JP2006241792A - 鉄筋コンクリート梁の構築方法とその鉄筋コンクリート梁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 プレキャスト鉄筋コンクリート製の梁部材2どうしを長手方向に互いに接合して鉄筋コンクリート梁を構築するもので、梁部材2の長手方向における接合側端部が、鉄筋コンクリート梁の上面となる上枠部分3、下面となる下枠部分4、および、外面となる外枠部分5を一体的に備えて、それら枠部分3,4,5により3面を囲まれたコンクリート打設用空間6が形成され、互いに隣接する梁部材2どうし間でコンクリート打設用空間6を互いに対向させて、その両コンクリート打設用空間6内にコンクリートを現場打ちして構築する鉄筋コンクリート梁の構築方法とその鉄筋コンクリート梁。
【選択図】 図5
Description
しかしながら、この従来の構築方法では、現場において両梁部材の対向部分の周囲にコンクリート打設用型枠を組む必要があり、作業現場が高所の場合には、外側の型枠を組むために外部足場が必要となってコスト面や工程面で負担となるばかりか、安全性の面でも問題がある。
すなわち、梁部材をせっかくプレキャスト製にするにもかかわらず、現場での緻密な作業が不可欠となり、プレキャスト製梁部材の利点を必ずしも十分に生かしていなかった。
その上、各梁部材が梁の上面となる上枠部分と下面となる下枠部分を備えているので、梁の上面や下面にサッシュや各種の取付け金具などを取付ける場合、そのための取付け部を予め形成しておくことができ、それによって、現場での緻密な作業を必要とすることなく、比較的短時間のうちに低コストで構築することができる。
言い換えると、コンクリート打設用空間の長さを短くしても、梁部材どうしの接合部に必要な強度を確保することができ、それによって、現場打ちに要するコンクリートの量を低減して施工の短縮化を図ることができる。
この鉄筋コンクリート梁は、図1〜4に示すように、プレキャスト鉄筋コンクリート製の梁部材2を使用して構築される。各梁部材2は、図5に示すように、鉄筋コンクリート梁1の上面となる上枠部分3、下面となる下枠部分4、および、外面となる外枠部分5を長手方向における接合側端部に一体的に備えている。
そして、それら枠部分3,4,5によって、各梁部材2の接合側端部には、断面形状においてコの字状に3面を囲まれたコンクリート打設用空間6、つまり、内面側と接合側のみが開放されたコンクリート打設用空間6が形成され、かつ、コンクリート打設用空間6に臨む接合側端面には複数の凹入部7が設けられ、梁部材2の外面にはタイル8が貼着されている。
各梁部材2は、予め工場などで作製され、例えば、図1に示すように、上下に構築される一対の鉄筋コンクリート梁1間にわたって窓や扉用のサッシュ12を取付ける場合であれば、各梁部材2の上面には、そのサッシュ12に対応するサッシュ取付け部の一例である金属製の帯材13が予め埋設されて備えられ、各梁部材2の下面には、サッシュ取付け部の一例である雌ねじ部材14が予め埋設されて備えられている。
まず、図5の(イ)および(ロ)に示すように、互いに隣接する梁部材2どうしの間において、コンクリート打設用空間6を互いに対向させ、必要に応じて両梁部材2の上枠部分3や外枠部分5間などにコンクリートの流出を防止するシール材15を配置する。
さらに、一方の梁部材2から延出する主鉄筋9と他方の梁部材2から延出する主鉄筋9との間にわたって別の継手用鉄筋16を位置させ、必要に応じて主鉄筋9と継手用鉄筋16を針金や溶接によって互いに連結し、さらに、主鉄筋9と補助鉄筋10も他の鉄筋により適宜連結する。
なお、必要な場合には、主鉄筋9のみならず、補助鉄筋10どうしも継手用鉄筋で互いに連結することもできる。
なお、このコンクリート18の打設前に、空気抜き孔11に連通するように水抜き用のパイプなどを配設しておくことにより、鉄筋コンクリート梁1を構築した後において、空気抜き孔11を水抜き用の孔として利用することもできる。
いずれにせよ、コンクリート18は、多数の鉄筋9,10,16を埋設した状態で、さらに、各梁部材2における接合側端面の凹入部7内に入り込んだ状態で固化するので、両梁部材2は互いに強固に接合されて鉄筋コンクリート梁1を形成することになる。
そして、ボルト20の頭をサッシュ12の上面に当て付けて固定用ナット19を締め付けるとともに、ボルト20の頭とサッシュ12の上面を溶接により接合し、サッシュ12の下面と金属製の帯材13を溶接やビスにより連結する。
その後、図1に示すように、上方に位置するコンクリート梁1とサッシュ12の上面との間、および、下方に位置するコンクリート梁1とサッシュ12の下面との間にモルタル21を充填し、必要に応じて隣接する梁部材2間に目地材22(図3参照)を充填することによって、鉄筋コンクリート梁1の構築とサッシュ12の取付け作業を完了する。
なお、詳細な説明は省略するが、鉄筋コンクリート梁1と床スラブ23は、両者間にわたって鉄筋を配筋した状態で互いに接合されている。
先の実施形態では、鉄筋コンクリート梁1が床スラブ23の上面から上方へ大きく突出した構成を例示したが、鉄筋コンクリート梁1が床スラブ23の下方に位置する構成のものにも適用することができる。
また、梁部材2の接合側端部において、上枠部分3、下枠部分4、および、外枠部分5が、断面形状においてコの字状に配置された構成を例示したが、例えば、上枠部分3の遊端部が若干下方へ折れ曲がり、下枠部分4の遊端部も若干上方へ折れ曲がっていて、上枠部分3、下枠部分4、および、外枠部分5が断面形状においてCの字状になるように構成することもできる。
2 プレキャスト鉄筋コンクリート製の梁部材
3 上枠部分
4 下枠部分
5 外枠部分
6 コンクリート打設用空間
9,10 主鉄筋
12 サッシュ
13,14 サッシュ取付け部
16 継手用鉄筋
18 コンクリート
Claims (6)
- プレキャスト鉄筋コンクリート製の梁部材どうしを長手方向に互いに接合して鉄筋コンクリート梁を構築する鉄筋コンクリート梁の構築方法であって、
前記梁部材の長手方向における接合側端部が、鉄筋コンクリート梁の上面となる上枠部分、下面となる下枠部分、および、外面となる外枠部分を一体的に備えて、それら枠部分により3面を囲まれたコンクリート打設用空間が形成され、互いに隣接する前記梁部材どうし間で前記コンクリート打設用空間を互いに対向させて、その両コンクリート打設用空間内にコンクリートを現場打ちして構築する鉄筋コンクリート梁の構築方法。 - 前記互いに隣接する梁部材のそれぞれが、各梁部材からそのコンクリート打設用空間内に延出する鉄筋を備えていて、両梁部材のコンクリート打設用空間を互いに対向させた状態で、一方の梁部材から延出する鉄筋と他方の梁部材から延出する鉄筋間にわたって別の継手用鉄筋を位置させた状態でコンクリートを現場打ちして構築する請求項1に記載の鉄筋コンクリート梁の構築方法。
- 前記互いに隣接する梁部材のそれぞれが、各梁部材の上面または下面にサッシュ取付け部を備えている請求項1または2に記載の鉄筋コンクリート梁の構築方法。
- プレキャスト鉄筋コンクリート製の梁部材どうしを長手方向に互いに接合して構築してある鉄筋コンクリート梁であって、
前記梁部材の長手方向における接合側端部が、鉄筋コンクリート梁の上面となる上枠部分、下面となる下枠部分、および、外面となる外枠部分を一体的に備えて、それら枠部分により3面を囲まれたコンクリート打設用空間が形成され、互いに隣接する前記梁部材どうし間で前記コンクリート打設用空間を互いに対向させて、その両コンクリート打設用空間内にコンクリートを現場打ちして構築してある鉄筋コンクリート梁。 - 前記互いに隣接する梁部材のそれぞれが、各梁部材からそのコンクリート打設用空間内に延出する鉄筋を備えていて、両梁部材のコンクリート打設用空間を互いに対向させた状態で、一方の梁部材から延出する鉄筋と他方の梁部材から延出する鉄筋間にわたって別の継手用鉄筋を位置させた状態でコンクリートを現場打ちして構築してある請求項4に記載の鉄筋コンクリート梁。
- 前記互いに隣接する梁部材のそれぞれが、各梁部材の上面または下面にサッシュ取付け部を備えている請求項4または5に記載の鉄筋コンクリート梁。
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