JP2008301692A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 圧電トランスを使用した電源回路は、広い電圧範囲が必要な場合は、スプリアス周波数の影響を受け易いため、低い電圧で安定して制御するのが困難であった。
【解決手段】 圧電トランス501と、圧電トランス501を駆動する駆動回路と、駆動回路による駆動周波数を制御する制御回路510と、圧電トランス501の出力電圧を整流して負荷に供給する整流回路とを具備し、整流回路の基準電位は、負荷のグランドレベルとの間に直列に接続された定電圧素子521により決定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真プロセス(電子写真法)により画像を形成する画像形成装置に好適な電源装置に関し、特に圧電トランスを用いる電源装置とその電源装置を含む画像形成装置に関するものである。
電子写真プロセスにより画像を形成する画像形成装置では、感光体に転写ローラを当接させて転写する直接転写方式を採用するものがある。この転写方式では、転写ローラに導電体の軸を持つローラ状の導電性ゴムを用い、感光体のプロセススピードに合わせて、その転写ローラを回転駆動している。そして、この転写ローラに印加する電圧に直流バイアス電圧を用いている。この時、直流バイアス電圧の極性は、通常のコロナ放電式の転写電圧と同じ極性である。しかし、この転写ローラを用いて良好に転写を行うには、通常、3kV以上の電圧(所要電流は数μA)を転写ローラに印加する必要があった。
このような画像形成処理に必要な高電圧を生成するために、従来は巻線式の電磁トランスを使用していた。しかし、この電磁トランスは、銅線、ボビン、磁芯で構成されており、上記のような仕様に用いる場合は、出力電流値が数μAという微小な電流のために各部の漏れ電流を最大限小さくしなければならない。このため、トランスの巻線を絶縁物でモールドする必要があり、しかも供給電力に比較して大きなトランスを必要とするため、高圧電源装置の小型化・軽量化の妨げとなっていた。そこで、これらの問題点を補うために、薄型で軽量の高出力の圧電トランスを用いて高電圧を発生させることが検討されている。これはセラミックを素材とした圧電トランスを用いて、電磁トランス以上の効率で高電圧を生成するものである。また、この圧電トランスを用いることにより、一次側及び二次側間の結合に関係なく、一次側と二次側の電極間の距離を離すことが可能になる。従って、絶縁のためのモールド加工が不要になり高電圧発生装置を小型、軽量にできるという優れた特性が得られている。
圧電トランスを用いた高電圧電源回路の構成は特許文献1に記載されている。
図8は、この文献1に記載された高電圧電源回路の構成を説明する図である。
高圧電源の圧電トランス(圧電セラミックトランス)101の出力は、ダイオード102,103及び高電圧コンデンサ104によって正電圧に整流平滑されて、負荷である転写ローラに供給される。この出力電圧Voutは、抵抗105,106,107によって分圧され、保護用抵抗108を介してオペアンプ109の非反転入力端子(+端子)に入力される。このオペアンプ109の反転入力端子(−端子)には、端子118から抵抗114を介してアナログ信号である高圧電源の制御信号(Vcont)が入力される。オペアンプ109と抵抗114とコンデンサ113にて積分回路を構成することにより、これら抵抗とコンデンサの部品定数によって決まる積分時定数で平滑された制御信号Vcontがオペアンプ109に入力される。オペアンプ109の出力端は、電圧制御発振器(VCO)110に接続され、その出力端がインダクタ112及びコンデンサ116に接続されたトランジスタ111のベースに接続されている。こうしてトランジスタ111をオン/オフ駆動することにより、圧電トランス101の一次側に電力を供給する。電圧制御発振器(VCO)110は、入力電圧が上がると出力周波数を上げ、入力電圧が下がると出力周波数を下げるように動作する。この条件において、出力電圧Voutが上昇するとオペアンプ109の非反転入力端子(+端子)の入力電圧が上がり、オペアンプ109の出力端子の電圧が上がる。これにより電圧制御発振器110は、圧電トランス101の駆動周波数を上げるように動作をする。こうして電圧制御発振器110は、出力電圧と制御電圧との比較結果に応じて、その駆動周波数を変更している。
図9は、圧電トランス101の周波数特性を示す図である。
こうして圧電トランス101の駆動周波数がfxより高くなると、図9に示す通り出力電圧が下がる。こうして出力電圧Voutが目標電圧より上がると、その出力電圧Voutを下げるように制御が行われる。
また逆に、出力電圧Voutが下がると、オペアンプ109の非反転入力端子(+端子)の入力電圧も低下してオペアンプ109の出力電圧も下がる。これにより電圧制御発振器110は、出力周波数をfxより下げるように動作をする。これにより圧電トランス101の駆動周波数がfxよりも下がると図9に示す通り出力電圧Voutが上がる。こうして、出力電圧Voutが目標電圧よりも下がると、その出力電圧Voutを上げるように制御している。このようにして、オペアンプ109の反転入力端子(−端子)に入力される出力制御信号(Vcont)の電圧で決定される電圧に等しくなるよう、出力電圧Voutが定電圧制御される。
ここで圧電トランス101の特性は、一般的には図9に示すように共振周波数f0において出力電圧が最大となるような裾広がりな形状をしており、周波数に応じた出力能力(昇圧比)での出力電圧の制御が可能である。
しかしながら、圧電トランスへの入力電圧波形や、圧電セラミックスの寸法比などの条件によっては、図3に示すように共振周波数f0以外に、不要共振周波数(以下、スプリアス周波数と記す)fsp1〜fsp4などが存在する。
従来例において、電圧を立ち上げる際、電圧制御発振器(VCO)110は十分に高い駆動周波数から動作を開始し、出力電圧が所望の電圧Edc5となる駆動周波数fxまで駆動周波数を掃引する動作をする。
前述の様に、十分に高い駆動周波数から、共振周波数f0付近の所望の出力電圧Edc5を得る駆動周波数fxまで掃引する場合、圧電トランスの駆動周波数の掃引時に、各スプリアス周波数fsp1,fsp2を順次通過する過程において出力電圧の起伏がある。このため、電圧フィードバックによる周波数の掃引時間が遅くなり、出力電圧Edcまでの立ち上り時間が長くなる。そのため、必要とされる高電圧制御タイミングよりも早く、出力電圧をスプリアス周波数における電圧値以上に立ち上げておく方法などが採られている。
特開平11−206113号公報
以上説明したように圧電トランスを使用した高電圧電源回路は、広い電圧範囲が必要な場合(例えば、環境によって負荷変動の大きい転写ローラに対して電圧を印加する場合等)は、スプリアス周波数の影響を受け易い。従って、低い電圧で安定して制御するのが困難であった。
本発明の目的は、上記従来の問題点を解決することにある。
本願発明の特徴は、圧電トランスの共振周波数での電圧を維持しながらスプリアス周波数での電圧を低下させることにより、広い電圧範囲を制御できる電源装置及び画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る電源装置は以下のような構成を備える。即ち、
圧電トランスと、前記圧電トランスを駆動する駆動回路と、前記駆動回路による駆動周波数を制御する制御回路と、前記圧電トランスの出力電圧を整流して負荷に供給する整流回路とを具備する電源装置であって、
前記整流回路の基準電位は、前記負荷のグランドレベルとの間に直列に接続された定電圧素子により決定されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る電源装置は以下のような構成を備える。即ち、
圧電トランスと、前記圧電トランスを駆動する駆動回路と、前記駆動回路による駆動周波数を制御する制御回路と、前記圧電トランスの出力電圧を整流して負荷に供給する整流回路とを、各負荷に対応つけてそれぞれ具備する電源装置であって、
各負荷に対応する前記整流回路の基準電位は、前記負荷のグランドレベルとの間に直列に接続された定電圧素子の数により決定されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
少なくとも帯電ローラ、現像用ローラ及び転写ローラを有し、電子写真法により画像を形成する画像形成装置であって、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電源装置を具備し、
前記電源装置から供給される電圧を、負荷である前記帯電ローラ、現像用ローラ及び転写ローラにそれぞれ供給することを特徴とする。
本発明によれば、安価で簡単な構成によって、圧電トランスを使用して広範囲の電圧を出力できる。
また、低電圧の出力時にスプリアス周波数の影響を受けることなく電圧制御を行うことができるので、低電圧領域での電圧出力を安定化できる。
更には、共振周波数での電圧低下を抑えることができるため、広い電圧範囲での電圧制御が可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図2は、本発明の実施の形態に係るカラーレーザプリンタ(カラー画像形成装置)の構成を示すブロック図である。
レーザプリンタ401は、複数枚の記録紙(記録シート)32を収納するデッキ402を有している。403は、デッキ402内の記録紙32の有無を検知するデッキ紙有無センサである。404は、デッキ402から記録紙32を繰り出すピックアップローラである。405は、ピックアップローラ404によって繰り出された記録紙32を搬送するデッキ給紙ローラである。そして406は、デッキ給紙ローラ405と対をなし、記録紙32の重送を防止するためのリタードローラである。そして、デッキ給紙ローラ405の下流には、記録紙32を同期搬送するレジストローラ対407、レジストローラ対407への記録紙32の搬送状態を検知するレジ前センサ408が配設されている。
レジストローラ対407の下流には、静電吸着搬送転写ベルト(以下、ETB)409が配設されている。このETB409の移動経路には、後述する4色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックB)分のプロセスカートリッジ410Y,410M,410C,410Bが配設されている。各プロセスカートリッジは、対応するスキャナユニット420Y,420M,420C,420Bからのレーザ光で形成された画像に従って像形成し、各ドラム(305)上に各色のトナー像が形成される。こうして形成されたトナー像は、転写ローラ430Y,430M,430C,430Bによって順次、ETB409により搬送される記録紙32上に転写される。
これらプロセスカートリッジの下流には、記録紙32上に転写されたトナー像を熱定着するための定着器が設けられている。この定着器は、内部に加熱用のヒータ432を備えた定着ローラ433と、加圧ローラ434、及び定着ローラ433からの記録紙32を搬送するための定着排紙ローラ対435が設けられている。436は、定着器から排出された記録紙32の有無を検知する定着排紙センサである。
次に、各スキャナ部420(Y,M,C,B)を説明する。尚、ここで、各色に対応するスキャナ部は同じ構成であるため、Y,M,C,B用の構成を示す文字Y,M,C,Bを除く参照符号を用いて説明する。421は、ビデオコントローラ440から送出される各画像信号に基づいて変調されたレーザ光を発光するレーザユニットである。422は、各レーザユニット421からのレーザ光を各感光ドラム305上に走査するためのポリゴンミラーである。423は、このポリゴンミラー422を回転駆動するスキャナモータである。そして424は、レーザ光を感光ドラム305上に結像して静電潜像を形成させるための結像レンズ群である。
次に、各プロセスカートリッジ410について説明する。ここでも各色に対応するスキャナ部は同じ構成であるため、Y,M,C,B用の構成を示す文字Y,M,C,Bを除く参照符号を用いて説明する。305は、公知の電子写真プロセスに必要な感光ドラム(像担持体)である。303は帯電ローラ、そして302は現像ローラである。更に411は、各対応する色のトナーを収容しているトナー格納容器である。これらプロセスカートリッジ410はそれぞれ、レーザプリンタ401に対して着脱可能に構成されている。
ビデオコントローラ440は、パーソナルコンピュータ等の外部装置(ホストコンピュータ)441から送出される画像データを受信すると、その画像データをビットマップデータに展開して画像形成用の画像信号を生成する。コントローラ201は、このレーザプリンタ401の制御部であり、RAM207a,ROM207b、タイマ207c、デジタル入出力ポート207d、D/Aポート207eを具備したMPU207、及び各種入出力制御回路(不図示)等を具備している。ROM207bは、このMPU207で実行されるプログラムを記憶しており、RAM207aはMPU207による制御処理時に各種データを一時的に保存するワークエリアとしても使用される。
高電圧電源部202は、各プロセスカートリッジに対応した帯電ローラ303に供給する帯電用高電圧電源、現像ローラ302に供給する現像用電圧電源と、転写ローラ430に供給する転写用高電圧を出力可能である。この高電圧電源部202は、圧電トランスもしくは巻線トランスを使用した電源回路を有している。
次に本発明の実施の形態に係る圧電トランスを用いた高電圧電源回路の構成を図1を参照して説明する。尚、本実施の形態に係る高電圧電源回路の構成は、正電圧、負電圧どちらの出力回路に対しても有効である。ここでは代表的に正電圧を必要とする転写用の高電圧電源回路について説明する。また、転写用の高電圧電源回路は、各転写ローラ430Y,430M,430C,430Bに対応して4回路設けられている。ここでY(黄色),M(マゼンタ),C(シアン), B(黒)用の回路の基本構成は同様であるので、ここではY(参照符号の末尾に記号Yを付している)の場合を代表して説明する。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態1に係るカラーレーザプリンタの転写用の高電圧を生成する電源回路の構成を示すブロック図である。
501Yは高電圧電源回路の圧電トランス(圧電セラミックストランス)である。この圧電トランス501Yの出力は、ダイオード502Y,503Y及び高電圧コンデンサ504Yを具備する整流回路で正電圧に整流平滑され、出力端子517Yから負荷である転写ローラ430Yに出力電圧Voutが供給される。この整流回路と接地(GND:グランドレベル)との間には、定電圧素子として機能するツェナーダイオード521及びコンデンサ522が挿入されている。従って、この整流回路の基準電位は、GNDよりもツェナーダイオード521の降伏電圧分低い電圧となる。尚、負荷である転写ローラ430Yは、GNDに接地されているものとする。
この出力電圧Voutは、抵抗505Y,506Y,507Yによって分圧され、コンデンサ515Y及び保護用抵抗508Yを介して,比較回路であるオペアンプ509Yの非反転入力端子(+端子)に入力される。他方オペアンプ509Yの反転入力端子(−端子)には、直列抵抗514Yを介してコントローラ201からアナログ信号である高圧電源の出力制御信号(Vcont)が接続端518Yより入力される。またオペアンプ509Yの出力はコンデンサ513Yを介して反転入力端子(−端子)に接続されている。
またオペアンプ509Yで比較された比較結果は、駆動回路として機能する電圧制御発振器(VCO)510Yに接続され、この電圧制御発振器510Yの出力は電界効果トランジスタ511Yのゲートに接続される。電界効果トランジスタ511Yのドレインは、インダクタ512Yを介して電源(+24V:Vcc)に接続されている。また、この電界効果トランジスタ511Yのドレインはコンデンサ516Yを介して接地され、さらに圧電トランス501Yの一次側電極の一方に接続される。尚、この圧電トランス501Yの一次側電極の他方及び電界効果トランジスタ511Yのソースは接地されている。
他のマゼンタ、シアン及び黒用の転写ローラの電源回路の構成及び動作も同様であるため、その説明を省略する。
次に、圧電トランスの周波数特性について説明する。
図9に示すように共振周波数f0において出力電圧が最大となり、周波数による出力電圧の制御が可能であることが判る。図9において、任意の出力電圧Edc出力時の駆動周波数をfxとする。また電圧制御発振器(VCO)510Yは、入力電圧が上昇すると出力周波数を上げ、入力電圧が下がると出力周波数を下げる動作を行う。この条件において、出力電圧Edcが上昇すると、オペアンプ509Yの非反転入力端子(+端子)の入力電圧Vsnsが上昇しオペアンプ509Yの出力端子の電圧が上昇する。これにより電圧制御発振器510Yは、圧電トランス501Yの駆動周波数を上げるように動作をする。そして圧電トランス501Yの駆動周波数がfxより高くなると、図9に示すように、圧電トランス501Yの出力電圧が低下する。こうして出力電圧が目標電圧より上昇すると出力電圧を下げるような制御が行われる。
また逆に、出力電圧Edcが低下すると、オペアンプ509Yの非反転入力端子(+端子)の入力電圧Vsnsが低下し、オペアンプ509Yの出力端子電圧も低下する。こうして電圧制御発振器510Yは、入力電圧が下がると出力周波数をfxより下げる動作をする。図9に示すように、圧電トランス501Yの駆動周波数がfxより高くなると、出力電圧が低下する。こうして出力電圧Voutが目標電圧よりも下がると、その駆動周波数を低下させて出力電圧を上げるように制御する。
このように、オペアンプ509Yの反転入力端子(-端子)に入力されるコントローラ201からの出力制御信号(Vcont)の電圧(以下、出力制御値と記す)で決定される電圧に等しくなるよう、出力電圧が定電圧制御される。このような回路動作は、M,C,B用の回路のそれぞれにおいても同様である。
次に、本実施の形態1に係る圧電トランス501Yの出力側の整流回路と接地の間に、ツェナーダイオード521及びコンデンサ522を挿入した場合について説明する。尚、本実施の形態による効果を分かりやすくするために、従来例と比較しながら説明する。
図4は、図1に示す回路で圧電トランスを動作させた時の周波数特性と出力電圧の立ち上りの動作を示す図である。
図3は、従来例として、図8に示す回路で圧電トランスを動作させた時の周波数特性と出力電圧立ち上がりの動作を示す図である。尚、電圧を立ち上げる際、電圧制御発振器(VCO)510Yは、充分に高い駆動周波数から動作を開始し、その後、出力電圧が所望の電圧Edc5となる駆動周波数fxまで駆動周波数を掃引する動作をする。
図3に示す従来例では、所望の電圧Edc5を立ち上げる際に、スプリアス周波数fsp1及びfsp2において出力電圧の歪みが生じ、スムーズに電圧を立ち上げることができない。また、負荷変動や圧電トランスの能力の微小な変化により、出力電圧が図のように起伏を持って変動するため、スプリアス周波数fsp2付近での出力電Edc4の電圧制御が安定しない。そのため電圧Edc4より低い電圧は安定して制御することができない。
そこで本実施の形態では、図1に示す様に圧電トランス501の出力側の整流回路と接地の間に、ツェナーダイオード521及びコンデンサ522を挿入している。但し、コンデンサ522は、高周波ノイズを除去して出力電圧を安定させる目的で挿入しているもので、必要に応じて挿入すれば良く、必要不可欠な素子ではない。
このように圧電トランス501の出力側の整流回路と接地との間にツェナーダイオード521を挿入すると、整流回路の基準電位はツェナーダイオード521に流れ込む電流量と、その電流条件におけるツェナーダイオード521の降伏電圧によって決定される。但し、ツェナーダイオード521の降伏電圧は電流変化の影響を比較的受けにくい。ここで、ツェナーダイオード521の選定は、スプリアス周波数fsp2での出力電圧Edc4が0V以下となるように、出力電圧Edc4に近い降伏電圧特性を持つものを選定する。
このように、スプリアス周波数fsp2での出力電圧Edc4に近い値の降伏電圧特性をもつツェナーダイオード521を、圧電トランス501の出力側の整流回路と接地の間に挿入し、整流回路の基準電圧をGNDレベルよりも低いマイナス側にシフトさせる。これにより、図4に示すように、図3の従来例よりも早い時間で所望の電圧Edc5まで立ち上げることが可能となる。また同時に、共振周波数f0における出力電圧Edc6の電圧低下を極力抑えることができる。
このように、スプリアス特性をもった圧電トランスを用いた高電圧電源において、整流回路の基準電位をマイナス方向にオフセットし、制御回路側からスプリアス電圧が見えなくなるようにすることで、低い電圧を安定して出力できるようになる。また、高電圧の立ち上げ時にスプリアス周波数を越えるのに要する時間を短縮することができるため、高電圧の立ち上げ時間を短くできる。
更に、基準電位のオフセット電位量を最適化することにより、共振周波数f0における電圧低下を極力抑えることができ、広い電圧範囲での電圧制御が可能となる。
以上、本実施の形態に係る高電圧電源回路を、カラー画像形成装置の転写用の高電圧電源回路を例に説明したが、本発明はこの電源回路に限らず、例えば帯電、現像用などの高電圧電源回路にも適用できる。
[実施の形態2]
次に本発明の実施の形態2について説明する。尚、前述の実施の形態1と同様の回路構成に関して説明は省略する。
図5は、本実施の形態2に係るカラーレーザプリンタの転写用の高電圧を生成する電源回路の構成を示すブロック図である。尚、図5において、前述の図1と共通する部分は同じ記号で示している。
本実施の形態2では、図5に示す様に圧電トランス501の出力側の整流回路と接地との間に、定電圧素子であるバリスタ821及びコンデンサ822を挿入している。但し、コンデンサ822は高周波ノイズを除去し出力電圧を安定させる目的で挿入している。よって、このコンデンサ822は必要に応じて挿入すれば良く、必要不可欠な素子ではない。
このように圧電トランス501の出力側の整流回路と接地の間にバリスタ821を挿入した場合、整流回路の基準電位はバリスタ821に流れ込む電流量と、その電流条件におけるバリスタ電圧によって決まる。但し、バリスタ821の降伏電圧は電流変化の影響を比較的受けにくい。
このバリスタ821の選定は、スプリアス周波数fsp2での出力電圧Edc4が0V以下となるように、Edc4に近いバリスタ電圧特性を持つものを選定する。
このように本実施の形態2によれば、スプリアス周波数fsp2での出力電圧Edc4に近い値のバリスタ電圧特性をもつバリスタ821を圧電トランス801の出力側の整流回路と接地(GND)との間に挿入する。これにより、整流回路の基準電圧をマイナス側にシフトさせることにより、前述の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また一般的に、バリスタは、前述の実施の形態1で用いたツェナーダイオードより部品単価が安価である。このため、より安価な構成で、圧電トランス501の出力電圧を広いレンジで制御することが可能となる。
但し、バリスタ電圧は、電流の変化をツェナーダイオードより受けやすいため、広い電圧範囲で制御を行う必要がある場合にはを、前述の実施の形態1で用いたツェナーダイオードを整流回路と接地(GND)との間に挿入することが好ましい。
以上、本実施の形態に係る高電圧電源回路を、カラー画像形成装置の転写用の高電圧電源回路を例に説明したが、本発明はこの電源回路に限らず、例えば帯電、現像用などの高電圧電源回路にも適用できる。
[実施の形態3]
以下、実施の形態3について図6を用いて説明する。
図6は、本実施の形態3に係るカラーレーザプリンタのイエロー及びマゼンタ用の帯電、び現像用の高電圧を生成する電源回路の構成を示すブロック図である。尚、図6においても前述の図1,図5と同様に、記号Y,Mはそれぞれイエロー用、マゼンタ用の回路を示している。そして601〜618、701〜718のそれぞれは、前述の図1の501〜518と同じ構成であるため、それらの説明を省略する。
本実施の形態3では、画像形成上必要な各部の電圧範囲に合わせて、各バイアスの整流回路の基準電位を設定することを特徴としている。そして、整流回路と接地との間に直列に接続するツェナーダイオードの数を、各用途ごとに変えることを特徴とする。
尚、本実施の形態に係る高電圧電源回路の構成は、正電圧、負電圧どちらの回路に対しても有効である。ここでは代表的に負電圧を必要とする現像用の高電圧電源と帯電用の高電圧電源について説明する。
現像用の高電圧電源は、各色用の現像ローラ302Y,302M,302C,302Bに対応して設けられている。また帯電用の高電圧電源回路は、各色用の帯電ローラ303Y,303M,303C,303Bに対応して、各4回路設けられている。尚、ここで各電源回路の基本構成は、前述の実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。また図の簡略化のため、図6では、Y及びM用の現像及び帯電用の電源回路のみ記載している。
本実施の形態3では、圧電トランス701Y,701Mの出力側の整流回路と接地との間に、直列にツェナーダイオード621,623を接続している。またここでも前述の実施の形態と同様に、コンデンサ622,624がそれぞれ各ツェナーダイオードに並列に接続されている。また圧電トランス601Y,601Mの出力側の整流回路と接地との間には、ツェナーダイオード623及び、コンデンサ624が挿入されている。但し、コンデンサ622、624は高周波ノイズを除去して出力電圧を安定させる目的で挿入しているため、必要不可欠な素子ではない。
図7(A)、(B)はそれぞれ、出力端617Yと出力端717Yの出力電圧特性を説明する図である。
ここでは圧電トランス601Yと圧電トランス701Yの出力に設けられている各整流回路の基準電位が異なる。本実施の形態3に係るツェナーダイオード621、ツェナーダイオード623は同じ特性を持った素子である。
ここでは、圧電トランス701Yの出力側の整流回路の基準電位は、圧電トランス601Yの出力側の整流回路の基準電位の2倍、プラス側にシフトしている。このため共振周波数f0における出力端717Yの出力電圧Edc4は、同じ共振周波数における出力端617Yの出力電圧Edc4より低くなっている(負電圧としては高い)。
一方、低い負電圧を制御する場合は、圧電トランス601Yは電圧Edc2に近い電圧範囲以下では安定して制御することができない。逆に、圧電トランス701Yは低い負電圧範囲でも安定して制御することができる。
画像形成中、図7(A)に示すように、出力端617Yには、電圧Edc3_Aが出力される。また出力端717Yには、図7(B)に示すように、電圧Edc3_Bが出力される。
圧電トランス601Yの制御回路では、周波数fspXで電圧Edc3_Aを安定して出力できるが、電圧Edc3_Bを安定して出力することができない。逆に、圧電トランス701Yの制御回路では、周波数fspXで電圧Edc3_Bを安定して出力できるが、電圧Edc3_Aを安定して出力することができない。
また電子写真プロセスによる画像形成装置では、一般的に現像ローラと帯電ローラとの間に大きな電位差が必要であり、帯電ローラには、現像ローラよりも低い電圧を印加している。このため、帯電ローラに電圧を印加する帯電用の高圧電源回路には高い負電圧を、現像用ローラに電圧を印加する現像用の高電圧電源回路には低い負電圧を出力、及び、制御できる高電圧電源回路が必要となる。
以上説明したように、画像形成に必要な電圧範囲に合わせて、各バイアスの整流回路の基準電位を最適化することにより、画像形成に必要な各電圧を、必要とする電圧範囲で安定して制御することが可能となる。
以上、本実施の形態に係る高電圧電源回路を、カラー画像形成装置の帯電及び現像用の高電圧電源回路を例に説明したが、本発明はこの電源回路に限らず、例えば転写用などの高電圧電源回路にも適用できる。
また、ツェナーダイオード621、ツェナーダイオード623の代わりに、前述の実施の形態2に係るバリスタ素子を用いても良い。
本実施の形態1に係るカラーレーザプリンタの転写用の高電圧を生成する電源回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るカラーレーザプリンタ(カラー画像形成装置)の構成を示すブロック図である。 従来例として、図8に示す回路で圧電トランスを動作させた時の周波数特性と出力電圧立ち上がりの動作を示す図である。 図1に示す回路で圧電トランスを動作させた時の周波数特性と出力電圧の立ち上りの動作を示す図である。 本実施の形態2に係るカラーレーザプリンタの転写用の高電圧を生成する電源回路の構成を示すブロック図である。 本実施の形態3に係るカラーレーザプリンタのイエロー及びマゼンタ用の帯電、び現像用の高電圧を生成する電源回路の構成を示すブロック図である。 図6の出力端617Yと出力端717Yの出力電圧特性を説明する図である。 文献1に記載された高電圧電源回路の構成を説明する図である。 一般的な圧電トランスの周波数特性を示す図である。

Claims (8)

  1. 圧電トランスと、前記圧電トランスを駆動する駆動回路と、前記駆動回路による駆動周波数を制御する制御回路と、前記圧電トランスの出力電圧を整流して負荷に供給する整流回路とを具備する電源装置であって、
    前記整流回路の基準電位は、前記負荷のグランドレベルとの間に直列に接続された定電圧素子により決定されていることを特徴とする電源装置。
  2. 圧電トランスと、前記圧電トランスを駆動する駆動回路と、前記駆動回路による駆動周波数を制御する制御回路と、前記圧電トランスの出力電圧を整流して負荷に供給する整流回路とを、各負荷に対応つけてそれぞれ具備する電源装置であって、
    各負荷に対応する前記整流回路の基準電位は、前記負荷のグランドレベルとの間に直列に接続された定電圧素子の数により決定されていることを特徴とする電源装置。
  3. 前記駆動回路は、
    前記整流回路の出力電圧と、前記出力電圧を設定するための出力制御信号とを比較する比較回路と、
    前記比較回路による比較結果に応じて前記圧電トランスの駆動周波数を変更する電圧制御発振器とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 前記定電圧素子は、ツェナーダイオードであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 前記定電圧素子は、バリスタであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 前記整流回路の基準電位は、前記負荷のグランドレベルよりも低く設定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電源装置。
  7. 少なくとも帯電ローラ、現像用ローラ及び転写ローラを有し、電子写真法により画像を形成する画像形成装置であって、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電源装置を具備し、
    前記電源装置から供給される電圧を、負荷である前記帯電ローラ、現像用ローラ及び転写ローラにそれぞれ供給することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記帯電ローラに対応する前記整流回路の基準電位は、他の負荷に対応する前記整流回路の基準電位よりも高く設定されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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