JP2008022371A - 圧電発音体 - Google Patents

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Abstract

【課題】広帯域の音を出力することが可能な圧電発音体を提供することを目的とする。
【解決手段】圧電発音体1は、湾曲した圧電素子50と、被駆動部材40と、振動板30とを備えている。圧電素子50は、印加電圧に応じて湾曲の内側方向あるいは外側方向に変位する。被駆動部材40は、圧電素子50の両端部に固定される一対の固定部41と、固定部41を連結する連結部42とを有している。連結部42はヘッド43を中心として屈曲されており、圧電素子50が湾曲の内側方向あるいは外側方向に変位すると、ヘッド43が屈曲の内側方向(矢印A方向)あるいは外側方向(矢印B方向)に変位する。振動板30はヘッド43に固着されており、これらの方向は振動板30の厚み方向であるため、ヘッド43の変位に応じて、振動板30はピストンモードで振動することとなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電素子の振動を利用して音を発生させる圧電発音体に関する。
従来の圧電発音体として、例えば特許文献1のように、平板状の圧電素子に金属からなる振動板を接合したものが知られている。このような圧電発音体に電圧を印加すると、圧電素子に変位が生じ、当該変位に応じて振動板がベンディングモードで振動する。その結果、圧電発音体から音が発生する。
特開平05−249979号公報
特許文献1の圧電発音体において、振動板は金属といった高い剛性を有する材料で形成されている。これは、振動板にベンディングモードの振動を効率よく伝播させるためである。しかしながら、高い剛性を有する材料で形成された振動板は、Q値が高い。そのため、上述の圧電発音体では広帯域の音を出力することができない。
そこで、本発明の目的は、広帯域の音を出力することが可能な圧電発音体を提供することとする。
本発明に係る圧電発音体は、一端部および他端部を有するとともに少なくとも一端部と他端部との間の領域が湾曲しており、一端部および他端部が印加電圧に応じて湾曲の内側方向あるいは外側方向に変位する圧電素子と、圧電素子における湾曲した領域を支持する支持部材と、圧電素子の一端部および他端部に固定される一対の固定部と、一対の固定部を連結するとともに頂部を中心として屈曲または湾曲された連結部とを有する変位拡大部材と、主面が連結部の頂部に固着された振動板と、を備え、連結部の頂部は、圧電素子の変位に伴って、連結部における屈曲又は湾曲の内側方向あるいは外側方向に変位し、振動板は、頂部の変位を受けて振動し音を発生させることを特徴とする。
本発明の圧電発音体で用いられる圧電素子は、一端部と他端部との間の領域が湾曲している。このように湾曲した圧電素子は、印加電圧に応じて湾曲の内側方向および外側方向に変位する。圧電素子の両端部には変位拡大部材の固定部が固定されている。そのため、圧電素子に変位が生じると変位拡大部材の固定部が動くこととなり、これに伴って、固定部を連結する連結部における頂部が屈曲又は湾曲の内側方向や外側方向に変位する。頂部には振動板の主面が固着されているため、頂部が変位すると振動板が振動する。頂部は屈曲又は湾曲の内側方向や外側方向に変位するので、振動板は頂部と同じ方向(例えば上下方向)に振動することとなる。このように本発明の圧電発音体では、圧電素子の振動変位方向を変えるとともに変位を拡大する機構を備えることにより、小型でありながら振動板を直接駆動することが可能となる。生じる振動は、従来のように金属板に圧電素子を接合した場合に生じるベンディングモードの振動と異なるため、金属よりも剛性の低い材料で形成した振動板でも、効率よく振動を伝播させることができる。よって、振動板を金属といった高い剛性を有する材料で形成する必要がなくなるため、振動板のQ値を低く抑えることができる。その結果、広帯域の音を出力することが可能となる。
また、圧電素子を湾曲させることにより、より狭いスペースに、有効長がより長い圧電素子を収容することができる。圧電素子を狭いスペースに収容できるため、圧電発音体としてのサイズを小さくすることが可能となる。更に、圧電素子の有効長を長く取ることができるため、電圧印加時における圧電素子の一端部および他端部の変位量を大きくすることができる。圧電素子の変位量を大きくすることができるので、連結部における頂部の変位量も大きなものとなる。その結果、頂部に固着された振動板を大きく振動させることが可能となるため、印加電圧が同等であっても、より大きな振動変位を得ることができる。
また、本発明の圧電素子は、支持部材によって支持されている。支持部材は、一端部と他端部との間の領域を支持している。一端部と他端部との間の領域は、一端部および他端部と比べて変位量が非常に小さい。このように変位量が小さい部分を支持することにより、支持部材が圧電素子の変位を妨げる可能性を低くすることができる。したがって、圧電素子の変位量は、印加された電圧値を正確に反映したものとなる。また、一端部と他端部との間の領域には圧電素子の重心が位置している。圧電素子は、支持部材によって重心位置を常に支えられることとなるため、変位時においても安定した状態を維持することができる。
また、本発明の圧電発音体では、圧電素子は、一端部から他端部に向かって連続的に伸びるとともに、厚み方向が湾曲の内側から外側に向かう方向とされた圧電体層を有することが好ましい。このように長く連続した圧電体層を有することにより、圧電素子の一端部および他端部の変位量をさらに大きくすることができる。また、圧電体層の厚み方向を湾曲の内側から外側に向かう方向とすることにより、圧電素子を湾曲の内側方向あるいは外側方向に確実に変位させることができる。したがって、変位拡大部材の連結部における頂部を確実に且つ大きく変位させることが可能となるため、頂部に固定した振動板を確実に精度よく振動させることができる。
また、本発明の圧電発音体では、圧電素子は、圧電体層を複数有しており、複数の圧電体層は、湾曲の内側から外側に向かう方向に沿って積層されていることが好ましい。圧電体層を複数有することにより、圧電素子を湾曲の内側方向あるいは外側方向にいっそう大きく変位させることができる。また、圧電体層が1つである場合と比べて、同一変位量を得るための印加電圧を小さくすることができる。
また、本発明の圧電発音体では、圧電素子は、圧電体層を挟むように形成された内部電極と、当該内部電極に接続された外部電極とを有しており、外部電極は、圧電素子の一端部と他端部との間の領域に設けられていることが好ましい。これにより、外部電極は変位が殆ど生じない領域に設けられることとなる。よって、外部電極上で電極端子と接続する場合、圧電素子の変位を妨げることがない。
また、本発明の圧電発音体では、圧電素子は半円環状を呈していることが好ましい。半円環状とすることによって、圧電素子のスムーズな変位が可能となる。さらに、圧電素子の収容スペースを確実に小さくすることができる。
また、本発明の圧電発音体では、支持部材は、圧電素子における湾曲した領域を支持するとともに、振動板の周縁部を支持することが好ましい。支持部材が振動板の周縁部を支持することにより、振動板に張力を付与することができる。その結果、圧電素子の振動をより効率よく伝播させることができる。
また、本発明の圧電発音体では、振動板は樹脂を含む材料からなることが好ましい。金属よりも剛性が低い樹脂を用いることにより、Q値が低く広帯域の振動を効率よく伝播可能な振動板を確実に得ることができる。
本発明によれば、低消費電力で小型であるという従来の圧電発音体の利点を損なうことなく、広帯域の音を出力することが可能な圧電発音体を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る圧電発音体を示す分解斜視図である。図2は、図1に示した圧電発音体を組み立てた場合における断面図である。本実施形態に係る圧電発音体1は、携帯電話機等の小型の電子機器に搭載して使用される、小径のダイナミックスピーカである。図1に示されるように、圧電発音体1は、ハウジング(支持部材)10と、振動板30と、被駆動部材(変位拡大部材)40と、圧電素子50と、を備えている。
図1に示されるように、ハウジング10は、ハウジング本体20と、ハウジング本体20に脱着可能に装着されるハウジングカバー12とを有している。これらはPBTや液晶ポリマーなどの樹脂成形体として形成されている。ハウジングカバー12は、頂面部14と、頂面部14と一体に設けられたカバー側周壁部16とを有している。頂面部14は、複数の放音孔18を有する平坦な略円板形状を呈している。カバー側周壁部16は、頂面部14の周縁から当該頂面部14と交差する方向に延びている。
ハウジング本体20は、底面部21と、底面部21と一体に設けられた本体側周壁部22とを有している。底面部21は、略円形状を呈している。底面部21の中央には、本体側周壁部22で囲まれる空間に向かって突出した凸部23が、底面部21の径方向にわたって形成されている。凸部23には、電極24と電極28とが設けられている。電極24は、圧電素子50の第3外部電極58に電圧を印加するためのものであり、電極28は、圧電素子50の第1外部電極54および第2外部電極56に電圧を印加するためのものである。電極24の一端部は、凸部23から突出しており、圧電素子50の第3外部電極58と半田または導電性接着剤を介して接続されている。電極28の一端部もまた、凸部23から突出しており、圧電素子50の第1外部電極54および第2外部電極56と半田または導電性接着剤を介して接続されている。図2にも示されるように、電極24,28の一端部は、その先端がU状になっているため、圧電素子50を本体側周壁部22に設けられた凸部26に押し付ける押付けばねの役割も果たしている。電極24,28の他端部は、凸部23および底面部21の内側を通って、ハウジング本体20の外面に形成された凹部25,29に引き出されている。
図1に示されるように、ハウジング本体20の本体側周壁部22は、底面部21の周縁から当該底面部21と交差する方向に延びている。本体側周壁部22の一端部22aは、ハウジングカバー12のカバー側周壁部16と嵌合するように形成されている。本体側周壁部22には、当該本体側周壁部22で囲まれる空間に向かって突出した凸部26が形成されている。凸部26は、底面部21に形成された凸部23と一体化されている。凸部23には、圧電素子が接着剤により固着されている。
振動板30は、振動により音を発生させる。振動板30は、ダイヤフラム状の部材であって、例えばポリプロピレンやポリカーボネート等の樹脂からなっている。振動板30は、平坦部32と、平坦部32上に形成された補強部34とを有している。平坦部32は、略円板形状を呈したフィルムである。平坦部32の径は、カバー側周壁部16および本体側周壁部22の内径よりも大きくなっている。平坦部32の周縁部36は、図2に示されるように、カバー側周壁部16と本体側周壁部22とに挟持されている。これにより、平坦部32の周縁部36は、ハウジング10によって支持されることとなる。平坦部32のハウジング本体20側の主面には、後述する連結部42のヘッド43が固着されている。平坦部32のハウジングカバー12側の主面には、補強部34が形成されている。図1に示されるように、補強部34は、平坦部32の中心に位置しており、直方体を略放射状に並べたような形状を呈している。このような補強部34を有することで、振動板30の中央部の剛性を高めることができるため、振動板30を連結部42のヘッド43で駆動した際に、ピストン運動を確実に実現することができる。また、補強部34を、直方体を略放射状に並べたような形状とすることで、振動板30の等価密度を低く抑え、且つ効率的に剛性を高めることが可能となっている。
被駆動部材40は、連結部42と、連結部42によって連結される一対の固定部41とを有している。
連結部42は、ヘッド(頂部)43と、ヘッド43から伸びる一対のアーム44とを含んでいる。ヘッド43はハウジング本体20の底面部21と反対の方向に突出しており、ヘッド43の先端部は振動板30の中心部に固着されている。ヘッド43の後端部には、各アーム44の一端部が接続されている。アーム44は略扁平形状を呈しており、ヘッド43の後端部から圧電素子50の一端部50aおよび他端部50bに向かって伸びている。そのため、連結部42は、ヘッド43を中心として屈曲された形状となっている。一対のアーム44は、ヘッド43を中心としてヒンジ結合されている。アーム44をヒンジ結合することにより、ヘッド43は屈曲の内側方向あるいは外側方向、すなわち、ハウジング本体20の底面部21に近づく方向(矢印A方向)、あるいは底面部21から離れる方向(矢印B方向)に変位することが可能となる。
各アーム44の他端部には、固定部41がそれぞれ取り付けられている。各アーム44と各固定部41とはヒンジ結合されている。固定部41は、圧電素子50に固定されている。より具体的には、一方の固定部41は圧電素子50の一端部50aに、他方の固定部41は圧電素子50の他端部50bに、それぞれ公知の接着剤を介して固定されている。
圧電素子50は、ハウジング本体20内に収容されている。図1に示されるように、圧電素子50は、一端部50aおよび他端部50bを有する積層型の圧電素子である。圧電素子50の一端部50aと他端部50bとの間の領域、すなわち圧電素子50の中間部は、湾曲して形成されている。圧電素子50の中間部は、ハウジング本体20の凸部26に接着剤で固定されるとともに、支持されている。なお、凸部26の上面の幅は圧電素子50の長さと比べて十分に狭いため、圧電素子50の変位が凸部26によって抑制されることはない。
図3は、圧電素子50を示す斜視図である。図4は、圧電素子50を他の方向から見たときの斜視図である。圧電素子50は、積層体52と、この積層体52の側面に形成された第1外部電極54、第2外部電極56、および第3外部電極58を有している。積層体52は、複数(本実施形態では8つ)の圧電体層60と、複数(本実施形態では2つ)の第1内部電極62と、複数(本実施形態では2つ)の第2内部電極64と、複数(本実施形態では4つ)の第3内部電極66と、を積層したものである。圧電体層60は、圧電素子50の一端部50aから他端部50bに向かって連続的に伸びている。また、圧電体層60の厚み方向は、圧電素子50の湾曲の内側から外側に向かう方向に沿っている。第1〜第3内部電極62,64,66は圧電体層60を挟むように形成されており、圧電体層60および第1〜第3内部電極62,64,66の積層方向は、圧電体層60の厚み方向と同様に、圧電素子50の湾曲の内側から外側に向かう方向に沿っている。
積層体52は、半円環状の六面体を呈している。積層体52は、一対の主面52a,52bと、一対の主面52aと垂直な一対の側面52c,52cと、一対の主面52a,52bと垂直で一対の側面52c,52cに挟まれる一対の側面52d,52dと、を有している。一対の主面52a,52bは、積層体52の湾曲方向に沿い、且つ積層方向に対向する面である。主面52a側は圧電素子50の湾曲の内側に位置しており、主面52bは圧電素子50の湾曲の外側に位置している。一対の側面52c,52cは、積層体52の湾曲方向に対向する面である。一方の側面52cは圧電素子50の一端部50aに位置しており、他方の側面52cは圧電素子50の他端部50bに位置している。一対の側面52c,52cおよび一対の側面52d,52dからは、圧電体層60および第1〜第3内部電極62,64,66が露出している。第1内部電極62は第1外部電極54と、第2内部電極64は第2外部電極56と、第3内部電極66は第3外部電極58と、それぞれ電気的に接続されている。
圧電体層60および第1〜第3内部電極62,64,66は、第3内部電極66、圧電体層60、第1内部電極62、圧電体層60、第3内部電極66、圧電体層60、第1内部電極62、圧電体層60、第3内部電極66、圧電体層60、第2内部電極64、圧電体層60、第3内部電極66、圧電体層60、第2内部電極64、圧電体層60、の順で積層されている。圧電体層60のうち、積層方向に隣り合う第1内部電極62と第3内部電極66とに挟まれる領域60a、および積層方向に隣り合う第2内部電極64と第3内部電極66とに挟まれる領域60bは、圧電活性領域となる。圧電活性領域60a,60bは、電圧が印加されたときに積層体52の積層方向と垂直な方向(すなわち、積層体52の湾曲に沿った方向)に伸縮する。圧電活性領域60aと圧電活性領域60bとは、伸縮の方向が逆となっている。すなわち、圧電活性領域60aが伸びるときに圧電活性領域60bは縮み、圧電活性領域60aが縮むときに圧電活性領域60bは伸びるように構成されている。圧電活性領域60a,60bがこのように伸縮することによって、圧電素子50の一端部50aおよび他端部50bは湾曲の内側方向あるいは外側方向に変位することとなる。
積層体52の主面52aと一対の側面52dとには、第1〜第3外部電極54,56,58が設けられている。第1および第2外部電極54,56は積層体52の中間部に配設されており、第3外部電極58は、その一部が積層体52の中間部にかかるように配設されている。第1〜第3外部電極54,56,58は、下地電極および端子電極からなっており、積層体52と同時焼成することにより形成されている。下地電極は端子電極を形成する際の下地になる。この下地電極を介して、端子電極は、積層体52から露出した第1〜第3内部電極62,64,66と電気的に接続される。
圧電体層60は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を主成分とする圧電セラミック材料で形成されている。第1〜第3内部電極62,64,66は、Ag,Pdを主成分とする導電材料で形成されている。第1〜第3外部電極54,56,58の下地電極は、第1〜第3内部電極62,64,66を構成している金属と電気的に良好に接続できる導電材料で形成されており、例えば第1〜第3内部電極62,64,66と同様に、Ag,Pdを主成分とする導電材料で形成されている。第1〜第3外部電極54,56,58の端子電極は、下地電極上にPtを主成分とするペーストを印刷することにより形成されている。
続いて、図5〜図9を参照して、上述した構成を有する圧電素子50の製造方法について説明する。
まず、圧電体層60となるグリーンシートを作製する(ステップS100)。グリーンシートを作製するにあたって、例えばPZTを主成分としたセラミック粉体に有機バインダ樹脂および有機溶剤等を混合したペーストを作製する。そして、例えばドクターブレード法によって、上記ペーストをキャリアフィルム上に塗布することにより、グリーンシートを複数枚作製する。
次に、グリーンシートに、第1〜第3内部電極62,64,66に対応する電極パターンを複数(後述する分割チップ数に対応する数)形成する。電極パターンを形成するにあたって、例えばAg:Pd=85:15の比率で構成された導電材料に有機バインダ樹脂および有機溶剤等を混合したペーストを作製する。そして、そのペーストをグリーンシートにスクリーン印刷して乾燥させることにより、第1内部電極62に相当する電極パターンEL1が形成されたグリーンシートGS1、第2内部電極64に相当する電極パターンEL2が形成された第2グリーンシートGS2、および第3内部電極66に相当する電極パターンEL3が形成された第3グリーンシートGS3を得る。
次に、電極パターンが形成されたグリーンシートを重ねてラミネートし、シート積層体を得る(ステップS102)。グリーンシートは、グリーンシートGS2、グリーンシートGS3、グリーンシートGS2、グリーンシートGS3、グリーンシートGS1、グリーンシートGS3、グリーンシートGS1、グリーンシートGS3の順で積層される。なお、グリーンシートGS2とグリーンシートGS3との間、およびグリーンシートGS1とグリーンシートGS3との間には、電極パターンが形成されていないグリーンシートを適宜積層してもよい。
次に、得られたシート積層体の上下面を反転させる。より具体的には、最初に積層したグリーンシートGS2の、電極パターンが形成されていない面が上面、最後に積層したグリーンシートGS3の、電極パターンが形成された面が下面となるように、シート積層体を反転させる。反転後、シート積層体の上面に先述したペーストをスクリーン印刷し、第1外部電極54の下地電極に相当する電極パターンEL4、第2外部電極56の下地電極に相当する電極パターンEL5、および第3外部電極58の下地電極に相当する電極パターンEL6を形成する(ステップS103)。
上面に電極パターンを形成した後、シート積層体をチップ単位に切断して、短冊状のシート積層体を複数得る(ステップS104)。得られた短冊状のシート積層体を、以下グリーン体LS1と呼ぶ。図6は、グリーン体LS1の分解斜視図である。図6に示されるように、グリーン体LS1では、グリーンシートGS3、グリーンシートGS1、グリーンシートGS3、グリーンシートGS1、グリーンシートGS3、グリーンシートGS2、グリーンシートGS3、グリーンシートGS2、の順でこれらが積層されている。グリーン体LS1の主面70、すなわち最上位層に位置するグリーンシートGS2の露出面には、第1〜第3外部電極54,56,58の下地電極に相当する電極パターンEL4〜EL6が印刷されている。
得られたグリーン体LS1の側面と、主面70に対向する面とに、先述したペーストをスクリーン印刷または転写等の方法で付着させ、第1〜第3外部電極54,56,58の下地電極に相当する電極パターンEL4〜EL6を形成する(図5、ステップS105)。図7に、側面に電極パターンEL4〜EL6が形成されたグリーン体LS1の斜視図を示す。これらの下地電極の上からPtを主成分とするペーストを印刷して、第1〜第3外部電極54,56,58の端子電極となる部分を形成する(図5、ステップS106)。
次に、グリーン体LS1を焼成する。グリーン体LS1を焼成するにあたって、焼成治具を用意する(図5、ステップS107)。図8(a)は焼成治具を示す斜視図であり、図8(b)は焼成治具の上面図である。図8に示されるように、焼成治具80は、第1焼成治具82および第2焼成治具84から成っている。第1および第2焼成治具82,84は略円環状を呈している。このような形状を有する第1焼成治具82の外壁面82a(第1壁面)および第2焼成治具84の内壁面84a(第2壁面)は、ともに略円形状に湾曲している。第2焼成治具84の内壁面84aの径は、第1焼成治具82の外壁面82aの径よりも大きくなっている。第1および第2焼成治具82,84は、ジルコニアといった材料から形成されている。
第1焼成治具82の外壁面82aと第2焼成治具84の内壁面84aとに挟まれるように、グリーン体LS1を配置する(図5、ステップS108)。より具体的には、図9(a)に示されるように、第1焼成治具82の外壁面82aにグリーン体LS1を沿わせる。このとき、グリーン体LS1のうち主面70が第1焼成治具82の外壁面82aと対向するようにする。グリーン体LS1を第1焼成治具82の外壁面82aに沿わせた後、図9(b)に示されるように、第2焼成治具84を被せて、グリーン体LS1の主面70と対向する面が第2焼成治具84の内壁面84aと対向するようにする。このように、グリーン体LS1の側面のうち、長手方向に沿い且つ積層方向と垂直な一対の側面が、第1および第2焼成治具82,84と対向するよう、グリーン体LS1を配置する。
図9(c)に示されるように、第1および第2焼成治具82,84で挟んだまま、グリーン体LS1をジルコニア製の焼成セッター86の上に載置する。そして、400℃、10時間程度の加熱処理を実施して、グリーン体LS1に脱バインダ処理を施す。脱バインダ後、引き続き第1および第2焼成治具82,84で挟んだままの状態で、グリーン体LS1を950℃で2時間程度、焼成する(図5、ステップS109)。これにより、湾曲した積層体52が形成される。
次に、第1および第2焼成治具82,84を外して積層体52を取り出す。取り出した積層体52に、温度120℃の環境下で、積層体52の厚みに対する電界強度が2kV/mmとなるように所定の電圧を3分間印加することにより、積層体52の分極処理を行う(図5、ステップS110)。以上の工程を経て、図3に示される圧電素子50が完成する。
ここで、圧電素子50の他の製造方法を考える。他の製造方法として、例えば、ステップS103で得られたシート積層体を圧電素子50の形状に打ち抜き、打ち抜いたものを焼成する方法が考えられる。しかしながらこの方法では、図3に示されるような構造の圧電素子、すなわち湾曲した圧電素子であって、圧電体層が湾曲の内側から外側に向かう方向に沿って積層された圧電素子、を得るのは非常に困難である。シート積層体の上面から単に打ち抜きを行っただけでは、湾曲形状のものは得られても、圧電体層が上記した方向に積層されたものは得られないからである。本実施形態の製造方法では、シート積層体をまず短冊状に切断した後に、第1および第2焼成治具82,84を用いて湾曲させるため、図3に示されるような圧電素子50を容易に得ることができる。
上述したステップS100〜S110の工程を経て製造された圧電素子50を備える圧電発音体1の動作について、説明する。図10は、被駆動部材40および圧電素子50の概略斜視図であり、図11は、振動板30、被駆動部材40、および圧電素子50の側面図である。図10(a)および図11(a)は、圧電素子50の第1〜第3外部電極54,56,58に電圧が印加されていない状態を示している。図10(b),(c)および図11(b),(c)は、圧電素子50の第1〜第3外部電極54,56,58に電圧が印加された状態を示している。第1外部電極54に対する電圧の印加はハウジング本体20の凸部23に設けられた電極24を介して行われ、第2外部電極56に対する電圧の印加はハウジング本体20の凸部26に設けられた電極27を介して行われ、第3外部電極58に対する電圧の印加はハウジング本体20の凸部26に設けられた電極28を介して行われる。
第1〜第3外部電極54,56,58に電圧が印加されて、当該印加電圧値に応じた量だけ積層体52の圧電活性領域60aが縮み圧電活性領域60bが伸びると、圧電素子50は図10(b)に示されるように、湾曲の外側方向すなわち主面52b方向に変位する。圧電素子50が主面52b方向に変位すると、圧電素子50の両端に固定された被駆動部材40の固定部41が、互いに離間する方向に移動する。固定部41が離間する方向に移動すると、固定部41にヒンジ結合された各アーム44の他端部は、固定部41により引っ張られて、互いに離間する方向に動く。その結果、アーム44とアーム44との間に位置しているヘッド43が、ハウジング本体20の底面部21に近づく方向、つまり矢印A方向に変位することとなる。
第1〜第3外部電極54,56,58に電圧が印加されて、当該印加電圧値に応じた量だけ積層体52の圧電活性領域60aが伸び圧電活性領域60bが縮むと、圧電素子50は図10(c)に示されるように、湾曲の内側方向すなわち主面52a方向に変位する。圧電素子50が主面52a方向に変位すると、圧電素子50の両端に固定された被駆動部材40の固定部41が、互いに接近する方向に移動する。固定部41が接近する方向に移動すると、固定部41にヒンジ結合された各アーム44の他端部は、固定部41によりヘッド43側に押されて、互いに接近する方向に動く。その結果、アーム44とアーム44との間に位置しているヘッド43が、ハウジング本体20の底面部21から離れる方向、つまり矢印B方向に変位することとなる。
ヘッド43の先端部に固着された振動板30は、ダイヤフラム構造を有している。そのため、ヘッド43が矢印A方向あるいは矢印B方向に動作すると、この動作は振動板30の振動に変換されることになる。具体的には、ヘッド43が矢印A方向に変位すると、振動板30は、図11(b)に示されるように、矢印A方向に引っ張られる。ヘッド43が矢印B方向に変位すると、振動板30は、図11(c)に示されるように、矢印B方向に押される。矢印A方向および矢印B方向はともに振動板30の厚み方向であるから、ヘッド43が矢印A方向あるいは矢印B方向に動作すると、振動板30はピストンモードで振動することとなる。振動板30がピストンモードで振動することによって空気が振動し、その結果音が発生する。発生した音は、ハウジング10内で共鳴し音圧レベルが上昇した状態で、ハウジングカバー12に形成された放音孔18から外部に放音される。
以上説明したように、本実施形態に係る圧電発音体1は、湾曲して形成された圧電素子50を備えている。湾曲した圧電素子50は、印加電圧に応じて湾曲の内側方向あるいは外側方向に変位する。圧電素子50の変位に応じて、圧電素子50の両端に固定された固定部41が互いに接近離間する。固定部41が接近離間すると、固定部41にヒンジ結合された連結部42の各アーム44が動き、その結果、アーム44間に位置する連結部42のヘッド43が図1に示される矢印A方向あるいは矢印B方向に変位する。ヘッド43の変位方向が矢印A方向あるいは矢印B方向であるため、ヘッド43に固定された振動板30は、ヘッド43の変位に応じて振動することとなる。本実施形態に係る圧電発音体1では、金属よりも剛性の低い材料で形成した振動板30に補強部34を形成して、中央部の剛性を周縁部よりも高めることにより、空気を効率よく体積排除し、ピストン運動により近い駆動ができるようになっている。よって、振動板30を高い剛性を有する材料で形成する必要がなくなるため、振動板30のQ値を低く抑えることができる。その結果、本発明の圧電発音体1は広帯域の音を出力することが可能となる。
本実施形態に係る圧電発音体1では、湾曲した圧電素子50を用いるので、直方体型の圧電素子を用いる場合と比べて、より狭いスペースに、有効長がより長い圧電素子50を収容することができる。狭いスペースに圧電素子50を収容できるため、圧電発音体1のサイズを小さくすることができる。更に、圧電素子50の有効長を長く取ることができるため、第1〜第3外部電極54,56,58に電圧を印加した際における圧電素子50の一端部50aおよび他端部50bの変位量を大きくすることができる。一端部50aおよび他端部50bの変位量が大きいと、ヘッド43の変位量も大きなものとなる。よって、ヘッド43に固着された振動板30を大きく振動させることが可能となるため、印加電圧が同等であっても、より大きな振動変位を得ることができる。その結果、音をより確実に出力することができる。
圧電素子50は、ハウジング本体20の凸部26に接着剤で固定されるとともに、支持されている。凸部26は圧電素子50の中間部を固定および支持している。一端部50aおよび他端部50bと比べて変位量が非常に小さい中間部を固定および支持することで、凸部26が圧電素子50の変位を妨げる可能性を低くすることができる。更に、凸部26の上面の幅を圧電素子50の長さと比べて十分に短くすることで、圧電素子50の変位(特に湾曲の外側方向への変位)が凸部26によって抑制される可能性をいっそう低くすることができる。したがって、圧電素子50の変位量は、第1〜第3外部電極54,56,58に印加された電圧値を正確に反映したものとなる。なお、圧電素子50の中間部には圧電素子50の重心が位置している。重心位置を凸部26が常に支えることとなるため、圧電素子50は変位時においても安定した状態を維持することができる。
また、本実施形態に係る圧電発音体1において、圧電素子50は圧電体層60を有している。この圧電体層60は、圧電素子50の一端部50aから他端部50bに向かって連続的に伸びている。このように長く連続した圧電体層60を有することにより、圧電素子50の一端部50aおよび他端部50bの変位量をさらに大きくすることができる。また、圧電体層60の厚み方向は、圧電素子50の湾曲の内側から外側に向かう方向となっている。これにより、圧電素子50を湾曲の内側方向あるいは外側方向に確実に変位させることができる。
また、本実施形態に係る圧電発音体1において、圧電素子50の積層体52は圧電体層60を複数有しており、圧電体層60の積層方向は圧電素子50の内側から外側に向かう方向に沿っている。複数の圧電体層60をこのように積層することにより、圧電体層60が1つである場合と比べて、湾曲の内側方向あるいは外側方向に圧電素子50をより大きく変位させることができる。また、圧電体層60が1つである場合と比べて、同一変位量を得るための印加電圧を小さくすることができる。
また、本実施形態に係る圧電発音体1において、圧電素子50は、圧電体層60を挟むように形成された第1〜第3内部電極62,64,66と、これらに接続された第1〜第3外部電極54,56,58とを有しており、第1〜第3外部電極54,56,58は圧電素子50の中間部に設けられている。圧電素子50の中間部は変位が殆ど生じない部位であるため、第1〜第3外部電極54,56,58が圧電素子50の変位を妨げることはない。したがって、変位を妨げることなく、圧電素子50に電圧を印加できる。
また、本実施形態に係る圧電発音体1において、圧電素子50は半円環状を呈している。半円環状とすることによって、圧電素子50を変位がスムーズなものとすることができる。また、直方体型の圧電素子を用いる場合と比べて、圧電素子50の収容スペースを確実に小さくすることができる。
また、本実施形態に係る圧電発音体1において、振動板30の周縁部36はハウジング10で支持されている。より具体的には、振動板30の周縁部36はハウジング本体20とハウジングカバー12とに挟持されている。ハウジング10が周縁部36を支持することにより、振動板30に張力を付与することができる。その結果、圧電素子50の振動をより効率よく、振動板30にて伝播させることができる。
また、本実施形態に係る圧電発音体1において、振動板30はポリプロピレンやポリカーボネート等の樹脂からなっている。振動板30に樹脂といった低密度で剛性の低い材料を用いることにより、広帯域の圧電発音体をより確実に得ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、略円板形状の平坦部32と補強部34とを有する振動板30を備えるとしたが、このような振動板30の代わりに、図12(a)および(b)に示されるように、中心部がドーム状に成形された振動板90を備えるとしてもよい。中心部をドーム状とすることによって振動板90に強度をもたせることができるため、振動板30の補強部34に相当する部分を設ける必要がなくなる。なお、振動板90の中心部は、図12(a)に示されるように、ハウジングカバー12に向かって凸となっていてもよいし、図12(b)に示されるように、ハウジング本体20に向かって凸となっていてもよい。
また、ハウジング10および振動板30に用いられる材料は、上述したものに限られない。振動板30についていえば、本実施形態において振動板30はポリプロピレンやポリカーボネート等の樹脂からなるとしたが、これらの樹脂だけでなく、グラスファイバ、カーボンファイバ、紙、ガラス等を含んでいてもよい。
また、本実施形態では、圧電素子50の積層体52は半円環状を呈しているとしたが、積層体52は少なくとも中間部が湾曲していればよい。また、本実施形態では、連結部42はヘッド43を中心として屈曲された形状をなしているとした。これを、連結部42の各アーム44をカーブさせることにより、連結部42はヘッド43を中心として湾曲された形状をなしているとしてもよい。この場合、アーム44をヒンジ結合することによって、連結部42は湾曲の内側方向あるいは外側方向に変位することとなる。
また、本実施形態では、第1〜第3外部電極54,56,58は下地電極および端子電極からなっているとしたが、第1〜第3外部電極54,56,58を外部(例えばハウジング本体20の凸部26に設けられた電極)に半田付けする必要がない場合には、第1〜第3外部電極54,56,58は下地電極のみを有していればよい。
また、本実施形態では、圧電素子50の積層体52は8つの圧電体層60を有するとしたが、圧電体層60の数はこれに限られず、1つ以上であればよい。また、圧電体層60、第1〜第3内部電極62,64,66、および第1〜第3外部電極54,56,58に用いられる材料は、上述したものに限られない。
本実施形態に係る圧電発音体を示す分解斜視図である。 本実施形態に係る圧電発音体の断面図である。 本実施形態に係る圧電発音体が備える圧電素子の斜視図である。 本実施形態に係る圧電発音体が備える圧電素子の斜視図である。 本実施形態に係る圧電発音体が備える圧電素子の製造方法を説明するためのフロー図である。 グリーン体の分解斜視図である。 側面に電極パターンが形成されたグリーン体の斜視図である。 焼成治具を示す斜視図および上面図である。 グリーン体を焼成する工程を示す斜視図である。 本実施形態に係る圧電発音体が備える被駆動部材および圧電素子の概略斜視図である。 本実施形態に係る圧電発音体が備える振動板、被駆動部材、および圧電素子の側面図である。 本実施形態に係る圧電発音体の変形例を示す側面図である。
符号の説明
1・・・圧電発音体、10・・・ハウジング、12・・・ハウジングカバー、20・・・ハウジング本体、21・・・底面部、22a・・・一端部、22・・・本体側周壁部、23,26・・・凸部、30,90・・・振動板、32・・・平坦部、34・・・補強部、36・・・周縁部、40・・・被駆動部材、41・・・固定部、42・・・連結部、43・・・ヘッド、44・・・アーム、50・・・圧電素子、50a・・・一端部、50b・・・他端部、52・・・積層体、54・・・第1外部電極、56・・・第2外部電極、58・・・第3外部電極、60・・・圧電体層、62・・・第1内部電極、64・・・第2内部電極、66・・・第3内部電極。

Claims (7)

  1. 一端部および他端部を有するとともに少なくとも前記一端部と前記他端部との間の領域が湾曲しており、前記一端部および前記他端部が印加電圧に応じて湾曲の内側方向あるいは外側方向に変位する圧電素子と、
    前記圧電素子における湾曲した前記領域を支持する支持部材と、
    前記圧電素子の前記一端部および前記他端部に固定される一対の固定部と、前記一対の固定部を連結するとともに頂部を中心として屈曲または湾曲された連結部とを有する変位拡大部材と、
    主面が前記連結部の前記頂部に固着された振動板と、
    を備え、
    前記連結部の前記頂部は、前記圧電素子の変位に伴って、前記連結部における屈曲又は湾曲の内側方向あるいは外側方向に変位し、
    前記振動板は、前記頂部の変位を受けて振動し音を発生させることを特徴とする圧電発音体。
  2. 前記圧電素子は、前記一端部から前記他端部に向かって連続的に伸びるとともに、厚み方向が湾曲の内側から外側に向かう方向とされた圧電体層を有することを特徴とする請求項1に記載の圧電発音体。
  3. 前記圧電素子は、前記圧電体層を複数有しており、
    複数の前記圧電体層は、湾曲の内側から外側に向かう方向に沿って積層されていることを特徴とする請求項2に記載の圧電発音体。
  4. 前記圧電素子は、前記圧電体層を挟むように形成された内部電極と、当該内部電極に接続された外部電極とを有しており、
    前記外部電極は、前記圧電素子の前記一端部と前記他端部との間の領域に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の圧電発音体。
  5. 前記圧電素子は、半円環状を呈していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧電発音体。
  6. 前記支持部材は、前記圧電素子における湾曲した前記領域を支持するとともに、前記振動板の周縁部を支持することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧電発音体。
  7. 前記振動板は樹脂を含む材料からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧電発音体。
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