JP2008020834A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Mitsuyoshi Okamoto
充義 岡本
Kenichi Honjo
謙一 本庄
Yasuhiro Shingu
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Abstract

【課題】レンズを現在位置から目標位置へ移動させる際に、高速かつ正確に移動させることができるレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ204を駆動させるモータ203と、モータ203の駆動量に基づいて又は直接レンズの位置を検出するエンコーダー206と、レンズ204の目標位置を取得し位置検出部で検出されたレンズ204の位置に基づいてレンズ204が目標位置に到達するようにモータ203を制御するレンズマイコン201とを備え、レンズマイコン201は、エンコーダー206で検出されたレンズ204の現在位置から目標位置までの距離が、制御可能な最小の移動量よりも小さい場合、レンズ204を、その制御可能な最小の移動量よりも大きい量だけ一旦移動させた後、目標位置への移動制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルスチルカメラなどの撮像装置に搭載されるレンズを駆動制御するレンズ駆動装置に関する。
近年のデジタルスチルカメラのほとんどには、自動制御により被写体に焦点を合わせるオートフォーカス(以下、AFと称する)機能が搭載されている。AF機能は、レンズ鏡筒内に光軸方向へ移動可能なAFレンズを配し、そのAFレンズを光軸方向へ所定量移動させて焦点位置を調節し、焦点を合わせる機能である。
AF機能において、AFレンズを駆動させるには、一般的にステッピングモータが用いられる。ステッピングモータは、入力されるパルス電力に同期して回転子をパルス駆動させることができるため、回転子の回転角を正確に制御することができる。すなわち、AFレンズの移動量を高精度に制御することができる。しかしながらステッピングモータは比較的高価であるため、安価な直流モータ(以下DCモータと称する)でAFレンズを駆動させる構成が提案されている(例えば特許文献1参照)。
DCモータは、入力される電流や電圧に比例したトルクや回転速度で回転子を回転させることができるが、回転を停止させる際、モータへの印加電流を遮断しても回転子は慣性により回転を続け、正確な位置(回転角)で停止させることが困難である。よって、DCモータでAFレンズを駆動させると、AFレンズを正確な位置で停止させるのが困難で、高精度な合焦を行うことができない。
また、モータによって駆動される駆動系メカニズムには、「バックラッシュ」と呼ばれる方向性を持った機械的ガタツキ(以下、ガタツキと称する)が発生することが多い。AFレンズの駆動系にこのようなガタツキがあると、たとえモータの駆動を高精度に制御しても、AFレンズを正確な位置で停止させるのが困難で、高精度な合焦を行うことができない。
特許文献1には、沈胴式撮像装置の電源投入時にDCモータを正転及び逆転させて鏡筒を移動させ、DCモータのガタツキ量を検出し、検出したガタツキ量に基づいてDCモータにおけるガタツキを補正しながら、レンズを駆動させる構成が開示されている。
特開2001−208948号公報
しかしながら特許文献1に開示された構成は、撮像装置の電源投入時のみ、ガタツキ量を検出し、検出したガタツキ量に応じてレンズの駆動制御を行っているが、レンズの駆動及び停止を繰り返している間に、検出したガタツキ量と実際のガタツキ量との間でズレが生じ、正確なレンズ位置制御を行うことができなくなるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、レンズを目標位置へ正確に移動させることができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成のレンズ駆動装置は、レンズを駆動させる駆動部と、前記駆動部の駆動量に基づいて、又は直接、前記レンズの位置を検出する位置検出部と、前記レンズの目標位置を取得し、前記位置検出部で検出された前記レンズの位置に基づいて前記レンズが前記目標位置に到達するように前記駆動部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記位置検出部で検出された前記レンズの現在位置から前記目標位置までの距離が、制御可能な最小の移動量よりも小さい場合、前記レンズを、その制御可能な最小の移動量よりも大きい量だけ一旦移動させた後、前記目標位置への移動制御を行うものである。
また、本発明の第2の構成のレンズ駆動装置は、レンズを駆動させる駆動部と、前記駆動部の駆動量に基づいて、又は直接、前記レンズの位置を検出する位置検出部と、前記レンズの目標位置を取得し、前記位置検出部で検出された前記レンズの位置に基づいて前記レンズが前記目標位置に到達するように前記駆動部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記レンズが移動後停止した後、その停止位置から前記取得した目標位置へと向かう方向が、前記停止前のレンズ移動方向に対して反対方向である場合、前記レンズを、前記停止位置から前記目標位置までの距離に、前記レンズの移動に伴って生じ得る最大のバックラッシュよりも大きい量を加えた量だけ、一旦前記目標位置に近づく方向に移動させるものである。
本発明のレンズ駆動装置は、レンズを正確に目標位置へ到達させることができる。
本発明の第1の構成のレンズ駆動装置は、前記制御部は、前記レンズが移動後停止した後、その停止位置から前記取得した目標位置へと向かう方向が、前記停止前のレンズ移動方向に対して同一方向であって、その停止位置から前記目標位置までの距離が制御可能な最小の移動量よりも小さい場合、前記レンズを、その制御可能な最小の移動量よりも大きく、かつ、前記レンズの移動に伴って生じ得る最大のバックラッシュよりも小さい量だけ一旦前記目標位置から遠ざかる方向に移動させた後、前記目標位置への移動制御を行うように構成してもよい。この構成によれば、フォーカスレンズを正確に目標位置へ到達させることができるとともに、フォーカスレンズを現在位置から目標位置へ移動させる際に、フォーカスレンズの無駄な移動を抑えているため、合焦動作に伴う画像の変化が少なく、品位を向上させることができる。
また、第2の構成のレンズ駆動装置は、前記制御部は、前記レンズを、前記停止位置から前記目標位置までの距離Numに、前記レンズの移動に伴って生じ得る最大のバックラッシュよりも大きい量wを加えた量yだけ、前記目標位置に近づく方向である第1の方向に移動させ、前記第1の方向の反対方向である第2の方向へ、前記量wだけ移動させる構成とすることができる。これにより、複雑なレンズ駆動制御を伴うことなく、レンズを目標位置へ到達できる可能性を高めることができる。
また、前記制御部は、前記レンズを、前記停止位置から前記目標位置までの距離に第1の量を加えた量だけ、前記目標位置に近づく方向に移動させた後、前記レンズが前記目標位置に位置するかを確認し、前記レンズが前記目標位置になく前記目標位置を超えた位置にある場合、その時の前記レンズの位置から前記目標位置までの距離に前記第1の量より小さい第2の量を加えた量だけ、前記目標位置に近づく方向に移動させる構成とすることができる。これにより、レンズの駆動動作において、長時間ハンチング状態が続くことを回避できる。
(実施の形態1)
〔1.全体構成及び基本動作〕
図1は、本発明の実施の形態1にかかるレンズ駆動装置が搭載されているカメラシステムの構成を示す図である。なお、本実施の形態では、レンズ駆動装置が搭載されているカメラシステムの一例として、デジタル一眼レフカメラシステムを挙げて説明する。
デジタル一眼レフカメラシステムは、ボディユニット1と、ボディユニット1に対して着脱交換可能なレンズユニット2とから構成される。
図1において、ボディユニット1は、ボディユニット制御部101、焦点検出部102、メインミラー103、サブミラー104、ペンタプリズム105、接眼レンズ106、第1の接点107、撮像素子108、シャッター109、信号処理部110、表示部111、記録部112、操作部113、撮像素子駆動部114、焦点板115を備えている。
ボディユニット制御部101は、ボディユニット1内の動作シーケンスをコントロールする。また、ボディユニット制御部101は、本実施の形態ではマイクロコンピューターで構成されているため、以下の説明では「ボディマイコン」と称する。また、ボディマイコン101は、第1の接点107及び第2の接点207を介してレンズユニット制御部(以下、レンズマイコンと称する)201に接続され、レンズマイコン201との間で各種データや制御信号の通信を行っており、レンズマイコン201から各種レンズデータなどの情報を受信したり、レンズマイコン201に対して各種命令を送信したりすることができる。また、ボディマイコン101は、焦点検出部102で検出された焦点位置情報に基づき、デフォーカス量(合焦位置からのズレ量)を検出する。また、ボディマイコン101は、信号処理部110との間で各種データや制御信号の通信を行うことができる。また、ボディマイコン101は、ユーザーによって操作部113に入力された情報が入力され、入力される情報に応じた各種命令や制御を行う。また、ボディマイコン101は、操作部113によって撮影命令が入力された際に、シャッター109の動作制御を行う。また、ボディマイコン101は、撮像素子駆動部114に対して、露光制御などを行うことができる。
焦点検出部(以下、AFセンサーと称する)102は、入射される光学画像を結像し、光電変換する光電変換素子で構成されている。AFセンサー102は、例えばラインセンサーやCMOSセンサーなどで構成されている。AFセンサー102は、結像した光学画像の焦点位置を検出し、その検出結果をボディマイコン1へ出力している。
メインミラー103は、半透過ミラーで構成され、光軸3上においてレンズユニット2の次段に配されている。また、メインミラー103は、入射される光学画像を焦点板115側へ反射するとともに。サブミラー104側へ透過している。なお、メインミラー103は、別途設けられたメカニズム制御部(不図示)によって、例えば上方へ退避可能な構造になっており、撮影時にメインミラー103を退避させることで、入射される光学画像を撮像素子108に導くことができる。
サブミラー104は、光軸3上においてメインミラー103の次段に配され、入射される光学画像を焦点検出部102側へ反射している。なお、サブミラー104は、別途設けられたメカニズム制御部(不図示)によって、例えば上方へ退避可能な構造になっており、撮影時にサブミラー104を退避させることで、入射される光学画像を撮像素子108に導くことができる。
ペンタプリズム105は、光軸3上において焦点板115の次段に配され、焦点板115に結像された光学画像を内部で反射させ、正立画像を得る。
接眼レンズ106は、ボディユニット1の背面(撮影者側の面)に配されているビューファインダー内に配され、撮影時にユーザーが覗き込んで、光学画像を目視確認することができる。
第1の接点107は、レンズユニット2の第2の接点207と電気的に接続可能であり、第2の接点207と接続されている状態で、ボディユニット1とレンズユニット2との間でデータ通信を行うことができる。
撮像素子108は、入射される光学画像を撮像し、電気信号に変換して出力する。なお、撮像素子108は、CCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサー等で構成される。
シャッター109は、サブミラー104と撮像素子108との間に配され、ボディマイコン101からの制御によって開閉動作するものである。シャッター109は、撮影待機時は閉じた状態になっており、撮像素子108へ光が入射されないようにしている。そして、撮影動作時は、ボディマイコン1からの制御により所定のシャッター速度に応じた時間開いて、光学画像を撮像素子108へ入射させている。
信号処理部110は、撮像素子108で撮像された画像や、記録部112において情報媒体から読み出されたデジタル画像の信号処理を行う。信号処理としては、例えばノイズ除去、ホワイトバランス調整、YC処理(輝度信号、色差信号の処理)、圧縮伸張処理などである。具体的な信号処理の内容は、周知であるため省略する。また、信号処理部110は、撮像素子108で撮像された画像を記録部112を介して情報媒体に記録させることができる。また、信号処理部110は、撮像された画像や情報媒体から読み出された画像などを、表示部105に表示させることができる。なお、本実施の形態では、信号処理部110は、デジタル信号処理マイクロコンピューターにて構成されている。
表示部111は、2〜3インチ程度の液晶ディスプレイで構成され、ボディユニット1の背面(接眼レンズ106が配されている面)に配されている。また、表示部111は、本カメラシステムで撮影された画像、情報媒体に記録されている画像、OSD(オンスクリーンディスプレイ)による撮影日時や撮影枚数などの各種情報を、表示させることができる。なお、表示部111は、液晶ディスプレイに限らず、EL(electro-luminescent)素子など他のディスプレイで構成されていてもよい。
記録部112は、信号処理部110から出力される画像データなどの各種情報信号を情報媒体に記録したり、情報媒体に記録されている画像データなどの各種情報信号を読み出すことができる。情報媒体は、ボディユニット1に内蔵された半導体メモリーやハードディスクドライブで構成されていてもよいし、ボディユニット1に着脱可能な半導体メモリーカードや光ディスクなどで構成されていてもよい。本実施の形態では、ボディユニット1に着脱可能な半導体メモリーカードとした。
操作部113は、レリーズボタン、ズームスイッチ、電源スイッチ、シャッタースピード設定ダイアルなど、本カメラシステムを操作するために必要な操作手段が含まれている。操作部113が操作された際、その操作内容の情報はボディマイコン101へ出力される。
撮像素子駆動部114は、ボディマイコン101からの制御により、撮像素子108を駆動させることができる。例えば、撮像素子108がCCDイメージセンサーで構成されている場合は、撮像素子108における露光制御、垂直転送、水平転送、信号増幅など動作制御を行っている。
焦点板115は、光軸3上においてメインミラー103の次段に配され、レンズユニット2を介して入射される光学画像を結像する。
図1において、レンズユニット2は、ボディユニット1に着脱可能である。レンズユニット2は、レンズマイコン201、ドライブ回路202、モータ203、フォーカスレンズ204、位置センサー205、エンコーダ206、第2の接点207、対物レンズ208を備えている。なお、レンズユニット2内には、フォーカスレンズ204及び対物レンズ208の他に、入射される光学画像を変倍させるズームレンズや、いわゆる光学式手振れ補正を行うことができる補正レンズなどのレンズを、光軸3上に備えていてもよいが、本実施の形態では説明を簡単にするためにフォーカスレンズ204及び対物レンズ208のみ図示した。
レンズマイコン201は、ドライブ回路202、位置センサー205、エンコーダ206、第2の接点207と接続されている。また、レンズマイコン201は、第1の接点107及び第2の接点207を介して、ボディマイコン101との間でデータ通信を行うことができる。また、レンズマイコン201は、メモリーが内蔵され、そのメモリーにレンズユニット2のレンズ情報が記録されている。レンズ情報とは、レンズの明るさを示すFナンバーや、ズーム倍率、設定可能な絞り値など、レンズユニット2のスペックに関する情報である。
ドライブ回路202は、レンズマイコン201からの指示により、モータ203を駆動制御する。本実施の形態では、モータ203はDCモータで構成されているため、レンズマイコン201から送信されるレンズ移動量情報に応じた電圧または電流がモータ203に印加されるよう制御している。
モータ203は、本実施の形態ではDCモータで構成され、印加される電圧または電流の大きさに応じた回転速度で駆動する。モータ203が駆動することにより、フォーカスレンズ204を矢印AまたはB方向に移動させることができる。なお、DCモータは、ステッピングモータや超音波モータに比べて安価であるため、コストダウンに貢献することができる。また、DCモータは、印加される電圧の大きさに対して、回転特性が比例する特性を持つ。したがって、DCモータを高速回転させる際は高い電圧を印加させ、低速回転させる際は低い電圧を印加させる。本実施の形態では、5Vの電圧を印加した時に、最大回転速度にて駆動するDCモータを用いている。なお、本実施の形態では、モータ203はDCモータで構成されているが、ステッピングモータで構成してもよく、ステッピングモータで構成することで高精度が回転制御を行うことができる。
フォーカスレンズ204は、鏡筒内における光軸3上に配置され、矢印AまたはBに示す方向へ移動させることにより、焦点位置を微調整して光学画像を合焦させることができる。フォーカスレンズ204の移動制御は、モータ203からの駆動力に基づいて行われる。
位置センサー205は、フォーカスレンズ204の光軸方向における位置を検出することができる。位置センサー205は、例えば磁気センサーで構成されている。なお、本実施の形態では、位置センサー205における位置検出動作は、フォーカスレンズ204が停止している時のみ行われる構成としているが、例えばコンティニアスAF機能(レリーズボタンを連続的に半押し状態にしている時に、連続的に合焦動作を行わせる機能)を動作させている時はフォーカスレンズ204の移動中にも検出動作が行われる。検出された位置情報は、レンズマイコン201へ出力される。
第2の接点207は、ボディユニット1の第1の接点107と電気的に接続されている状態で、ボディユニット1とレンズユニット2との間でデータ通信などを行うことができる。なお、第1の接点107と第2の接点207は、レンズユニット2をボディユニット1に装着させた時に、互いに電気的に接触する状態になるような位置に配されている。
エンコーダ206は、モータ203の回転子の回転速度などを検出することができる。エンコーダ206は、具体的には、図8(a)に示すように、モータ203の主軸251に固定され多数のスリット255が形成されているパルス円板254と、パルス円板254の裏面側に配されている発光ダイオード252と、スリット255を挟んで発光ダイオード252に対向する位置に配されているフォトセンサー253と、フォトセンサー253における検出信号をアナログ/デジタル変換(以下A/D変換と称する)してパルスを生成するパルス生成部256と、パルス生成部256で生成されたパルス数をカウントし回転速度や回転数などを算出する演算部257とから構成されている。
図8(a)において、モータ203を駆動させると、主軸251及びパルス円板254が矢印Cまたはその逆方向に回転される。それとともに、発光ダイオード252を発光させると、フォトセンサー253はスリット255を通った発光ダイオード252の光を受光して、光電変換して電気信号を出力する。パルス生成部256は、フォトセンサー253から出力される電気信号をA/D変換し、図8(b)や図8(c)に示すようなパルスを出力する。なお、スリット255はパルス円板254において一定間隔おきに形成されているため、パルス生成部256においては、フォトセンサー253が光を受光した時のみHighとなるパルスが生成される。したがって、パルス生成部256で生成されるパルスは、モータ203の回転速度が低ければ図8(b)に示すように周期は長くなり、モータ203の回転速度が高ければ図8(c)に示すように周期は短くなる。演算部257は、パルス生成部256で生成されたパルスをカウントしパルス数の情報を出力するとともに、単位時間当たりのパルス数をカウントし、モータ203の回転数や回転速度を算出することができる。演算部257で算出されたパルス数や回転速度などの情報は、レンズマイコン201へ出力される。
以下、動作について説明する。
図1において、被写体側から光軸3に沿って入射される光学画像は、レンズユニット2における対物レンズ208や、フォーカスレンズ204などのレンズ群を通して、メインミラー103で上方へ曲げられ、焦点板115で結像される。結像された光学画像は、現時点では反転画像になっており、ペンタプリズム105の内部を反射することで正立画像が得られる。撮影者は、接眼レンズ106を通して、正立画像を視認することができる。また、被写体側から入射される光学画像の一部は、メインミラー103を透過し、サブミラー104にて下方へ曲げられ、AFセンサー102へ導かれている。
次に、操作部113におけるレリーズボタンが、撮影者によって半分だけ押されると、ボディマイコン101は第1の接点107及び第2の接点207を介して、レンズマイコン201に対してAF動作を行うよう命令する。レンズマイコン201は、各部を制御してフォーカスレンズ204を駆動させて、被写体のAF動作を行う。なお、詳しいAF動作については後述する。
次に、操作部113におけるレリーズボタンが、撮影者によって完全に押されると、ボディマイコン201はメカニズム制御部(不図示)を制御して、メインミラー103及びサブミラー104を、撮像素子108へ入射される光学画像を妨げない位置へ退避させる。次に、ボディマイコン101は撮像素子駆動部114に対して撮像命令を出力する。撮像素子駆動部114は、入力される撮像命令に基づき、撮像素子108を撮像動作させる。
次に、ボディマイコン101は、操作部113におけるシャッタースピード設定ダイアルまたはボディマイコン101において設定されているシャッタースピードに対応する時間、シャッター109を開閉動作させる。例えば、操作部113におけるシャッタースピード設定部において設定されているシャッタースピードが「1/2000秒」であった場合は、ボディマイコン101はシャッター109に対して1/2000秒間だけ開いて、光学画像が撮像素子108に入射されるように制御している。
シャッター109が所定時間開閉動作を行って、撮像素子108に光学画像が入射されると、撮像素子108(本実施の形態ではCCDイメージセンサー)における光電変換素子が、入射される光に基づき電荷を出力する。出力される電荷は、撮像素子108における垂直転送レジスタ、水平転送レジスタ、増幅器を介して出力される。出力される電気信号は、撮像素子駆動部114を介して信号処理部110に入力される。
信号処理部110は、入力される電気信号に基づき、ホワイトバランス調整やYC処理などを行って画像信号を生成する。生成された画像信号は、表示部111へ出力されて、画像信号に基づく画像を表示させることができる。すなわち、撮影された画像を撮影操作直後に表示部111へ表示させることができ、撮影者は表示された画像を目視確認することができる。
また、信号処理部110は、撮影された画像信号(アナログ信号)をデジタル変換して圧縮符号化し、画像データを生成する。生成された画像データは、記録部112に出力される。記録部112は、入力される画像データを半導体メモリカードなどの情報媒体へ記録させる。
撮影動作が終われば、ボディマイコン101はメカニズム制御部を制御して、メインミラー103とサブミラー104とを元の位置(図1に示す位置)へ復帰させるとともに、シャッター109や撮像素子駆動部114などの各部に対してリセット命令を出力する。
以上のように動作させることで、本実施の形態のカメラシステムで被写体画像を撮影することができる。
〔2.AF動作〕
〔2-1.AFの基本動作〕
まず、AF動作の概要について説明する。
図2は、AF動作の一連の流れを示すフローチャートである。まず、操作部113におけるレリーズボタンが、撮影者によって半分だけ押されると(ステップS1)、ボディマイコン101はAFセンサー102から出力される焦点位置情報に基づき、デフォーカス量を検出する(ステップS2)。
次に、ボディマイコン101は、検出したデフォーカス量が所定値よりも大きいか小さいかについて判断する(ステップS3)。デフォーカス量が所定値よりも小さい場合は、現時点での焦点位置が合焦位置にあると判断し、AF動作を終了させる。一方、デフォーカス量が所定値よりも大きい場合は、現時点での焦点位置が合焦位置から離れていると判断し、AF動作を継続させる。
次に、ボディマイコン101は、検出したデフォーカス量の情報を、第1の接点107及び第2の接点207を介してレンズマイコン201へ送信する(ステップS4)。
次に、レンズマイコン201は、ボディマイコン101から送信されるデフォーカス量の情報と、位置センサー205から送信されるフォーカスレンズ204の現在位置情報とに基づき、フォーカスレンズ204の移動量、すなわちモータ203の回転量の算出を行う。モータの回転量は、パルス数として算出される(ステップS5)。
次に、レンズマイコン201は算出したパルス数に基づき、ドライブ回路202に対してモータ203を駆動させるよう命令する。ドライブ回路202は、レンズマイコン201において算出されたパルス数に基づき、モータ203を駆動させる。具体的には、そのパルス数に応じた電圧をモータ203に印加させるよう制御する。モータ203は、印加される電圧によって回転駆動されて、フォーカスレンズ204を矢印AまたはB方向へ移動させる(ステップS6)。
フォーカスレンズ204の移動中は、エンコーダ206でモータ203の回転パルスを検出している。エンコーダ206は、検出したパルスの情報をレンズマイコン201へ送信するとともに、検出したパルスに基づきモータ203の回転速度を算出し、その回転速度情報もレンズマイコン201へ送信している。
モータ203が、ステップS5で算出された回転量だけ回転駆動されると(ステップS7)、次にステップS2へ戻って、デフォーカス量の算出を行う。算出されたデフォーカス量と所定値とを比較し(ステップS3)、デフォーカス量が所定値よりも小さければ、フォーカスレンズ204が合焦位置に到達したと判断し、AF動作を終了させる。一方、デフォーカス量が所定値よりもまだ大きい場合は、デフォーカス量が所定値よりも小さくなるまでステップS2〜S7の処理を繰り返す。
〔2-2.レンズの現在位置と目標位置との距離が小さい場合の動作〕
〔2-2-1.基本動作〕
次に、フォーカスレンズ204の現在位置と目標位置との距離が小さい場合の動作について詳しく説明する。現在位置と目標位置とが小さい場合とは、図1のAFセンサー102で検出されるデフォーカス量の値が小さい場合のことである。
本実施の形態では、前述したように、エンコーダー206から出力されるパルスに基づいてモータ203の印加電圧を制御することで、フォーカスレンズ204の駆動制御を行っている。図4は、モータ203に対する印加電圧の変化、及びモータ203の回転速度と時間との関係を示している。図4において、タイミングt0〜t1は、モータ203の印加電圧を少しずつ増加させ、モータ203の回転を加速させている期間である。タイミングt1〜t2は、モータ203を所定の回転速度(本実施の形態では700Hz)で安定化させている期間である。タイミングt2〜t3は、所定回転速度で定速駆動を行っている期間である。タイミングt3〜t4は、モータ203への印加電流をオフにしている期間である。各期間におけるモータ203の動作状態、移動パルス数、所要時間を(表1)に示す。なお、(表1)における各数値は一例である。
Figure 2008020834
AF動作を行う際は、図1に示すレンズマイコン201は、ボディマイコン101からデフォーカス量の情報を取得し、その情報に基づきフォーカスレンズ204の現在位置から目標位置までのレンズ移動量(目標移動パルス数)を算出する。
本実施の形態では、デフォーカス量が小さい場合のレンズ移動に関する実施形態であり、例えば目標移動パルス数P1が、
9≦P1≦68 ・・・(式1)
の場合を示している。なお、目標移動パルス数とは、フォーカスレンズ204を現在位置から目標位置(合焦位置)まで移動させるのに必要な、モータ203の回転パルス数のことである。また、目標移動パルス数P1を上記関係式に示すように設定されている根拠は、(表1)に示すように、タイミングt0〜t1におけるパルス数N1を「3」に設定し、タイミングt1〜t3におけるパルス数N2を「2」に設定し、タイミングt3〜t4におけるパルス数N3を「0≦N3≦59」に設定し、タイミングt4〜t5におけるパルス数N4を「4」に設定し、P1をパルス数N1〜N4の総和としたからである。
このように本実施の形態では、目標移動パルス数が9〜68のように、現在位置から目標位置までの距離(パルス数)が短い場合のAF制御に関するものである。なお、上記数値は一例である。
次に、モータ203の速度制御について説明する。
図4において、まず、モータ203の駆動開始時(t0)において、レンズマイコン201はドライブ回路202を制御して、モータ203への印加電圧を徐々に上昇させていく。具体的には、まず最初の印加電圧を1Vとし、5msec経過毎に0.5Vずつ印加電圧を上昇させていく。印加電圧を上昇させていき、モータ203が動作を開始したら、その時の印加電圧に所定電圧を加えた電圧を以降維持させる。本実施の形態では、印加電圧を3Vとした時にモータ203が動作を開始するので、所定電圧0.3Vを加えた、3.3Vでモータ203の印加電圧を維持させる。
モータ203が動き出して暫くしてからフォーカスレンズ204が動作を開始する。このタイムラグは、モータ203の出力軸であるウォームギアに螺合されているナットと、フォーカスレンズ204に間接的に固定されている支持部との接合部に生じているガタツキが原因で発生する。
レンズマイコン201は、モータ203が動き出して以降、エンコーダー206から出力される回転パルスをカウントするが、モータ203が3パルス回転すると、モータ203を速度制御するモードへ移行させる(図4のt1)。
図4のt1以降、モータ203の回転パルスが2パルスに到達するまでは、レンズマイコン201はドライブ回路202を制御して、モータ203の回転速度が700Hzで安定するように速度制御を行う。なお、モータ203の回転速度が低いため、2パルス分の時間で、十分にモータ203の回転速度を安定化させることができる。
次に、図4のt2以降、レンズマイコン201は、モータ203の回転パルスをカウントし、N1パルス(0≦N1≦59)が経過するまで、モータ203を定速駆動させる。
次に、モータ203の回転パルスがN1パルス経過すれば(図4のt3)、レンズマイコン201は、ドライブ回路202を制御してモータ203への印加電圧をオフにする。これにより、モータ203は、慣性により回転を続け、4パルス分回転したタイミングで動作が停止する(図4のt4)。
次に、フォーカスレンズ204の駆動制御について説明する。
図3は、モータ203の駆動制御の流れを示しており、図2におけるステップS6及びS7の処理内容を詳細に示したものである。
まず、レンズマイコン201からドライブ回路202に、モータ203の回転駆動命令が出力されると、ドライブ回路202はモータ203に電圧が印加されるよう制御し、モータ203を駆動させる。モータ203が駆動されるとフォーカスレンズ204が、目標位置に向かって移動を開始する。この時のフォーカスレンズ204の移動動作を、第1のレンズ移動と称する(図3のステップS11)。
次に、レンズマイコン201は、モータ203を一旦停止させる(図3のステップS12)。
次に、レンズマイコン201は、ボディマイコン101から送信されるデフォーカス量と、位置センサー205から送信されるフォーカスレンズ204の現在位置情報とに基づき、目標位置までのフォーカスレンズ204の移動量、すなわちモータ203の回転量の算出を行う。モータ203の回転量は、パルス数として算出される(図3のステップS13)。
次に、レンズマイコン201は、算出したパルス数が極めて小さい場合(本実施の形態ではパルス数が9未満の場合)は、現在位置が目標位置に達していると判断し、AF動作を終了させる。しかし、レンズマイコン201で算出されたパルス数が第1の所定値以上の場合(本実施の形態ではパルス数が9以上の場合)は、AF動作を継続させる(図3のステップS14)。
また、レンズマイコン201で算出されたパルス数が第2の所定値以上の場合(本実施の形態では、パルス数が69以上)は、現在位置と目標位置とが大きく離れていると判断し、ステップS11に戻ってレンズ駆動を行い、現在位置を目標位置へ近づける。また、レンズマイコン201で算出されたパルス数が第2の所定値未満の場合は、本実施の形態の近距離AF制御を開始させる(図3のステップS15)。なお、この時のフォーカスレンズ204の現在位置から、目標位置までのフォーカスレンズの移動量をNumとする。
次に、レンズマイコン201は、フォーカスレンズ204を現在位置から目標位置へ移動させる際の移動方向を求める。すなわち、フォーカスレンズ204が現在、目標位置よりも対物レンズ208側に位置している場合は、矢印B方向が移動方向となり、フォーカスレンズ204が目標位置よりも撮像素子108側に位置している場合は、矢印A方向が移動方向となる。この時のフォーカスレンズ204の移動動作を、第2のレンズ移動と称する。
また、レンズマイコン201は、位置センサー205から、第1のレンズ移動時の移動方向の情報を取得する。すなわち、フォーカスレンズ204を現在の位置に到達させる際に、フォーカスレンズ204を矢印A方向及び矢印B方向のどちらの方向に向かって移動させたのかを検出する。
次に、レンズマイコン201は、第1のレンズ移動における移動方向と第2のレンズ移動における移動方向とを比較し、同一方向であるか反対方向であるかを判断する(図3のステップS16)。第1のレンズ移動における移動方向と第2のレンズ移動における移動方向とが同一方向である場合は、順方向駆動モード(図2のステップS18及びS19)へ移行され、反対方向である場合は、逆方向駆動モード(図2のステップS17)へ移行される。各モードの具体動作については後述する。
なお、第1のレンズ移動における移動方向が矢印A方向であるか矢印B方向であるかについて、位置センサー205で検出された回転方向の情報に基づいて判別される構成としたが、エンコーダー206から出力されるモータ203の駆動パルスを二相とし、両パルスの位相のズレに基づいて回転方向を検出し、検出された回転方向によってフォーカスレンズ204の移動方向を検出することも可能である。また、モータ203に印加される電圧の極性を検出して、フォーカスレンズ204の移動方向を検出することも可能である。
次に、順方向駆動モードへ移行される場合、レンズユニット201は、ドライブ回路202に対してフォーカスレンズ204を目標位置から遠ざかる方向へ移動させるよう制御する。フォーカスレンズ204は、ドライブ回路202からの制御により、現在位置から、目標位置に対して遠ざかる方向へ所定量移動される。この時のフォーカスレンズ204の移動量をΔxとする(図3のステップS18)。
次に、レンズユニット201は、ドライブ回路202に対してフォーカスレンズ204を目標位置に近づく方向へ移動させるよう制御する。フォーカスレンズ204は、ドライブ回路202からの制御により、現在位置から、目標位置に対して近づく方向へ所定量移動される。この時のフォーカスレンズ204の移動量は、移動量Δxと移動量Numとの和である。これにより、フォーカスレンズ204を目標位置へ到達させ、合焦させることができる。
一方、ステップS16の判断の結果、逆方向駆動モードへ移行される場合(すなわち、第1のレンズ移動時にフォーカスレンズ204が目標位置を一旦通過してしまった場合)は、レンズマイコン201は、ドライブ回路202に対してフォーカスレンズ204を目標位置に向かって移動させる。なお、逆方向駆動モードの詳しい動作については後述する。これにより、フォーカスレンズ204を目標位置へ到達させ、合焦させることができる。
〔2-2-2.順方向駆動モードの動作〕
次に、フォーカスレンズ204を順方向駆動モード(図3のステップS18及びS19)で駆動させて目標位置へ到達させる際の具体動作について説明する。
図5A〜図5Dは、レンズ駆動装置において、フォーカスレンズ204を順方向駆動モードにおいて移動させている状態を示す模式図である。図5A〜図5Dに示すように、レンズ駆動装置は、モータ203、フォーカスレンズ204、ウォームギア221、シャフト222、レンズホルダー223、支持部224及び226、ナット225とを備えている。なお、説明をわかりやすくするために、動作説明に不要な構成については図示を省略した。また、符号204aは、フォーカスレンズ204の目標位置を示しており、符号225aは、ナット225の移動前の位置を示している。
ウォームギア221は、モータ203の主軸に固定され、モータ203が駆動されることで回転駆動する。また、ウォームギア221の側面には、長手方向に螺旋状のギアが形成されており、ナット225が螺合されて配されている。
フォーカスレンズ204は、レンズホルダー223に保持されている。レンズホルダー223の上下端部には、支持部224及び226が固定されている。支持部224は、ナット225に支持され、支持部224とナット225との間には機械的ガタツキがある。支持部226は、シャフト222に移動自在に支持されている。
したがって、レンズマイコン201からの制御によりモータ203を駆動させることで、ウォームギア221が回転し、ナット225が矢印AまたはB方向へ移動される。ナット225には、支持部224を介してレンズホルダー223が支持され、支持部226がシャフト222に支持されているため、ナット225の動きに連動してフォーカスレンズ204を矢印A方向または矢印B方向へ移動させることができる。
なお、レンズ駆動装置におけるガタツキは、支持部224とナット225との間のみに限らず各部に存在するが、説明を簡単にするために支持部224とナット225とにおけるガタツキのみを挙げて説明する。
以下、動作について説明する。
まず、図5Aは、モータ203を正転駆動させて、フォーカスレンズ204を対物レンズ208側から矢印B方向へ移動させて(図3のステップS11)、目標位置204aの手前で停止させた状態を示している(図3のステップS12)。この時の、フォーカスレンズ204の現在位置と目標位置204aとの距離をNumとする。また、フォーカスレンズ204は、ナット225と支持部224との間のガタツキによって、ナット225に対して相対的に矢印A方向へずれた位置にある。
次に、図5Aに示す状態において、レンズマイコン201は、モータ203を逆転駆動させるよう制御して、ナット225を矢印A方向に距離Δx分移動させるよう制御する。この制御により、ナット225は図5Bに示す位置へ移動される。なお、この時のナット225の移動量であるΔxは、ナット225と支持部224とにおけるガタツキ量以下の値に設定されているため、ナット225をΔx分移動させてもフォーカスレンズ204は移動しない(図3のステップS18)。
次に、図5Bに示す状態において、レンズマイコン201は、モータ203を正転駆動させて、ナット225をNum+Δx分移動させるよう制御する。すなわち、図5Bに示す状態においてモータ203を正転駆動させると、ナット225は図5Bに示す位置から矢印B方向へ移動を開始する。モータ203の駆動が開始され、Δxに相当する期間は、ナット225及び支持部224におけるガタツキによって、ナット225のみが矢印B方向へ移動され、フォーカスレンズ204は移動されない。ナット225がΔx分移動され図5Cに示す位置に移動されると、フォーカスレンズ204は、ナット225に対して相対的に矢印A方向の端部へずれた状態になる。この時、ナット225と支持部224との間には、矢印A方向へのガタツキが無い状態になっている。
図5Cに示す状態から、さらにモータ203を正転駆動させると、ナット225が矢印B方向へ移動されるとともに、ナット225と支持部224との間に矢印A方向へのガタツキが無いため、フォーカスレンズ204も矢印B方向へ移動される。移動完了状態を図5Dに示す。図5Cに示す状態から図5Dに示す状態までのナット225の移動量はNumであるため、フォーカスレンズ204は図5Dに示す状態で目標位置に到達している(図3のステップS19)。
なお、図5Bに示す状態から図5Dに示す状態へは、モータ203は連続的に正転駆動され、その時のナット225の移動量は、図5Dに示すようにNum+Δxである。また、図5Dにおける符号225aは、図5Bにおけるナット225の位置を示している。
以上のように、フォーカスレンズ204を一旦目標位置204aから遠ざかる方向へ移動させて、ナット225における一方向のガタツキをキャンセル(支持部224がナット225の端部に移動し、一方向のガタツキが無くなっている状態)させてから、フォーカスレンズ204を目標位置204aへ移動させているため、フォーカスレンズ204を正確に目標位置204aへ到達させることができる。
なお、図5Aに示す状態において、ナット225を矢印B方向へ移動させることで、フォーカスレンズ204を目標位置204aに近づけることが可能であるが、図5Aに示す状態において支持部224がナット225に相対的端部に位置しているとは限らないため、図5Aに示す状態からナット225をNum分移動させたとしても、フォーカスレンズ204が目標位置204aに到達しなかったり、通過してしまう可能性がある。本実施の形態では、支持部224とナット225との間のガタツキの方向を一方向のみにするために、敢えてナット225を矢印A方向(目標位置から遠ざかる方向)へ移動させてから、目標位置へ近づけるよう移動させている。これにより、フォーカスレンズ204を目標位置に到達させる際のナット225の移動量を確保している。
〔2-2-3.逆方向駆動モードの動作(第1の動作)〕
次に、フォーカスレンズ204を逆方向駆動モードで駆動させて目標位置へ到達させる際の具体動作について説明する。
図6A〜図6Fは、レンズ駆動装置において、フォーカスレンズ204を逆方向駆動モードに基づいて移動させている状態を示す模式図である。なお、図6A〜図6Fに示す各構成要素及び駆動方法は、図5A〜図5Dに示すものと同様であるため、詳細説明は省略する。
以下、動作について説明する。
まず、図6Aに示すようにフォーカスレンズ204が位置している状態において、レンズマイコン201がモータ203を逆転駆動させ、フォーカスレンズ204が矢印B方向へ移動させて(図3のステップS11)、図6Bに示すように目標位置204aを通過した位置で停止したとする(図3のステップS12)。この時の、フォーカスレンズ204の現在位置と目標位置204aとの距離をNumとする。以降、フォーカスレンズ204を目標位置204aへ到達させるために、逆方向駆動シーケンスを開始させる。
図6Bに示す状態において、レンズマイコン201は、モータ203を正転駆動させて、フォーカスレンズ204を矢印A方向へ移動させる。この時、ナット225の移動量がyとなるようにモータ203の駆動制御を行う。なお、移動量yについては後述するが、少なくともナット225と支持部224とのガタツキ量h1(図6C等参照)よりも十分に大きな値に設定されている。
移動開始時は、ナット225と支持部224とにガタツキがあるため、ナット225のみが矢印A方向へ移動し、フォーカスレンズ204は移動しない。ナット225が、ガタツキ量に相当する量(移動量h1)を移動すると、図6Cに示す状態になる。
図6Cに示す状態では、支持部224がナット225の端部へ移動されて、一時的にナット225と支持部224との矢印B方向へのガタツキが無くなっている。図6Cに示す状態から、モータ203をさらに正転駆動させると、ナット225が矢印A方向へ移動され、それに伴いフォーカスレンズ204が矢印A方向へ移動される。
ここで、レンズマイコン201は、モータ203に対して移動量y分移動するように制御しているため、フォーカスレンズ204は、図6Dに示すように目標位置204aを通過し、目標位置204aから距離w離れた位置で停止する。この時、フォーカスレンズ204は、ナット225と支持部224との間のガタツキによって、ナット225に対して相対的に矢印B方向へずれて位置し、一時的に矢印B方向へのガタツキが無くなっている。
なお、図6Bにおけるナット225の位置(図6Dの符号225a)から、図6Dにおけるナット225の位置までの移動量yは、ナット225と支持部224との間のガタツキの量をh1とし、図6Bにおけるフォーカスレンズ204の現在位置と目標位置204aとの距離をNumとし、図6Dにおけるフォーカスレンズ204の現在位置と目標位置204aとの距離をwとした時、
y=h1+Num+w ・・・(式2)
の関係になるように設定されている。
次に、図6Dに示す状態において、レンズマイコン201は、モータ203を逆転駆動させて、フォーカスレンズ204を矢印B方向へ移動させる。この時、ナット225の移動量がxとなるようにモータ203の駆動制御を行う。移動開始時は、ナット225と支持部224との間にガタツキがあるため、ナット225のみが矢印B方向へ移動し、フォーカスレンズ204は移動しない。ナット225が、ガタツキ量に相当する量h2を移動すると、図6Eに示す状態になる。なお、ナット225の移動量xは、
x=h2+w ・・・(式3)
である。なお、通常、h1とh2とは等しい。
図6Eに示す状態では、支持部224がナット225の端部へ移動されて、一時的にナット225と支持部224との矢印A方向へのガタツキが無くなっている。図6Eに示す状態から、モータ203がさらに逆転駆動されると、ナット225が矢印B方向へ移動され、それに伴いフォーカスレンズ204が矢印B方向へ移動される。
ナット225を、図6Eに示す位置から距離w分移動させることで、フォーカスレンズ204が図6Eに示す位置から距離w分移動されて、図6Fに示すように、フォーカスレンズ204を目標位置204aへ到達させることができる。
以上のように、フォーカスレンズ204を一旦目標位置204aを通過させて、ナット225における一方向のガタツキをキャンセル(支持部224がナット225の端部に移動し、一方向のガタツキが無くなっている状態)させてから、フォーカスレンズ204を目標位置204aへ移動させているため、フォーカスレンズ204を正確に目標位置204aへ到達させることができる。
〔2-2-4.逆方向駆動モードの動作(第2の動作)〕
次に、逆方向駆動モードにおける動作について、前述の第1の動作とは異なる第2の動作について説明する。
図7A〜図7Eは、逆方向駆動モードの第2の動作におけるフォーカスレンズを駆動動作を示す模式図である。なお、図7A〜図7Eに示す各構成要素及び駆動方法は、図5A〜図5Dに示すものと同様であるため、詳細説明は省略する。
以下、動作について説明する。
まず、図7Aに示すようにフォーカスレンズ204が位置している状態において、レンズマイコン201は、ボディマイコン101から送信されるデフォーカス量の情報と、位置センサー205から送信されるフォーカスレンズ204の現在位置情報とに基づき、モータ203の回転量、すなわちナット225の移動量y1を算出する。この時、フォーカスレンズ204の現在位置から目標位置までの距離をNum1とする。また、レンズマイコン201がモータ203に与える移動量y1は、Num1に第1の量x1を加えた、
y1=Num1+x1 ・・・(式4)
(但し、x1<Num1)
とする。すなわち、ナット225を、フォーカスレンズ204の現在位置から目標位置までの距離Num1よりも大きな距離を移動させるのである。なお、x1は、ナット225と支持部224とにおけるガタツキ量よりも大きい値である。
レンズマイコン201は、式4によって算出した移動量y1に基づきモータ203を逆転駆動させ、フォーカスレンズ204を矢印B方向へ移動させる(図3のステップS11)。移動後の状態を図7Bに示す。
この時、ナット225と支持部224との間におけるガタツキによって、ナット225が移動量y1を移動するのに対して、フォーカスレンズ204の移動量は、y1よりも小さくなることが多い。フォーカスレンズ204の移動量が小さいと、フォーカスレンズ204が目標位置204aの手前で停止したり、目標位置204aで停止したり、目標位置204aを通過した位置で停止したりすることがある。フォーカスレンズ204の停止位置(現在位置)は、位置センサー205から送信される現在位置情報に基づいて判断される。
フォーカスレンズ204が目標位置204aの手前で停止した場合は、図3に示すレンズ順方向駆動シーケンス(ステップS18、S19)に基づいてフォーカスレンズ204を移動させる。フォーカスレンズ204が目標位置204aで停止した場合は、合焦状態であると判断し、AF動作を終了させる。フォーカスレンズ204が目標位置204aを通過した位置で停止した場合は、フォーカスレンズ204を、前述とは逆方向に移動させる。本項における説明では、図7Bに示すように目標位置204aを通過した位置で停止したとする(図3のステップS12)。図7Bに示す位置におけるフォーカスレンズ204の現在位置と目標位置204aとの距離をNum2とする。以降、フォーカスレンズ204を目標位置204aへ到達させるために、逆方向駆動シーケンスを開始させる。
図7Bに示す状態において、レンズマイコン201は、ボディマイコン101から送信される新たなデフォーカス量の情報と、位置センサー205から送信されるフォーカスレンズ204の現在位置情報とを取得する。レンズマイコン201は、ボディマイコン101から取得した新たなデフォーカス量に相当する現在位置と目標位置との距離Num2に基づき、ナット225の移動量y2を演算する。
y2=Num2+x2 ・・・(式5)
(但し、x2<Num2)
すなわち、ナット225を、距離Num2に第2の量x2を加えた移動量を移動させる。なお、第2の量x2と第1の量x1とは、
x2<x1 ・・・(式6)
の関係にある。前述したように、距離Num1と第1の値x1とは式4に示す関係にあるため、距離Num1とNum2とは、
Num2<Num1 ・・・(式7)
の関係にある。したがって、第1の値x1と第2の値x2とが式6に示す関係にあると、移動量y1とy2は、
y2<y1 ・・・(式8)
の関係にある。すなわち、フォーカスレンズ204を、図7Aに示す位置から図7Bに示す位置へ移動させた際の移動量よりも、小さい移動量で移動させるのである。
次に、レンズマイコン201は、算出した移動量y2に基づき、モータ203を正転駆動してフォーカスレンズ204を矢印A方向へ移動させる。
この時、ナット225と支持部224との間にはガタツキがあるため、モータ203の駆動当初はナット225のみが矢印A方向へ移動され、実際のガタツキ量を移動した後、フォーカスレンズ204が矢印A方向へ移動される。すなわち、前述と同様、ナット225と支持部224との間におけるガタツキによって、実際のフォーカスレンズ204の移動量は、y2よりも小さくなることが多い。フォーカスレンズ204が目標位置204aの手前位置204bで停止したり、目標位置204aで停止したり、目標位置204aを通過した位置で停止したりすることがある。フォーカスレンズ204の停止位置(現在位置)は、位置センサー205から送信される現在位置情報に基づいて判断される。
フォーカスレンズ204が目標位置204aの手前で停止した場合は、図3に示すレンズ順方向駆動シーケンス(ステップS18、S19)に基づいてフォーカスレンズ204を移動させる。フォーカスレンズ204が目標位置204aで停止した場合は、合焦状態であると判断し、AF動作を終了させる。フォーカスレンズ204が目標位置204aを通過した位置で停止した場合は、フォーカスレンズ204を、前述とは逆方向に移動させる。本項では、図7Cに示すように、フォーカスレンズ204が目標位置204aを通過したものとして説明する。
次に、レンズマイコン201は、図7Cに示す状態において、ボディマイコン201から新たなデフォーカス量を取得し、取得した新たなデフォーカス量に相当する現在位置と目標位置204aとの距離をNum2に基づき、ナット225の移動量y3を演算する。
y3=Num3+x3 ・・・(式9)
(但し、x3<Num3)
すなわち、距離Num3に第3の量x3を加えた移動量y3を移動させる。なお、第1の量x1、第2の量x2、第3の量x3は、
x3<x2<x1 ・・・(式10)
の関係にある。前述したように、距離Num1と第1の値x1とは式4に示す関係にあり、距離Num2と第2の値x2とは式5に示す関係にあるため、距離Num1、Num2、Num3は
Num3<Num2<Num1 ・・・(式11)
の関係にある。したがって、第1の値x1、第2の値x2、第3の値x3が式10に示す関係にあると、移動量y1、y2、y3は、
y3<y2<y1 ・・・(式12)
の関係にある。すなわち、ナット225の移動量を徐々に減らしながら、フォーカスレンズ204を目標位置204aへ向かって移動させるのである。
前述同様に、レンズマイコン201は、算出した移動量y3に基づき、モータ203を逆転駆動させてフォーカスレンズ204を矢印B方向へ移動させる。移動後の状態を図7Dに示す。図7Dは、フォーカスレンズ204が、目標位置またはその近傍(合焦範囲内)に到達した状態を示している。フォーカスレンズ204が図7Dに示す状態になると、逆方向駆動シーケンスは終了する。
上記のように、モータ203へ印加する移動量を徐々に小さくすることで、フォーカスレンズ204は、現在位置と目標位置204aとの距離を徐々に小さくしながら、目標位置204aへ向かって移動する。なお、図2を参照して前述したように、フォーカスレンズ204の移動中は、レンズマイコン201はボディマイコン101から送信されるデフォーカス量を検出しており、デフォーカス量が所定値よりも小さくなったら、合焦状態であると判断してシーケンスを終了させている(ステップS3)。したがって、上記のような逆方向駆動シーケンスに基づいてフォーカスレンズ204を移動させている時に、デフォーカス量が所定値よりも小さくなったら、フォーカスレンズ204の駆動を停止させる。
以上のように逆方向駆動シーケンスの第2の動作によれば、フォーカスレンズ204を目標位置204aへ到達させる際に、ナット225を、現在位置から目標位置までの距離に所定量(本実施の形態では、第1の量x1、第2の量x2、第3の量x3)を加えた移動量を移動させるとともに、所定量を徐々に小さくさせながらフォーカスレンズ204の駆動制御を行うことにより、フォーカスレンズ204を迅速に目標位置(合焦位置)へ到達させることができる。
また、第1の量x1、第2の量x2、第3の量x3を、x3<x2<x1の関係にしたことにより、長時間、ハンチング(発振現象)状態が続くことを防止することができる。すなわち、x1〜x3が仮に同じ量であった場合、レンズマイコン201において算出される移動量y1〜y3の値が僅かな量づつしか下がらず、ハンチング状態が長時間続いてしまう可能性がある。本実施の形態のようにx1〜x3の値を徐々に少なくしていくことで、y1〜y3の値を比較的大きく下げることができ、ハンチング状態が続く時間を短縮、あるいはハンチングの発生を無くすことができる。
なお、本実施の形態では、フォーカスレンズ204を3回移動させることで、目標位置204aへ到達させる動作としたが、この移動回数に限定されるものではない。移動回数が少ないほど、フォーカスレンズ204の移動時間を短縮できるとともに、目標位置204aの通過回数を減らすことができるので、ハンチング状態が続く時間を短縮、あるいはハンチングの発生を無くすことを防ぐことができる。
〔3.実施の形態の効果、他〕
以上のように本実施の形態によれば、フォーカスレンズ204の現在位置と目標位置(合焦位置)とが比較的近い場合、レンズ駆動メカニズムにおけるガタツキを考慮してモータ203の回転パルスを制御しているため、正確に目標位置へ到達させることができる。
また、フォーカスレンズ204を現在位置から目標位置へ移動させる際に、フォーカスレンズ204の無駄な移動を抑えているため、合焦動作に伴う画像の変化が少なく、品位を向上させることができる。
なお、本実施の形態のレンズ駆動装置は、フォーカスレンズを駆動させる構成としたが、ズームレンズを駆動させる構成にも適用可能である。
また、(表1)に示す移動パルス数や所要時間は一例であり、他の値であってもよい。
また、本実施の形態のAF制御は、ズームの広角端から望遠端の全域に渡って実行させることが可能であるが、望遠側におけるAF制御の方がフォーカスレンズの移動量が少ないため、望遠側において効果が大きい。
本発明は、フォーカスレンズやズームレンズなどのように、鏡筒内でレンズを駆動させるレンズ駆動装置に関し、デジタルスチルカメラや銀塩カメラなどの撮像装置に有用である。
実施の形態1におけるレンズ駆動装置を備えたカメラシステムの全体構成を示すブロック図 AF動作を示すフローチャート AF動作を示すフローチャート モータの印加電圧と経過時間との関係、およびモータの回転速度と経過時間との関係を示す特性図 順方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 順方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 順方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 順方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 逆方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 逆方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 逆方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 逆方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 逆方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 逆方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 逆方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 逆方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 逆方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 逆方向駆動シーケンスにおけるフォーカスレンズの移動経過を示す模式図 (a)エンコーダの構成を示す模式図(b)エンコーダから出力されるパルスを示すタイミングチャート(c)エンコーダから出力されるパルスを示すタイミングチャート
符号の説明
1 ボディユニット
101 ボディマイコン
102 焦点検出センサー
103 メインミラー
104 サブミラー
105 ペンタプリズム
106 接眼レンズ
107 第1の接点
108 撮像素子
109 シャッター
110 信号処理部
111 表示部
112 記録部
113 操作部
114 撮像素子駆動部
115 焦点板
2 レンズユニット
201 レンズマイコン(制御部)
202 ドライブ回路
203 モータ(駆動部)
204 フォーカスレンズ
205 位置センサー
206 エンコーダー(位置検出部)
207 第2の接点

Claims (5)

  1. レンズを駆動させる駆動部と、
    前記駆動部の駆動量に基づいて、又は直接、前記レンズの位置を検出する位置検出部と、
    前記レンズの目標位置を取得し、前記位置検出部で検出された前記レンズの位置に基づいて前記レンズが前記目標位置に到達するように前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記位置検出部で検出された前記レンズの現在位置から前記目標位置までの距離が、制御可能な最小の移動量よりも小さい場合、
    前記レンズを、その制御可能な最小の移動量よりも大きい量だけ一旦移動させた後、前記目標位置への移動制御を行う、
    レンズ駆動装置。
  2. 前記制御部は、
    前記レンズが移動後停止した後、その停止位置から前記取得した目標位置へと向かう方向が、前記停止前のレンズ移動方向に対して同一方向であって、その停止位置から前記目標位置までの距離が制御可能な最小の移動量よりも小さい場合、
    前記レンズを、その制御可能な最小の移動量よりも大きく、かつ、前記レンズの移動に伴って生じ得る最大のバックラッシュよりも小さい量だけ一旦前記目標位置から遠ざかる方向に移動させた後、前記目標位置への移動制御を行う、
    請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. レンズを駆動させる駆動部と、
    前記駆動部の駆動量に基づいて、又は直接、前記レンズの位置を検出する位置検出部と、
    前記レンズの目標位置を取得し、前記位置検出部で検出された前記レンズの位置に基づいて前記レンズが前記目標位置に到達するように前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記レンズが移動後停止した後、その停止位置から前記取得した目標位置へと向かう方向が、前記停止前のレンズ移動方向に対して反対方向である場合、
    前記レンズを、前記停止位置から前記目標位置までの距離に、前記レンズの移動に伴って生じ得る最大のバックラッシュよりも大きい量を加えた量だけ、一旦前記目標位置に近づく方向に移動させる、
    レンズ駆動装置。
  4. 前記制御部は、
    前記レンズを、
    前記停止位置から前記目標位置までの距離Numに、前記レンズの移動に伴って生じ得る最大のバックラッシュよりも大きい量wを加えた量yだけ、前記目標位置に近づく方向である第1の方向に移動させ、
    前記第1の方向の反対方向である第2の方向へ、前記量wだけ移動させる、
    請求項3に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記制御部は、
    前記レンズを、前記停止位置から前記目標位置までの距離に第1の量を加えた量だけ、前記目標位置に近づく方向に移動させた後、
    前記レンズが前記目標位置に位置するかを確認し、
    前記レンズが前記目標位置になく前記目標位置を超えた位置にある場合、その時の前記レンズの位置から前記目標位置までの距離に前記第1の量より小さい第2の量を加えた量だけ、前記目標位置に近づく方向に移動させる、
    請求項3に記載のレンズ駆動装置。
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