JP2008014144A - 内燃機関のセンサ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気系のセンサが被水する可能性を判定し、判定結果に応じた制御を適切に行うことが可能な内燃機関のセンサ制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関のセンサ制御装置は、内燃機関の排気系に設けられたセンサに対する制御を行う装置である。湿度取得手段は、センサ周辺の排気ガスの湿度を取得し、ヒータ制御手段は、排気ガスの湿度の変動に基づいて、センサを加熱するヒータに対する制御を開始する。具体的には、ヒータ制御手段は、排気ガスの湿度の変動に基づいてセンサが被水する可能性があるか否かを判定し、センサが被水する可能性がないと判定された場合に、ヒータに対する通電を行う。これにより、センサが被水する可能性があるか否かを適切に判定し、ヒータによる加熱を適切なタイミングで開始することができる。また、センサに生じ得る素子割れなどを確実に防止することができる。
【選択図】図4
【解決手段】内燃機関のセンサ制御装置は、内燃機関の排気系に設けられたセンサに対する制御を行う装置である。湿度取得手段は、センサ周辺の排気ガスの湿度を取得し、ヒータ制御手段は、排気ガスの湿度の変動に基づいて、センサを加熱するヒータに対する制御を開始する。具体的には、ヒータ制御手段は、排気ガスの湿度の変動に基づいてセンサが被水する可能性があるか否かを判定し、センサが被水する可能性がないと判定された場合に、ヒータに対する通電を行う。これにより、センサが被水する可能性があるか否かを適切に判定し、ヒータによる加熱を適切なタイミングで開始することができる。また、センサに生じ得る素子割れなどを確実に防止することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、内燃機関に設けられたセンサに対する制御を行う内燃機関のセンサ制御装置に関する。
従来から、内燃機関の排気通路上に、排気ガス中の空燃比(A/F)を検出する排気ガスセンサ(空燃比センサ)が設けられている。ところで、内燃機関がこのような排気ガスセンサを備える場合、機関始動直後の低温時には、排気中の水分が容器内に溜まり、この凝縮水又はその蒸発による水蒸気がヒータにより加熱されている排気ガスセンサにかかった場合(即ち、排気ガスセンサが「被水」した場合)、素子割れなどが生じる場合があった。
このような素子割れを防止するため、特許文献1に記載された技術では、エンジン始動後の排気ガスセンサへのヒータ制御を、排気通路中の水分が蒸発されるまでは禁止している。また、この技術では、水分の蒸発を始動後の触媒に与える熱量で判断している。その他にも、特許文献2に同様の技術が記載されている。
しかしながら、上記した特許文献1及び2に記載された技術では、排気ガスセンサの被水の可能性を精度良く判定し、これに基づいて適切に内燃機関の制御を行うことができない場合があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、排気系のセンサが被水する可能性を判定し、判定結果に応じた制御を適切に行うことが可能な内燃機関のセンサ制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、内燃機関の排気系に設けられたセンサに対する制御を行う内燃機関のセンサ制御装置は、前記センサ周辺の排気ガスの湿度を取得する湿度取得手段と、前記湿度の変動に基づいて、前記センサを加熱するヒータに対する制御を開始するヒータ制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記の内燃機関のセンサ制御装置は、内燃機関の排気系に設けられたセンサに対する制御を行う装置である。湿度取得手段は、センサ周辺の排気ガスの湿度を取得し、ヒータ制御手段は、排気ガスの湿度の変動に基づいて、センサを加熱するヒータに対する制御を開始する。具体的には、ヒータ制御手段は、排気ガスの湿度の変動に基づいてセンサが被水する可能性があるか否かを判定し、センサが被水する可能性がないと判定された場合に、ヒータに対する通電を行う。これにより、センサが被水する可能性があるか否かを適切に判定し、ヒータによる加熱を適切なタイミングで開始することができる。よって、被水状態にあるセンサをヒータで加熱することによって生じ得る素子割れなどを確実に防止することができる。
好適には、前記ヒータ制御手段は、前記内燃機関の始動後において、前記湿度の変動が所定範囲内になった際に、前記ヒータに対する制御を開始する。排気ガスの温度が比較的高温になった場合には、排気通路内の水が蒸発し、排気通路内に水がほとんどなくなるため、湿度は概ね一定値になる。そのため、ヒータ制御手段は、湿度の変動が所定範囲内になった際に、ヒータに対する制御を開始することができる。
上記の内燃機関のセンサ制御装置の一態様では、前記湿度の変動に基づいて、前記内燃機関における過給を禁止する制御を行う過給禁止手段を備える。
この態様では、過給禁止手段は、湿度の変動に基づいて、内燃機関における過給を禁止する制御を行う。具体的には、過給禁止手段は、排気ガスの湿度の変動に基づいてセンサが被水する可能性があるか否かを判定し、センサが被水する可能性がある場合には、過給を禁止する。一方、過給禁止手段は、センサが被水する可能性がない場合に、過給を実行する。これにより、センサが被水する可能性を適切に判定することによって、過給圧の制御を適切なタイミングで開始することができる。したがって、始動時などにおいてターボ過給機に溜まった水が飛び散ることによって、センサが被水してしまうことを確実に防止することができる。
上記の内燃機関のセンサ制御装置の他の一態様では、前記湿度の変動に基づいて、前記内燃機関から排出される排気ガスを加熱するための制御を行う排気加熱制御手段を備える。
この態様では、排気加熱制御手段は、センサの被水対策のために排気ガスを加熱するための制御を実行する。具体的には、排気加熱制御手段は、排気ガスの湿度の変動に基づいてセンサが被水する可能性があるか否かを判定し、センサが被水する可能性がなくなった場合に当該制御を終了する。これにより、排気ガスを加熱するための制御を適切なタイミングで終了させることができる。したがって、排気ガスを加熱するための制御を無駄に実行してしまうことを抑制することができるため、その後の他の制御(空燃比のフィードバック制御など)を速やかに実行することができる。
上記の内燃機関のセンサ制御装置において好適には、前記排気加熱制御手段は、前記湿度の変動が所定範囲内にあり、且つ触媒が暖機した際に、前記排気ガスを加熱するための制御を終了する。
この場合、排気加熱制御手段は、ガスセンサが被水する可能性があるか否か、及び触媒が暖機されているか否かに基づいて、排気ガスを加熱するための制御を実行する。これにより、センサの被水による不具合の発生を防止することができると共に、エミッションを向上させることができる。
更に好適には、前記排気加熱制御手段は、点火時期遅角制御、排気弁の早開き制御、及びウエストゲートバルブを開にする制御のうちの少なくともいずれかを実行することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[全体構成]
まず、本実施形態に係る内燃機関のセンサ制御装置が適用されたシステムの全体構成について説明する。
まず、本実施形態に係る内燃機関のセンサ制御装置が適用されたシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関のセンサ制御装置が適用された車両の構成を示す概略図である。なお、図1では、実線矢印がガスの流れを示し、破線矢印が信号の入出力を示している。
車両は、主に、エアクリーナ(AC)2と、吸気通路3と、ターボ過給機4と、インタークーラ(IC)5と、スロットルバルブ6と、サージタンク7と、エンジン(内燃機関)8と、排気通路18と、バイパス通路19と、ウエストゲートバルブ20と、触媒21と、水温センサ32と、排気ガスセンサ33と、湿度センサ35と、ヒータ40と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
エアクリーナ2は、外部から取得された空気(吸気)を浄化して、吸気通路3に供給する。吸気通路3中には、ターボ過給機4のコンプレッサ4aが配設されており、吸気はコンプレッサ4aの回転によって圧縮される(過給される)。更に、吸気通路3中には、吸気を冷却するインタークーラ5と、エンジン8に供給する吸気量を調整するスロットルバルブ6が設けられている。スロットルバルブ6は、ECU50から供給される制御信号によって制御される。
スロットルバルブ6を通過した吸気は、吸気通路3上に形成されたサージタンク7内に一旦貯蔵された後、エンジン8が有する複数の気筒(不図示)内に流入する。エンジン8は、供給された吸気と燃料とを混合した混合気を気筒内で燃焼することによって動力を発生する。エンジン8は、例えばガソリンエンジンやデーゼルエンジンなどによって構成される。エンジン8内における燃焼により発生した排気ガスは、排気通路18に排出される。なお、エンジン8における燃料の点火時期や燃料噴射量の制御は、ECU50によって行われる。
ここで、図2を参照してエンジン8の具体的な構成について説明する。エンジン8は、主に、燃料噴射弁9と、気筒(シリンダ)11aと、点火プラグ12と、吸気弁13aと、排気弁13bと、を有する。なお、図2においては、説明の便宜上、1つの気筒11aのみを示しているが、実際にはエンジン8は複数の気筒11aを有している。
燃料噴射弁9は、吸気通路3上に設けられており、吸気通路3中に燃料を噴射するインジェクタである。燃料噴射弁9は、ECU50から供給される制御信号によって制御される。気筒11aの燃焼室11bには、吸気通路3より吸気が供給されると共に、上記した燃料噴射弁9から燃料が供給される。燃焼室11b内では、点火プラグ12の点火により着火されることによって、供給された吸気と燃料との混合気が燃焼される。この場合、燃焼によってピストン11cが往復運動し、この往復運動がコンロッド11dを介してクランク軸(不図示)に伝達され、クランク軸が回転する。なお、点火プラグ12は、ECU50から供給される制御信号によって制御される。即ち、ECU50によって、点火時期の制御(例えば、点火時期を遅角する制御)が実行される。
更に、燃焼室11bには、吸気弁13a及び排気弁13bが設けられている。吸気弁13aは、開閉することによって、吸気通路3と燃焼室11bとの導通/遮断を制御する。また、排気弁13bは、開閉することによって、排気通路18と燃焼室11bとの導通/遮断を制御する。吸気弁13a及び排気弁13bは、ECU50から供給される制御信号によって制御される。例えば、排気弁13bは、制御信号により早開き制御される。
図1に戻って、車両が有するその他の構成要素について説明を行う。
エンジン8より排出された排気ガスは、排気通路18に設けられたターボ過給機4のタービン4bを回転させる。このようなタービン4bの回転トルクが、過給機4内のコンプレッサ4aに伝達されて回転することによって、ターボ過給機4を通過する吸気が圧縮される(過給される)。また、ターボ過給機4には、クラッチ4cが設けられている。クラッチ4cをつないだ場合には、ターボ過給機4は回転することによって過給を実行し、クラッチ4cを切った場合には、ターボ過給機4の回転が停止されることにより過給が停止される。なお、クラッチ4cは、ECU50から供給される制御信号によって制御される。
排気通路18には、ターボ過給機4の上流側と下流側とをバイパスさせるバイパス通路19が接続されている。このバイパス通路19上には、ウエストゲートバルブ20が設けられている。ウエストゲートバルブ20が閉であるときには、排気ガスは過給機4に流入し、バイパス通路19には流れない。逆に、ウエストゲートバルブ20が開であるときには、排気ガスは、図1中の矢印105で示すようにバイパス通路19にも流れる。そのため、コンプレッサ4aの回転数の上昇が抑制される。即ち、ターボ過給機4による過給が抑えられる。このようなウエストゲートバルブ20の開度などの制御は、ECU50によって行われる。
排気通路18上には、排気ガスを浄化する機能を有する触媒21が設けられている。具体的には、触媒21は、例えば三元触媒などによって構成され、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)などを除去する機能を有する。
水温センサ32は、エンジン8を冷却する冷却水の温度(以下、単に「水温」とも呼ぶ。)を検出する。排気ガスセンサ33は、排気通路18上に設けられており、排気ガスの空燃比(A/F)を検出する。また、排気ガスセンサ33には、排気ガスセンサ33を加熱するヒータ40が設けられている。湿度センサ35は、排気ガスセンサ33の近傍の排気通路18上に設けられており、排気ガスの湿度(絶対湿度)を検出する。図1では、湿度センサ35を排気ガスセンサ33の上流側の排気通路18に設けている例を示しているが、湿度センサ35が排気ガスセンサ33の近傍に位置すれば、湿度センサ35を排気ガスセンサ33の上流側の排気通路18に設けても良い。
上記したセンサが検出した検出値は、検出信号としてECU50に供給される。また、ヒータ40は、ECU50から供給される制御信号で通電が制御される。なお、以下では、「絶対湿度」のことを単に「湿度」とも呼ぶ。
ECU50は、図示しないCPU、ROM、RAM、及びA/D変換器などを含んで構成される。ECU50は、車両内の各種センサから供給される出力に基づいて、車両内の制御を行う。本実施形態では、ECU50は、湿度センサ35から取得された湿度に基づいて、種々の制御を行う。具体的には、ECU50は、取得された湿度の変動に基づいて排気ガスセンサ33が被水する可能性があるか否かを判定し、この判定結果に応じた制御を行う。このように、ECU50は、本発明における内燃機関のセンサ制御装置として機能する。具体的には、ECU50は、湿度取得手段、ヒータ制御手段、過給禁止手段、及び排気加熱制御手段として動作する。
ここで、ECU50が行う制御の概要について説明する。ECU50は、始動時において、触媒21を暖機するため、及び排気ガスセンサ33の被水対策のために、排気ガスを加熱するための制御(以下、「排気加熱制御」と呼ぶ。)を実行する。即ち、加熱された排気ガスを触媒21に供給することによって触媒21を暖機すると共に、排気ガスを加熱することによって排気通路18内の水を蒸発させることによって、排気ガスセンサ33が被水してしまうことを防止(被水対策)する。具体的には、ECU50は、排気加熱制御として、点火時期遅角制御、排気弁13bの早開き制御、及びウエストゲートバルブ20を開にする制御のうちの少なくともいずれかを実行する。
詳しくは、ECU50は、始動時所定時間以内(燃料カット中は除く)であるか否か、又は始動時における水温が所定値以下であるか否かを判定し(以下、これらの条件を「排気加熱制御実行条件」とも呼ぶ。)、判定結果に基づいて排気加熱制御を実行する。更に、ECU50は、このような排気加熱制御中において、湿度センサ35から取得された湿度に基づいて、排気ガスセンサ33が被水する可能性があるか否かを判定する。詳しくは、ECU50は、湿度の変動に基づいて、排気ガスセンサ33が被水する可能性があるか否かを判定する。
ここで、上記の判定を行う方法について、図3を用いて具体的に説明する。図3は、エンジン8の始動後からの排気ガスの湿度の変化を示す図である。横軸に時間を示し、縦軸に絶対湿度(湿度センサ35の検出値に対応する)を示している。
この場合、時刻t0において、エンジン8が始動される。絶対湿度は、時刻t0後に、徐々に上昇していくことがわかる。言い換えると、絶対湿度が大きく変動していることがわかる。このような絶対湿度の変動は、燃焼によって生じた水蒸気や、凝固した水が蒸発することによって生じた水蒸気などに起因するものと考えられる。この場合、排気通路18内が水蒸気で充満している状況や、排気通路18内に水が飛び散っている状況が想定される。そのため、排気ガスセンサ33が被水する可能性が高いと言える。
そして、始動後からある程度の時刻が経過すると(概ね時刻11以降)、絶対湿度が概ね一定値に落ち着いていることがわかる。即ち、絶対湿度の変動がかなり小さくなっていることがわかる。この場合には、排気ガスの温度が比較的高温になっているため、排気通路18内の水は蒸発しており、排気通路18内にはほとんど水(液体又は水蒸気の状態にあるもの)がないと言える。そのため、排気ガスセンサ33が被水する可能性はかなり低いと言える。なお、この場合には、排気通路18内の絶対湿度は空燃比に応じた値になっている(即ち安定化状態にある)。
以上より、本実施形態では、ECU50は、湿度が所定範囲内にある場合には、排気ガスセンサ33が被水する可能性はないと判定し、湿度が所定範囲内にない場合には、排気ガスセンサ33が被水する可能性があると判定する。そして、ECU50は、このような判定結果を考慮に入れて制御を行う。
なお、相対湿度ではなく絶対湿度を用いて判定を行うのは、相対湿度は排気温度に応じて変化するので、排気温度の影響によってロバスト性が低下してしまうことを抑制するためである。また、絶対湿度の変化量を用いて判定を行うのは、絶対湿度そのものは天候により変化するので、天候の影響によってロバスト性が低下してしまうことを抑制するためである。
以下で、排気ガスセンサ33が被水する可能性があるか否かに基づいて実行される制御の実施形態について、具体的に説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態では、湿度の変動に基づいて、排気ガスセンサ33を加熱するヒータ40に対する制御を実行する。具体的には、排気ガスセンサ33が被水する可能性があるか否かに基づいて、ヒータ40に対する通電の開始を行う。詳しくは、排気ガスセンサ33が被水する可能性がある場合には(湿度の変動が所定範囲内にない場合)、ヒータ40に対する通電を禁止し、排気ガスセンサ33が被水する可能性がなくなった際に(湿度の変動が所定範囲内にある場合)、ヒータ40に対する通電を開始する。このような制御を行う理由は以下の通りである。被水状態にある排気ガスセンサ33をヒータ40により加熱すると、素子割れ等が生じる場合がある。そのため、このような素子割れ等を防止するために、排気ガスセンサ33が被水する可能性がなくなった際に、ヒータ40に対する通電を開始する。
第1実施形態では、湿度の変動に基づいて、排気ガスセンサ33を加熱するヒータ40に対する制御を実行する。具体的には、排気ガスセンサ33が被水する可能性があるか否かに基づいて、ヒータ40に対する通電の開始を行う。詳しくは、排気ガスセンサ33が被水する可能性がある場合には(湿度の変動が所定範囲内にない場合)、ヒータ40に対する通電を禁止し、排気ガスセンサ33が被水する可能性がなくなった際に(湿度の変動が所定範囲内にある場合)、ヒータ40に対する通電を開始する。このような制御を行う理由は以下の通りである。被水状態にある排気ガスセンサ33をヒータ40により加熱すると、素子割れ等が生じる場合がある。そのため、このような素子割れ等を防止するために、排気ガスセンサ33が被水する可能性がなくなった際に、ヒータ40に対する通電を開始する。
図4は、第1実施形態に係る制御を示すフローチャートである。この処理は、ECU50によって繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、ECU50は、排気加熱制御実行条件が成立中であるか否かを判定する。ここでは、ECU50は、触媒21を暖機するため、及び排気ガスセンサ33の被水対策のために、排気加熱制御を実行している最中であるか否かを判定する。即ち、ECU50が、排気加熱制御として、点火時期遅角制御、排気弁13bの早開き制御、及びウエストゲートバルブ20を開にする制御のうちの少なくともいずれかを実行しているか否かを判定する。具体的には、ECU50は、始動時所定時間以内(燃料カット中は除く)であるか否か、又は始動時における水温が所定値以下であるか否かを判定する。排気加熱制御実行条件が成立中である場合(ステップS101;Yes)、処理はステップS102に進み、排気加熱制御実行条件が成立中でない場合(ステップS101;No)、処理は当該フローを抜ける。
ステップS102では、ECU50は、湿度センサ35の検出値(湿度センサ検出値)の変動が所定範囲内にあるか否かを判定する。ここでは、ECU50は、排気ガスセンサ33が被水する可能性があるか否かを判定する。湿度センサ検出値の変動が所定範囲内にある場合(ステップS102;Yes)、処理はステップS103に進む。この場合には、排気ガスセンサ33が被水する可能性はかなり低いと言える。一方、湿度センサ検出値の変動が所定範囲内にない場合(ステップS102;No)、処理は当該フローを抜ける。この場合には、排気ガスセンサ33が被水する可能性があるため、これを解消するために排気加熱制御を継続して実行する。
ステップS103では、ECU50は、ヒータ40に対する通電を開始し、排気ガスセンサ33に対する加熱を開始する。この場合には、排気ガスセンサ33が被水する可能性がないので、ヒータ40により加熱しても素子割れなどが生じる可能性はない。そのため、ECU50は、排気ガスセンサ33に対する加熱を開始する。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
以上の第1実施形態に係る制御によれば、排気ガスセンサ33が被水する可能性を適切に判定することによって、ヒータ40に対する通電を適切なタイミングで開始することができる。したがって、排気ガスセンサ33をヒータ40により加熱することによって生じ得る素子割れなどを確実に防止することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る制御について説明する。
次に、第2実施形態に係る制御について説明する。
第2実施形態に係る制御では、湿度の変動に基づいて車両における過給の制御(過給圧制御)を実行する点で、第1実施形態に係る制御とは異なる。具体的には、第2実施形態では、排気ガスセンサ33が被水する可能性があるか否かに基づいて、ターボ過給機4による過給を開始する。詳しくは、排気ガスセンサ33が被水する可能性がある場合には(湿度の変動が所定範囲内にない場合)、ターボ過給機4による過給を禁止し、排気ガスセンサ33が被水する可能性がなくなった際に(湿度の変動が所定範囲内にある場合)、ターボ過給機4による過給を開始する。例えば、ECU50は、排気ガスセンサ33が被水する可能性がある場合には、ターボ過給機4のクラッチ4cを切る制御を行い、排気ガスセンサ33が被水する可能性がなくなった際に、ターボ過給機4のクラッチ4cをつなぐ制御を行う。
このようにターボ過給機4を制御する理由は、以下の通りである。上記したような被水が生じる可能性がある状況(例えば、始動時など)においては、ターボ過給機4にも水が溜まる場合がある。そのため、このような状況においてターボ過給機4を駆動すると、ターボ過給機4に溜まった水が飛び散り、排気ガスセンサ33が被水してしまう可能性がある。したがって、第2実施形態では、ターボ過給機4に溜まった水が飛び散ることによって排気ガスセンサ33が被水してしまうことを防止するために、排気ガスセンサ33が被水する可能性がある場合には、ターボ過給機4による過給を禁止する。
図5は、第2実施形態に係る制御を示すフローチャートである。この処理は、ECU50によって繰り返し実行される。なお、図5中のステップS201及びS202の処理は、図4に示すステップS101及びS102の処理と同様であるため、その説明を省略する。ここでは、ステップS203の処理のみ説明する。
ステップS203では、ECU50は、ステップS202において排気ガスセンサ33が被水する可能性がないと判定されているため、ターボ過給機4に対する過給圧制御を開始する。例えば、ECU50は、クラッチ4cをつなぐ制御を行うことによって、ターボ過給機4を回転させて過給を開始する。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
以上の第2実施形態に係る制御によれば、排気ガスセンサ33が被水する可能性を適切に判定することによって、過給圧制御を適切なタイミングで開始することができる。これにより、ターボ過給機4に溜まった水が飛び散ることによって排気ガスセンサ33が被水してしまうことを確実に防止することができる。
なお、上記では、クラッチ4cに対する制御を行うことにより過給の禁止/開始を制御する例を示したが、クラッチ4cを制御する代わりに、ウエストゲートバルブ20を開閉する制御を行うことによって、過給の禁止/開始を制御することも可能である。具体的には、ECU50は、排気ガスセンサ33が被水する可能性がある場合には、ウエストゲートバルブ20を開に制御し、排気ガスセンサ33が被水する可能性がなくなった際に、ウエストゲートバルブ20を開から閉に制御することができる。
また、上記では、排気ガスセンサ33が被水する可能性に基づいて過給圧制御のみを行う例を示したが、このような制御を行うと共に、第1実施形態で示したようなヒータ40に対する通電の制御を行うことも可能である。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る制御について説明する。
次に、第3実施形態に係る制御について説明する。
第3実施形態では、湿度の変動に基づいて排気加熱制御を実行する点で、前述した第1実施形態及び第2実施形態とは異なる。具体的には、第3実施形態では、排気ガスセンサ33が被水する可能性があるか否かに基づいて、排気加熱制御を終了する制御を行う(即ち排気加熱制御の終了タイミングを決定する)。更に、第3実施形態では、排気ガスセンサ33が被水する可能性だけでなく、触媒21が暖機されているか否かも考慮に入れて、排気加熱制御の終了タイミングを決定する。詳しくは、排気ガスセンサ33が被水する可能性がある場合には(湿度の変動が所定範囲内にない場合)、排気加熱制御の実行を継続し、排気ガスセンサ33が被水する可能性がなくなり(湿度の変動が所定範囲内にある場合)、且つ触媒21が暖機した際に、排気加熱制御の実行を終了する。こうするのは、排気ガスセンサ33が被水することによって生じ得る不具合の発生を防止すると共に、エミッションを向上させるためである。
図6は、第3実施形態に係る制御を示すフローチャートである。この処理は、ECU50によって繰り返し実行される。なお、図6中のステップS301及びS302の処理は、図4に示すステップS101及びS102の処理と同様であるため、その説明を省略する。ここでは、ステップS303及びS304の処理のみ説明する。
ステップS303では、ECU50は、触媒21を暖機させるために必要な時間(触媒暖機制御要求時間)が、排気ガスセンサ33の被水を対策するために要した時間(被水対策制御時間)未満であるか否かを判定する。ここで、触媒暖機制御要求時間は、予め定められた時間であり、被水対策制御時間は、排気加熱制御の開始から被水の可能性がなくなるまで(即ち、被水対策が終了するまで)に要した時間に対応する。即ち、ステップS303では、被水の対策が終了した後において(ステップS302;Yes)、触媒21が暖機しているか否かの判定を行っている。
触媒暖機制御要求時間が被水対策制御時間未満である場合(ステップS303;Yes)、即ち被水対策制御時間が触媒暖機制御要求時間よりも大きい場合、処理はステップS304に進む。この場合には、排気加熱制御を実行した時間が触媒暖機制御要求時間を越えているため、触媒21は暖機されていると言える。そのため、ECU50は、排気加熱制御を終了する(ステップS304)。そして、処理は当該フローを抜ける。
一方、触媒暖機制御要求時間が被水対策制御時間以上である場合(ステップS303;No)、即ち被水対策制御時間が触媒暖機制御要求時間以下である場合、処理は当該フローを抜ける。この場合には、排気加熱制御を実行した時間が触媒暖機制御要求時間に達していないため、触媒21は暖機されていないと言える。そのため、ECU50は、触媒21を暖機するために排気加熱制御の実行を継続する。
以上の第3実施形態に係る制御によれば、排気ガスセンサ33が被水する可能性があるか否か、及び触媒21が暖機されているか否かに基づいて、排気加熱制御を適切なタイミングで終了させることができる。したがって、排気ガスセンサ33の被水による不具合の発生を確実に防止することができると共に、エミッションを向上させることができる。また、無駄な排気加熱制御の実行を抑制し、その後の他の制御(空燃比のフィードバック制御など)を速やかに実行することが可能となる。
なお、上記では、排気ガスセンサ33が被水する可能性及び触媒21が暖機されているか否かに基づいて、排気加熱制御のみを実行する例を示したが、このような制御を行うと共に、第1実施形態で示したヒータ40に対する通電の制御、及び第2実施形態で示した過給圧制御のうちの少なくともいずれかを実行することも可能である。
3 吸気通路
4 ターボ過給機
4c クラッチ
6 スロットルバルブ
8 エンジン
12 点火プラグ
18 排気通路
20 ウエストゲートバルブ
21 触媒
33 排気ガスセンサ
35 湿度センサ
40 ヒータ
50 ECU
4 ターボ過給機
4c クラッチ
6 スロットルバルブ
8 エンジン
12 点火プラグ
18 排気通路
20 ウエストゲートバルブ
21 触媒
33 排気ガスセンサ
35 湿度センサ
40 ヒータ
50 ECU
Claims (6)
- 内燃機関の排気系に設けられたセンサに対する制御を行う内燃機関のセンサ制御装置であって、
前記センサ周辺の排気ガスの湿度を取得する湿度取得手段と、
前記湿度の変動に基づいて、前記センサを加熱するヒータに対する制御を開始するヒータ制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関のセンサ制御装置。 - 前記ヒータ制御手段は、前記内燃機関の始動後において、前記湿度の変動が所定範囲内になった際に、前記ヒータに対する制御を開始することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のセンサ制御装置。
- 前記湿度の変動に基づいて、前記内燃機関における過給を禁止する制御を行う過給禁止手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関のセンサ制御装置。
- 前記湿度の変動に基づいて、前記内燃機関から排出される排気ガスを加熱するための制御を行う排気加熱制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の内燃機関のセンサ制御装置。
- 前記排気加熱制御手段は、前記湿度の変動が所定範囲内にあり、且つ触媒が暖機した際に、前記排気ガスを加熱するための制御を終了することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のセンサ制御装置。
- 前記排気加熱制御手段は、点火時期遅角制御、排気弁の早開き制御、及びウエストゲートバルブを開にする制御のうちの少なくともいずれかを実行することを特徴とする請求項4又は5に記載の内燃機関のセンサ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006182987A JP2008014144A (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | 内燃機関のセンサ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006182987A JP2008014144A (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | 内燃機関のセンサ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008014144A true JP2008014144A (ja) | 2008-01-24 |
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ID=39071417
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008014144A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011512475A (ja) * | 2008-02-18 | 2011-04-21 | ツェットエフ フリードリヒスハーフェン アクチエンゲゼルシャフト | 発進過程における内燃機関の圧縮エア供給の制御のための方法 |
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JP2018119497A (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
-
2006
- 2006-07-03 JP JP2006182987A patent/JP2008014144A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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