JP2008017877A - 穿刺体および穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置 - Google Patents

穿刺体および穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008017877A
JP2008017877A JP2006189686A JP2006189686A JP2008017877A JP 2008017877 A JP2008017877 A JP 2008017877A JP 2006189686 A JP2006189686 A JP 2006189686A JP 2006189686 A JP2006189686 A JP 2006189686A JP 2008017877 A JP2008017877 A JP 2008017877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle member
blood
puncture body
puncture
support member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006189686A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Takamure
辰雄 高牟礼
Toshikiyo Komazawa
駒沢俊清
Masao Goto
正男 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Original Assignee
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Valqua Industries Ltd, Nihon Valqua Kogyo KK filed Critical Nippon Valqua Industries Ltd
Priority to JP2006189686A priority Critical patent/JP2008017877A/ja
Publication of JP2008017877A publication Critical patent/JP2008017877A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

【課題】安定した検査結果を得ることのできる穿刺体を提供するとともに、このような穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置を提供すること。
【解決手段】針部材と、前記針部材の一方側の端部を支持する支持部材とから構成され、前記針部材の他方側の端部で生体表面に小さな傷を設け、これにより流出した血液中の血糖値を測定するために用いられる穿刺体であって、前記針部材は、前記針部材の長尺方向に少なくとも他方側の端部と連通した血液収容溝が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、生体の表面に小さな傷を設けることによりそこから血液を流出させ、血液中の血糖値を測定するために用いられる穿刺体およびこの穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置に関する。
近年、食生活の変化や生活習慣病などによる糖尿病患者が増加傾向にある。
このような糖尿病患者は、例えば一日数回、数時間おきに血液を採取し血糖値の変動を知ることにより、常に自身の体調を把握するよう推奨されている。
ところで、このような血糖値検査の際に使用される血液採取の装置は、医療機器メーカーなどで種々の製品が取り扱われ一般的に使用がされている(例えば特許文献1)。
このような穿刺装置100としては、図5に示したように、針部材112と、針部材112を支持する支持部材114とからなる穿刺体110が穿刺装置100の内部にセットされ、針突出ボタン102を押すことにより、穿刺体110の針部材112の先端部が突出口104より飛び出すようになっている。
この突出口104を指先などに位置させて針突出ボタン102を押せば、その直後に指先に小さな傷ができ、微量の血液を流出させることができる。この血液を測定シート120内に取り入れ、さらに図6に示したように測定シート120を血糖値検査装置130内に挿入して、血液中の通電量などを調べれば、血糖値が表示部132に表示され、現在の自身の血糖値を知ることができるようになっている。
また、穿刺装置100の使用後には、不要となった穿刺体110を穿刺装置100内部より取り出し、図7(a)に示したように、穿刺体110の針部材112側に、針部材112の先端を保護する保護キャップ116を配設し、図7(b)に示したように保護キャップ116を穿刺体110の針部材112側に取り付けることにより、安全に使用を終えることができるようになっている。
特開2000−232974号公報
しかしながら、このような穿刺装置100に用いられる穿刺体110は、単に生体の表面に小さな傷を作るのみであるため、傷の具合によっては少量の血液を得ることしかできず、血液量によって検査結果が不安定なものとなる場合があった。
さらに穿刺体110は、針部材112がステンレスなどの金属、支持部材114がポリエチレンなどの汎用プラスチックからなるため、使用後の回収の際にはこれらを互いに分離し、支持部材114については焼却処分、針部材112については滅菌処理した後に廃棄処理する必要があり、分別作業とその後の処理に多大な時間とコストを費やす事となっているのが現状である。
また、廃棄される汎用プラスチックの量は糖尿病患者の増加に伴って年々増加傾向にあり、これらを焼却する際に発生する二酸化炭素量も増加の一途をたどっており、廃棄方法についての抜本的な見直しが求められている。
本発明は、このような現状に鑑み、安定した検査結果を得ることのできる穿刺体を提供
するとともに、このような穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置を提供することを目的とする。
また、穿刺体と針部材との分別を容易にすることのできる穿刺体を提供するとともに、このような穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置を提供することを目的とする。
さらに、穿刺体と針部材との分別を行う必要のない穿刺体を提供するとともに、このような穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置を提供することを目的とする。
また、支持部材のみまたは支持部材と針部材の両方が、焼却の必要のない材質からなる穿刺体を提供するとともに、このような穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題および目的を達成するために発明されたものであって、本発明の穿刺体は、
針部材と、前記針部材の一方側の端部を支持する支持部材とから構成され、前記針部材の他方側の端部で生体表面に小さな傷を設け、これにより流出した血液中の血糖値を測定するために用いられる穿刺体であって、
前記針部材は、
前記針部材の長尺方向に少なくとも他方側の端部と連通した血液収容溝が設けられていることを特徴とする。
このように構成すれば、針部材で生体の表面に傷を設けた際に、生体の表面から血液が流出するとともに、針部材の他方側の端部より液収容用溝内にも血液が流入されるため、検査に必要な血液量を確実に得ることができる。
また、本発明の穿刺体は、
前記穿刺体に、前記針部材を保護するための保護キャップが設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、穿刺体の使用前においても取り扱いを安全に行うことができるとともに、検査後においても穿刺体を安全に取り扱うことができる。
また、本発明の穿刺体は、
前記血液収容溝に、親血液剤が塗布されていることを特徴とする。
このように構成することによって、血液を液体収容溝内により流入し易くすることができる。
また、本発明の穿刺体は、
前記支持部材が、生分解性プラスチックから構成されていることを特徴とする。
このように生分解性プラスチックを用いて支持部材を構成すれば、穿刺体使用後に、支持部材を回収して土中に埋めるだけで、土中の微生物によって水と炭酸ガスに分解することができる。
このため従来のように支持部材を焼却する必要がないため、二酸化炭素を排出することがなく、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を抑制することができる。
また、本発明の穿刺体は、
前記針部材が、生分解性プラスチックから構成されていることを特徴とする。
このように生分解性プラスチックを用いて針部材を構成すれば、穿刺体使用後に、針部材を回収して土中に埋めるだけで土中の微生物によって水と炭酸ガスに分解することができる。
このため従来のように針部材を滅菌処理した後に廃棄処理する必要がないため、安全であり、地球に優しい穿刺体を提供することができる。
さらに、針部材と支持部材とが両者とも生分解性プラスチックから構成されていれば、これらを射出成形で一体的に成形することができるため、製造コストを抑えることができるとともに、回収時にも針部材と支持部材とを分別する必要がなく、大幅なコスト削減と理想的な廃棄物処理を行うことができる。
また、本発明の穿刺体は、
前記保護キャップが、生分解性プラスチックから構成されていることを特徴とする。
このように生分解性プラスチックを用いて保護キャップを構成すれば、穿刺体使用後に、保護キャップを回収して土中に埋めるだけで微生物によって分解させることができる。
また、上記の針部材や支持部材とともに保護キャップも生分解性プラスチックを用いて成形すれば、回収後に分別作業をする必要がないため、安全に使用後の穿刺体を取り扱うことができる。
また、本発明の穿刺体は、
前記穿刺体が、
前記支持部材の一方側に穴を設け、前記針部材を前記穴に嵌入して成ることを特徴とする。
このように構成することによって、穿刺体の製造時には針部材を支持部材の穴に嵌入するだけで穿刺体とすることができ、穿刺体の使用後には支持部材から針部材を比較的容易に引き抜くことができる。
また、本発明の穿刺体は、
前記針部材の側面に、抜き溝が設けられていることを特徴とする。
このように構成することによって、支持部材の穴と針部材の側面との摩擦、接触が少なくなり、穿刺体の使用後における針部材と支持部材との分別作業を容易に行うことができる。
また、本発明の穿刺体は、
前記支持部材の前記穴内に、離型剤が塗布されていることを特徴とする。
このように構成することによって、さらに容易に支持部材から針部材を引き抜くことができる。
また、本発明の穿刺体は、
前記針部材が、断面略半円形状であることを特徴とする。
このような断面形状の針部材を用いれば、血液収容溝の加工を容易に行うことができる。
また、本発明の穿刺装置は、
上記のいずれかに記載の穿刺体を、セットしてなることを特徴とする。
このような穿刺体を内部にセットした穿刺装置を用いて、生体の表面に傷を設ければ、安全に所望量の血液を得ることができる。
また、本発明の血糖値測定装置は、
上記のいずれかに記載の穿刺体を、セットしてなることを特徴とする。
このような穿刺体を内部にセットした穿刺装置を用い、生体の表面に傷を設けることにより血液を得て、血糖値測定装置にて血糖値の検査を行えば、手軽な作業で安全に検査を行うことができる。また、所望量の血液を確実に得ることができるため、正確な血糖値を得ることができる。
本発明によれば、安定した検査結果を得ることのできる穿刺体を提供するとともに、このような穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置を提供することができる。
また、穿刺体と針部材との分別を容易にすることのできる穿刺体を提供するとともに、このような穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置を提供することができる。
さらに、穿刺体と針部材との分別を行う必要のない穿刺体を提供するとともに、このような穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置を提供することができる。
また、支持部材のみまたは支持部材と針部材の両方が、焼却の必要のない材質からなる穿刺体を提供するとともに、このような穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例における穿刺体の斜視図、図2は、本発明の実施例における穿刺体の針部材の斜視図、図3(a)から図3(d)は、本発明の実施例における針部材の血液収容溝を示した概略上面図および各A−A線による断面図、図4(a)および図4(b)は、本発明の実施例における針部材の抜き溝について説明する側面図である。
本発明の穿刺体およびこの穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置は、生体の表面に小さな傷を設けることにより微量の血液を流出させ、血液中の血糖値を測定するために用いられるものである。
このような穿刺体10は、図1に示したように先端部が鋭利に加工された針部材12と、この針部材12の一方側の端部を支持する支持部材14とから構成されている。
支持部材14の形状は特に限定されるものではないが、穿刺体10が穿刺装置(図示せず)の内部にセットされて使用されることから、穿刺装置(図示せず)内に収容されるサイズに設定することが好ましい。
支持部材14の材質としては、土中に埋めることにより微生物によって水と炭酸ガスに分解することのできる生分解性プラスチックを用いることが好ましく、このような生分解性プラスチックとしては、例えばPLA(ポリ乳酸),PBS(ポリブチレンサクシネート),PETS(ポリエチレンテレフタレートサクシネート),PES(ポリエチレンサクシネート),PCL(ポリカプロラクトン),DNA高分子 等を用いることが好ましい。
このような支持部材14と針部材12とは、例えば金型内に針部材12をセッティングした状態で、金型内に生分解性プラスチックを充填するいわゆるインサート成形方法、または一端部に穴(図示せず)が形成された支持部材14を射出成形し、この穴(図示せず)に針部材12を嵌入する方法を用いて一体化がなされている。さらに、支持部材14と針部材12が後述するように生分解性プラスチックからなる場合には、射出成形により支持部材14と針部材12からなる穿刺体10を一度に成形することが可能である。
針部材12を支持部材14の穴(図示せず)に嵌入する場合、穴(図示せず)の大きさは、支持部材14から針部材12が簡単に抜け落ちてしまうことがなく、さらに後述するように穿刺体10の使用後において、支持部材14と針部材12との分別を容易に行えるよう、針部材12の直径よりも若干小さく設定することが好ましい。
なお、支持部材14の穴(図示せず)内に予め離型剤を塗布しておけば、穿刺体10の使用後における針部材12と支持部材14との分別の際に、針部材12を支持部材14から弱い力で引き抜くことが可能である。このような離型剤としては、好ましくはフッ素樹脂,PTFE(ポリテトラフロロエチレン),PFA(ポリテトラフロロエチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体),FEP(ポリテトラフロロエチレン−ヘキサフロロプロピレン共重合体)などを用いることができ、さらに好ましくはPTFEディスパージョン,FEPディスパージョンなどを用いることができる。
また針部材12は、その断面形状について特に限定されるものではないが、本実施例においては図2に示したように断面形状が略半円形である。断面形状が略半円形であれば、通常の針部材に比べ、生体との接触の際に皮膚との接触面積が少ないため痛みが少なく好ましい。
さらに針部材12には、針部材12の長尺方向と同じ方向に血液収容溝16が形成されている。この血液収容溝16は、針部材12の生体の表面に傷を設ける他方側の端部と連通しており、穿刺体10にて生体の表面に傷を設けた際には、他方側の端部から血液収容溝16内に血液を流入させるようになっている。
これによって、血糖値検査に必要な血液量を傷口と血液収容溝16から得ることができる。なおこの場合、血液収容溝16内に親血液剤13を塗布しておけば、血液収容溝16側に血液を流入し易くすることができる。親血液剤13としては、好ましくはアルキルアリールポリエチレングリコールを用いることができる。
また、針部材12の直径は好ましくは200μmから1000μm、さらに好ましくは、300μmから600μmである。また、血液収容溝16の直径は好ましくは100μmから500μm、さらに好ましくは、80μmから250μmである。
このような針部材12は、従来の針部材と同様、ステンレスなどの金属を用いて製造することも、上述したような生分解性プラスチックを用い射出成形により成形することも可能である。
針部材12に生分解性プラスチックを用いた場合には、その材質として上述した支持部材14と同じ材質を使用することが好ましく、針部材12と支持部材14とを同じ生分解性プラスチックとすれば、金型への一度の樹脂充填で、針部材12と支持部材14からなる穿刺体10を成形することができ、従来に比べ製造コストを抑えることができる。
また、針部材12と支持部材14が一体的となっていれば、穿刺体10の使用後における針部材12と支持部材14との分別作業の必要はなく、さらに生分解性プラスチックであるため、焼却の必要がなく、回収後に土中に埋めるのみで微生物によって水と炭酸ガスに分解することができる。
このような針部材12に設けられた血液収容溝16の形状は、一般的な溝形状であれば特に限定されるものではないが、穿刺体10によって設けられた傷口から効率よく血液を血液収容溝16側へ流入させるため、例えば以下のような形状となっている。
図3(a)に示した血液収容溝16aは、針部材12の生体の表面に穿刺する他方側の端部から徐々に幅広となるようになっている。
このような形状は、ペン先のように毛細管現象が生じやすい形状であるため、針部材12によって設けられた傷が小さなものであっても、効率良く血液を血液収容溝16a内に流入させることができる。
次に、図3(b)に示した血液収容溝16bは、針部材12の他方側の端部から一方側の端部に向かって、一定の溝幅となっている。
このような形状であれば、図3(a)に示した針部材12よりも、より血液量を多く、効率良く血液収容溝16b内に流入させることができる。また、このような血液収容溝16bの形状は、溝幅が一定であるため溝加工が容易である。
次に、図3(c)に示した血液収容溝16cは、針部材12の他方側の端部から徐々に溝幅が広くなり、その後一方側の端部に向かって一定の溝幅となっている。
このような形状は、図3(a)に示した針部材12のようにペン先のような形状であるため毛管現象が生じやすく、図3(b)に示した針部材12のように先端部以外は溝幅が一定であるため、血液量を多く効率良く血液収容溝16b内に流入させることができる。
上記図3(a)から図3(c)のうち、特に図3(c)に示した血液収容溝16cの形状は、加工も容易であることから、より好ましい形状である。
次に、図3(d)に示した血液収容溝16dは、針部材12の他方側の端部から一方側の端部に向かって、一定の溝幅となっているとともに、溝の途中に血液溜まり部18が設けられている。
このような形状であれば、血液を血液溜まり部18に流入させることができるため、血液収容溝16bのような形状よりも、より多くの血液を得ることができるようになっている。
なお、このような血液溜まり部18は、上述した図3(a)および図3(c)のような血液収容溝16a、16cにも設けることができ、必要な血液量や針部材12の太さなどにあわせてこれらを組み合わせ、選択することが好ましい。
このような、穿刺体10を使用して得られた血液は、従来通り図5に示したような測定シート120に規定量吸収させ、これを図6に示したような血糖値検査装置130内に挿入することにより、現在の血糖値を得ることができるようになっている。
なお本実施例では、従来のように測定シート120や血糖値検査装置130などを用いて検査をする方法を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば図5に示した穿刺装置100内に本発明の穿刺体10をセットし、この穿刺体10の支持部材14側の端部に、測定シート(図示せず)を配設し、血液が血液収容溝16に流入すると、その上部にある測定シート(図示せず)に血液が取り入れられ、そのまま血糖値の検査が行われて、血糖値が穿刺装置(図示せず)の側部に設けられた表示部(図示せず)に表示されるようにしても良い。
なお、この場合には、針部材12に設けられた血液収容溝16は、針部材12の端部から端部まで連通するように設ける必要があり、また支持部材14内も血液収容溝16と連通し、支持部材14の端部から血液が出るように設定する必要がある。
このようにして無事に血糖値の検査を終えると、穿刺装置100より穿刺体10を取り出し、針部材12側に保護キャップ116を嵌合させ、この穿刺体10は所定の回収場所
にて回収がなされることとなる。
回収された穿刺体10が、金属からなる針部材12でありインサート成形で成形された穿刺体10である場合には、支持部材14から針部材12を引き抜き、支持部材14のみを回収して廃棄物分解場などで土中に埋め、微生物によって水と炭酸ガスに分解することができる。
また、金属からなる針部材12を支持部材14に設けられた穴(図示せず)に嵌入して成る穿刺体10の場合にも、支持部材14より針部材12を引き抜いて、支持部材14のみを回収して廃棄物分解場などで土中に埋めて、微生物によって水と炭酸ガスに分解することができる。
なお、図4(a)または図4(b)に示したように、針部材12の側面に抜き溝20a、20bを設ければ、穴(図示せず)と針部材12の側面との接触面積が少なくなり、弱い力で支持部材14から抜き取ることができる。
抜き溝20aの形状が図4(a)に示したような形状である場合には、針部材12を回転させながら支持部材14より抜き取ることができるとともに、穿刺体10の使用時には、容易に支持部材14から針部材12が抜けないようになっている。
また、図4(b)に示したような形状に抜き溝20bが設けられている場合には、針部材12を直線的に引っぱることにより支持部材14より抜き取ることができる。この場合、図4(a)のような抜き溝20aより針部材12が抜け易いため、例えば針部材12が比較的に太い場合などにこのような抜き溝20bの形状とすることが好ましい。
さらに、針部材12、支持部材14、保護キャップ116が同様の生分解性プラスチックより構成されている穿刺体10の場合には、分別することなく廃棄物分解場などで土中に埋められて、微生物によって水と炭酸ガスに分解することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において各種の変形、変更が可能なものである。
図1は、本発明の実施例における穿刺体の斜視図である。 図2は、本発明の実施例における穿刺体の針部材の斜視図である。 図3(a)から図3(d)は、本発明の実施例における針部材の血液収容溝を示した概略上面図および各A−A線による断面図である。 図4(a)および図4(b)は、本発明の実施例における針部材の抜き溝について説明する側面図である。 図5は、従来の穿刺体を用いた穿刺装置による穿刺方法を説明するための斜視図である。 図6は、従来の穿刺体を用いて行った血糖値の測定方法を説明する斜視図である。 図7(a)および図7(b)は、従来の穿刺体の使用後の処理方法について説明する斜視図である。
符号の説明
10・・・穿刺体
12・・・針部材
13・・・親血液剤
14・・・支持部材
16・・・血液収容溝
16a・・血液収容溝
16b・・血液収容溝
16c・・血液収容溝
16d・・血液収容溝
18・・・血液溜まり部
20a・・抜き溝
20b・・抜き溝
100・・・穿刺装置
102・・・針突出ボタン
104・・・突出口
110・・・穿刺体
112・・・針部材
114・・・支持部材
116・・・保護キャップ
120・・・測定シート
130・・・血糖値検査装置
132・・・表示部

Claims (12)

  1. 針部材と、前記針部材の一方側の端部を支持する支持部材とから構成され、前記針部材の他方側の端部で生体表面に小さな傷を設け、これにより流出した血液中の血糖値を測定するために用いられる穿刺体であって、
    前記針部材は、
    前記針部材の長尺方向に少なくとも他方側の端部と連通した血液収容溝が設けられていることを特徴とする穿刺体。
  2. 前記穿刺体に、前記針部材を保護するための保護キャップが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の穿刺体。
  3. 前記血液収容溝に、親血液剤が塗布されていることを特徴とする請求項1または2に記載の穿刺体。
  4. 前記支持部材が、生分解性プラスチックから構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の穿刺体。
  5. 前記針部材が、生分解性プラスチックから構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の穿刺体。
  6. 前記保護キャップが、生分解性プラスチックから構成されていることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の穿刺体。
  7. 前記穿刺体が、
    前記支持部材の一方側に穴を設け、前記針部材を前記穴に嵌入して成ることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の穿刺体。
  8. 前記針部材の側面に、抜き溝が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の穿刺体。
  9. 前記支持部材の前記穴内に、離型剤が塗布されていることを特徴とする請求項7または8に記載の穿刺体。
  10. 前記針部材が、断面略半円形状であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の穿刺体。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の穿刺体を、セットしてなることを特徴とする穿刺装置。
  12. 請求項1から10のいずれかに記載の穿刺体を、セットしてなることを特徴とする血糖値測定装置。
JP2006189686A 2006-07-10 2006-07-10 穿刺体および穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置 Withdrawn JP2008017877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006189686A JP2008017877A (ja) 2006-07-10 2006-07-10 穿刺体および穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006189686A JP2008017877A (ja) 2006-07-10 2006-07-10 穿刺体および穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008017877A true JP2008017877A (ja) 2008-01-31

Family

ID=39074329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006189686A Withdrawn JP2008017877A (ja) 2006-07-10 2006-07-10 穿刺体および穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008017877A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011158669A1 (ja) * 2010-06-17 2011-12-22 株式会社旭ポリスライダー ランセットおよびそれを用いた穿刺デバイス
JP2012531983A (ja) * 2009-07-10 2012-12-13 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー ランセット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012531983A (ja) * 2009-07-10 2012-12-13 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー ランセット
WO2011158669A1 (ja) * 2010-06-17 2011-12-22 株式会社旭ポリスライダー ランセットおよびそれを用いた穿刺デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210137434A1 (en) Blood Sampling Transfer Device
JP5587775B2 (ja) ランセットシステム
US7749174B2 (en) Method and apparatus for lancet launching device intergrated onto a blood-sampling cartridge
JP5509096B2 (ja) 迅速な血液の圧出およびサンプリング
JP6254545B2 (ja) 流体の急速送達および/また採取
JP6247380B2 (ja) 血液採取搬送装置
EP2637562B1 (en) Systems and interfaces for blood sampling
JP5642066B2 (ja) 体液の試料内に含まれている検体の存在または濃度を決定する検定を行う方法および装置
US20110172510A1 (en) Rapid delivery and/or withdrawal of fluids
US20120271125A1 (en) Devices and methods for delivery and/or withdrawal of fluids and preservation of withdrawn fluids
KR20090031763A (ko) 일체로된 혈액 샘플링 및 검사 장치 및 그 방법
JP2008022988A (ja) 採血装置
JP2008054884A (ja) 採液測定装置及び採液測定方法
JP2008017877A (ja) 穿刺体および穿刺体を用いた穿刺装置ならびに血糖値測定装置
US20220372424A1 (en) Biological indicator for use with a liquid sterilant
JP2018526077A (ja) 生体液採取装置
JP2012205676A (ja) センサ
JP7313228B2 (ja) 挿入装置
JP2007155622A (ja) 針付きバイオセンサチップ及びバイオセンサシステム
KR20220075229A (ko) 혈관 삽입용 프로브의 위치를 파악하는 장치 및 방법
KR20190027240A (ko) 란셋 일체형 진단 스트립
JP2005334369A (ja) 穿刺針および穿刺具
JP2008099999A (ja) 穿刺具
JP2009160246A (ja) 穿刺装置
JP2007289358A (ja) バイオセンサチップおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20091006