JP2008011754A - 米穀類の缶詰方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】胴部が薄肉化された缶体により米の缶詰を製造する場合に、液体窒素やドライアイス等を添加することなく、缶内圧をCOガスにより陽圧に維持できるようにする。
【解決手段】タンク3内の空気をCOガスに置換すると共に米を投入してタンク3を密封してから、撹拌脱気工程で、COガスで加圧したタンク3を回転させて大気圧まで減圧するということを繰り返し、ガス吸収工程で、COガスで加圧したタンク3に対して、一定時間ごとにCOガスを補充して、タンク3の内圧を一定に保った状態で、タンク3を所定時間だけ回転させることにより、タンク3内の米にCOガスを吸収させてから、充填工程で、缶体2内にCOガスを流入させながら、タンク3内からCOガスフローと共に米を缶体2内に充填する。
【選択図】図7

Description

本発明は、精米した白米(白米を洗浄した無洗米を含む)や玄米のような米穀類を缶詰にするための方法に関し、特に、2ピース缶用のシームレス缶体のように薄い缶胴を備えた缶体に対して米穀類を充填・密封するための米穀類の缶詰方法に関する。
アルミ合金やスチール製の金属板から絞り・しごき加工により底部と胴部が一体成形されて0.15mm以下の薄い胴部を備えたシームレス缶体(2ピース缶の本体)は、飲料缶詰等の分野で従来から広く一般的に使用されているが、そのような薄い胴部を備えた缶体により缶詰を製造する場合には、壁厚が薄く凹み易い缶胴を内側から補強するために、缶内圧を高くする必要があり、そのため、ビールや炭酸飲料のような発泡性飲料の場合には必要ないが、無発泡性飲料の場合には、内容物の充填時に容器のヘッドスペースに液体窒素等を添加するということが従来から一般的に行なわれている。
一方、米、麦、豆類等の穀物類を貯蔵する場合に、生体活動を不活発にする方法の一つとしてCOガス保存法が従来から適用されているが、そのようなCOガス保存法で、特に、白米、玄米等の米穀類に最適なものとして、下記の各特許文献には、ドラム缶のような耐圧容器により穀物類を貯蔵する場合に、COガス雰囲気とした容器内を穀物類を充填・密封するに際して、予め穀物類にCOガスを吸収させておくことで、密封後の穀物類のCOガス吸収を少なくして、容器内の圧力変化を少なくする、ということに関する技術がそれぞれ開示されている。
なお、白米、玄米等の米穀類では、生米の脂肪や付着した糠に含まれる脂肪が貯蔵中に酸化すると、脂肪酸が形成されることで炊いた米の味が悪くなるが、下記の各特許文献に開示されているようなCOガス保存法によれば、COガスによって生米の脂肪の酸化が防止されるため、炊いた米の味が悪くなるようなことはない。
特公昭61−20255号公報 特公昭63−2565号公報
ところで、COガス保存法により米穀類を貯蔵する場合、上記のような従来公知のCOガス保存法では、貯蔵容器としてドラム缶のような耐圧容器を使用しているが、そのような耐圧容器は製造が面倒で重量もあることから、短時間で大量に製造できて軽量な缶体、即ち、アルミ合金やスチール製の金属板から絞り・しごき加工により底部と胴部が一体成形されて0.15mm以下の薄い胴部を備えたシームレス缶体を米穀類の貯蔵容器として使用することが検討されている。
そのように0.15mm以下の薄い胴部を備えた缶体を使用して、精米した白米や玄米のような米穀類の缶詰を製造する場合、充填・密封の工程で、缶内の空気を置換してCOガス雰囲気にすると共に、缶詰にされた容器内の内圧を高くするために、缶内のへッドスペースに液体窒素やドライアイス等を添加することが必要とされる。しかしながら、精米した白米や玄米のような生米を充填した状態で極めて低温の液体窒素やドライアイス等を添加すると、液体窒素やドライアイス等に触れた生米が低温によって割れてしまう虞がある。
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、絞り・しごき加工等により胴部が薄肉化された缶体により米穀類の缶詰を製造する場合に、液体窒素やドライアイス等を添加することなく、米穀類(生米)が充填・密封された缶詰の缶内圧を一定以上に維持できるようにするということを課題とするものである。
本発明は、上記のような課題を解決するために、絞り・しごき加工等により胴部が薄肉化された缶体に対して、缶内の空気をCOガスに置換した状態で、予めCOガスを吸収させた米穀類を、COガスと共に充填してから密封するような米穀類の缶詰方法として、
先ず、内部の空気がCOガスに置換された貯留用のタンクに対して、その下側からCOガスを吹き込み、且つ、その上側から米を投入して、タンクを密封してから、
撹拌脱気工程で、タンク内にCOガスを充填して加圧した状態で、タンクを所定回数だけ回転させてから大気圧まで減圧する、ということを所定回数だけ行なうことで、タンク内の米粒の間の空気までもCOガスに置換してから、
ガス吸収工程で、前工程で減圧されたタンク内にCOガスを充填して加圧した状態でタンクを回転させ、一定時間ごとにタンクの内圧を確認してCOガスを補充することで、タンクの内圧を一定に保った状態として、タンクを所定時間だけ回転させることで、タンク内の米にCOガスを吸収させた後、タンクの内圧を大気圧まで減圧してから、
充填・密封工程で、COガス雰囲気内で、缶内をCOガスで置換した缶体に対して、缶内にCOガスを流入させながら、タンク下端の充填ノズルからCOガスフローと共に米を缶内に充填してから、缶体に缶蓋を被せて2重巻締めにより密封するようにしたことを特徴とするものである。
上記のような本発明の米穀類の缶詰方法によれば、絞り・しごき加工等により胴部が薄肉化された缶体を使用して、予めCOガスを吸収させた米穀類を、缶内の空気をCOガスに置換した状態で缶内に充填・密封して缶詰にする場合に、缶内への充填時に缶内のヘッドスペースに液体窒素やドライアイス等を添加することなく、缶詰の缶内圧を約0.02MPa以上に維持することができる。
その結果、ドラム缶のような耐圧容器を使用することなく、絞り・しごき加工等により胴部が薄肉化された缶体による容器を使用することで、容器コストを削減することができると共に、精米した白米や玄米のような米穀類(生米)を、液体窒素やドライアイス等の低温により割れるようなことなく、良好な状態で缶詰にすることができ、また、生米の脂肪の酸化させることなく良好に保存することができる。
絞り・しごき加工等により胴部が薄肉化された缶体により米穀類の缶詰を製造する場合に、液体窒素やドライアイス等を添加することなく、米穀類(生米)が充填・密封された缶詰の缶内圧を一定以上に維持できるようにするという目的を、最良の形態として以下の実施例に具体的に示すように、
先ず、内部の空気がCOガスに置換された貯留用のタンクに対して、その下側からCOガスを吹き込み、且つ、その上側から米を投入して、タンクを密封してから、
撹拌脱気工程で、タンク内にCOガスを充填して加圧した状態で、タンクを所定回数だけ回転させてから大気圧まで減圧する、ということを所定回数だけ行なうことで、タンク内の米粒の間の空気までもCOガスに置換してから、
ガス吸収工程で、前工程で減圧されたタンク内にCOガスを充填して加圧した状態でタンクを回転させ、一定時間ごとにタンクの内圧を確認してCOガスを補充することで、タンクの内圧を一定に保った状態として、タンクを所定時間だけ回転させることで、タンク内の米にCOガスを吸収させた後、タンクの内圧を大気圧まで減圧してから、
充填・密封工程で、COガス雰囲気内で、缶内をCOガスで置換した缶体に対して、缶内にCOガスを流入させながら、タンク下端の充填ノズルからCOガスフローと共に米を缶内に充填してから、缶体に缶蓋を被せて2重巻締めにより密封する、
ということで実現した。
本発明の米穀類の缶詰方法の一実施例について、先ず、本実施例の方法を実施するための具体的な装置の一例について説明すると、図1および図2に示すように、精米した白米(白米を洗浄した無洗米を含む)や玄米のような生米を缶詰にするための装置1では、米を一時的に貯留するための加圧可能なタンク3が、機枠の上端に設けた水平軸5の周りを囲むように回転可能に取り付けられて、水平軸5の側方に配置された歯車伝動式のモーター4(出力0.1kw/h)によって回転駆動されるように設置されている。
モーター4側の反対側で、水平軸5の側方には、COガスをタンク3内へ供給するための逆止弁付きパイプ6が配管されており、パイプ6から送給されるCOガスは、管状の水平軸5の内部空間を通ってタンク3内へ導入されることとなる。
タンク3の天井側には、タンク3を気密状態で密閉できる蓋体7が着脱可能に設けられており、この蓋体7には、タンク3内の圧力を大気圧に低下させる圧力解放弁8と、貯留タンク3内の圧力が1MPa達すると解放する安全弁9とが付設されている。
タンク3の底部側には、ホッパー部10が設けられ、ホッパー部10の下端には、把手により手動で開閉される開閉弁11が設けられていて、図示していないが、開閉弁11の内部には、下方向に延びるメイン流路と横方向に延びる横流路とによる二股の流路が形成されている。そして、開閉弁11の横流路には、COガスの導入時だけ開放する逆止弁12が設けられ、開閉弁11のメイン流路下端には、充填ノズル13が、クリンパー等の適宜の手段により着脱可能なように取り付けられている。
充填ノズル13の先端は、透明なボックス14の内部に入り込んでおり、アクリル板等のような合成樹脂板製のボックス14には、その一方の側面壁に、柔軟性のある板材に放射状に切り込みを入れることで、ボックス14内へ手を入れるための開閉自在孔15が形成されていて、ボックス14の正面壁は蝶番により開閉自在な扉となっている。
なお、ボックス14の開閉自在孔15については、その代わりにゴム製のグローブを取り付けたグローブポートとして気密性を向上させるようにしても良く、グローブポートを採用した場合は、ボックス14の壁の適所に空気やCOガスを排出するための小孔を設けておくことが必要となる。
ボックス14の内部には、缶体2に充填された米の重量を計測するための計量器16が設置されており、ボックス14の開閉自在孔15とは反対側の側面壁には、ボックス14内にCOガスを導入するためのガス供給管17が、壁に穿たれた孔を通して設置されている。このガス供給管17は、その先端がナイロン等の変形可能な柔軟性のある合成樹脂製等の材質で作られている。
上記のような装置1を使用して実施される本実施例の米穀類の缶詰方法について、以下に詳しく説明する。
先ず、図3に示すように、装置1のタンク3から蓋体7を取り外して、別体のホッパー18を取り付け、充填ノズル13を取り外して、先端をスクリーンで覆ったチューブ19を取り付け、このチューブ19を通して、開閉弁11を開放させたタンク3の内部に、約10ml/minの流量で約10分間、COガスを流入させて、タンク3内の空気をCOガスに置換する。
タンク3内の空気がCOガスに置換されると、チューブ19を通したCOガスの供給を続けながら、ホッパー18から米(白米や玄米の生米)をタンク3内に投入してから、図4に示すように、蓋体7を装着すると共に開閉弁11を閉じて、COガスの供給を止める(チューブ19を取り外す)ことで、米の投入工程を完了する。
次いで、パイプ6から水平軸5の内部を通してタンク3内にCOガスを供給して、タンク3の内圧を約0.04MPaにまで加圧した状態で、モーター4の駆動によりタンク3を回転(2回転又は3回転)させて、米粒の間の空気をCOガスで希釈させてから、圧力開放弁8を開いてタンク3内を大気圧まで減圧することで、タンク3内の空気(COガスで希釈された空気)を外部に排出する。
そのようにタンク3内をCOガスで加圧してから撹拌してからCOガスで希釈させた空気をタンク3外に排出するような撹拌脱気を1〜3回繰り返して、米粒の間の空気までもタンク3内から略完全に排出してCOガスに置換することで、撹拌脱気工程を完了する。
次いで、パイプ6から供給されるCOガスをタンク3内に充填して、タンク3の内圧を約0.1MPaに加圧した状態としてから、タンク3内へのCOガスの供給を止めて、モーター4を駆動させることで、約1.5回/分の回転速度でタンク3を回転させながら、約30分ごとにタンク3の内圧を確認する。そして、タンク3の内圧が約0.1MPa以下に低下している場合にはパイプ6からCOガスを補充することで、タンク3の内圧を常に約0.1MPaに維持しながら、約3時間ほどタンク3を回転させることにより、米にCOガスを充分に吸収させる。
そのようにタンク3の内圧を常に約0.1MPaに維持しながら、タンク3を回転させて約3時間が経過すると、タンク3の回転を止めて、圧力開放弁8を開いてタンク3の内圧を大気圧まで減圧させることで、米にCOガスを吸収させるガス吸収工程を完了する。そして、図5に示すように、タンク3の開閉弁11(メイン流路)の下端に充填ノズル13を取り付け、開閉弁11(横流路)の逆止弁12にCOガスを導入するためのガス供給管20を取り付けてから、米の充填・密封工程に移行する。
米の充填・密封工程では、絞り・しごき加工により底部と胴部が一体成形されて胴部が薄肉化(0.15mm以下)された缶体を、装置のボックス14内に入れた(ボックス14の扉を開けて缶体を入れてから扉を閉めた)状態としてから、ガス供給管17を通して、及び、ガス供給管20から充填ノズル13を通して、それぞれ約5ml/minの流量でボックス14内にCOガスを導入する。
そして、ボックス14の内部をCOガスで充満させた時点で、ボックス14の側壁の開閉自在孔15から手を入れることによって、図6に示すように、缶体2を持ち上げて、充填ノズル13を缶体2に差し込み、その状態を約10秒間ほど保持することで、ガス供給管20から充填ノズル13を通して供給されるCOガスにより、缶体2の内部を確実にCOガスに置換する。
そのようにして缶体2内のCOガス置換が完了すると、図7に示すように、計量器16の上に缶体2を載置し、缶体2の内部にガス供給管17の先端を入れた状態で、ガス供給管17とガス供給管20のそれぞれから約5m1/minの流量でCOガスを供給しながら、開閉弁11(メイン流路)を開いて、タンク3内の米を缶体2内に充填し、計量器16が所定の重量を示した時点で(例えば、内容量が590mlの缶体を使用した場合には、約450g(約3合)充填した時点で)、開閉弁11(メイン流路)を閉じることにより、米の充填工程が完了する。
そして、所定量の米が缶体2に充填されると、図8に示すように、ガス供給管17とガス供給管20のそれぞれから約5m1/minの流量でCOガスを供給しながら、缶体2を密封するための全面開口式の缶蓋21を、開閉自在孔15からボックス14内に手で入れて缶体2の上に置き、約10秒間ほど経過した後で、缶体2内からガス供給管17を抜いて、缶蓋21を缶体2に完全に被せてから、完全に缶蓋21を被せた状態の缶体2を、ボックス14の扉(正面壁)を開けてボックス14内から取り出し、直ちに、巻締め機により缶蓋21を缶体2に二重巻締めすることで、缶の密封工程が完了する。
上記のような本実施例の米穀類の缶詰方法によれば、缶詰の製造直後において、約0.03MPa以上の缶内圧を有する缶詰を製造することができて、しかも、缶詰製造の4日後においても、約0.02MPa以上の缶内圧を有しており、それ以後においても、米によるCOガスの吸収は殆どなく、COガスで置換された缶内の内圧を一定に維持することができるため、絞り・しごき加工により底部と胴部が一体成形されて胴部が薄肉化(0.15mm以下)された缶体を使用していても、缶詰の貯蔵・保管中や輸送・販売時等において缶体を凹ませるようなことはない。
また、米(生米)の充填時に、液体窒素やドライアイス等を添加していないことから、液体窒素やドライアイス等による低温で米が割れるようなことなく、しかも、缶内が充分にCOガスで置換され、且つ、米にCOガスが充分に吸収されていることから、米の脂肪の酸化させることなく良好な状態で米を保存することができる。
以上、本発明の米穀類の缶詰方法の一実施例について説明したが、本発明は、上記のような具体的な実施例にのみ限定されるものではなく、例えば、タンクと充填ノズルの間の開閉弁の開閉については、手動での開閉に限らず、電気的な制御による開閉であっても良く、ボックス内での缶体の取り扱いについては、手で持って動かすのに限らず、機械的に缶体を動かすようにしても良く、缶体を密封するための缶蓋についても、全面開口式の缶蓋に限らず、その他の缶蓋であっても良い等、適宜に変更可能なものであることはいうまでもない。
本発明の方法を実施するための装置の一例を示す正面図。 図1に示した装置の側面図。 図1に示した装置について、タンク内をCOガスに置換しながらタンク内に米を投入する工程での装置の状態を示す正面図。 図1に示した装置について、タンクを撹拌して米粒の間の空気を排出させる撹拌脱気工程、および、米にCOガスを吸収させるガス吸収工程での装置の状態を示す正面図。 図1に示した装置について、ガス吸収工程が完了してから充填・密封工程に移行する前の装置の状態を示す正面図。 図1に示した装置について、米を充填する前に缶体内をCOガスで置換する状態を示す部分断面正面図。 図1に示した装置について、米を充填している状態を示す部分断面正面図。 図1に示した装置について、米を充填した後で密封工程に入る前に缶蓋を缶体に載置した状態を示す部分断面正面図。
符号の説明
1 装置
2 缶体
3 タンク
4 モーター
5 水平軸
6 パイプ
7 蓋体
8 圧力開放弁
9 安全弁
10 ホッパー部
11 開閉弁
12 逆止弁
13 充填ノズル
14 ボックス
15 開閉自在孔
16 計量器
17 ガス供給管
18 ホッパー
19 チューブ
20 ガス供給管
21 缶蓋

Claims (4)

  1. 絞り・しごき加工等により胴部が薄肉化された缶体に対して、缶内の空気をCOガスに置換した状態で、予めCOガスを吸収させた米穀類を、COガスと共に充填してから密封するような米穀類の缶詰方法として、
    先ず、内部の空気がCOガスに置換された貯留用のタンクに対して、その下側からCOガスを吹き込み、且つ、その上側から米を投入して、タンクを密封してから、
    撹拌脱気工程で、タンク内にCOガスを充填して加圧した状態で、タンクを所定回数だけ回転させてから大気圧まで減圧する、ということを所定回数だけ行なうことで、タンク内の米粒の間の空気までもCOガスに置換してから、
    ガス吸収工程で、前工程で減圧されたタンク内にCOガスを充填して加圧した状態でタンクを回転させ、一定時間ごとにタンクの内圧を確認してCOガスを補充することで、タンクの内圧を一定に保った状態として、タンクを所定時間だけ回転させることで、タンク内の米にCOガスを吸収させた後、タンクの内圧を大気圧まで減圧してから、
    充填・密封工程で、COガス雰囲気内で、缶内をCOガスで置換した缶体に対して、缶内にCOガスを流入させながら、タンク下端の充填ノズルからCOガスフローと共に米を缶内に充填してから、缶体に缶蓋を被せて2重巻締めにより密封するようにしたことを特徴とする米穀類の缶詰方法。
  2. 撹拌脱気工程において、タンクの内圧を約0.04MPaに加圧した状態で、タンクを2又は3回転させてから大気圧まで減圧する、ということを1〜3回行なうようにしたことを特徴とする請求項1に記載の米穀類の缶詰方法。
  3. ガス吸収工程において、タンクの内圧を約0.1MPaに加圧した状態でタンクを約1.5回/分の回転速度で回転させながら、約30分ごとにタンクの内圧を確認してCOガスを補充することにより、タンクの内圧を約0.1MPaに保った状態として、タンクを約3時間ほど回転させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の米穀類の缶詰方法。
  4. 充填・密封工程において、約5ml/分でCOガスを缶内に流入させると共に、タンク下端の充填ノズルから約5ml/分のCOガスフローと共に米を缶内に充填するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の米穀類の缶詰方法。
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