JP2008019675A - 建設機械のリターン回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】オイルクーラーに作用する圧力を軽減するとともに、配管作業を容易にする。
【解決手段】アッパーフレームの左側前部にコントロールバルブ21、後部に作動油タンク18、右側後部にオイルクーラー19をそれぞれ配置し、かつ、コントロールバルブ上面にタンクポート23を設けるとともに、一定の圧力で開くバイパスチェック弁28を備えたバイパス管路27をオイルクーラー19と並列に接続する。この構成を前提として、バイパス管路27を、一端が主リターン管路24におけるタンク入口側配管30に、他端がオイルクーラー出口側配管31にそれぞれ接続された状態でコントロールバルブ21のタンクポート近傍位置に設けた。
【選択図】図1
【解決手段】アッパーフレームの左側前部にコントロールバルブ21、後部に作動油タンク18、右側後部にオイルクーラー19をそれぞれ配置し、かつ、コントロールバルブ上面にタンクポート23を設けるとともに、一定の圧力で開くバイパスチェック弁28を備えたバイパス管路27をオイルクーラー19と並列に接続する。この構成を前提として、バイパス管路27を、一端が主リターン管路24におけるタンク入口側配管30に、他端がオイルクーラー出口側配管31にそれぞれ接続された状態でコントロールバルブ21のタンクポート近傍位置に設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は油圧ショベル等の建設機械において、コントロールバルブのタンクポートと作動油タンクとを結ぶリターン回路に関するものである。
本発明の好適例である小型油圧ショベルを例にとって背景技術を説明する。
この油圧ショベルは、図5に示すようにクローラ式の下部走行体1上に上部旋回体2が縦軸まわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体2の前部に、ブーム3、アーム4、バケット5、及びこれらを作動させる油圧アクチュエータ(ブーム、アーム、バケット各シリンダ)6,7,8を備えた作業アタッチメント9が取付けられて構成される。
上部旋回体2は、アッパーフレーム10に運転席11や図示しない各種操作装置のほかエンジン及びその関連機器等が搭載されて構成される。
アッパーフレーム10は、図6,7に示すように底板12と、この底板12上に間隔を置いて配置されたフロアプレート13と、周囲を覆うデッキカバー(分けてサイドカバー、フロントカバー等という場合もある)14とから成っている。図5〜図7中、15は作業アタッチメント9が取付けられるアタッチメント取付部である。
アッパーフレーム10には、後部上面に運転台座16を介して運転席11が取付けられるとともに、この運転席11の下方にエンジンルーム17が形成され、このエンジンルーム17に、図示しないエンジン及び各種機器類が設置される。ここでは、本発明と関連のある作動油タンク18とオイルクーラー19のみを示す。
アッパーフレーム10の前部左側の床下空間(底板12とフロアプレート13との間。図6参照)20には、各油圧アクチュエータの作動を個別に制御する油圧パイロット切換式のコントロールバルブ(正確には複数のコントロールバルブの集合体であるコントロールバルブユニット)21が収容されている。
このコントロールバルブ21は、バルブ台22を介してアッパーフレーム底板12に取付けられ、運転席11まわりに配置された図示しない操作弁(所謂リモコン弁)によって操作される。
図8にこの油圧ショベルのリターン回路を示す。
両図に示すようにコントロールバルブ21のタンクポート(以下、バルブタンクポートという)23と作動油タンク(以下、単にタンクという)18とが、リターン油を冷却するオイルクーラー19を備えた主リターン管路24によって接続される。
なお、コントロールバルブ21及びタンク18はメンテナンス頻度が高い等の理由から、外部から容易に操作できるアッパーフレーム左側端に配置される。
主リターン管路24は、バルブタンクポート23とオイルクーラー19の入口とを結ぶオイルクーラー入口側配管25と、オイルクーラー19の出口とタンク18とを結ぶオイルクーラー出口側配管26とによって構成される。
また、主リターン管路24のオイルクーラー19と並列にバイパス管路27が設けられ、このバイパス管路27にバネ付きチェック弁であるバイパスチェック弁28が設けられている。
このバイパスチェック弁28は、オイルクーラー19の耐圧付近の高圧が作用したときに開いてリターン油をバイパスさせることにより、オイルクーラー19を保護する機能を果たす。
以上のリターン回路の構成は特許文献1に示されている。
図9は従来のリターン回路の配管構造を模式的に示す。図6,7とこの図9によって従来の配管構造を説明する。
タンク18はコントロールバルブ21の直後方、すなわちエンジンルーム17の左側に、オイルクーラー19は同右側にそれぞれ配置されている。
バルブタンクポート23はコントロールバルブ21の前部上面に設けられ、このバルブタンクポート23に接続された主リターン管路24のオイルクーラー入口側配管25は、バルブ上面からコントロールバルブ21の左側方に垂下され、ここからオイルクーラー19の入口に向けて後向きに配索される。
バイパスチェック弁28(バイパス管路27)は、エンジンルーム17の左右方向中間部に配置され、オイルクーラー入口側配管25は、中間でこのバイパスチェック弁28に接続される。
この場合、同配管25は、図示のようにコントロールバルブ21の下方空間(バルブ台22とアッパーフレーム底板12との間。以下、バルブ下空間という)29を通ってバイパスチェック弁28に至る径路で配索されている。
また、オイルクーラー19の出口に接続されたオイルクーラー出口側配管26は、バイパスチェック弁28を経由してタンク18に接続される。
特開2000−186704号公報
このような従来の回路構成によると、次のような問題が生じていた。
(A) オイルクーラー圧力の問題
バイパスチェック弁28の上流側に圧力Pが発生した場合、オイルクーラー入口側配管25におけるバイパスチェック弁28との接続点を境としてその下流側の配管部分25a、及びオイルクーラー出口側配管26におけるバイパスチェック弁28との接続点を境としてその上流側の配管部分26a(以下、これらをオイルクーラー入口側下流配管、同出口側上流配管という。図9中に太線で示す)に圧損P1,P2が作用し、オイルクーラー19には、P−P1−P2の圧力(オイルクーラー圧力という)P3が作用する。
バイパスチェック弁28の上流側に圧力Pが発生した場合、オイルクーラー入口側配管25におけるバイパスチェック弁28との接続点を境としてその下流側の配管部分25a、及びオイルクーラー出口側配管26におけるバイパスチェック弁28との接続点を境としてその上流側の配管部分26a(以下、これらをオイルクーラー入口側下流配管、同出口側上流配管という。図9中に太線で示す)に圧損P1,P2が作用し、オイルクーラー19には、P−P1−P2の圧力(オイルクーラー圧力という)P3が作用する。
この場合、従来回路では、図7に示すようにオイルクーラー19とバイパスチェック弁28が左右に小間隔を置いて並設され、オイルクーラー入口側下流配管25a及び同出口側上流配管26aの長さが短いため、これらが長い場合と比べて上記圧損P1,P2も低く、その分、オイルクーラー19に作用する圧力P3が相対的に高くなる。
たとえば、図8,9中に示すようにP=2Kgf/cm2(バイパスチェック弁28の設定圧で決まる。以下、単位をKと略示する)とすると、P1,P2=0.5K程度と低く、オイルクーラー圧力P3は1.0K程度と高くなる。
このため、オイルクーラー19の圧力負担が大きくなり、圧力発生時またはこれの繰り返しによってオイルクーラー19が破損するおそれが高くなっていた。
(B) 配管上の問題
(B)−1 リターン回路の各配管は、駆動回路の配管と比較して太いもの(通常はホース)が用いられる。
(B)−1 リターン回路の各配管は、駆動回路の配管と比較して太いもの(通常はホース)が用いられる。
この場合、バイパスチェック弁28が、コントロールバルブ21よりも機体内側の後方でかつ同バルブ21から遠い、アッパーフレーム10の後部中央付近に配置されているため、バルブタンクポート23とバイパスチェック弁28を結ぶオイルクーラー入口側上流配管25bの配索ルートがこのバイパスチェック弁28の位置によって制限され、好ましいルートを自由に選択することができない。
具体的には、図示のようにバルブ下空間29を斜めに横断してバイパスチェック弁28に至る径路に制限されてしまう。
このため、オイルクーラー入口側上流配管25bの配索作業、とくに狭いバルブ下空間29に太いホースを通す作業が厄介で、組立時の配管作業が面倒となっていた。
なお、この配管作業を容易化するためにバルブ下空間29を高くとると、コントロールバルブ21の位置が高くなり、これに伴い床面及び運転席11の位置が高くなって機械全体の重心が高くなるため、不安定となる。
(B)−2 バイパスチェック弁28は機体左右方向の中央部に位置し、タンク18は機体左側に位置するため、オイルクーラー出口側配管26のうちバイパス管路27との接続点と作動油タンクとの間の部分(タンク接続部分)26bは、機体内側の奥まった位置からタンク18に接続されることとなる。このため、この点でも配管組立及び保守の作業性が悪くなる。
そこで本発明は、上記オイルクーラー圧力の問題及び配管上の問題を解決することができる建設機械のリターン回路を提供するものである。
請求項1の発明は、下部走行体上に上部旋回体が搭載され、この上部旋回体を構成するアッパーフレームの左右一側の前部に、油圧アクチュエータの作動を制御するコントロールバルブ、後部に作動油タンク、この作動油タンクと左右反対側にリターン油を冷却するオイルクーラーがそれぞれ配置され、かつ、上記コントロールバルブ上面にタンクポートが設けられるとともに、このタンクポートと作動油タンクとが上記オイルクーラーを備えた主リターン管路によって接続され、一定の圧力で開くバイパスチェック弁を備えたバイパス管路が上記主リターン管路と並列に接続されて構成される建設機械のリターン回路において、上記バイパス管路を、一端が上記主リターン管路におけるオイルクーラー入口側配管に、他端が同管路におけるオイルクーラー出口側配管にそれぞれ接続された状態でコントロールバルブのタンクポート近傍位置に設けたものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、主リターン管路におけるオイルクーラーの出口と作動油タンクとを結ぶオイルクーラー出口側配管のうち、バイパス管路との接続点と作動油タンクとの間のタンク接続部分を、アッパーフレームの左右両側のうちコントロールバルブが設置された側の端縁をコントロールバルブに沿って前後方向に配置したものである。
請求項3の発明は、請求項2の構成において、オイルクーラー出口側配管のタンク接続部分を、コントロールバルブのタンクポートから同バルブ後端までの間でコントロールバルブ上面よりも高い位置に配置したものである。
本発明によると、アッパーフレームの左右一側の前部にコントロールバルブ、後部に作動油タンク、この作動油タンクと左右反対側にオイルクーラーが配置されることを前提として、バイパスチェック弁を備えたバイパス管路を、一端が主リターン管路におけるオイルクーラー入口側配管に、他端がオイルクーラー出口側配管にそれぞれ接続された状態でコントロールバルブのタンクポート近傍位置に設けたから、次の効果を奏する。
(I) オイルクーラー圧力の問題に関して
オイルクーラー入口側配管におけるバイパスチェック弁との接続点を境としてその下流側の配管、およびオイルクーラー出口側配管におけるバイパスチェック弁との接続点を境としてその上流側の配管(図9に示す従来回路におけるオイルクーラー入口側下流配管25a、同出口側上流配管26aに相当)が従来よりも長くなる。
オイルクーラー入口側配管におけるバイパスチェック弁との接続点を境としてその下流側の配管、およびオイルクーラー出口側配管におけるバイパスチェック弁との接続点を境としてその上流側の配管(図9に示す従来回路におけるオイルクーラー入口側下流配管25a、同出口側上流配管26aに相当)が従来よりも長くなる。
従って、バイパスチェック弁の上流側に圧力が発生した場合、上記配管の圧損が大きくなり、その分、オイルクーラーに作用する圧力は低くなる。このため、オイルクーラーの圧力負担が従来回路の場合よりも軽くなり、圧力によるオイルクーラーの破損のおそれが低くなる。
(II) 配管上の問題に関して
(II)−1 配管ルートとして、従来回路のようにバイパス管路が位置する機体後部の左右方向中央部を通るルートに制限されず、最も配管作業がし易いルート、具体的には問題のあったバルブ下空間を通るルート以外のルートを自由に選択することが可能となる。
(II)−1 配管ルートとして、従来回路のようにバイパス管路が位置する機体後部の左右方向中央部を通るルートに制限されず、最も配管作業がし易いルート、具体的には問題のあったバルブ下空間を通るルート以外のルートを自由に選択することが可能となる。
このため、機械組立時の配管作業が容易となるとともに、コントロールバルブを高い位置に移す必要もなくなることから、機械重心の上昇による不安定化などの弊害も生じない。
(II)−2 オイルクーラー出口側配管のタンク接続部分は、コントロールバルブのタンクポート近傍位置からタンクに接続されることになる。そして、通常、コントロールバルブ及びタンクは前記のように外部から容易に操作できる位置に配置されるため、タンク接続部分を、従来のように奥まった位置からではなく、外部から操作し易いルートでタンクに接続することができる。従って、この点でも配管組立及び保守の作業性を向上させることができる。
この場合、請求項2,3の発明によると、タンク接続部分を、アッパーフレームの左右両側のうちコントロールバルブが設置された側の端縁(外部から操作し易い位置)をコントロールバルブに沿って前後方向に配置したから、上記効果が最も高くなる。
ところで、油圧パイロット式のコントロールバルブの場合、通常、リモコン弁からのパイロット配管に接続されるパイロットポートは、バルブ側面に設けられる。
この場合、タンク接続部分を、タンクポートからすぐ側方に回して垂下させると、この垂下部分が上記パイロットポートへのパイロット配管接続の妨げとなる。
この点、請求項3の発明によると、タンク接続部分を、タンクポートからコントロールバルブ後端までの間でコントロールバルブ上面よりも高い位置に配置したから、タンク接続部分がパイロットポートへの配管接続の妨げとならず、この点でも配管組立の作業性を向上させることができる。
本発明の実施形態を図1〜図4によって説明する。
実施形態において、
(i) アッパーフレーム10の構成、
(ii) 機器配置、すなわち、油圧パイロット式のコントロールバルブ21はアッパーフレーム10の前部左側の床下空間20に、タンク18はコントロールバルブ21の直後方(エンジンルーム17の左側)に、オイルクーラー19は同右側にそれぞれ配置される点、
(iii) コントロールバルブ21の前部上面にタンクポート(バルブタンクポート)23が設けられ、このバルブタンクポート23とタンク18とが、リターン油を冷却するオイルクーラー19を備えた主リターン管路24によって接続される点、
(iv) バイパスチェック弁28を備えたバイパス管路27がオイルクーラー19に並列に接続される点
は図6〜図9に示す従来技術と同じである。
(i) アッパーフレーム10の構成、
(ii) 機器配置、すなわち、油圧パイロット式のコントロールバルブ21はアッパーフレーム10の前部左側の床下空間20に、タンク18はコントロールバルブ21の直後方(エンジンルーム17の左側)に、オイルクーラー19は同右側にそれぞれ配置される点、
(iii) コントロールバルブ21の前部上面にタンクポート(バルブタンクポート)23が設けられ、このバルブタンクポート23とタンク18とが、リターン油を冷却するオイルクーラー19を備えた主リターン管路24によって接続される点、
(iv) バイパスチェック弁28を備えたバイパス管路27がオイルクーラー19に並列に接続される点
は図6〜図9に示す従来技術と同じである。
主リターン管路24は、バルブタンクポート23とオイルクーラー19の入口とを結ぶオイルクーラー入口側配管30と、オイルクーラー19の出口とタンク18とを結ぶオイルクーラー出口側配管31とによって構成され、オイルクーラー出口側配管31が中間でバイパス管路27に接続される。
バイパス管路27は、図示のようにバルブタンクポート23の近傍、すなわち、コントロールバルブ21の前部上面でバルブタンクポート23に近接した位置に配置され、一端がオイルクーラー入口側配管30(バルブタンクポート23でもよい)に、他端が上記オイルクーラー出口側配管31の中間点にそれぞれ接続されている。
主リターン管路24のオイルクーラー入口側配管30は、バルブタンクポート23から右側方に延びて後向きに転じ、コントロールバルブ上面よりも高い位置でオイルクーラー19に向かって配索される。
オイルクーラー出口側配管31は、オイルクーラー入口側配管30と同じルートで、バイパス管路27との接続点とオイルクーラー19の出口とを接続するオイルクーラー出口側上流配管31a(図7〜図9に示す従来回路におけるオイルクーラー出口側上流配管26aに相当)と、バイパス管路27との接続点とタンク18との間に設けられるタンク接続部分31b(同、タンク接続部分26bに相当)とから成る。
なお、この実施形態では、図3に示すようにオイルクーラー19の入口と出口がともに前面に設けられた場合を例示しているが、この入口と出口を左側面または前後両面に分けて設けてもよい。
このように、バイパス管路27(バイパスチェック弁28)を、一端がオイルクーラー入口側配管30に、他端がオイルクーラー出口側配管31にそれぞれ接続された状態でバルブタンクポート近傍位置に設けたから、オイルクーラー入口側配管30におけるバイパスチェック弁28との接続点を境としてその下流側の配管(符号省略)、及びオイルクーラー出口側配管31におけるオイルクーラー出口側上流配管31a(それぞれ図1中に太線で示す)が従来のそれ(図9中のオイルクーラー入口側下流配管25a、及びオイルクーラー出口側上流配管26a)よりも長くなる。
従って、バイパスチェック弁28の上流側に圧力P(たとえば2K)が発生した場合、従来回路と比較して、上記配管の圧損P1,P2が大きくなり(従来回路の0.5K程度に対して0.8K程度)、その分、オイルクーラー19に作用する圧力P2が相対的に低くなる(従来回路の1.0Kに対して0.4K)。
このため、オイルクーラー19の圧力負担が従来回路の場合よりも軽くなり、圧力によるオイルクーラー19の破損のおそれが低くなる。
一方、図6〜図9に示す従来回路のように、配管ルートが、バイパス管路27が位置する機体後部の左右方向中央部を通るルートに制限されることがない。
すなわち、配管ルートとして、従来のバルブ下空間29を通るルートを避け、最も配管作業がし易いルートを自由に選択することが可能となる。
このため、機械組立時の配管作業が容易となるとともに、コントロールバルブ21を高い位置に移す必要もなくなることから、機械重心の上昇による不安定化などの弊害も生じない。
また、オイルクーラー出口側配管31のタンク接続部分31bは、バルブタンクポート近傍位置からタンク18に接続されるため、このタンク接続部分31bを、従来のように奥まった位置からではなく、外部から操作し易いルートを選んでタンク18に接続することができる。従って、この点でも配管組立及び保守の作業性を向上させることができる。
この実施形態では、タンク接続部分31bは、バルブタンクポート近傍位置からバルブ左側方に向かい、機体左側方から簡単に手が入る機体左側端縁をコントロールバルブ21沿いに後向きに延びてタンク18に接続されている(図3参照)。
このため、配管組立及び保守の作業性を向上させる点の効果がとくに高いものとなる。
しかも、タンク接続部分31bは、図2に示すようにバルブタンクポート23からコントロールバルブ後端までの間でコントロールバルブ上面よりも高い位置に配置され、コントロールバルブ後端を過ぎたところで垂下するルートで配索されている。
このため、タンク接続部分31bが、コントロールバルブ側面に設けられたパイロットポートへのパイロット配管の妨げとならない。この点でも配管組立の作業性を向上させることができる。
ところで、タンク接続部分31bの他の配索ルートとして、パイロットポートへのパイロット配管の妨げとならないことを条件に、バルブタンクポート近傍位置の左側方からすぐに垂下させ、コントロールバルブ上面よりも低い位置で機体左側端縁をタンク18に向かうルートを選択してもよい。
また、本発明は、コントロールバルブ21とタンク18を機体右側に、オイルクーラー19を機体左側にそれぞれ配置する機械にも適用することができる。この場合、各配管は上記実施形態と左右対称に配索すればよい。
1 下部走行体
2 上部旋回体
10 アッパーフレーム
12 アッパーフレーム底板
18 作動油タンク
19 オイルクーラー
21 コントロールバルブ
23 コントロールバルブのタンクポート
24 主リターン管路
27 バイパス管路
28 バイパスチェック弁
30 オイルクーラー入口側配管
31 オイルクーラー出口側配管
31b タンク接続部分
2 上部旋回体
10 アッパーフレーム
12 アッパーフレーム底板
18 作動油タンク
19 オイルクーラー
21 コントロールバルブ
23 コントロールバルブのタンクポート
24 主リターン管路
27 バイパス管路
28 バイパスチェック弁
30 オイルクーラー入口側配管
31 オイルクーラー出口側配管
31b タンク接続部分
Claims (3)
- 下部走行体上に上部旋回体が搭載され、この上部旋回体を構成するアッパーフレームの左右一側の前部に、油圧アクチュエータの作動を制御するコントロールバルブ、後部に作動油タンク、この作動油タンクと左右反対側にリターン油を冷却するオイルクーラーがそれぞれ配置され、かつ、上記コントロールバルブ上面にタンクポートが設けられるとともに、このタンクポートと作動油タンクとが上記オイルクーラーを備えた主リターン管路によって接続され、一定の圧力で開くバイパスチェック弁を備えたバイパス管路が上記主リターン管路と並列に接続されて構成される建設機械のリターン回路において、上記バイパス管路を、一端が上記主リターン管路におけるオイルクーラー入口側配管に、他端が同管路におけるオイルクーラー出口側配管にそれぞれ接続された状態でコントロールバルブのタンクポート近傍位置に設けたことを特徴とする建設機械のリターン回路。
- 主リターン管路におけるオイルクーラーの出口と作動油タンクとを結ぶオイルクーラー出口側配管のうち、バイパス管路との接続点と作動油タンクとの間のタンク接続部分を、アッパーフレームの左右両側のうちコントロールバルブが設置された側の端縁をコントロールバルブに沿って前後方向に配置したことを特徴とする請求項1記載の建設機械のリターン回路。
- オイルクーラー出口側配管のタンク接続部分を、コントロールバルブのタンクポートから同バルブ後端までの間でコントロールバルブ上面よりも高い位置に配置したことを特徴とする請求項2記載の建設機械のリターン回路。
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JP2016037716A (ja) * | 2014-08-06 | 2016-03-22 | コベルコ建機株式会社 | 建設機械及びその配管方法 |
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