
前記レベル検出手段により前記ゲート手段の出力を検出することを特徴とする。
また、本出願に係る第4の発明は、
第1ないし第3の発明のいずれかに記載の電源装置において、
前記第一の制御ループの制御動作領域は、所定の閾値によって少なくとも2つ以上の制御動作領域に分けられており、前記制御動作領域に応じた前記クロックのデューティ比が定められていることを特徴とする。
また、本出願に係る第5の発明は、
第1ないし第4の発明のいずれかに記載の電源装置において、
複数のクロック発生手段と、複数の前記第一の制御ループと、複数の前記第二の制御ループと、から成り、前記クロックを少なくとも2つ以上の第一の制御ループ間で共通化することを特徴とする。
また、本出願に係る第6の発明は、
第1ないし第5の発明のいずれかに記載の電源装置において、
前記コンパレータ手段、および前記ゲート手段の両方を、ひとつのコンパレータ素子により構成することを特徴とする。
また、本出願に係る第7の発明は、
電子写真プロセスを用いて像担持体上に形成したトナー像を記録媒体上に転写した後、前記記録媒体に前記トナーを加熱定着させる画像形成装置において、
前記画像形成装置の高圧電源装置を、第1ないし第6の発明のいずれかに記載の電源装置により構成することを特徴とする。
本発明によれば、駆動部へのクロック信号の伝達を制御することにより出力電圧あるいは出力電流を制御する電源装置において、クロック信号のデューティ変調を行うフィードバックループを新たに設けることにより、電源装置の制御動作領域を適切な領域へ移すことができる。そして、この2つの制御ループを持つ構成により、電源装置全体としての出力特性の精度を向上させることができる。この電源装置は、出力制御を担う制御信号を、デジタル信号としており、アナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/D変換手段を、最小限に抑えて構成している。そのため、電源装置の制御部を比較的安価なデジタル回路により構成することができる。また、2つの制御ループにて出力制御を行うため、クロック信号に対して、細かいデューティ可変が求められることがなく、高価な高周波回路が必要とされないため、低コストの高圧出力制御の実現を維持することができる。
さらに、この電源装置をカラー画像形成装置の高圧電源装置として用いた場合でも、出力電圧に重畳するリップル電圧の影響が低減され、画像品質の低下を安価な構成にて防ぐことができる。また、クロック信号を必要に応じて共通化して送出し、複数の回路を並列運転する構成を用いることにより、カラー画像形成装置の高圧電源装置に要求される高圧バイアス特性を、更に安価に構成することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を画像形成装置の実施例により詳しく説明する。
本発明の第1の実施例について図1から図6に基づいて説明する。
図1は、画像形成装置の負極性直流バイアス回路の構成図であり、図2は負極性直流バイアス回路におけるコンパレータ7の内部回路構成を示した図である。コンパレータ7は、非反転入力端子21、反転入力端子22、コンパレータ出力端子23、定電流源24、25、ダイオード26、27、28、29、およびトランジスタ30、31、32、33、34、35、36、37から構成されている。このコンパレータ7は、非反転入力端子21に入力されるアナログ電圧V+と反転入力端子22に入力されるアナログ電圧V-の大小関係を比較し、V+>V-であればコンパレータ出力端子23をオープンコレクタとし、V+<V-であればコンパレータ出力端子23を接地とする特性を持つ。
FET5のドレイン端子は高圧トランス9の一次巻線に接続され、ソース端子は接地されている。高圧トランス9の一次巻線の他一方はダイオード8を介して接地され、スナバを形成している。もう一方の一次巻線は、抵抗10を介して直流電源電圧V1へプルアップ接続されている。電解コンデンサ11は高圧トランス9の一次巻線印加電圧を一定とするためのデカップリングコンデンサである。FET5のゲート端子はコンパレータ7のコンパレータ出力端子23に接続されており、後述するゲート信号がゲート端子に入力され、高圧トランス9の一次巻線をスイッチング駆動する。FET5のゲート端子とGND間に接続されている抵抗6は、FET5のゲート端子に対する静電気対策抵抗である。このように高圧トランス9の一次巻線をスイッチング駆動することにより、高圧トランス9の二次巻線には交流高電圧が発生する。この交流高電圧を高圧ダイオード12、高圧コンデンサ13から構成される整流回路により整流することにより、直流高電圧、すなわち、負極性直流バイアスが生成される。この負極性直流バイアスは、出力抵抗14を介して出力端子3に出力される。
負極性直流バイアスは、出力電圧検出抵抗15、コンデンサ16および抵抗17により構成されるフィードバック回路を介してコンパレータ7の非反転入力端子21に入力される。非反転入力端子21は、抵抗18を介して直流電源電圧V2へプルアップ接続されており、負極性直流バイアスの絶対値の大きさに応じてアナログ信号V+が可変される構成となっている。また、抵抗19、コンデンサ20で構成されるRCフィルタは、エンジンコントローラ143から送出される出力調整信号2に応じたアナログ電圧V-を生成する。そして、アナログ電圧V-は、コンパレータ7の反転入力端子22に入力される。コンパレータ7は各々の入力端子に入力されたアナログ電圧V+とアナログ電圧V-の大小関係を比較し、コンパレータ出力端子23の状態を制御する。
また、エンジンコントローラ143から送出されるクロック信号1を出力する端子が、コンパレータ7のコンパレータ出力端子23およびFET5のゲート端子に、抵抗4を介して接続されている。コンパレータ7の比較結果に応じて、クロック信号1が抵抗4の下流側でマスクされ、FET5をスイッチング動作するゲート信号となる。すなわち、コンパレータ出力端子23がオープンコレクタとなっている場合は、クロック信号1がFET5のゲート端子へ伝達されてFET5が駆動される。一方、コンパレータ出力端子23が接地となっている場合は、クロック信号1がFET5のゲート端子へ伝達されずFET5のオフ状態を維持する。
以上のように、コンパレータ7を用いて、高圧トランス9を駆動するクロック信号1の伝達を制御することにより、出力電圧を定電圧制御する回路が構成されている。
次に、出力電圧とそれに重畳するリップル電圧の関係および、そのリップル電圧の低減を図るための制御方法について説明する。図3は、出力調整信号2に応じて生成されるアナログ電圧V-と出力電圧の絶対値との関係を示したグラフである。図3に示すように、出力電圧の絶対値とアナログ電圧V-の大きさは、比例関係を持つ特性となる。このような特性において、前述した通り、出力電圧の絶対値が小さくなった場合に、出力電圧に重畳するリップル電圧が増大する。この問題を解決する制御方法を、図4から図6に基づいて説明する。本実施例では、エンジンコントローラ143に、出力調整信号2の情報から出力電圧の絶対値の大きさを検知し、その出力電圧範囲に応じてクロック信号1のデューティ比を可変する機能を追加する。例えば、図4に示すように、出力電圧の絶対値が小さくなり、クロック信号1のFET5のゲート端子への伝達率が低くなるに伴い、出力電圧に重畳するリップル電圧が増大した場合を考える。従来技術においては、クロック信号1のデューティ比は固定されており、ここでは、図4に示すように、50%のデューティ比であるとする。このような場合、図5に示すように、エンジンコントローラ143はクロック信号1のデューティ比を、予め内部で設定された値に準じて小さくし、クロック信号1の1パルス分で高圧トランス9に投入される電力を小さくする。ここでは、図5に示すように、20%のデューティ比へ可変されたものとする。これを受けて、コンパレータ7はFET5のゲート端子に伝達されるクロック信号1のパルス数を増やすことで電力調整を補う制御をかける。よって、クロック信号1のFET5のゲート端子への伝達率を高めることができる。逆に、出力電圧の絶対値が大きくなった場合には、所望の出力電圧を出力できるまで、エンジンコントローラ143はクロック信号1のデューティ比を大きくする。図6に出力電圧の絶対値と、それに対応して予め内部で設定されたデューティ比の関係例を示す。図6に示すように、例えば出力電圧の絶対値を300V刻みで5つの制御動作領域に分けておき、その制御動作領域に応じたクロック信号1のデューティ比を設定し、選定する。ここで、エンジンコントローラ143に追加したPWM変調機能は、クロック信号1のデューティ比を10%刻み程度で予め設定しておくような簡易的な機能であり、例えば、プリスケーラなどを用いて16bitPWM変調を行わせるといった安価に構成可能な機能である。
このような機能をエンジンコントローラ143に追加することにより、出力電圧を制御する全制御領域において、FET5を駆動するクロック信号1の伝達率を常に高く維持することが可能となる。従って、結果として出力電圧特性の精度を向上させることにより、出力電圧に重畳するリップル電圧の低減を図ることができる。
また、以上の構成を、公知の単一のフィードバックループを有し、その駆動部をスイッチング動作する電源装置にて得るためには、高周波駆動する専用のCPUなどが必要となる。このような場合、例えば1%刻みでクロック信号1のデューティ比を細かく可変して生成する機能が求められ、高価な高周波回路が必要となり、コストアップの要因となる。一方、本実施例で説明した構成ならば、2つの制御ループにて出力電圧あるいは電流の制御を行っているため、クロック信号1に対して、細かいデューティ可変が求められることはない。よって、高価な高周波回路も要求されず、安価に構成することができる。
なお、本実施例で説明した構成は、適宜変更が可能であり、発明の範囲を限定するものではない。
本発明の第2の実施例について図7および図8に基づいて説明する。なお、以下の説明において、上記実施例1と重複する点については説明を省略する。
本実施例は上記実施例1における、エンジンコントローラ143に出力調整信号2の情報から出力電圧の絶対値の大きさを検知する構成を施した代わりに、図7に示すような、FET5のゲート信号38を検出する構成をとる。この構成により、上記実施例1と同様の出力電圧制御を行う。実施例1と異なる点は、エンジンコントローラ143が、ある所定期間内でのFET5のゲート信号38を検出し、クロック信号1のFET5のゲート端子への伝達度を観測することから、出力電圧の絶対値の大きさを検知する点である。例えば、図8に示すように、ゲート信号38が所定の期間以上発生しなければ、FET5のオフ期間が長くなっている、すなわち、出力電圧に重畳するリップル電圧が増大する傾向にあると判断し、クロック信号1のデューティ比を、予め内部で設定された値に準じて小さくする制御をかける。このようにゲート信号38を検出することを基に出力電圧の絶対値の大きさを検知すれば、例えば出力端子3に接続される負荷の電流値などが変動し、出力電圧がそれに伴って変動しても、出力電圧の情報を高精度に検出することが可能となる。
以上、本実施例によれば、これらの機能により、出力電圧を制御する全制御領域において、FET5を駆動するクロック信号1の伝達率を常に高く維持することが可能となる。従って、結果として出力電圧特性の精度を向上させることにより、出力電圧に重畳するリップル電圧の低減を更に効果的に図ることができる。
なお、本実施例で説明した構成は、適宜変更が可能であり、発明の範囲を限定するものではない。
本発明の第3の実施例について図9に基づいて説明する。なお、以下の説明において、上記実施例1および上記実施例2と重複する点については説明を省略する。ここで、上記実施例1および上記実施例2において説明した、出力電圧制御を行う制御系における制御信号を検出し、その情報に応じて系を駆動するクロック信号1のデューティ比を変更し、出力電圧特性の精度向上を図る制御を、以下、2重ループ制御と記す。
本発明の第3の実施例は、カラー画像形成装置のように複数個の高圧バイアス回路が存在する場合を考える。この複数個の高圧バイアス回路において、クロック信号を全ての回路にて共通化して送出し、2重ループ制御を施した場合、ある一部の回路においては、2重ループ制御の効果を得ることができるものの、他の一部の回路においては所望の出力電圧を出力できなくなる事態に陥ってしまう可能性がある。一方、クロック信号を個々の回路にて固有のものとして送出し、2重ループ制御を施した場合、回路数に対応した個数のクロック信号が必要となる。この場合、MPU144(図10参照)のデジタル入出力ポート144dが、回路数に対応した個数だけ必要となる。従って、MPU144に多くのゲート数が必要となり、その開発に多くの時間や工数、およびコストアップが生じてしまう。これらの問題を解決するために、クロック信号発生手段を複数個、MPU144に設け、同様の出力電圧特性を持つ複数の回路群、特には、要求される出力電圧範囲が広く、且つリップル電圧の低減を積極的に行うべき複数の回路群に限定して、送出するクロック信号を共通化し、2重ループ制御を行う。また、その他の回路群は、広範囲な出力特性が要求されない、あるいは、リップル電圧の低減を積極的に行う必要がないといういずれかの条件に合致するため、クロック信号を共通化して送出することができる。この構成により、一部の回路において所望の出力電圧を出力できなくなる事態が回避され、MPU144のデジタル入出力ポート144dを必要最小限の個数に抑えることができる。
以上の考察をふまえ、カラー画像形成装置における高圧電源装置の構成を図9のように構成する。図9は、カラー画像形成装置における4色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBK)分の帯電ローラ112、現像ローラ113、転写ローラ130に対応した高圧バイアスを出力する帯電高圧電源149a、現像高圧電源149b、および転写高圧電源149cの構成図である。図9に示すように、エンジンコントローラ143は、現像高圧電源149bへはクロック信号39を、帯電高圧電源149a、転写高圧電源149cへはクロック信号40を共通化して送出する。現像高圧電源149bは、要求される出力電圧範囲が広く、且つ、その出力電圧にリップル電圧が重畳された場合、その影響が画像品質低下に顕著に影響する。従って、現像高圧電源149cへ送出されるクロック信号39を共通化し、且つ二重ループ制御を施せば良い。一方、帯電高圧電源149a、転写高圧電源149cは互いに同様の出力電圧特性を持たないものの、出力電圧にリップル電圧が重畳されても、その影響が画像品質低下に顕著には影響しない。従って、クロック信号40の送出を共通化し、特には2重ループ制御を行わない構成とすることができる。
以上、本実施例によれば、要求される出力電圧範囲が広く、リップル電圧の低減を積極的に行うべき複数の回路群に対しては2重ループ制御を行い、その他の回路群へは、2重ループ制御を施さない構成を考えた。さらに、クロック信号を必要に応じて共通化して送出する構成を考えた。これらの構成により、カラー画像形成装置の高圧電源装置に要求される高圧バイアス特性を、更に安価に構成することが可能となる。
なお、本実施例で説明した構成は、適宜変更が可能であり、発明の範囲を限定するものではない。
本発明の実施例1における負極性バイアス回路の構成図である。 本発明の実施例1におけるコンパレータの内部回路構成図である。 本発明の実施例1における高圧バイアス回路の出力電圧特性を示す図である。 本発明の実施例1における高圧バイアス回路の出力電圧と駆動信号を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例1における高圧バイアス回路の出力電圧と駆動信号を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例1における高圧バイアス回路の出力電圧とクロック信号のデューティ比の関係を示す図である。 本発明の実施例2における負極性バイアス回路の構成図である。 本発明の実施例2における駆動信号の観測を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例3における高圧電源装置を示すブロック図である。 従来の画像形成装置の構成図である。 従来の高圧バイアス回路のブロック図である。 従来の高圧バイアス回路のブロック図である。 図12に示す高圧バイアス回路の各部信号動作を示すタイミングチャートである。 図12に示す高圧バイアス回路の出力電圧と駆動信号を示すタイミングチャートである。 図12に示す高圧バイアス回路の出力電圧と駆動信号を示すタイミングチャートである。
符号の説明
101 カラーレーザビームプリンタ本体
102 カセットデッキ
103 カセットデッキ紙有無センサ
104 ピックアップローラ
105 給紙ローラ
106 リタードローラ
107 レジストローラ対
108 レジ前センサ
109 静電吸着搬送転写ベルト
110 プロセスカートリッジ
111 感光ドラム
112 帯電ローラ
113 現像ローラ
114 トナー格納容器
120 レーザスキャナ
121 レーザユニット
122 ポリゴンミラー
123 スキャナモータ
124 結像レンズ群
130 転写ローラ
140 定着装置
140a 定着ヒータ
140b 定着ローラ
140c 加圧ローラ
140d 定着排紙ローラ対
141 排紙センサ
142 積載トレイ
143 エンジンコントローラ
144 MPU
144a RAM
144b ROM
144c タイマ
144d デジタル入出力ポート
144e D/Aポート
145 ビデオコントローラ
146、148 インターフェース
147 外部装置
149 高圧電源
149a 帯電高圧電源
149b 現像高圧電源
149c 転写高圧電源
150 記録紙
201 A/D変換器
202 誤差増幅器
203 スイッチング素子
204 昇圧素子
205 平滑素子
206 出力検出素子
207 比較器
208 クロック発生器
209 ゲート素子
1、39、40 クロック信号
2 電圧調整信号
3 出力端子
4、6、10、14、15、17、18、19 抵抗
5 FET
7 コンパレータ
8、12、26、27、28、28 ダイオード
9 高圧トランス
11 電解コンデンサ
13、16、20 コンデンサ
21 非反転入力端子
22 反転入力端子
23 コンパレータ出力端子
24、25 定電流源
30、31、32、33、34、35、36、37 トランジスタ
38 ゲート信号

Claims (7)

  1. クロックを発生するクロック発生手段と、前記クロックにより駆動されるスイッチング電源手段と、前記スイッチング電源手段の出力電圧を設定する電圧設定手段と、前記スイッチング電源手段の出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧設定手段の出力と前記電圧検出手段の出力の大小関係を比較するコンパレータ手段と、前記コンパレータ手段の出力に応じて前記クロックの前記スイッチング電源手段への伝達を制御するゲート手段と、から成り、前記電圧設定手段の出力に応じて前記スイッチング電源手段の出力電圧あるいは出力電流を制御する第一の制御ループを備えた電源装置において、
    前記第一の制御ループの制御信号レベルを検出するレベル検出手段と、前記レベル検出手段の出力に応じて前記第一の制御ループの制御動作領域を判定する制御動作領域判定手段と、前記制御動作領域判定手段の判定結果に応じて前記クロックを変調するPWM変調手段と、から成り、前記第一の制御ループの制御動作領域に応じて前記クロックのデューティ比を変更する第二の制御ループを備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置において、
    前記レベル検出手段により前記出力電圧設定手段の出力を検出することを特徴とする電源装置。
  3. 請求項1に記載の電源装置において、
    前記レベル検出手段により前記ゲート手段の出力を検出することを特徴とする電源装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の電源装置において、
    前記第一の制御ループの制御動作領域は、所定の閾値によって少なくとも2つ以上の制御動作領域に分けられており、前記制御動作領域に応じた前記クロックのデューティ比が定められていることを特徴とする電源装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の電源装置において、
    複数のクロック発生手段と、複数の前記第一の制御ループと、複数の前記第二の制御ループと、から成り、前記クロックを少なくとも2つ以上の第一の制御ループ間で共通化することを特徴とする電源装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の電源装置において、
    前記コンパレータ手段、および前記ゲート手段の両方を、ひとつのコンパレータ素子により構成することを特徴とする電源装置。
  7. 電子写真プロセスを用いて像担持体上に形成したトナー像を記録媒体上に転写した後、前記記録媒体に前記トナーを加熱定着させる画像形成装置において、
    前記画像形成装置の高圧電源装置を、請求項1ないし6のいずれかに記載の電源装置により構成することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20150063855A1 (en) * 2013-09-04 2015-03-05 Canon Kabushiki Kaisha Voltage generating apparatus for stably controlling voltage
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