JP2011097311A - 圧電マイクロフォン及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化することが容易である圧電マイクロフォンを提供する。
【解決手段】(a)厚み方向に分極され、一対の矩形形状の主面を有する圧電セラミック層と、圧電セラミック層の一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する電極層とを含む矩形形状の振動板22と、(b)開口と開口に連通する音響空間24cとを有し、開口の近傍部分24aに振動板22の対向する一対の辺又はその近傍部分が固定又は支持され、開口の第1部分が振動板22で覆われるケーシング部24と、(c)振動板22の対向する他の一対の辺又はその近傍部分22sと、ケーシング部の開口の近傍部分24sとにそれぞれ接して、開口のうち第1部分以外の第2部分を覆い、開口を振動板22とともに封止する、ケーシング部24及び振動板22よりも剛性が低い音響封止部材26a,26bとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧電マイクロフォンに関し、詳しくは、振動板に圧電セラミックを用いる圧電マイクロフォン及びその製造方法に関する。
例えば図13の断面図に示すように、振動板に圧電セラミックを用いる圧電マイクロフォン101が提案されている。圧電マイクロフォン101の振動板106は円板形状であり、振動板リング107,108の間に挟まれ、支持される。振動板106は、厚み方向に分極された薄い圧電セラミック層106cの両主面に電極層106d,106e(106a,106b)が形成されている。振動板106は、密閉された音響空間112に接しており、外部からの音圧で変形する。振動板106の変形に伴って電極層106d,106e(106a,106b)間に発生する電圧変化を検出して、音波の波形形状を電気信号の形で得る(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−56351号公報
携帯電話器等に実装されるマイクロフォンは、小型化が要求される。そのためには、音に対する振動板の音圧感度を大きくする必要がある。すなわち、音に対して振動板から得られる電気信号を大きくする必要がある。
しかし、円板形状の振動板の全周を支持する構造では、小型化に限界がある。
本発明は、かかる実情に鑑み、小型化することが容易である圧電マイクロフォン及びその製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した圧電マイクロフォンを提供する。
圧電マイクロフォンは、(a)圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形形状の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の少なくとも1つの振動板と、(b)少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有し、前記開口の近傍部分に前記振動板の対向する一対の辺又はその近傍部分が固定又は支持され、前記開口の第1部分が前記振動板で覆われる、ケーシング部と、(c)前記振動板の対向する他の一対の辺又はその近傍部分と、前記ケーシング部の前記開口の近傍部分とにそれぞれ接して、前記開口のうち前記第1部分以外の第2部分を覆い、前記開口を前記振動板とともに封止する、前記ケーシング部及び前記振動板よりも剛性が低い、一対の音響封止部材とを備える。
上記構成において、ケーシング部の開口は、第1部分が振動板で覆われ、第1部分の両側の第2部分が音響封止部材で覆われる。音響空間の外側からの音圧により振動板が振動すると、振動板の圧電セラミック層の変形に対応して電極層から電気信号を得ることができる。
上記構成によれば、振動板の一対の辺又はその近傍部分はケーシング部に固定又は支持され、振動板の他の一対の辺又はその近傍部分は音響封止部材に接している。音響封止部材は、ケーシング部や振動板よりも剛性が低いため、音響封止部材による振動板の他の一対の辺又はその近傍部分に対する拘束は無視することができ、振動板は、ケーシング枠に、いわば両端固定又は両端支持される。そのため、振動板は、円形形状の振動板の全周が固定又は支持されて拘束されている場合と比べると、音圧による変形が大きくなる。したがって、振動板を高感度化して、小型化することが容易である。
好ましい一態様において、(a)一端に第1の開口を有し、前記第1の開口に連通する音響空間を有する支持枠と、(b)圧電性を有するセラミック材からなるセラミック層を含み、前記支持枠の前記一端に固定又は支持されて前記第1の前記開口を覆う第1の圧電セラミック板とを備える。前記支持枠の前記第1の開口は矩形形状である。前記第1の圧電セラミック板には、厚み方向に貫通して前記支持枠の前記第1の開口と前記支持枠の前記音響空間の外側とを連通する一対の第1の貫通溝が、前記支持枠の前記第1の開口の対向する一対の辺との間に間隔を設けて、互いに平行に形成される。前記音響封止部材は、前記第1の貫通溝に沿って延在し、前記第1の貫通溝の両側の前記第1の圧電セラミック板に接して、前記第1の圧電セラミック板とともに前記支持枠の前記第1の開口を封止する。前記振動板は、前記第1の圧電セラミック板のうち前記一対の第1の貫通溝の間の中央部分を含む。前記ケーシング部は、前記支持枠部と前記第1の圧電セラミック板のうち前記中央部分以外の部分とを含む。
この場合、第1の圧電セラミック板の主面に垂直な方向のみからの加工によって、圧電マイクロフォンを効率よく製造することができる。
好ましくは、前記支持枠は、他端に第2の開口を有する。前記音響空間は、前記第2の開口に連通する。圧電性を有するセラミック材からなるセラミック層を含み、前記支持枠の前記他端に固定又は支持されて前記第2の開口を覆う第2の圧電セラミック板をさらに備える。前記支持枠の前記第2の開口は矩形形状である。前記第2の圧電セラミック板には、厚み方向に貫通して前記支持枠の前記第2の開口と前記支持枠の前記音響空間の外側とを連通する一対の第2の貫通溝が、前記支持枠の前記第2の開口の対向する一対の辺との間に間隔を設けて、互いに平行に形成される。前記音響封止部材は、前記第2の貫通溝に沿って延在し、前記第2の貫通溝の両側の前記第2の圧電セラミック板に接して、前記第2の圧電セラミック板とともに前記支持枠の前記第2の開口を封止する。前記振動板は、前記第2の圧電セラミック板のうち前記一対の第2の貫通溝の間の中央部分を含む。前記ケーシング部は、前記第2の圧電セラミック板のうち前記中央部分以外の部分を含む。
この場合、支持枠の両側に第1の圧電セラミック板と第2の圧電セラミック板とがそれぞれ固定又は支持される。第1の圧電セラミック板により形成される振動板と、第2の圧電セラミック板により形成される振動板とは、衝撃等により同位相に変形するときに、それぞれの振動板からの出力を相殺することにより、ノイズを低減することができる。一方、音圧によって振動板が互いに逆位相に変形するときには、それぞれの振動板からの出力を加算することにより出力を大きくし、音圧感度を高くすることができる。
好ましい他の態様において、前記ケーシングは、一つの矩形の第3の開口と、該第3の開口の対向する一対の辺にそれぞれ連続する第4の開口と、前記第3の開口と前記第4の開口とに連通する音響空間とを有する支持枠を含む。前記振動板は、前記支持枠のうち前記第3の開口の対向する他の一対の辺の近傍部分に、前記振動板の対向する一対の辺又はその近傍部分が固定されて、前記第3の開口を覆う。前記音響封止部材は、前記振動板の対向する他の一対の辺又はその近傍部分と、前記支持枠のうち前記第4の開口の近傍部分とに接して、前記第4の開口を覆い、前記第3の開口と前記第4の開口とを前記振動板とともに封止する。
この場合、振動板と支持枠との間の第4の開口を音響封止部材で覆うことで、振動板は、支持枠に、いわば両端固定又は両端支持される。
また、本発明は、以下のように構成した圧電マイクロフォンの製造方法を提供する。
圧電マイクロフォンの製造方法は、(i)少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠を複数個分含む支持枠部材に、圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の振動板を複数個分含む板状の振動板部材を、前記振動板部材の前記振動板の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠部材の前記支持枠に支持され、前記振動板部材の前記振動板の他の一対の辺の外側に前記支持枠部材の前記支持枠が離れて配置されるように、接合して、前記支持枠部材の前記支持枠の前記開口を前記振動板部材で覆う第1の工程と、(ii)前記支持枠部材とは反対側から前記振動板部材に貫通溝を形成して、前記振動板部材のそれぞれの前記振動板の前記他の一対の辺を前記振動板部材から分離し、前記振動板の前記他の一対の辺に沿って前記支持枠部材の前記支持枠の前記開口を露出させる第2の工程と、(iii)前記貫通溝に沿って、前記振動板よりも剛性が低い音響封止部材を前記振動板部材に配置して、前記支持枠の前記開口を、前記音響封止部材と前記振動板部材とで封止する第3の工程と、(iv)前記支持枠部材及び前記振動板部材を前記支持枠の境界線に沿って分割して、音響素子の個片に分割する第4の工程とを備える。
上記方法によれば、複数個の圧電マイクロフォンを効率よく製造することができる。
また、本発明は、以下のように構成した他の圧電マイクロフォンの製造方法を提供する。
圧電マイクロフォンの製造方法は、(i)少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠に、圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の振動板を含む板状の振動板部材を、前記振動板部材の前記振動板の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠に支持され、前記振動板部材の前記振動板の他の一対の辺の外側に前記支持枠が離れて配置されるように、接合して、前記支持枠の前記開口を前記振動板部材で覆う第1の工程と、(ii)前記支持枠とは反対側から前記振動板部材に貫通溝を形成して、前記振動板部材の前記振動板の前記他の一対の辺を前記振動板部材から分離し、前記振動板の前記他の一対の辺に沿って前記支持枠の前記開口を露出させる第2の工程と、(iii)前記貫通溝に沿って、前記振動板よりも剛性が低い音響封止部材を前記振動板部材に配置して、前記支持枠の前記開口を、前記音響封止部材と前記振動板部材とで封止する第3の工程とを備える。
上記方法によれば、個品の圧電マイクロフォンを製造することができる。
また、本発明は、以下のように構成した他の圧電マイクロフォンの製造方法を提供する。
圧電マイクロフォンの製造方法は、(i)圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の中央部と、前記中央部の一対の辺に沿ってそれぞれ間隔を設けて配置された両側部と、前記中央部と前記両側部との間に配置され、前記中央部と前記両側部との間の隙間を封止する、前記中央部よりも剛性が低い音響封止部材とを有する振動板ユニットを複数個分含む振動板ユニット部材と、少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠を複数個分含む支持枠部材と準備する第1の工程と、(ii)前記振動板ユニット部材の前記振動板ユニットの前記中央部の他の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠部材の前記支持枠に支持され、前記振動板ユニット部材の前記振動板ユニットの前記中央部の一対の辺の外側に前記支持枠部材の前記支持枠が離れて配置されるように、振動板ユニット部材を支持枠部材に接合して、前記支持枠部材の前記支持枠の前記開口を前記振動板ユニット部材の前記振動板ユニットで封止する第2の工程と、(iii)前記支持枠部材及び前記振動板ユニット部材を前記支持枠の境界線に沿って分割して、音響素子の個片に分割する第3の工程とを備える。
上記方法において、振動板ユニットの中央部が振動板になる。
上記方法によれば、複数個の圧電マイクロフォンを効率よく製造することができる。
また、本発明は、以下のように構成した他の圧電マイクロフォンの製造方法を提供する。
圧電マイクロフォンの製造方法は、(i)圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の中央部と、前記中央部の一対の辺に沿ってそれぞれ間隔を設けて配置された両側部と、前記中央部と前記両側部との間に配置され、前記中央部と前記両側部との間の隙間を封止する、前記中央部よりも剛性が低い音響封止部材とを有する振動板ユニットと、少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠と準備する第1の工程と、(ii)前記振動板ユニットの前記中央部の他の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠に支持され、前記振動板ユニットの前記中央部の一対の辺の外側に前記支持枠が離れて配置されるように、振動板ユニットを支持枠に接合して、前記支持枠の前記開口を前記振動板ユニットで封止する第2の工程とを備える。
上記方法において、振動板ユニットの中央部が振動板になる。
上記方法によれば、個品の圧電マイクロフォンを製造することができる。
また、本発明は、以下のように構成した他の圧電マイクロフォンの製造方法を提供する。
圧電マイクロフォンの製造方法は、(i)圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の振動板を複数個分含む板状の振動板部材に、貫通溝を形成して、前記振動板部材のそれぞれの前記振動板の一対の辺を前記振動板部材から分離する第1の工程と、(ii)前記貫通溝が形成された前記振動板部材に、少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠を複数個分含む支持枠部材を、前記振動板部材の前記振動板の他の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠部材の前記支持枠に支持され、前記振動板部材の前記振動板の前記他の一対の辺の外側に前記支持枠部材の前記支持枠が離れて配置されるように接合する第2の工程と、(iii)前記振動板部材の前記貫通溝に沿って、前記振動板よりも剛性が低い音響封止部材を配置して、前記支持枠部材の前記支持枠の前記開口を、前記音響封止部材と前記振動板部材とで封止する第3の工程と、
(iv)前記支持枠部材及び前記振動板部材を前記支持枠の境界線に沿って分割して、音響素子の個片に分割する第4の工程とを備える。
上記方法によれば、複数個の圧電マイクロフォンを効率よく製造することができる。
また、本発明は、以下のように構成した他の圧電マイクロフォンの製造方法を提供する。
圧電マイクロフォンの製造方法は、(i)圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の振動板を含む板状の振動板部材に、貫通溝を形成して、前記振動板部材の前記振動板の一対の辺を前記振動板部材から分離する第1の工程と、
(ii)前記貫通溝が形成された前記振動板部材に、少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠を、前記振動板部材の前記振動板の他の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠に支持され、前記振動板部材の前記振動板の前記他の一対の辺の外側に前記支持枠が離れて配置されるように接合する第2の工程と、(iii)前記振動板部材の前記貫通溝に沿って、前記振動板よりも剛性が低い音響封止部材を配置して、前記支持枠の前記開口を、前記音響封止部材と前記振動板部材とで封止する第3の工程とを備える。
上記方法によれば、個品の圧電マイクロフォンを製造することができる。
本発明によれば、圧電マイクロフォンを小型化することが容易である。
圧電マイクロフォンの分解斜視図である。(実施例1) 音響素子の(a)分解斜視図、(b)要部拡大組立斜視図である。(実施例1) 振動板の断面図である。(実施例1) 圧電マイクロフォンの電気回路図である。(実施例1) 音響素子の(a)要部断面図、(b)電気回路図である。(実施例1) 音響素子の(a)組立斜視図、(b)分解斜視図、(c)断面図である。(実施例2) 音響素子の製造工程を示す斜視図である。(実施例2) 音響素子の製造工程を示す斜視図である。(実施例2) 音響素子の(a)組立斜視図、(b)断面図である。(実施例3) 音響素子の分解斜視図である。(実施例3) 音響素子の(a)要部断面図、(b)電気回路図である。(実施例3) 音響素子の(a)要部断面図、(b)電気回路図である。(実施例3) 音響素子の製造工程を示す斜視図である。(変形例1) 音響素子の製造工程を示す斜視図である。(変形例1) 音響素子の製造工程を示す斜視図である。(変形例1) 音響素子の製造工程を示す斜視図である。(変形例2) 音響素子の製造工程を示す斜視図である。(変形例2) 音響素子の製造工程を示す斜視図である。(変形例2) 圧電マイクロフォンの断面図である。(従来例)
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図18を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の圧電マイクロフォン10について、図1〜図5を参照しながら説明する。
図1は、圧電マイクロフォン10の分解斜視図である。図1に示すように、圧電マイクロフォン10は、基板12の上面12aに搭載された音響素子20と、FET16と、コンデンサ18とが、基板12の周縁に接合される蓋部材14によって覆われ、基板12と蓋部材14とにより形成される内部空間内に収納される。蓋部材14の上面14aには、基板12と蓋部材14とにより形成される内部空間に連通する開口部14sが、設けられている。図示していないが、基板12の下面には、電源供給用端子と、信号出力用端子とが設けられている。
図4の電気回路に示すように、圧電マイクロフォン10は、音響素子20と、インピーダンス変換用のFET16と、RFノイズ除去用のコンデンサ18とにより、破線で囲まれた部分を構成する。圧電マイクロフォン10に電源を供給し、電圧信号Voutを取り出す。
蓋部材14は、圧電マイクロフォン10の機械的強度を確保し、外部ノイズからのシールドを行うものであり、例えば、金属により形成された金属キャップである。セラミックスや樹脂等の絶縁部材のほぼ全面に導電材が固定されているものでもよい。
図2(a)は、音響素子20の分解斜視図である。図2(a)に示すように、音響素子20は、振動板22と、支持枠24と、音響封止部材26a,26bと、側面配線28a,28bとを備える。
支持枠24は、互いに対向する一対の第1側壁部24xと、互いに対向する一対の第2側壁部24yとが矩形に結合された枠状の部材である。第1側壁部24xの上端面24aは、第2側壁部24yの上端面24bよりも高い。
振動板22は、主面が矩形の部材である。振動板22は、一方主面(図2において下面22b)の対向する一対の辺22tの近傍部分が、支持枠24の一対の第1側壁部24xの上端面24aにそれぞれ接合され、支持枠24の上部を全体的に覆う。
このとき、図2(b)の要部拡大組立斜視図に示すように、振動板22の対向する他の一対の辺に沿う側面22sと、支持枠24の第2側壁部24yの外側の側面24sとが同一平面をなし、振動板22は支持枠24の第2側壁部24yの上方を跨ぐように延在し、第2側壁部24yの上端面24bとの間に隙間25を形成する。この隙間25の大きさ、すなわち、支持枠24の第2側壁部24yの上端面24bと振動板22の下面22bとの間の距離は、振動板22が振動しても支持枠24の第2側壁部24yの上端面24bと干渉しないように、例えば10μm以上とする。
音響封止部材26a,26bは、それぞれ、支持枠24の第2側壁部24yの外側の側面24s及びその近傍部分に貼り付けられ、振動板22の側面22sに接し、振動板22と支持枠24との間の隙間25を塞ぐ。
振動板22の側面22sに接している音響封止部材26a,26bは、振動板22や支持枠24に比べて変形しやすい材料により形成する。これにより、振動板22は、音響封止部材26a,26bによる拘束を無視することができ、いわば、支持枠24の一対の第1側壁部24xによって両端固定されている。
例えば、振動板22は、エポキシ系接着剤などのヤング率が相対的に高い接着剤を用いて、下面22bの対向する一対の辺の近傍部分を、セラミックス製の支持枠24の第1側壁部24xの上端面24aに固定する。支持枠24は、樹脂製でもよい。振動板22と支持枠24との隙間25を音響的に封止する音響封止部材26a,26bには、シリコーン樹脂など、ヤング率が1MPa以下であり、柔らかく弾性変形しやす材料を用いることが望ましい。音響封止部材26a,26bは、樹脂フィルム等の基材に貼り付けて、振動板22と支持枠24との隙間25の近傍部分に接するように構成されてもよい。
支持枠24の上面側に形成される開口は、上述したように振動板22と音響封止部材26a,26bにより塞がれる。支持枠24の下面は、基板12の上面12aに接合される。これにより、支持枠24の第1側壁部24xと第2側壁部24yとに囲まれた内部空間24cは音響的に密閉され、音響空間となり、外部から伝搬する音圧により、振動板22が変形する。内部空間24cは、外部から伝搬する音圧により振動板22が変形し、マイクとして成り立つ程度に、密閉されていればよい。すなわち、内部空間24cは、完全に密閉されることは必須ではなく、多少、孔があいていても、マイクとして成り立てばよい。内部空間24cには、小型化のため、FET16とコンデンサ18とが収納される。
図3は、図2(a)の線A−Aに沿って切断した振動板22の断面図である。図3に示すように、振動板22は、矢印23x,23yで示す方向にそれぞれ分極された圧電性を有するセラミック材からなる圧電セラミック層22x,22yと、圧電セラミック層22x,22yを介して対向するように中央部とその両側とに形成された電極層23a〜23f,23p〜23rとを含む。圧電セラミック層22x,22yは、矩形形状の一対の主面を有する。
振動板22は、印刷等により導電材が配置されたセラミックグリーンシートを積層し、焼成した後、セラミックスの上下面に電極を形成、分極処理することにより作製する。圧電セラミック層22x,22yはセラミックグリーンシートに形成され、電極層23p〜23rは、セラミックグリーンシートに配置された導電材により形成される。電極層23a〜23f,23p〜23rがセラミックスの上下面のほぼ全面に形成される。その後に、セラミックスが分極される。さらにその後に、エッチングにより形成される。なお、電極層23a〜23f、23p〜23rは、必ずしもセラミックスの上下面のほぼ全面に形成された後、エッチングによって形成されなくてもよく、セラミックスの上下面に電極層23a〜23f、23p〜23rが形成されてもよい。また、電極層23a〜23f、23p〜23rが形成された後、セラミックスを分極してもよい。圧電セラミック層22x,22yの各層の厚さは、例えば、10〜20μmになるように形成される。
振動板22の上面22aには、3つの電極層23a,23b,23cと、2つの電極層23b,23cの間を接続する導電層23sとが形成されている。振動板22の下面22bにも同様に、3つの電極層23d,23e,23fと、2つの電極層23d,23eの間を接続する導電層23tとが形成されている。振動板22の内部、すなわち圧電セラミック層22x,22yの間には、3つの電極層23p,23q,23rが形成されている。
圧電セラミック層22x,22yを介して対向する電極層23a,23p;23b,23q;23c,23r;23d,23p;23e,23q;23f,23rの間において、それぞれ圧電素子が構成される。これらの圧電素子は、導電層23s,23tにより直列に接続され、しかも、音圧により振動板22が変形する際に電荷の向きがそろうように接続されている。
振動板22の上面22aの電極層23aと、振動板22の下面22bの電極層23fとは、それぞれ、側面配線28a,28bに接続される。
これにより、図5(a)の断面図に模式的に示すように、振動板22がたわみ、6組の圧電素子がそれぞれ矢印A1〜A6で示すように伸縮すると、図4(b)の電気回路図に示すように、各圧電素子C1〜C6に発生する電圧Vが加算されて、全体としては6Vの電圧が生じる。
このように、音圧により振動板が変形する際に電荷の向きが揃うように圧電素子を直列に接続することによって、音圧に対する感度(出力)を向上させることができる。
なお、この実施例に限らず、圧電素子に発生する電圧の向きを揃え、電圧がキャンセルされないように圧電素子を接続するように、振動板の圧電セラミック層や電極層、分極方向を適宜に構成すれば、音圧に対する感度を向上させることができる。
矩形形状の振動板22は、両端固定することにより、円形形状の振動板の全周を支持する場合よりも、面積を小さくすることができる。
すなわち、一定の音圧が振動板に加わったとき、円板形状の振動板の全周を支持する構造と比べて、2辺を固定し、他の2辺を弾性接着剤等で音響的に封止することにより、振動板の変形量が大きくなる。そのため、振動板の変形により発生するエネルギーが大きくなるため、電気特性(音圧感度、SN比)が向上する。電気特性が向上するため、その分だけ製品の小型化を図ることができる。
例えば、同一音圧が加わったときの発生エネルギーは、直径Dの円形形状の振動板と、一辺が0.7Dの正方形形状の振動板とで同じであり、正方形形状の振動板の面積は円形形状の振動板の面積の1/2になる。
また、矩形形状の振動板は、両端固定されたときのたわみ曲線の変曲点付近に圧電素子を構成することで、圧電セラミック層の変形に伴う電圧変化が、円形形状の振動板よりも大きくなるようにして、音圧感度を高くすることが容易である。
<実施例2> 実施例2の圧電マイクロフォンについて、図6〜図8を参照しながら説明する。
実施例2の圧電マイクロフォンは、実施例1の圧電マイクロフォン10とは、音響素子30の構成だけが異なる。以下では、相違点を中心に説明する。
図6(a)は、音響素子30の斜視図である。図6(b)は、音響素子30の分解斜視図である。図6(c)は、図6(a)の線A−Aに沿って切断した断面図である。
図6(a)及び(b)に示すように、音響素子30は、支持枠34と、圧電セラミック板32と、側面配線38a,38bとを備える。
支持枠34は、互いに対向する一対の第1側壁部34xと、互いに対向する一対の第2側壁部34yとが矩形に結合された枠状の部材である。支持枠34は、上下両端に開口を有し、各開口には、側壁部34x,34yに囲まれた内部空間34cが連通する。実施例1とは異なり、第1側壁部34xの上端面34aと第2側壁部34yの上端面34bとは同じ高さであり、同一面をなす。
圧電セラミック板32は、第1側壁部34xの上端面34aと第2側壁部34yの上端面34bとに接合され、図6(c)に示すように、圧電セラミック板32には、厚み方向に貫通して、支持枠34に囲まれた内部空間34cと外部とを連通する一対の貫通溝32kが形成されている。一対の貫通溝32kは、支持枠34の第2側壁部34yから間隔を設けて、互いに平行に形成されている。
圧電セラミック板32の貫通溝32kに充填される音響封止部材36には、圧電セラミック板32や支持枠34に比べてヤング率が小さく、変形しやすい材料を用いて形成する。圧電セラミック板32のうち一対の貫通溝32kの間の中央部分32t、すなわち振動板に対して、音響封止部材36による拘束を無視することができ、振動板は、いわば、支持枠34の第1側壁部34xによって両端固定される。
圧電セラミック板32の一対の貫通溝の間の中央部分32tにより形成される振動板は、実施例1の振動板24と同じ構成である。圧電セラミック板32の中央部分32t以外の両側部分32sは、ケーシング部として機能する。圧電セラミック板32の中央部分32t以外の両側部分32sは、樹脂や金属など、圧電セラミック以外を用いて形成されてもよい。
一対の貫通溝32kには音響封止部材36が充填されている。音響封止部材36と圧電セラミック板32とによって、支持枠34の上端の開口が封止される。支持枠34の下面は、実施例1と同じく、不図示の基板に接合され、支持枠34に囲まれた内部空間34cが音響的に密閉されて音響空間となり、外部からの音圧が伝わると、振動板32tが変形して電気信号を得ることができる。
例えば、圧電セラミック板32は、エポキシ系接着剤などのヤング率が相対的に高い接着剤を用いて、セラミックス製の支持枠34の第1側壁部34xの上端面34a及び第2側壁部34yの上端面34bに固定する。支持枠34は、樹脂製でもよい。圧電セラミック板32は、ダイシングなどで加工法により、貫通溝32kを形成する。貫通溝32kの幅は、20μmとする。貫通溝32kの部分には、ディスペンス等で、音響封止部材36になる材料を塗布する。音響封止部材36には、シリコーン樹脂等、ヤング率が1MPa以下であり、柔らかく弾性変形しやすい材料を用いることの材料が好ましい。
圧電セラミック板32に形成する貫通溝32kの幅を大きくしていくと、音圧に対して音響封止部材36の変形量が大きくなり、振動板32tの変形が小さくなるため、電気信号が小さくなるため、感度が低下する。圧電セラミック板32に形成する貫通溝32kの幅が1mm以下であれば、このような感度低下が発生しないようにすることができる。圧電セラミック板32に形成する貫通溝の幅が30μm以下であれば、確実に音響封止部材36が貫通溝32kに形成される。例えば、音響封止材36としてシリコーン樹脂系の接着剤などが用いられる。シリコーン樹脂系の接着剤が貫通溝32kに塗布されれば、毛細管現象によって接着剤が貫通溝32kの全域に均一に充填される。貫通溝32kに充填された接着剤が硬化されることによって音響封止部材36が貫通溝32kに形成される。
圧電セラミック板32に形成する貫通溝32kの幅を小さくしていくと、音響封止部材36の体積が減る。そのため、振動板32tの変形に対して、音響封止部材36を介して隣接する圧電セラミック板32の両側部分32sによる拘束の影響が大きくなり、振動板32tの変形が小さくなり、感度が低下する。圧電セラミック板32の両側部分32sが、樹脂や金属など、圧電セラミック以外を用いて形成される場合でも、貫通溝32kの幅を小さくしていくと、振動板32tの変形に対して、音響封止部材36を介して隣接する両側部分32sによる拘束の影響が大きくなり、振動板32tの変形が小さくなり、感度が低下する。圧電セラミック板32に形成する貫通溝の幅が10μm以上であれば、このような感度低下が発生しないようにすることができる。
次に、実施例2の音響素子の作製方法について、図7及び図8を参照しながら説明する。図7及び図8は、作製工程を示す斜視図である。
まず、図7(a)に示すように、複数個分(図では2×2個分)を含む集合状態の支持枠34(すなわち、支持枠を複数個分含む支持枠部材)と、複数個分(図では2×2個分)を含む集合状態の圧電セラミック板32(すなわち、振動板を複数個分含む板状の振動板部材)とを準備する。
次いで、図7(b)に示すように、支持枠34の上端面34a,34bに圧電セラミック板32を接合する。このとき、圧電セラミック板32のうち一つの振動板となる部分の一対の辺又はその近傍部分が一つの支持枠になる部分に支持され、この一つの振動板となる部分の他の一対の辺の外側に、この一つの支持枠になる部分が離れて配置されるように、接合する。
次いで、図8(c)に示すように、圧電セラミック板32に貫通溝32kを加工する。これにより、圧電セラミック板32から、振動板になる部分の他の一対の辺を分離し、この他の一対の辺に沿って、支持枠34の開口を露出させる。
次いで、図8(d)に示すように、圧電セラミック板32に加工された貫通溝32kに音響封止部材36を充填する。これによって、音響封止部材36は、支持枠34の開口を、圧電セラミック板32とともに封止する。
次いで、図8(e)に示すように、支持枠34及び圧電セラミック板32を、鎖線で示す支持枠34の境界線30x,30yに沿って分割し、音響素子30の個片を形成する。
以上の工程は、一方向(上下方向)から行う加工のみとなるため、音響素子30の作製が容易である。
音響素子30は、実施例1と同様に、振動板32tが両端固定されるので、小型化することができる。
なお、複数個分を集合状態で同時に作製する場合と略同じ工程で、個品を作製することができる。すなわち、1個分の支持枠に1個分の圧電セラミック板を接合した後、圧電セラミック板に一対の貫通溝を形成する。そして、貫通溝に音響封止材を充填して、支持枠の内部空間(音響空間)を音響的に密閉する。
<変形例1> 実施例2の音響素子の作製方法の変形例1について、図13〜図15を参照しながら説明する。図13〜図15は、作製工程を示す斜視図である。
まず、図13(a)に示すように、複数個分(図では2×2個分)を含む集合状態の圧電セラミック板32(すなわち、振動板を複数個分含む板状の振動板部材)を、固定用シートに貼り付ける。固定用シートは、粘着力、空力(負圧)等により、圧電セラミック板32を吸着する機能が付与されることが好ましい。
次いで、図13(b)に示すように、圧電セラミック板32に貫通溝32kを形成する。これによって、振動板となる部分の一対の辺を、圧電セラミック板32分離する。貫通溝32kは、ダイシング、レーザー等によって形成する。このとき、固定用シート70の表面70aに、固定用シート70を貫通しない溝(図示せず)が形成されてもよい。
圧電セラミック板32を固定用シート70に貼り付けて貫通溝32kを形成することにより、貫通溝32kの形成後に、圧電セラミック板32の各部分の相対位置を保つことができる。もっとも、例えば貫通溝を間欠的に形成すれば、固定用シートに圧電セラミック板を貼り付けないようにすることも可能である。
次いで、図14(c)に示すように、圧電セラミック板32に、複数個分(図では2×2個分)を含む集合状態の支持枠34(すなわち、支持枠を複数個分含む支持枠部材)を、接着剤等で接合する。このとき、圧電セラミック板32のうち、一対の貫通溝32kの間に形成された一つの振動板になる部分の一対の辺又はその近傍部分が一つの支持枠になる部分に支持され、この一つの振動板となる部分の他の一対の辺の外側に、すなわち、一対の貫通溝32の外側の部分に、この一つの支持枠になる部分が離れて配置されるように、接合する。
次いで、図13(d)に示すように、圧電セラミック板32から固定用シート70を外し、一体に結合された圧電セラミック板32及び支持枠34を上下反転する。
次いで、図15(e)に示すように、圧電セラミック板32に加工された貫通溝32kに音響封止部材36を充填する。これによって、音響封止部材36は、支持枠34の開口を、圧電セラミック板32とともに封止する。
次いで、図15(f)に示すように、支持枠34及び圧電セラミック板32を、鎖線で示す支持枠34の境界線30x,30yに沿って分割し、音響素子30の個片を形成する。
以上の工程によって、複数個の音響素子30の個片を効率よく形成することができる。
<変形例2> 実施例2の音響素子の作製方法の変形例2について、図16〜図18を参照しながら説明する。図16〜図18は、作製工程を示す斜視図である。
まず、図16(a)に示すように、複数個分(図では2×2個分)を含む集合状態の圧電セラミック板32を、固定用シートに貼り付ける。固定用シートは、粘着力、空力(負圧)等により、圧電セラミック板32を吸着する機能が付与されることが好ましい。
次いで、図16(b)に示すように、圧電セラミック板32に貫通溝32kを形成する。貫通溝32kは、ダイシング、レーザー等によって形成する。このとき、固定用シート70の表面70aに、固定用シート70を貫通しない溝(図示せず)が形成されてもよい。
次いで、図17(c')に示すように、圧電セラミック板32に加工された貫通溝32kに音響封止部材36を充填する。これにより、中央部と両側部との間に音響封止部材が配置された振動板ユニットを複数個分(図では2×2個分)含む振動板ユニットを形成することができる。
次いで、図17(d')に示すように、貫通溝32kに音響封止部材36が充填された圧電セラミック板32に、複数個分(図では2×2個分)を含む集合状態の支持枠34(すなわち、支持枠を複数個分含む支持枠部材)を、接着剤等で接合する。このとき、圧電セラミック板32のうち、一対の貫通溝32kの間に形成された一つの振動板になる部分の一対の辺又はその近傍部分が一つの支持枠になる部分に支持され、この一つの振動板となる部分の他の一対の辺の外側に、すなわち、一対の貫通溝32の外側の部分に、この一つの支持枠になる部分が離れて配置されるように、接合する。これによって、支持枠34の一方の開口は、圧電セラミック板32と、圧電セラミック板32の貫通溝32kに充填された音響封止部材36とによって、封止される。
次いで、図18(e)に示すように、圧電セラミック板32から固定用シート70を外し、一体に結合された圧電セラミック板32及び支持枠34を上下反転する。
次いで、図18(f)に示すように、支持枠34及び圧電セラミック板32を、鎖線で示す支持枠34の境界線30x,30yに沿って分割し、音響素子30の個片を形成する。
以上の工程によって、複数個の音響素子30の個片を効率よく形成することができる。
<実施例3> 実施例3の圧電マイクロフォンについて、図9〜図12を参照しながら説明する。
図9(a)は、音響素子50の組立斜視図である。図9(b)は、図9(a)の線A−Aに沿って切断した断面図である。図10は、音響素子50の分解斜視図である。
図9及び図10に示すように、音響素子50は、実施例2と同じ構成の音響素子を重ねた構成に相当する。
すなわち、音響素子50は、圧電セラミック板52,53と支持枠54,55とが交互に接合され、側面配線58a,58b,58cが形成されている。
圧電セラミック板52,53は、実施例2の圧電セラミック板32と同じ構成であり、図9(b)に示すように、厚み方向に貫通する一対の貫通溝52k,53kに音響封止部材56が充填され、貫通溝52k,53kの両側の中央部分52t,53tが振動板になる。
圧電セラミック板52,53は、支持枠54の上下両端に接合されて、互いに平行に配置される。圧電セラミック板52,53及び音響封止部材56と支持枠54とによって、密閉された音響空間54cが形成される。圧電セラミック板52,53の中央部分52t,53t、すなわち振動板52t,53tは、音響封止部材56による拘束を無視することができ、いわば、支持枠54に両端固定されている。
図示していないが、下側の支持枠55の下端は基板に接合される。下側の支持枠55には貫通穴あるいは切り欠きが形成され、下側の振動板54tにも外部から音圧が伝搬され、両方の振動板52t,53tが音圧で変形するようになっている。
音響素子50に衝撃が加わったときには、例えば図11(a)の要部断面図において矢印59xで示すように、振動板52t,53tは同相で動く。そのため、図11(b)の要部電気回路図に示すように、それぞれの振動板52t,53tにより構成された圧電素子52p,53pで発生した電圧V,−Vが相殺され、全体としては、電圧が発生しないように構成することができる。
一方、音響素子50に音圧が加わったときには、例えば図12(a)の要部断面図において矢印59a,59bで示すように、振動板52t,53tは逆相で変形する。そのため、図12(b)の要部電気回路図に示すように、それぞれの振動板52t,53tにより構成された圧電素子52p,53pで発生した電圧V,Vが加算されて、全体としては、2Vの電圧が発生するように構成することができる。
このように構成することで、音響素子50は、衝撃によるノイズを低減しながら、音圧が加わったときの出力が大きくなるため、電気特性(音圧感度、S/N比)が向上する。
また、音響素子50は、振動板52t,53tが両端固定されているので、小型化することができる
<まとめ> 以上に説明したように、矩形の振動板の対向する一対の辺又はその近傍部分を固定し、他の一対の辺又はその近傍部分に音響封止部材を配置して音響空間を密閉すると、円形形状の振動板の全周を固定する場合よりも、振動板の変形が大きくなる。そのため、振動板は、高感度化により、小さくすることが容易である。ひいては、圧電マイクロフォンを小型化することが容易である。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
例えば、振動板は、1層以上の圧電セラミック層と、一対以上の電極層とを含んでいればよい。
振動板は、支持枠に両端固定に限らず、両端支持されてよい。すなわち、振動板は、支持枠に両端固定される場合、固定された部分において変形が発生しない。振動板が支持枠に両端支持される場合、支持された部分でのたわみ変形が許容される。
実施例2,3のように圧電セラミック板に貫通溝が形成される場合、音響封止部材は、貫通溝の内部に配置されないようにしてもよい。例えば貫通溝を覆うように、圧電セラミック板の主面に音響封止部材は配置してもよい。
また、集合状態で複数個の音響素子を同時に形成する場合と同様の工程により、個品の音響素子を形成することができる。
10 圧電マイクロフォン
12 基板(ケーシング部)
14 蓋部材
16 FET
18 コンデンサ
20 音響素子
22 振動板
22x,22y 圧電セラミック層
23a〜23f,23p〜23r 電極層
23s,23t 導電層
24 支持枠(ケーシング部)
24c 内部空間(音響空間)
26a,26b 音響封止部材
30 音響素子
32 圧電セラミック板
32k 貫通溝
32s 両側部分(ケーシング部)
32t 中央部分(振動板)
34 支持枠(ケーシング部)
36 音響封止部材
50 音響素子
52,53 圧電セラミック板
52k,53k 貫通溝
52s,53s 両側部分(ケーシング部)
52t,53t 中央部分(振動板)
54 支持枠(ケーシング部)
54c 音響空間
55 支持枠
56 音響封止部材

Claims (10)

  1. 圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形形状の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の少なくとも1つの振動板と、
    少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有し、前記開口の近傍部分に前記振動板の対向する一対の辺又はその近傍部分が固定又は支持され、前記開口の第1部分が前記振動板で覆われる、ケーシング部と、
    前記振動板の対向する他の一対の辺又はその近傍部分と、前記ケーシング部の前記開口の近傍部分とにそれぞれ接して、前記開口のうち前記第1部分以外の第2部分を覆い、前記開口を前記振動板とともに封止する、前記ケーシング部及び前記振動板よりも剛性が低い、一対の音響封止部材と、
    を備えことを特徴とする、圧電マイクロフォン。
  2. 一端に第1の開口を有し、前記第1の開口に連通する音響空間を有する支持枠と、
    圧電性を有するセラミック材からなるセラミック層を含み、前記支持枠の前記一端に固定又は支持されて前記第1の前記開口を覆う第1の圧電セラミック板と、
    を備え、
    前記支持枠の前記第1の開口は矩形形状であり、
    前記第1の圧電セラミック板には、厚み方向に貫通して前記支持枠の前記第1の開口と前記支持枠の前記音響空間の外側とを連通する一対の第1の貫通溝が、前記支持枠の前記第1の開口の対向する一対の辺との間に間隔を設けて、互いに平行に形成され、
    前記音響封止部材は、前記第1の貫通溝に沿って延在し、前記第1の貫通溝の両側の前記第1の圧電セラミック板に接して、前記第1の圧電セラミック板とともに前記支持枠の前記第1の開口を封止し、
    前記振動板は、前記第1の圧電セラミック板のうち前記一対の第1の貫通溝の間の中央部分を含み、
    前記ケーシング部は、前記支持枠部と前記第1の圧電セラミック板のうち前記中央部分以外の部分とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の圧電マイクロフォン。
  3. 前記支持枠は、他端に第2の開口を有し、前記音響空間は前記第2の開口に連通し、
    圧電性を有するセラミック材からなるセラミック層を含み、前記支持枠の前記他端に固定又は支持されて前記第2の開口を覆う第2の圧電セラミック板をさらに備え、
    前記支持枠の前記第2の開口は矩形形状であり、
    前記第2の圧電セラミック板には、厚み方向に貫通して前記支持枠の前記第2の開口と前記支持枠の前記音響空間の外側とを連通する一対の第2の貫通溝が、前記支持枠の前記第2の開口の対向する一対の辺との間に間隔を設けて、互いに平行に形成され、
    前記音響封止部材は、前記第2の貫通溝に沿って延在し、前記第2の貫通溝の両側の前記第2の圧電セラミック板に接して、前記第2の圧電セラミック板とともに前記支持枠の前記第1の開口を封止し、
    前記振動板は、前記第2の圧電セラミック板のうち前記一対の第2の貫通溝の間の中央部分を含み、
    前記ケーシング部は、前記第2の圧電セラミック板のうち前記中央部分以外の部分を含むことを特徴とする、請求項2に記載の圧電マイクロフォン。
  4. 前記ケーシングは、一つの矩形の第3の開口と、該第3の開口の対向する一対の辺にそれぞれ連続する第4の開口と、前記第3の開口と前記第4の開口とに連通する音響空間とを有する支持枠を含み、
    前記振動板は、前記支持枠のうち前記第3の開口の対向する他の一対の辺の近傍部分に、前記振動板の対向する一対の辺又はその近傍部分が固定されて、前記第3の開口を覆い、
    前記音響封止部材は、前記振動板の対向する他の一対の辺又はその近傍部分と、前記支持枠のうち前記第4の開口の近傍部分とに接して、前記第4の開口を覆い、前記第3の開口と前記第4の開口とを前記振動板とともに封止することを特徴とする、請求項1に記載の圧電マイクロフォン。
  5. 少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠を複数個分含む支持枠部材に、圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の振動板を複数個分含む板状の振動板部材を、前記振動板部材の前記振動板の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠部材の前記支持枠に支持され、前記振動板部材の前記振動板の他の一対の辺の外側に前記支持枠部材の前記支持枠が離れて配置されるように、接合して、前記支持枠部材の前記支持枠の前記開口を前記振動板部材で覆う第1の工程と、
    前記支持枠部材とは反対側から前記振動板部材に貫通溝を形成して、前記振動板部材のそれぞれの前記振動板の前記他の一対の辺を前記振動板部材から分離し、前記振動板の前記他の一対の辺に沿って前記支持枠部材の前記支持枠の前記開口を露出させる第2の工程と、
    前記貫通溝に沿って、前記振動板よりも剛性が低い音響封止部材を前記振動板部材に配置して、前記支持枠の前記開口を、前記音響封止部材と前記振動板部材とで封止する第3の工程と、
    前記支持枠部材及び前記振動板部材を前記支持枠の境界線に沿って分割して、音響素子の個片に分割する第4の工程と、
    を備えたことを特徴とする、圧電マイクロフォンの製造方法。
  6. 少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠に、圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の振動板を含む板状の振動板部材を、前記振動板部材の前記振動板の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠に支持され、前記振動板部材の前記振動板の他の一対の辺の外側に前記支持枠が離れて配置されるように、接合して、前記支持枠の前記開口を前記振動板部材で覆う第1の工程と、
    前記支持枠とは反対側から前記振動板部材に貫通溝を形成して、前記振動板部材の前記振動板の前記他の一対の辺を前記振動板部材から分離し、前記振動板の前記他の一対の辺に沿って前記支持枠の前記開口を露出させる第2の工程と、
    前記貫通溝に沿って、前記振動板よりも剛性が低い音響封止部材を前記振動板部材に配置して、前記支持枠の前記開口を、前記音響封止部材と前記振動板部材とで封止する第3の工程と、
    を備えたことを特徴とする、圧電マイクロフォンの製造方法。
  7. 圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の中央部と、前記中央部の一対の辺に沿ってそれぞれ間隔を設けて配置された両側部と、前記中央部と前記両側部との間に配置され、前記中央部と前記両側部との間の隙間を封止する、前記中央部よりも剛性が低い音響封止部材とを有する振動板ユニットを複数個分含む振動板ユニット部材と、少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠を複数個分含む支持枠部材と準備する第1の工程と、
    前記振動板ユニット部材の前記振動板ユニットの前記中央部の他の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠部材の前記支持枠に支持され、前記振動板ユニット部材の前記振動板ユニットの前記中央部の一対の辺の外側に前記支持枠部材の前記支持枠が離れて配置されるように、振動板ユニット部材を支持枠部材に接合して、前記支持枠部材の前記支持枠の前記開口を前記振動板ユニット部材の前記振動板ユニットで封止する第2の工程と、
    前記支持枠部材及び前記振動板ユニット部材を前記支持枠の境界線に沿って分割して、音響素子の個片に分割する第3の工程と、
    を備えたことを特徴とする、圧電マイクロフォンの製造方法。
  8. 圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の中央部と、前記中央部の一対の辺に沿ってそれぞれ間隔を設けて配置された両側部と、前記中央部と前記両側部との間に配置され、前記中央部と前記両側部との間の隙間を封止する、前記中央部よりも剛性が低い音響封止部材とを有する振動板ユニットと、少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠と準備する第1の工程と、
    前記振動板ユニットの前記中央部の他の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠に支持され、前記振動板ユニットの前記中央部の一対の辺の外側に前記支持枠が離れて配置されるように、振動板ユニットを支持枠に接合して、前記支持枠の前記開口を前記振動板ユニットで封止する第2の工程と、
    を備えたことを特徴とする、圧電マイクロフォンの製造方法。
  9. 圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の振動板を複数個分含む板状の振動板部材に、貫通溝を形成して、前記振動板部材のそれぞれの前記振動板の一対の辺を前記振動板部材から分離する第1の工程と、
    前記貫通溝が形成された前記振動板部材に、少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠を複数個分含む支持枠部材を、前記振動板部材の前記振動板の他の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠部材の前記支持枠に支持され、前記振動板部材の前記振動板の前記他の一対の辺の外側に前記支持枠部材の前記支持枠が離れて配置されるように接合する第2の工程と、
    前記振動板部材の前記貫通溝に沿って、前記振動板よりも剛性が低い音響封止部材を配置して、前記支持枠部材の前記支持枠の前記開口を、前記音響封止部材と前記振動板部材とで封止する第3の工程と、
    前記支持枠部材及び前記振動板部材を前記支持枠の境界線に沿って分割して、音響素子の個片に分割する第4の工程と、
    を備えたことを特徴とする、圧電マイクロフォンの製造方法。
  10. 圧電性を有するセラミック材からなり、厚み方向に分極され、一対の矩形の主面を有する、少なくとも1層の圧電セラミック層と、該圧電セラミック層の前記一対の主面にそれぞれ形成され、互いに対向する、少なくとも一対の電極層とを含む、矩形形状の振動板を含む板状の振動板部材に、貫通溝を形成して、前記振動板部材の前記振動板の一対の辺を前記振動板部材から分離する第1の工程と、
    前記貫通溝が形成された前記振動板部材に、少なくとも1つの開口と該開口に連通する音響空間とを有する支持枠を、前記振動板部材の前記振動板の他の一対の辺又はその近傍部分が前記支持枠に支持され、前記振動板部材の前記振動板の前記他の一対の辺の外側に前記支持枠が離れて配置されるように接合する第2の工程と、
    前記振動板部材の前記貫通溝に沿って、前記振動板よりも剛性が低い音響封止部材を配置して、前記支持枠の前記開口を、前記音響封止部材と前記振動板部材とで封止する第3の工程と、
    を備えたことを特徴とする、圧電マイクロフォンの製造方法。
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