JP7484056B2 - プレキャストコンクリート部材、及び建物 - Google Patents

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Description

本発明は、プレキャストコンクリート部材、及び建物に関する。
施工性を高めるため、建物の階段やバルコニー等の跳出し部をプレキャストコンクリート部材によって構成することがある。例えば特許文献1には、プレキャストコンクリート製の階段ユニットを建物の躯体壁によって片持ち支持する構成が開示されている。
特開平5-171769号公報
一般的に、階段等の跳出し部を構成するプレキャストコンクリート部材は、柱や梁等の建物の他の躯体を構成するプレキャストコンクリート部材と比較して、配筋される鉄筋の形状が複雑となり易い。例えば、特許文献1に開示されている階段ユニットでは、階段部分の各踏板部を繋ぐ補強筋(いわゆる稲妻筋)が必要となる。このため、プレキャストコンクリート部材の配筋の施工性向上の観点から、改善の余地があった。
本発明は上記事実に鑑み、配筋の施工性を向上させることができるプレキャストコンクリート部材、及び建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材は、繊維補強コンクリート造とされ、構造体に片持ち支持されるとともに、跳出し方向へ延びる定着筋によって前記構造体に接合されている。
上記構成によれば、プレキャストコンクリート部材が、補強用の繊維が混入された繊維補強コンクリート造とされているため、プレキャストコンクリート部材に作用する応力を繊維に負担させることができる。これにより、プレキャストコンクリート部材に主筋や補強筋を配筋する必要がなく、配筋の施工性を向上させることができる。また、繊維によってプレキャストコンクリート部材のひび割れ抵抗性を高めることができる。
また、構造体に片持ち支持されたプレキャストコンクリート部材に作用する引張力については、跳出し方向へ延びてプレキャストコンクリート部材と構造体とを接合する定着筋に負担させることができる。
請求項2に記載の建物は、前記構造体としての躯体と、請求項1に記載のプレキャストコンクリート部材によって、少なくとも一部が構成された跳出し部と、を有する。
上記構成によれば、プレキャストコンクリート部材を躯体に接合することで、建物に跳出し部の少なくとも一部を形成することができる。このため、現場打ちコンクリートによって跳出し部全体を形成する構成と比較して、型枠や配筋が煩雑になることを抑制することができ、施工性を向上させることができる。
請求項3に記載の建物は、請求項2に記載の建物であって、前記跳出し部は、前記プレキャストコンクリート部材と、前記プレキャストコンクリート部材に配筋された前記定着筋を埋込んで構築された現場打ちコンクリート部と、によって構成されている。
上記構成によれば、建物の跳出し部が、プレキャストコンクリート部材と、現場打ちコンクリート部と、によって構成されている。このため、型枠や配筋が煩雑になることを部分的に抑制することができるとともに、現場打ちコンクリート部において、プレキャストコンクリート部材の施工誤差等を吸収することが可能となる。
本発明に係るプレキャストコンクリート部材、及び建物によれば、配筋の施工性を向上させることができる。
第1実施形態に係るプレキャストコンクリート部材を示す斜視図である。 第1実施形態に係るプレキャストコンクリート部材、及び建物を示す部分立断面図である。 第2実施形態に係るプレキャストコンクリート部材を示す斜視図である。 第2実施形態に係るプレキャストコンクリート部材、及び建物を示す部分立断面図である。 変形例に係るプレキャストコンクリート部材、及び建物を示す部分立断面図である。
以下、本発明の第1、第2実施形態に係るプレキャストコンクリート部材、及び建物について、図1~図5を用いて説明する。なお、図中において、矢印X1はプレキャストコンクリート部材の跳出し方向における基端側、矢印X2はプレキャストコンクリート部材の跳出し方向における先端側、矢印Yは跳出し方向と直交する水平方向、矢印Zは鉛直方向を指す。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート部材、及び建物について、図1、図2を用いて説明する。
(構造)
図2に示すように、本実施形態の建物10は、躯体(構造体)の一例としての壁12と、壁12に片持ち支持された跳出し部の一例としての階段14と、を有している。階段14は、全体がプレキャストコンクリート部材16(以下、「PCa部材」と呼ぶ。)によって構成されている。
具体的には、図1に示すように、PCa部材16は、水平方向に延びる複数(本実施形態では、一例として6段)の踏板部16Aが、鉛直方向に延びる蹴込み板部16Bによって繋がれたジグザグ状の段床となっている。
図2に示すように、PCa部材16は、跳出し方向における基端側(矢印X1側)の側面が、建物10の壁12に接合されている。また、PCa部材16は、補強用の繊維18が混入された繊維補強コンクリートによって構成されている。繊維18は、例えば鋼繊維であり、PCa部材16中に全体にわたって分布している。
なお、繊維18は、コンクリートに対して補強の効果を発揮し得るものであれば、鋼繊維に限らない。繊維18としては、鋼繊維の他に、例えば、ステンレス繊維やアモルファス繊維等の金属繊維、ビニロン繊維やポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維等の有機繊維、ガラス繊維、炭素繊維、又はこれらのうちの2種類以上を混合したものを用いることが可能である。
PCa部材16には、複数の定着筋20が埋設されている。図1に示すように、本実施形態では、定着筋20は、各踏板部16Aに2本ずつ配筋されている。また、図2に示すように、各踏板部16Aにおいて、定着筋20は、PCa部材16の上面側、すなわちPCa部材16の中心線Pよりも上側にそれぞれ配筋されている。なお、PCa部材16には、定着筋20のみが配筋されており、主筋や補強筋等の鉄筋は配筋されていない。
複数の定着筋20は、PCa部材16の跳出し方向(水平方向)に延びており、定着筋20の長手方向一端部は、PCa部材16の跳出し方向における基端側(矢印X1側)の側面からPCa部材16外に突出している。一方、定着筋20の長手方向他端部は、PCa部材16の跳出し方向における先端側(矢印X2側)の端部近傍に埋設されている。なお、定着筋20の長手方向両端部は、鉛直方向下向きに折曲げられており、定着長が確保されている。
図2に示すように、定着筋20の長手方向一端部は、建物10の壁12に埋設されている。壁12は、繊維が混入されていない普通コンクリートを現場打ちすることによって構築されており、壁12には図示しない複数の壁主筋が配筋されている。定着筋20の長手方向一端部が壁12に埋設され、長手方向他端部がPCa部材16に埋設されることにより、PCa部材16が壁12に接合されて片持ち支持されている。
(施工方法)
本実施形態の建物10を施工する場合、まず、工場等で、図示しない型枠内に複数の定着筋20を配筋し、繊維18が混入された繊維補強コンクリートを型枠内に流し込むことにより、PCa部材16を作製する。
その後、現場にて、PCa部材16の基端側の側面から突出する定着筋20を囲むように図示しない型枠を設置し、型枠内に普通コンクリートを流し込むことにより、定着筋20が埋込まれた壁12を構築する。
上記の手順によって、PCa部材16を壁12に接合することができ、PCa部材16によって構成された階段14が壁12に片持ち支持された建物10を構築することができる。なお、上記の手順は一例であり、他の手順が含まれていても構わない。
(作用効果)
本実施形態によれば、建物10の跳出し部としての階段14を構成するPCa部材16が、補強用の繊維18が混入された繊維補強コンクリート造とされているため、PCa部材16に作用する応力を、繊維18に負担させることができる。
これにより、稲妻筋等の複雑な形状の補強筋や主筋をPCa部材16に配筋する必要がなく、配筋の施工性を向上させることができる。また、繊維18がPCa部材16中に全体にわたって分布しているため、PCa部材16のひび割れ抵抗性を高めることができる。さらに、PCa部材16に配筋される補強筋や主筋を無くすことにより、補強筋や主筋が腐食することによって生じるコンクリートの剥落等を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、跳出し方向へ延びる定着筋20によって、PCa部材16が建物10の壁12に接合されている。このため、壁12に片持ち支持されたPCa部材16に作用する引張力については、定着筋20によって負担させることができる。
また、一般的に、壁12に片持ち支持された階段14(跳出し部)では、階段14の上面側に引張力が作用する。ここで、本実施形態によれば、PCa部材16の上面側に定着筋20が配筋されているため、定着筋20による階段14に作用する引張力の負担効率を高めることができる。
また、本実施形態によれば、建物10の跳出し部としての階段14全体がPCa部材16によって構成されているため、PCa部材16を壁12に接合することによって建物10に階段14を形成することができる。このため、現場打ちコンクリートによって跳出し部を形成する構成と比較して、型枠や配筋が煩雑になることを抑制することができ、施工性を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るプレキャストコンクリート部材、及び建物について、図3、図4を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態の建物30は、躯体(構造体)の一例としての梁32と、梁32に片持ち支持された跳出し部の一例としてのバルコニー36と、を有している。なお、梁32は、普通コンクリートによって構成されている。
バルコニー36は、PCa部材38と、現場打ちコンクリート部40と、によって構成されている。すなわち、バルコニー36の一部が、PCa部材38によって構成されている。具体的には、バルコニー36の下面側がPCa部材38で構成されており、上面側が現場打ちコンクリート部40で構成されている。
図3に示すように、PCa部材38は、水平方向に延びる底版41を備えている。底版41の跳出し方向における先端側の端部には、底版41の上面から鉛直方向上向きに立上がる立上がり部42が形成されており、立上がり部42よりも跳出し方向における基端側には、底版41の上面から鉛直方向上向きに立上がる縁部44が形成されている。また、底版41の上面における立上がり部42と縁部44との間には、排水用の側溝46が形成されている。
なお、立上がり部42、縁部44、及び側溝46は、それぞれ跳出し方向と直交する方向(矢印Y方向)に延びており、縁部44の高さは、立上がり部42の高さより低くなっている。また、立上がり部42の上面には、手摺48(図4参照)を挿入固定するための複数の穴50が、跳出し方向と直交する方向に所定の間隔をあけて形成されている。
第1実施形態と同様に、PCa部材38は、補強用の繊維18が混入された繊維補強コンクリートによって構成されている。繊維18は、例えば鋼繊維であり、PCa部材38中に全体にわたって分布している。
また、PCa部材38には、複数の定着筋52が埋設されている。各定着筋52は、PCa部材38の上面側、すなわちPCa部材38の中心線Pよりも上側にそれぞれ配筋されており、跳出し方向と直交する方向(矢印Y方向)に所定の間隔をあけて設けられている。なお、PCa部材38には、定着筋52のみが配筋されており、主筋や補強筋等の鉄筋は配筋されていない。
また、複数の定着筋52は、PCa部材38の跳出し方向(水平方向)に延びており、定着筋52の長手方向一端部は、縁部44の跳出し方向における基端側(矢印X1側)の側面からPCa部材38外に突出している。一方、図4に示すように、定着筋52の長手方向他端部は、PCa部材38の跳出し方向における先端側(矢印X2側)の端部に向かって斜め下向きに延びている。これにより、側溝46の底面と定着筋52との間のかぶり厚さが確保されている。
PCa部材38は、跳出し方向における基端側(矢印X1側)の端部が梁32に接合されており、梁32に片持ち支持されている。また、PCa部材38上には、現場打ちコンクリート部40が設けられている。
現場打ちコンクリート部40は、繊維が混入されていない普通コンクリートを現場打ちすることによって構築されている。現場打ちコンクリート部40の跳出し方向の先端側(矢印X2側)の端部は、底版41の上面に沿って縁部44まで延びており、縁部44から突出した定着筋52が現場打ちコンクリート部40に埋設されている。一方、現場打ちコンクリート部40の跳出し方向の基端側(矢印X1側)の端部は、建物30の梁32に接合されている。
現場打ちコンクリート部40の上面は、縁部44の上面と同一面とされている。なお、図示を省略するが、現場打ちコンクリート部40の上面は、跳出し方向の基端側(矢印X1側)から先端側(矢印X2側)に向かって斜め下向きに僅かに傾斜しており、これにより、バルコニー36には側溝46に向かって水勾配が形成されている。
また、現場打ちコンクリート部40には、定着筋54が配筋されている。定着筋54は、現場打ちコンクリート部40の跳出し方向(水平方向)に延びており、定着筋54の長手方向一端部は、建物30の梁32に埋設されて定着されている。一方、定着筋54の長手方向他端部は、縁部44から突出したPCa部材38の定着筋52に重ね継手によって接続されている。
これにより、現場打ちコンクリート部40の定着筋54を介してPCa部材38の定着筋52が建物30の梁32に定着されている。なお、現場打ちコンクリート部40には、定着筋54の他、図示しない主筋等が配筋されている。また、PCa部材38の定着筋52と現場打ちコンクリート部40の定着筋54の接続方法は、重ね継手に限らず、機械式継手等の公知の継手を用いて接続してもよい。
(施工方法)
本実施形態の建物30を施工する場合、まず、工場等で、図示しない型枠内に定着筋52を配筋し、繊維18が混入された繊維補強コンクリートを型枠内に流し込むことによって、PCa部材38を作製する。
そして、現場にて、PCa部材38上に図示しない型枠を設置するとともに、定着筋54及び図示しない主筋等を型枠内に配筋し、定着筋54の長手方向他端部をPCa部材38の縁部44から突出する定着筋52に重ねる。
その後、型枠内に普通コンクリートを流し込むことにより、PCa部材38の定着筋52が埋込まれた現場打ちコンクリート部40を構築する。また、現場打ちコンクリート部40の基端側の側面から突出する定着筋54を囲むように図示しない型枠を設置し、型枠内に普通コンクリートを流し込むことにより、定着筋54が埋込まれた梁32を構築する。さらに、PCa部材38の立上がり部42の上面に形成された穴50に、バルコニー36の手摺48を挿入固定する。
上記の手順によって、PCa部材38と現場打ちコンクリート部40と、によって構成された跳出し部としてのバルコニー36を有する建物30を構築することができる。なお、上記の手順は一例であり、他の手順が含まれていても構わない。
(作用効果)
本実施形態によれば、建物30の跳出し部としてのバルコニー36の一部を構成するPCa部材38が、補強用の繊維18が混入された繊維補強コンクリート造とされているため、PCa部材38に作用する応力を繊維18に負担させることができる。
これにより、稲妻筋等の複雑な形状の補強筋や主筋をPCa部材38に配筋する必要がなく、配筋の施工性を向上させることができる。また、繊維18がPCa部材38中に全体にわたって分布しているため、PCa部材38のひび割れ抵抗性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、PCa部材38の定着筋52が、現場打ちコンクリート部40の定着筋54を介して建物30の梁32と接合されている。このため、梁32に片持ち支持されたPCa部材38に作用する引張力については、定着筋52によって負担させることができる。
特に、バルコニー36の跳出し方向における先端側の端部は、立上がり部42や側溝46を有しているため、跳出し方向における基端側と比較して型枠や配筋が煩雑となり易い。ここで、本実施形態によれば、バルコニー36の跳出し方向における先端側が、PCa部材38で構成されている。このため、型枠や配筋が煩雑になることをより抑制することができ、配筋の施工性をより向上させることができる。
さらに、本実施形態によれば、バルコニー36の上面側が、現場打ちコンクリート部40によって構成されている。このため、現場打ちコンクリート部40において、PCa部材38の施工誤差等を吸収することができ、現場にて水勾配の傾斜角度等を調整することが可能となる。
<その他の実施形態>
以上、本発明について第1、第2実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。また、第1、第2実施形態の構成は適宜組み合わせることが可能である。
例えば、上記の第2実施形態では、跳出し部としてのバルコニー36が、PCa部材38と現場打ちコンクリート部40とによって構成されていた。しかし、図5に変形例として示す建物60のように、跳出し部としてのバルコニー62全体をPCa部材64で構成してもよい。
図5に示す変形例では、PCa部材64は、跳出し方向における基端側(矢印X1側)の側面が建物60の梁68に接合されている。また、PCa部材64の跳出し方向における先端側(矢印X2側)に、立上がり部70及び側溝72が形成されている。なお、図示を省略するが、PCa部材64の上面には、側溝72に向かって水勾配が形成されている。
さらに、PCa部材64には、跳出し方向に延びる定着筋74が配筋されており、定着筋74の長手方向一端部が梁68に埋設されて定着されている。定着筋74は、PCa部材64の上面側、すなわちPCa部材64の中心線Pよりも上側に配筋されている。
本変形例によれば、建物60の跳出し部としてのバルコニー62全体が、PCa部材64によって構成されているため、PCa部材64を梁68に接合することによって建物60にバルコニー62を形成することができる。このため、バルコニー62の一部を現場打ちコンクリートによって形成する構成と比較して、型枠や配筋が煩雑になることを抑制することができ、施工性を向上させることができる。
また、上記の第1実施形態では、跳出し部としての階段14全体がPCa部材16で構成されていたが、第2実施形態のバルコニー36と同様に、階段をPCa部材と現場打ちコンクリート部とによって構成してもよい。階段をPCa部材と現場打ちコンクリート部とによって構成することで、型枠や配筋が煩雑になることを部分的に抑制することができるとともに、現場打ちコンクリート部において、PCa部材の施工誤差等を吸収することができる。
また、上記の第1、第2実施形態では、PCa部材16、38の上面側に定着筋20、52が配筋されていた。しかし、定着筋20、52は、PCa部材16、38に作用する引張力を負担することができる位置に配筋されていればよく、例えばPCa部材16、38の中心線Pに沿って定着筋20、52を配筋してもよい。
また、第1、第2実施形態では、建物10、30の壁12や梁32、現場打ちコンクリート部40が普通コンクリートで構成されていた。しかし、PCa部材16、38と同様に、建物10、30の壁12や梁32、現場打ちコンクリート部40を繊維補強コンクリートで構成してもよい。
また、本実施形態では、建物10、30の跳出し部の一例として、階段14及びバルコニー36をPCa部材16、38によって構成していた。しかし、跳出し部は階段やバルコニーには限らず、例えば跳出し部としての建物の外廊下や庇等に本発明のPCa部材を適用してもよい。
10、30、60 建物
12 壁(躯体、構造体の一例)
14 階段(跳出し部の一例)
16、38、64 プレキャストコンクリート部材(PCa部材)
20、52、74 定着筋
32、68 梁(躯体、構造体の一例)
36、62 バルコニー(跳出し部の一例)
40 現場打ちコンクリート部

Claims (3)

  1. 繊維補強コンクリート造とされ、端面が構造体に突き当てられて片持ち支持されるとともに、跳出し方向へ延び、前記繊維補強コンクリート造部分の中心線より上側へのみ埋設された定着筋によって前記構造体に接合されている、プレキャストコンクリート部材。
  2. 鉄筋コンクリート造の躯体と、
    繊維補強コンクリート造とされ、端面が前記躯体の側面に突き当てられて片持ち支持されるとともに、跳出し方向へ延び、前記繊維補強コンクリート造部分の中心線より上側へのみ埋設された定着筋によって前記躯体に接合されている、プレキャストコンクリート部材と、を有する建物。
  3. 鉄筋コンクリート造の躯体と、
    繊維補強コンクリート造とされ、端面が前記躯体の側面に突き当てられて片持ち支持され、前記繊維補強コンクリート造部分の中心線より上側へのみ定着筋が埋設されたプレキャストコンクリート部材と、
    前記定着筋が前記躯体に埋設された躯体側定着筋と連結され、前記定着筋と前記躯体側定着筋を埋設するよう前記プレキャストコンクリート部材の上にコンクリートが打設された現場打ちコンクリート部と、を有する建物。
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