JP2008014079A - 外装材の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】外装材の裏面に外装材用取付金具を位置ずれなく固定することによって、外装材を外壁表面に容易、かつ正確に取り付けることが可能な外装材の取付構造の提供。
【解決手段】外装材1の裏面に、この外装材1を外壁2の表面に取り付けるための外装材用取付金具3が設けられるとともに、外壁2の表面に、外装材用取付金具3を受けるための受け金具4が設けられており、外装材用取付金具3は、外装材1の裏面に固定される固定部材5と、この固定部材5および受け金具4にそれぞれ係合する係合部材6とを備えており、この係合部材6は、固定部材5および受け金具4に対して、それぞれ上方向および左右方向に位置調整可能となっていることを特徴とする外装材1の取付構造。これによって、従来とは異なり、埋込金具の位置がずれてしまった場合でも、外装材の裏面に外装材用取付金具を位置ずれなく固定できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、外装材を外壁の表面に取り付けてなる外装材の取付構造に関する。
近年、住宅の構築についてはその工業化が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより住宅を構築するパネル工法が一部に採用されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなパネル工法では、建物の構造壁となる壁パネルと、防水透湿シートや胴縁を介して壁パネルに取り付けられる外装材とから外装材付き壁パネルを構成し、この外装材付き壁パネルを現場へ搬送することで、現場での施工効率を大幅に向上している。
特開2001−152566号公報
ところで、近年、上述のような外装材として、例えば軽量気泡コンクリートや、その他のコンクリート成形品等の建築用資材を用いたいという要望があった。
すなわち、このような建築用資材からなる外装材は、例えばポルトランドセメントと、石英及び溶融シリカを含む珪砂と、水とを混練してスラリーを製造し、このスラリーを格子状に組まれた鉄筋が配置された型枠に流し込み、さらに高温、高圧下のオートクレーブ内で蒸気養生させることにより製造されており、断熱性や防水性、防腐性、耐候性、デザイン性等に優れる。
また、この外装材は、この外装材を壁パネルに取り付けるための取付金具を、外装材裏面に固定する埋込金具が、予め前記鉄筋の所定位置に溶接されて埋め込まれた構成となっているので、外装材の壁パネルへの取付作業を容易に行うことが可能となっている。
ところが、このように埋込金具を鉄筋に溶接した際に、例えば外装材の製造段階で鉄筋が反ってしまったり、配筋に位置ずれが生じてしまうと、これに応じて埋込金具の位置もずれてしまうという問題があった。
そして、埋込金具の位置がずれてしまうと、この埋込金具によって外装材の裏面に固定される取付金具にも位置ずれが生じてしまうため、外装材の取付作業に手間取ったり、外装材を壁パネルの正確な位置に取り付けることができない場合があった。
本発明の課題は、外装材の裏面に外装材用取付金具を位置ずれなく固定することによって、外装材を外壁表面に容易、かつ正確に取り付けることが可能な外装材の取付構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図12に示すように、外装材1の裏面に、この外装材1を外壁2の表面に取り付けるための外装材用取付金具3(3A,3B)が設けられるとともに、前記外壁2の表面に、前記外装材用取付金具3(3A,3B)を受けるための受け金具4(4A)が設けられており、
前記外装材用取付金具3(3A,3B)は、前記外装材1の裏面に固定される固定部材5と、この固定部材5および前記受け金具4(4A)にそれぞれ係合する係合部材6(6A,6B)とを備えており、
この係合部材6(6A,6B)は、前記固定部材5および受け金具4(4A)に対して、それぞれ上方向および左右方向に位置調整可能となっていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記係合部材6(6A,6B)は、前記固定部材5に対して上方向および左右方向に位置調整可能となっているので、前記固定部材5を、前記係合部材6(6A,6B)に対して下方向および左右方向に移動させることができる。
一方、前記係合部材6(6A,6B)は、前記受け金具4(4A)に対して上方向および左右方向に位置調整可能となっているので、この係合部材6(6A,6B)を介して前記固定部材5を、前記受け金具4(4A)に対して上方向および左右方向に移動させることができる。
すなわち、前記固定部材5を、前記外壁2の表面に対して上下方向および左右方向に移動させることができ、これに伴って、前記外装材1を、前記外壁2の表面に対して上下方向および左右方向に位置調整することができる。
これによって、例えば外装材1の製造段階で鉄筋70が反ってしまったり、配筋に位置ずれが生じて埋込金具7の位置がずれてしまった場合でも、外装材1の裏面に外装材用取付金具3(3A,3B)を位置ずれなく固定できるとともに、外装材1の取付作業に手間取ることもないので、従来とは異なり、外装材1を外壁2の表面に容易、かつ正確に取り付けることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば図2〜図12に示すように、請求項1に記載の外装材1の取付構造において、
前記係合部材6(6A,6B)は、前記固定部材5の内面に沿って設けられた被差込部50に上方から差し込まれる第1差込部60(60A,60B)と、前記受け金具4(4A)の内面に沿って設けられた被差込部40(40A)に上方から差し込まれる第2差込部61(61A,61B)とを備え、
前記第1差込部60(60A,60B)は、前記固定部材5の被差込部50よりも小さい幅寸法に形成されることによって左右方向に移動可能となっており、
前記第2差込部61(61A,61B)は、前記受け金具4(4A)の被差込部40(40A)よりも小さい幅寸法に形成されることによって左右方向に移動可能となっていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記第1差込部60(60A,60B)と前記固定部材5の被差込部50との幅寸法の差によって、これら第1差込部60(60A,60B)と前記固定部材5の被差込部50との間に隙間が形成され、この隙間を調整代として利用することで第1差込部60(60A,60B)を左右方向に移動させることができるので、前記固定部材5を前記係合部材6(6A,6B)に対して左右方向に移動させることができ、延いては、前記外装材1を前記係合部材6(6A,6B)に対して左右方向に位置調整することができる。
また、前記第2差込部61(61A,61B)と前記受け金具4(4A)の被差込部40(40A)との幅寸法の差によって、これら第2差込部61(61A,61B)と前記受け金具4(4A)の被差込部40(40A)との間に隙間が形成され、この隙間を調整代として利用することで第2差込部61(61A,61B)を左右方向に移動させることができるので、前記係合部材6(6A,6B)を介して固定部材5を、前記受け金具4(4A)に対して左右方向に移動させることができ、延いては、前記外装材1を前記受け金具4(4A)に対して左右方向に位置調整することができる。
これによって、外装材1の裏面に外装材用取付金具3(3A,3B)を左右方向の位置ずれなく固定できるので、外装材1を外壁2の表面により正確に取り付けることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2〜図12に示すように、請求項2に記載の外装材1の取付構造において、
前記係合部材6(6A,6B)は、前記第1差込部60(60A,60B)の一端に設けられ、前記固定部材5の被差込部50の側面に設けられた凹状部51に嵌合する第1突出片62(62A,62B)と、前記第2差込部61(61A,61B)の一端に設けられ、前記受け金具4(4A)の被差込部40(40A)の側面に設けられた凹状部41に嵌合する第2突出片63(63A,63B)とを備え、
前記第1差込部60(60A,60B)は、前記第1突出片62(62A,62B)と前記固定部材5の凹状部51との嵌合状態の維持が可能な範囲で、前記固定部材5の被差込部50から抜き出すことによって上方向に移動可能となっており、
前記第2差込部61(61A,61B)は、前記第2突出片63(63A,63B)と前記受け金具4(4A)の凹状部41(41A)との嵌合状態の維持が可能な範囲で、前記受け金具4(4A)の被差込部40(40A)から抜き出すことによって上方向に移動可能となっていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記第1差込部60(60A,60B)が、前記第1突出片62(62A,62B)と前記固定部材5の凹状部51との嵌合状態の維持が可能な範囲で、前記固定部材5の被差込部50から抜き出すことによって上方向に移動可能となっているので、前記固定部材5を前記係合部材6(6A,6B)に対して下方向に移動させることができ、延いては、前記外装材1を前記係合部材6(6A,6B)に対して下方向に位置調整することができる。
また、前記第2差込部61(61A,61B)が、前記第2突出片63(63A,63B)と前記受け金具4(4A)の凹状部41(41A)との嵌合状態の維持が可能な範囲で、前記受け金具4(4A)の被差込部40(40A)から抜き出すことによって上方向に移動可能となっているので、前記係合部材6(6A,6B)を介して固定部材5を、前記受け金具4(4A)に対して上方向に移動させることができ、延いては、前記外装材1を前記受け金具4(4A)に対して上方向に位置調整することができる。
これによって、外装材1の裏面に外装材用取付金具3(3A,3B)を上下方向の位置ずれなく固定できるので、外装材1を外壁2の表面にさらに正確に取り付けることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、例えば図4,図8,図11に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の外装材1の取付構造において、
前記固定部材5には、この固定部材5と外装材1とを連結するための連結ボルト76が遊挿されるルーズホールが形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記固定部材5に、前記連結ボルト76が遊挿されるルーズホールが形成されているので、前記外装材1を前記固定部材5に対して上下方向および左右方向に位置調整することができる。
これによって、外装材1の裏面に外装材用取付金具3(3A,3B)を上下方向および左右方向の位置ずれなく固定できるので、外装材1を外壁2の表面により一層正確に取り付けることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、例えば図2〜図12に示すように、請求項2〜4のいずれか一項に記載の外装材1の取付構造において、
前記係合部材6(6A,6B)は、前記第1差込部60(60A,60B)と前記固定部材5の被差込部50との重合部分に止着材8がねじ込まれることによって前記固定部材5に固定されるとともに、前記第2差込部61(61A,61B)と前記受け金具4(4A)の被差込部40(40A)との重合部分に止着材8がねじ込まれることによって前記受け金具4(4A)に固定されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記止着材8がねじ込まれることによって前記係合部材6(6A,6B)を固定部材5および受け金具4(4A)に固定することができるので、上下方向および左右方向の位置調整を行って外装材1を外壁2表面の所定位置に取り付けた後も、正確な位置を保ったまま外装材1を所定位置に取り付けておくことが可能となる。
本発明によれば、外装材の裏面に外装材用取付金具を位置ずれなく固定できるとともに、外装材の取付作業に手間取ることもないので、従来とは異なり、外装材を外壁の表面に容易、かつ正確に取り付けることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
ここで、以下に説明する各実施の形態の外装材1の取付構造は、図1〜図12に示すように、外装材1の裏面に、この外装材1を外壁2の表面に取り付けるための外装材用取付金具3(3A,3B)が設けられるとともに、前記外壁2の表面に、前記外装材用取付金具3(3A,3B)を受けるための受け金具4(4A)が設けられており、
前記外装材用取付金具3(3A,3B)は、前記外装材1の裏面に固定される固定部材5と、この固定部材5および前記受け金具4(4A)にそれぞれ係合する係合部材6(6A,6B)とを備えており、
この係合部材6(6A,6B)は、前記固定部材5および受け金具4(4A)に対して、それぞれ上方向および左右方向に位置調整可能となっていることを基本構造Sとしている。
なお、以下の各実施の形態における外装材1は、例えばポルトランドセメントと、石英及び溶融シリカを含む珪砂と、水とを混練してスラリーを製造し、このスラリーを縦横に配筋した鉄筋70が配置された型枠に流し込み、さらに高温、高圧下のオートクレーブと呼ばれる耐熱耐圧密閉蒸気窯内で蒸気養生させることにより製造されたコンクリート成形品である。
ここで、前記外装材1には縦横に鉄筋70が配筋されており、図13に示すように、この外装材1には、前記外装材用取付金具3(3A,3B)を外装材1裏面に固定するための外装材用埋込金具7が埋め込まれている。
また、前記鉄筋70は、複数の縦鉄筋70aと複数の横鉄筋70bとを格子状に組んでなり、同形のメッシュが縦横に複数配列された状態となっている。前記外装材用埋込金具7は、前記鉄筋70の四隅に位置する各メッシュと、長さ方向の中間部に位置する各メッシュとに対応して配置されている。
前記外装材用埋設金具7は、埋込金具本体71と、この埋込金具本体71の縦横の設置位置を調整するための調整金具72と、前記埋込金具本体71と前記外装材用取付金具3(3A,3B)とを連結する連結手段とからなる。
そして、前記埋込金具本体71は、この埋込金具本体71と前記調整金具72とを連結するための第1連結ボルト75が挿通される挿通孔(図示せず)を備え、前記調整金具72は、隣り合う縦鉄筋70a間に跨設される跨設部73と、この跨設部73に一体的に形成さて前記埋込金具本体71に当接する当接部74と、前記埋込金具本体71の縦横の設置位置を調整するための位置調整手段とを備えている。
この位置調整手段は、前記当接部74に形成され、前記埋込金具本体71の挿通孔に挿通された第1連結ボルト75が挿通される横方向に長い長孔(図示せず)と、前記跨設部73の両端に設けられ、前記隣り合う縦鉄筋70aに沿って縦方向に摺動可能に係合するとともに、かしめられることで前記隣り合う縦鉄筋70aに固定されるかしめ部73aとで構成されている。
さらに、前記連結手段は、前記挿通孔および長孔に挿通される前記第1連結ボルト75と、前記外装材用取付金具3(3A,3B)に設けられ、この外装材用取付金具3(3A,3B)と前記埋込金具本体71とを連結するための第2連結ボルト76とに螺合する連結用高ナット77である。
なお、前記外壁2は、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助棧材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設された壁パネル2であり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、図示しない断熱材が装填されている。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の外装材1の取付構造は、前記基本構造Sを備えているとともに、特に、図3に示すように、前記外装材用取付金具3および受け金具4が壁パネル2の側部S1に取り付けられる場合に適用されたものである。
本実施の形態の外装材用取付金具3は、図2〜図4に示すように、外装材1の裏面に固定される固定部材5と、この固定部材5および前記受け金具4にそれぞれ係合する係合部材6とを備えている。
前記固定部材5は、図4(a)に示すように、水平断面コ字状に形成されて凹型空間を有しており、この凹部空間は、後述する係合部材6の第1差込部60が上方から差し込まれる被差込部50となっている。また、両端部には、前記外装材1の裏面に当接する当接部54が設けられており、この当接部54には、この固定部材5と外装材1とを連結するための連結ボルト76(前記第2連結ボルト76)が遊挿されるルーズホール52が形成されている。
さらに、この固定部材5の被差込部50の側面には、後述する係合部材6の第1突出片62が嵌合する凹状部51が形成されており、この固定部材5の凹状部51に対向する補助凹状部53が対向する側面に形成されており、後述する係合部材6の本体板部64が嵌合するようになっている。
一方、前記係合部材6は、図4(b),(c)に示すように、前記固定部材5の被差込部50に上方から差し込まれる第1差込部60と、この第1差込部60の一端に設けられ、前記固定部材5の凹状部51に嵌合する第1突出片62とを備えている。
また、この係合部材6は、後述する受け金具4の被差込部40に上方から差し込まれる第2差込部61と、この第2差込部61の一端に設けられ、後述する受け金具4の凹状部41に嵌合する第2突出片63とを備えている。
さらに、前記第1差込部60および第2差込部61、第1突出片62、第2突出片63は、前記係合部材6の本体板部64と一体的に形成されている。
なお、本実施の形態の係合部材6は、図3および図4(b),(c)に示すように、壁パネル2の一側部に設けられる係合部材6と、壁パネル2の他側部に設けられる係合部材6とで左右対称となるように構成されている。
そして、前記受け金具4は、図5(a),(b)に示すように、水平断面ロ字状に形成されてロ型空間を有しており、このロ型空間は、前記係合部材6の第2差込部61が上方から差し込まれる被差込部40となっている。また、上下端部には、前記壁パネル2の表面に当接する当接部43が設けられている。
さらに、この受け金具4の被差込部40の側面には、前記係合部材6の第2突出片63が嵌合する凹状部41が形成されている。
ここで、前記係合部材6の第1差込部60と、前記固定部材5の被差込部50との関係について説明する。
前記第1差込部60は、水平断面コ字状に形成されているとともに、上述したように前記固定部材5の被差込部50も、水平断面コ字状に形成されている。そして、前記第1差込部60は、前記固定部材5の被差込部50よりも小さい幅寸法に形成されており、これによって、図2に示すように、前記固定部材5の被差込部50と第1差込部60との間に若干の隙間が形成されており、この隙間は、第1差込部60を左右方向に移動させる際の調整代として利用されている。
また、前記固定部材5の被差込部50の側面には凹状部51が設けられており、前記係合部材6の第1差込部60の一端に設けられた第1突出片62が嵌合するようになっている。
前記固定部材5の凹状部51は、図4(a)に示すように、前記固定部材5の被差込部50の上下方向の長さ寸法に対して、半分ほどの長さ寸法を有するように形成されている。さらに、前記第1突出片62は、図4(b)に示すように、前記第1差込部60の上下方向の長さ寸法に対して、半分ほどの長さ寸法を有するように形成されている。
そして、前記固定部材5の被差込部50に前記第1差込部60を差し込んだ際は、図3に示すように、前記第1突出片62の上下方向の長さ寸法の半分ほどが、前記固定部材5の凹状部51に嵌合した状態となっている。
なお、前記係合部材6の本体板部64は、前記第1突出片62と反対方向に延出して設けられており、前記固定部材5の補助凹状部53に嵌合可能となっている。すなわち、この本体板部64と前記第1差込部60との中間部分には、凹字を上下逆にしたような、前記補助凹状部53に嵌合可能な嵌合凹部65aが形成された状態となっている。
さらに、前記係合部材6の第2差込部61と、前記受け金具4の被差込部40との関係について説明する。
前記第2差込部61は、図4(b),(c)に示すように、前記本体板部64と一体的に形成され、水平断面コ字状に形成されているとともに、上述したように、前記受け金具4の被差込部40は、水平断面ロ字状に形成されている。そして、前記第2差込部61は、前記受け金具4の被差込部40よりも小さい幅寸法に形成されている。すなわち、図4(b)に示す第2差込部61の幅寸法W1と、図5(b)に示す受け金具4の被差込部40の幅寸法W2との関係は、W1<W2となっており、これによって、前記受け金具4の被差込部40と第2差込部61との間に若干の隙間が形成され、この隙間が、第2差込部61を左右方向に移動させる際の調整代として利用されている。
また、前記受け金具4の被差込部40の側面には凹状部41が設けられており、前記係合部材6の第2差込部61の一端に設けられた第2突出片63が嵌合するようになっている。
前記受け金具4の凹状部41は、図5(b)に示すように、前記受け金具4の被差込部40の上下方向の長さ寸法に対して、約3分の1程度の長さ寸法を有するように形成されており、このような寸法の凹状部41が、前記受け金具4の被差込部40の側面の上下に設けられている。このように上下に前記受け金具4の凹状部41が設けられることによって、1種類の受け金具4で壁パネル2の左右いずれの側部にも対応できるようになっている。
さらに、前記第2突出片63は、図4(b),(c)に示すように、前記第2差込部61の上下方向の長さ寸法に対して、半分ほどの長さ寸法を有するように形成されている。
そして、前記受け金具4の被差込部40に前記第2差込部61を差し込んだ際は、前記第2突出片63の上下方向の長さ寸法の半分ほどが、前記受け金具4の凹状部41に嵌合した状態となっている。
なお、図5(a),(b)に示すように、前記受け金具4の被差込部40の側面には、前記第2突出片63が嵌合する凹状部41に隣り合うようにして、前記係合部材6の本体板部64が嵌合するための補助凹状部42が形成されており、前記係合部材6の本体板部64は、この係合部材6の本体板部64と第2差込部61との中間部分を、凹字を上下逆にしたような、前記補助凹状部42に嵌合可能な嵌合凹部65bを備えており、これによって、前記受け金具4の被差込部40の凹状部41に隣接する補助凹状部42に嵌合可能となっている。
なお、前記受け金具4の被差込部40の凹状部41に隣接する補助凹状部42は、受け金具4の被差込部40の凹状部41と同様に、受け金具4の被差込部40の側面の上下に設けられている。
また、前記受け金具4は、図5(c),(d)に示すように、受け金具4に一体的に設けられる補助当接部44を備えることによって、この受け金具4を、壁パネル2の縦横の框材が交差する部分に、より強固に固定することができるようになっている。
なお、例えば前記係合部材6の本体板部64および第1突出片62に対して、前記固定部材5の凹状部51および補助凹状部53の幅を広げることによって、前記第1突出片62と固定部材5の凹状部51、および前記本体板部64と固定部材5の補助凹状部53との間に、若干の隙間を形成することができるので、前記固定部材5を前後方向に移動させることが可能となる。
また、例えば前記係合部材6の本体板部64および第2突出片63に対して、前記受け金具4の凹状部41および補助凹状部42の幅を広げることによって、前記第2突出片63と受け金具4の凹状部41、および前記本体板部64と受け金具4の補助凹状部42との間に、若干の隙間を形成することができるので、前記係合部材6を前後方向に移動させることが可能となる。
これによって、外装材1の裏面に外装材用取付金具3を前後方向の位置ずれなく固定できるので、外装材1を壁パネル2の表面に、格段に正確に取り付けることできるので望ましい。
そして、以上のように、前記第1差込部60と前記固定部材5の被差込部50との幅寸法の差によって、これら第1差込部60と前記固定部材5の被差込部50との間に隙間が形成され、この隙間を調整代として利用することで第1差込部60を左右方向に移動させることができるので、前記固定部材5を前記係合部材6に対して左右方向に移動させることができ、延いては、前記外装材1を前記係合部材6に対して左右方向に位置調整することができる。
また、前記第2差込部61と前記受け金具4の被差込部40との幅寸法の差によって、これら第2差込部61と前記受け金具4の被差込部40との間に隙間が形成され、この隙間を調整代として利用することで第2差込部61を左右方向に移動させることができるので、前記係合部材6を介して固定部材5を、前記受け金具4に対して左右方向に移動させることができ、延いては、前記外装材1を前記受け金具4に対して左右方向に位置調整することができる。
一方、前記第1差込部60が、前記第1突出片62と前記固定部材5の凹状部51との嵌合状態の維持が可能な範囲で、前記固定部材5の被差込部50から抜き出すことによって上方向に移動可能となっているので、前記固定部材5を前記係合部材6に対して下方向に移動させることができ、延いては、前記外装材1を前記係合部材6に対して下方向に位置調整することができる。
また、前記第2差込部61が、前記第2突出片63と前記受け金具4の凹状部41との嵌合状態の維持が可能な範囲で、前記受け金具4の被差込部40から抜き出すことによって上方向に移動可能となっているので、前記係合部材6を介して固定部材5を、前記受け金具4に対して上方向に移動させることができ、延いては、前記外装材1を前記受け金具4に対して上方向に位置調整することができる。
さらに、上述したように、前記固定部材5に、前記連結ボルト76が遊挿されるルーズホール52が形成されているので、前記外装材1を前記固定部材5に対して上下方向および左右方向に位置調整することができる。
これによって、外装材1の裏面に外装材用取付金具3を上下方向および左右方向の位置ずれなく固定できるので、外装材1を壁パネル2の表面により一層正確に取り付けることが可能となる。
続いて、以上のように外装材1の位置調整を行った後の形態について説明する。
すなわち、図2に示すように、前記係合部材6は、前記第1差込部60と前記固定部材5の被差込部50との重合部分に止着材8がねじ込まれることによって前記固定部材5に固定されるとともに、前記第2差込部61と前記受け金具4の被差込部40との重合部分に止着材8がねじ込まれることによって前記受け金具4に固定されている。
また、前記固定部材5および受け金具4には、前記止着材8をねじ込むための案内孔8aが複数形成されており、これによって止着材8を容易に、かつ正確な位置にねじ込むことができるので、作業性の向上を図ることができる。
前記止着材8としては、種々のものが挙げられるが、本実施の形態においてはタッピングねじを用いるものとする。このタッピングねじは、硬度の高いねじ部を備え、強引にねじ込むことで雌ねじが切られていない材料にねじ切りをしながらねじ込んで行くことを可能としたねじであり、材料によっては下孔を開けずにねじ込むことが可能となっている。
このようなタッピングねじを用いることで、前記係合部材6の第1差込部60および第2差込部61に、下孔をあける必要がないので固定作業に係る手間を省くことができる。
これによって、前記止着材8がねじ込まれることによって前記係合部材6を固定部材5および受け金具4に固定することができるので、上下方向および左右方向の位置調整を行って外装材1を壁パネル2表面の所定位置に取り付けた後も、正確な位置を保ったまま外装材1を所定位置に取り付けておくことが可能となる。
そして、このように正確な位置を保ったまま外装材1を所定位置に取り付けておくことによって、例えば外装材1を取り付けた状態の壁パネル2を輸送する際や施工する際にも、外装材1の位置ずれが生じない。
本実施の形態によれば、前記係合部材6は、前記固定部材5に対して上方向および左右方向に位置調整可能となっているので、前記固定部材5を、前記係合部材6に対して下方向および左右方向に移動させることができる。
一方、前記係合部材6は、前記受け金具4に対して上方向および左右方向に位置調整可能となっているので、この係合部材6を介して前記固定部材5を、前記受け金具4に対して上方向および左右方向に移動させることができる。
すなわち、前記固定部材5を、前記壁パネル2の表面に対して上下方向および左右方向に移動させることができ、これに伴って、前記外装材1を、前記壁パネル2の表面に対して上下方向および左右方向に位置調整することができる。
これによって、例えば外装材1の製造段階で鉄筋が反ってしまったり、配筋に位置ずれが生じて埋込金具の位置がずれてしまった場合でも、外装材1の裏面に外装材用取付金具3を位置ずれなく固定できるとともに、外装材1の取付作業に手間取ることもないので、従来とは異なり、外装材1を壁パネル2の表面に容易、かつ正確に取り付けることが可能となる。
なお、以上のような本実施の形態の外装材用取付金具3および受け金具4等に係る各部寸法は、上述したものだけに限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
(第2の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施の形態の外装材1の取付構造は、前記基本構造Sを備えているとともに、特に、図6および図7に示すように、前記外装材用取付金具3Aおよび受け金具4Aが、隣り合う壁パネル2の中間部S2に取り付けられる場合に適用されたものである。
なお、図7に示す例は、1階床パネル9上に前記隣り合う壁パネル2が立設された状態となっている。
本実施の形態の外装材用取付金具3Aは、図8に示すように、外装材1の裏面に固定される固定部材5と、この固定部材5および前記受け金具4Aにそれぞれ係合する係合部材6Aとを備えている。なお、本実施の形態の固定部材5は、図8(a)に示すように、第1の実施の形態で説明したものと同様の構成となっているので、説明を省略する。
前記係合部材6Aは、図7および図8(b),(c)に示すように、隣り合う壁パネル2にそれぞれ取り付けられる外装材1に合わせて、左側係合部材6Aaと右側係合部材6Abとが使用されるようになっている。
そして、前記左側係合部材6Aaは、図8(b)に示すように、前記固定部材5の被差込部50に上方から差し込まれる第1差込部60Aaと、この第1差込部60Aaの一端に設けられ、前記固定部材5の凹状部51に嵌合する第1突出片62Aaとを備えた状態となっている。
また、この左側係合部材6Aaは、後述する受け金具4Aの被差込部40Aに上方から差し込まれる第2差込部61Aaと、この第2差込部61Aaの一端に設けられ、後述する受け金具4Aの凹状部41Aaに嵌合する第2突出片63Aaとを備えている。
さらに、前記第1差込部60Aaおよび第2差込部61Aa、第1突出片62Aa、第2突出片63Aaは、左側係合部材6Aaの本体板部64Aaと一体的に形成された状態となっている。
また、前記右側係合部材6Abは、図8(c)に示すように、前記固定部材5の被差込部50に上方から差し込まれる第1差込部60Abと、この第1差込部60Abの一端に設けられ、前記固定部材5の凹状部51に嵌合する第1突出片62Abとを備えている。
また、この右側係合部材6Abは、後述する受け金具4Aの被差込部40Aに上方から差し込まれる第2差込部61Abと、この第2差込部61Abの一端に設けられ、後述する受け金具4Aの凹状部41Abに嵌合する第2突出片63Abとを備えている。
さらに、前記第1差込部60Abおよび第2差込部61Ab、第1突出片62Ab、第2突出片63Abは、右側係合部材6Abの本体板部64Abと一体的に形成された状態となっている。
一方、前記受け金具4Aは、図8(d)に示すように、水平断面ロ字状に形成されてロ型空間を有しており、このロ型空間は、前記左側係合部材6Aaおよび前記右側係合部材6Abの第2差込部61Aa,61Abが上方から差し込まれる被差込部40Aとなっている。
また、上下端部には、上下方向に延出して前記壁パネル2の表面に当接する当接部43Aが設けられている。なお、図1に示すように、上下方向だけでなく左右にも幅を有する補助当接部44Aを備えることによって、この受け金具4Aを、壁パネル2の縦横の框材が交差する部分に、より強固に固定することができるようになっている。
さらに、この受け金具4Aの被差込部40Aの一側面には、前記左側係合部材6Aaの第2突出片63Aaが嵌合する凹状部41Aaが形成されており、受け金具4Aの被差込部40Aの他側面には、前記右側係合部材6Abの第2突出片63Abが嵌合する凹状部41Abが形成されている。
ここで、前記左側係合部材6Aaの第2差込部61Aaと、前記右側係合部材6Abの第2差込部61Abとの関係について説明する。
前記左側係合部材6Aaの第2差込部61Aaは、水平断面コ字状に形成されており、この左側係合部材6Aaの第2差込部61Aaは、前記受け金具4Aの被差込部40Aよりも小さい幅寸法に形成されている。これによって、この左側係合部材6Aaの第2差込部61Aaと前記受け金具4Aの被差込部40Aとの間に若干の隙間が形成され、この隙間が、前記左側係合部材6Aaの第2差込部61Aaを左右方向に移動させる際の調整代として利用されている。
前記右側係合部材6Abの第2差込61Abは、水平断面コ字状に形成されており、この右側係合部材6Abの第2差込部61Abは、前記受け金具4Aの被差込部40Aおよび前記左側係合部材6Aaの第2差込部61Aaのコ字型部分の内周の幅寸法よりも小さい幅寸法に形成されている。これによって、この左側係合部材6Aaの第2差込部61Aaと前記受け金具4Aの被差込部40Aおよび前記左側係合部材6Aaの第2差込部61Aaとの間に若干の隙間が形成され、この隙間が、前記右側係合部材6Abの第2差込部61Abを左右方向に移動させる際の調整代として利用されている。
そして、図7に示すように、前記左側係合部材6Aaの第2差込部61Aaと、前記右側係合部材6Abの第2差込部61Abとが重合しながら、前記受け金具4Aの被差込部40Aに差し込まれている。
この時、前記受け金具4Aの被差込部40Aの一側面に形成された凹状部41Aaには、前記左側係合部材6Aaの第2突出片63Aaが嵌合するとともに、前記右側係合部材6Abの本体板部64Abが嵌合した状態となっており、前記受け金具4Aの被差込部40Aの他側面に形成された凹状部41Abには、前記右側係合部材6Abの第2突出片63Abが嵌合するとともに、前記左側係合部材6Aaの本体板部64Aaが嵌合した状態となっている。
なお、以上のような前記左側係合部材6Aaおよび右側係合部材6Abは、これら左側係合部材6Aaの第2差込部61Aaおよび右側係合部材6Abの第2差込部61Abと、前記受け金具4Aの被差込部40Aとの重合部分に止着材8がねじ込まれることによって前記受け金具4Aに固定されている。
また、この壁パネル2の中間部S2に設けられた受け金具4Aに止着材8をねじ込んだ場合、隣り合う外装材1間の隙間から前記止着材8の頭部が見えてしまう場合があるので、後作業において目地部に目地材を充填して止着材8の頭部を遮蔽すると好ましい。
なお、中間部S2の外装材1の取付構造においては、図7に示す1階床パネル9上に前記隣り合う壁パネル2が立設された状態の他にも、図9に示すように、隣り合う壁パネル2上に2階床パネル10が設置されるとともに、この2階床パネル10上に隣り合う壁パネル2が立設された状態や、図10に示すように、隣り合う壁パネル2上に屋根の角度調整を行うための調整材11が設けられるとともに、隣り合う壁パネル2の表面に軒天井材12が設けられた状態のもの等、様々な箇所において適用される外装材1の取付構造の例が挙げられる。
ここで、図9に示す、隣り合う壁パネル2上に2階床パネル10が設置されるとともに、この2階床パネル10上に隣り合う壁パネル2が立設された際の外装材1の取付構造について説明する。
この例は、すなわち1階と2階との間に2階床パネル10および胴差10aが設置された状態であり、前記外装材用取付金具3Aおよび受け金具4Aによって、1階の隣り合う壁パネル2にそれぞれ外装材1を取り付けるとともに、2階の隣り合う壁パネル2にそれぞれ外装材1を取り付けることができることを示している。さらに、前記外装材用取付金具3Aおよび受け金具4Aによって、前記胴差10aの表面に、この胴差10aを覆う幕板(図示せず)を取り付けることが可能となっている。
続いて、図10に示す、隣り合う壁パネル2上に屋根の角度調整を行うための調整材11が設けられるとともに、隣り合う壁パネル2の表面に軒天井材12が設けられた際の外装材1の取付構造について説明する。
この例は、すなわち隣り合う壁パネル2上に屋根を設けるに際し、屋根の軒部に設けられる軒天井材12の直近に、前記外装材用取付金具3Aおよび受け金具4Aを設けることによって、軒天井材12の直近に外装材1を取り付けることが可能であることを示している。
以上のように本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同じ効果を得ることができるとともに、隣り合う壁パネル2の表面にも、それぞれ外装材1を容易、かつ正確に取り付けることが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1および第2の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施の形態の外装材1の取付構造は、前記基本構造Sを備えているとともに、特に、図12に示すように、前記外装材用取付金具3Bおよび受け金具4が入隅部S3に取り付けられる場合に適用されたものである。
本実施の形態の外装材用取付金具3Bは、図11に示すように、外装材1の裏面に固定される固定部材5と、この固定部材5および前記受け金具4にそれぞれ係合する係合部材6Bとを備えている。
なお、本実施の形態の固定部材5および受け金具4は、図11および図12に示すように、第1の実施の形態で説明したものと同様の構成となっているので、その説明を省略する。
前記係合部材6Bは、図11に示すように、前記固定部材5の被差込部50に上方から差し込まれる第1差込部60Bと、この第1差込部60Bの一端に設けられ、前記固定部材5の凹状部51に嵌合する第1突出片62Bとを備えている。
また、この係合部材6Bは前記受け金具4の被差込部40に上方から差し込まれる第2差込部61Bと、この第2差込部61Bの一端に設けられ、受け金具4の凹状部41に嵌合する第2突出片63Bとを備えている。
さらに、これら第1差込部60Bおよび第2差込部61B、第1突出片62B、第2突出片63Bは、本体板部64Bと一体的に形成されており、この本体板部64Bは所定の幅寸法を有している。
ここで、前記本体板部64Bの所定の幅寸法とは、図12に示すように、壁パネル2と壁パネル2とを直交するように連結して入隅部S3を形成するに際し、これら壁パネル2の表面には、予めそれぞれに外装材1が取り付けられているので、これら外装材1どうしが接触しないように、一方の外装材1を他方の外装材1から離間させることができる寸法である。
すなわち、少なくとも、他方の外装材1が取り付けられた壁パネル2の表面から、この他方の外装材1の表面までの長さ寸法よりも長い寸法となっている。
以上のように本実施の形態によれば、第1および第2の実施の形態と同じ効果を得ることができるとともに、入隅部S3であっても外装材1を容易、かつ正確に取り付けることが可能となる。
外装材用取付金具を受けるための受け金具が外壁の表面に設けられたことを示す斜視図である。 本発明に係る外装材の取付構造の第1の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る外装材の取付構造の第1の実施形態を示す斜視図である。 外装材用取付金具を示し、(a)は固定部材を示す斜視図であり、(b)は壁パネルの一側部に設けられる係合部材を示す斜視図であり、(c)は壁パネルの他側部に設けられる係合部材を示す斜視図である。 受け金具を示し、(a)および(b)は、異なる向きでも使用できることを示す斜視図であり、(c)および(d)は、壁パネルの縦横の框材が交差した部分に対応する補助当接部を備えたことを示す斜視図である。 本発明に係る外装材の取付構造の第2の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る外装材の取付構造の第2の実施形態を示す断面図である。 (a)は受け金具を示す斜視図であり、(b)は左側係合部材を示す斜視図であり、(c)は右側係合部材を示す斜視図であり、(d)は固定部材を示す斜視図である。 本発明に係る外装材の取付構造の第2の実施形態の他の例を示す斜視図である。 本発明に係る外装材の取付構造の第2の実施形態の他の例を示す斜視図である。 本発明に係る外装材の取付構造の第3の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る外装材の取付構造の第3の実施形態を示す断面図である。 外装材に埋め込まれた外装材用埋込金具を示す斜視図である。
符号の説明
1 外装材
2 外壁(壁パネル)
3 外装材用取付金具
4 受け金具
5 固定部材
6 係合部材

Claims (5)

  1. 外装材の裏面に、この外装材を外壁の表面に取り付けるための外装材用取付金具が設けられるとともに、前記外壁の表面に、前記外装材用取付金具を受けるための受け金具が設けられており、
    前記外装材用取付金具は、前記外装材の裏面に固定される固定部材と、この固定部材および前記受け金具にそれぞれ係合する係合部材とを備えており、
    この係合部材は、前記固定部材および受け金具に対して、それぞれ上方向および左右方向に位置調整可能となっていることを特徴とする外装材の取付構造。
  2. 請求項1に記載の外装材の取付構造において、
    前記係合部材は、前記固定部材の内面に沿って設けられた被差込部に上方から差し込まれる第1差込部と、前記受け金具の内面に沿って設けられた被差込部に上方から差し込まれる第2差込部とを備え、
    前記第1差込部は、前記固定部材の被差込部よりも小さい幅寸法に形成されることによって左右方向に移動可能となっており、
    前記第2差込部は、前記受け金具の被差込部よりも小さい幅寸法に形成されることによって左右方向に移動可能となっていることを特徴とする外装材の取付構造。
  3. 請求項2に記載の外装材の取付構造において、
    前記係合部材は、前記第1差込部の一端に設けられ、前記固定部材の被差込部の側面に設けられた凹状部に嵌合する第1突出片と、前記第2差込部の一端に設けられ、前記受け金具の被差込部の側面に設けられた凹状部に嵌合する第2突出片とを備え、
    前記第1差込部は、前記第1突出片と前記固定部材の凹状部との嵌合状態の維持が可能な範囲で、前記固定部材の被差込部から抜き出すことによって上方向に移動可能となっており、
    前記第2差込部は、前記第2突出片と前記受け金具の凹状部との嵌合状態の維持が可能な範囲で、前記受け金具の被差込部から抜き出すことによって上方向に移動可能となっていることを特徴とする外装材の取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の外装材の取付構造において、
    前記固定部材には、この固定部材と外装材とを連結するための連結ボルトが遊挿されるルーズホールが形成されていることを特徴とする外装材の取付構造。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の外装材の取付構造において、
    前記係合部材は、前記第1差込部と前記固定部材の被差込部との重合部分に止着材がねじ込まれることによって前記固定部材に固定されるとともに、前記第2差込部と前記受け金具の被差込部との重合部分に止着材がねじ込まれることによって前記受け金具に固定されていることを特徴とする外装材の取付構造。
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