JP2008020245A - 受光増幅回路のテスト回路、及びこれを用いた光ピックアップ装置 - Google Patents

受光増幅回路のテスト回路、及びこれを用いた光ピックアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008020245A
JP2008020245A JP2006190381A JP2006190381A JP2008020245A JP 2008020245 A JP2008020245 A JP 2008020245A JP 2006190381 A JP2006190381 A JP 2006190381A JP 2006190381 A JP2006190381 A JP 2006190381A JP 2008020245 A JP2008020245 A JP 2008020245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
light receiving
test
potential
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2006190381A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Fukuda
秀雄 福田
Shinichi Miyamoto
伸一 宮本
Masaki Taniguchi
正記 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006190381A priority Critical patent/JP2008020245A/ja
Publication of JP2008020245A publication Critical patent/JP2008020245A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】チップコストを低くすることが可能な受光増幅回路のテスト回路、及びこれを用いた光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】半導体基板上に形成され、受光素子201で生じた光電流を電圧変換して出力する受光増幅回路200のテスト回路100であって、受光増幅回路200と接続され、受光増幅回路200に供給されるテスト用電流を通過又は遮断するPNPバイポーラトランジスタ102を備え、PNPバイポーラトランジスタ102のオンオフは、半導体基板上に形成された、受光増幅回路200及びテスト回路100とは別の別機能回路300の別回路端子320に印加される電位Vinにより制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、受光増幅回路のテスト回路に関し、特にテスト専用端子を必要としない受光増幅回路のテスト回路に関する。
近年、半導体集積回路装置の高集積化、高機能化及び高速化に伴って、回路の大規模化が進み、機能回路の検査が複雑化している。
光ピックアップ装置用の受光増幅回路は、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)の各々に使用されるレーザ光を光ディスク媒体へ照射し、反射光を複数の受光素子で受光して光電流を電圧に変換して出力する数チャンネルのアンプから構成されている。
また、CDは赤外レーザ素子、DVDは赤色レーザ素子を光源として使用している。近年では2つの波長のレーザ素子をモノリシックに形成したモノリシック2波長レーザ素子が普及している。このようなモノリシック2波長レーザ素子では、各々の発光位置が決められた間隔で配置され、光軸が2系統になるため、受光側もそれぞれの波長に対応する専用の受光素子及び増幅回路を同一半導体基板上に形成する必要があり、アンプのチャンネル数は増加している。
各アンプの特性を検査する場合、各受光素子に光を照射して検査すると照射位置の精度により測定バラツキが発生し、また検査時間も長くなるという問題がある。このような問題を解決し、電気的に精度良く各アンプの特性を検査する技術として例えば特許文献1のようなテスト回路が提案されている。
以下、図8を参照しながら特許文献1に示される受光増幅回路のテスト回路について説明する。図8は、特許文献1記載の受光増幅回路及びそのテスト回路の構成を示す回路図である。
受光増幅回路200は、受光素子201、変換抵抗202、及び差動増幅器203より構成され、出力電圧Voutを出力する。差動増幅器203の正転入力部には基準電位Vrefが印加される。受光増幅回路200では、光が照射されると受光素子201により照射光が光電流に変換され、変換により生じた光電流は差動増幅器203の反転入力部と出力部との間に接続された変換抵抗202により電圧に変換されて出力電圧Voutが出力される。
テスト回路400は、NPNバイポーラトランジスタ401、402及び抵抗403、404より構成されるカレントミラー回路と、抵抗405、406とから構成される。テスト端子408にテスト電位Vinが印加された場合、テスト電位VinがNPNバイポーラトランジスタ402のVbeと抵抗405とにより電流に変換された後、カレントミラー回路を介して同等電流が差動増幅器203の反転入力部から引き抜かれ、出力電圧Voutとして出力される。
特開平8−129046号公報
ところで、拡散プロセスの微細化に伴って、トランジスタ、抵抗及びコンデンサ等の各素子の面積は小さくなって来ているが、受光素子や端子の面積は拡散プロセスの微細化とは無関係であり、その面積は小さくならない。すなわち、受光素子は光ピックアップ装置の光学系により大きさやレイアウトが決まるため、拡散プロセスの微細化によらず光学系で最適な大きさが必要となる。また、端子についてはボンディングワイヤーの太さや、プローブ検査のプローブ位置精度などにより、端子そのものの大きさや、端子周辺の素子との間隔がある程度必要となる。このとき、受光増幅回路搭載の半導体チップは全端子数が12〜18端子程度であるため、端子1つの面積が1チップに占める割合が大きく、テスト端子の数がチップ面積に大きく影響を及ぼす。
従って、上記した特許文献1に記載の従来のテスト回路では、カレントミラー回路の出力トランジスタの数を全チャンネルのアンプ数と同じだけ設け、1つのテスト端子に電位を印加すれば、全チャンネルの受光増幅回路の検査が可能となるが、少なくとも1つ以上のテスト端子が必要となるので、チップサイズが大きくなり、チップコストが高くなる。すなわち、受光増幅回路の検査を行うための回路の実使用上の動作には関与しないテスト端子のために、チップコストが高くなる。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、チップコストを低くすることが可能な受光増幅回路のテスト回路、及びこれを用いた光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の受光増幅回路のテスト回路は、半導体基板上に形成され、受光素子で生じた光電流を電圧変換して出力する受光増幅回路のテスト回路であって、前記受光増幅回路と接続され、前記受光増幅回路に供給されるテスト用電流を通過又は遮断するスイッチを備え、前記スイッチのオンオフは、前記半導体基板上に形成された第1端子に印加される電位により制御され、前記第1端子は、前記受光増幅回路及び前記テスト回路とは別の回路の信号の入出力にも用いられることを特徴とする。ここで、前記スイッチは、前記受光増幅回路に接続されたコレクタと、電源電位または前記半導体基板上で最も高い電位が印加されるベースと、前記第1端子に接続されたエミッタとを有するPNPトランジスタであってもよい。また、前記スイッチは、前記受光増幅回路に接続されたコレクタと、接地電位または前記半導体基板上で最も低い電位が印加されるベースと、前記第1端子に接続されたエミッタとを有するNPNトランジスタであってもよい。
これによって、専用のテスト端子を設けること無く受光増幅回路を検査できるので、チップサイズを小型化でき、チップコストを低くすることができる。
また、前記受光増幅回路のテスト回路は、さらに、前記PNPトランジスタにダーリントン接続されたPNPトランジスタを備えてもよいし、前記受光増幅回路のテスト回路は、さらに、前記NPNトランジスタにダーリントン接続されたNPNトランジスタを備えてもよい。
これによって、コレクタ電流とエミッタ電流との差が小さくなり、検査の精度がより高くなる。また、エミッタとベースとの間の逆耐圧によりトランジスタが破壊するのを防止できる。
また、前記受光増幅回路のテスト回路は、さらに、前記スイッチと前記受光増幅回路との間に挿入されたカレントミラー回路を備えてもよい。
これによって、1つの第1端子で複数の受光増幅回路の検査を行うことができる。
また、本発明は、上記受光増幅回路のテスト回路を備えることを特徴とする光ピックアップ装置とすることもできる。すなわち、レーザ光を用いて光ディスク媒体からの情報の読み出し、または光ディスク媒体への情報の書き込みを行う光ピックアップ装置であって、上記受光増幅回路のテスト回路と受光増幅回路とを備え、前記受光増幅回路は、前記受光素子により光ディスク媒体からの反射光を受光して電気信号として出力することを特徴とする光ピックアップ装置とすることもできる。
これによって、安価な光ピックアップ装置に実現することができる。
本発明の受光増幅回路のテスト回路によれば、テスト専用端子を設けることなく受光増幅回路の検査を行う。従って、チップコストを低くすることが可能な受光増幅回路のテスト回路を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態における受光増幅回路のテスト回路及びこれを用いた光ピックアップ装置について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態の受光増幅回路200及びそのテスト回路100の構成を示す回路図である。
受光増幅回路200は、受光素子201、変換抵抗202及び差動増幅器203より構成される。差動増幅器203の正転入力部には基準電位Vrefが印加される。受光増幅回路200では、アノードコモンの受光素子201のカソードと変換抵抗202の一端と差動増幅器203の反転入力部とが接続され、変換抵抗202の他端は差動増幅器203の出力部と接続される。受光増幅回路200では、光が受光素子201に入射すると受光素子201の光電変換効率で決まる光電流に変換され、差動増幅器203の反転入力部に変換により生じた光電流が引き抜かれる。引き抜かれた光電流は、差動増幅器203の反転入力部に接続された変換抵抗202により電圧に変換され、受光増幅回路200の出力電圧Voutとして出力される。
テスト回路100は、受光増幅回路200と同一の半導体基板上に形成され、NPNバイポーラトランジスタ105、106、107及び抵抗108、109、110で構成されたカレントミラー回路150と、抵抗101、103と、PNPバイポーラトランジスタ102と、コンデンサ104とから構成される。なお、PNPバイポーラトランジスタ102は、本発明のスイッチの一例であり、受光増幅回路200にテスト用電流を供給するか否かを決定する。
このテスト回路100では、カレントミラー回路150の出力側のNPNバイポーラトランジスタ107のコレクタが受光増幅回路200の差動増幅器203の反転入力部に接続され、カレントミラー回路150の入力側のNPNバイポーラトランジスタ106のコレクタがPNPバイポーラトランジスタ102のコレクタに接続される。PNPバイポーラトランジスタ102のベースは抵抗103を介して例えば5Vの電源電位Vccを供給する正の電圧源(電源ライン)310に接続され、PNPバイポーラトランジスタ102のエミッタは抵抗101を介して電位Vinを供給する別回路端子320に接続される。この別回路端子320は、受光増幅回路200及びテスト回路100が形成された半導体基板上に形成された機能回路への信号の入出力用の端子であり、受光増幅回路200及びテスト回路100とは別の機能回路の端子である。
ここで、別の機能回路とは、少なくとも2値の電位が印加される別回路端子320を有する回路であり、例えば受光増幅回路200及びテスト回路100が形成されたICのモード切り替えを行う回路等である。モード切り替えを行う回路の場合には、例えばスリープモード(低消費電力モード)にするためにローレベルの電位が印加され、アクティブモード(通常電力モード)にするためにハイレベルの電位が印加され、受光増幅回路200の検査を行うためにハイレベルの電位よりも更に高い電位が印加される。
このテスト回路100で受光増幅回路200の検査を行う場合、つまりテスト電流を電圧変換して受光増幅回路200から出力させる場合、別回路端子320には電源電位Vccよりも高く、PNPバイポーラトランジスタ102が動作する電位、例えば6〜7Vの電位が印加され、PNPバイポーラトランジスタ102がオン状態となる。このような電位が印加されると、PNPバイポーラトランジスタ102のVbe及び抵抗101によりテスト用電流に変換された後、同等電流がカレントミラー回路150の入力部に注入される。カレントミラー回路150でミラーされたテスト用電流は受光増幅回路200の差動増幅器203の反転入力部から引き抜かれ、変換抵抗202により電圧に変換されて受光増幅回路200の出力電圧Voutとして出力される。
一方、受光増幅回路200を実動作として使用する場合、つまり光電流を電圧変換して受光増幅回路200から出力させる場合、別回路端子320には電源電位Vccよりも低い電位が印加されるため、PNPバイポーラトランジスタ102はオフ状態となり、カレントミラー回路150へのテスト用電流の注入はない。従って、受光増幅回路200の差動増幅器203の反転入力部に入力される電流は、受光素子201からの電流のみとなり、テスト回路100からの影響はなく、受光増幅回路200は実動作可能となる。
以上のように本実施の形態の受光増幅回路のテスト回路によれば、テスト端子を別の機能回路の端子と共用する。よって、専用のテスト端子を設けること無く受光増幅回路を検査できるので、チップサイズを小型化でき、チップコストを低くすることができる。
また、本実施の形態の受光増幅回路のテスト回路によれば、カレントミラー回路を備える。よって、光ディスク媒体の記録/再生やDVD/CD等の切替え動作を行うような機能の多い受光増幅回路であっても、複数の別回路端子を設ける必要がない。
なお、受光増幅回路200を実動作として使用する場合にPNPバイポーラトランジスタ102がオフしていれば、PNPバイポーラトランジスタ102のベースに接続された抵抗103の他端は電源電位Vccよりも高い半導体基板上で最も高い電位が印加される端子に接続されてもよい。
また、PNPバイポーラトランジスタ102のベースと接地電位Veeとの間にコンデンサを接続してもよい。これによって、抵抗103とコンデンサとで構成されたローパスフィルタにより正の電圧源310からのテスト回路への信号の回り込みを低減でき、安定した状態で受光増幅回路200を検査できる。
また、テスト回路100は、図2に示すように、PNPバイポーラトランジスタ102とダーリントン接続されたPNPバイポーラトランジスタ111を備えてもよい。PNPバイポーラトランジスタ102のみでは、別回路端子320に印加される電位とPNPバイポーラトランジスタ102のVbeと抵抗101とで決まるエミッタ電流のうち、PNPバイポーラトランジスタ102のhFEにより、1/hFEがベース電流として引き抜かれるため、カレントミラー回路150へ供給されるコレクタ電流とエミッタ電流との差が大きくなる。しかしながら、PNPバイポーラトランジスタをダーリントン型にした場合には、コレクタ電流とエミッタ電流との差が小さくなるので、検査の精度がより高くなる。また、PNPバイポーラトランジスタをダーリントン型にすることにより、実動作時に別回路端子320が接地電位に設定されたときにPNPバイポーラトランジスタのエミッタとベースとの間の逆耐圧によりPNPバイポーラトランジスタが破壊することを防止できる。
また、図3に示すように、受光増幅回路200はカソードコモンの受光素子221を有し、テスト回路100はカレントミラー回路を備えなくてもよい。
(第2の実施の形態)
図4は、本実施の形態の受光増幅回路200及びそのテスト回路140の構成を示す回路図である。
受光増幅回路200は、受光素子201、変換抵抗202及び差動増幅器203より構成される。
テスト回路140は、受光増幅回路200と同一の半導体基板上に形成され、抵抗131、132と、NPNバイポーラトランジスタ130とから構成される。なお、NPNバイポーラトランジスタ130は、本発明のスイッチの一例であり、受光増幅回路200にテスト用電流を供給するか否かを決定する。
このテスト回路140では、受光増幅回路200の差動増幅器203の反転入力部にNPNバイポーラトランジスタ130のコレクタが接続される。NPNバイポーラトランジスタ130のベースは抵抗132を介して接地電位Veeを供給する負の電圧源330に接続され、NPNバイポーラトランジスタ130のエミッタは抵抗131を介してVinを供給する別回路端子320に接続される。
ここで、別の機能回路が例えば受光増幅回路200及びテスト回路140が形成されたICのモード切り替えを行う回路等である場合には、例えばスリープモードにするためにハイレベルの電位が印加され、アクティブモードにするためにローレベルの電位が印加され、受光増幅回路200の検査を行うためにローレベルの電位よりも更に低い電位が印加される。
このテスト回路140で受光増幅回路200の検査を行う場合、別回路端子320には接地電位よりも低く、NPNバイポーラトランジスタ130が動作する電位が印加され、NPNバイポーラトランジスタ130がオン状態となる。このような電位が印加されると、NPNバイポーラトランジスタ130のVbe及び抵抗131によりテスト用電流に変換された後、同等電流が差動増幅器203の反転入力部から引き抜かれ、変換抵抗202により電圧に変換されて受光増幅回路200の出力電圧Voutとして出力される。
一方、受光増幅回路200を実動作として使用する場合、別回路端子320には接地電位よりも高い電位が印加されるため、NPNバイポーラトランジスタ130はオフ状態となり、受光増幅回路200へのテスト用電流の注入はない。従って、受光増幅回路200の差動増幅器203の反転入力部への電流は、受光素子201からの電流のみとなり、テスト回路140からの影響はなく、受光増幅回路200は実動作可能となる。
以上のように本実施の形態の受光増幅回路のテスト回路によれば、第1の実施の形態の受光増幅回路のテスト回路と同様の理由により、チップコストを低くすることができる。
また、本実施の形態の受光増幅回路のテスト回路によれば、図5に示すように、カレントミラー回路を設けること無く、差動増幅器203の数に対応したNPNバイポーラトランジスタ130及び抵抗131を設けるだけで、複数の差動増幅器203の検査を行うことができる。
なお、受光増幅回路200を実動作として使用する場合にNPNバイポーラトランジスタ130がオフしていれば、NPNバイポーラトランジスタ130のベースに接続された抵抗132の他端は接地電位よりも低い半導体基板上で最も低い電位が印加される端子に接続されてもよい。
また、テスト回路140は、図6に示すように、NPNバイポーラトランジスタ130とダーリントン接続されたNPNバイポーラトランジスタ133を備えてもよい。NPNバイポーラトランジスタ130のみでは、別回路端子320に印加される電位とNPNバイポーラトランジスタ130のVbeと抵抗131とで決まるエミッタ電流のうち、NPNバイポーラトランジスタ130のhFEにより、1/hFEがベース電流として注入されるため、受光増幅回路200の差動増幅器203の反転入力部から引き抜かれるコレクタ電流とエミッタ電流との差が大きくなる。しかしながら、NPNバイポーラトランジスタをダーリントン型にした場合には、コレクタ電流とエミッタ電流との差が小さくなるので、検査の精度がより高くなる。また、NPNバイポーラトランジスタをダーリントン型にすることにより、実動作時に別回路端子320が電源電位に設定されたときにNPNバイポーラトランジスタのエミッタとベースとの間の逆耐圧によりNPNバイポーラトランジスタが破壊することを防止できる。
(第3の実施の形態)
図7は本実施の形態の光ピックアップ装置50の構成を示す図である。
光ピックアップ装置50は、レーザ光を用いてDVD及びCDの光ディスク媒体58からの情報の読み出し、及び光ディスク媒体58への情報の書き込みを行う装置である。光ピックアップ装置50は、CDに使用される光源としての赤外レーザ素子51と、DVDに使用される光源としての赤色レーザ素子52と、3ビームグレーティング53と、ビームスプリッタ54aと、ビームスプリッタ54bと、コリメータレンズ55aと、ミラー56と、対物レンズ57a、57bと、受光用IC59とから構成される。
光ピックアップ装置50では、CD対応時において、赤外レーザ素子51から出射されたレーザ光は、3ビームグレーティング53により、3ビームに分割された後、ビームスプリッタ54a、コリメータレンズ55a及びビームスプリッタ54bを順次通って、ミラー56で反射されて対物レンズ57aに入射する。その後、対物レンズ57aで集光された光が光ディスク媒体(CD)58に入射した後、反射され、反射光は対物レンズ57a、ミラー56及びビームスプリッタ54bを順次通って戻ってくる。光ディスク媒体58からの反射光は、ビームスプリッタ54bによってその方向が曲げられ、対物レンズ57bを通って受光用IC59の受光面上に照射される。受光用IC59は、光ディスク媒体58の情報を電気信号として出力する。
ここで、受光用IC59は、受光部を有する受光素子、及び受光素子で発生した光電流を増幅する差動増幅器から構成される受光増幅回路(図示せず)と、受光増幅回路からの信号を演算等する演算回路(図示せず)と、受光増幅回路をテストするテスト回路(図示せず)とが同じシリコン基板上に形成されたICであり、受光素子、差動増幅器及びテスト回路の電気的な接続関係は、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態の受光増幅回路及びテスト回路におけるものと同様である。
光ディスク媒体58からの反射光には、光ディスク媒体の面上のピット情報等が含まれており、受光素子で発生した光電流を演算処理することにより、光ディスク媒体58の情報信号、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号等が得られる。これらの信号は光ディスク媒体58の情報の読み取りや光ピックアップ装置50の位置制御等に用いられる。
また、光ピックアップ装置50では、DVD対応時において、赤色レーザ素子52から出射されたレーザ光は、ビームスプリッタ54a、コリメータレンズ55a及びビームスプリッタ54bを順次通って、ミラー56で反射されて対物レンズ57aに入射する。その後、対物レンズ57aで集光された光が光ディスク媒体(DVD)58に入射した後、反射され、反射光は対物レンズ57a、ミラー56及びビームスプリッタ54bを順次通って戻ってくる。光ディスク媒体58からの反射光は、ビームスプリッタ54bによってその方向が曲げられ、対物レンズ57bを通って受光用IC59の受光面上に照射される。受光用IC59は、光ディスク媒体58の情報を電気信号として出力する。
光ディスク媒体58からの反射光に起因する電気信号が、光ディスク媒体58の情報の読み取りや光ピックアップ装置50の位置制御等に用いられる点は上記CD対応時と同じであるが、CD対応時には、レーザ光が3ビームに分割されているのに対して、DVD対応時には1ビームであるため、反射光はCD対応時とDVD対応時とで受光部上の異なった位置に照射される。よって、受光用IC59では、CDからの情報を得るために使用される受光部と、DVDからの情報を得るために使用される受光部とが一部異なってくる。
上記光ピックアップ装置50において、赤外レーザ素子51から出射されたレーザ光及び赤色レーザ素子52から出射されたレーザ光はそれぞれ、ビームスプリッタ54aから光ディスク媒体58に至る光路、及び光ディスク媒体58から受光用IC59に至る光路において、光軸がほぼ同じになるように調整されている。よって、光ディスク媒体58がCD及びDVDのいずれであっても同じ光学素子、及び同じ受光系を使用することができ、光ピックアップ装置50の小型化及び組立て時の調整等が容易となる。
また、上記光ピックアップ装置50では、受光増幅回路の光ピックアップ装置50への実装後でも、別回路の端子とテスト端子とが共用された別回路端子が外部端子としてパッケージの外に出ている。従って、受光用IC59に搭載されている受光増幅回路の検査において、別回路端子に電気信号を印加することで、受光増幅回路の検査を容易に行うことができる。
以上のように本実施の形態の光ピックアップ装置によれば、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態のテスト回路が用いられる。よって、安価な光ピックアップ装置を実現することができる。
なお、上記光ピックアップ装置50では、レーザ光、受光用IC等の構造及び各部品の配置関係等は、適宜、設計に応じて変更されてもよい。例えば、受光素子と差動増幅器及び演算回路とがそれぞれ別のICチップに形成されていてもよい。
以上、本発明の受光増幅回路のテスト回路及びこれを用いた光ピックアップ装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態の限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、受光増幅回路のテスト回路及びこれを用いた光ピックアップ装置に利用でき、特に光ディスク媒体の情報読み取りを行う受光増幅回路のテスト回路及びこれを用いた光ピックアップ装置等に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る受光増幅回路及びそのテスト回路の構成を示す回路図である。 同実施の形態に係る受光増幅回路及びそのテスト回路の別の構成を示す回路図である。 同実施の形態に係る受光増幅回路及びそのテスト回路の別の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る受光増幅回路及びそのテスト回路の構成を示す回路図である。 同実施の形態に係る受光増幅回路及びそのテスト回路の別の構成を示す回路図である。 同実施の形態に係る受光増幅回路及びそのテスト回路の別の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光ピックアップ装置の構成を示す図である。 特許文献1に記載の従来の受光増幅回路及びそのテスト回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
50 光ピックアップ装置
51 赤外レーザ素子
52 赤色レーザ素子
53 3ビームグレーティング
54a、54b ビームスプリッタ
55a コリメータレンズ
56 ミラー
57a、57b 対物レンズ
58 光ディスク媒体(CD、DVD)
59 受光用IC
100、140 テスト回路
101、103、108、109、110、131、132、403、404、405、406 抵抗
102、111 PNPバイポーラトランジスタ
104 コンデンサ
105、106、107、130、133、401、402 NPNバイポーラトランジスタ
150 カレントミラー回路
200 受光増幅回路
201、221 受光素子
202 変換抵抗
203 差動増幅器
300 別機能回路
310 正の電圧源(電源ライン)
320 別回路端子
330 負の電圧源
408 テスト端子

Claims (10)

  1. 半導体基板上に形成され、受光素子で生じた光電流を電圧変換して出力する受光増幅回路のテスト回路であって、
    前記受光増幅回路と接続され、前記受光増幅回路に供給されるテスト用電流を通過又は遮断するスイッチを備え、
    前記スイッチのオンオフは、前記半導体基板上に形成された第1端子に印加される電位により制御され、
    前記第1端子は、前記受光増幅回路及び前記テスト回路とは別の回路の信号の入出力にも用いられる
    ことを特徴とする受光増幅回路のテスト回路。
  2. 前記スイッチは、前記受光増幅回路に接続されたコレクタと、電源電位または前記半導体基板上で最も高い電位が印加されるベースと、前記第1端子に接続されたエミッタとを有するPNPトランジスタである
    ことを特徴とする請求項1に記載の受光増幅回路のテスト回路。
  3. 前記第1端子に印加される電位は、第1抵抗を介して前記エミッタに印加され、
    前記電源電位または半導体基板上で最も高い電位は、第2抵抗を介して前記ベースに印加される
    ことを特徴とする請求項2に記載の受光増幅回路のテスト回路。
  4. 前記受光増幅回路のテスト回路は、さらに、前記PNPトランジスタにダーリントン接続されたPNPトランジスタを備える
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の受光増幅回路のテスト回路。
  5. 前記スイッチは、前記受光増幅回路に接続されたコレクタと、接地電位または前記半導体基板上で最も低い電位が印加されるベースと、前記第1端子に接続されたエミッタとを有するNPNトランジスタである
    ことを特徴とする請求項1に記載の受光増幅回路のテスト回路。
  6. 前記第1端子に印加される電位は、第3抵抗を介して前記エミッタに印加され、
    前記接地電位または半導体基板上で最も低い電位は、第4抵抗を介して前記ベースに印加される
    ことを特徴とする請求項5に記載の受光増幅回路のテスト回路。
  7. 前記受光増幅回路のテスト回路は、さらに、前記NPNトランジスタにダーリントン接続されたNPNトランジスタを備える
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の受光増幅回路のテスト回路。
  8. 前記受光増幅回路のテスト回路は、さらに、前記スイッチと前記受光増幅回路との間に挿入されたカレントミラー回路を備える
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の受光増幅回路のテスト回路。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の受光増幅回路のテスト回路を備える
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  10. 半導体基板上に形成され、受光素子で生じた光電流を電圧変換して出力する受光増幅回路をテストする方法であって、
    前記半導体基板上に形成された、前記受光増幅回路及び前記テスト回路とは別の回路の端子に印加される電位により前記受光増幅回路にテスト用電流を供給するか否かを決定する決定ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記テスト用電流を供給すると判定された場合に、前記テスト用電流を前記受光増幅回路に供給する電流供給ステップとを含む
    ことを特徴とする受光増幅回路のテスト方法。
JP2006190381A 2006-07-11 2006-07-11 受光増幅回路のテスト回路、及びこれを用いた光ピックアップ装置 Ceased JP2008020245A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006190381A JP2008020245A (ja) 2006-07-11 2006-07-11 受光増幅回路のテスト回路、及びこれを用いた光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006190381A JP2008020245A (ja) 2006-07-11 2006-07-11 受光増幅回路のテスト回路、及びこれを用いた光ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008020245A true JP2008020245A (ja) 2008-01-31

Family

ID=39076302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006190381A Ceased JP2008020245A (ja) 2006-07-11 2006-07-11 受光増幅回路のテスト回路、及びこれを用いた光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008020245A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08129046A (ja) * 1994-11-01 1996-05-21 Mitsubishi Electric Corp 電流−電圧変換アンプのテスト回路
JPH11101853A (ja) * 1997-09-25 1999-04-13 Matsushita Electric Works Ltd Icのテスト回路

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08129046A (ja) * 1994-11-01 1996-05-21 Mitsubishi Electric Corp 電流−電圧変換アンプのテスト回路
JPH11101853A (ja) * 1997-09-25 1999-04-13 Matsushita Electric Works Ltd Icのテスト回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7470885B2 (en) Photodetector-amplifier circuit and optical pickup device
US7002881B2 (en) Light receiving amplification element
JP2007110021A (ja) 受光回路
US4972400A (en) Optical pickup apparatus having switch for allowing positional adjustment
JP4475540B2 (ja) 光半導体装置、及び光ピックアップ装置
JP4129464B2 (ja) 受光増幅回路及び光ピックアップ装置
JP2007135106A (ja) 光電流増幅回路、及び光ピックアップ装置
JP4090476B2 (ja) 光電流増幅回路、及び光ピックアップ装置
US20100283474A1 (en) Test circuit and optical pickup device
US20040184387A1 (en) Photoreceptive amplifier circuit and optical pickup element including the same
KR101233797B1 (ko) 신호 구동장치 및 이것을 이용한 광픽업장치
JP2008020245A (ja) 受光増幅回路のテスト回路、及びこれを用いた光ピックアップ装置
US7567489B2 (en) Light detector, optical pickup, and optical disc apparatus
KR100894653B1 (ko) 수광 반도체 장치 및 광 픽업 장치
JP4869810B2 (ja) 減算回路
JP2010263566A (ja) テスト回路および光ディスク装置
JP2007049493A (ja) 受光アンプ回路およびそれを用いた光ピックアップ装置
KR100408962B1 (ko) 광 집적 소자
JP4082325B2 (ja) 光電変換装置およびその検査方法
JP2007087459A (ja) 受光装置およびそれを備える光ディスク装置
JP2008070277A (ja) 電流−電圧変換アンプの検査回路及びそれを用いた光ピックアップ装置
KR100384461B1 (ko) 십분할 포토다이오드를 구비한 옵티컬 리시버
JP2010266296A (ja) 受光増幅回路のテスト回路、テスト方法、及びこれを用いた光ピックアップ装置
JP4687700B2 (ja) フォトダイオード用集積回路及びこれを備える光ピックアップ
JP2008140443A (ja) 光半導体装置、およびそれを用いた光ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20120731