JP2008021644A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】高出力化を図ることができ、電極群の露出部の強度を補強することができ、さらには、内部短絡が発生する確率を抑えることができる。
【解決手段】非水電解質二次電池では、露出部は電極の幅方向における一端に設けられている。電池の縦断面において隣り合う露出部の間には、露出部の強度を補強するための補強部材が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、タブレス集電構造を有する非水電解質二次電池に関し、具体的には、タブレス集電構造を安定に構成可能な非水電解質二次電池に関する。
非水電解質二次電池(具体的には、リチウムイオン二次電池)は、発電要素である電極群と、非水電解質と、集電部品とを備えており、携帯電話またはノート型パソコンなどの電源として用いられている。電極群は正極と負極とがセパレータを介して捲回または積層されており、非水電解質は電極群のセパレータおよび極板の空孔内(例えば合剤層における空孔)に保持されている。
図9を用いて、このような非水電解質二次電池における集電構造を示す。
正極および負極は、図9に示すように、集電体の表面に合剤層1が設けられた部分と、合剤層が設けられることなく集電体が露出している部分(露出部)2とを有している。この露出部2は、正極および負極の長手方向における端部あるいは中央部に存在しており、この露出部2には、集電リード3(多くの場合、正極にはアルミニウム製のリードが用いられ、負極にはニッケル製のリードが用いられる)が接合されている。このような電極を用いて電極群を形成すると、電極の長手方向(図9における横方向)に沿って集電される。
図9に示す電極を用いて非水電解質二次電池を作製する場合には、セパレータを介して正極と負極とを捲回し、例えば正極の集電リードを上に負極の集電リードを下にして電極群をケース内に収容し、負極の集電リードをケースに接合させ正極の集電リードを封口板に接合させる。
ここで、リチウムイオン二次電池では、一般的に正極よりも負極の方が幅広であるため、振動または衝撃に伴う極板のずれによって電極群の端面において短絡が生じる危険がある。そこで、特許文献1では、正極と負極とを積層または捲回した電極群を持つリチウムイオン二次電池において、負極の表面に絶縁性粒子および結着剤からなる多孔質層を形成し、さらに電極群の端面を絶縁体によって保護している。これにより、振動または衝撃に伴う極板のずれを抑制し、短絡を防止することができる。
ところで、図9に示す電極を用いた場合には、集電リードを起点として極板の長手方向に集電されるので、集電抵抗が大きくなり、大きな出力を得ることが難しい場合がある。集電抵抗を低減させる方法として、いわゆる「タブレス構造」が提案されている。タブレス構造では、正極および負極には、集電体の幅方向の一端に露出部が形成されており、集電体のうち露出部以外の部分に合剤層が形成されている。正極の露出部および負極の露出部が互いに反対方向に突出するように正極および負極が配置され、セパレータを介して正極および負極を捲回することにより電極群が形成され、電極群の両端面に集電板が溶接されている。このようなタブレス構造では、図9に示す電極を用いた場合に比べて電極群と集電板との接合ポイントが多くなり、また、図9に示す電極を用いた場合とは異なり極板の幅方向に沿って集電される。よって、タブレス構造では、図9に示す電極を用いる場合に比べて、集電抵抗を大幅に減少させることができる。
しかし、タブレス構造では、集電板を電極群に接合させる際、集電板を電極群の端面に押圧させることなく溶接させてしまうと、集電板と電極群との溶接強度を十分大きくすることができず、溶接不良が生じる虞がある。そこで、特許文献2では、集電板に突出部を形成し、その突出部を電極群の端面に押圧させることにより露出部を折り曲げて露出部の一部に平坦部を形成し、集電板の突出部を露出部の平坦部に接触させながら溶接させている。これにより、集電板と電極群とを接触した状態で溶接させることができる。
また、特許文献3では、電極群の露出部に平坦部を形成する方法が記載されており、具体的には、電極群を捲回軸芯を中心に回転させながら露出部の端面に所定の治具を押し当てるという方法が記載されている。
特開2005−190912号公報 特開2000−294222号公報 特開2003−162995号公報
しかしながら、特許文献1では、同文献の第1図に示すように電極群の端面では正極および負極の端面が絶縁体で覆われているので、集電リードを介して集電されていると考えられる。上述のように集電リードを介して集電されると電極の長手方向に沿って集電されるため、集電抵抗が大きくなってしまい、非水電解質二次電池の高出力化を図ることが難しい。そのため、特許文献1に開示された非水電解質二次電池を、高出力が要求される電気機器(例えば、電動工具またはハイブリッド自動車)の電源として用いることは難しい,と考えられる。
また、特許文献1では、浸漬方法を用いて絶縁体を形成しているが、同文献の電極群には絶縁体の溶液の流出を堰き止めるための手段が設けられていないので、絶縁体の溶液が固化する前に電極群を動かすと絶縁体の溶液が電極群の端面から流出する虞がある。よって、絶縁体の溶液が固化するまで次の工程に進めないので、非水電解質二次電池の製造時間が長くなってしまう。
さらに、リチウムイオン二次電池の集電体には、厚くても数十μm程度の薄い箔を用いている。そのため、特許文献2に記載の技術では、集電板を露出部に押し付ける際に露出部の根元付近が座屈する場合がある。露出部が座屈すると、セパレータが損傷する虞があり、その結果、内部短絡が発生しやすくなってしまう。また、露出部が座屈すると、集電板との溶接部位が合剤層に近づくので溶接時に発生するスパッタが電極群の内部に侵入しやすくなり、その結果、内部短絡が発生しやすくなってしまう。特許文献3に記載の技術を用いて平坦部を形成した場合であっても、内部短絡が発生しやすくなってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高出力化を図ることができ、内部短絡の発生原因が製造中に発生してしまうことを抑制でき、さらには、電池の製造時間の長期化を防止できる非水電解質二次電池を提供する。
本発明の非水電解質二次電池は、正極と負極とがセパレータを介して捲回もしくは積層された電極群と、セパレータに保持された非水電解質と、電極群に接合された集電板とを備えている。正極および負極の一方の電極の幅方向の一端には、集電体が合剤層から露出している露出部が存在している。電極群では、露出部はセパレータの端面および他方の電極の端面よりも電極の幅方向に突出しており、露出部の端面には、集電板が接合されている。隣り合う露出部の間には、露出部の強度を補強するための補強部材が設けられている。
上記構成では、電極の幅方向に沿って集電されるので、集電抵抗を小さくすることができる。
また、上記構成では、露出部の強度を補強することができるので、製造中に露出部が折曲することを抑制できる。
さらには、上記構成では、補強部材の溶液を所定箇所に塗布した後にその補強部材を乾燥または冷却させることにより補強部材を設ける場合であっても、隣り合う露出部の間に補強部材の溶液を保持させることができる。
ここで、「隣り合う」とは、正極および負極が捲回されている場合には、捲回されたことにより露出部のうちのn周回目の一部分と(n+1)周回目の一部分とが互いに隣り合うことを意味しており、正極および負極が積層されている場合には、n枚目の正極の露出部と(n+1)枚目の正極の露出部とが互いに隣り合うことを意味している。
本発明の非水電解質二次電池では、補強部材は、一方の電極の合剤層の端面、セパレータの端面および他方の電極の端面を覆っていても良い。この場合、補強部材のうち他方の電極の端面を覆っている部分の厚みが補強部材のうち一方の電極の合剤層の端面を覆っている部分の厚みよりも薄くなるように補強部材を設けても良く、面一となるように補強部材を設けても良い。また、補強部材は、一方の電極の合剤層の端面のみを覆っていても良い。
上記のように、補強部材を設ける場所は、特に限定されない。なお、電極群の端面において補強部材が設けられた範囲が広ければ、または、補強部材が分厚ければ、製造中に不要物などが電極群の内部に侵入することを抑制でき、その結果セパレータの破損を抑制できるので内部短絡の発生確率を抑えることができる。一方、電極群の端面において補強部材が設けられた範囲が狭ければ、または、補強部材が薄ければ、非水電解質として溶質と非水溶媒とを含む非水電解液を用いた場合には電極群の内部への非水電解液の浸液性を向上させることができる。
本発明では、高出力化を図ることができ、内部短絡の発生原因が製造中に発生してしまうことを抑制でき、さらには、電池の製造時間の長期化を防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、非水電解質二次電池として、溶質(例えばリチウム塩)と非水溶媒とを含む非水電解液が少なくともセパレータに保持されたリチウムイオン二次電池を例に挙げて説明する。また、以下の実施形態では、実質的に同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
《発明の実施形態1》
図1(a)および(b)には実施形態1における電極群の構成を示し、図1(a)はその斜視図であり、図1(b)は図1(a)に示す領域IBにおける縦断面図である。図2は正極および負極の構成を示す平面図である。図3(a)および(b)には集電板の構成を示し、図3(a)はその平面図であり、図3(b)はその断面図である。図4(a)および(b)には別の集電板を示し、図4(a)はその平面図であり、図4(b)はその断面図である。図5は、本実施形態にかかる集電構造の一部分の構成を示す縦断面図である。
本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池は、電極群14と非水電解液(不図示)と集電板19とを備えたタブレス集電構造の二次電池である。タブレス集電構造の二次電池の電極群では、露出部7が正極8の幅方向(図2における縦方向)の一端に設けられ露出部11が負極12の幅方向の一端に設けられているので、電極の幅方向に沿って集電される。よって、本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池では、図9に示す場合に比べて集電抵抗を低減させることができ、リチウムイオン二次電池の高出力化を図ることができる。
なお、正極8では、合剤層6が設けられることなく集電体5が露出することにより露出部7が形成されており、集電体5のうち露出部7以外の部分71には合剤層6が設けられている。同様に、負極12では、合剤層10が設けられることなく集電体9が露出することにより露出部11が形成されており、集電体9のうち露出部11以外の部分111には合剤層10が設けられている。
本実施形態における電極群14では、正極8と負極12とがセパレータ13を介して捲回されており、正極8の露出部7および負極12の露出部11が互いに逆向きにセパレータの端面から突出している。正極8の露出部7の端面には正極の集電板19が接合されており、負極12の露出部11の端面には負極の集電板19が接合されている。また、電極群14(特にセパレータ13)には非水電解液が保持されている。
集電板19について簡単に示すと、集電板19は、図3(a)および(b)に示すように、円形部17とタブ部18とを備えており、タブ部18は円形部17に接続されており、円形部17には露出部の端面が接合される。また、図4(a)および(b)に示す集電板29を用いても良く、集電板29は集電板19と同じく円形部27とタブ部28とを備えているが、円形部27には突出部27aが放射状に設けられており、突出部27aには露出部の端面が接合される。
集電板19,29を正極8の露出部7に接合させる場合にはアルミニウム製の集電板を用いることが好ましく、集電板19,29を負極12の露出部11に接合させる場合にはニッケル製または銅製の集電板を用いることが好ましい。
以下では、電極群14について詳述する。
電極群14の一端14a(図1(b)における上端)では、正極8の露出部7が負極12の端面12aよりも電極の幅方向に突出している。電極群14では正極8は捲き回されているので、電極群14の縦断面では正極8の露出部7のうちn周回目の部分と(n+1)周回目の部分とが互いに隣り合っており、正極8の露出部7のうちn周回目の部分と(n+1)周回目の部分との間には補強部材15が設けられている。
電極群14の一端14aでは、補強部材15は、正極8の露出部7の端面と面一となるように設けられており、正極8の露出部7の端面が露出するように正極8の合剤層6の端面6a、セパレータ13の端面13aおよび負極12の端面12aを覆っている。そのため、電極群14の一端14aを上から見ると、正極8の露出部7の端面が渦を巻いており、補強部材15が渦内の空間を充填している。
同様に、電極群14の他端14b(図1(b)における下端)では、負極12の露出部11が正極8の端面8aよりも電極の幅方向に突出している。電極群14では負極12は捲き回されているので、電極群14の縦断面では負極12の露出部11のうちn周回目の部分と(n+1)周回目の部分とが互いに隣り合っており、負極12の露出部11のうちn周回目の部分と(n+1)周回目の部分との間には補強部材15が設けられている。
電極群14の他端14bでは、補強部材15は、負極12の露出部11の端面と面一となるように設けられており、負極12の露出部11の端面が露出するように負極12の合剤層10の端面10a、セパレータ13の端面13aおよび正極6の端面6aを覆っている。そのため、電極群14の一端を上から見ると、負極12の露出部11の端面が渦を巻いており、補強部材15が渦内の空間を充填している。
補強部材15の材質としては、特に限定されないが、絶縁性且つ浸液性に優れた材質を選択することが好ましい。その理由を以下に示す。
補強部材の材質として導電性に優れた材質を選択すると、正極と負極との間で短絡が発生する虞がある。しかし、補強部材15の材質として絶縁性に優れた材質を選択すると、上記短絡の発生を抑制できる。
また、リチウムイオン二次電池では、非水電解液は、正極8の端面8a、セパレータ13の端面13aおよび負極12の端面12aから電極群14の内部に浸透するように構成されている。そのため、補強部材の材質として浸液性に劣る材質を選択すると、補強部材が電極群の内部への非水電解液の浸透を阻害する虞があり、その結果、電極反応が抑制されてしまう。しかし、補強部材15の材質として浸液性に優れた材質を選択すると、補強部材15が正極8の端面8a、セパレータ13の端面13aおよび負極12の端面12aを覆っていても非水電解液は電極群14の内部に浸透するので、電極反応を進行させることができる。
具体的には、補強部材15として、多孔質な絶縁材料を用いることが好ましい。なぜならば、多孔質な材料を補強部材15として用いると、非水電解液は補強部材15の孔の中を通って電極群14の内部に供給されるからである。具体的には、補強部材15は、正極用の結着剤または負極用の結着剤であってもよく、絶縁性粒子と結着剤とを含む多孔質膜であってもよい。
正極用の結着剤としてはPTFE(polytetrafluoroethylene)またはPVDF(polyVinylidine difluoride)などのフッ素系樹脂を挙げることができ、負極用の結着剤としてはSBR(styrene-butadiene rubber)またはスチレン−ブタジエン共重合体からなるゴム粒子(SBR)を挙げることができる。
多孔質膜の絶縁性粒子としては、耐熱性に優れ且つ電気化学的に安定な材質を選択することが好ましく、アルミナなどの無機酸化物などを選択することができる。また、結着剤は多孔質膜において絶縁性粒子を固定させるために設けられ、非結晶性であり耐熱性に優れた材質を選択することが好ましく、ポリアクリロニトリル基を含むゴム状高分子などを用いることができる。
また、補強部材15として、非水溶媒が固化されたものを含んでいても良い。なぜならば、使用などによりリチウムイオン二次電池内の温度が上昇すると、非水溶媒が補強部材15から流れ出て電極群14の内部に供給されるからである。そのため、リチウムイオン二次電池の使用時間が長くなるにつれ、補強部材15が減っていく。非水溶媒としてはエチレンカーボネート(EC;ethylene carbonate)を用いる場合が多いので、補強部材15としてはECからなる部材を用いることが好ましい。
このような補強部材15を電極群14に設ける方法としては、まず補強部材15を適当な溶媒に溶解させて補強部材の溶液を調製し、次に補強部材の溶液を電極群14の端面にそれぞれ塗布し、その後補強部材の溶液を乾燥または固化させる方法を用いることが好ましい。補強部材の溶液を電極群14の端面にそれぞれ塗布する方法としては、浸漬方法または注入方法を挙げることができる。
以下では、特許文献1に開示されたリチウムイオン二次電池と、特許文献2または3に開示されたリチウムイオン二次電池とを比較しながら、本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池を説明する。
ここで、特許文献1では、同文献の第1図に示すように正極および負極の端面が絶縁体で覆われているのでこれらの端面に集電板を接合させても集電できないと考えられ、集電リードを介して集電されると考えられる。
また、特許文献2または3に開示されたリチウムイオン二次電池は、タブレス集電構造を備えているが補強部材を備えていない。
まず、特許文献1に開示されたリチウムイオン二次電池について示す。
特許文献1に開示されたリチウムイオン二次電池は、上述のように、タブレス集電構造を有していないと推測される。そのため、図10(a)および(b)に示すように、1本の集電リード3(他方の集電リードは電極群94の下面から延びている)が電極群94の端面から延びているに過ぎない。このような電極群94の端面に絶縁体を設けるときに電極群94の端面を絶縁体の溶液に浸漬させると、図10(a)に示すように集電リードの先端と電極群の端面上の一点とを結ぶように絶縁体の溶液の膜4が形成される。そのため、図10(a)に示すように、集電リード3の周囲には十分な量の絶縁体の溶液を塗布することができるが、集電リード3から遠ざかるにつれて絶縁体の溶液の塗布量は減少する。場合によっては、絶縁体の溶液は、電極群94の端面の周縁部分(図10(a)に示す領域X)には塗布されない。さらに、電極群94を動かすと絶縁体の溶液が電極群94の端面から流出する虞があり、絶縁体の溶液が固化するまで電極群94を静置しなければならない。
一方、電極群94の端面に絶縁体を設けるときに絶縁体の溶液を電極群94の端面に注入すると、絶縁体の溶液を電極群94の端面において均一に設けることができる。しかし、注入方法を用いた場合でも、電極群を動かすと絶縁体の溶液が電極群94の端面(図10(b)に示す領域Y1およびY2)から流出して電極群94の側面をつたう場合があり、絶縁体の溶液が固化するまで電極群94を静置しなければならない。
次に、特許文献2または3に開示されたリチウムイオン二次電池について示す。
特許文献2または3に開示されたリチウムイオン二次電池では、上記補強部材が設けられていない。この場合、露出部の厚みは集電体の厚みと同じであるので(具体的には、数十μm以下)、露出部に外力が加わると(例えば、集電板を電極群の端面に接合させる際に集電板を電極群に押圧させると)、露出部が折曲する虞があり、リチウムイオン二次電池の製造歩留まりが低下する。さらに、露出部が折曲して反対極の極板に接触すると、または、露出部が折曲してセパレータを破損すると、内部短絡が発生しやすくなる。
また、特許文献2または3に開示されたリチウムイオン二次電池では、その製造工程中、正極、セパレータおよび負極の端面は露出している。たとえ露出部の端面に集電板を接合させた後であっても、集電板とセパレータなどとの間には空間が存在している。そのため、リチウムイオン二次電池の製造工程中に、不要物(具体的には、溶接時に発生するスパッタなど)が正極、セパレータおよび負極の端面から電極群の内部に侵入する場合がある。侵入した不要物はセパレータを破る虞があり、セパレータが破損すると内部短絡が発生しやすくなる。
以上より、特許文献1に開示されたリチウムイオン二次電池では、タブレス集電構造を有していないと考えられるので、浸漬方法を用いれば電極群94の端面において絶縁体の溶液を均一に塗布することができず、また、浸漬方法および注入方法のどちらの方法を用いた場合でも絶縁体の溶液が乾燥または固化するまで電極群94を静置しなければならない。
また、特許文献2または3に開示されたリチウムイオン二次電池では、製造中に、露出部が折曲する虞があり、また、不要物が電極群の内部に侵入してセパレータを破損する虞がある。
しかし、本実施形態における電極群14の端面に補強部材の溶液を設けると、補強部材の溶液は、正極8の隣り合う露出部7,7の間、または、負極12の隣り合う露出部11,11の間に保持される。言い換えると、正極8の露出部7および負極12の露出部11は、電極群14の端面から補強部材の溶液が流出することを抑制する。そのため、補強部材の溶液が固化するまで電極群14を静置しなくてもよい。
また、浸漬方法を用いて電極群14の端面に補強部材の溶液を設けた場合には、正極8の露出部7ではn周回目の部分の先端と(n+1)周回目の部分の先端とを結ぶように補強部材の溶液の膜が形成され、負極12の露出部11ではn周回目の部分の先端と(n+1)周回目の部分の先端とをそれぞれ結ぶように補強部材の溶液の膜が形成される。そのため、本実施形態における電極群14の構成では、補強部材の溶液を電極群14の端面に均一に塗布することができる。
さらに、本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池では、補強部材15を設けることにより正極8の露出部7および負極12の露出部11の強度をそれぞれ補強することができるので、正極8の露出部7に外力が加わっても正極8の露出部7の折曲を抑制でき、負極12の露出部11に外力が加わっても負極12の露出部11の折曲を抑制できる。そのため、例えば正極8の露出部7が製造中に負極12に接触することを防止でき、また、製造中にセパレータ13が破損することを防止できるので、内部短絡の発生確率を抑えることができる。
その上、本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池では、補強部材15が正極8の端面8a、セパレータ13の端面13aおよび負極12の端面12aを覆っているので、製造工程中に不要物などが電極群14の内部に侵入することを防止できる。よって、製造工程中にセパレータ13が破損することを防止でき、品質に優れたリチウムイオン二次電池を製造することができる。
さらには、補強部材15の材質として絶縁性且つ浸液性に優れた材質を選択すれば、電極群14の内部への非水電解液の浸液性の低下を抑制することができる
なお、補強部材15として非水電解液の溶媒が固化されたものを用いた場合であっても、正極8の露出部7および負極12の露出部11の強度を補強することができるので集電板19を電極群14へ押圧させる際に正極8の露出部7および負極12の露出部11の折曲を防止でき、さらには、製造中に不要物が電極群14の内部に侵入することを防止できる。そのため、上述のように、リチウムイオン二次電池を使用するにつれて補強部材15の非水電解液の溶媒が電極群14の内部に浸透した結果、補強部材15の量が減少する、あるいは、補強部材15が完全に消失しても、上記効果を得ることは可能である。
言い換えると、補強部材15は、正極8の露出部7または負極12の露出部11の強度を補強するだけでなく、リチウムイオン二次電池を製造するさいには電極群14の内部に不要物が侵入することを抑制する遮蔽部材としても機能する。その一方で、補強部材15は、非水電解液を電極群14の内部に浸透させるように構成されていることが好ましい。
次に、本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池の製造方法を具体的に示す。
本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池を製造するためには、まず、正極8および負極12をそれぞれ作製する。
正極8を作製するためには、まず、混練装置を用いて水または有機溶媒とともに活物質と導電剤と結着剤とを混練し、スラリー状の正極合剤を作製する。
このとき、活物質としては、コバルト酸リチウム、コバルト酸リチウムの変性体(アルミニウムまたはマグネシウムを共晶させることにより製造されたものなど)、ニッケル酸リチウム、ニッケル酸リチウムの変性体(ニッケルの一部をコバルトまたはアルミニウムなどで置換したもの)、マンガン酸リチウムまたはマンガン酸リチウムの変性体などの複合酸化物を用いることが好ましい。導電剤としては、アセチレンブラック、ケッチェンブラックおよび各種グラファイトのうちの何れか一種または2種以上を組み合わせたものを用いることが好ましい。結着剤としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはポリフッ化ビニリデン(PVDF)などを用いることが好ましい。また、必要に応じて、増粘剤を混練装置に投入してもよい。
次に、ダイ塗工装置などを用いて正極8の集電体5(例えばアルミニウム製)の上にスラリー状の正極合剤を塗布し乾燥させ、正極8の集電体5の上に正極8の合剤層6を形成する。このとき、正極8の集電体5の幅方向における一端には、スラリー状の正極合剤を塗布しない。これにより、正極8の露出部7が形成される。
その後、必要に応じて、正極8の集電体5に正極8の合剤層6が形成されたものをプレスし、必要な寸法に切断する。これにより、正極8を作製することができる。
負極12を作製するためには、まず、混練装置を用いて水または有機溶媒とともに活物質と結着剤とを混練し、スラリー状の負極合剤を作製する。
このとき、活物質としては、各種天然黒鉛、人造黒鉛または合金組成材料などを用いることが好ましい。結着剤としては、スチレンブタジエンゴム(SBR)またはPVDFなどを用いることが好ましい。また、必要に応じて、増粘剤を混練装置に投入してもよい。
次に、ダイ塗工装置などを用いて負極12の集電体9(例えば銅製)の上にスラリー状の負極合剤を塗布し乾燥させ、負極12の集電体9の上に負極12の合剤層10を形成する。このとき、負極12の集電体9の幅方向における一端には、スラリー状の負極合剤を塗布しない。これにより、露出部11が形成される。
その後、必要に応じて、負極12の集電体9に負極12の合剤層10が形成されたものをプレスし、必要な寸法に切断する。これにより、負極12を作製することができる。
正極8および負極12を作製した後には、電極群14を作製する。具体的には、正極8の露出部7と負極12の露出部11とが互いに反対側に突出するように正極8および負極12を配置する。その後、正極8と負極12との間にセパレータ13を設けて、円筒形または角型形となるように捲き回す。
このとき、セパレータ13としては、非水電解液の保持力が高い微多孔性フィルムであって正極6および負極8のいずれの電位下においても安定な微多孔性フィルムを用いることが好ましい。このようなセパレータ13としては、例えば、ポリプロピレンからなるもの、ポリエチレンからなるもの、ポリイミドからなるもの、または、ポリアミドからなるものなどを用いることができる。
捲き回した後には、浸漬方法を用いて補強部材15を設ける。具体的には、補強部材を適当な溶媒に溶解または分散させて補強部材の溶液を調製し、補強部材の溶液を容器に入れる。その後、正極8の露出部7を補強部材の溶液に浸漬させて、一定時間経過後、正極8の露出部7を補強部材の溶液から引き上げる。このとき、正極8の露出部7の端面に付着した補強部材の溶液を拭き取り、正極8の露出部7の端面が露出している一方隣り合う露出部7,7の間には補強部材の溶液が満たされた状態にする。その後、熱などを加えて補強部材の溶液から不要な溶媒を除去する、または、冷却して補強部材の溶液を固化する。
一例として補強部材15の材質としてECを選択した場合には、まずEC(融点が39℃)を加熱して溶融させ、次に正極8の露出部7を液状のECに浸漬させ、続いて正極8の露出部7の端面に付着したECをふき取りその後冷却させる。
別の例として補強部材15として多孔質な結着剤を選択した場合には、まず結着剤を水または有機溶媒に分散または溶解させて溶液を調製し、次にその溶液に正極8の露出部7を浸漬させた後、不要な溶媒を除去する。
更に別の例として補強部材15として絶縁性粒子および結着剤を含む多孔質膜を選択した場合には、まず絶縁性粒子および結着剤を混練装置に投入して適当な溶媒とともに混練して、スラリーを作製する。次に、このスラリーに正極8の露出部7を浸漬させた後、不要な溶媒を除去する。
同様の方法を用いて、負極12の露出部11にも補強部材15を設ける。
その後、抵抗溶接法またはレーザー溶接法などの公知の溶接方法を用いて、正極8の露出部7および負極12の露出部11の端面にそれぞれ集電板19,19を接合させる。これにより、図5に示す集電構造が作製される。
そして、図5に示す電極群をケースに収容し、非水電解液をケースに注入する。その後、必要個所を封止することにより、リチウムイオン二次電池を製造することができる。
《発明の実施形態2》
図6は、実施形態2における集電構造の構成を示す縦断面図である。
本実施形態における電極群24の一端24aでは正極8の露出部7が補強部材15の表面から電極の幅方向に突出しており、電極群24の他端24bでは負極12の露出部11が補強部材15の表面から電極の幅方向に突出している。このような構成であっても、上記実施形態1と略同一の効果を得ることができる。
なお、図6に示す形状の補強部材を作製する方法には特に限定されないが、補強部材15の材料が熱収縮性を有していれば同図に示す構成となる場合がある。
《発明の実施形態3》
図7は、実施形態3における集電構造の構成を示す縦断面図である。
本実施形態では、補強部材15は、上記実施形態1と同じく正極8の端面8a、セパレータ13の端面13aおよび負極12の端面12aを覆っている。しかし、図7に示すように、電極群34の一端34aでは、補強部材15のうち負極12の端面12aを覆う部分の厚みは、補強部材15のうち正極8の合剤層6の端面6aを覆う部分の厚みよりも薄い。また、電極群34の他端34bでは、補強部材15のうち正極8の端面8aを覆う部分の厚みは、補強部材15のうち負極12の合剤層10の端面10aを覆う部分の厚みよりも薄い。
このような構成であっても、上記実施形態1と略同一の効果を得ることができる。さらに、図7に示す構成では、上記実施形態1の場合に比べて補強部材15が薄い部分があるので、上記実施形態1の場合に比べて浸液性に優れている。
《発明の実施形態4》
図8は、実施形態4における集電構造の構成を示す縦断面図である。
本実施形態では、補強部材15は、図8に示すように、電極群44の一端44aでは正極8の合剤層6の端面6aのみを覆っており、電極群44の他端44bでは負極12の合剤層10の端面10aのみを覆っている。
このような構成では、電極群44の一端44aおよび他端44bにおいて補強部材15が設けられていない部分があるので、製造工程中に不要物が電極群44の内部に侵入する確率が高くなるという危険を伴うが、非水電解液の浸液性を向上させることができる。すなわち、補強部材15を設ける範囲が狭ければ狭いほど、または、補強部材15が薄ければ薄いほど、電極群44の内部への非水電解液の浸液性を高めることができる。一方、補強部材15を設ける範囲が広ければ広いほど、または、補強部材15が厚ければ厚いほど、不要物の侵入を阻止でき、正極8の露出部7および負極12の露出部11の強度を補強できる。
図8に示す形状の補強部材を作製する方法としては、上記実施形態1等に記載した浸漬方法を用いても良いが、正極8および負極12を捲回する前に補強部材15を形成してもよい。
具体的には、上記実施形態1に記載の方法に従って正極8を作製した後、ダイ塗工装置またはグラビア装置などを用いて補強部材の溶液を正極8の露出部7に塗布し、冷却または乾燥させる。同様に、上記実施形態1に記載の方法に従って負極12を作製した後、ダイ塗工装置またはグラビア装置などを用いて補強部材の溶液を負極12の露出部11に塗布し、冷却または乾燥させる。
その後は、上記実施形態1に記載の方法を行うことにより、リチウムイオン二次電池を製造することができる。
《その他の実施形態》
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態1〜4では、正極と負極とがセパレータを介して捲回されている,としたが、正極と負極とがセパレータを介して積層されていてもよい。正極と負極とが積層されている場合には、補強部材は、電極群の一端ではn枚目の正極8の露出部と(n+1)枚目の正極の露出部との間に設けられ、電極群の他端ではn枚目の負極の露出部と(n+1)枚目の負極の露出部との間に設けられる。
また、正極と負極とが捲回されている場合、電極群は、円筒型または角筒型などに形成されていればよい。
また、上記実施形態では、非水電解液が少なくともセパレータに保持されているとしたが、例えばゲル状の非水電解質が少なくともセパレータに保持されていても良い。ゲル状の非水電解質が少なくともセパレータに保持されている場合であっても、補強部材を設けることにより、露出部の強度を補強することができるとともに不要物が電極群の内部に侵入することを抑制することができる。
実施例では、リチウムイオン二次電池を製造し、短絡検査および直流抵抗の測定を行った。
(実施例1)
まず、正極を作製した。
具体的には、NiSO4 水溶液に所定比率のCoおよびAlの硫酸塩を加え、飽和水溶液を調製した。この飽和水溶液を撹拌しながら、水酸化ナトリウム溶液をこの飽和溶液にゆっくりと滴下した。これにより飽和溶液が中和され、その結果、三元系の水酸化ニッケルNi0.7Co0.2Al0.1(OH)2 の沈殿物を生成することができた(共沈法)。生成された沈殿物をろ過した後に水洗し、80℃で乾燥させた。得られた水酸化ニッケルの平均粒径は、約10μmであった。
得られたNi0.7Co0.2Al0.1(OH)2 に対して大気中900℃で10時間の熱処理を行い、酸化ニッケルNi0.7Co0.2Al0.1O を得た。このとき、粉末X線回折法を用いて得られた酸化ニッケルNi0.7Co0.2Al0.1O を回折し、酸化ニッケルNi0.7Co0.2Al0.1O が単一相の酸化ニッケルであることを確認した。そして、Niの原子数とCoの原子数とAlの原子数との和がLiの原子数と等量になるように、酸化ニッケルNi0.7Co0.2Al0.1O に水酸化リチウム1水和物を加え、乾燥空気中800℃で10時間の熱処理を行うことにより、リチウムニッケル複合酸化物LiNi0.7Co0.2Al0.12 を得た。
粉末X線回折法を用いて得られたリチウムニッケル複合酸化物LiNi0.7Co0.2Al0.12 を回折すると、そのリチウムニッケル複合酸化物LiNi0.7Co0.2Al0.12 が単一相の六方晶層状構造であることを確認し、また、そのリチウムニッケル複合酸化物ではCoおよびAlが固溶していることを確認した。そして、リチウムニッケル複合酸化物を粉砕した後分級し、粉末状とした。この粉末の平均粒径は9.5μmであり、BET法に従ってこの粉末の比表面積を求めるとその比表面積は0.4m2/gであった。
得られたリチウムニッケル複合酸化物を3kgとアセチレンブラックを90gとPVDF溶液を1kgとを、適量のNメチル2ピロリドン(NMP,N-methylpyrrolidone)とともにプラネタリーミキサーにおいて混練し、スラリー状の正極合剤を作製した。この正極合剤を、厚みが20μmであり幅が150mmであるアルミ箔上に塗布した。このとき、アルミ箔の幅方向における一端には、幅が5mmである未塗工部を形成した。その後、正極合剤を乾燥させ、アルミ箔の上に正極合剤層を形成した。そして、正極合剤層の厚みとアルミ箔の厚みとの合計厚が100μmとなるようにプレスした後、極板の幅が105mmであり合剤塗布部の幅が100mmとなるように切断し、図2に示すタブレス集電構造の正極を作製した。
次に、負極を作製した。
具体的には、人造黒鉛を3kgと、スチレン−ブタジエン共重合体からなるゴム粒子(結着剤)の水溶液(固形分の重量は40重量%)を75gと、カルボキシメチルセルロース(CMC;carboxymethylcellulose)を30gとを、適量の水とともにプラネタリーミキサーにおいて混練し、スラリー状の負極合剤を作製した。この負極合剤を、厚みが10μmであり幅が150mmである銅箔上に塗布した。このとき、銅箔の幅方向における一端には、幅が5mmである未塗工部(露出部)を形成した。その後、負極合剤を乾燥させ、銅箔の上に負極合剤層を形成した。そして、負極合剤層の厚みと銅箔の厚みの合計厚が110μmとなるようにプレスした後、極板の幅が110mmであり合剤塗布部の幅が105mmになるように切断し、図2に示すタブレス集電構造の負極を作製した。
作製した正極と負極との間にポリエチレン製のセパレータを挟み、セパレータの端面から正極の露出部と負極の露出部とを互いに逆向きに突出させた。その後、正極、負極およびセパレータを捲回して円筒形とした。
続いて、露出部に補強部材を形成した。
具体的には、非水電解液の溶媒であるECを50℃に加熱して溶融させ、液状のECを得た。液状のECに、正極の露出部の端面から10mmの部分を浸漬させた。その後、室温に自然放置し、液状のECを固化させた。同様に、液状のECに、負極の露出部の端面から10mmの部分を浸漬させた。その後、室温に自然放置し、液状のECを固化させた。これにより、正極の露出部および負極の露出部には補強部材が設けられ、電極群を形成することができた。
その後、集電構造を形成した。
具体的には、まず、図3(a)および(b)に示す形状のアルミニウム製の集電板の円形部を正極の露出部の端面に押し当て、中央の穴部を除くようにして縦横十文字にレーザーを照射した。これにより、アルミニウム製の集電板を正極の露出部の端面に接合することができた。
また、図3(a)および(b)に示す形状のニッケル製の集電板の円形部を負極の露出部の端面に押し当て、中央の穴部を除くようにして縦横十文字にレーザーを照射した。これにより、ニッケル製の集電板を負極の露出部の端面に接合することができ、集電構造が形成された。
形成された集電構造を、ニッケルめっきされた鉄製の円筒状のケースに挿入した。その後、ニッケル製の集電板のタブ部を折り曲げて、ケースの底部に抵抗溶接させた。また、アルミニウム製の集電板のタブ部を封口板にレーザー溶接させ、ケース内に非水電解液を注入した。このとき、非水電解液は、ECとエチルメチルカーボネイト(EMC;ethyl methyl carbonate)とを体積比が1:3である配合比で混合された混合溶媒に、溶質として六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1mol/dm3の濃度で溶解させることにより、調製された。その後、封口板をケースにかしめて封止した。これにより、公称容量5Ahのリチウムイオン二次電池を作製した。この電池を電池Aとする。
(実施例2)
負極の製法を変更したこと以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
具体的には、銅箔の表面全体に負極合剤を塗布し、幅が105mmとなるように切断した。その後、銅箔の長手方向における一端において合剤層を剥離させ、幅が7mmである露出部を形成した。その露出部には、幅が5mmであるニッケル製のリードを抵抗溶接させた。これにより、図9に示す負極を作製した。そして、正極および負極を捲き回した後に負極側には補強部材を設けなかったこと以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。この電池を電池Bとする。
(実施例3)
正極の製法を変更したこと以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
具体的には、アルミ箔の表面全体に正極合剤を塗布し、幅が100mmとなるように切断した。その後、アルミ箔の長手方向における一端において合剤層を剥離させ、幅が7mmである露出部を形成した。その露出部には、幅が5mmであるアルミニウム製のリードを抵抗溶接させた。これにより、図9に示す正極を作製した。そして、正極および負極を捲き回した後に正極側には補強部材を設けなかったこと以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。この電池を電池Cとする。
(実施例4)
補強部材の材質を変更したこと以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
具体的には、NMPに溶かしたPVDF溶液を調製した。そのPVDF溶液に、正極の露出部の端面から10mmまでの部分を浸漬し、その後、80℃に加温してNMPを除去した。同様に、そのPVDF溶液に、負極の露出部の端面から10mmまでの部分を浸漬し、その後、80℃に加温してNMPを除去した。この電池を電池Dとする。
(実施例5)
補強部材の材質を変更したこと以外は実施例2と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
具体的には、PTFEを水に分散させて、溶液を調製した。その溶液に、正極の露出部の端面から10mmまでの部分を浸漬し、その後、80℃に加温して水を除去した。この電池を電池Eとする。
(実施例6)
補強部材の材質を変更したこと以外は実施例3と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
具体的には、スチレン−ブタジエン共重合体からなるゴム粒子(SBR,結着剤)の水溶液を調製した。その溶液に、負極の露出部の端面から10mmまでの部分を浸漬し、その後、80℃に加温して水を除去した。この電池を電池Fとする。
(実施例7)
補強部材の材質を変更したこと以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
具体的には、平均粒径が0.3μmであるアルミナを1000gと、ポリアクリロニトリル変性ゴム(結着剤)(固形分が8重量%である)を375gとを、適量のNMP溶媒とともにプラネタリーミキサーにおいて混練し、スラリー状の多孔質材料を作製した。
そのスラリー状の多孔質材料に、正極の露出部の端面から10mmまでの部分を浸漬し、その後、80℃に加温してNMP溶媒を除去した。また、そのスラリー状の多孔質材料に、負極の露出部の端面から10mmまでの部分を浸漬し、その後、80℃に加温してNMP溶媒を除去した。この電池を電池Gとする。
(実施例8)
実施例2に記載のリードタイプの負極および実施例7に記載の多孔膜スラリーを用い、正極および負極を捲き回した後に負極側には補強部材を設けなかったこと以外は実施例7と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。この電池を電池Hとする。
(実施例9)
実施例3に記載のリードタイプの正極板および実施例7に記載の多孔膜スラリーを用い、正極および負極を捲き回した後に正極側には補強部材を設けなかったこと以外は実施例7と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。この電池を電池Iとする。
(実施例10)
正極および負極の製法以外は実施例1に記載の方法に従ってリチウムイオン二次電池を作製した。
具体的には、50℃に加熱した液状のECを、正極の両面の露出部および負極の両面の露出部に塗布した。このとき、正極の露出部および負極の露出部のうち端部から1mmの範囲には、液状のECを塗布しなかった。その後、冷却させた。その後、正極では、補強部材の厚みを正極合剤層の厚みと略同一の40μmとし、負極では、補強部材の厚みを負極合剤層の厚みと略同一の50μmとした。そして、正極および負極を捲き回した後に補強部材を設けなかったこと以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。この電池を電池Jとした。
(実施例11)
正極および負極の製法以外は実施例4に記載の方法に従ってリチウムイオン二次電池を作製した。
具体的には、NMPに溶かしたPVDF溶液を、正極の両面の露出部および負極の両面の露出部に塗布した。このとき、正極の露出部および負極の露出部のうち端部から1mmの範囲には、PVDF溶液を塗布しなかった。その後、乾燥させてNMPを除去した。その後、正極では、補強部材の厚みを正極合剤層の厚みと略同一の40μmとし、負極では、補強部材の厚みを負極合剤層の厚みと略同一の50μmとした。そして、正極および負極を捲き回した後に補強部材を設けなかったこと以外は実施例4と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。この電池を電池Kとした。
(実施例12)
正極および負極の製法以外は実施例7に記載の方法に従ってリチウムイオン二次電池を作製した。
具体的には、NMPを溶媒とするスラリー状の多孔質材料を、正極の両面の露出部および負極の両面の露出部に塗布した。このとき、正極の露出部および負極の露出部のうち端部から1mmの範囲には、スラリー状の多孔質材料を塗布しなかった。その後、乾燥させてNMPを除去させた。その後、正極では、補強部材の厚みを正極合剤層の厚みと略同一の40μmとし、負極では、補強部材の厚みを負極合剤層の厚みと略同一の50μmとした。そして、正極および負極を捲き回した後に補強部材を設けなかったこと以外は実施例4と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。この電池を電池Lとした。
(比較例1)
実施例2に記載の負極および実施例3に記載の正極を使用し、正極および負極を捲き回した後に捕強部材を設けなかったこと以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。この電池を電池Mとする。
(比較例2)
補強部材を設けることなく、また、図4(a)および(b)に示す集電板を正極の集電板として使用しこの集電板を正極の露出部の端面に押し付けて接合させた。これ以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。この電池を電池Nとする。
以上の各電池を20個ずつ作製した。得られた各電池に対して、以下の評価を行った。
(短絡検査)
電極群に集電板を溶接した後、正極端子と負極端子との間に250Vの電圧を印加し、その時の漏れ電流の有無を確認した。これにより、電極群の短絡の有無を確認した。比較例1の電極群については、極板を捲回した後、本検査を実施した。
(直流内部抵抗の測定試験)
上述した短絡検査で異常が見られなかった電極群を電池に組み立てた。その後、25℃の環境下において1Aの電流値で3〜4.2Vの電圧範囲で3サイクル充放電を実施し、電池容量を確認した。その後、25℃の環境下でそれぞれの電池を60%の充電状態まで定電流充電を行い、5〜50Aの範囲で種々の定電流で10秒間充電および放電パルスを電池に印加し、各パルス印加後の10秒目の電圧を測定し、電流値に対してプロットした。また、放電パルス側の各電圧プロットを最小二乗法による直線近似を実施し、その傾きの値を直流内部抵抗(DCIR;Direct Current Internal Resistance)とした。このDCIRが小さいほど一定時間に大きな出力を得ることができる。
各例の電池の構成とその評価結果とを表1に示す。表1において「DCIR」には、各実施例での平均値を示す。なお、電池容量については何れの電池においても、公称容量が5Ah前後であることを確認した。また、集電板は、いずれも、電極群に対して十分な溶接強度を有していることを確認した。
Figure 2008021644
表1の結果を考察する。
まず、電極群の短絡数について考察する。
タブレス集電構造であり且つ補強部材が設けられていない電池Nでは、検査数20個中のうち5個のリチウムイオン二次電池において電極群が短絡していた。短絡が発生していた電極群を解体して観察したところ、セパレータには穴が開いていることが確認された。この穴は、集電板を電極群の端面にレーザ溶接させた際にスパッタがセパレータの内部に進入した結果形成されたものである,と推測された。また、集電体のうち集電板に溶接された部分の周囲を観察すると、露出部の折れ曲がりまたは露出部の座屈が確認された。この露出部の折れ曲がり、または、露出部の座屈は、集電板を電極群に押圧させることにより形成された,と推測される。これらの要因により短絡が多数発生した,と考えられる。
一方、電池A〜Iおよび電池Mでは、短絡数は電池Nに比べて減少した。電池A〜Iおよび電池Mの中で短絡した電池の電極群を解体して観察したところ、露出部の座屈およびセパレータの穴開きを確認できなかった。これらの結果より、補強部材を設けることにより露出部の強度を補強することができたとともにスパッタなどが電極群の内部に飛散することを抑制できた,と考えられる。なお、短絡が確認された理由としては、電極群の内部のセパレータの表面に黒点が確認されているので、電極群の内部に異物が混入したなどの物理的な理由ではないか,と推測している。
また、電池J〜Lにおいても、短絡数は電池Nに比べて減少した。電池J〜Lの中で短絡した電池の電極群を解体して確認したところ、電池Nに比べて露出部の折れ曲がり具合は小さかった。この理由としては、露出部の周囲に補強部材を形成したので、補強部材を設けていない場合に比べて露出部の強度を補強することができたためである,と考えられる。また、セパレータには、集電板をレーザ溶接させた際に発生したスパッタに起因する部分的な穴開きが確認された。セパレータのうち正極と負極とで挟まれた部分に穴が開くと短絡が発生したと推測されたが、セパレータのうち補強部材に接する部分に穴が開くと短絡の発生を防止できたと推測された。
以上の結果から、補強部材を設けることにより露出部の強度を補強できるので、露出部の座屈を低減できた、と推測している。また、セパレータのうち正極と負極とで挟まれた部分に穴が開いた場合には短絡の発生を防止することは難しかったが、セパレータのうち補強部材に接する部分に穴が開いた場合には短絡の発生を抑制することができたので、補強部材を設けることにより短絡の発生を抑制できた、と推測している。
次に、DCIRの結果について考察する。
集電リードを介して集電する電池Mでは、DCIRは、10.9mΩであり、他の電池のDCIRよりも大きかった。それに対し、タブレス集電構造である電池A、D、G、J〜LおよびNでは、DCIRは、6.2〜6.6mΩであり、電池MのDCIRに比べて約40%低下させることができた。この理由としては、タブレス集電構造にすることにより集電抵抗を低下させることができたためである。また、正極および負極のいずれか一方の極がタブレス集電構造である電池B、C、E、F、HおよびIにおいても、DCIRは、電池MのDCIRに比べて約20%低下させることができた。
以上の結果から、電池A〜Lでは、電池Nと比較して溶接時での内部短絡の発生を抑制でき、かつ、電池Mと比較してDCIRを低下させることができた。このことから、電池A〜Lでは、電池を製造する際に発生する内部短絡を抑制することができ、且つ、抵抗が低く高出力を得ることができた。
本発明は、例えば、ハイレート特性が要求されるリチウムイオン二次電池の分野において極めて有用である。本発明のリチウムイオン二次電池は、ノートパソコン、携帯電話、デジタルスチールカメラ、電動工具または電動自動車等の駆動電源として有用である。
本発明の実施形態1における電極群の構成を示す図であり、(a)はその斜視図であり、(b)は(a)に示すIB領域における縦断面図である。 本発明の正極および負極の平面図である。 集電板の構成を示す図であり、(a)はその平面図であり、(b)はその断面図である。 集電板の別の構成を示す図であり、(a)はその平面図であり、(b)はその断面図である。 本発明の実施形態1における集電構造を示す縦断面図である。 本発明の実施形態2における集電構造を示す縦断面図である。 本発明の実施形態3における集電構造を示す縦断面図である。 本発明の実施形態4における集電構造を示す縦断面図である。 従来の正極および負極の平面図である。 (a)および(b)はそれぞれ従来のリチウムイオン二次電池に補強部材を設けたときの構成を示す縦断面図である。
符号の説明
5 集電体
6 合剤層
6a 端面
7 露出部
8 正極
8a 端面
9 集電体
10 合剤層
10a 端面
11 露出部
12 負極
12a 端面
13 セパレータ
14,24,34,44 電極群
15 補強部材
19,29 集電板

Claims (8)

  1. 正極と負極とがセパレータを介して捲回もしくは積層された電極群と、前記セパレータに保持された非水電解質と、前記電極群に接合された集電板とを備え、
    前記正極および前記負極の一方の電極の幅方向の一端には、集電体が合剤層から露出している露出部が存在しており、
    前記電極群では、前記露出部は前記セパレータの端面および他方の電極の端面よりも前記電極の幅方向に突出しており、前記露出部の端面には、前記集電板が接合されており、
    隣り合う前記露出部の間には、前記露出部の強度を補強するための補強部材が設けられている、非水電解質二次電池。
  2. 請求項1に記載の非水電解質二次電池において、
    前記補強部材は、前記一方の電極の前記合剤層の端面、前記セパレータの前記端面および前記他方の電極の前記端面を覆っている、非水電解質二次電池。
  3. 請求項2に記載の非水電解質二次電池において、
    前記補強部材のうち前記他方の電極の前記端面を覆っている部分の厚みは、前記補強部材のうち前記一方の電極の前記合剤層の前記端面を覆っている部分の厚みよりも薄い、非水電解質二次電池。
  4. 請求項1に記載の非水電解質二次電池において、
    前記一方の電極の前記合剤層の前記端面は、前記補強部材で覆われており、
    前記セパレータの前記端面および前記他方の電極の前記端面は、前記補強部材から露出している、非水電解質二次電池。
  5. 請求項1から4の何れか1つに記載の非水電解質二次電池において、
    前記補強部材は、多孔質である、非水電解質二次電池。
  6. 請求項5に記載の非水電解質二次電池において、
    前記補強部材は、結着剤である、非水電解質二次電池。
  7. 請求項1から4の何れか1つに記載の非水電解質二次電池において、
    前記非水電解質は、非水溶媒と、溶質とを含んでおり、
    前記補強部材は、前記非水溶媒が固化されたものを含んでいる、非水電解質二次電池。
  8. 請求項7に記載の非水電解質二次電池において、
    前記補強部材は、エチレンカーボネートからなる、非水電解質二次電池。
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