JP2008015301A - 光基板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッドをなす基板本体の内部に、クラッドよりも高い屈折率を有するコアを配した光基板において、コア端部の位置ずれを防止できるようにする。
【解決手段】中空の金型53内に線状のコア5を配置すると共に、前記金型53に形成されて外方に連通する挿通孔55,55に前記コア5の端部5a,5bを各々挿通させ、前記コア5の端部5a,5bにより前記挿通孔55,55を閉塞するコア配置工程と、前記金型53内に、前記コア5よりも屈折率の低いクラッド材料61を充填して硬化させるクラッド形成工程と、硬化した前記クラッド材料61からなる基板本体63及び前記コア5を前記金型53から取り外す離型工程とを備えることを特徴とする光基板69の製造方法を提供する。
【選択図】図6

Description

この発明は、光基板及びその製造方法に関する。
電子計算機のLSIクロック周波数は益々増大する傾向にあり、現在では1GHzオーダーのものが出現するに至っている。この結果、従来のボード内やシステム内の電気伝送のままでは、速度制限を受けてしまい、システム性能を阻害する原因となっていた。こうした速度制限は電気伝送による高周波減衰、インピーダンスの不整合、クロストーク、グランド雑音などの影響により生じていた。更に、テラビット/秒の性能が求められてくると、電気伝送の場合、誘電損失と表皮効果に起因する高周波減衰のため、高速化と共にボード内での許容伝送距離が短くなる課題もあった。
近年では、このような問題を解決するために、プリント基板の銅による電気配線の一部を光ファイバ又は光導波路に置き換えて電気信号の変わりに光信号を利用することが行われている。この光伝送ではインピーダンスの不整合といった上記の悪影響を無視でき、又許容伝送距離が伝送速度に依存しないという利点を有する。
このような光導波路を備える光基板は、例えば特許文献1に示すように、通常光信号を通過させる線状のコアを、該コアよりも屈折率の低いクラッド中に埋め込んで構成されており、レーザダイオードやフォトダイオードといった送受信光デバイスによって光伝送が行われる。
従来、上記光基板を製造する方法としては、例えば特許文献1に示すように、鋳型に形成された線状の溝と、溝を覆うように配されたクラッド用フィルム基材とにより形成されるコア用の細いトンネル内に、コア形成用樹脂材料を流し込む方法がある。
特開2004−226941号公報
しかしながら、上述した従来の製造方法では、コア形成用樹脂材料の硬化収縮によって、光基板の端部におけるコアの長手方向の端部位置がずれてしまう虞がある。特に、このコアの位置ずれは、光基板が大きくなる程顕著になるため、大型の光基板の製造には対応することができないという問題がある。
さらに、細いトンネル内へのコア形成用樹脂材料の注入は、その速度を速くすることが困難であるため、すなわち、コアの形成に時間を要するため、光基板の製造効率が低くなるという問題もある。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、コアの位置ずれを防止でき、また、製造効率の向上を容易に図ることができる光基板及び光基板の製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、少なくともクラッドを含む基板本体の内部に、前記クラッドよりも高い屈折率を有する線状のコアを配した光基板において、前記コアの長手方向の端部が前記基板本体の端面から突出していることを特徴とする光基板を提案している。
この発明に係る光基板によれば、コアの端部が基板本体の端面から突出しているため、基板本体の端面に対するコアの端部の位置を明確とすることができる。したがって、レーザダイオードやフォトダイオード等の送受信光デバイスや、該送受信光デバイスに接続するためのコネクタ等の各種モジュールに光基板を取り付ける際には、コアの端部を基準として、コアと各種モジュールとの位置合わせを容易に行うことが可能となる。
さらに、コアの端部のみが基板本体の端面から突出しているため、コアの端部の形状加工を容易に行うことができる。具体的には、突出したコアの端部をレンズ形状等の各種形状に容易に形成することができる。
また、請求項2に係る発明は、中空の金型内に線状のコアを配置すると共に、前記金型に形成されて外方に連通する挿通孔に前記コアの端部を挿通させ、前記コアの端部により前記挿通孔を閉塞するコア配置工程と、前記金型内に、前記コアよりも屈折率の低いクラッド材料を充填して硬化させるクラッド形成工程と、硬化した前記クラッド材料及び前記コアを前記金型から取り外す離型工程とを備えることを特徴とする光基板の製造方法を提案している。
この発明に係る光基板の製造方法によれば、コアよりも屈折率の低いクラッドをなす基板本体の端面からコアの端部を突出させた光基板が製造されることになり、基板本体に対するコアの端部の位置を明確とすることができる。
そして、コア配置工程においては、挿通孔を閉塞するようにコアの端部を前記挿通孔に挿通するため、コアの端部が金型に対して固定されることになる。これにより、クラッド形成工程においてクラッド材料が硬化収縮しても、基板本体に対するコアの端部の位置がずれることを容易に防止して、基板本体に対するコアの端部の位置を精度良く設定することができる。また、金型に複数のコアを取り付けた場合には、クラッド材料の硬化収縮に基づいて相互に隣り合うコア間のピッチが変化することも容易に防止できる。
また、金型内にクラッド材料を充填してクラッドをなす基板本体を形成するため、基板本体の外形形状を精度良く形成することが可能となる。
さらに、コア配置工程において中空の金型内にコアを配置した後に、クラッド形成工程において端部を除くコアを基板本体内に埋没させるため、線状のコアを金型内の空間に自由に配置することが可能となり、基板本体内におけるコアの経路を自由に設定できる。すなわち、例えば、複数のコアを基板本体内において互いに立体交差させたり、隣り合うコア間のピッチを自由に設定することが可能となる。
また、上述のように、コアを金型内に配置しつつコアの端部を金型に固定した状態で、クラッド材料を金型内に充填させて硬化させるだけで光基板を容易に製造することができるため、光基板の製造効率向上を図ることもできる。
さらに、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の光基板の製造方法において、前記金型が2つに分割可能とされ、分割された前記金型の少なくとも一方に、前記挿通孔をなす溝が形成されていることを特徴とする光基板の製造方法を提案している。
この発明に係る光基板の製造方法によれば、コア配置工程においてコアの端部を溝内に配置した後に金型を一体とするだけで、コアの端部を挿通孔に挿通させることができるため、コア配置工程を簡便に実施することができる。
また、請求項4に係る発明は、請求項2又は請求項3に記載の光基板の製造方法において、前記挿通孔が複数形成され、前記コア配置工程において、少なくとも1つの前記挿通孔に電気配線が挿通され、前記電気配線により前記挿通孔が閉塞されることを特徴とする光基板の製造方法を提案している。
なお、前記電気配線は、導電性材料からなる線状部材あって、例えば、通常の回路基板に使用される単純な銅線や、同軸ケーブル等のことを示している。
この発明に係る光基板の製造方法によれば、同一の基板本体内にコア及び電気配線の両方を容易に形成することができる。
また、電気配線はコアの端部と同様に金型の挿通孔に固定されるため、コアと同様に基板本体に対する電気配線の位置を精度良く設定することができる。
さらに、請求項5に係る発明は、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の光基板の製造方法において、前記挿通孔が複数形成され、前記コア配置工程において、前記挿通孔に略棒状のアライメントピンが挿通され、該アライメントピンにより前記挿通孔が閉塞されることを特徴とする光基板の製造方法を提案している。
この発明に係る光基板の製造方法によれば、基板本体から突出するアライメントピンを備えた光基板を容易に製造することができる。このアライメントピンは、光基板の送受信光デバイスへの取り付けに際して、送受信光デバイスに差し込む等して光基板と送受信光デバイスとの位置決めに使用することができる。すなわち、送受信光デバイスに接続するためのコネクタ構造を備えた光基板を容易に製造することができる。
また、アライメントピンはコアの端部と同様に金型の挿通孔に固定されるため、基板本体やコアに対するアライメントピンの位置を精度良く設定することができ、送受信光デバイスに対するコアの端部の位置を高い精度で設定することができる。
また、請求項6に係る発明は、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の光基板の製造方法において、前記挿通孔を形成した前記金型の内壁面が、前記挿通孔における前記コアの挿通方向に対して傾斜する傾斜内面をなし、前記離型工程の後に、前記傾斜内面の形状に合わせて形成された前記クラッド材料の傾斜平面から突出する前記コアの端部が、前記傾斜平面と同一平面をなすように切断される端部形成工程を備えることを特徴とする光基板の製造方法を提案している。
この発明に係る光基板の製造方法によれば、端面形成工程において、傾斜平面と同一平面をなすようにコアの端部を形成することにより、コアの端部にはコアの長手方向に対して傾斜したミラー面が形成されることになる。このミラー面を備えた光基板では、例えば、外方から基板本体を介してミラー面に向けて光を入射することで、この光をミラー面において反射させてコア内に導入することができる。なお、傾斜平面やミラー面の角度は、金型形状を適宜変更することで容易に変更することができる。
また、請求項7に係る発明は、請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の光基板の製造方法において、前記金型の内壁面に、前記金型に充填される前記クラッド材料にレンズ形状を付与する凹部が形成されていることを特徴とする光基板の製造方法を提案している。
この発明に係る光基板の製造方法においては、クラッド形成工程を行うだけで、金型の凹部の形状に合わせて基板本体にレンズが一体的に形成されることになる。このレンズでは、例えば、外方から光基板に入射される光を集光してコアに効率よく導入したり、コアから放出される光を集光して、光基板に接続される送受信光デバイスに効率よく伝送することができる。
なお、このレンズは金型に形成する凹部の形成位置応じて、基板本体の表裏面や側面など、任意の箇所に容易に形成することができる。
また、請求項8に係る発明は、請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の光基板の製造方法において、前記挿通孔が複数形成され、前記コア配置工程において、複数の前記挿通孔に、相互に直径の異なる前記コアの端部を各々挿通させることを特徴とする光基板の製造方法を提案している。
この発明に係る光基板の製造方法によれば、線径の細いコアをシングルモード光配線として、また、比較的太いコアをマルチモード光配線として機能させることができ、これらシングルモード光配線とマルチモード光配線とが混在した光基板を容易に製造することができる。
請求項1及び請求項2に係る発明によれば、基板本体に対するコアの端部の位置が明確となるため、送受信光デバイスやコネクタ等の各種モジュールに対するコアの位置合わせを容易に行うことができ、光基板の各種モジュールへの取り付けを簡便に行うことができる。
さらに、コアの端部のみが基板本体の端面から突出しているため、コアの端部の形状加工を容易に行うこともでき、高機能な光基板を提供することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、コアを金型内に配置しつつコアの端部を金型に固定した状態で、クラッド材料を金型内に充填させて硬化させるだけで光基板を容易に製造することができるため、光基板の製造効率向上を図ることができる。
また、基板本体に対するコアの端部の位置を精度良く設定することができ、また、複数のコアを備える光基板を製造する場合には、コアの端部間のピッチがずれることを容易に防止できるため、信頼性の高い光基板を提供することができる。
さらに、金型の形状に合わせて基板本体の外形形状の加工精度を向上させることができるため、各種モジュールに対する基板本体の取り付け精度も向上させることができ、各種モジュールに対するコアの端部の位置合わせも高精度に行うことが可能となる。
さらに、基板本体内におけるコアの経路を自由に設定することができるため、より高機能な光基板を提供することが可能となる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、コア配置工程を簡便に実施できるため、光基板の製造をさらに容易に行うことができる。
さらに、請求項4に係る発明によれば、コア及び電気配線を備えた光基板を製造することで、電気配線を利用して光基板に接続される各種モジュールへの電力供給や低速度電気信号を、光信号と同時に伝送することが可能となる。
また、基板本体に対するコアの端部及び電気配線の位置を精度良く設定できるため、各種モジュールに対するコア及び電気配線の位置合わせを容易に行うことができる。また、光基板のコア及び電気配線の両方に一括して接続するコネクタを安価に製造することもできる。
さらに、請求項5に係る発明によれば、コネクタを別途用意しなくても、光基板に形成されたアライメントピンを送受信光デバイスに差し込む等するだけで、光基板を送受信光デバイスに取り付けることができるため、送受信光デバイスに対する光基板の取り付けを容易に行うことができる。
また、基板本体に対するアライメントピンの位置を高い精度で設定することができるため、光基板を高い精度で送受信光デバイスに取り付けることが可能となる。
さらに、請求項6に係る発明によれば、基板本体の傾斜平面が金型の形状に合わせて形成されるため、基板本体をダイシング等によって切断して傾斜平面を形成する場合と比較して、その傾斜角度を精度良く設定することができる。また、傾斜平面を形成するために基板本体をダイシング等によって別途切断する必要がないため、ミラー面を備えた光基板の製造工程を簡略化することができる。
さらに、請求項7に係る発明によれば、レンズによる集光機能を備えた光基板を容易に製造することができる。
また、レンズは金型の凹部形状に合わせて形成されるため、基板本体におけるレンズの形成位置を高い精度で設定することができる。
さらに、請求項8に係る発明によれば、短距離伝送光信号(マルチモード)及び長距離伝送光信号(シングルモード)の双方に対応した光インターフェースを実現した光基板を提供することができる。
以下、図1〜4を参照し、本発明の第1実施形態に係る光基板及びその製造方法について説明する。
図1に示すように、この実施の形態に係る光基板1は、クラッドをなすフィルム状の基板本体3の内部に、クラッドよりも高い屈折率を有する直線状のコア5,5,5を複数配して構成されている。
基板本体3の厚さ寸法は、例えば50〜200μm程度とすればよい。各コア5の断面は略円形状に形成されており、その直径寸法は、基板本体3内にコア5を配することができるように、例えば5〜200μm程度の間で適宜調整することが好ましい。
各コア5の長手方向の一端部(端部)5a及び他端部(端部)は、基板本体3の2つの側面(端面)3a,3bから各々突出している。各コア5の突出量は、例えば数μm〜数十μmとすればよい。
また、複数のコア5,5,5には、線径の細いコア5、及び、比較的太いコア5の2種類がある。すなわち、この光基板1には、相互に直径の異なる2種類のコア5が設けられている。線径の細いコア5は、シングルモード光配線として機能し、比較的太いコア5は、マルチモード光配線として機能するようになっている。
コア5を構成する材料、及び、基板本体3を構成するクラッド材料には、屈折率を調整した光透過性の光学材料を使用すればよく、例えば石英材料、有機無機複合材料、有機材料(ポリイミド、エポキシ、シリコン、アクリル、ウレタン、カーボネートおよびこれらの変性化合物)などを使用することができる。なお、コア材料及びクラッド材料は、熱硬化もしくは紫外線硬化することが望ましい。
ここで、紫外線硬化する材料としては、例えば光重合型のオリゴマー(UVプレポリマー)、光重合性型モノマー(UVモノマー)、光重合開始剤から構成されているものが挙げられる。UVプレポリマーとしては、例えばエポキシアクリレート、脂肪族環状エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、臭化エポキシ樹脂、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオールアクリレート、アルキドアクリレート等が使用可能である。UVモノマーとしては、例えば単官能アクリレート、2官能アクリレート、3官能アクリレート、4官能アクリレート等のアクリルモノマーが使用可能である。光重合開始剤としては、例えばベンゾイン系、アセトフェノン系、パーオキサイド系、チオキサントン系、p−メトキシベンゼンジアゾニウムヘキサフルオロホスフェートといった芳香族ジアゾニウム塩、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート等の芳香族スルホニウム塩などが挙げられる。
これらの組成を構成要素としてなる紫外線硬化型の樹脂によりコア材料及びクラッド材料を構成することができる。
ところで、コア5及びクラッドをなす基板本体3によって構成される光導波路における光伝送損失は赤外振動吸収の高調波や密度・濃度ゆらぎによるレイリー散乱による散乱損失といった物質固有の要因が影響を及ぼしている。このうち、熱運動による固体内のゆらぎを抑えるためには、線形高分子よりも紫外線等により三次元硬化する上記樹脂の方が好ましい。また、紫外線硬化する高分子光導波路の屈折率は、分子構造や組成を変えることにより自由に制御可能である。こうして、光導波路をなすコア材とクラッド材は光伝送の波長に適した屈折率差になるように設定することができる。
コア材料及びクラッド材料に使用する紫外線硬化型の樹脂のさらなる具体例としては、以下のものを十分に混合して配合したものがある。
フェノールノボラック型エポキシアクリレート分子量5000;新中村化学工業(株)製・・・16.25重量部
光重合性モノマー;ジペンタエリスリトールペンタアクリレート・・・13.75重量部
光重合開始剤;2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1・・・4.0重量部
4,4−ジエチルチオキサントン・・・0.75重量部
2,4ジエチルチオキサントン・・・0.25重量部
エチレングリコールモノブチルエーテル・・・65重量部
なお、上述した紫外線硬化型の樹脂を硬化させる際には、通常水銀灯やハロゲンランプ等の光源を使用するが、紫外線硬化型の樹脂の種類や厚さ、硬化の程度等に応じて、照射する紫外線の波長、強度などの紫外線の照射条件を適宜設定すればよい。
次に、上記構成の光基板1の製造方法について説明する。
光基板1を製造する際には、予め直線状のコア5を製造しておく。ここで、コア5を製造する際には、はじめに、図2(a)に示すように、平坦面20Aから窪んで形成された凹部20Bを有する型20を用意する。この凹部20Bには、コア5の半径と同じ寸法の半径で形成された半円形の円筒面からなる底面20Cが形成されており、底面20Cの最下部と平坦面20Aとの間の寸法は、コア5の直径と同じ寸法か、あるいは、コア5の直径よりも僅かに大きな寸法となっている。そして、図2(b)に示すように、凹部20Bにコア材料を盛り上げて充填し硬化させることで、断面が略円形状のコア5を形成することができる。
そして、図3,4に示すように、複数のコア5,5,5を中空の金型23内に配置すると共に、金型23に形成されて外方に連通する複数の挿通孔25,25,・・・に、それぞれコア5,5,5の各端部5a,5bを1つずつ挿通させて、これら各端部5a,5bにより各挿通孔25を閉塞する(コア配置工程)。
この金型23は、基板本体3の成型に使用するものであり、その内壁面は、基板本体3の外形形状をなすようになっている。この金型23を構成する材料としては、クラッド材料に対して離型性の良好なものが好ましく、例えば、ステンレス、セラミック、シリコン、ニッケル、各種樹脂、石英を選択的に使用すればよい。
また、金型23は、各挿通孔25が一対の溝25a,25bに分割されるように、上型23Aと下型23Bの2つに分割可能とされている。したがって、コア配置工程において、上記構成の金型23にコア5を取り付ける際には、図3に示すように、コア5の各端部5a,5bを上型23Aの溝25a内、若しくは、下型23Bの溝25b内に配置した後に、図4に示すように、上型23A及び下型23Bを嵌め合わせて一体の金型23を構成すればよい。以上により、複数のコア5,5,5の各端部5a,5bが金型23に対して固定されることになる。
その後、金型23内にクラッド材料を充填して熱や紫外線等の任意の手段により硬化させる(クラッド充填工程)。この工程においては、金型23の上型23Aに形成された注入用の穴27からクラッド材料を注入すればよい。なお、上型23Aには、注入用の穴27とは別途に空気排出用の穴29が形成されているため、クラッド材料の充填を円滑に行うことができる。この工程により、硬化したクラッド材料からなる基板本体3が成形されることになる。
最後に、硬化したクラッド材料及びコア5を金型23から取り外す離型工程を行うことで、図1に示す光基板1の製造が完了する。
なお、クラッド形成工程や離型工程の後であれば、基板本体3や金型23から突出する複数のコア5の端部5a,5bを切断して、これらの突出長さを調整したり揃えたりしても良い。
上記のように、この光基板1及びその製造方法によれば、コア5の端部5a,5bが基板本体3の側面3a,3bから突出しているため、基板本体3の側面3a,3bに対するコア5の端部5a,5bの位置を明確とすることができる。したがって、送受信光デバイスや、該送受信光デバイスに接続するためのコネクタ等の各種モジュールに光基板1を取り付ける際には、コア5の端部5a,5bを基準として、コア5と各種モジュールとの位置合わせを容易に行うことが可能となり、光基板1の各種モジュールへの取り付けを簡便に行うことができる。
また、クラッドを含まないコア5の端部5a,5bのみが基板本体3の側面3a,3bから突出しているため、コア5の端部5a,5bの形状加工を容易に行うことができ、高機能な光基板1を提供することもできる。具体的には、突出したコア5の端部5a,5bをレンズ形状等の各種形状に容易に形成することができる。
さらに、シングルモード光配線としての細いコア5及びマルチモード光配線としての太いコア5とが混在した光基板1を製造することで、短距離伝送光信号(マルチモード)及び長距離伝送光信号(シングルモード)の双方に対応した光インターフェースを実現した光基板1を提供することができる。
また、コア配置工程においては、コア5の各端部5a,5bが金型23に対して固定されるため、クラッド形成工程においてクラッド材料が硬化収縮しても、基板本体3に対するこれら端部5a,5bの位置がずれることを防止して、基板本体3に対するこれら端部5a,5bの位置を精度良く設定することができる。また、相互に隣り合う2つのコア5,5間のピッチが変化することも容易に防止できる。したがって、信頼性の高い光基板1を提供することができる。
また、金型23内にクラッド材料を充填してクラッドをなす基板本体3を形成するため、基板本体3の外形形状を精度良く形成することが可能となり、各種モジュールに対する基板本体3の取り付け精度を向上させて、各種モジュールに対するコア5の端部5a,5bの位置合わせを高精度で行うことが可能となる。
さらに、コア配置工程において中空の金型23内にコア5を配置した後に、クラッド形成工程において端部5a,5bを除くコア5を基板本体3内に埋没させるため、コア5を金型23内の空間に自由に配置することが可能となり、基板本体3内におけるコア5の経路を自由に設定でき、より高機能な光基板を提供することができる。
具体的には、複数のコア5,5,5を相互に立体交差させたり、隣り合うコア5,5間のピッチを自由に設定することができる。また、コア5は、図1,3に示すように、基板本体3の内部において直線状に配されることに限らず、曲線状に配することもできる。なお、コア5を曲線状に形成する場合には、図2に示す型20の凹部20Bを曲線状に形成しておけばよい。
また、光基板1の製造に使用する金型23は、各挿通孔25が一対の溝25a,25bに分割されるように、上型23Aと下型23Bの2つに分割可能となっているため、コア配置工程においてコア5を一方の溝25a,25b内に配置した後に金型23を一体とするだけで、コア5の端部5a,5bを挿通孔25に挿通させることができ、コア配置工程を簡便に実施することができる。
そして、コア5を金型23内に配置すると共にコア5の端部5a,5bを金型23に固定した状態で、クラッド材料を金型23内に充填させて硬化させるだけで基板本体3内にコア5を備える光基板1を容易に製造することができるため、光基板1の製造効率向上を図ることができる。
なお、この実施形態において、コア5の一端部5a及び他端部5bは、相互に逆向きに位置する基板本体3の2つの側面3a,3bにそれぞれ突出するとしたが、これに限ることはなく、基板本体3のいかなる面に突出しても構わない。すなわち、例えば、コア5の一端部5aを基板本体3の側面3aから突出させると共に他端部5bを基板本体3の表面3cや裏面から突出させるとしてもよいし、コア5の一端部5a及び他端部5bを同一の側面3aから突出させるとしても構わない。
また、コア5の断面は略円形状に形成されることに限らず、四角形状など、任意の形状に形成されていて構わない。
さらに、基板本体3は、フィルム状に形成されることに限らず、厚みのある板状など、任意の形状に形成することができる。ただし、基板本体3の厚さ寸法は、コア5の直径寸法や断面積の大きさに応じて適宜決めることが好ましい。
また、基板本体3は、上や横から見て長方形に形成されることに限らず、任意の外観形状に設定することができる。すなわち、基板本体3は、例えば、その側面3a,3bを表面3cや裏面に対して傾斜させる等して、横から見てひし形や台形に形成されるとしてもよいし、例えば、上から見て、丸形やひし形、段差形状に形成されるとしても構わない。
次に、本発明による第2実施形態について図5を参照して説明する。なお、この第2実施形態の光基板及びその製造方法は、第1実施形態と基板本体内部の構造についてのみ異なっている。ここでは、主に上記相違点についてのみ説明し、第1実施形態の光基板1と同一の部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、この実施形態に係る光基板31では、複数のコア5,5,5に加えて、基板本体3の内部に複数の電気配線9,9及び棒状に形成された複数のアライメントピン11,11が直線状に配されており、各電気配線9及び各アライメントピン11の長手方向の一端部9a,11a及び他端部は、コア5の一端部5a及び他端部と共に2つの側面3a,3bから各々突出している。そして、同一の側面3a,3bから突出するコア5、電気配線9及びアライメントピン11の端部5a,9a,11aは、基板本体3の表面3c方向に並べて配されている。
電気配線9は、導電性材料からなる線状の部材であって、例えば、通常の回路基板に使用される単純な銅線や同軸ケーブル等からなる。なお、電気配線9は、図示のように2つ設けられるとしても良いし、1つのみ若しくは3つ以上設けられるとしても構わない。
アライメントピン11は、光基板31をレーザダイオードやフォトダイオード等の送受信光デバイス(不図示)に取り付ける際に、送受信光デバイスに差し込む等して光基板31と送受信光デバイスとの突き当て位置等の位置決めに使用するものであり、その径寸法や形状を高精度に設定した銅線やステンレス線等によって構成されている。なお、アライメントピン11は、同一の側面3a,3bから少なくとも1つ突出していればよいが、図示のように、同一の側面3a,3bから2つ以上突出させることが好ましい。
上記構成の光基板31を製造する際には、第1実施形態と同様に、コア配置工程、クラッド形成工程及び離型工程を実施すればよい。すなわち、コア配置工程においては、コア5と同様に、金型内に電気配線9及びアライメントピン11を配置すると共に、金型に形成した複数の挿通孔に電気配線9の端部9a、アライメントピン11の端部11aを1つずつ挿通させて、電気配線9、アライメントピン11の各端部9a,11aにより上記挿通孔を閉塞すればよい。これにより、電気配線9、アライメントピン11の各端部9a,11aがコア5と共に金型に対して固定されることになる。
なお、クラッド形成工程や離型工程の後には、コア5と同様に、基板本体3や金型から突出する電気配線9やアライメントピン11の各端部9a,11aを切断して、これらの突出長さを調整したり揃えたりしても良い。
この光基板31及びその製造方法によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、コア5、電気配線9、アライメントピン11を金型内に配置しつつコア5、電気配線9、アライメントピン11の端部5a,9a,11aを金型に固定した状態で、クラッド材料を金型内に充填させて硬化させるだけで基板本体3内にコア5、電気配線9及びアライメントピン11を備える光基板31を容易に製造することができ、光基板31の製造効率向上を図ることができる。
また、コア5に加えて電気配線9も備えた光基板31を製造することで、電気配線9を利用して光基板31に接続される各種モジュールへの電力供給や低速度電気信号を、光信号と同時に伝送することが可能となる。
また、コア5に加えてアライメントピン11も備えた光基板31を製造することで、送受信光デバイスに接続するためのコネクタ構造を光基板31に設けることができるため、コネクタを別途用意しなくても、アライメントピン11を送受信光デバイスに差し込む等するだけで、光基板31を送受信光デバイスに取り付けることができる。したがって、送受信光デバイスに対する光基板31の取り付けを容易に行うことができる。
さらに、コア5と同様に、基板本体3に対するアライメントピン11の端部11aの位置を精度良く設定することができるため、アライメントピン11により送受信光デバイスに対するコア5や電気配線9の端部5a,9aの位置を高精度で設定することができる。すなわち、光基板31を高い精度で送受信光デバイスに取り付けることが可能となる。
また、この実施形態でも、コア5と同様に、基板本体3内における電気配線9及びアライメントピン11の経路を自由に設定できるため、電気配線9及びアライメントピン11は、図5に示すように、基板本体3の内部において直線状に配されることに限らず、曲線状に配することもできし、コア5や電気配線9、アライメントピン11を相互に立体交差させることも可能である。
なお、この実施形態において、電気配線9及びアライメントピン11は基板本体3の側面3a,3bから突出するとしたが、これに限ることはなく、少なくともコア5の端部5aを突出させる基板本体3の同一面から突出していればよい。
また、この光基板31には、コア5と共に電気配線9及びアライメントピン11の両方が設けられるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも電気配線9及びアライメントピン11の一方が設けられていればよい。なお、光基板31が、アライメントピン11を備えず、コア5及び電気配線9のみを備える場合でも、基板本体3に対するコア5の端部5a,5b及び電気配線9の位置を精度良く設定できるため、各種モジュールに対するコア5及び電気配線9の位置合わせを容易に行うことができる。また、コア5及び電気配線9の両方に一括して接続するコネクタを安価に製造することもできる。
次に、本発明による第3実施形態について図6,7を参照して説明する。なお、この第3実施形態の光基板及びその製造方法は、第1実施形態と基板本体及びこれを成形する金型の形状についてのみ異なっている。ここでは、主に上記相違点についてのみ説明し、第1実施形態の光基板1及びその製造方法に使用する金型23の構成要素と同一の部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態に係る光基板を製造する場合には、図6(a),(b)に示す金型53を用意しておく。この金型53のうち、コア5の一端部5a及び他端部5bを各々挿通させる挿通孔55,55を形成した内壁面は、コア5の挿通方向に対して傾斜する傾斜内面57,57をなしている。また、金型53の内壁面のうち傾斜内面57,57に対向する位置には、金型53内に充填されるクラッド材料にレンズ形状を付与する2つの凹部59,59が形成されている。なお、金型53は、第1実施形態の金型23と同様に、各挿通孔55が一対の溝55a,55bに分割されるように、上型53Aと下型53Bの2つに分割可能とされており、各凹部59は上型53Aに形成されている。
この金型53を用いて本実施形態の光基板を製造する際には、はじめに、図6(a)に示すように、金型53を上型53Aと下型53Bとに分割した状態から、上記実施形態と同様のコア配置工程及びクラッド形成工程を実施して、図6(b)に示すように、金型53内にクラッド材料61を充填して硬化させる。したがって、離型工程を実施すると、図6(c)に示すように、傾斜内面57,57の形状に合わせた傾斜平面(端面)63a,63bを有し、かつ、各凹部59,59の形状に合わせたレンズ65,65を一体的に形成した基板本体63を備え、基板本体63の傾斜平面63a,63bからコア5の端部5a,5bを各々突出させた光基板69が得られる。
なお、ここでは、コア5のみを用いて光基板69の製造方法について説明したが、第2実施形態に示した電気配線9及びアライメントピン11を含めても上記光基板69を製造することができる。
また、この光基板69の製造方法においては、離型工程の後にコア5の端部5a,5bの形状加工として、図7に示すように、コア5の端部5a,5bが傾斜平面63a,63bと同一平面をなすように、基板本体63の傾斜平面63a,63bから突出するコア5の端部5a,5bを切断する端部形成工程を実施してもよい。
端部形成工程を施した光基板69Aにおいては、コア5の端部5a,5bにコア5の長手方向に対して傾斜したミラー面71a,71bが形成されることになり、光基板69Aの外方から基板本体63を介してミラー面に向けて光を入射することで、この光をミラー面71aにおいて反射させてコア5内に導入することができる。また、この光基板69Aにおいては、コア5内を伝播する光をミラー面71bにおいて反射させて光基板69の外方に放出させることもできる。なお、傾斜平面63a,63bやミラー面71a,71bの傾斜角度は、金型53の形状を適宜変更することで容易に変更することができる。
そして、この光基板69Aの傾斜平面63a,63bは、上述のように、基板本体63をダイシング等によって切断して傾斜平面を形成する場合と比較して、その傾斜角度を精度良く設定することができる。また、傾斜平面63a,63bを形成するために基板本体63をダイシング等によって別途切断する必要がないため、ミラー面71a,71bを備えた光基板69Aの製造工程を簡略化することができる。
また、基板本体63に形成されたレンズ65,65では、外方から光基板69Aに入射される光を集光してミラー面71aに効率よく入射させたり、ミラー面71bから基板本体63の外方に向かう光を集光して、光基板69Aに接続される送受信光デバイスに効率よく伝送することができる。したがって、レンズ65,65による集光機能を備えた光基板69Aを容易に製造することができる。
さらに、レンズ65,65は、金型53の凹部59,59の形状に合わせて形成されるため、基板本体63におけるレンズ65,65の形成位置を高い精度で設定することができる。
なお、上述した全ての実施形態において、挿通孔25,55をなす溝25a,25b,55a,55bは、2つに分割された上型23A,53A及び下型23B,53Bの両方に形成されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも2つに分割された上型23A,53A若しくは下型23B,53Bの一方に形成されていればよい。
また、2つに分割可能な金型23,53を使用する代わりに、例えば図8に示す金型73を使用しても構わない。この金型73は、その中空部分が上方に開口して構成されており、一体に形成されている。
すなわち、この金型73を使用する場合には、その挿通孔75が上記実施形態のように分割されないため、コア配置工程においては、コア5や電気配線9、アライメントピン11を挿通孔75に通す必要がある。また、クラッド形成工程においては、金型73の開口部分73aからクラッド材料を流し込めばよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
この発明の第1実施形態に係る光基板を示す概略斜視図である。 この発明の第1実施形態に係る光基板の製造方法に使用するコアの製造方法の説明図である。 この発明の第1実施形態に係る光基板の製造方法において、コアを金型に取り付ける前の状態を示す概略斜視図である。 この発明の第1実施形態に係る光基板の製造方法において、コアを金型に取り付けた後の状態を示す概略斜視図である。 この発明の第2実施形態に係る光基板を示す概略斜視図である。 この発明の第3実施形態に係る光基板の製造方法の説明図である。 この発明の第3実施形態に係る光基板を示す概略側断面図である。 この発明の他の実施形態に係る光基板の製造方法に使用する金型を示す概略斜視図である。
符号の説明
1,31,69,69A 光基板
3,63 基板本体
3a,3b 側面(端面)
5 コア
5a 一端部(端部)
5b 他端部(端部)
9 電気配線
11 アライメントピン
23,53,73 金型
25,55 挿通孔
25a,25b,55a,55b 溝
57 傾斜内面
59 凹部
61 クラッド材料
63a,63b 傾斜平面(端面)
65 レンズ

Claims (8)

  1. 少なくともクラッドを含む基板本体の内部に、前記クラッドよりも高い屈折率を有する線状のコアを配した光基板において、前記コアの長手方向の端部が前記基板本体の端面から突出していることを特徴とする光基板。
  2. 中空の金型内に線状のコアを配置すると共に、前記金型に形成されて外方に連通する挿通孔に前記コアの端部を挿通させ、前記コアの端部により前記挿通孔を閉塞するコア配置工程と、
    前記金型内に、前記コアよりも屈折率の低いクラッド材料を充填して硬化させるクラッド形成工程と、
    硬化した前記クラッド材料及び前記コアを前記金型から取り外す離型工程とを備えることを特徴とする光基板の製造方法。
  3. 前記金型が2つに分割可能とされ、
    分割された前記金型の少なくとも一方に、前記挿通孔をなす溝が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光基板の製造方法。
  4. 前記挿通孔が複数形成され、
    前記コア配置工程において、少なくとも1つの前記挿通孔に電気配線が挿通され、前記電気配線により前記挿通孔が閉塞されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の光基板の製造方法。
  5. 前記挿通孔が複数形成され、
    前記コア配置工程において、前記挿通孔に略棒状のアライメントピンが挿通され、該アライメントピンにより前記挿通孔が閉塞されることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の光基板の製造方法。
  6. 前記挿通孔を形成した前記金型の内壁面が、前記挿通孔における前記コアの挿通方向に対して傾斜する傾斜内面をなし、
    前記離型工程の後に、前記傾斜内面の形状に合わせて形成された前記クラッド材料の傾斜平面から突出する前記コアの端部が、前記傾斜平面と同一平面をなすように切断される端部形成工程を備えることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の光基板の製造方法。
  7. 前記金型の内壁面に、前記金型に充填される前記クラッド材料にレンズ形状を付与する凹部が形成されていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の光基板の製造方法。
  8. 前記挿通孔が複数形成され、
    前記コア配置工程において、複数の前記挿通孔に、相互に直径の異なる前記コアの端部を各々挿通させることを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の光基板の製造方法。

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