JP2008020199A - 捩り強度測定装置 - Google Patents

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Shigeki Oide
茂基 大出
Tadanori Uehara
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Abstract

【課題】軸部と中空部を有するワーク、例えば、等速ジョイントのアウタ部材の軸部の捩れ強度を、効率よく且つ低コストで測定する。
【解決手段】捩り強度測定装置30の保持機構本体6に取り付けられた保持治具32は、第1治具34と、該第1治具34に設けられた収容用凹部38に一端部が収容されて他端部が突出する第2治具36とを有する。第2治具36に設けられた挟持用突出部58a〜58cがアウタ部材3の案内溝20a〜20cに係合するとともに、該挟持用突出部58a〜58cの頂面と第1治具34の挿入用凹部50の側壁とで、アウタ部材3の中空部2の先端が挟持される。この状態で、トルク付加機構本体11を構成するトルク付加用治具12の歯部14が軸部1の歯部10に噛合される。
【選択図】図2

Description

本発明は、軸部と中空部を有するワークの前記中空部を保持しつつ前記軸部に回転トルクを付与して該軸部の捩り強度を測定する捩り強度測定装置に関する。
自動車の走行機関に組み込まれる等速ジョイントは、図10に示すように、軸部1と、該軸部1の一端部に設けられた有底円筒形状(ないし有底椀形状)の中空部2とを有するアウタ部材3を具備する。なお、この中の中空部2は、前記軸部1に比して大径に設けられる。この種のアウタ部材3は、例えば、鋼材からなるビレットに対して複数回の鍛造成形加工が施されることで作製される。
ここで、等速ジョイントは、内燃機関等のエンジンからの回転駆動力をタイヤに伝達するための軸部材同士の間に連結されている。すなわち、例えば、一方の軸部材が軸部1に連結されるとともに、他方の軸部材が、該軸部材に嵌着されたインナ部材を介して前記アウタ部材3に摺動自在に連結される。そして、一方の軸部材が回転付勢されることに追従してアウタ部材3が回転動作し、その結果、他方の軸部材が回転動作する。
この際、アウタ部材3の中空部2には、比較的大きな力が加わる。インナ部材や軸部材の重量に抗して該軸部材を回転させる必要があるからである。
このため、該中空部2の一端面から突出した軸部1には、所定のトルクが付加されることになる。軸部1の捩れ強度が過度に小さいものであると、軸部1が中空部2との境界から離脱してしまうことが懸念される。そこで、同一ロットのアウタ部材3から試験試料をランダムに抜き取り、軸部1の捩れ強度が必要十分な程度であるか否かを検査することが行われている。
この種の捩り強度測定装置としては、特許文献1記載の装置が例示される。ここで、該特許文献1記載の装置では、長尺なワークの両端部を把持することで該ワークを保持するようにしているが、アウタ部材3の軸部1の捩れ強度を測定する場合、図10に示すように、保持治具4を介して捩り強度測定装置5の保持機構本体6に取り付けることが一般的である。
すなわち、先ず、保持治具4の一端面に設けられた円盤状突出部7の外周壁に対し、アウタ部材3の開口内接円の直径に対応する直径となるまでテープ状紙片8を巻回する。以下、この作業を「芯出し作業」という。
その後、円盤状突出部7をテープ状紙片8ごとアウタ部材3の中空部2における開口に挿入し、さらに、溶接によって中空部2と保持治具4とを互いに接合する。そして、ボルト9を介して保持治具4を捩り強度測定装置5の保持機構本体6に取り付けることで、アウタ部材3を捩り強度測定装置5に装着する。
さらに、軸部1の歯部10に、トルク付加機構本体11に保持されたトルク付加用治具12を取り付ける。このトルク付加用治具12には貫通孔13が設けられており、該貫通孔13の内周壁には、軸部1の歯部10に噛合する歯部14が形成されている。
すなわち、トルク付加用治具12の歯部14が軸部1の歯部10に噛合され、この状態で、トルク付加機構の作用下に、トルク付加用治具12を回転させるような駆動力が付加される。そして、駆動力が軸部1の捩れ強度を上回ると、軸部1が中空部2との境界から離脱するに至る。
特開平5−5687号公報
上記したようにアウタ部材を保持治具に溶接することで接合する場合、溶接が完了するまでにおよそ2日間、次の試験試料を溶接するべく捩れ強度測定が終了したアウタ部材を離脱させるにもおよそ2日間を要する。さらに、芯出し作業にも時間を要する上、テープ状紙片を中空部の内壁形状に対応する形状としなければならず、煩雑である。
すなわち、従来技術に係る捩り強度測定装置には、測定効率が低く、保持治具へのワークの溶接ないし該保持治具からのワークの離脱を行うために測定コストも高騰するという不都合が顕在化している。
溶接部位を切断することで、アウタ部材を保持治具から離脱させることも想起される。しかしながら、この場合、大規模な切断機構を設ける必要があるため、設備投資が高騰するとともに捩り強度測定装置の構成が複雑化するという不具合を招く。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、ワークの着脱が著しく容易であり、このために捩り強度測定に要するコストを低廉化することが可能な捩り強度測定装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、中空部と軸部とを有するワークの前記中空部を保持治具で保持しながら前記軸部にトルクを付加することで該軸部の捩り強度を測定する捩り強度測定装置であって、
前記保持治具が、前記中空部が挿入される挿入用凹部が一端面に陥没形成されるとともに該挿入用凹部の底面に収容用凹部が陥没形成された第1治具と、前記中空部の内壁形状に対応する形状の側壁を有するとともに一端部が前記収容用凹部に挿入されて他端部が該収容用凹部から突出した第2治具とを具備し、
前記第1治具の前記収容用凹部から突出した前記第2治具の側壁が前記中空部の内壁に嵌合することで、前記中空部の先端を保持することを特徴とする。
このような構成としたことにより該ワークの中空部の内壁に対し、第1治具の収容用凹部突出した第2治具の側壁を嵌合するという極めて簡便な作業を行うのみで、ワークを保持することが可能となる。一方、測定終了後は、中空部の内壁から第2治具を離脱させることでワークを離脱させることができる。
すなわち、本発明によれば、ワークの捩れ強度を測定するに際しての芯出し作業や溶接(接合)を行うことが不要となるのみならず、測定終了後に接合部位を溶解ないし切断することも不要となる。必然的に、これらの作業に要していた時間が短縮される。従って、測定効率が向上するとともに、コストの低廉化を図ることもできる。
また、溶接機構、溶解機構ないし切断機構を設ける必要がないので、設備投資が高騰することが回避される。その上、捩り強度測定装置の構成も簡素化する。
さらに、第1治具と第2治具とを別部材としたので、ワークの軸部にトルクが付加された際、第2治具の一端面と第1治具の収容用凹部38の底面との間の摩擦抵抗が剪断応力を緩和する。このため、第2治具に突出部がある場合、該突出部に作用する応力が緩和されるので、該突出部が破断し難い。
第1治具には、第2治具が回転することを抑制するための堰止部を設けることが好ましい。この場合、ワークの軸部へのトルク付加に伴って第2治具が第1治具に対して回転することが抑制されるので、第2治具にいわゆるガタツキが生じることを回避することができるからである。
堰止部を設ける場合、該堰止部と、第2治具の側壁中の前記堰止部に臨む部位とのクリアランスは、0.4mm以下に設定することが好ましい。これにより、ガタツキが発生することが著しく抑制される。
いずれの場合においても、ワークの好適な例としては、トリポート型等速ジョイントのアウタ部材を挙げることができる。
本発明によれば、ワークを保持する際には該ワークの中空部の内壁に第2治具の側壁を嵌合し、一方、ワークを離脱する際には中空部から第2治具を離脱させるようにしているので、ワークの装着・離脱作業が極めて簡便に、しかも、短時間で終了する。すなわち、ワークの捩れ強度を効率よく低コストで測定することができるという効果が得られる。
さらに、第1治具と第2治具の別部材で保持治具を構成するようにしているので、ワークの軸部にトルクを付加した際、第1治具と第2治具との間の摩擦抵抗によって剪断応力が緩和されるので、第2治具に破損が生じ難くなる。
以下、本発明に係る捩り強度測定装置につき、トリポート型等速ジョイントのアウタ部材をワークとする場合を例示して好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、図10に示す構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図1は、トリポート型等速ジョイントを構成するアウタ部材3の概略全体斜視図である。このアウタ部材3は、軸部1と、有底円筒体形状である中空部2とを有する。この中、中空部2には、該中空部2の開口から底面に向かって延在し、且つ軸心の回りに互いに120°で離間した3本の案内溝20a〜20cが形成される。各案内溝20a〜20cは、断面が曲線状に形成された天井部22と、該天井部22の両端から立ち上がって相互に対向し、且つ断面円弧状に形成された摺動部24とから構成される。
一方、軸部1の先端には、該軸部1の長手方向に沿って延在する歯部10が形成されている。
図2は、本実施の形態に係る捩り強度測定装置30の要部拡大斜視図である。この図2に示されるように、アウタ部材3は、捩り強度測定装置30を構成する保持治具32を介して該捩り強度測定装置30に装着される。
ここで、保持治具32は、図2及び図3に示すように第1治具34と第2治具36を有し、第2治具36は、その一端部が第1治具34に埋没するように該第1治具34に収容されている。すなわち、図3及び図4に示すように、第1治具34には、第2治具36を収容するための収容用凹部38が設けられている。
この第1治具34につき説明すると、図4のV−V線矢視断面図である図5に示すように、第1治具34は、大径円盤部40と、該大径円盤部40の一端面に突出形成され且つ大径円盤部40に比して小径に設定された円柱状の嵌合凸部42とを有する。図6に示すように、この嵌合凸部42が、捩り強度測定装置30の保持機構本体6に設けられた円柱状凹部44に嵌合される。
一方、大径円盤部40の直径方向端部近傍には、複数個のボルト挿通孔46が周回するようにして設けられている(図4参照)。各ボルト挿通孔46に通されたボルト48(図6参照)が保持機構本体6に設けられたボルト穴49に螺合され、且つボルト48の頭部底面が第1治具34を堰止することに伴い、第1治具34が保持機構本体6に保持される。
図3〜図5に示すように、大径円盤部40には、その一端面が円形状に切り欠かれたような形態の挿入用凹部50が陥没形成されている。挿入用凹部50の直径は、アウタ部材3(図6参照)の中空部2の外径に比して若干大径である。
さらに、挿入用凹部50の底面には、該底面が切り欠かれたような形態で前記収容用凹部38(図3〜図5参照)が陥没形成されている。この収容用凹部38は、正六角形に対し、軸心の回りに互いに120°で離間した台形状凸部52a〜52cが設けられたような形状をなす(図3参照)。すなわち、台形状凸部52a〜52cは、正六角形の互いに隣接する頂点を起点として隆起している。このため、収容用凹部38には、軸心の回りに互いに120°で離間した3個の突出部挿入用凹部54a〜54cが存在する。また、突出部挿入用凹部54a〜54cの近傍には、それぞれ、ボルト穴56が穿設されている。突出部挿入用凹部54a〜54cの各々には、第2治具36に設けられた後述の挟持用突出部58a〜58cの各々が挿入される。
図7に示すように、第2治具36の側壁は、収容用凹部38の形状に略対応する形状をなす。すなわち、該第2治具36の側壁には、正六角形に対し、軸心の回りに互いに120°で離間した台形形状の第1陥没部60を切り欠き、さらに、該第1陥没部60の台形頂面から長方形をなす第2陥没部62を切り欠いたような形状の陥没凹部64a〜64cが存在する。このため、第2治具36の側壁は、略長方形状の挟持用突出部58a〜58cが軸心の回りに互いに120°で離間して設けられた形状となっている。このように形成された側壁の形状は、アウタ部材3の中空部2の内壁形状(図1参照)に略対応する。すなわち、挟持用突出部58a〜58cの形状は、案内溝20a〜20cの形状に略一致する。
なお、第2陥没部62の隅部63(図7参照)は湾曲形成されており、その曲率半径は、最大で3mmに設定される。また、第2治具36には、第1治具34に設けられたボルト穴56の各々に対応する位置に、貫通孔66が形成されている。
第2治具36は、図8に示すように、第1治具34の収容用凹部38に収容される。この際、挟持用突出部58a〜58cの各々が、第1治具34の突出部挿入用凹部54a〜54cの各々に挿入される。なお、挟持用突出部58a〜58cの頂面と突出部挿入用凹部54a〜54cとの間、及び第2陥没部62の頂面と台形状凸部52a〜52cの頂面との間には、若干のクリアランスが形成される。
その一方で、図9に示すように、第2治具36の挟持用突出部58a〜58cの側面と、第1治具34の台形状凸部52a〜52cのテーパ状側面との間にもクリアランスLが形成される。このクリアランスLは、0.4mm以下に設定される。なお、テーパ状側面は、後述するように、第2治具36が回転することを抑制するための堰止部として機能する。
第2治具36の厚みは、第1治具34における大径円盤部40の端面から収容用凹部38の底面に至るまでの距離に比して大きい。このため、収容用凹部38に収容された第2治具36の一部は、第1治具34から突出する(図8参照)。従って、第2治具36の挟持用突出部58a〜58cの頂面において露呈した部位は、第1治具34の挿入用凹部50の側壁に臨む。
この状態で、第2治具36の貫通孔66に通されたボルト68が第1治具34のボルト穴56に螺合され、これにより、第1治具34と第2治具36とが互いに連結される。この際、該ボルト68の頭部底面は、貫通孔66内に設けられた段部の上端面に当接することで第2治具36を堰止する。
さらに、上記したように、大径円盤部40に設けられたボルト挿通孔46に通されたボルト48が捩り強度測定装置30の保持機構本体6のボルト穴49に螺合される一方、該ボルト48の頭部底面が大径円盤部40に堰止される。これに伴い、該ボルト48を介して保持治具32が保持機構本体6に保持されて捩り強度測定装置30が構成される。
捩り強度測定装置30は、さらに、図2及び図6に示すトルク付加機構本体11を有する。このトルク付加機構本体11は、トルク付加用治具12を介して、軸部1に対しトルクを付加する。すなわち、トルク付加用治具12に設けられた貫通孔13の内周壁に存在する歯部14が軸部1の歯部10に噛合し、この状態で、トルク付加用治具12が回転方向に進行するような駆動力が付加される。
本実施の形態に係る捩り強度測定装置は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
先ず、アウタ部材3の中空部2に形成された案内溝20a〜20cの位相と、第2治具36の挟持用突出部58a〜58cの位相とを合わせる。この位相合わせを行った後、第1治具34の挿入用凹部50の側壁と、第2治具36の挟持用突出部58a〜58cとの間に、中空部2の先端を挿入する。その結果、中空部2に設けられた案内溝20a〜20cの天井部22に挟持用突出部58a〜58cの頂面が摺接するとともに、摺動部24に挟持用突出部58a〜58cの側面が摺接して、最終的には、案内溝20a〜20cに挟持用突出部58a〜58cが嵌合する。この嵌合により、図6に示すように、アウタ部材3が保持治具32、ひいては捩り強度測定装置30に保持されるに至る。
このように、本実施の形態によれば、アウタ部材3の中空部2の案内溝20a〜20cと第2治具36の挟持用突出部58a〜58cとの位相合わせを行った後、中空部2の先端を第1治具34の挿入用凹部50に挿入して第2治具36を中空部2に嵌合するという極めて簡便な作業を行うのみで、アウタ部材3を捩り強度測定装置30に保持することが可能である。従って、上記の芯出し作業及び溶接という煩雑な作業を行う必要がなく、これらの作業に要する時間も短縮される。
次に、トルク付加用治具12が予め取り付けられたトルク付加機構本体11をアウタ部材3に指向して接近させ、アウタ部材3の軸部1をトルク付加用治具12の貫通孔13に通す。この際、軸部1の歯部10とトルク付加用治具12の歯部14とが互いに噛合する。
そして、トルク付加機構の作用下に、トルク付加用治具12を回転させるような駆動力が付加される。最終的に、この駆動力が軸部1の捩れ限界を超えると軸部1が中空部2との境界から離脱する。このときの駆動力と軸部1の直径とに基づき、軸部1の捩れ強度を求めることができる。
ここで、第1治具34と第2治具36とが同一部材として一体化した保持治具32を使用すると、軸部1にトルクが付加した際、第2治具36における挟持用突出部58a〜58cに相当する部位は、剪断応力が作用した結果、破断に至ることが懸念される。これに対し、本実施の形態においては、第1治具34と第2治具36とを別部材としているため、軸部1にトルクが付加されると、第2治具36の一端面と第1治具34の収容用凹部38の底面との間に摩擦が生じる。この摩擦に伴う抵抗によって剪断応力が緩和され、その結果、第2治具36における挟持用突出部58a〜58cが破断することが回避される。
しかも、陥没凹部64a〜64cにおいて、第2陥没部62の隅部が湾曲形成されているため、該隅部に作用する応力が緩和される。すなわち、該隅部に応力集中が起こり難くなり、このため、第2陥没部62を起点として亀裂が発生することが回避される。
また、挟持用突出部58a〜58cの側面と、第1治具34の台形状凸部52a〜52cのテーパ状側面との間のクリアランスLが0.4mm以下であるので、軸部1へのトルク付加に伴って第2治具36が第1治具34に対して回転することが著しく抑制される。換言すれば、テーパ状側面が堰止部として機能することで、第2治具36にいわゆるガタツキが生じることを回避することができる。
捩れ強度の測定が終了した後は、中空部2を第1治具34と第2治具36との間から引き抜くことで案内溝20a〜20cから挟持用突出部58a〜58cを離脱させれば、アウタ部材3を捩り強度測定装置30から離脱させることができる。すなわち、本実施の形態においては、接合部位を溶解ないし切断することなく、アウタ部材3を捩り強度測定装置30から離脱させることが可能である。このため、溶解ないし切断に要する時間が短縮される。
このように、本実施の形態によれば、アウタ部材3を捩り強度測定装置30に装着する際に芯出し作業及び溶接を行う必要がなく、捩り強度測定装置30から離脱させる際に接合部位を溶解ないし切断する必要もない。このため、捩り強度測定装置30に対するアウタ部材3の装着・離脱に要する時間が大幅に短縮され、測定効率が著しく上昇する。当然に、溶接・離脱に要していたコストが不要となるので、測定コストが大きく低減する。
しかも、溶解機構ないし切断機構を設ける必要がないので、設備投資が高騰することが回避されるとともに、捩り強度測定装置30の構成が簡素化するという利点もある。
さらに、第2治具36における挟持用突出部58a〜58cの寸法、及び第2陥没部62の寸法は、挟持用突出部58a〜58cの頂面と突出部挿入用凹部54a〜54cとの間、及び第2陥没部62の頂面と台形状凸部52a〜52cの頂面との間のクリアランスが0.2mm程度となるまで適宜設定することが可能である。このように寸法が異なる第2治具36に交換すれば、中空部2の内径寸法が異なるアウタ部材3の捩れ強度を測定することもできる。この場合、第1治具34を交換する必要は特にない。
すなわち、第1治具34の収容用凹部38の寸法を適宜設定することで第2治具36が交換可能、ひいては各種のアウタ部材3の捩れ強度の測定が可能となり、このため、測定コストの一層の低廉化を図ることができる。
なお、上記した実施の形態においては、捩れ強度を測定するワークとしてトリポート型等速ジョイントのアウタ部材3を例示して説明したが、バーフィールド型等速ジョイントアウタ部材であってもよいし、勿論、それ以外のワークであってもよい。他のワークの捩れ強度を測定する場合、第2治具36の側壁の形状を各ワークの中空部2の内壁形状に対応させればよい。
トリポート型等速ジョイントを構成するアウタ部材(ワーク)の概略全体斜視図である。 本実施の形態に係る捩り強度測定装置の要部拡大斜視図である。 図2の捩り強度測定装置を構成する保持治具の斜視説明図である。 図3の保持治具を構成する第1治具の概略全体平面図である。 図4のV−V線矢視断面図である 保持治具に保持されたアウタ部材の軸部の歯部を、トルク付加機構を構成するトルク付加用治具の歯部に噛合させた状態を示す一部断面側面図である。 図3の保持治具を構成する第2治具の概略全体平面図である。 第2治具を第1治具の収容用凹部に挿入した状態の保持治具を示す斜視説明図である。 図8の要部拡大平面図である。 従来技術に係る捩り強度測定装置を構成する保持治具に保持されたアウタ部材の軸部の歯部を、トルク付加機構を構成するトルク付加用治具の歯部に噛合させた状態を示す一部断面側面図である。
符号の説明
1…軸部 2…中空部
3…アウタ部材 10、14…歯部
11…トルク付加機構本体 12…トルク付加用治具
20a〜20c…案内溝 22…天井部
24…摺動部 30…捩り強度測定装置
32…保持治具 34…第1治具
36…第2治具 38…収容用凹部
50…挿入用凹部 52a〜52c…台形状凸部
54a〜54c…突出部挿入用凹部 58a〜58c…挟持用突出部
60…第1陥没部 62…第2陥没部
64a〜64c…陥没凹部 L…クリアランス

Claims (4)

  1. 中空部と軸部とを有するワークの前記中空部を保持治具で保持しながら前記軸部にトルクを付加することで該軸部の捩り強度を測定する捩り強度測定装置であって、
    前記保持治具が、前記中空部が挿入される挿入用凹部が一端面に陥没形成されるとともに該挿入用凹部の底面に収容用凹部が陥没形成された第1治具と、前記中空部の内壁形状に対応する形状の側壁を有するとともに一端部が前記収容用凹部に挿入されて他端部が該収容用凹部から突出した第2治具とを具備し、
    前記第1治具の前記収容用凹部から突出した前記第2治具の側壁が前記中空部の内壁に嵌合することで、前記中空部の先端を保持することを特徴とする捩り強度測定装置。
  2. 請求項1記載の装置において、前記第1治具に、前記第2治具が回転することを抑制するための堰止部を設けたことを特徴とする捩り強度測定装置。
  3. 請求項2記載の装置において、前記堰止部と、前記第2治具の側壁中の前記堰止部に臨む部位とのクリアランスが0.4mm以下であることを特徴とする捩り強度測定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置において、前記ワークがトリポート型等速ジョイントのアウタ部材であることを特徴とする捩り強度測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225724A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Futaba Kogyo Kk 圧縮試験における被試験物の固定方法
CN105928799A (zh) * 2016-04-27 2016-09-07 国网辽宁省电力有限公司电力科学研究院 一种测量角钢件抗扭力装置
CN113866021A (zh) * 2021-10-08 2021-12-31 河南航天精工制造有限公司 一种焊接成型的齿轮盘的焊接性能测试方法及工装

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