JP2008011619A - 4輪駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過度の電圧の上昇や電圧の落ち込みを抑制することができる4輪駆動制御装置を提供する。
【解決手段】主駆動輪を駆動するエンジンの駆動力により発電する発電機の発電電力がインバータを介して供給されることで、副駆動輪の駆動力を発生するモータと、モータの駆動力を制御するインバータ制御手段と、副駆動輪に必要とされる目標トルクからモータに必要な電力を演算する必要電力演算手段と、必要電力演算手段の演算結果に基づき発電機の目標電力を演算する目標電力演算手段と、目標電力演算手段の演算結果に基づき発電機の発電電力を制御する発電機制御手段と、インバータ制御手段によりインバータが矩形波駆動或いは変調率が固定されたパルス幅変調駆動されている場合に、インバータ制御手段は所定の目標電圧に基づきインバータによりモータ印加電圧位相を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、4輪駆動制御装置に関し、特に、エンジンとモータにより駆動される4輪駆動車両を制御する4輪駆動制御装置に関する。
従来、モータの駆動を制御する方法として、PWM(Pulse Width Modulation)制御が知られている。
このようなPWM制御として、例えば、交流モーターにPWM波電圧を印加して駆動するPWM波電圧駆動を行う「モーター制御装置および方法」(特許文献1参照)がある。
特開2004−72954号公報
しかしながら、このPWM制御をフィードバック制御で行う場合、トルク指令値との乖離が大きいと、制御が不安定になり、電圧の過度の上昇や降下を招く場合がある。電圧が過度に上昇し過電圧状態を生じさせた場合、素子の耐圧を超えて素子を破壊する虞があり、電圧が降下した場合は、目標とするトルクが得られないという問題がある。
この発明の目的は、過度の電圧の上昇や電圧の落ち込みを抑制することができる4輪駆動制御装置を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る4輪駆動制御装置は、車両の主駆動輪を駆動するエンジンと、エンジンからの駆動力を動力源として発電する発電機と、前記発電機の発電電力が、インバータを介して供給されることにより、副駆動輪の駆動力を発生するモータと、前記インバータを制御して、前記モータが発生する駆動力を制御するインバータ制御手段と、前記副駆動輪に必要とされる目標トルクから前記モータに必要な電力を演算する必要電力演算手段と、前記必要電力演算手段の演算結果に基づき、前記発電機が出力するべき目標電力を演算する目標電力演算手段と、前記目標電力演算手段の演算結果に基づき、前記発電機の発電電力を制御する発電機制御手段と、前記インバータ制御手段により前記インバータが、矩形波駆動、或いは変調率が固定されたパルス幅変調駆動されている場合に、前記インバータ制御手段は、所定の目標電圧に基づき、前記インバータによりモータ印加電圧位相を制御する。
この発明によれば、車両の主駆動輪を駆動するエンジンからの駆動力を動力源として発電された発電機の発電電力が、インバータを介して供給されることにより、モータが副駆動輪の駆動力を発生し、インバータ制御手段により、インバータを制御してモータが発生する駆動力が制御され、必要電力演算手段により、副駆動輪に必要とされる目標トルクからモータに必要な電力が演算され、目標電力演算手段により、必要電力演算手段の演算結果に基づき発電機が出力するべき目標電力が演算され、発電機制御手段により、目標電力演算手段の演算結果に基づき発電機の発電電力が制御され、インバータ制御手段によりインバータが矩形波駆動或いは変調率が固定されたパルス幅変調駆動されている場合に、インバータ制御手段により、所定の目標電圧に基づきインバータによってモータ印加電圧位相が制御される。
このため、過度の電圧の上昇や低下を抑制することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る4輪駆動制御装置を備えたモータ4WDシステムの概略説明図である。図1に示すように、4輪駆動制御装置10は、バッテリレスのモータ4WD(4−Wheel Drive)システム11に備えられている。モータ4WDシステム11は、4輪駆動制御装置10と共に、エンジン12、発電機(ジェネレータ)13、モータ(交流モータ)14、及び減速機15を有しており、エンジン12により主駆動軸16に取り付けられた前輪(主駆動輪)17を駆動し、モータ14により副駆動軸18に取り付けられた後輪(副駆動輪)19を駆動する。
4輪駆動制御装置10は、4WD制御部20及びモータ制御部21を有しており、4WD制御部20には4WDスイッチ情報が入力し、4WD制御部20からは警告灯情報が出力する。この4輪駆動制御装置10は、4WD制御部20によりジェネレータ制御を行い、モータ制御部21によりインバータ制御(負荷固定制御、矩形波制御)を行う。
負荷固定制御は、3相フィードバック制御のDC電圧による正規化、実Id,Iqを用いるフィードバックを停止し、トルク指令、モータ回転数毎に、指令DC電圧と指令Vd,Vq(Id,Iq、モータ回転数から決まる)電圧により決まる電圧位相、電圧変調率で固定する制御である。これは、3相フィードバック制御を行う場合に、ジェネレータを安定して動作させることができるようにするためである。
図2は、3相フィードバック制御を行う場合のジェネレータ動作範囲の安定領域と不安定領域について、グラフで示す説明図である。図2に示すように、3相フィードバック制御を行う場合、ジェネレータ動作範囲の安定領域(等界磁電流線上の最大電力より上の領域)では安定に動作させることができるが、動作点が不安定領域(等界磁電流線上の最大電力より下の領域)の場合、フィードバックの結果動作点が収束せず、安定に動作させることができない。これを解決するため負荷固定制御を行う。
矩形波制御は、上述した負荷固定制御と同様に、トルク指令値とモータ回転数から電圧位相が一意に決まる。電圧位相は、負荷固定制御と同様に、指令Id,Iq、モータ回転数から決まるVd,Vqにより決定される。また、矩形波制御の場合、三角波比較は行わず、正弦波指令180°毎に各アームのオン(ON)とオフ(OFF)を反転させる。
従って、負荷固定制御は、3相フィードバック制御が不安定になる場合に、矩形波制御は、3相フィードバック制御だとサンプリングやスイッチング損失が厳しいモータ高回転時において、それぞれ用いるが、何れもトルク指令値に対する補償は低く、ジェネレータ動作点次第で出力トルクが決まってしまう。
そこで、この発明では、ジェネレータ動作点を任意の位置に制御する、或いは一方で電圧を制御しつつトルクに寄与するq軸電流を制御することにより、トルク指令値を満足する制御を行う。
図3は、図1の4輪駆動制御装置の構成を示すブロック説明図である。図3に示すように、4輪駆動制御装置10のモータ制御部21は、モータ制御回路22及びインバータ23を有している。インバータ23は、パワーハーネス24(図1参照)で発電機13に接続されている。発電機13は、エンジン12からの駆動力を動力源として発電され、この発電電力に基づき、モータ14は、インバータ23を介して副駆動軸18の駆動力を発生する。
発電機13には、発電機13の電流を検出する電流センサ25、及び発電機13の電圧を検出する電圧センサ26が設けられており、発電機13とインバータ23の間には、小型のキャパシタ27が並列接続されている。また、モータ14には、モータレゾルバ28が配置されている。
4WD制御部20には、トルク指令値、エンジン回転数と共に、電流センサ25からDC電流値Idc、電圧センサ26からDC電圧値Vdc、の各情報が入力する。そして、4WD制御部20は、目標Idcと実Idcの偏差或いは目標Iqと実Iqの偏差に対し、界磁電圧PWMDuty比を制御する、ジェネレータ(GEN)制御を行う。この4WD制御部20から出力された界磁電圧PWMDuty比信号は、発電機13の界磁コイル13aに入力する。
モータ制御部21には、トルク指令値、電圧センサ26からDC電圧値Vdc、モータレゾルバ28からモータ回転速度及びモータ磁極位置、の各情報が入力する。そして、モータ制御部21は、指令トルクTとモータ回転数から決まる電圧位相に目標Vdcと実Vdcの偏差を補償する位相を加えたものに基づきスイッチングを行う、インバータ(INV)制御を行う。このモータ制御部21からは、出力された3相パワー素子のスイッチング制御信号及びモータ界磁電流信号が出力され、3相パワー素子のスイッチング制御信号はインバータ23に、モータ界磁電流信号はモータ14の界磁コイル14aに、それぞれ入力する。
図4は、ジェネレータ制御を行う4WD制御部の構成を示すブロック説明図である。図4に示すように、4WD制御部20は、DC電流指令値・DC電圧指令値演算部29、減算器30、P(比例)制御部31、I(積分)制御部32、FF(フィードフォワード)制御部33、加算器34、及び界磁電圧Duty比演算部35を有している。
DC電流指令値・DC電圧指令値演算部29は、トルク指令値とモータ回転数の入力により、DC電流指令値Idcを減算器30とFF制御部33に、DC電圧指令値VdcをFF制御部33に、それぞれ出力する。DC電流指令値と実DC電流値が入力する減算器30は、演算結果である減算値をP制御部31及びI制御部32に出力する。
P制御部31は、エンジン回転数と減算器30からの演算結果の入力により、P制御制御量Vpを加算器34へ出力する。つまり、DC電流指令値と実DC電流値の偏差をとり(q軸電流フィードバックの場合は、その指令値と計測値の偏差)、その値にゲインをかける。また、ジェネレータ回転数変動に対しゲインの感度を一定にするため、この値にジェネレータ回転数の逆数をかける。これにより算出した値をP制御制御量Vpとする。
I制御部32は、エンジン回転数と減算器30からの演算結果の入力により、制御出力Viを加算器34へ出力する。つまり、DC電流指令値と実DC電流値の偏差をとり(q軸電流フィードバックの場合は、その指令値と計測値の偏差)、その値を積分していく。積分値は、上限値、下限値を持つ。この積分値にゲインをかけ、P制御と同様に、ジェネレータ回転数の逆数をかける。これにより算出した値をI制御制御量Viとする。
FF制御部33は、エンジン回転数とDC電流指令値IdcとDC電圧指令値Vdcの入力により、FF制御制御量Vffを加算器34へ出力する。
つまり、トルク指令値とモータ回転数により、
ジェネレータ供給電力=トルク指令×モータ回転数÷インバータ効率
が演算され、これより、
DC電流指令値Idc=ジェネレータ供給電力÷DC電圧指令値Vdc
が演算される。また、各回転数毎のジェネレータ特性マップを持たせ、DC電圧指令値Vdc、DC電流指令値Idcからフィードフォワード制御でジェネレータ界磁電圧PWMDuty比を指定する。更に、
FF制御制御量Vff=PWMDuty比×DC電圧指令値Vdc
を演算して、FF制御制御量Vffを得る。
図5は、DC電流指令値とDC電圧指令値の関係をグラフで示す説明図である。
P制御制御量Vp、I制御制御量Vi、FF制御制御量Vffが入力する加算器34は、演算結果である加算値Vfを界磁電圧Duty比演算部35へ出力する。つまり、加算値Vfを、DC電圧が12Vバッテリ電圧以下の場合はバッテリ電圧Vbで除算し(Vf÷Vb)、DC電圧が12Vバッテリ電圧以上の場合はDC電圧で除算(Vf÷DC電圧)することにより、ジェネレータ界磁電圧PWMDuty比が得られる。
界磁電圧Duty比演算部35は、加算値Vfと実DC電圧値の入力により、演算結果である発電機界磁電流PWM制御出力を出力する。
図6は、インバータ(負荷固定)制御を行うモータ制御部の構成を示すブロック説明図である。図6に示すように、モータ制御部21は、Id,Iq指令値演算部36、Vd,Vq指令値演算部37、電圧位相θv演算部38、界磁電流指令値演算部39、界磁磁束テーブル検索部40、DC電圧指令値演算部41、減算器42、PI制御部43、加算器44、U,W,V正弦波演算部45、及びPWM演算部46を有している。
Id,Iq指令値演算部36は、トルク指令値とモータ回転数の入力により、演算結果であるId,Iq指令値Id,IqをVd,Vq指令値演算部37へ出力する。つまり、Id,Iq指令値演算部36は、トルク指令値、モータ回転数を引数としたd軸電流Id、q軸電流Iqのマップを持ち、トルク指令値とモータ回転数によりd軸電流Id、q軸電流Iqを決定する。
Vd,Vq指令値演算部37は、Id,Iq指令値演算部36からのId,Iq指令値Id,Iqとモータ回転数と界磁磁束テーブル検索部40からの検索結果の入力により、演算結果であるVd,Vq指令値Vd,Vqを電圧位相θv演算部38へ出力する。つまり、Vd,Vq指令値演算部37は、Id,Iq指令値Id,Iq、モータ回転数、モータパラメータ(インダクタンス、界磁磁束)から、次式によりd,q軸電圧指令値Vd,Vqを演算する。
Vd=Id・R−ω・Lq・Iq
Vq=Iq・R+ω・Ld・Id+Φ・ω
電圧位相θv演算部38は、Vd,Vq指令値演算部37からの演算結果の入力により、Vd,Vq指令値Vd,Vqから電圧位相を求め、求めた電圧位相θvを加算器44へ出力する。
界磁電流指令値演算部39は、モータ回転数の入力により、演算結果である界磁電流指令値Ifを界磁磁束テーブル検索部40及び界磁電流制御へ出力する。界磁磁束テーブル検索部40は、界磁電流指令値演算部39からの界磁電流指令値Ifの入力により、検索結果をVd,Vq指令値演算部37へ出力する。
DC電圧指令値及び実DC電圧値が入力する減算器42は、演算結果である減算値をPI制御部43へ出力する。PI制御部43は、減算器42からの演算結果の入力により、PI制御結果であるPI制御制御量を加算器44へ出力する。
電圧位相θvとPI制御制御量が入力する加算器44は、演算結果である位相補正値θ1をU,W,V正弦波演算部45へ出力する。つまり、目標DC電圧と実DC電圧に偏差がある場合、PI制御(PI制御に限らず、系を安定にする補償方法を取ることができる)等で3相正弦波指令値の位相を補正する。
U,W,V正弦波演算部45は、加算器44から位相補正値θ1が入力することにより、位相補正後のVd,Vqの値をU,W,V相の正弦波指令値に変換する2相/3相変換を行って、U,W,V正弦波を演算し、演算結果をPWM演算部46へ出力する。
PWM演算部46は、U,W,V正弦波演算部45から位相補正を加えた電圧位相が入力することにより、3相正弦波を演算し、三角波を比較し、PWM指令を演算し、インバータ23(図3参照)に3相パワー素子のスイッチング信号を出力する。
図7は、インバータ(矩形波)制御を行うモータ制御部の構成を示すブロック説明図であり、図8は、位相補正に対するスイッチングパターン決定を概念的に示し、(a)は各領域の説明図、(b)は(a)の各領域における素子を一覧表にした説明図である。なお、図8(b)において、各領域でオンしている素子は、pが添付されているものは各相の上アームを、nが添付されているものは各相の下アームを表す。
図7に示すように、モータ制御部50は、U,W,V正弦波演算部45及びPWM演算部46に代えて、スイッチングパターン選択部51を有しており、スイッチングパターン選択部51から3相パワー素子のスイッチング信号を出力する。その他の構成及び作用は、モータ制御部21(図6参照)と同様である。
スイッチングパターン選択部51は、モータレゾルバ28により検出された磁極位置θ0及び加算器44からの位相補正値θ1が入力することにより、磁極位置θ0と位相補正値θ1を加算し、加算結果から、例えば、6個のスイッチングパターンの内の該当するものを選択する(図8(a),(b)参照)。そして、インバータ23(図3参照)に、選択したスイッチングパターンによる3相パワー素子のスイッチング信号を出力し、インバータ23を駆動する。
このように、ジェネレータ動作点制御の場合、モータ回転数トルク指令から決まるId,Iq指令値Id,Iqより、Vd,Vq指令値Vd,Vqを演算し、初期値(デフォルト)の電圧位相が決定される。実際の制御中は、目標電圧Vdcと実電圧Vdcの偏差に対し、PI制御等の補償をし、その補償量を電圧位相に換算し、位相を絶えず操作する(位相変化の制限は存在する)ことで、電圧が常に目標電圧となるように制御する。これにより、過度の電圧の上昇や電圧の低下を抑制することができる。
一方、ジェネレータ界磁電流は、トルク指令モータ回転数から決まる目標電流Idcと実電流Idcとの偏差に対し、PI制御等の補償をし、その補償量を界磁電圧に換算したものを用いて界磁電流を制御する。
これらの制御により、ジェネレータ動作点を任意の点に制御することができ、所望の入力電力を得ることができる。
ところで、この二つの制御は、互いに干渉する虞があるため、お互いの制御帯域が干渉しないようそれぞれの制御応答を離す必要がある。そこで、トルクを制御する。
トルク制御を行う場合、上述したジェネレータ動作点制御と同様に、演算結果のVd,Vq指令値Vd,Vqよりデフォルトの電圧位相が決定され、実際の制御中は、目標電圧Vdcと実電圧Vdcの偏差に対し、PI制御等の補償をし、その補償量を電圧位相に換算し位相を操作する。
一方、ジェネレータ界磁電流は、モータ実トルクに影響するq軸電流Iqと指令q軸電流Iqの偏差に対し、PI制御等の補償をし、その補償量を界磁電圧に換算したものを用いて界磁電流を制御する。これにより、電圧を目標電圧に維持しつつ、界磁電流の増減により、q軸電流Iqを制御する。この結果、DC電流Idcが上下する。
図9は、界磁電流値とインバータ負荷との関係をグラフで示す説明図であり、図10は、電圧位相についての説明図である。
図9に示すように、等界磁電流線は、無負荷時のkΦω(k:係数、Φ:ジェネレータ磁束、ω:ジェネレータ電気回転数)を基点として、負荷が大きくなると共に、電圧降下、電機子反作用による界磁の低下により、右下がりに電圧が低下する。つまり、ジェネレータ界磁電流が変化することで等界磁電流線が変化する。
一方のインバータ負荷一定線は、
Figure 2008011619
となり、これを次式に変形すると、
Figure 2008011619
となり、パラメータが決まると、DC電圧VdcとDC電流Idcの直線になることが分かる(3相電流と3相電圧の位相差)。
ここで、R:モータ内部抵抗、Im:モータ印加電流、Vm:モータ印加電圧、K:モータ変調率、Ld,Lq:d軸,q軸インダクタンスである。
つまり、電圧位相が変化することで、インバータ−モータの負荷一定線が変化する。そして、等界磁電流線と負荷一定線の交点が、ジェネレータの動作点となる。
また、図10に示すように、モータに印加した電圧の位相θvを操作することで、ある範囲内において直線の切片を単調増加で使うことができる。この発明は、この単調増加の範囲内で用いる。
また、q軸電流Iqは、モータ14の印加電圧Vm及び電圧位相θvに依存し、次式で表される。
Figure 2008011619
この式より、印加電圧Vmを一定に保った場合、電圧位相θvによりIqが増減することが分かる。その増減は、R・cosθv+ω・Ld・sinθvの波形により決まり、この発明に係る制御では、その単調増加となる領域を用いる。
このように、この発明に係る4輪駆動制御装置は、インバータ制御手段により、インバータが、矩形波駆動、或いは変調率が固定されたパルス幅変調駆動されている場合に、ジェネレータ動作点を目標電力に追従する方法として、インバータは目標電力から決まる目標電圧を満足すべくモータ印加電圧位相を制御し、ジェネレータは目標電力から決まる目標電流を満足すべくジェネレータ界磁電流を制御する。
また、4輪駆動制御装置は、インバータ制御手段により、インバータが、矩形波駆動、或い変調率が固定されたパルス幅変調駆動されている場合に、ジェネレータ動作点を安定に動作させつつ、目標トルクを満足する方法として、インバータは目標電力から決まる目標電圧を満足すべくモータ印加電圧位相を制御し、ジェネレータは目標トルクから決まるモータq軸電流Iqを満足すべくジェネレータ界磁電流を制御する。
この発明の一実施の形態に係る4輪駆動制御装置を備えたモータ4WDシステムの概略説明図である。 3相フィードバック制御を行う場合のジェネレータ動作範囲の安定領域と不安定領域について、グラフで示す説明図である。 図1の4輪駆動制御装置の構成を示すブロック説明図である。 ジェネレータ制御を行う4WD制御部の構成を示すブロック説明図である。 DC電流指令値とDC電圧指令値の関係をグラフで示す説明図である。 インバータ(負荷固定)制御を行うモータ制御部の構成を示すブロック説明図である。 インバータ(矩形波)制御を行うモータ制御部の構成を示すブロック説明図である。 位相補正に対するスイッチングパターン決定を概念的に示し、(a)は各領域の説明図、(b)は(a)の各領域における素子を一覧表にした説明図である。 界磁電流値とインバータ負荷との関係をグラフで示す説明図である。 電圧位相についての説明図である。
符号の説明
10 4輪駆動制御装置
11 モータ4WDシステム
12 エンジン
13 発電機
13a,14a 界磁コイル
14 モータ
15 減速機
16 主駆動軸
17 前輪
18 副駆動軸
19 後輪
20 4WD制御部
21,50 モータ制御部
22 モータ制御回路
23 インバータ
24 パワーハーネス
25 電流センサ
26 電圧センサ
27 キャパシタ
28 モータレゾルバ
29 DC電流指令値・DC電圧指令値演算部
30,42 減算器
31 P制御部
32 I制御部
33 FF制御部
34,44 加算器
35 界磁電圧Duty比演算部
36 Id,Iq指令値演算部
37 Vd,Vq指令値演算部
38 電圧位相θv演算部
39 界磁電流指令値演算部
40 界磁磁束テーブル検索部
41 DC電圧指令値演算部
43 PI制御部
45 U,W,V正弦波演算部
46 PWM演算部
51 スイッチングパターン選択部

Claims (3)

  1. 車両の主駆動輪を駆動するエンジンと、
    エンジンからの駆動力を動力源として発電する発電機と、
    前記発電機の発電電力が、インバータを介して供給されることにより、副駆動輪の駆動力を発生するモータと、
    前記インバータを制御して、前記モータが発生する駆動力を制御するインバータ制御手段と、
    前記副駆動輪に必要とされる目標トルクから前記モータに必要な電力を演算する必要電力演算手段と、
    前記必要電力演算手段の演算結果に基づき、前記発電機が出力するべき目標電力を演算する目標電力演算手段と、
    前記目標電力演算手段の演算結果に基づき、前記発電機の発電電力を制御する発電機制御手段と、
    前記インバータ制御手段により前記インバータが、矩形波駆動、或いは変調率が固定されたパルス幅変調駆動されている場合に、前記インバータ制御手段は、所定の目標電圧に基づき、前記インバータによりモータ印加電圧位相を制御する4輪駆動制御装置。
  2. 前記発電機制御手段は、前記目標電力から決まる目標電流に基づき、発電機の界磁電流を制御する請求項1に記載の4輪駆動制御装置。
  3. 前記インバータ制御手段により前記インバータが、矩形波駆動、或いは変調率が固定されたパルス幅変調駆動されている場合に、前記発電機制御手段は、前記目標トルクから決まるモータq軸電流に基づいて、発電機の界磁電流を制御する請求項1に記載の4輪駆動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11152884B2 (en) 2019-03-20 2021-10-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Driving system

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