JP2008015202A - 表示パネルおよび表示パネル検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易に電気的特性を評価できる表示パネルおよび表示パネル検査方法を提供すること。
【解決手段】駆動基板および対向基板の間に電気光学材料LVが封入された表示パネル1であって、駆動基板には、複数の走査線Vおよび複数の信号線Hと、信号線Hの電荷を電気光学材料LVに印加する画素電極PEと、走査線Vに接続され、画素電極PEへの印加状態を切り替えるスイッチング素子21と、検査装置3からの検査信号に応じて電気光学材料の保持電荷の出力状態を切り替える出力状態切替部22と、走査線に係る出力状態切替部22により前記保持電荷が出力される電荷出力線DLとが設けられ、各電荷出力線DLには、走査信号が入力すると、当該電荷出力線DLに出力された保持電荷を検査装置3に導通させる導通状態切替部23と、導通状態切替部23から延出する電荷出力線DLをまとめる出力線統合部24とが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示パネルおよび表示パネル検査方法に関する。
従来、入力する画像情報に応じた画像を形成表示する表示パネルが知られている。このような表示パネルとして、互いに対向する駆動基板および対向基板の間に電気光学材料を密閉封入した構成が知られており、アクティブマトリクス方式の駆動方式を採用した表示パネルが知られている。
このアクティブマトリクス方式の表示パネルは、走査線に接続されたTFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子により、信号線から画素電極への電圧印加状態を切り替える表示パネルである。具体的に、スイッチング素子にTFTを用いたアクティブマトリクス方式の表示パネルでは、当該TFTのゲートは、走査線に接続され、当該走査線を介して走査信号としての所定の電圧が印加されると、TFTのソース−ドレイン間がローインピーダンス状態となり、当該ソース−ドレイン間を電流が導通する。そして、TFTのソースは信号線に接続され、ドレインは画素電極に接続されており、当該ソース−ドレイン間がローインピーダンス状態となった際に、信号線に映像信号としての所定の電圧を印加すると、当該電圧に係る電流が画素電極に導通し、電気光学材料に印加される。このような表示パネルにおいては、画素電極に対応する部分が1つの画素とされている。なお、スイッチング素子としてTFTを採用した場合には、画素電極に電気光学材料とともに接続される保持容量を設ける構成が知られている。
このような表示パネルにおいては、電気光学材料の電荷保持が不十分であるなどの欠陥画素が生じてしまう可能性があり、表示パネルの電気的特性を評価する必要がある。
このような評価方法として、保持容量に充電された電荷量を読み取るための線を設け、当該線に外部機器を接続して電荷量を測定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の評価方法は、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイの評価を行う方法であるが、当該評価方法では、有機ELの1画素に対する駆動電流値と放電電流値との差を測定して画素の欠陥を評価する。
具体的に、この有機ELディスプレイでは、各画素の駆動時の電流(駆動電流)の電流値と、放電時の電流(放電電流)との動作電流差を算出する。そして、当該動作電流差と平均的な動作電流差とを比較して、それぞれの差が所定レベル範囲内を逸脱する場合には、欠陥画素と判定する。このようにして、有機ELディスプレイの画素検査を行うことができる。
特開2002−40074号公報
しかしながら、特許文献1に記載のディスプレイでは、検査装置に接続される電圧供給線が走査線の数に応じて設けられているため、構成が複雑となるだけでなく、それぞれの電圧供給線を検査装置に接続する必要があるため、検査工程が煩雑になるという問題がある。特に、近年のディスプレイは、小型化および高精細化が進んでおり、走査線ごとに電圧供給線を設け、当該電圧供給線のそれぞれを検査装置に接続することは、物理的に困難であるという問題がある。
本発明の目的は、より簡易に電気的特性の評価を行うことのできる表示パネルおよび表示パネル検査方法を提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明の表示パネルは、互いに対向する駆動基板および対向基板と、これら基板間に封入される電気光学材料とを備え、画像を形成表示する表示パネルであって、前記駆動基板には、互いに略直交する複数の走査線および複数の信号線と、前記複数の走査線および前記複数の信号線の各交差部近傍に配置され、前記信号線に出力された電荷を前記電気光学材料に印加する複数の画素電極と、前記走査線に接続され、前記信号線から前記画素電極への電荷の印加状態を切り替える複数のスイッチング素子と、当該表示パネルを検査する検査装置に接続され、当該検査装置から入力する検査信号に応じて、前記電気光学材料の保持電荷の出力状態を切り替える複数の出力状態切替部と、前記走査線に応じて設けられ、当該走査線に係る前記出力状態切替部により、前記電気光学材料の保持電荷が出力される複数の電荷出力線とが設けられ、前記各電荷出力線には、当該電荷出力線に前記保持電荷を出力する前記出力状態切替部に係る前記走査線の後に走査信号が出力される前記走査線に接続され、走査信号が入力すると、当該電荷出力線に出力された前記保持電荷を導通する導通状態切替部と、前記各導通状態切替部から延出する前記各電荷出力線のうち少なくとも2つをまとめる出力線統合部とが設けられていることを特徴とする。
このような表示パネルとして、電気光学材料として液晶が採用された液晶パネルや、ジアミンやアントラセン等の有機物が採用された有機ELパネルを例示することができる。
本発明によれば、検査装置から検査信号が入力すると、表示パネルの各出力状態切替部は、電荷出力線への電気光学材料の保持電荷の出力状態に切り替わる。しかしながら、各電荷出力線に設けられた導通状態切替部に接続された走査線に走査信号が入力していない場合には、当該導通状態切替部を電気光学材料の保持電荷が導通せず、当該保持電荷に係る電流は、検査装置に出力されない。
ここで、各走査線に走査信号が順次入力し、また、各信号線に映像信号が入力する過程で、走査信号が入力したスイッチング素子および画素電極を介して、映像信号に係る電荷が電気光学材料に印加されて保持される。この際、当該走査線に走査信号が出力される前に走査信号が出力された走査線に対してスイッチング素子、画素電極および出力状態切替部を介して接続された導通状態切替部に走査信号が出力されるので、当該導通状態切替部の導通状態が切り替わる。このため、電気光学材料の保持電荷が、出力状態切替部および導通状態切替部を介して、電荷出力線を導通する。
この保持電荷が出力された電荷出力線は、出力線統合部により、他の電荷出力線とまとめられており、当該保持電荷に係る電流は、出力線統合部を介して、検査装置に出力される。そして、当該電流の値を、検査装置が測定および評価することにより、表示パネルの1ラインの電気的特性を評価することができる。
このような電気光学材料への電荷の印加は、各走査線および各信号線に対する走査信号および映像信号が出力される毎に行われ、また、導通状態切替部における保持電荷の導通状態の切り替えは、同じく、各走査線に対して走査信号が出力されるごとに行われる。このため、各走査線に走査信号が出力されるごとに、当該走査線の前に走査信号が出力された走査線に係る電気光学材料の保持電荷が、出力状態切替部および導通状態切替部を導通して、電荷出力線を介して検査装置に出力される。
すなわち、所定の走査線に走査信号が印加されると、当該所定の走査線に係る電気光学材料に信号線からの電荷が保持され、この走査線の後に走査信号が出力される走査線に走査信号が出力されると、当該電気光学材料の保持電荷に係る電流が、検査装置に出力される。
これによれば、検査装置が入力する電流の値を測定することにより、当該値の変化を指標として、表示パネルの電気光学材料の電荷保持に係る異常等を検出することができる。従って、走査線に応じた表示パネルの電気的特性を、当該走査線に係る各電気光学材料を備えて形成されるライン毎に評価することができ、表示パネルの良否を適切に検査することができる。
また、このような表示パネルと検査装置とは、各走査線および各信号線のほかに、表示パネルに検査信号が入力する端子と、出力線統合部によりまとめられた電荷出力線を接続し、電荷出力線を導通した電流を検査装置に出力する端子とにより接続される。
このうち、検査信号が入力する端子は、当該検査信号は各出力状態切替部に対して同時に出力してもよいため、各出力状態切替部のそれぞれと検査装置とを個別に接続する必要はない。このため、出力状態切替部に接続される端子数を削減することができる。また、電荷出力線に接続される端子は、出力線統合部によりまとめられた電荷出力線を含めて接続されるので、前述の特許文献1に記載のディスプレイのように、出力線統合部によりまとめられる前の電荷出力線のそれぞれと検査装置とを個別に接続する場合に比べ、当該電荷出力線に接続される端子数を削減することができる。
これによれば、表示パネルにおいて、走査線および信号線以外に検査装置に接続される端子数を削減することができるので、表示パネルと検査装置とを容易に接続することができる。従って、表示パネルの検査工程を簡略化することができる。
また、これにより、小型の表示パネルおよび高精細な表示パネルに対しても、当該表示パネルと検査装置とを容易かつ適切に接続することができる。従って、表示パネルの電気的特性を適切かつ確実に検査することができ、表示パネルの小型化および高精細化を促進することができる。
本発明では、前記検査信号の入力に応じて、前記走査線に応じて設けられた前記各出力状態切替部による前記保持電荷の出力状態をそれぞれ独立して切り替える切替手段を備えることが好ましい。
本発明によれば、切替手段により、各出力状態切替部による電気光学材料の保持電荷の出力状態をそれぞれ独立して制御することができるので、各出力状態切替部から、電気光学材料に保持された電荷を、それぞれ個別に出力することができる。すなわち、所定の走査線に係る各出力状態切替部から電気光学材料の保持電荷が一度に出力されるのではなく、切替手段が各出力状態切替部の保持電荷の出力状態を個別に切り替えることにより、当該各出力状態切替部から電気光学材料の保持電荷を、それぞれ個別に検査装置に出力することができる。従って、各出力状態切替部に接続された電気光学材料や画素電極等における充放電に係る電気的特性を、表示パネルの画素ごとに評価することができる。
本発明では、前記導通状態切替部は、前記走査線に接続されるゲートと、当該ゲートに走査信号が印加される前記走査線より前に走査信号が印加される前記走査線に係る前記出力状態切替部に接続されるソースと、前記出力線統合部に接続されるドレインと、を有するトランジスタで構成されることが好ましい。
本発明によれば、導通状態切替部としてのトランジスタのゲートに走査線を介して走査信号が入力した際に、当該走査線より前に走査信号が印加される走査線に係る出力状態切替部に接続されたソース、および、出力線統合部に接続されたドレインの間の電流の導通が許容される。この際、当該トランジスタのゲートに走査信号が印加された場合には、ソースに出力状態切替部を介して接続された電気光学材料には、電荷が既に保持されているので、走査信号の印加によってローインピーダンス状態となったトランジスタのソース−ドレイン間を電気光学材料の保持電荷が導通し、当該保持電荷に係る電流が、出力線統合部を介して電荷出力線から検査装置に出力される。一方、走査信号がゲートに印加されていない場合には、当該トランジスタのソース−ドレイン間は、ハイインピーダンス状態となるので、電気光学材料の保持電荷に係る電流は、ソース−ドレイン間を導通せず、検査装置には出力されない。
これによれば、走査線に走査信号が順次印加されるごとに、各電荷出力線にそれぞれ設けられたトランジスタにおける電気光学材料の保持電荷の導通状態を切り替えることができ、当該保持電荷に係る電流の検査装置への出力状態を順次切り替えることができる。このため、それぞれの電荷出力線に出力された電流を、表示パネルのラインごとに確実に検査装置に出力することができ、当該電流の値を評価することにより、適切に表示パネルの電気的特性を評価することができる。
従って、導通状態切替部を簡易に構成することができるだけでなく、検査装置への保持電荷に係る電流の導通状態を確実に切り替えることができる。また、これにより、保持電荷に係る電流が出力される電荷出力線を選択して検査装置に接続するような構成を設ける必要がなく、適切かつ確実に、電気光学材料の保持電荷に係る電流を、検査装置に自動的に順次出力することができる。
本発明では、前記出力状態切替部は、前記検査信号に係る信号が入力するゲートと、前記画素電極に接続されるソースと、前記導通状態切替部に接続されるドレインとを有するトランジスタで構成されることが好ましい。
本発明によれば、出力状態切替部としてのトランジスタのゲートに、検査装置から出力された検査信号に係る信号が入力することにより、画素電極に接続されたソースと、導通状態切替部に接続されたドレインとの間をローインピーダンス状態とすることができ、当該ソース−ドレイン間の電流の導通が許容される。ここで、電気光学材料に電荷が保持された状態で、当該トランジスタのゲートに信号が印加され、ソース−ドレイン間がローインピーダンス状態となると、当該トランジスタのソースに接続された画素電極を介して、電気光学材料の保持電荷に係る電流がソース−ドレイン間を導通し、電荷出力線を介して導通状態切替部に出力される。
これによれば、ソース−ドレイン間をローインピーダンス状態として電気光学材料の保持電荷を検査装置に出力する検査状態と、当該ソース−ドレイン間をハイインピーダンス状態にして電荷の放出を抑え、通常の画像形成を行わせる通常駆動状態とを切り替える出力状態切替部を、簡易に構成することができる。また、このようなトランジスタを設けることにより、これら各状態の切り替えを確実に行うことができる。従って、表示パネルを簡易に構成することができるとともに、当該表示パネルの電気的特性検査における信頼性の向上、および、表示パネルの汎用性を向上することができる。
あるいは、本発明の表示パネル検査方法は、互いに対向する駆動基板および対向基板と、これら基板間に密閉封入される電気光学材料とを備え、画像を形成表示する表示パネルを検査する検査装置により実行され、前記表示パネルの良否を検査する表示パネル検査方法であって、前記駆動基板には、互いに略直交する複数の走査線および複数の信号線と、前記複数の走査線および前記複数の信号線の各交差部近傍に配置され、前記信号線に出力された電荷を前記電気光学材料に印加する複数の画素電極と、前記走査線に接続され、前記信号線から前記画素電極への電荷の印加状態を切り替える複数のスイッチング素子と、前記検査装置に接続され、当該検査装置から入力する検査信号に応じて、前記電気光学材料の保持電荷の出力状態を切り替える複数の出力状態切替部と、前記走査線に応じて設けられ、当該走査線に係る前記出力状態切替部により、前記電気光学材料の保持電荷が出力される複数の電荷出力線とが設けられ、前記各電荷出力線には、当該電荷出力線に前記保持電荷を出力する前記出力状態切替部に係る前記走査線の後に走査信号が出力される前記走査線に接続され、走査信号が入力すると、当該電荷出力線に出力された前記保持電荷を導通する導通状態切替部と、前記各導通状態切替部から延出する前記各電荷出力線のうち少なくとも2つをまとめる出力線統合部とが設けられ、前記検査信号を出力して、前記複数の出力状態切替部のうち、少なくともいずれかを前記保持電荷の出力状態に切り替える検査信号出力ステップと、複数の走査線に走査信号を順次出力する走査信号出力ステップと、前記信号線に所定の電荷を印加する信号線電荷出力ステップと、前記電荷出力線に出力された電荷に係る電流の値を測定する値測定ステップとを実行することを特徴とする。
本発明によれば、前述の表示パネルと同様の効果を奏することができる。
すなわち、検査信号出力ステップで、検査信号を出力することにより、各画素電極に接続された出力状態切替部を、当該画素電極により電荷が印加される電気光学材料により保持された電荷を出力させる電荷出力状態(検査状態)に切り替える。そして、走査信号出力ステップで、各走査線に走査信号を順次出力し、信号線電荷出力ステップにて、信号線に電荷を印加することで、電気光学材料に電荷が保持される。この際、走査線に走査信号が順次出力されることで、電荷を保持した電気光学材料に接続された画素電極および出力状態切替部に係る電荷出力線に設けられた導通状態切替部が、導通状態に切り替わる。このため、電気光学材料に保持された電荷が、当該導通状態切替部を導通して、電荷出力線を介して、検査装置に出力される。そして、当該電荷に係る電流の値を、値測定ステップにて、検査装置が測定することにより、表示パネルにおける各走査線に係るラインの電気的特性を適切に評価することができる。
また、この際、前述のように、表示パネルと検査装置とは、各走査線および各信号線のほかに、表示パネルに検査信号が入力する端子と、統合された電荷出力線を含む電荷出力線に接続され、かつ、電気光学材料に保持された電荷が検査装置に出力される端子とによって接続される。
これによれば、表示パネルにおける各出力状態切替部および各導通状態切替部を、検査装置にそれぞれ個別に接続せずに、表示パネルと検査装置との接続に係る端子数を少なくすることができる。従って、表示パネルと検査装置との接続を容易に行うことができるので、表示パネルの検査工程を簡略化することができる。また、少ない端子数で表示パネルと検査装置とを接続できるので、表示パネルが小型である場合や、高精細な場合でも、当該表示パネルと検査装置とを適切に接続して検査することができる。従って、表示パネルの小型化および高精細化を促進することができる。
〔1.第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)全体構成
図1は、本実施形態の表示パネル1の構成を示す模式図である。
表示パネル1は、外部から入力する画像情報に応じた走査信号および映像信号に応じた画像を形成表示する一方で、検査装置3から入力する検査信号、走査信号および映像信号に応じて駆動し、各ラインに保持された電荷を出力するものである。また、検査装置3は、表示パネル1に対して走査信号および映像信号とともに後述する検査信号を出力し、表示パネル1から出力される電流の値に基づいて、当該表示パネル1の電気的特性を評価して、良否を検査するものである。なお、検査装置3の構成については、後に詳述する。
(2)表示パネル1の構成
表示パネル1は、本実施形態では液晶パネルで構成され、詳しい図示を省略したが、筐体内に配置された一対の透明基板と、当該透明基板およびスペーサ等によって仕切られたセルとを有し、当該セル内には電気光学材料としての液晶が密閉封入されている。
これら一対の透明基板のうち、一方の透明基板は駆動基板とされ、当該駆動基板には、図1に示すように、互いに略直交する複数の走査線V(走査信号が印加される順に、V1,V2,V3,V0とする)および複数の信号線H(H1〜H3)とが設けられている。これら走査線Vおよび信号線Hは、後述する検査装置3の走査線接続端子311および信号線接続端子312(それぞれ図2参照)に接続される。
走査線V(走査線V0を除く)と信号線Hとの各交差部近傍には、セルに封入された液晶(液晶容量LV)に映像信号としての電圧を印加する画素電極PEが、複数形成されている。これら画素電極PEは、ITO(Indium Tin Oxide)膜等により形成されている。
また、当該駆動基板には、それぞれの信号線Hと、それぞれの画素電極PEとを接続し、信号線Hに出力された映像信号としての電圧の当該画素電極PEへの印加状態を切り替えるスイッチング素子としてのTFT(Thin Film Transistor)21が設けられている。これらTFT21は、走査線Vに接続されるゲートと、信号線Hに接続されるソースと、画素電極PEに接続されるドレインとを有している。
これらTFT21は、ゲートに走査線Vを介して、表示パネル1を駆動する図示しないドライバや検査装置3から走査信号として+12Vの電圧が印加されるとオン状態(ソース−ドレイン間がローインピーダンスの状態)となり、ソース−ドレイン間の電流の導通が許容される。この状態で、信号線Hを介して、ドライバや検査装置3から映像信号がソースに印加されると、当該映像信号に係る電荷がソース−ドレイン間を導通する。そして、ドレインに導通した映像信号に係る電荷は、当該ドレインに接続された画素電極PEに印加される。
一方、ゲートに走査線Vを介してドライバや検査装置3から−10Vの電圧が印加されると、TFT21はオフ状態(ソース−ドレイン間がハイインピーダンスの状態)となり、ソース−ドレイン間の電流の導通が規制される。このため、ソースに接続された信号線Hに映像信号に係る電荷が印加された場合でも、当該電流がソース−ドレイン間を導通せず、画素電極PEへの映像信号の印加が規制される。
これら画素電極PEには、前述の液晶容量LVが接続されるとともに、保持容量CVが接続されている。この保持容量CVは、表示パネル1の駆動に必要な電圧の振幅を低く抑え、表示パネル1の省電力化およびフリッカ防止を図るためのものである。これら液晶容量LVおよび保持容量CVは、画素電極PEだけでなく、当該画素電極PEが設けられた駆動基板に対向する透明基板である対向基板に設けられた共通電極COM(図3参照)に接続されている。そして、液晶容量LVおよび保持容量CVには、信号線HからTFT21を介して画素電極PEに印加された映像信号としての電流電圧と、共通電極COMに印加された電流電圧との電位差に相当する電荷が書き込まれ、保持される。
また、駆動基板には、画素電極PEに応じて、本発明の出力状態切替部としての複数のTFT22が設けられている。これらTFT22は、後述する検査信号線TLに接続されるゲートと、画素電極PEに接続されるソースと、後述する電荷出力線DLに接続されるドレインとを有している。そして、これらTFT21,22、画素電極PE、液晶容量LVおよび保持容量CVにより、1つの画素Pが構成され、これら全ての画素Pにより、表示部2が構成されている。また、同じ走査線Vに接続された各画素Pをまとめてラインと称する。
TFT22は、ゲートに検査信号線TLを介して検査信号としての+12Vの電流が印加すると、当該TFT22がオン状態(ソース−ドレイン間がローインピーダンスの状態)になり、当該ソース−ドレイン間の電流の導通が許容される。一方、ゲートに−10Vの電流が印加すると、当該TFT22がオフ状態(ソース−ドレイン間がハイインピーダンスの状態)になり、当該ソース−ドレイン間の電流の導通が規制される。このため、TFT22がオン状態となると、ソースに接続された画素電極PEを介して、液晶容量LVおよび保持容量CVに保持された電荷に係る電流が、画素電極PEおよびTFT22を介して、電荷出力線DLに出力可能な状態となる。
さらに、駆動基板には、前述のように、検査装置3に接続される検査信号線TLおよび複数の電荷出力線DL(DL1,DL2,DL3,DLX)が設けられている。
このうち、検査信号線TLは、各TFT22のゲートと検査装置3とを接続し、当該検査装置3から入力する検査信号としての+15Vの電流を、当該各ゲートに印加するための信号線である。すなわち、検査装置3から検査信号が入力した場合に、TFT22はオン状態となる。なお、本実施形態では、図1に示すように、検査信号線TLは、一端が検査装置3に接続され、他端が分岐して各TFT22のゲートに接続されている。
電荷出力線DL1〜DL3は、一端がそれぞれの走査線Vに係る各TFT22、すなわち、同じラインの各画素Pを構成する各TFT22のドレインに接続され、他端が検査装置3に接続されている。例えば、電荷出力線DL1は、走査線V1に接続された各TFT21のドレインに画素電極PEを介してソースが接続された各TFT22のドレインに接続されている。これら各電荷出力線DL1〜DL3には、各TFT22がオン状態となった場合に、当該各TFT22のソースに画素電極PEを介して接続された液晶容量LVおよび保持容量CVに保持された電荷が出力される。
また、電荷出力線DLXは、一方が各電荷出力線DL1〜DL3を結線して統合する出力線統合部24に接続され、他端が検査装置3の後述する電荷入力端子34に接続される。この電荷出力線DLXは、それぞれの電荷出力線DL1〜DL3に出力された液晶容量LVおよび保持容量CVの電荷に係る電流を、検査装置3に出力する。なお、本実施形態では、電荷出力線DL1〜DL3は、出力線統合部24により、1つの電荷出力線DLXにまとめられている。
これら各電荷出力線DL1〜DL3には、本発明の導通状態切替部としてのTFT23が設けられている。このTFT23は、走査線Vに接続されるゲートと、TFT22のドレインに接続されるソースと、後述する出力線統合部24を介して検査装置3に接続されるドレインとを有している。そして、これらTFT23は、検査装置3に液晶容量LVおよび保持容量CVの保持電荷に係る電流の導通状態、すなわち、当該電流を検査装置3に出力する電荷出力線DLを切り替える機能を有している。
これらTFT23のゲートに接続される走査線Vは、当該TFT23のソースに接続されるTFT22に係る走査線V、すなわち、当該TFT22に画素電極PEを介して接続されたTFT21が接続された走査線Vではなく、当該走査線Vの次に走査信号が印加される走査線Vである。
例えば、ある電荷出力線DLに接続されたTFT22のソースに、画素電極PEを介して接続されたTFT21のゲートに接続された走査線Vが、走査線V1である場合には、当該電荷出力線DLは、電荷出力線DL1であり、当該電荷出力線DL1に設けられたTFT23のゲートには、走査線V2が接続されている。このため、当該TFT23は、ゲートに走査線V2から走査信号が印加されるまではオフ状態(ソースードレイン間がハイインピーダンスの状態)であり、走査線V1への走査信号の印加、および、各信号線Hへの映像信号の印加により、液晶容量LVおよび保持容量CVに保持された電荷は、TFT22がオン状態であっても、TFT23を介して検査装置3に出力されることはなく、当該液晶容量LVおよび保持容量CVに保持されたままとなる。
一方、当該TFT23のゲートに走査線V2から走査信号としての+12Vの電圧が印加され、当該TFT23がオン状態(ソースードレイン間がローインピーダンスの状態)となり、かつ、TFT22がオン状態である場合には、液晶容量LVおよび保持容量CVの保持電荷に係る電流が、画素電極PE、TFT22,23および電荷出力線DL1を導通する。そして、当該電流は、出力線統合部24および電荷出力線DLXを介して、検査装置3に流れる。
ここで、本実施形態の表示パネル1の各走査線Vが配設された駆動基板には、1フレーム期間中の最後に走査信号が印加され、かつ、TFT21が接続されていない走査線V0が設けられている。この走査線V0は、当該走査線V0の直前に走査信号が印加される走査線V(図1では走査線V3)に係るTFT22に接続された電荷出力線DL3に設けられたTFT23に接続され、当該TFT23のゲートに走査信号を印加して、TFT23をオン状態(導通状態)にする。
(3)検査装置3の構成
図2は、検査装置3の構成を示すブロック図である。
検査装置3は、前述のように、表示パネル1に走査信号および映像信号を出力して当該表示パネル1を駆動するとともに、表示パネル1に検査信号を出力して検査状態とし、当該表示パネル1から入力する電流値に基づいて表示パネル1の電気的特性を評価する。
この検査装置3は、図2に示すように、駆動手段31、検査信号出力端子32、検査信号出力手段33、電荷入力端子34、評価手段35および記憶手段36を備えて構成されている。
このうち、検査信号出力端子32は、表示パネル1の検査信号線TLに接続され、また、電荷入力端子34は、当該表示パネル1の電荷出力線DLXに接続される。
駆動手段31は、表示パネル1に走査信号および映像信号を出力して、当該表示パネル1を駆動するドライバに相当するものである。この駆動手段31は、走査線接続端子311、信号線接続端子312、走査信号出力部313および映像信号出力部314を備えて構成されている。
走査線接続端子311は、表示パネル1の各走査線V1〜V0とそれぞれ独立して接続され、信号線接続端子312は、各信号線H1〜H3とそれぞれ独立して接続されている。
走査信号出力部313は、走査線接続端子311を介して、各走査線V1〜V0に所定の周期で、走査信号としての+12Vの電圧を順次印加する。また、当該電圧を印加しない時の走査線Vに対しては、−10Vの電圧を印加する。
映像信号出力部314は、シフトレジスタやサンプル・ホールド回路等を有し、所定の映像信号を、各信号線H1〜H3にそれぞれ印加する。なお、本実施形態では、映像信号出力部314が出力する映像信号は、+5Vと−5Vとが所定周期で交互に切り替わる電流が設定されている。
このような駆動手段31により、表示パネル1の各走査線V1〜V3から走査信号が印加されて各走査線V1〜V3に接続されたTFT21が順次オン状態となり、当該各TFT21に画素電極PEを介して接続された液晶容量LVおよび保持容量CVに、信号線Hに出力された映像信号としての電荷が印加されて保持される。
検査信号出力手段33は、表示パネル1の検査を実行する際に、当該表示パネル1の検査信号線TLに対して、表示パネル1を検査状態とする検査信号、すなわち、各TFT22をオン状態とする検査信号としての+12Vの電圧を印加する。これにより、各TFT22がオン状態となり、液晶容量LVおよび保持容量CVの保持電荷が、電荷出力線DL1〜DL3に出力可能な状態となる。
なお、液晶容量LVおよび保持容量CVから出力された電荷は、TFT22,23がそれぞれオン状態とならない限り、検査装置3には出力されない。
記憶手段36は、検査装置3の駆動に必要な各種データやプログラム等が記憶されているほか、当該検査装置3による表示パネル1の検査処理において利用されるデータ等を記憶する。このようなデータとして、表示パネル1から出力され、後述する評価手段35により測定された電流の電圧値を記憶する。また、この記憶手段36は、評価手段35により参照される基準値を記憶している。この基準値は、表示パネル1の正常なラインおよび正常な1画素Pにおける液晶容量LVおよび保持容量CVから出力された電流の電圧値を、それぞれ予め測定して得られたライン基準値および画素基準値である。さらに、記憶手段36は、評価手段35による良否判定結果を記憶する。
評価手段35は、電荷入力端子34を介して表示パネル1から入力する電流の電圧値を測定し、当該測定した電圧値と、記憶手段36に記憶された基準値とに基づいて、表示パネル1の電気的特性を評価して、当該表示パネル1の良否を判定する。
この評価手段35は、値測定部351、良否判定部352および結果出力部353を備えて構成されている。
このうち、値測定部351は、電荷入力端子34から表示パネル1のラインごとに入力する電流の電圧値を測定する。そして、値測定部351は、測定した電圧値を、表示パネル1のラインを示す情報とともに記憶手段36に記憶させる。
良否判定部352は、値測定部351により測定された表示パネル1のラインごとの電圧値または1画素Pごとの電圧値と、記憶手段36に記憶されたライン基準値または画素基準値とに基づいて、当該測定された電圧値(測定値)に係るラインまたは画素Pの良否判定を行う。この良否判定は、良否判定部352が、記憶手段36に記憶された各測定値と基準値とを取得し、当該各測定値が基準値を含む所定範囲内にあるか否かを判定することにより行われる。
そして、良否判定部352は、全ての測定値が当該所定範囲内にある場合には、表示パネル1は正常であると判断し、検査対象の表示パネル1は正常である旨の良否判定結果を記憶手段36に記憶させる。
一方、良否判定部352は、1つでも測定値が所定範囲内にないラインまたは画素が存在すると判断した場合には、当該所定範囲内にないラインまたは画素を示す情報(例えば、ラインの番号や画素の座標値)とともに、表示パネル1が正常でない旨の良否判定結果を記憶手段36に記憶させる。
結果出力部353は、記憶手段36に記憶された良否判定結果を出力する。具体的に、結果出力部353は、検査装置3に設けられた図示しない表示手段に当該良否判定結果を出力して表示させる。なお、結果出力部353は、良否判定結果を他の態様で出力してもよく、例えば、記録媒体等にデータとして出力したり、あるいは、印刷により出力するようにしてもよい。
(4)表示パネル1および検査装置3の動作
以下、表示パネル1および検査装置3の動作について説明する。
表示パネル1は、通常動作時、すなわち、外部機器から入力する画像情報に応じた画像を形成表示する際には、図示しないドライバから、各走査線Vに走査信号が順次入力するとともに、各信号線Hに画像情報に係る映像信号が入力する。
ここで、通常動作時においては、TFT22をオフ状態に設定しておく必要があるので、当該表示パネル1を駆動するドライバは、検査信号線TLを介して各TFT22のゲートに対して−10Vの電圧を印加する。これにより、当該TFT22はオフ状態のままとなり、各TFT23のゲートに走査信号が入力し、当該TFT23がオン状態となった場合でも、各画素Pを構成する液晶容量LVおよび保持容量CVに印加された電荷は、電荷出力線DLに出力されずに保持される。
このようにして、表示パネル1は、ドライバから入力する映像信号に係る画像を形成表示する。
図3は、表示パネル1および検査装置3に入出力する電流のタイミングチャートを示す図である。
一方、検査装置3を表示パネル1に接続し、当該検査装置3により表示パネル1の電気的特性を評価する際には、検査装置3の検査信号出力手段33が、表示パネル1の検査信号線TLに検査信号を出力する。これにより、検査信号としての+12Vの電圧がゲートに印加した各TFT22はオン状態となり、当該各TFT22のソース−ドレイン間の電流の導通が許容される。
この際、検査装置3の走査信号出力部313が、図3に示すように、各走査線V(図3においてはV1〜V3)に対して走査信号としての+12Vの電圧を順次印加し、映像信号出力部314が、各信号線H1〜H3に対して、+5Vおよび−5Vが所定周期で交互に切り替わる映像信号としての電圧をそれぞれ印加すると、当該走査信号が印加された走査線Vに接続されたTFT21がオン状態となる。これにより、当該TFT21のソース−ドレイン間の電流の導通が許容され、信号線H1〜H3に印加された映像信号が、当該TFT21を介して、画素電極PEに印加される。
ここで、例えば、走査線V1に走査信号が印加されたとすると、信号線H1〜H3に出力され、画素電極PEに印加された電圧と、共通電極COMに印加された電圧との電位差が、当該画素電極PEに接続された液晶容量LVおよび保持容量CVに印加されて保持される。この際、TFT22がオン状態となっているので、当該画素電極PEに印加された電荷は、TFT22のソース−ドレイン間を導通して電荷出力線DL1に出力可能となる。しかしながら、前述のように、当該電荷出力線DL1に設けられたTFT23のゲートに接続された次の走査線V2には、走査信号である+12Vの電圧がまだ印加されていないので、当該TFT23はオフ状態のままである。このため、画素電極PEに印加された電荷は、液晶容量LVおよび保持容量CVに印加されて保持されたままとなり、TFT23が設けられた電荷出力線DL1および電荷出力線DLXを介して、検査装置3に出力されることはない。
そして、検査装置3の走査信号出力部313により、次の走査線V2に走査信号が出力されると、当該走査線V2に接続されたTFT21がオン状態となるとともに、電荷出力線DL1に設けられたTFT23のゲートに走査信号が印加され、当該TFT23はオン状態となる。ここで、当該TFT23のソースに、電荷出力線DL1を介して接続されたTFT22はオン状態のままであるので、これらTFT22,23はローインピーダンス状態となり、それぞれのソース−ドレイン間の電流の導通が許容される。このため、走査線V1に係るラインの電荷、すなわち、走査線V1に係る各液晶容量LVおよび各保持容量CVに保持された電荷は、電流となってTFT22,23および電荷出力線DL1,DLXを介して検査装置3に出力される。
この後、各走査線V3,V0に走査信号が順次印加され、各走査線V2,V3に係るラインの電荷も、電荷出力線DL2,DL3に出力される。このため、検査装置3において、これら電荷出力線DL1〜DL3に接続された電荷出力線DLXには、図3における最下段に示したように、各電荷出力線DL1〜DL3に出力された電荷が合わさった電流として出力される。この電流は、検査装置3の電荷入力端子34を介して、評価手段35に入力し、当該評価手段35の値測定部351によって測定される。
ここで、各走査線Vに係る各画素Pのうち、いずれかの画素Pを構成する液晶容量LVおよび保持容量CVの少なくともいずれかに欠陥が生じている場合、当該走査線Vに係るラインから電荷出力線DLXに出力される電流の電圧値は、前述の記憶手段36に記憶されたライン基準値とは異なることとなる。
例えば、走査線V1に係るラインの少なくともいずれかの画素Pを構成するTFT21,22、画素電極PE、液晶容量LVおよび保持容量CVのいずれかに電荷漏出や導通異常等の欠陥があった場合、電荷出力線DL1に出力された電流の値は、図3において「○」で示したように、全てが正常な画素Pである他のラインに係る電荷出力線DL2,DL3に出力された電流の電圧値とは絶対値が異なる。このため、検査装置3の評価手段35を構成する値測定部351が、当該電流の電圧値を測定し、良否判定部352が、測定された各ラインの電圧値とライン基準値とを比較することにより、各ラインの良否を判定することができる。
(5)検査装置3による検査処理
次に、検査装置3により実行される表示パネル1の良否を検査する検査処理について説明する。
図4は、検査処理の処理フローを示す図である。また、図5は、検査処理に含まれる値測定処理の処理フローを示す図である。なお、図5においては、検査装置3の動作に応じた表示パネル1の動作も合わせて示している。
検査処理は、検査装置3と、表示パネル1とを接続した状態で実行され、検査装置3から検査信号を表示パネル1に対して出力して、当該表示パネル1から検査装置3に入力する電流の電圧値を測定および評価することにより、表示パネル1の各ラインの良否を判定する処理である。
この検査処理では、図4に示すように、検査装置3が値測定処理S1を実行する。
この値測定処理S1では、図5に示すように、まず、検査装置3の検査信号出力手段33が、検査信号出力端子32を介して、検査信号線TLに検査信号を出力する(検査信号出力ステップS11)。これにより、表示パネル1の各TFT22はオン状態となり(ステップSX1)、当該TFT22のソース−ドレイン間が、ローインピーダンス状態となる。
この後、検査装置3の駆動手段31を構成する走査信号出力部313が、走査線V1に走査信号としての+12Vの電圧を印加し(走査信号出力ステップS12)、映像信号出力部314が、各信号線H1〜H3に対して映像信号としての+5Vと−5Vとが交互に反転する電荷を出力する(信号線電荷出力ステップS13)。
この各信号線H1〜H3への映像信号の印加により、ステップS12にて走査信号が印加された走査線V1にTFT21を介して接続された画素電極PEに、当該映像信号としての電荷が印加され、当該電荷が液晶容量LVおよび保持容量CVに充電、保持される(ステップSX2)。
この後、走査信号出力部313は、直前に走査信号を出力した走査線Vが、最終ラインに係る走査線V(本実施形態では走査線V3)であるか否かを判定する(ステップS14)。そして、走査信号出力部313は、最終ラインではないと判断した場合には、次の走査線V(この時点では、走査線V2)に走査信号を出力する(走査信号出力ステップS15)。
ここで、走査線V2は、当該走査線V2に接続されたTFT21のゲートに走査信号を印加するだけでなく、電荷出力線DL1に設けられたTFT23のゲートにも走査信号を印加するので、当該走査線V2に接続されたTFT21および電荷出力線DL1に設けられたTFT23が、それぞれオン状態となる(ステップSX3)。このため、走査線V1に係るラインのTFT22,23の各ソース−ドレイン間がローインピーダンスの状態となり、ステップSX2にて保持された走査線V1に係るラインの液晶容量LVおよび保持容量CVの電荷が、TFT22,23を導通して、電荷出力線DL1,DLXを介して、検査装置3に出力される(ステップSX4)。
この検査装置3に出力された走査線V1に係るラインの電荷は、検査装置3の電荷入力端子34を介して評価手段35に入力し、当該評価手段35の値測定部351が、入力した電荷に係る電流の電圧値を測定する(値測定ステップS16)。そして、値測定部351は、測定した電圧値を、ラインごとに記憶手段36に記憶させる。例えば、この時点で測定された電圧値は、記憶手段36に、走査線V1に係るラインの電圧値として記憶される。
また、この値測定部351の電圧値測定とともに、映像信号出力部314が、各信号線H1〜H3に前述と同じ映像信号としての電圧を印加する(信号線電荷出力ステップS17)。これにより、ステップS15で走査信号が印加された走査線V(この時点では、走査線V2)に係るラインの液晶容量LVおよび保持容量CVに、当該映像信号に係る電荷が充電される(ステップSX5)。
そして、検査装置3は、ステップS14に戻り、走査信号出力部313が、直前に走査信号を印加した走査線Vが最終ラインに係る走査線であるか否かを再び判定する。
一方、ステップS14にて、走査信号出力部313が、直前に走査信号を印加した走査線Vが最終ラインであると判断した場合、すなわち、直前に走査信号を印加した走査線Vが、本実施形態では、走査線V3であると判断した場合には、走査線V0に走査信号を出力する(走査信号出力ステップS18)。この走査線V0への走査信号の出力により、表示パネル1の最終ラインに保持された電荷、すなわち、走査線V3に係る各液晶容量LVおよび各保持容量CVに保持された電荷が、電荷出力線DL3,DLXを介して、検査装置3の電荷入力端子34に出力される(ステップSX6)。そして、当該電荷入力端子34に入力した電流の電圧値は、ステップS16での場合と同様に、値測定部351により測定され、最終ラインの電圧値として記憶手段36に記憶される(値測定ステップS19)。
これにより、値測定処理S1が終了する。
図4に戻り、値測定処理S1の後、検査装置3の評価手段35を構成する良否判定部352が、記憶手段36に記憶された各ラインに係る電圧値と、同じく記憶手段36に記憶された基準値(ライン基準値)とを比較し、それぞれの電圧値が、基準値を含む所定範囲内にあるか否かを判定する(ステップS2)。
そして、良否判定部352は、当該所定範囲内に各電圧値が含まれると判断した場合には、当該検査処理の検査対象である表示パネル1の各ラインが全て正常である旨の情報を、記憶手段36に記憶させる(ステップS3)。
一方、良否判定部352は、当該所定範囲内に含まれない電圧値が存在すると判断した場合には、当該含まれないと判断された全ての電圧値に係るラインの情報(例えば、ライン番号)を、異常なラインとして記憶手段36に記憶する(ステップS4)。
これらステップS3またはステップS4の後、結果出力部353が、記憶手段36に記憶された良否判定結果を参照して、図示しない表示手段に出力する(ステップS5)。
以上により、検査処理が終了する。
(6)実施形態の効果
以上のような本実施形態の表示パネル1によれば、以下の効果を奏することができる。
(I)すなわち、検査装置3から検査信号が入力し、表示パネル1の各TFT22がオン状態となることにより、当該各TFT22のソースに画素電極PEを介して接続された液晶容量LVおよび保持容量CVの保持電荷が、当該TFT22のソース−ドレイン間を導通できるようになり、当該保持電荷の電荷出力線DLへの出力が可能となる。この状態で、各走査線V(V1〜V3)に走査信号が順次出力され、各信号線H1〜H3に映像信号としての電荷が出力されることで、各走査線Vに係るラインの液晶容量LVおよび保持容量CVに当該電荷が保持される。この際、電荷を保持したラインに係る走査線Vの次に走査信号が印加される走査線Vに対して走査信号を印加すると、当該ラインの電荷出力線DLに設けられたTFT23がオン状態となる。このため、当該ラインの保持電荷が、TFT22,23および電荷出力線DLを導通して、検査装置3に出力される。これら各走査線Vに係るラインの保持電荷の出力は、当該走査線Vの次に走査信号が出力される走査線Vへの走査信号の出力ごとに行われる。
これによれば、表示パネル1の各走査線Vに係るラインごとに、それぞれのラインに保持された電荷に係る電流の電圧値を、検査装置3の評価手段35を構成する値測定部351が測定することにより、表示パネル1の各ラインの電圧値を測定することができる。これにより、良否判定部352が測定された電圧値と基準値とを比較することにより、表示パネル1のラインごとの電気的特性を評価して、当該表示パネル1の良否判定を行うことができる。従って、表示パネル1の各ラインの電気的特性の評価および良否判定を、適切に行うことができる。
(II)このような表示パネル1と検査装置3とは、表示パネル1の各走査線Vおよび各信号線Hと、検査装置3の走査線接続端子311および信号線接続端子312とを接続するほか、表示パネル1の検査信号線TLおよび電荷出力線DLXと、検査装置3の検査信号出力端子32および電荷入力端子34とを接続する。
このうち、検査信号線TLについては、一端が検査信号出力端子32に接続され、他端が各TFT22に接続されているので、検査装置3と表示パネル1とは1つの検査信号線TLで接続されている。
また、電荷出力線DLについては、TFT23が設けられた各電荷出力線DLは、出力線統合部24において1つの電荷出力線DLXにまとめられているので、検査装置3と表示パネル1とは1つの電荷出力線DLXで接続されている。
これによれば、表示パネル1の駆動時に通常接続される走査線Vおよび信号線Hの他に、表示パネル1におけるそれぞれ1つの検査信号線TLおよび電荷出力線DLXを検査装置3に接続することにより、当該表示パネル1の検査を行うことができるので、各TFT22と検査装置3とを個別に接続する複数の検査信号線、および、各電荷出力線DL1〜DL3により、表示パネルと検査装置3とを接続する場合に比べ、表示パネル1の検査工程を簡略化することができる。また、これにより、表示パネル1が小型である場合、あるいは、高精細で走査線および信号線が微細に配置されている場合でも、検査装置3と表示パネル1との接続を容易に行うことができる。従って、表示パネル1の小型化および高精細化を促進することができる。
(III)検査信号の入力により、各液晶容量LVおよび保持容量CVに保持された電荷の電荷出力線DLへの出力状態を切り替える出力状態切替部、および、各走査線Vからの走査信号の入力により、直前に映像信号の印加が行われた液晶容量LVおよび保持容量CVの保持電荷の検査装置3への導通状態を切り替える導通状態切替部が、それぞれTFT22,23で構成されている。これによれば、これらTFT22,23のローインピーダンス状態およびハイインピーダンス状態の切替を行うことにより、各液晶容量LVおよび保持容量CVの保持電荷の出力状態および導通状態を、適切かつ確実に制御することができる。また、これらがTFTで構成されていることにより、表示パネル1の構成を簡略化することができるとともに、当該表示パネル1の小型化を一層促進することができる。また、出力状態切替部および導通状態切替部をTFTで構成したことにより、これらの応答速度を向上することができる。
〔2.第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る表示パネル1Aおよび検査装置3Aについて説明する。
本実施形態の表示パネル1Aおよび検査装置3Aは、表示パネル1および検査装置3と同様の構成を備えるが、各ラインを構成する各画素から出力された保持電荷を検査装置3Aが測定し、表示パネル1Aの良否を画素ごとに行う点で相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図6は、本実施形態に係る表示パネル1Aの構成を示す模式図である。また、図7は、表示パネル1Aの表示部2Aの一部を拡大して示す模式図である。
表示パネル1Aは、表示パネル1と同様に、互いに対向する駆動基板および対向基板間に電気光学材料としての液晶がセル内に封入された構成を有している。このうち、駆動基板には、図6および図7に示すように、互いに略直交する複数の走査線V(V1〜V0)および複数の信号線H(H1〜H3)が設けられており、これらの各交差部近傍に、前述のTFT21,22、画素電極PE、液晶容量LVおよび保持容量CVが配置され、これらにより、画素Pが形成されている。
なお、説明の便宜上、走査線V1に接続され、かつ、各信号線H1〜H3に接続された画素Pを、それぞれ画素P(1,1)、画素P(1,2)および画素P(1,3)とする。また、走査線V2に接続され、かつ、各信号線H1〜H3に接続された画素Pを、それぞれ画素P(2,1)、画素P(2,2)および画素P(2,3)とし、走査線V3に接続され、かつ、各信号線H1〜H3に接続された画素Pを、それぞれ画素P(3,1)、画素P(3,2)および画素P(3,3)とする。
これら画素Pは、図7に示すように、走査線Vにゲートが接続され、信号線Hにソースが接続されるTFT21と、当該TFT21のドレインに接続される画素電極PEと、当該画素電極PEおよび対向基板の共通電極COMに接続される液晶容量LVおよび保持容量CVと、同じく画素電極PEにソースが接続され、電荷出力線DLにドレインが接続されるTFT22とを備えて構成されている。
また、同一の走査線Vに係る各TFT22に接続される各電荷出力線DL1〜DL3には、当該電荷出力線DL1〜DL3にソースおよびドレインが接続され、かつ、当該電荷出力線DL1〜DL3を流れる電荷の導通状態を切り替えるTFT23が設けられている。なお、これらTFT23のゲートには、前述のように、当該TFT23が設けられた電荷出力線DL1〜DL3が接続されたTFT22に係る走査線Vの次に走査信号が出力される走査線Vが接続され、当該走査線Vへの走査信号の出力に伴ってTFT23がオン状態となるように構成されている。さらに、電荷出力線DL1〜DL3は、出力線統合部24により1つの電荷出力線DLXにまとめられ、当該電荷出力線DLXは、検査装置3Aに接続される。
また、表示パネル1Aには、検査装置3Aから検査信号が入力すると、各TFT22に、当該各TFT22の導通状態を切り替える切替手段25と、当該切替手段25と各TFT22とを接続する複数の切替信号線CL(CL1〜CL3)が設けられている。
このうち、切替信号線CLは、信号線H(H1〜H3)に応じて設けられ、それぞれ同じ信号線H(H1〜H3)に接続された画素PのTFT22のゲートに接続されている。
具体的に、切替信号線CL1は、信号線H1に接続された画素P(1,1)、画素P(2,1)および画素P(3,1)の各TFT22のゲートに接続されている。また、切替信号線CL2は、信号線H2に接続された画素P(1,2)、画素P(2,2)および画素P(3,2)の各TFT22のゲートに接続され、切替信号線CL3は、信号線H3に接続された画素P(1,3)、画素P(2,3)および画素P(3,3)の各TFT22のゲートに接続されている。そして、これら切替信号線CL1〜CL3は、切替手段25の切替信号出力部252に接続されている。
図8は、表示パネル1Aおよび検査装置3Aの構成を示すブロック図である。
切替手段25は、図8に示すように、カウンタ251および切替信号出力部252を備えて構成されている。
カウンタ251は、走査線V1と接続され、検査信号線TLを介して検査装置3Aから検査信号が入力すると、走査線V1から走査信号が入力した回数をカウントする。そして、カウンタ251は、複数のカウント出力線CN(CN1〜CN3)を介して、切替信号出力部252に、カウント値を出力する。なお、カウンタ251は、切替信号出力部252に、カウント値を、カウント出力線CN1〜CN3に出力する高レベルおよび低レベルの電圧の信号により表される2進数の情報として出力する。
なお、カウンタ251は、検査信号が入力していない状態では、「0」のカウント値を切替信号出力部252に出力する。
具体的に、カウント出力線CN1に出力される信号は、2進数の下1桁目を表しており、当該カウント出力線CN1に出力された高レベルの信号は、10進数で「2の0乗」すなわち「1」を表し、低レベルの信号は、同じく「0」を示している。また、カウント出力線CN2に出力される信号は、2進数の下2桁目を表しており、当該カウント出力線CN2に出力された高レベルの信号は、10進数で「2の1乗」すなわち「2」を表し、低レベルの信号は、同じく「0」を表している。さらに、カウント出力線CN3に出力される信号は、2進数の下3桁目を表しており、当該カウント出力線CN3に出力された高レベルの信号は、10進数で「2の2乗」すなわち「4」を表しており、低レベルの信号は、同じく「0」を表している。このように、各カウント出力線CN1〜CN3に出力された信号により表される値を合計することにより、カウント値がカウンタ251から取得される。
切替信号出力部252は、カウンタ251から入力するカウント値に基づいて、TFT22をオン状態にする切替信号を出力する切替信号線CLを選択し、当該選択された切替信号線CLに切替信号としての+12Vの電圧を印加し、他の切替信号線CLに対して、TFT22をオフ状態にする−10Vの電圧を印加する。
例えば、カウンタ251からカウント出力線CNを介して入力したカウンタ値が、10進数で「1」である場合には、切替信号出力部252は、切替信号線CL1を選択し、当該切替信号線CL1に対して+12Vの電圧を印加し、他の切替信号線CL2,CL3に対して−10Vの電圧を印加する。これにより、画素P(1,1)、画素P(2,1)および画素P(3,1)の各TFT22がオン状態となり、他の画素Pの各TFT22はオフ状態となる。
また、入力したカウント値が、10進数で「2」である場合には、切替信号出力部252は、切替信号線CL2に対して+12Vの電圧を印加し、他の切替信号線CL1,CL3に対して−10Vの電圧を印加する。これにより、画素P(1,2)、画素P(2,2)および画素P(3,2)の各TFT22がオン状態となり、他の画素Pの各TFT22は、オフ状態となる。
このように、ある走査線Vに係るラインを構成する各画素Pにおいて、切替信号としての+12Vの電圧が印加されてオン状態となるTFT22の画素Pは1つであるので、当該画素Pの保持電荷が電荷出力線DLに出力されることとなる。このため、当該画素Pの保持電荷が検査装置3Aに入力し、当該検査装置3Aが、当該画素Pの保持電荷の電圧値を測定することにより、表示パネル1Aの電気的特性を画素Pごとに評価することが可能となる。
なお、入力したカウント値が、10進数で「0」である場合には、表示パネル1Aの検査中ではないと判断して、切替信号出力部252は、各切替信号線CL1〜CL3に、−10Vの電圧を印加する。
検査装置3Aは、図8に示すように、走査線接続端子311、信号線接続端子312、走査信号出力部313および映像信号出力部314を有する駆動手段31と、検査信号出力端子32と、検査信号出力手段33Aと、電荷入力端子34と、評価手段35と、記憶手段36とを備えて構成されている。
このうち、検査信号出力手段33Aは、表示パネル1Aの切替手段25に対して、所定電圧の検査信号を出力する。なお、検査信号出力手段33Aが出力する検査信号は、検査信号出力手段33が検査信号として出力した+12Vの電圧の信号でなくとも、切替手段25により入力が検出可能な電圧レベルの信号であればよく、+12Vの信号に限定されない。
ここで、表示パネル1Aおよび検査装置3Aの動作について説明する。
表示パネル1Aは、通常動作時、すなわち、外部機器から入力する画像情報に応じた画像を形成表示する際には、図示しないドライバから、走査線Vおよび信号線Hに、画像情報に応じた走査信号および映像信号が順次入力する。この際、表示パネル1Aの検査信号線TLには、検査信号が入力しないので、切替手段25のカウンタ251によってカウントされるカウント値は「0」のままである。このため、切替信号出力部252は、各切替信号線CL1〜CL3に、−10Vの電圧を印加する。これにより、各TFT22がオフ状態となるので、表示パネル1Aは、入力する走査信号および映像信号に基づく画像を形成表示することができる。
図9は、表示パネル1Aおよび検査装置3Aに入出力する電流のタイミングチャートを示す図である。
一方、表示パネル1Aの各画素Pの電気的特性を検査する場合には、当該表示パネル1Aと検査装置3Aとを接続した状態で、検査装置3Aの検査信号出力手段33が所定の電圧の信号を、検査信号出力端子32を介して、表示パネル1Aの切替手段25に出力する。この検査信号の入力により、表示パネル1Aの切替手段25を構成するカウンタ251が、走査信号の入力回数のカウントを開始する。
ここで、検査装置3Aの走査信号出力部313が、各走査線V1〜V0に走査信号としての+12Vの電圧を順次印加し、映像信号出力部314が、各信号線H1〜H3に映像信号としての+5Vおよび−5Vの電圧を印加する。
この際、走査線V1に走査信号が出力されると、カウンタ251が、走査信号の入力回数であるカウント値を1繰上げ、当該繰り上がったカウント値「1」をカウント出力線CNを介して、切替信号出力部252に出力する。すると、切替信号出力部252が、切替信号線CL1に切替信号としての+12Vの電圧を印加し、他の切替信号線CL2,CL3に−10Vの電圧を印加する。
この状態で、走査線V2に走査信号が出力されると、画素P(1,1)を構成する液晶容量LVおよび保持容量CVに保持された電荷が、TFT22を介して電荷出力線DL1に出力される。この際、画素P(1,2)および画素P(1,3)の各TFT22はオフ状態であるので、当該画素P(1,2)および画素P(1,3)の液晶容量LVおよび保持容量CVに保持された電荷は、電荷出力線DL1に出力されない。この電荷出力線DL1に出力された電荷に係る電流は、オン状態のTFT23を導通し、電荷出力線DLXを介して検査装置3Aに出力される。そして、同様に、走査線V3,V0に走査信号が順次出力されることにより、画素P(2,1)および画素P(3,1)の保持電荷が、電荷出力線DL2、DL3に順次出力され、当該電荷に係る電流が、電荷出力線DLXを介して、検査装置3Aに出力される。
この後、再び走査線V1に走査信号が出力されると、カウンタ251がカウント値を1繰上げ、当該繰り上がったカウント値「2」をカウント出力線CNを介して、切替信号出力部252に出力する。すると、切替信号出力部252は、切替信号線CL2に+12Vの電圧を印加し、他の切替信号線CL1,CL3に−10Vの電圧を印加する。
この状態で、各走査線V2〜V0に走査信号が出力され、各信号線H1〜H3に映像信号がそれぞれ出力されると、前述の場合と同様に、画素P(1,2)、画素P(2,2)および画素P(3,2)の保持電荷のみが、各TFT22を介して電荷出力線DL1〜DL3にそれぞれ出力される。そして、これら電荷に係る電流が、電荷出力線DLXを介して検査装置3Aに出力される。
なお、走査線V1に再度走査信号が出力され、切替信号線CL3に切替信号が出力された場合でも同様に、画素P(1,3)、画素P(2,3)および画素P(3,3)の保持電荷のみが、電荷出力線DL1〜DL3に出力される。そして、当該電荷に係る電流が、電荷出力線DLXを介して、検査装置3Aに出力され、当該電流の電圧値が、検査装置3Aの値測定部351により測定される。なお、図9の最下段に示した電荷出力線DLXに出力された電流において、「○」で示した部分が、測定された電圧値に異常が見られ、欠陥が生じている画素Pに係る波形であり、図9の最下段に示した波形からは、画素P(2,1)、画素P(2,2)および画素P(1,3)に欠陥が生じている可能性があると判断される。
次に、検査装置3Aにより実行される表示パネル1Aの検査処理について説明する。
図10は、本実施形態に係る検査処理の処理フローを示す図である。また、図11は、検査処理に含まれる値測定処理SA1の処理フローを示す図である。なお、図11においては、検査装置3Aの動作に応じた表示パネル1Aの動作も合わせて示している。
本実施形態の検査処理においては、画素Pごとに表示パネル1Aの電気的特性を評価する点において、前述の検査処理と相違する。
具体的に、本実施形態の検査処理においては、図10に示すように、まず、検査装置3Aが、表示パネル1Aの各画素Pの保持電荷に係る電流の電圧値を測定する値測定処理SA1を実行する。
この値測定処理SA1においては、図11に示すように、検査装置3Aの検査信号出力手段33Aが、検査信号出力端子32を介して、表示パネル1Aの検査信号線TLに検査信号を出力する(検査信号出力ステップSA11)。
この検査信号が表示パネル1Aの切替手段25に入力すると、当該切替手段25のカウンタ251は、カウンタ値を初期化(「0」に設定)する(ステップSY01)。
この後、検査装置3Aの走査信号出力部313は、まず、走査線V1に走査信号を出力する(走査信号出力ステップSA12)。ここで、走査線V1は、カウンタ251に接続されており、当該走査線V1から走査信号が入力すると、カウンタ251が、カウンタ値を1繰り上げ(ステップSY02)、当該カウンタ値を切替信号出力部252に出力する。そして、切替信号出力部252が、カウンタ値に基づいて切替信号を出力する切替信号線CLを選択し(ステップSY03)、当該選択された切替信号線CLに対して切替信号としての+12Vの電圧を、また、選択されていない切替信号線CLに対して−10Vの電圧を印加する(ステップSY04)。これにより、選択された切替信号線CLに接続された画素のTFT22がオン状態となり、他の切替信号線CLに接続された画素のTFT22は、オフ状態が維持される(ステップSY05)。
例えば、この時点では、カウンタ251によってカウントされるカウンタ値は「1」であるので、切替信号出力部252は、切替信号線CL1を選択する。そして、切替信号出力部252は、選択した切替信号線CL1に+12Vの電圧を印加し、他の切替信号線CL2,CL3に−10Vの電圧を印加する。
この際、映像信号出力部314は、各信号線H1〜H3に、+5Vおよび−5Vの電圧が交互に切り替わる映像信号としての電圧を印加する(信号線電荷出力ステップSA13)。これにより、表示パネル1Aにおいて、走査信号が出力された走査線Vに係る各画素Pの液晶容量LVおよび保持容量CVに、映像信号としての電荷が印加される。このため、当該走査信号が出力された走査線に係る各画素Pによって構成されるラインに、電荷が充電される(ステップSY06)。
ここで、走査信号出力部313は、直前に走査信号を出力した走査線が、表示パネル1Aにおける最終ラインであるか否かを判定する(ステップSA14)。
この判定処理において、走査信号出力部313が、最終ラインではないと判断した場合には、当該走査信号出力部313は、次のラインに係る走査線V(この時点では、走査線V2)に走査信号を出力する(走査信号出力ステップSA15)。
このステップSA15における走査信号の出力により、直前に走査信号が印加された走査線V(この時点では、走査線V1)に係る電荷出力線DL(この時点では、電荷出力線DL1)に設けられたTFT23がオン状態となる(ステップSY07)。これにより、ステップSY05において選択された画素PのTFT22がオン状態となっていることと合わせて、選択された画素Pの保持電荷が、電荷出力線DLに出力される(ステップSY08)。
具体的に、この時点では、走査線V2への走査信号の出力により、電荷出力線DL1に設けられたTFT23がオン状態となる。ここで、走査線V1に係るラインの各画素Pのうち、切替信号出力部252からの切替信号が入力し、TFT22がオン状態となっている画素Pは、画素P(1,1)である。このため、当該画素P(1,1)の液晶容量LVおよび保持容量CVの保持電荷が電荷出力線DL1に出力され、他の画素P(1,2)および画素P(1,3)の保持電荷は出力されない。
この電荷出力線DLに出力された電荷に係る電流は、検査装置3Aの電荷入力端子34を介して評価手段35に入力し、当該評価手段35の値測定部351により、当該電流の電圧値が測定される(値測定ステップSA16)。そして、値測定部351は、測定した電圧値を、当該電圧値に係る画素Pの位置情報とともに、記憶手段36に記憶させる。具体的に、値測定部351は、電流の入力に際して経過した時間や、入力する電流の振幅および出力した走査信号の回数等に基づいて当該電流に係る画素Pの位置(座標値)を算出し、当該画素Pの位置とともに測定した電圧値を、記憶手段36に記憶させる。
このステップSA16の後、検査装置3Aにおける処理はステップSA13に戻り、映像信号出力部314が、各信号線Hに映像信号を再度印加する。
一方、ステップSA14の判定処理において、走査信号出力部313が、直前に走査信号を出力した走査線Vに係るラインが最終ラインであると判断した場合、すなわち、本実施形態では、直前に走査信号を出力した走査線Vが、走査線V3であると判断した場合、当該走査信号出力部313は、TFT21が接続されていない末端の走査線V0に走査信号を出力する(走査信号出力ステップSA17)。
この走査線V0への走査信号の出力により、当該走査線V0の直前に走査信号が出力された最終ラインに係る電荷出力線DLのTFT23がオン状態となり(ステップSY09)、当該最終ラインにおいて選択された画素Pの保持電荷が、電荷出力線DL(本実施形態では、電荷出力線DL3)に出力される(ステップSY10)。そして、この電荷出力線DLに出力された電荷は、前述のように、検査装置3Aに入力し、評価手段35の値測定部351により当該電荷に係る電流の電圧値が測定される(値測定ステップSA18)。
このステップSA18の後、検査装置3Aは、表示パネル1Aの全画素Pの保持電荷に係る電流の電圧値を測定したか否かを判定する(ステップSA19)。
そして、検査装置3Aが、電圧値測定が終了していない画素Pが1つでも存在すると判断した場合には、検査装置3Aにおける処理は、ステップSA12に戻り、再び、走査信号出力部313が、走査線V0に走査信号を印加する。
一方、検査装置3Aが、全ての画素Pの電圧値測定を終了したと判断した場合には、値測定処理SA1を終了する。
図10に戻り、値測定処理SA1の後、評価手段35を構成する良否判定部352が、記憶手段36に記憶された各画素Pの電圧値と、同じく記憶手段36に記憶された基準値(画素基準値)とを比較し、各画素Pの電圧値が、基準値を含む所定範囲内にあるか否かを判定する(ステップSA2)。
そして、良否判定部352は、当該所定範囲内に各電圧値が含まれると判断した場合には、当該検査処理の評価対象である表示パネル1の各画素Pが全て正常である旨の情報を、記憶手段36に記憶させる(ステップSA3)。
一方、良否判定部352は、当該所定範囲内に含まれない電圧値が存在すると判断した場合には、当該含まれないと判断された全ての電圧値に係る画素Pの情報(座標値)を、異常画素Pの情報として記憶手段36に記憶する(ステップSA4)。
これらステップSA3またはステップSA4の後、結果出力部353が、記憶手段36に記憶された良否判定結果を参照して、図示しない表示手段に出力する(ステップSA5)。
以上により、検査処理が終了する。
以上のような本実施形態の表示パネル1Aによれば、前述の表示パネル1が奏することのできる効果(I)〜(III)と同様の効果を奏することができるほか、以下の効果を奏することができる。
すなわち、表示パネル1Aの切替手段25を構成する切替信号出力部252が、走査線V1からの走査信号の入力回数(カウンタ値)に応じて、保持された電荷を出力させる画素Pを選択し、当該選択された画素PのTFT22に対して、切替信号としての+12Vの電圧を印加する。このため、各走査線Vに係るラインを構成する画素Pのうち、切替信号が入力した画素PのTFT22だけがオン状態となり、当該画素Pに保持された電荷に係る電流が、電荷出力線DL(DL1〜DL3)に出力され、電荷出力線DLXを介して、検査装置3Aに入力する。
これによれば、各走査線Vに走査信号が順次印加されるごとに、同一の信号線H(H1〜H3)に接続された画素Pの保持電荷に係る電流が、検査装置3Aに入力することとなるので、当該電流の電圧値を測定することにより、同一の信号線Hに係る画素Pの電気的特性を検査することができる。
また、走査線V0への走査信号の出力ごとに、カウンタ251によってカウントされるカウント値が1ずつ繰り上がるので、切替信号出力部252によって切替信号が出力される切替信号線CLのそれぞれに切替信号が順次出力されることとなり、当該切替信号が入力した各画素Pの保持電荷が、各走査線Vへの走査信号の出力に伴って、検査装置3Aに入力することとなる。これによれば、表示パネル1Aの各画素Pの保持電荷を、検査装置3Aの値測定部351が測定することができるので、当該測定値に基づいて、当該各画素Pの電気的特性を評価することができる。
従って、表示パネル1Aの各画素Pの電気的特性を詳細に評価することができるので、表示パネル1Aの良否判定を詳細に検査することができる。
〔3.実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、表示パネル1,1Aの各走査線V(V1〜V3)に接続されるスイッチング素子としてTFT21を用いたが、本発明はこれに限らない。また、前記各実施形態では、出力状態切替部および導通状態切替部として、TFT22,23を用いたが、本発明はこれに限らない。例えば、これらに代えて異なる種類のトランジスタを用いてもよく、あるいは、TFD(Thin Film Diode)等のダイオードにより構成してもよい。すなわち、電流の導通状態を切替可能な構成であれば、他の構成を適用してもよい。
前記各実施形態では、表示パネル1,1Aは、電気光学材料として液晶を採用した液晶パネルで構成されるとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、ジアミンやアントラセン等の有機物が採用された有機ELパネルで構成してもよい。
前記各実施形態では、表示パネル1,1Aの出力線統合部24は、電荷出力線DL1〜DL3を1つの電荷出力線DLXにまとめるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、出力線統合部24は、複数の電荷出力線をまとめるのであれば、その本数は適宜設定してよい。
前記各実施形態では、表示パネル1,1Aは、3つの走査線V1〜V3および3つの信号線H1〜H3のそれぞれと接続される9つの画素Pを備えて構成されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、走査線および信号線は、それぞれ3つ以上設けられていてもよく、これらに接続されて構成される画素の数は、適宜設定してよい。
本発明の第1実施形態に係る表示パネルの構成を示す模式図。 前記実施形態における検査装置の構成を示すブロック図。 前記実施形態における表示パネルおよび検査装置に入出力する電流のタイミングチャートを示す図。 前記実施形態における検査処理の処理フローを示す図。 前記実施形態における値測定処理の処理フローを示す図。 本発明の第2実施形態に係る表示パネルの構成を示す模式図。 前記実施形態における表示パネルの表示部の一部を拡大して示す模式図。 前記実施形態における表示パネルおよび検査装置の構成を示すブロック図。 前記実施形態における表示パネルおよび検査装置に入出力する電流のタイミングチャートを示す図。 前記実施形態における検査処理の処理フローを示す図。 前記実施形態における値測定処理の処理フローを示す図。
符号の説明
1,1A…表示パネル、3…検査装置、21…TFT(スイッチング素子)、22…TFT(出力状態切替部、トランジスタ)、23…TFT(導通状態切替部、トランジスタ)、24…出力線統合部、25…切替手段、DL(DL1,DL2,DL3,DLX)…電荷出力線、H(H1,H2,H3)…信号線、LV…液晶容量(電気光学材料)、PE…画素電極、V(V1,V2,V3,V0)…走査線、S11,SA11…検査信号出力ステップ、S12,S15,S18,SA12,SA15,SA17…走査信号出力ステップ、S13,S17,SA13…信号線電荷出力ステップ、S16,S19,SA16,SA18…値測定ステップ。

Claims (5)

  1. 互いに対向する駆動基板および対向基板と、これら基板間に封入される電気光学材料とを備え、画像を形成表示する表示パネルであって、
    前記駆動基板には、
    互いに略直交する複数の走査線および複数の信号線と、
    前記複数の走査線および前記複数の信号線の各交差部近傍に配置され、前記信号線に出力された電荷を前記電気光学材料に印加する複数の画素電極と、
    前記走査線に接続され、前記信号線から前記画素電極への電荷の印加状態を切り替える複数のスイッチング素子と、
    当該表示パネルを検査する検査装置に接続され、当該検査装置から入力する検査信号に応じて、前記電気光学材料の保持電荷の出力状態を切り替える複数の出力状態切替部と、
    前記走査線に応じて設けられ、当該走査線に係る前記出力状態切替部により、前記電気光学材料の保持電荷が出力される複数の電荷出力線とが設けられ、
    前記各電荷出力線には、
    当該電荷出力線に前記保持電荷を出力する前記出力状態切替部に係る前記走査線の後に走査信号が出力される前記走査線に接続され、走査信号が入力すると、当該電荷出力線に出力された前記保持電荷を導通する導通状態切替部と、
    前記各導通状態切替部から延出する前記各電荷出力線のうち少なくとも2つをまとめる出力線統合部とが設けられていることを特徴とする表示パネル。
  2. 請求項1に記載の表示パネルにおいて、
    前記検査信号の入力に応じて、前記走査線に応じて設けられた前記各出力状態切替部による前記保持電荷の出力状態をそれぞれ独立して切り替える切替手段を備えることを特徴とする表示パネル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の表示パネルにおいて、
    前記導通状態切替部は、
    前記走査線に接続されるゲートと、
    当該ゲートに走査信号が印加される前記走査線より前に走査信号が印加される前記走査線に係る前記出力状態切替部に接続されるソースと、
    前記出力線統合部に接続されるドレインと、を有するトランジスタで構成されることを特徴とする表示パネル。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示パネルにおいて、
    前記出力状態切替部は、
    前記検査信号に係る信号が入力するゲートと、
    前記画素電極に接続されるソースと、
    前記導通状態切替部に接続されるドレインとを有するトランジスタで構成されることを特徴とする表示パネル。
  5. 互いに対向する駆動基板および対向基板と、これら基板間に密閉封入される電気光学材料とを備え、画像を形成表示する表示パネルを検査する検査装置により実行され、前記表示パネルの良否を検査する表示パネル検査方法であって、
    前記駆動基板には、
    互いに略直交する複数の走査線および複数の信号線と、
    前記複数の走査線および前記複数の信号線の各交差部近傍に配置され、前記信号線に出力された電荷を前記電気光学材料に印加する複数の画素電極と、
    前記走査線に接続され、前記信号線から前記画素電極への電荷の印加状態を切り替える複数のスイッチング素子と、
    前記検査装置に接続され、当該検査装置から入力する検査信号に応じて、前記電気光学材料の保持電荷の出力状態を切り替える複数の出力状態切替部と、
    前記走査線に応じて設けられ、当該走査線に係る前記出力状態切替部により、前記電気光学材料の保持電荷が出力される複数の電荷出力線とが設けられ、
    前記各電荷出力線には、
    当該電荷出力線に前記保持電荷を出力する前記出力状態切替部に係る前記走査線の後に走査信号が出力される前記走査線に接続され、走査信号が入力すると、当該電荷出力線に出力された前記保持電荷を導通する導通状態切替部と、
    前記各導通状態切替部から延出する前記各電荷出力線のうち少なくとも2つをまとめる出力線統合部とが設けられ、
    前記検査信号を出力して、前記複数の出力状態切替部のうち、少なくともいずれかを前記保持電荷の出力状態に切り替える検査信号出力ステップと、
    前記複数の走査線に走査信号を順次出力する走査信号出力ステップと、
    前記信号線に所定の電荷を印加する信号線電荷出力ステップと、
    前記電荷出力線に出力された電荷に係る電流の値を測定する値測定ステップとを実行することを特徴とする表示パネル検査方法。
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