JP2008017459A - 無線送信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 待機時における消費電力を低減し、かつ送信時における送信回路の電力効率を改善し、電源寿命の長い無線送信機を提供する。
【解決手段】 電源と、送信データを無線信号に変換して送信アンテナから送信する送信回路と、所定の間欠比率で電源から供給される電圧を送信回路に出力する電源回路とを備えた無線送信機において、電源回路は、入力端子に接続される第1のスイッチと、出力端子に接続される第2のスイッチと、スイッチ間に接続され、第1のスイッチがオン、第2のスイッチがオフのときに電源から供給されるエネルギーを蓄積し、第1のスイッチがオフ、第2のスイッチがオンのときに蓄積したエネルギーを出力端子に出力するエネルギー蓄積部と、エネルギー蓄積部のエネルギー蓄積・出力により変動する出力電圧に応じて、第1および第2のスイッチを相補的にオンオフするスイッチ制御部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば物品管理等に使われるアクティブタグ(無線端末)に適用される無線送信機に関する。
図24は、アクティブタグに用いられている無線送信機の構成例を示す(非特許文献1)。図において、無線送信機は、電源110、電源回路120および送信アンテナ134を含む送信回路130を有し、電源回路120のオンオフ制御により電源110が送信回路130に接続され、所要の電源電圧が供給される構成である。
電源回路120は、水晶発振器121の出力をカウンタ122でカウントし、一定のカウント数に達するごとに、電源110に接続されるスイッチ123を閉じ、送信回路130と電源110を接続する構成である。電源回路120の構成は様々であるが、例えば物品管理等に用いるアクティブタグの場合、一定の時間間隔でデータを送信するシーケンスで動作するので、時間を計測するために基準となる発振器およびカウンタを備えるのが一般的である。
送信回路130は、電源回路120を介して電源電圧が供給されると立ち上がり、発振器131から出力されたキャリア信号が、データ信号でオンオフするスイッチ132を介してオンオフキーイング変調され、その変調信号がパワーアンプ133で増幅して送信アンテナ134に入力され、無線信号として送信される構成である。送信回路130の構成は様々であるが、キャリア信号をデータ信号で変調するために、キャリア信号を出力する発振器131およびキャリア信号を変調するための変調回路(ここではスイッチ132)を備えるのが一般的である。
堤坂秀樹、「無線通信機器」、日本理工出版会、pp.123-124、ISBN4-89019-136-4
アクティブタグは、一定の時間間隔でデータを送信するシーケンスで動作するものが多く、送信回路は送信時にのみ間欠的に動作するのが一般的である。これは、データを送信しない待機時における送信回路への電源供給を停止し、タグ全体の消費電力を抑えて電源の長寿命化を図るためである。
ところで、図24に示す電源回路120の場合、時間を計測する水晶発振器121およびカウンタ122は、待機時であってもタグのシーケンス維持のために動作を停止することはできない。したがって、待機時には、送信回路130を停止することで消費電力の低減は可能であるものの、水晶発振器121およびカウンタ122を動作せる必要があるため消費電力の低減には限界があった。
また、送信回路は、電源回路から電源が供給されると、送信回路を構成する各回路が立ち上がって所定の処理が実行される。一方、送信回路を構成する回路群は基本的にアナログ回路であるので、電源供給からデータが送信可能になるまでにある程度の時間を要する。特に、キャリア信号を出力する発振器は、出力が安定するまでに要する時間が他のアナログ回路よりも長い。こうしたアナログ回路の立ち上がりに要する時間は、データ信号を送信するまでの待ち時間となるため、送信時の送信回路の電力効率を低下させる要因になる。
以上の理由から、アクティブタグの電源寿命を長期化するには限界があった。
本発明は、アクティブタグに適用される無線送信機として、待機時における消費電力を低減し、かつ送信時における送信回路の電力効率を改善し、電源寿命の長い無線送信機を提供することを目的とする。
本発明は、電源と、外部からの電圧入力に応じて動作し、送信データを無線信号に変換して送信アンテナから送信する送信回路と、入力端子が電源に接続され、出力端子が送信回路に接続され、所定の間欠比率で電源から供給される電圧を送信回路に出力する電源回路とを備えた無線送信機において、電源回路は、入力端子に接続される第1のスイッチと、出力端子に接続される第2のスイッチと、第1のスイッチと第2のスイッチとの間に接続され、第1のスイッチがオン、第2のスイッチがオフのときに電源から供給されるエネルギーを蓄積し、第1のスイッチがオフ、第2のスイッチがオンのときに蓄積したエネルギーを出力端子に出力するエネルギー蓄積部と、エネルギー蓄積部のエネルギー蓄積・出力により変動する出力電圧に応じて、第1のスイッチおよび第2のスイッチを相補的にオンオフするスイッチ制御部とを備える。
電源回路のエネルギー蓄積部は、第1のスイッチと第2のスイッチとの接続点と接地との間に接続されるキャパシタとし、スイッチ制御部は、キャパシタの端子間電圧を入力電圧とし、当該入力電圧と基準電圧とを比較し、当該入力電圧が基準電圧を超えたことを検知したときに第1のスイッチをオフ、第2のスイッチをオンとして、キャパシタの端子間電圧を第2のスイッチを介して送信回路に出力するとともに、当該入力電圧が基準電圧を下回ったことを検知したときに第1のスイッチをオン、第2のスイッチをオフとして出力端子への出力を停止する構成としてもよい。
また、第1のスイッチに代えて、電源からの電流を制限する抵抗を配置した構成としてもよい。
電源回路は、出力端子と接地との間に第3のスイッチを接続し、スイッチ制御部により第2のスイッチと相補的なタイミングでオンオフする構成としてもよい。
スイッチ制御部は、電源と接地間に接続されたトランジスタにより一定の基準電圧を発生する基準電圧発生回路を構成し、基準電圧と比較する入力電圧を差動トランジスタ対の一方のトランジスタのゲート端子に接続し、基準電圧を差動トランジスタ対の他方のトランジスタのゲート端子に接続し、差動トランジスタ対にクロスカップル接続のトランジスタ対とダイオード接続のトランジスタ対を負荷として接続し、入力電圧と基準電圧の比較結果出力をクロスカップル接続のトランジスタ対とダイオード接続のトランジスタ対の各一方のトランジスタのゲート端子からバッファ回路を介して取り出す構成であり、
クロスカップル接続のトランジスタ対とダイオード接続のトランジスタ対のサイズ比(ゲート幅比)を調整することにより、スイッチ制御部で基準電圧と比較する入力電圧に対するヒステリシス電圧を設定する構成としてもよい。
送信回路は、電源回路から出力される電圧に応じてデータクロックを出力するデータクロック生成部と、データクロックに同期して送信データを出力する送信データ生成部と、送信データおよびデータクロックを入力し、データクロックでラッチされる送信データのタイミングで発振動作を開始し、出力されるパルス信号を送信アンテナに供給するとともに、パルス信号のパルス数が所定数になったときに発振動作を停止する送信信号生成部とを備え、パルス信号の周波数を送信アンテナの中心周波数に等しく設定し、送信アンテナからパルス信号に対応する高周波パルス信号を放射させる構成としてもよい。
送信信号生成部は、データクロック生成部および送信データ生成部からデータクロックおよび送信データを入力し、送信データをデータクロックでラッチする送信データラッチ部と、送信データラッチ部のラッチ出力のタイミングで発振し、送信アンテナの中心周波数に等しい周波数のパルス信号を出力するパルス信号生成部と、パルス信号のパルス数をカウントし、カウント値が所定値になったときに送信データラッチ部にラッチ出力を停止するリセット信号を出力するカウンタと、送信データをデータクロックでラッチしてリセット信号が入力されるまでの間に出力されるパルス信号をバッファリングし、送信アンテナに出力するバッファ回路とを備えてもよい。
パルス信号生成部は、送信アンテナの中心周波数の2倍の周波数で発振する発振回路と、該発振回路から出力されるパルス信号を2分周する分周回路とを備え、該分周回路から送信アンテナの中心周波数に等しい周波数のパルス信号を出力する構成としてもよい。
また、上記の電源回路を第1の電源回路とし、電源から該第1の電源回路への入力電流が小さく、該第1の電源回路のスイッチ制御部を低電流で動作する構成とし、第1の電源回路と送信回路との間に、上記の電源回路の第1のスイッチ、第2のスイッチ、エネルギー蓄積部および通常電流で動作するスイッチ制御部と同様の構成である第2の電源回路を挿入する構成としてもよい。
さらに、第2の電源回路の第1のスイッチを取り除き、第1の電源回路の第2のスイッチと第2の電源回路のエネルギー蓄積部を直結した構成としてもよい。
また、第2の電源回路のスイッチ制御部は、エネルギー蓄積部の出力電圧が基準電圧を超えたことを検知したときに第2の電源回路の第2のスイッチをオンにするとともに、第1の電源回路の第2のスイッチをオフとし、当該出力電圧が基準電圧を下回ったことを検知したときに第2の電源回路の第2のスイッチをオフとするとともに、第1の電源回路の第2のスイッチをオフのまま維持する構成としてもよい。
また、上記の送信データ生成部が生成する送信データフォーマットは、無線送信機の送信信号を受信する無線受信機が同期処理を行うための複数のプリアンブル部と、データを格納するデータ部とを有し、少なくとも1つのプリアンブル部は該データ部を分割してその間に挿入される構成としてもよい。
本発明の無線送信機は、電源から送信回路に電源電圧を間欠供給する電源回路として、電源から供給される電荷を蓄積するエネルギー蓄積部(キャパシタ)を備え、このエネルギー蓄積部と電源または送信回路との接続を、エネルギー蓄積部の出力電圧に応じて相補的に切り替える構成とすることにより、水晶発振器とカウンタを用いた間欠動作制御が不要となり、電源回路における消費電力の低減が可能になる。
また、本発明の無線送信機は、送信回路として、電源回路からの間欠電源供給を受けて、データ信号に対応するタイミングで送信アンテナの中心周波数に等しい周波数のパルス信号を生成し、このパルス信号を送信アンテナに供給することにより、アナログのキャリア信号を用いずに送信アンテナから高周波パルス信号を送信することができる。これにより、データ信号の送信時以外は送信回路のすべての動作を停止させることができ、電力消費を抑えることができる。さらに、送信回路が高速に立ち上がり動作することから、電源回路からの電源供給時間を短くすることができる。この結果、間欠比率を高めることができる。
また、無線送信機動作の間欠比率が大きくなったり電源自体の出力電流が小さい場合に、電源回路を2段構成とし、第1の電源回路を低電流入力に対応する構成とし、第2の電源回路を通常電流入力に対応する構成とすることにより、電源から電源回路への入力電流が小さくても第2の電源回路により俊敏なスイッチングが可能となり、無線送信機としての所定の動作を実現することができる。
また、送信データフォーマットとして複数のプリアンブル部を設け、データ部内に挿入することにより、受信側でサンプリングタイミングを逐次抽出しながらデータ部の復調が可能になり、復調効率を向上させることができる。
以上により、待機時における消費電力を低減し、かつ送信時における送信回路の電力効率を改善することができ、より長寿命な無線送信機を実現することができる。
(無線送信機の実施形態)
図1は、本発明の無線送信機の実施形態を示す。図において、本実施形態の無線送信機は、電源10、電源回路20および送信アンテナ38を含む送信回路30を有し、電源回路20の制御により送信回路30に所要の電圧が供給され、送信回路30が電圧入力のタイミングで送信データを生成し、高周波パルス信号(RFパルス信号)として送信する動作を開始する構成である。
本実施形態の特徴は、電源回路20および送信回路30の構成にある。電源回路20は、入力端子(電源10)に接続される第1のスイッチ21、出力端子(送信回路30)に接続される第2のスイッチ22、第1のスイッチ21と第2のスイッチ22間に接続されて電源10から供給されるエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積部23、エネルギー蓄積部23の出力電圧に応じて第1のスイッチ21および第2のスイッチ22を相補的にオンオフするスイッチ制御部24により構成される。
(電源回路20の第1の構成例)
図2は、電源回路20の第1の構成例を示す。図1の電源回路20を構成する各部と図2に示す電源回路20を構成する各部は、次のような対応関係になる。第1のスイッチ21および第2のスイッチ22はそのまま対応する。エネルギー蓄積部23は、第1のスイッチ21と第2のスイッチ22と接地との間に接続されるキャパシタCにより構成される。スイッチ制御部24は、キャパシタCの端子間電圧を取り出す抵抗R1,R2と、基準電圧発生回路25と、キャパシタCの端子間電圧と基準電圧Vref とを比較するコンパレータ26により構成され、コンパレータ26の出力により第1のスイッチ21および第2のスイッチ22のオンオフが相補的に制御される。
図2および図3を参照して電源回路20の動作例について説明する。まず、第1のスイッチ21がオン、第2のスイッチ22がオフとなり、電源10(一般的には電池)から電源回路20のキャパシタCに電荷が蓄積される。キャパシタCの端子間電圧は、抵抗R1,R2を介してコンパレータ26の入力電圧となり、基準電圧発生回路25の基準電圧Vref と比較される。コンパレータ26の入力電圧が基準電圧Vref を超え、コンパレータ26がこれを検知すると、第1のスイッチ21をオフ、第2のスイッチ22をオンにする制御信号を出力する。これにより、キャパシタCに蓄積された電荷が第2のスイッチ22を介して出力され、送信回路30に電源電圧が供給される。
送信回路30は電源電圧が供給されると所定の動作を開始し、電源回路20のキャパシタCに蓄えられた電荷が消費され、キャパシタCの端子間電圧が低下する。キャパシタCの端子間電圧が低下してコンパレータ26の入力電圧が基準電圧Vref を下回り、コンパレータ26がこれを検知すると、第1のスイッチ21をオン、第2のスイッチ22をオフにする制御信号を出力する。これにより、電源回路20から送信回路30への電源供給は停止し、キャパシタCは再び電源10から供給される電荷を蓄積する動作を繰り返す。
送信回路30へ電源電圧が供給される時間(TPON )と、供給が停止する時間(TPOFF)は、キャパシタCの容量やコンパレータ26で比較する基準電圧Vref を変えることにより調整可能である。なお、コンパレータ26の入力電圧が基準電圧Vref を超えたことをコンパレータ26が検知するときの入力電圧と、基準電圧Vref を下回ったことをコンパレータ26が検知するときの入力電圧との間には、所定のヒステリシスが存在する。
ここで、コンパレータ26のヒステリシス電圧は、第2のスイッチ22をオンにする入力電圧VH とオフにする入力電圧VL との差とし、キャパシタCの容量値をC、電源側からキャパシタに入力する平均電流をIIN、送信回路30の動作時の出力電流をIOUT とすると、次の関係式が成り立つ。
IN =dQ/dT=C(VH−VL)/TPOFF
OUT =dQ/dT=C(VH−VL)/TPON
送信回路30の動作時の電流および動作時間は、アプリケーションなどによって予め決まっているので、上式から容量値Cとヒステリシス電圧の差を決めればよい。ヒステリシス電圧の差があまり大きいと送信回路30の動作にも影響がでるため、ヒステリシス電圧の差を小さくし、容量値Cを大きくする方がよい。さらに、上式からTPON とTPOFFの間欠比率は、IINとIOUT の比率に等しいのがわかる。IINについては、電源10からの入力電流を制限することにより小さくすることができるが、電源10と電源回路20との間に直列に抵抗を挿入するなどによりIINを制御することも可能である。
図4は、基準電圧発生回路25およびコンパレータ26の回路構成例を示す。図において、電源と接地間に縦に接続された4つのトランジスタ(mmr11,mpr11,mpr12,mpr13) により、温度・電源電圧にほとんど依存しない基準電圧を発生する基準電圧発生回路25が構成される。ここに示すその他の回路によりコンパレータ26が構成される。コンパレータ26の入力電圧は、差動トランジスタ対(mn11,mn12) の一方のトランジスタmn11のゲート端子を接続される。基準電圧発生回路25で得られる基準電圧は、差動トランジスタ対(mn11,mn12) の他方のトランジスタmn12のゲート端子に接続される。また、差動トランジスタ対(mn11,mn12) には、クロスカップル接続のトランジスタ対(mp11,mp12) とダイオード接続のトランジスタ対(mp21,mp22) が負荷として接続される。コンパレータ26の入力電圧と基準電圧との比較結果出力は、トランジスタmp11,mp22 のゲート端子からバッファ回路を構成するトランジスタmp3,mn3 を介して取り出される。これらのクロスカップル接続トランジスタ対(mp11,mp12) とダイオード接続トランジスタ対(mp21,mp22) のサイズ比(ゲート幅比)を調整することにより、コンパレータ26のヒステリシス電圧(図3:VH 、VL )を調整することができる。
以上の構成により、電源回路20では従来構成のような水晶発振器やカウンタといった時間計測のための回路が不要となる。また、コンパレータ26や基準電圧発生回路25は、水晶発振器やカウンタよりも低消費電力で動作させることが可能であり、その分だけ待機時の消費電力を低減することができる。また、水晶発振器が不要になることから、電源回路20と送信回路30を含めて1つの集積回路上に集積することが可能となり、実装部品数の削減および低コスト化が可能になる。
なお、図1および図2の電源回路20における入力端子側の第1のスイッチ21は、必要に応じて設ければよい。例えば、電源回路20の入力端子に電源10として電池が直接接続された場合、電池の内部抵抗によって電源回路20への電流は制限されるので、第1のスイッチ21がなくても図3に示す間欠動作は可能となる。一方、電源10の出力インピーダンスが低い場合は、第1のスイッチ21がなくて第2のスイッチ22をオンとしたとき、キャパシタCからの電荷の供給よりも、電源10側からの直接的な電荷の供給が支配的になり、図3の動作が期待できない場合がある。この場合には、第1のスイッチ21を備えるか、または電源10からの電流を制限する抵抗を第1のスイッチ21の代わりに備える必要がある。
(電源回路20の第2の構成例)
図5は、電源回路20の第2の構成例を示す。図2に示す第1の構成例との違いは、電源回路20の出力端子と接地間に、コンパレータ26によりオンオフ制御される第3のスイッチ27を接続したところにある。第3のスイッチ27は、第1のスイッチ21と同じタイミングでオンオフし、第2のスイッチ22とは相補的にオンオフする。したがって、第2のスイッチ22をオフにするタイミングで第3のスイッチ27がオンとなり、電源回路20の出力端子から電荷を引き抜き、送信回路30の動作を高速に停止させることができる。
この第3のスイッチ27がない場合には、送信回路30は電源電圧が徐々に低下して送信停止状態になる。詳しくは後述するが、この間も送信回路30はある程度の電源電圧まで動作し続け、その際に出力される送信信号は、本来の送信信号と比べてキャリア周波数、データの周波数が大きく異なることになる。こうした信号は、想定していた帯域外への不要波になる場合があり、好ましくない。第3のスイッチ27は、このような不要波が送信回路30から送信されることを防ぐ効果がある。
(電源回路20の第3,第4の構成例)
ところで、図1に示す構成の無線送信機をさらに長寿命にしたい場合は、間欠動作比率を大きくすることが有効であるが、これは電源10から電源回路20に入力する電流が小さくなることを意味する。図2または図5において、電源10からの電流は、キャパシタCへの充電電流とコンパレータ26の動作電流の和であるので、間欠動作比率を大きくして超寿命化を図るために電源回路20への入力電流が小さくなる場合には、低電流で動作するコンパレータ26が必要になる。一方、超小型の太陽電池やMEMS発電機のように出力電流が小さい電源を用いる場合にも、無線送信機を動作させるためには低電流で動作するコンパレータ26が必要になる。
しかし、低電流で動作するコンパレータの出力電圧は、入力電圧が閾値VH を超えてから、図6に破線で示す通常のコンパレータの出力電圧(図3のコンパレータ26の出力)に比べてゆっくり立ち上がる。そのため、図1の送信回路30へエネルギーを供給するスイッチ22の開閉動作も遅くなり、電源回路20の出力電圧(送信回路30の入力電圧)が所定電圧まで立ち上がりきる前にエネルギーを消費してしまい、送信回路30が所定の動作を完了できない問題があった。この問題を解決するための電源回路の構成例を以下に示す。
図7は、電源回路20の第3の構成例を示す。本構成例の特徴は、低電流で動作する第1の電源回路20−1と、通常電流で動作する第2の電源回路20−2を縦属に接続した構成である。各電源回路は、図1と同様に2つのスイッチ、エネルギー蓄積部、スイッチ制御部により構成される。
すなわち、第1の電源回路20−1は、入力端子(電源10)に接続される第1のスイッチ21−1、第2の電源回路20−2に接続される第2のスイッチ22−1、第1のスイッチ21−1と第2のスイッチ22−1間に接続されて電源10から供給されるエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積部23−1、エネルギー蓄積部23−1の出力電圧に応じて第1のスイッチ21−1および第2のスイッチ22−1を相補的にオンオフするスイッチ制御部24−1により構成される。
第2の電源回路20−2は、第1の電源回路20−1に接続される第3のスイッチ21−2、出力端子(送信回路30)に接続される第4のスイッチ22−2、第3のスイッチ21−2と第4のスイッチ22−2間に接続されて第1の電源回路20−1から供給されるエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積部23−2、エネルギー蓄積部23−2の出力電圧に応じて第3のスイッチ21−2および第4のスイッチ22−2を相補的にオンオフするスイッチ制御部24−2により構成される。
図8は、電源回路20の第4の構成例を示す。本構成例の特徴は、第1の電源回路20−1の第2のスイッチ22−1と、第2の電源回路20−2の第3のスイッチ21−2を共通化するところにある。この共通化に伴い、第2の電源回路20−2のスイッチ制御部24−2の制御シーケンスも変更になるが、詳しくは後述する。
(電源回路20の第3の構成例の動作例)
図7および図9を参照して電源回路20の第3の構成例の動作例について説明する。図9の横軸は時間である。
まず、第1の電源回路20−1の第1のスイッチ21−1がオン、第2のスイッチ22−1がオフ、第2の電源回路20−2の第3のスイッチ21−2がオン、第4のスイッチ22−2がオフの状態で、電源10(一般的には電池)から第1の電源回路20−1のエネルギー蓄積部23−1に電荷が蓄積される(図9の区間A)。エネルギー蓄積部23−1の充電電圧(キャパシタの端子間電圧)は、所定の分圧によりスイッチ制御部24−1を構成するコンパレータの入力電圧となる。スイッチ制御部24−1の入力電圧が閾値電圧VH1に達すると、スイッチ制御部24−1の出力により第1のスイッチ21−1をオフ、第2のスイッチ22−1をオンに制御する(図9の区間Aの終点)。これにより、第1の電源回路20−1のエネルギー蓄積部23−1に蓄積された電荷が第2のスイッチ22−1を介して、第2の電源回路20−2のエネルギー蓄積部23−2へ供給開始となり、スイッチ制御部24−1の入力電圧も閾値電圧VH1から下がり始める。
ここで、第1の電源回路20−1は低電流で動作する構成であり、第1のスイッチ制御部24−1の出力電圧は徐々に立ち上がり、第1のスイッチ21−1はオンからオフへ、第2のスイッチ22−1はオフからオンへ徐々に移行する(図9の区間B)。すなわち、第1の電源回路20−1から第2の電源回路20−2へのエネルギー供給は、第2のスイッチ22−1のオン抵抗と第2の電源回路20−2のエネルギー蓄積部23−2の容量で決まる時定数に従う。なお、第2のスイッチ22−1のオン抵抗によるエネルギーロスが生じるがわずかである。
第2の電源回路20−2のエネルギー蓄積部23−2の充電電圧(キャパシタの端子間電圧)は、所定の分圧によりスイッチ制御部24−2を構成するコンパレータの入力電圧となる。スイッチ制御部24−2の入力電圧が閾値電圧VH2に達すると、スイッチ制御部24−2の出力により第3のスイッチ21−2をオフ、第4のスイッチ22−2をオンに相補的に制御する(図9の区間Bの終点)。これにより、第2の電源回路20−2の出力電圧は、第4のスイッチ22−2を介して送信回路30に電源電圧として供給される(図9の区間C)。
送信回路30は電源電圧が供給されると所定の動作を開始し、第2の電源回路20−2のエネルギー蓄積部23−2に蓄えられた電荷が消費され、第2の電源回路20−2の出力電圧が低下する。この出力電圧が低下してスイッチ制御部24−2の入力電圧が閾値電圧VL2に達すると、第3のスイッチ21−2をオン、第4のスイッチ22−2をオフに相補的に制御する(図9の区間Cの終点)。これにより、第2の電源回路20−2から送信回路30への電源供給は停止する(図9の区間D)。
一方、図9の区間Bにおいて、第1の電源回路20−1から第2の電源回路20−2へのエネルギー供給により、第1の電源回路20−1のスイッチ制御部24−1の入力電圧も下がって閾値電圧VL1に達すると、スイッチ制御部24−1は第1のスイッチ21−1をオフからオン、第2のスイッチ22−1をオンからオフに相補的に制御する(図9の区間C,D)。なお、第1のスイッチ21−1がオフになるための時間(区間B)と、オンになるための時間(区間C+区間D)は基本的に同じである。第2のスイッチ22−1も同様である。第1の電源回路20−1の第1のスイッチ21−1が完全にオンになり、第2のスイッチ22−1が完全にオフになると、図9の区間Aに戻ってエネルギー蓄積部23−1のキャパシタは再び電源10から供給される電荷を蓄積する動作を繰り返す。
また、図9では、第2の電源回路20−2のスイッチ制御部24−2の入力電圧が閾値電圧VH2に達して第3のスイッチ21−2をオフにするタイミングと、第1の電源回路20−1のスイッチ制御部24−1の入力電圧が閾値電圧VL1に達して第2のスイッチ22−1をオンからオフにするタイミングを一致させているが、これらは非同期であり、前者のタイミングが先になるように閾値電圧VH2、VL1を設定してもよい。この場合、図9の区間Bの終点で、第1の電源回路20−1のスイッチ制御部24−1の出力が完全にハイになっておらず、スイッチ制御部24−1の入力電圧が閾値電圧VL1に達するまで上昇を続けることになる。
なお、区間Dでは、第2の電源回路20−2の第4のスイッチ22−2はオフになっているものの、第1の電源回路20−1の第2のスイッチ22−1はオンからオフに移行中で完全にオフになっていない。そのため、第1の電源回路20−1のエネルギー蓄積部23−1から第2の電源回路20−2のエネルギー蓄積部23−2へわずかながら電流が流れ、第2の電源回路20−2のエネルギー蓄積部23−2の充電電圧(スイッチ制御部24−2の入力電圧)がわずかに上昇する場合がある。ただし、第2の電源回路20−2のスイッチ制御部24−2は電流を消費するので、その流入電流と消費電流が釣り合えばこの区間Dにおける第2の電源回路20−2のエネルギー蓄積部23−2の充電電圧(スイッチ制御部24−2の入力電圧)は一定になる。
同様に、区間Aでは、第1の電源回路20−1の第2のスイッチ22−1および第2の電源回路20−2の第4のスイッチ22−2はともに完全にオフになっているため、第2の電源回路20−2ではスイッチ制御部24−2の消費電力によりエネルギー蓄積部23−2の充電電圧が徐々に低下する。ただし、この第2の電源回路20−2におけるエネルギー蓄積部23−2の充電電圧の低下は、区間B、Cの第2の電源回路20−2の動作にはさほど影響を与えない。
(電源回路20の第4の構成例の動作例)
図8および図10を参照して電源回路20の第4の構成例の動作例について説明する。図10の横軸は時間である。
電源回路20の第4の構成例は、図7に示す第2の電源回路20−2の第3のスイッチ21−2が常にオンになっている場合と等価である。したがって、図10の区間Cでは、第1の電源回路20−1の第2のスイッチ22−1がオンからオフへ徐々に移行しているときに、第2の電源回路20−2の第4のスイッチ22−2がオンになり、第2の電源回路20−2から第4のスイッチ22−2を介して送信回路30に電源電圧が供給される。
ここで、第2の電源回路20−2のスイッチ制御部24−2は、第4のスイッチ22−2をオンにするタイミングで第1の電源回路20−1の第2のスイッチ22−1をオフに制御してもよい(図10に破線で示す)。ただし、第2の電源回路20−2の出力電圧が低下してスイッチ制御部24−2の入力電圧が閾値電圧VL2に達したときに、第4のスイッチ22−2をオフに制御しても、第3のスイッチ21−2はオフに制御したままとする(相補的な制御はしない)。すなわち、第1の電源回路20−1の第2のスイッチ22−1は、第1の電源回路20−1のスイッチ制御部24−1によりオンからオフに制御されるか、第2の電源回路20−2のスイッチ制御部24−2によりオンからオフに制御されることになる。
以上説明した電源回路20の第3の構成例または第4の構成例を用いた無線送信機は、電源10から第1の電源回路20−1へのエネルギー供給が低電流で行われ、さらに通常電流で動作する第2の電源回路20−2を備え、送信回路30に接続される第4のスイッチ22−2を瞬時に切り替えることにより、送信回路30が動作可能な電源電位まで瞬時に立ち上げることができる。したがって、無線送信機の間欠比率を高めたい場合や、電源の出力電流が大きくない場合でも、送信回路30を瞬時に立ち上げることが可能となり、無線送信機全体として所定の送信動作を行うことが可能となる。
なお、第1の電源回路20−1に蓄積したエネルギーが第2の電源回路20−2以降の各回路に供給され、第2の電源回路20−2に蓄積したエネルギーが送信回路30で消費されることになるので、充電容量は第1の電源回路20−1が第2の電源回路20−2よりも大きくなる。
(送信回路30の構成例)
図11は、送信回路30の構成例を示す。図において、送信回路30は、図1の電源回路20または図7,8の第2の電源回路20−2から供給される電圧により動作するデータクロック生成部31、送信データ生成部32および送信信号生成部33により構成されるが、電源回路20または第2の電源回路20−2の出力端子に接続される電源線は省略している。データクロック生成部31の出力が送信データ生成部32および送信信号生成部33に入力され、送信データ生成部32の出力が送信信号生成部33に入力され、送信信号生成部33から出力される送信信号が送信アンテナ38を駆動する。
図12は、送信信号生成部33の構成例を示す。図において、送信信号生成部33は、送信データラッチ部34、パルス信号生成部35、バッファ回路36およびカウンタ37により構成される。送信データラッチ部34は、データクロック生成部31および送信データ生成部32からデータクロックおよび送信データを入力し、そのラッチ出力をパルス信号生成部35に送出する。パルス信号生成部35の出力は、バッファ回路36を介して送信信号として出力されるとともにカウンタ37に入力され、カウンタ37の出力が送信データラッチ部34にリセット信号として入力される。
図13は、パルス信号生成部35の構成例を示す。図において、パルス信号生成部35は、送信データラッチ部34の出力に応じて発振する発振回路であり、NAND回路351、インバータ352、抵抗353、インバータ354の順にループ接続するとともに、NAND回路351の出力をキャパシタ355を介してインバータ354に接続する。NAND回路351の一方の入力を入力端子とし、NAND回路351の他方の入力に接続されるインバータ354の出力が分岐され、その発振信号がDフリップフロップで構成される分周回路356を介して2分周して出力される。
図1および図11において、電源回路20(第2の電源回路20−2)からの電源供給により、送信回路30の電源電圧が立ち上がる。電源電圧が立ち上がると、データクロック生成部31からデータクロックが出力される。送信データ生成部32は、このデータクロックに同期して送信データを発生し、送信信号生成部33に出力する。なお、送信データ生成部32は、例えば予め所定のデータ(例えばID)を記録したメモリを備え、データクロックに同期してメモリからデータを読み出して出力する構成、あるいは外部情報をモニタするセンサを備え、データクロックをトリガとしてセンサを駆動し、そのセンサ情報をA/D変換して出力する構成である。
図14は、送信信号生成部33の動作例を示す。横軸は時間である。なお、送信データラッチ部34の出力は、時間スケールを変えて2つ記載している。図12および図14において、送信信号生成部33の送信データラッチ部34は、データクロックの立ち上がりで送信データをラッチし、パルス信号生成部35に出力する。パルス信号生成部35では、送信データラッチ部34の出力が「ハイ」になると発振を開始する。この発振周波数は、図13に示すパルス信号生成部35のRCの時定数で決まる。このパルス信号は図13に示す分周回路356で2分周され、バッファ回路36に入力される。バッファ回路36は、大電流を駆動できるインバータ型のバッファ回路になっており、入力したパルス信号で送信アンテナ38を駆動する。一方、カウンタ37は、パルス信号をカウントし、パルス数が所定数になったときにリセット信号を送信データラッチ部34に与える。また、それと同時に自身のカウント値をクリアする。送信データラッチ部34は、カウンタ37からのリセット信号の入力により出力信号をクリアする。送信データラッチ部34の出力がクリアされると、パルス信号生成部35の発振が停止する。
以上の動作により、送信データが「ハイ」になるタイミングで、パルス信号生成部35から複数のパルス信号が出力され、オンオフキーイング変調される。ここで、図13に示す回路の発振周波数(RCの時定数)は、送信アンテナ38の中心周波数の2倍に設定している。この発振出力は分周回路356で分周されるため、送信アンテナ38の中心周波数に一致したパルス信号がパルス信号生成部35から出力される。送信アンテナ38は、アンテナの帯域で帯域制限された高周波パルス信号(RFパルス信号)を放射する。なお、カウンタ37でカウントするパルス数は任意に設定可能である。このパルス数を制御することにより、空中線に放射される信号電力が変わり、送信信号電力を制御することができる。
また、図13に示すように、パルス信号生成部35の出力段に分周回路356を備えることにより、デューティ比が50%のパルス信号が生成される。デューティ比が50%のパルス信号は、送信アンテナ38の中心周波数に一致した周波数成分を多く含むので、このパルス信号を送信アンテナ38に供給すれば効率よく駆動することが可能である。一方、パルス信号生成部35の発振周波数(RCの時定数)を送信アンテナ38の中心周波数に一致するように設定し、分周回路356を用いずに発振回路の出力をそのまま取り出すと、デューティ比が50%でないパルス信号で送信アンテナ38を駆動することになり、バッファの電力効率が低下する。
以下、送信アンテナにパルス信号(矩形波信号)を入力してRFパルス信号が送信される原理について説明する。
図15は、パルス信号およびパルス信号に含まれる高調波信号成分を示す。パルス信号は、パルス信号と同じ周波数の正弦波信号成分(基本波、1次高調波)、3倍の周波数の正弦波信号成分(3次高調波)、5倍の周波数の正弦波信号成分(5次高調波)などの奇数次の高調波信号成分からなる。したがって、パルス幅Tのパルス信号には、2Tを1周期とした正弦波信号およびその高次高調波信号が含まれることになる。具体的には、パルス信号のパルス幅Tを5nsとすると、パルス信号の基本波成分の周波数は 100MHz(1周期は10ns)となり、高次高調波成分の周波数は 300MHz、 500MHz、…となる。
このようなパルス信号の基本波成分または高次高調波成分を送信アンテナから送信するには、送信アンテナの中心周波数が(2k+1)/(2T)(k=0,1,2,…)になるようにすればよい。図16に、パルス信号のスペクトルと、アンテナ帯域との関係の一例を示す。ここでは、パルス信号の3次高調波成分の周波数は3/(2T)に相当するので、3次高調波成分を送信アンテナから送信する場合には、図16に示すように3/(2T)を含むアンテナ帯域の送信アンテナを用意すればよい。例えば、パルス信号のパルス幅Tが5nsの場合には、中心周波数が 100MHz、 300MHz、 500MHz、…といった送信アンテナを用い、この送信アンテナにパルス信号を供給することにより、パルス信号の基本波成分または高次高調波成分に対応するRFパルス信号を送信することが可能となる。
なお、2k+1(k=0,1,2,…)次高調波成分の信号振幅は、図15に示すようにパルス信号の信号振幅に比べて1/(2k+1)になる。例えば、パルス信号の振幅を1とすると、3次高調波成分の振幅は1/3、5次高調波成分の振幅は1/5となる。したがって、アンテナからパルス信号の高次高調波成分を送信する場合ほど送信信号電力は小さくなる。
図17は、パルス信号の3次高調波成分を送信する場合の信号波形を示す。図17(1) に示すように、パルス信号のパルス幅Tを5nsとすると、図17(2) に示すパルス信号の3次高調波成分の信号周波数は 300MHzとなる。したがって、このパルス信号を中心周波数 300MHzの送信アンテナに供給すると、送信アンテナからは 300MHzの周波数で振動する図17(3) に示すようなRFパルス信号が出力される。このRFパルス信号のパルス幅は、送信アンテナのインパルス応答およびアンテナ帯域で決まる。アンテナ帯域が広い場合にはこのパルス幅を短くなり、アンテナ帯域が狭い場合にはこのパルス幅は長くなる。
以上により、送信回路30はアナログ回路を用いずにディジタル回路のみで構成することができる。すなわち、アナログのキャリア信号を用いずにRFパルス信号を送信アンテナから送信することができる。これにより、高速に送信回路30が立ち上がり、送信データを無線送信することが可能になることから、一般的な送信回路を用いる構成に比べて電源回路20からの電源供給期間を短くすることができる。
また、本実施形態の送信回路30の送信信号生成部33は、電源供給により生成される送信データが「ハイ」になるタイミングで発振してパルス信号を出力し、所定数のパルス信号を出力した後にカウンタ37からのリセット信号によって発振が停止する。一方、アナログ回路の発振器から出力されるキャリア信号を用いた従来構成では、送信データの「ハイ」、「ロー」に拘らず送信期間中は発振を停止することができない。このように、本実施形態の送信回路30では発振動作の停止が可能であるため、従来構成に比べて送信期間中の消費電力低減に効果がある。
図18は、電源回路20の出力電圧の変化例を示す。図において、送信データの「ハイ」のタイミングでパルス信号が生成され、送信アンテナ38からRFパルス信号として送信される。電源回路20の出力電圧は、送信回路30が動作している間に緩やかに低下するが、特にRFパルス信号が出力されるときに多くの電荷が消費されるので、図18に示すようにほぼ階段状に変化する。また、電源電圧が徐々にではあるが低下することから、送信回路30における信号周波数もわずかに変化する。
一方、本発明の無線送信機の送信回路30は、図16に示すように、DC成分から高周波成分まで含む非常に広帯域なパルス信号を出力し、送信アンテナ38からアンテナ帯域に対応するRFパルス信号を送信する方式である。したがって、送信回路30から出力されるパルス信号の高周波成分のメインローブの中心周波数が送信アンテナ38の中心周波数からずれたとしても、実際に送信アンテナ38から送信されるRFパルス信号に変化はほとんどなく、受信機側の復調動作に影響は与えない。
ここで、図11に示す送信回路30の送信データ生成部32で生成される送信データフォーマットおよび受信機の構成について説明する。
送信データは、図19に示すように、受信機が送信データに同期するためのプリアンブル部とデータが格納されるデータ部から構成される。受信機は、送信データを復調する際に、プリアンブル部で相関演算処理を行い、送信データに同期するようにサンプリングタイミングを抽出してデータ部の読み込みを行う構成である。
図20は、受信機の構成例を示す。図20(1) は受信機の全体構成を示し、図20(2),(3),(4) は受信機の各部を構成例を示す。アンテナ51の受信信号はアナログフロントエンド部52で検波され、ベースバンド信号がアナログ/ディジタル変換器(ADC)53を介してベースバンド処理部54に入力される。アナログフロントエンド部52は、図20(2),(3) に示すように、通常のAM復調器と同様に増幅器521、ダイオードまたは乗算器が用いた二乗検波器522、IF増幅器523により構成される。ベースバンド処理部54は、相関演算処理部541、ピーク検出部542、データ読み取り部543により構成される。
相関演算処理部541は、受信信号のプリアンブル部の各パルスをサンプリングし、既知のデータレート間隔で相関演算(積和演算)を行う。なお、積分区間はプリアンブル区間の全てである。図21に示すように、タイミング1の間隔でプリアンブルパターンを積和した結果は、タイミング2の間隔で積和した結果よりも大きな値を示すので、ピーク検出部542で相関演算結果のピーク値を検出することにより、プリアンブル全体における平均的なサンプリングタイミングを検出することができる。データ読み取り部543は、このサンプリングタイミングでプリアンブル部に続くデータ部の読み取りを行う。
ところで、送信回路30の電源電圧が少しずつ低下し、データクロック周波数も電源電圧の低下に伴って低下すると、図22に示すように、受信シンボルのピーク値に少しずつズレが生じる。したがって、プリアンブル部から得られる平均的なサンプリングタイミングでデータ部をサンプリングすると、データ部の後半部分になるほど、サンプリングタイミングとデータクロック周波数の差が大きくなり、データ部のサンプリングポイントが最適値からずれてしまう。すなわち、受信信号のSN比によっては後半のデータ部を復調できなくなる問題があった。
そこで、この問題を解決する手段として、送信データに複数のプリアンブル部を設け、少なくとも1つのプリアンブル部をデータ部内に挿入する構成をとる。受信機は、この複数のプリアンブル部で逐次サンプリングタイミングを抽出しながらデータ部の復調を行う構成とする。
図23は、本発明による送信データフォーマットの例を示す。図23(1) において、送信データおよび各プリアンブル部の長さは、図19に示す従来のフォーマットと同じである。したがって、分割されるデータ部の合計長は従来のデータ部より相対的に短くなる。図23(2) において、送信データの全長および分割される各データ部の合計長は、図19に示す従来のフォーマットと同じである。したがって、各プリアンブル部の長さは、従来のプリアンブル部より相対的に短くなる。いずれの構成においても、プリアンブル部を複数設けることにより、送信側のデータクロック周波数が低下してサンプリングタイミングがずれた場合でも、データ部を復調しながら次のプリアンブル部でサンプリングタイミングを新たに取り直し、次のデータ部の復調を行うことができる。
なお、図23(1) の送信データフォーマットの場合は、1つの送信データで伝送できるデータ量は低下する。図23(2) の送信データフォーマットの場合は、データ量の低下はないものの、プリアンブル部が短くなることにより復調感度は相対的に低下する。
このように、データクロック周波数はわずかに変化しても、受信機側でRFパルス信号を検波してベースバンド信号に復調すれば、このベースバンド信号からサンプリングタイミングを抽出することが可能であり、送信データの復調は可能である。一方、一般的な送信機構成の場合、アナログのキャリア信号を用いた狭帯域の無線システムであるため、電源電圧の変動によるキャリア信号の中心周波数のずれの影響は大きい。さらに、一般的な狭帯域の無線システムの場合、復調器では送信側と同じ周波数のキャリア信号を用いて検波するため、送信側でキャリア信号の周波数がずれた場合には、信号を検波することが非常に困難になる。
以上説明したように、本発明の無線送信機では、待機時の消費電力および送信時の消費電力を低減することが可能である。さらに、送信回路が高速に立ち上がって動作することから、電源回路からの電源の供給期間を短くすることができる。この結果、間欠比率をより高くすることが可能となり、長寿命な無線送信機を実現することができる。
なお、本実施形態における無線送信機の送信回路は、ほとんどすべてをディジタル回路で構成でき、無線送信機全体を1つの集積回路に集積できることから、製造バラツキにも強く、歩留りを高め特性のバラツキも最小限に抑えることができる。また、集積化した場合の実装面積も従来の無線送信機に比べて大幅に低減可能である。また、実装に必要なトランジスタも少ないことから、シリコン基板上に製造されるトランジスタ以外の半導体、例えば有機半導体などを用いて無線送信機を製造することも可能である。
本発明の無線送信機の実施形態を示す図。 電源回路20の第1の構成例を示す図。 電源回路20の動作例を示すタイムチャート。 基準電圧発生回路25およびコンパレータ26の回路構成例を示す図。 電源回路20の第2の構成例を示す図。 低電流で動作する電源回路の動作例を示すタイムチャート。 電源回路20の第3の構成例を示す図。 電源回路20の第4の構成例を示す図。 電源回路20の第3の構成例の動作例を示すタイムチャート。 電源回路20の第4の構成例の動作例を示すタイムチャート。 送信回路30の構成例を示す図。 送信信号生成部33の構成例を示す図。 パルス信号生成部35の構成例を示す図。 送信信号生成部33の動作例を示すタイムチャート。 パルス信号およびパルス信号に含まれる高周波信号成分を示す図。 パルス信号のスペクトルおよびアンテナ帯域を示す図。 パルス信号の3次高調波成分を送信する場合の信号波形を示すタイムチャート。 電源回路20の出力電圧の変化例を示すタイムチャート。 送信データのフォーマットを示す図。 受信機の構成例を示す図。 相関演算処理部541の動作を説明する図。 データクロック周波数の低下による問題点を説明する図。 本発明による送信データフォーマットの例を示す図。 従来の無線送信機の構成例を示す図。
符号の説明
10 電源
20 電源回路
21,22,27 スイッチ
23 エネルギー蓄積部
24 スイッチ制御部
25 基準電圧発生回路(Vref )
26 コンパレータ
30 送信回路
31 データクロック生成部
32 送信データ生成部
33 送信信号生成部
34 送信データラッチ部
35 パルス信号生成部
351 NAND回路
352,354 インバータ
353 抵抗(R)
355 キャパシタ(C)
356 分周回路
36 バッファ回路
37 カウンタ
38 送信アンテナ
51 アンテナ
52 アナログフロントエンド部
521 増幅器
522 二乗検波器
523 IF増幅器
53 アナログ/ディジタル変換器(ADC)
54 ベースバンド処理部
541 相関演算処理部
542 ピーク検出部
543 データ読み取り部

Claims (12)

  1. 電源と、
    外部からの電圧入力に応じて動作し、送信データを無線信号に変換して送信アンテナから送信する送信回路と、
    入力端子が前記電源に接続され、出力端子が前記送信回路に接続され、所定の間欠比率で前記電源から供給される電圧を前記送信回路に出力する電源回路と
    を備えた無線送信機において、
    前記電源回路は、
    前記入力端子に接続される第1のスイッチと、
    前記出力端子に接続される第2のスイッチと、
    前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間に接続され、前記第1のスイッチがオン、前記第2のスイッチがオフのときに前記電源から供給されるエネルギーを蓄積し、前記第1のスイッチがオフ、前記第2のスイッチがオンのときに蓄積したエネルギーを前記出力端子に出力するエネルギー蓄積部と、
    前記エネルギー蓄積部のエネルギー蓄積・出力により変動する出力電圧に応じて、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチを相補的にオンオフするスイッチ制御部と
    を備えたことを特徴とする無線送信機。
  2. 請求項1に記載の無線送信機において、
    前記エネルギー蓄積部は、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの接続点と接地との間に接続されるキャパシタとし、
    前記スイッチ制御部は、前記キャパシタの端子間電圧を入力電圧とし、当該入力電圧と基準電圧とを比較し、当該入力電圧が基準電圧を超えたことを検知したときに前記第1のスイッチをオフ、前記第2のスイッチをオンとして、前記キャパシタの端子間電圧を前記第2のスイッチを介して前記送信回路に出力するとともに、当該入力電圧が基準電圧を下回ったことを検知したときに前記第1のスイッチをオン、前記第2のスイッチをオフとして前記出力端子への出力を停止する構成である
    ことを特徴とする無線送信機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線送信機において、
    前記第1のスイッチに代えて、前記電源からの電流を制限する抵抗を配置した構成である
    ことを特徴とする無線送信機。
  4. 請求項1に記載の無線送信機において、
    前記電源回路は、前記出力端子と接地との間に第3のスイッチを接続し、前記スイッチ制御部により前記第2のスイッチと相補的なタイミングでオンオフする構成である
    ことを特徴とする無線送信機。
  5. 請求項2に記載の無線送信機において、
    前記スイッチ制御部は、電源と接地間に接続されたトランジスタにより一定の基準電圧を発生する基準電圧発生回路を構成し、前記基準電圧と比較する入力電圧を差動トランジスタ対の一方のトランジスタのゲート端子に接続し、前記基準電圧を前記差動トランジスタ対の他方のトランジスタのゲート端子に接続し、前記差動トランジスタ対にクロスカップル接続のトランジスタ対とダイオード接続のトランジスタ対を負荷として接続し、前記入力電圧と前記基準電圧の比較結果出力を前記クロスカップル接続のトランジスタ対とダイオード接続のトランジスタ対の各一方のトランジスタのゲート端子からバッファ回路を介して取り出す構成であり、
    前記クロスカップル接続のトランジスタ対とダイオード接続のトランジスタ対のサイズ比(ゲート幅比)を調整することにより、前記スイッチ制御部で前記基準電圧と比較する前記入力電圧に対するヒステリシス電圧を設定する構成である
    ことを特徴とする無線送信機。
  6. 請求項1に記載の無線送信機において、
    前記送信回路は、
    前記電源回路から出力される電圧に応じてデータクロックを出力するデータクロック生成部と、
    前記データクロックに同期して送信データを出力する送信データ生成部と、
    前記送信データおよび前記データクロックを入力し、データクロックでラッチされる送信データのタイミングで発振動作を開始し、出力されるパルス信号を前記送信アンテナに供給するとともに、パルス信号のパルス数が所定数になったときに発振動作を停止する送信信号生成部と
    を備え、前記パルス信号の周波数を前記送信アンテナの中心周波数に等しく設定し、前記送信アンテナから前記パルス信号に対応する高周波パルス信号を放射させる構成であることを特徴とする無線送信機。
  7. 請求項6に記載の無線送信機において、
    前記送信信号生成部は、
    前記データクロック生成部および前記送信データ生成部からデータクロックおよび送信データを入力し、送信データをデータクロックでラッチする送信データラッチ部と、
    前記送信データラッチ部のラッチ出力のタイミングで発振し、前記送信アンテナの中心周波数に等しい周波数のパルス信号を出力するパルス信号生成部と、
    前記パルス信号のパルス数をカウントし、カウント値が所定値になったときに前記送信データラッチ部にラッチ出力を停止するリセット信号を出力するカウンタと、
    前記送信データを前記データクロックでラッチして前記リセット信号が入力されるまでの間に出力される前記パルス信号をバッファリングし、前記送信アンテナに出力するバッファ回路と
    を備えたことを特徴とする無線送信機。
  8. 請求項7に記載の無線送信機において、
    前記パルス信号生成部は、前記送信アンテナの中心周波数の2倍の周波数で発振する発振回路と、該発振回路から出力されるパルス信号を2分周する分周回路とを備え、該分周回路から前記送信アンテナの中心周波数に等しい周波数のパルス信号を出力する構成である
    ことを特徴とする無線送信機。
  9. 請求項1に記載の無線送信機において、
    前記電源回路を第1の電源回路とし、前記電源から該第1の電源回路への入力電流が小さく、該第1の電源回路のスイッチ制御部を低電流で動作する構成とし、
    前記第1の電源回路と前記送信回路との間に、前記電源回路の第1のスイッチ、第2のスイッチ、エネルギー蓄積部および通常電流で動作するスイッチ制御部と同様の構成である第2の電源回路を挿入した
    ことを特徴とする無線送信機。
  10. 請求項9に記載の無線送信機において、
    前記第2の電源回路の第1のスイッチを取り除き、前記第1の電源回路の第2のスイッチと前記第2の電源回路のエネルギー蓄積部を直結した構成である
    ことを特徴とする無線送信機。
  11. 請求項10に記載の無線送信機において、
    前記第2の電源回路のスイッチ制御部は、前記エネルギー蓄積部の出力電圧が基準電圧を超えたことを検知したときに前記第2の電源回路の第2のスイッチをオンにするとともに、前記第1の電源回路の第2のスイッチをオフとし、当該出力電圧が基準電圧を下回ったことを検知したときに前記第2の電源回路の第2のスイッチをオフとするとともに、前記第1の電源回路の第2のスイッチをオフのまま維持する構成である
    ことを特徴とする無線送信機。
  12. 請求項6に記載の無線送信機において、
    前記送信データ生成部が生成する送信データフォーマットは、前記無線送信機の送信信号を受信する無線受信機が同期処理を行うための複数のプリアンブル部と、データを格納するデータ部とを有し、少なくとも1つのプリアンブル部は該データ部を分割してその間に挿入される構成である
    ことを特徴とする無線送信機。
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