JP2008019645A - マグネットキャッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】マグネットキャッチの吸着力を簡単に変更することができすると共に、簡単な構成で安価かつ容易に製造することができるマグネットキャッチを提供する。
【解決手段】マグネットを収納するマグネットケースを備え、マグネットケースは、一対の短壁を有すると共に一対の短壁間に複数の長壁を有する直方体形状に形成されたマグネットキャッチにおいて、
一対の短壁間に、互いに直交して隣り合う第1長壁と第2長壁とが設けられて、第1長壁の外面が第1吸着面とされ、第2長壁の外面が第2吸着面とされ、第1吸着面と第2吸着面とで吸着力が異なるように設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、OA機器、家具等の扉の吸着等に使用されるマグネットキャッチに関する。
マグネットキャッチ装置には、箱体本体に取り付けられるマグネットキャッチと、箱体の扉に取り付けられる被吸着部材とを具備するものがあり、従来のこの種のマグネットキャッチ装置に使用されるマグネットキャッチには、マグネットを収納するマグネットケースを備え、マグネットケースは、一対の短壁を有すると共に一対の短壁間に複数の長壁を有する直方体形状に形成され、一対の短壁に取付片がそれぞれ外方突設され、取付片を介してビス等の締結具によりマグネットキャッチを箱体本体に取り付けるようにしたものがある(例えば特許文献1、特許文献2)。
この種の従来のマグネットキャッチは、一対の短壁間の1つの長壁からマグネットが外部に露出するように設けられて、マグネットケースの短壁間の1つの長壁の外面のみが吸着面とされていた(例えば特許文献1)。
また、従来の他のマグネットキャッチには、マグネットケースの短壁間の1つの長壁の外面が吸着面とされ、マグネットケース内のマグネットを回動操作することにより、マグネットの磁極をヨークに対して接離させて、マグネットキャッチの吸着面の吸着力を変更できるようにしたものがある(例えば特許文献2)。
実公平5−42223号公報 実公平3−76765号公報
しかし、前者の場合、マグネットケースの短壁間の1つの長壁の外面が吸着面とされており、一つのマグネットキャッチでその吸着力を簡単に変更することができず、使用上不便であった。
また、後者の場合、マグネットキャッチの吸着力を変更できるが、マグネットキャッチ全体の構造が非常に複雑になり、製造が面倒で製造費用も高く付くという問題がった。
本発明は上記問題点に鑑み、マグネットキャッチの吸着力を簡単に変更することができると共に、簡単な構成で安価かつ容易に製造することができるマグネットキャッチを提供することを目的とする。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、マグネットを収納するマグネットケースを備え、マグネットケースは、一対の短壁を有すると共に一対の短壁間に複数の長壁を有する直方体形状に形成されたマグネットキャッチにおいて、
一対の短壁間に、互いに直交して隣り合う第1長壁と第2長壁とが設けられて、第1長壁の外面が第1吸着面とされ、第2長壁の外面が第2吸着面とされ、第1吸着面と第2吸着面とで吸着力が異なるように設定されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、一対の短壁の隣合う端縁部に、互いに直交する第1取付片と第2取付片とがそれぞれ一対ずつ外方突設され、マグネットケースの第1吸着面で被吸着部材を吸着するようにマグネットケースを取付部に取り付ける位置と、マグネットケースの第2吸着面で被吸着部材を吸着するようにマグネットケースを取付部に取り付ける位置とが同一位置となるべく、前記一対の第1取付片と一対の第2取付片とが、第1長壁と第2長壁との位置関係に等しく対応するように配置されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、マグネットケースの一対の短壁は正方形状に形成され、一対の第1取付片は、一対の短壁の第1長壁に対向する端縁部から第1長壁と平行に外方突設され、一対の第2取付片は、一対の短壁の第2長壁に対向する端縁部から第2長壁と平行に外方突設され、一対の第1取付片と一対の第2取付片とが同一の形状でかつ同一の大きさに形成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、マグネットケース内にマグネットとヨークとが収納され、第1吸着面の吸着力を第2吸着面の吸着力よりも増大させるべく、マグネットが第1長壁の内面に添うように配置されると共に、ヨークがマグネットの第1長壁とは反対側に添うように配置されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記一対の短壁間に前記第1長壁と第2長壁との他に第3長壁が具備されて、マグネットケースは開口を有する断面コの字状に形成され、開口を開閉自在に塞ぐ蓋体が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、蓋体に係合爪が突設され、マグネットケースの開口の開口縁部に係止孔が蓋体の係合爪に対応して設けられ、開口を塞いだ状態に蓋体を保持するように、蓋体の係合爪がマグネットケースの係止孔に係脱自在に係合されている点にある。
本発明によれば、マグネットキャッチを箱体本体等の取付部に取り付ける際に、マグネットキャッチの向きを変えることによって、マグネットキャッチの吸着力を簡単に変更することができる。また、マグネットキャッチは、マグネットケースにマグネットとヨークとを収納した非常に簡単な構造にすることができ、構成簡単にして安価かつ容易に製造することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、マグネットキャッチ装置1は、図18〜図24に示す箱体本体4の天板部5等に取り付けられるマグネットキャッチ2と、図18〜図24に示す箱体の扉6等に取り付けられる被吸着部材3A,3B,3Cを具備している。
図2〜図6に示すように、マグネットキャッチ2は、マグネット7とヨーク8とマグネットケース9とを備える。マグネットケース9は、機械的強度が大で耐薬品性が良く、帯電防止性能も有するポリアセタール等の合成樹脂(例えば旭化成ケミカルズ(株)のテナック7554)により直方体形状に形成され、一対の短壁11を有すると共に一対の短壁11間に互いに直交して隣り合う第1長壁(第1吸着壁)13と第2長壁(第2吸着壁)14とを有している。また、一対の短壁11間に前記第1長壁13と第2長壁14との他に第3長壁15が具備されて、マグネットケース9は開口17を有する断面コの字状に形成されている。マグネットケース9に開口17を開閉自在に塞ぐ蓋体18が設けられている。
一対の短壁11の隣合う端縁部に、互いに直交する第1取付片21と第2取付片22とがそれぞれ外方突設され、マグネットケース9の一対の短壁11に、一対の第1取付片21と一対の第2取付片22とが一体に形成されている。一対の第1取付片21に長孔状の取付孔19がそれぞれ設けられ、一対の第2取付片22に長孔状の取付孔20がそれぞれ設けられている。
マグネットケース9内にマグネット7とヨーク8が収納されている。マグネット7はネオジウム磁石等により直方体形状に形成され、ヨーク8は磁性ステンレスや鉄等により板状に形成されている。マグネットケース9の第3長壁15の内面に、スペーサ片25が対向する第1長壁13に向けて複数(図例では一対)突設され、マグネット7が第1長壁13の内面に添うように配置されると共に、ヨーク8がマグネット7の第1長壁13とは反対側に添うように配置され、マグネット7及びヨーク8がスペーサ片25を介して第1長壁13と第3長壁15との間で挟持されている。マグネット7は、厚み方向の一端側例えば第1長壁13側がN極とされ、厚み方向の他端側例えばヨーク8側がS極とされ、これによりマグネットケース9の第1長壁13の外面が第1吸着面23とされ、マグネットケース9の第2長壁14の外面が第2吸着面24とされ、第1吸着面23の吸着力を第2吸着面24の吸着力よりも増大させて、第1吸着面23と第2吸着面24とで吸着力が異なるように設定されている。
マグネットケース9の一対の短壁11は正方形状に形成され、一対の第1取付片21は、一対の短壁11の第1長壁13に対向する端縁部から第1長壁13と平行に外方突設され、一対の第2取付片22は、一対の短壁11の第2長壁14に対向する端縁部から第2長壁14と平行に外方突設され、一対の第1取付片21と一対の第2取付片22とが同一の形状でかつ同一の大きさに形成されている。これにより、一対の第1取付片21と一対の第2取付片22とが、第1長壁13と第2長壁14との位置関係に等しく対応するように配置されて、マグネットケース9の第1吸着面23で被吸着部材3A,3Cを吸着するようにマグネットケース9を取付部(箱体本体4の天板部5等)に取り付ける位置と、マグネットケース9の第2吸着面24で被吸着部材3A,3Cを吸着するようにマグネットケース9を取付部(箱体本体4の天板部5等)に取り付ける位置とが同一位置となるべく構成されている。
蓋体18に係合爪27が突設され、マグネットケース9の開口17の開口縁部に係止孔28が蓋体18の係合爪27に対応して設けられ、開口17を塞いだ状態に蓋体18を保持するように、蓋体18の係合爪27がマグネットケース9の係止孔28に係脱自在に係合されている。
図7及び図8に示すように、扉6等に取り付けられる被吸着部材3Aは、磁性ステンレスや鉄等の長方形板状の金属板により構成され、長手方向の両端部に取付孔31が設けられている。
図9〜図13に示すように、前記被吸着部材3Aに代えて扉6等に取り付けられる被吸着部材3Bは、扁平な合成樹脂製の被吸着ケース35を備えると共に、被吸着ケース35に収納したマグネット板36とヨーク板37とを備える。
被吸着ケース35は、前記マグネットケース9と同様に機械的強度が大で耐薬品性が良く、帯電防止性能も有するポリアセタール等の合成樹脂(例えば旭化成ケミカルズ(株)のテナック7554)により扁平な箱形に形成され、被吸着壁39と被吸着壁39の外周から突出した外周壁40とを有すると共に、被吸着壁39に対向する開口41を有し、被吸着ケース35に被吸着ケース35の開口41を開閉自在に塞ぐ蓋体42が設けられている。被吸着ケース35の長手方向両端の開口41側の縁部に、一対の取付片45が外方突設され、各取付片45に取付孔46が設けられている。
被吸着ケース35内にマグネット板36とヨーク板37とが収納されている。マグネット板36は前記マグネット7と同様にネオジウム磁石等により直方板状に形成されている。マグネット板36が被吸着ケース35の被吸着壁39の内面に添うように配置されると共に、ヨーク板37がマグネット板36の被吸着壁39とは反対側に添うように配置されて、マグネット板36とヨーク板37とが被吸着壁39と蓋体42との間で挟持されている。マグネット板36は、厚み方向の一端側例えば被吸着壁39側がS極とされ、厚み方向の他端側例えばヨーク板37側がN極とされ、マグネット板36が被吸着ケース35の被吸着壁39とマグネットケース9の第1長壁13とを介してマグネットキャッチ2のマグネット7に吸着されるように構成されている。
蓋体42に係合爪43が突設され、被吸着ケース35の開口41の開口縁部に係止孔44が蓋体42の係合爪43に対応して設けられ、開口41を塞いだ状態に蓋体42を保持するように、蓋体42の係合爪43が被吸着ケース35の係止孔44に係脱自在に係合されている。
図14〜図18に示すように、前記被吸着部材3A,3Bに代えて扉6等に取り付けられる被吸着部材3Cは、前記被吸着部材3Bと同様の扁平な合成樹脂製の被吸着ケース35を備えると共に、前記被吸着部材3Bのマグネット板36及びヨーク板37に代えて、被吸着ケース35に収納した被吸着金属板47を備え、被吸着金属板47が被吸着ケース35の被吸着壁39とマグネットケース9の第1長壁13とを介してマグネットキャッチ2のマグネット7に吸着されるように構成されている。
被吸着金属板47は、磁性ステンレスや鉄等により長方形板状に形成されて、被吸着ケース35内に収納されている。被吸着金属板47は被吸着ケース35の被吸着壁39の内面に添うように配置されて、被吸着金属板47が被吸着壁39と蓋体42との間で挟持されている。
上記実施の形態によれば、マグネットキャッチ2と被吸着部材3Aとを使用して、箱体本体4に対して扉6を吸着するようにする場合、箱体本体4に対して扉6を強い力で吸着する必要があるときには、図19及び図20に示すように、マグネットケース9の開口17乃至蓋体18及び一対の第2取付片22を、箱体本体4の天板部5下面に添わすと共に、マグネットケース9の第1長壁13(第1吸着面23)を箱体の扉6に向けて、一対の第2取付片22をビス等の締付具51で箱体本体4の天板部5の下面に取り付ければよい。また、被吸着部材3Aをマグネットキャッチ2に対応させて箱体の扉6の内面に添わしてビス等の締結具52により、取付孔31を利用して取り付ければよい。
この場合、マグネットキャッチ2の第1長壁13(第1吸着面23)で被吸着部材3A乃至扉6を強い吸着力で吸着することができる。
箱体本体4に対して扉6を比較的弱い力で吸着する必要がある(例えば軽い力で扉6を開くことができるようにする)ときには、図21及び図22に示すように、マグネットキャッチ2を図19及び図20に示す配置状態から、長手方向の軸心廻りに90°回転すると共に、長手方向中央を支点に長手方向両端が入れ換わるように反転した状態にし、マグネットケース9の第3長壁15及び一対の第1取付片21を、箱体本体4の天板部5の下面に添わすと共に、マグネットケース9の第2長壁14(第2吸着面24)を箱体の扉6に向けて、一対の第1取付片21をビス等の締付具51で箱体本体4の天板部5の下面に取り付ければよい。また、被吸着部材3Aを箱体の扉6の内面に添わして、ビス等の締結具52により取付孔31を利用して取り付ければよい。この場合、マグネットキャッチ2の第2長壁14乃至第2吸着面24で被吸着部材3A乃至扉6を比較的弱い吸着力で吸着することができる。
従って、マグネットキャッチ2と被吸着部材3Aを使用する場合、マグネットキャッチ2を箱体本体4に取り付ける際に、マグネットキャッチ2の向きを変えることによって、マグネットキャッチ2の吸着力を簡単に変更することができる。また、マグネットキャッチ2は、マグネットケース9にマグネット7とヨーク8とを収納した非常に簡単な構造であり、マグネットキャッチ2を安価かつ容易に製造することができる。しかも、マグネットケース9の第1吸着面23で被吸着部材3Aを吸着するようにマグネットケース9を取付部(箱体本体4)に取り付ける位置と、マグネットケース9の第2吸着面24で被吸着部材3Aを吸着するようにマグネットケース9を取付部(箱体本体4)に取り付ける位置とが同一位置となり、箱体本体4への締結具51挿入用の取付孔は1つで済み、マグネットキャッチ2の箱体本体4への取り付け等に非常に便利である。また、マグネットケース9は帯電防止性能も有するため、帯電によってマグネットケース9の表面にほこり等が吸引されて付着するのを未然に防止することができる。
また、マグネットキャッチ2のマグネット7及びヨーク8はマグネットケース9に収納され、マグネットケース9の開口17を蓋体18で塞ぐことにより、マグネット7及びヨーク8はマグネットケース9で密封され、マグネット7がマグネットケース9を介して被吸着部材3Bと衝当乃至接当するため、マグネット7が直接相手側の被吸着部材3Bと衝当乃至接当するようなことがなくなり、連続使用等で起こる金属粉の発生を防ぐことができる。
次に、マグネットキャッチ2と被吸着部材3Bとを使用して、箱体本体4に対して扉6を吸着するようにする場合、図23及び図24に示すように、マグネットケース9の第1長壁13(第1吸着面23)を箱体の扉6に向けて、一対の第2取付片22をビス等の締付具51で箱体本体4の天板部5の下面に取り付け、また、被吸着部材3Bをマグネットキャッチ2に対応させて箱体の扉6の内面に添わしてビス等の締結具53により取付孔46を利用して取り付ければよい。この場合、マグネットキャッチ2の第1長壁13(第1吸着面23)で被吸着部材3B乃至扉6を吸着することができ、マグネットキャッチ2のマグネット7の吸着力と被吸着部材3Bのマグネット板36の吸着力とを重畳させた強い吸着力で吸着することができる。しかも、マグネットキャッチ2のマグネット7及びヨーク8はマグネットケース9に収納され、マグネットケース9の開口17を蓋体18で塞ぐことにより、マグネット7及びヨーク8はマグネットケース9で密封され、また、被吸着部材3Bのマグネット板36及びヨーク板37は被吸着ケース35に収納され、被吸着ケース35の開口41を蓋体42で塞ぐことにより、マグネット板36及びヨーク板37は被吸着ケース35で密封されており、マグネットキャッチ2と被吸着部材3Bとはマグネットケース9の第1長壁(第1吸着壁)13と被吸着ケース35の被吸着壁39とを介して衝当乃至接当するため、金属板が直接相手側と衝当乃至接当するようなことがなくなり、金属粉の発生を確実に防止することができ、クリーンルームでの使用に十分に耐えることができる。また、マグネットケース9及び被吸着ケース35は帯電防止性能も有するため、帯電によってマグネットケース9及び被吸着ケース35の表面にほこり等が吸引されて付着するのを未然に防止することができ、この点からもクリーンルームでの使用に適したものになる。
また、マグネットキャッチ2と被吸着部材3Cとを使用して、箱体本体4に対して扉6を吸着するようにする場合、箱体本体4に対して扉6を強い力で吸着する必要があるときには、図25に示すように、マグネットケース9の第1長壁13及び第1吸着面23を箱体の扉6に向けて、一対の第2取付片22をビス等の締付具51で箱体本体4の天板部5の下面に取り付け、また、被吸着部材3Cをマグネットキャッチ2に対応させて箱体の扉6の内面に添わしてビス等の締結具54により取付孔46を利用して取り付ければよい。この場合、マグネットキャッチ2の第1長壁13(第1吸着面23)で被吸着部材3C乃至扉6を強い力で吸着することができる。
箱体本体4に対して扉6を比較的弱い力で吸着する必要がある(例えば軽い力で扉6を開くことができるようにする)ときには、図26に示すように、マグネットキャッチ2を図25に示す配置状態から、長手方向の軸心廻りに90°回転すると共に、長手方向中央を支点に長手方向両端が入れ換わるように反転した状態にし、マグネットケース9の第2長壁14(第2吸着面24)を箱体の扉6に向けて、一対の第1取付片21をビス等の締付具51で箱体本体4の天板部5の下面に取り付ければよい。また、被吸着部材3Cをマグネットキャッチ2に対応させて箱体の扉6の内面に添わしてビス等の締結具54により取付孔46を利用して取り付ければよい。この場合、マグネットキャッチ2の第2長壁14(第2吸着面24)で被吸着部材3C乃至扉6を比較的弱い吸着力で吸着することができる。
また、マグネットキャッチ2と被吸着部材3Cとを使用する場合、マグネットキャッチ2のマグネット7及びヨーク8はマグネットケース9に収納され、マグネットケース9の開口17を蓋体18で塞ぐことにより、マグネット7及びヨーク8はマグネットケース9で密封され、また、被吸着部材3Cの被吸着金属板47は被吸着ケース35に収納され、被吸着ケース35の開口41を蓋体42で塞ぐことにより、被吸着金属板47は被吸着ケース35で密封されており、マグネットキャッチ2と被吸着部材3Cとはマグネットケース9の第1長壁(第1吸着壁)13と被吸着ケース35の被吸着壁39とを介して衝当乃至接当するため、金属板が直接相手側と衝当乃至接当するようなことがなくなり、金属粉の発生を確実に防止することができ、クリーンルームでの使用に十分に耐えることができる。また、マグネットケース9及び被吸着ケース35は帯電防止性能も有するため、帯電によってマグネットケース9及び被吸着ケース35の表面にほこり等が吸引されて付着するのを未然に防止することができ、この点からもクリーンルームでの使用に適したものになる。
次に、被吸着部材3Aと被吸着部材3Bとを使用して、箱体本体4に対して扉6を吸着するようにする場合、例えば図27に示すように、被吸着部材3Bの被吸着壁39を箱体の扉6に向けて、被吸着部材3Bをビス等の締付具53で箱体本体4の天板部5に取り付けて、被吸着部材3Bをマグネットキャッチとして使用すればよい。また、被吸着部材3Aを被吸着部材3Bに対応させて箱体の扉6の内面に添わしてビス等の締結具52により取付孔31を利用して取り付ければよい。この場合、被吸着部材3Bをマグネットキャッチとして使用し、被吸着部材3Bの被吸着壁39で被吸着部材3A乃至扉6を吸着することができる。また、マグネットケース9及び被吸着ケース35は帯電防止性能も有するため、帯電によってマグネットケース9及び被吸着ケース35の表面にほこり等が吸引されて付着するのを未然に防止することができ、この点からもクリーンルームでの使用に適したものになる。
また、被吸着部材3Bと被吸着部材3Cとを使用して、箱体本体4に対して扉6を吸着するようにする場合、例えば図28に示すように、被吸着部材3Bの被吸着壁39を箱体の扉6に向けて、被吸着部材3Bをビス等の締付具53で箱体本体4の天板部5に取付孔46を利用して取り付け、被吸着部材3Bをマグネットキャッチとして使用すればよい。また、被吸着部材3Cを被吸着部材3Bに対応させて箱体の扉6の内面に添わしてビス等の締結具54により取付孔46を利用して取り付ければよい。この場合、被吸着部材3Bの被吸着壁39で被吸着部材3C乃至扉6を吸着することができる。また、この場合、被吸着部材3Bのマグネット板36及びヨーク板37は被吸着ケース35に収納され、被吸着ケース35の開口41を蓋体42で塞ぐことにより、マグネット板36及びヨーク板37は被吸着ケース35で密封され、また、被吸着部材3Cの被吸着金属板47は被吸着ケース35に収納され、被吸着ケース35の開口41を蓋体42で塞ぐことにより、被吸着金属板47は被吸着ケース35で密封されており、被吸着部材3Bと被吸着部材3Cとはそれぞれの被吸着ケース35の被吸着壁39を介して衝当乃至接当するため、金属板が直接相手側と衝当乃至接当するようなことがなくなり、金属粉の発生を確実に防止することができ、クリーンリームでの使用に十分に耐えることができる。また、被吸着部材3Bと被吸着部材3Cとの各被吸着ケース35は帯電防止性能も有するため、帯電によって被吸着ケース35の表面にほこり等が吸引されて付着するのを未然に防止することができ、この点からもクリーンルームでの使用に適したものになる。
下記の表1は、マグネットキャッチ装置1の吸着力を実験のより求めた実験結果を示している。
Figure 2008019645
表1において、(1)(2)(3)(4)(5)は図1に示すマグネットキャッチ2と被吸着部材3A,3B,3Cとの組み合わせを示し、(1)は、マグネットキャッチ2と被吸着部材3Aとを使用して、箱体本体4に対して扉6を吸着するようにした場合であり(図19〜図23参照)、(1)には、マグネットキャッチ2の第1長壁(第1吸着面)13を使用する場合の(1)Aと(図19及び図20参照)、マグネットキャッチ2の第2長壁(第2吸着面)14を使用する場合の(1)Bと(図21及び図22参照)がある。
(2)は、マグネットキャッチ2と被吸着部材3Cとを使用して、箱体本体4に対して扉6を吸着するようにする場合であり(図25及び図26参照)、(2)には、マグネットキャッチ2の第1長壁13(第1吸着面23)を使用する場合の(2)Aと(図25参照)、マグネットキャッチ2の第2長壁14(第2吸着面24)を使用する場合の(2)Bと(図26参照)がある。
(3)は、マグネットキャッチ2の第1吸着面23と被吸着部材3Bとを使用して、箱体本体4に対して扉6を吸着するようにした場合である(図23及び図24参照)。(4)は、被吸着部材3Bと被吸着部材3Cとを使用して、箱体本体4に対して扉6を吸着するようにした場合である(図28参照)。(5)は、被吸着部材3Bと被吸着部材3Aとを使用して、箱体本体4に対して扉6を吸着するようにした場合である(図27参照)。
表1から、マグネットキャッチ2と被吸着部材3A,3B,3Cとの組み合わせによって、吸着力を種々に変更できることが分かる。
本発明の一実施の形態を示す全体構成図である。 同マグネットキャッチの平面図である。 同マグネットキャッチの正面図である。 同マグネットキャッチの底面図である。 同図2のA−A線矢視図である。 同図3のB−B線断面図である。 同被吸着部材の正面図である。 同被吸着部材の側断面図である。 同他の被吸着部材の平面図である。 同他の被吸着部材の正面断面図である。 同他の被吸着部材の底面図である。 同図9のC−C線矢視図である。 同10のD−D線断面図である。 同他の吸着部材の平面図である。 同他の被吸着部材の正面断面図である。 同他の吸着部材の底面図である。 同図14のE−E線矢視図である。 同同15のF−F線断面図である。 同マグネットキャッチ装置の使用状態を示す断面図である。 同マグネットキャッチ装置の同じ使用状態を示す他の断面図である。 同マグネットキャッチ装置の他の使用状態を示す断面図である。 同マグネットキャッチ装置の同じ使用状態を示す他の断面図である。 同マグネットキャッチ装置の他の使用状態を示す断面図である。 同マグネットキャッチ装置の他の使用状態を示す断面図である。 同マグネットキャッチ装置の他の使用状態を示す断面図である。 同マグネットキャッチ装置の他の使用状態を示す断面図である。 同マグネットキャッチ装置の他の使用状態を示す断面図である。 同マグネットキャッチ装置の他の使用状態を示す断面図である。
符号の説明
1 マグネットキャッチ装置
2 マグネットキャッチ
3A 被吸着部材
3B 被吸着部材
3C 被吸着部材
4 箱体本体
5 天板部
6 扉
7 マグネット
8 ヨーク
9 マグネットケース
11 短壁
13 第1長壁
14 第2長壁
15 第3長壁
17 開口
18 蓋体
21 第1取付片
22 第2取付片
23 第1吸着面
24 第2吸着面
27 係合片
28 係止孔
35 被吸着ケース
36 マグネット板
37 ヨーク板
39 被吸着壁
40 外周壁
41 開口
42 蓋体
43 係合爪
44 係止孔
47 被吸着板

Claims (6)

  1. マグネット(7)を収納するマグネットケース(9)を備え、マグネットケース(9)は、一対の短壁(11)を有すると共に一対の短壁(11)間に複数の長壁を有する直方体形状に形成されたマグネットキャッチにおいて、
    一対の短壁(11)間に、互いに直交して隣り合う第1長壁(13)と第2長壁(14)とが設けられて、第1長壁(13)の外面が第1吸着面(23)とされ、第2長壁(14)の外面が第2吸着面(24)とされ、第1吸着面(23)と第2吸着面(24)とで吸着力が異なるように設定されていることを特徴とするマグネットキャッチ。
  2. 一対の短壁(11)の隣合う端縁部に、互いに直交する第1取付片(21)と第2取付片(22)とがそれぞれ一対ずつ外方突設され、マグネットケース(9)の第1吸着面(23)で被吸着部材(3A,3B,3C)を吸着するようにマグネットケース(9)を取付部に取り付ける位置と、マグネットケース(9)の第2吸着面(24)で被吸着部材(3A,3C)を吸着するようにマグネットケース(9)を取付部に取り付ける位置とが同一位置となるべく、前記一対の第1取付片(21)と一対の第2取付片(22)とが、第1長壁(13)と第2長壁(14)との位置関係に等しく対応するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のマグネットキャッチ。
  3. マグネットケース(9)の一対の短壁(11)は正方形状に形成され、一対の第1取付片(21)は、一対の短壁(11)の第1長壁(13)に対向する端縁部から第1長壁(13)と平行に外方突設され、一対の第2取付片(22)は、一対の短壁(11)の第2長壁(14)に対向する端縁部から第2長壁(14)と平行に外方突設され、一対の第1取付片(21)と一対の第2取付片(22)とが同一の形状でかつ同一の大きさに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマグネットキャッチ。
  4. マグネットケース(9)内にマグネット(7)とヨーク(8)とが収納され、第1吸着面(23)の吸着力を第2吸着面(24)の吸着力よりも増大させるべく、マグネット(7が第1長壁(13)の内面に添うように配置されると共に、ヨーク(8)がマグネット(9)の第1長壁(13)とは反対側に添うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のマグネットキャッチ。
  5. 前記一対の短壁(11)間に前記第1長壁(13)と第2長壁(14)との他に第3長壁(15)が具備されて、マグネットケース(9)は開口(17)を有する断面コの字状に形成され、開口(17)を開閉自在に塞ぐ蓋体(18)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のマグネットキャッチ。
  6. 蓋体(18)に係合爪(27)が突設され、マグネットケース(9)の開口(17)の開口縁部に係止孔(28)が蓋体(18)の係合爪(27)に対応して設けられ、開口(17)を塞いだ状態に蓋体(18)を保持するように、蓋体(18)の係合爪(27)がマグネットケース(9)の係止孔(28)に係脱自在に係合されていることを特徴とする請求項5に記載のマグネットキャッチ。
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