JP2008018203A - 天板 - Google Patents
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Abstract
【課題】縁部材を使用せず加工された、無垢材のような質感を持った金属製天板を、低廉にかつ軽量化を図って提供する。
【解決手段】表面板を一面が開口した箱形とし、当該表面板1を芯となる構造材2と側面が略重なるように被せ、接着には、接着テープ、又は接着剤を使用することにより、縁部材を別途設ける必要が無くなり、天板表面に無垢材のような趣を持たせることが出来る。また、前記構造材自体に裏板の機能を持たせ、当該表面板と弁当箱式に嵌め合わすことが、組立上単純であり、低廉、軽量化にも貢献し、更に外観的にも好ましい。前記構造材は、一面が開口した下部材の内側に、リブ材、帯状フレームを設置し、類似形状の上部材を向き合わせ、側面が略重なるように一体化することが機能的剛性上有効であり、軽量化も図れ、合理的である。
【選択図】図1
【解決手段】表面板を一面が開口した箱形とし、当該表面板1を芯となる構造材2と側面が略重なるように被せ、接着には、接着テープ、又は接着剤を使用することにより、縁部材を別途設ける必要が無くなり、天板表面に無垢材のような趣を持たせることが出来る。また、前記構造材自体に裏板の機能を持たせ、当該表面板と弁当箱式に嵌め合わすことが、組立上単純であり、低廉、軽量化にも貢献し、更に外観的にも好ましい。前記構造材は、一面が開口した下部材の内側に、リブ材、帯状フレームを設置し、類似形状の上部材を向き合わせ、側面が略重なるように一体化することが機能的剛性上有効であり、軽量化も図れ、合理的である。
【選択図】図1
Description
本発明は、台座又は足と取り外し可能な、縁部材を要しない金属製天板に関わり、特にその構造と製造方法に関する。
従来、テーブル等に用いられる、天板は無垢板の他に、天板本体と縁部材からなるもの、又は、天板下面に補強材を取り付けてあるものが一般的である。
天板の構造が無垢板によるものにおいて、撓みが忌避され、材質の選択肢は限られる。金属を無垢板で使用する場合、鉄、アルミニウム、ステンレス等が挙げられ、表面処理鋼板、合金板等もあるが、撓みを無くすためには板厚が必要となり、重量は持ち運び出来ない程度に増し、必然的に高価となる。
金属の無垢材にて低廉、軽量化を試み、板厚を薄くした場合においては、天板下面に補強フレームを設ける方法などを用いる以外に剛性を維持することは出来ないが、台座又は足と取り外し可能な天板として使用する場合、多種多様な形状を有する台座又は足に対する汎用性が無くなる。天板の厚さ及び重量を増さないために、天板本体と縁部材から構成される天板において、構造材として金属製のフレームで枠組みを設ける方法や、表面材と裏面材に一部曲げ加工をし、立ち上がり部分を噛み合わせ、間に補強部材を介装させる方法があるが、縁部材を使用することで部材間の材質的違いや物理的段差が生じ、無垢材のように、材質の趣を強調することは出来ない。
そこで、本発明は、縁部材を使用せず加工された、無垢材のような質感を持った金属製天板において、低廉、軽量化を図る合理的組立法と、撓み、捻れ等に耐えられる、天板としての機能的剛性を有した構造材の製造方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明によって、以下のように解決される。
請求項1記載の発明によれば、表面板を一面が開口した箱形とし、当該表面板を芯となる構造材と側面が略重なるように被せ、接着には、接着テープ、又は接着剤を使用することにより、縁部材を別途設ける必要が無くなり、天板表面に無垢材のような趣を持たせることが出来る。
請求項1記載の発明において、裏板を別途設けるならば、その分だけ重量が増し、溶接等の必要もあり、組立工程も増える。構造材自体に裏板の機能を持たせ、表面版と弁当箱式に嵌め合わすことが、組立上単純であり、低廉、軽量化にも貢献し、更に外観的にも好ましい。
請求項1の天板の構造材において、天板としての機能的剛性を有した製造方法については、当該構造材と表面板との貼り付けに接着テープ、又は接着剤を使用することで当該構造材には接着スペースが必要となるが、請求項2に示すように、一面が開口した下部材の内側に、類似形状の上部材を向き合わせ、側面が略重なるように設置することで接着スペースを確保すると共に、下部材と上部材を一体化することが機能的剛性上有効であり、角パイプ等の外枠を設ける必要もなく、軽量化も図れ、合理的である。
請求項1の天板の構造材において、天板としての機能的剛性を有した製造方法については、請求項3によれば、天板の構造材を構成する上部材と下部材との隙間に、金属製リブ材、又は帯状フレームを設置することで、当該構造材に撓み、捻れ等に耐えうる機能的剛性を持たせる。
請求項1の天板の構造材において、請求項5では、当該構造材に一面が開口した箱形の表面板を被せず、及び、裏面に貫通孔を設けなかった場合には、請求項1の天板と上下逆にすることで、天板として使用することが出来る。
請求項1に示すように、表面板を、芯となる構造材に全側面が略重なるように被せ、接着テープ、又は接着剤で貼り付けることにより、縁部材を使用する必要が無くなり、天板表面に無垢材のような趣を持たせることが出来る。
請求項2に示すように、構造材は箱形の下部材と類似形状の上部材を嵌め合わせた方法と、請求項3による金属製リブ材、又は帯状フレームにて剛性を持たせるため、剛性維持を目的とした角パイプやロールフォーミング材などの外枠及び縁部材を設置する必要がなくなり、また、当該構造材は裏板の機能を併せ持つため、部材数の減少から組み立て工程が減り、軽量化出来ると共に安価に製品を提供することが出来る。
請求項2に示すように、構造材の構成部材として上部材を設けることにより、表面板に掛かる力を分散する効果もあり、コア部材を別途設置する必要性も減少すると共に、当該構造材の上部材には、剛性を損なわない程度に複数個の穴をあけることが出来、使用勝手に応じて、総重量の調整が可能である。
請求項1、又は5により構造材に裏板の機能を併せ持たせることに加えて、請求項2、3に示すように、天板の剛性を維持しながら、角パイプやロールフォーミング材などの既製品を使わないため、本発明に係わる天板は厚さの変更が容易となり、剛性のある薄天板を製作することも出来る。
請求項5に示す天板は、構造材が裏板のみならず、表面板の機能も併せ持つため、請求項1に示す天板よりも、質感において劣るものの、より安価に製品を提供することが出来る。
図1は、本発明の一実施形態であるが、一面が開口した箱形の表面板と、構造材の分解図であり、表面板の裏側全側面と構造材表側全側面を重なるように嵌め合わせ、接着テープ、又は接着剤にて取り付けるため、同図の示すように、構造材自体が、裏板の機能を有する。図2に示す表面板は、アルミニウム、ステンレス、鉄、合金等の金属板や表面処理鋼板を板金加工で4辺を折り曲げ、各エッジを溶接して仕上げ加工を施しており、材質によっては、鍍金やアルマイト、塗装、研磨など表面処理を施すことも出来る。図3は構造材の組立方法を示しているが、下部材は一面が開口した箱形とし、鉄、アルミニウム、ステンレス、合金等の金属板や表面処理鋼板を板金加工で4辺を折り曲げ、各エッジを溶接して仕上げ加工を施している。構造材の上部材については、図3に示すように、4辺の折り曲げ加工をする。ここでは図示しないが、4エッジを溶接した箱形形状にしても良いし、2辺又は3辺の折り曲げ加工にすることも出来る。構造材上板の貫通穴は、総重量の調整や溶接スペース、組立加工後表面処理をした際に、鍍金液などが流れやすくするために剛性を損なわない程度に設けることが出来、構造材下板の貫通穴も、装飾性を持たせるためのアクセントになりうるならば、剛性を損なわない程度に設けることが出来る。上部材と下部材の間にはリブ材、又は帯状フレームを設けるが、スポット溶接、又は点付け溶接を施し、一体化させている。ここでは図示しないが、金属製リブ材には、四角ハット形状、台形ハット形状、L曲げ水平タイプ、カーリング形状、Rビーディング、三角ビーディング、角U曲げ、段曲げ等があり、天板本体の形状や大きさで選択することが出来る。また、図4、図5に示すように、一面が開口した箱形の下部材と類似形状の上部材を、開口部を向き合わせる形で、側面が重なるように嵌め合いさせるが、上部材と下部材についても溶接を施し、一体化させる。構造材の各部材を一体化させる手段として、溶接の他に接着テープ、接着剤を使用することも出来る。
テーブル用の天板。
展示用の棚。
1‥‥‥表面板
2‥‥‥構造材
21‥‥構造材の上部材
21a‥貫通穴
22‥‥構造材の下部材
22a‥帯状フレーム
22b‥リブ1
22c‥リブ2
22d‥貫通穴
2‥‥‥構造材
21‥‥構造材の上部材
21a‥貫通穴
22‥‥構造材の下部材
22a‥帯状フレーム
22b‥リブ1
22c‥リブ2
22d‥貫通穴
Claims (4)
- 一面が開口した箱形の表面板を、芯となる構造材に側面が略重なるように被せ、接着してなる天板。
- 請求項1の天板において、芯となる構造材は、一面が開口した箱形の下部材と類似形状の上部材とが、開口部を向き合わせる形で、側面が略重なるように嵌め合いさせることでなる、天板の構造材。
- 請求項1の天板において、芯となる構造材の上部材と下部材の間には、補強リブ材、又は帯状フレームが設置されている、天板の構造材。
- 請求項1の天板に箱形の表面板を被せない場合においても、構造材を上下逆に使用することでなる天板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006217518A JP2008018203A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | 天板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006217518A JP2008018203A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | 天板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008018203A true JP2008018203A (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=39074626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006217518A Pending JP2008018203A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | 天板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008018203A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111696766A (zh) * | 2019-03-15 | 2020-09-22 | Tdk株式会社 | 线圈部件 |
US11424058B2 (en) | 2017-09-26 | 2022-08-23 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Coil component |
-
2006
- 2006-07-13 JP JP2006217518A patent/JP2008018203A/ja active Pending
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US11424058B2 (en) | 2017-09-26 | 2022-08-23 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Coil component |
CN111696766A (zh) * | 2019-03-15 | 2020-09-22 | Tdk株式会社 | 线圈部件 |
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