JP6249923B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば車両の電動パワーステアリング装置に用いられるモータの制御装置に関し、特に、トルクリップルに起因するモータの振動音を抑制する技術に関する。
電動パワーステアリング装置は、運転者が車両のステアリングホイールを操舵する際に、電動式モータによってアシスト力(操舵補助力)を与えるものである。図1は、電動パワーステアリング装置100の一例を示している。
図1において、ステアリングホイール20は、車両の運転席に設けられていて、シャフト21の一端と連結されている。シャフト21の他端は、ギヤ機構23と連結されている。シャフト21には、操舵時にシャフト21に加わるトルクを検出するトルクセンサ22が付設されている。モータ24は、アシスト力を発生させる電動式のモータであって、たとえば3相ブラシレスモータからなる。伝達機構25は、ステアリングホイール20の操舵力およびモータ24のアシスト力をギヤ機構23を介して車輪26へ伝達する。
車速センサ27は、車両の走行速度を検出する。電流センサ28は、モータ24に流れる電流を検出する。角度センサ29は、モータ24の回転角を検出する。コントローラ30は、トルクセンサ22、車速センサ27、電流センサ28、および角度センサ29から入力される各物理量に基づき、モータ駆動回路33を介してモータ24を制御する。コントローラ30は、ECU(Electronic Control Unit)から構成され、電流指令部31とモータ制御装置32を備えている。
電流指令部31は、トルクセンサ22から入力されるトルク値と、車速センサ27から入力される車速値とに基づいて、モータ24に流すべき電流の値、すなわちモータ電流の電流指令値を演算し、これをモータ制御装置32へ出力する。モータ制御装置32は、電流指令部31から与えられる電流指令値と、電流センサ28から入力される電流値と、角度センサ29から入力される角度値とに基づいて、モータ24を駆動するためのPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号をモータ駆動回路33へ出力する。モータ駆動回路33は、3相ブリッジ方式のインバータ回路からなり、モータ制御装置32から与えられるPWM信号に応じて、スイッチング素子がオン・オフ動作を行うことで、モータ24へ通電を行い、モータ24を駆動する。バッテリ34は、コントローラ30とモータ駆動回路33に電源電圧を供給する。
ところで、コントローラ30においては、モータ24が所望のトルクを発生するように、電流指令部31からモータ制御装置32へ電流指令値が与えられる。モータ制御装置32は、この電流指令値に基づいて、所定のデューティを持ったPWM信号を生成するための電圧指令値を算出する。この場合、モータ24の高速回転時・高トルク出力時には、電圧指令値が大きくなって、モータ制御装置32の出力電圧が増大する。しかるに、この出力電圧には、バッテリ34の電圧による制限電圧値が存在する。バッテリ34の電圧をVr、モータ制御装置32の出力電圧の制限電圧値をVmとすると、たとえば
Figure 0006249923
となって、出力電圧は制限電圧値Vmを超えることができない。
このため、制限電圧値Vmを超える電圧指令値が算出されても、モータ制御装置32の実際の出力電圧は、制限電圧値Vmに固定されて飽和状態となる。この状態においては、電圧指令値によりモータ24を制御することが不可能となる。そして、電圧指令値は、所望のトルクを発生させる低周波成分と、トルクリップルによる振動を抑制する高周波成分とからなるので、飽和状態になると高周波成分が機能しなくなって振動の抑制ができなくなり、モータ24、ギヤ機構23、シャフト21などから異音が発生する。
モータ制御装置において、トルクリップルに起因する振動を抑制する技術が、特許文献1および特許文献2に記載されている。
特許文献1のモータ制御装置では、補償誘起電圧演算部が設けられており、この補償誘起電圧演算部で演算された補償用誘起電圧により、モータの誘起電圧をフィードフォワード制御することで、振動音の発生を抑制するようにしている。また、出力電圧が電源電圧による制限電圧値を超えないように、2相回転座標のd軸電流を制御している。
特許文献2のモータ制御装置では、モータの界磁を弱めるための界磁弱め電流(d軸電流)を設定する設定手段と、モータの電圧飽和度を算出する算出手段とが設けられており、算出された電圧飽和度に応じて界磁弱め電流の値を設定する。そして、電圧飽和度が高くなるほど界磁弱め電流を多く流し、モータの回転速度を上げて駆動電圧を低下させることで、電圧飽和度を下げてトルクリップルを抑制するようにしている。
特開2012−16276号公報 特開2011−194914号公報
特許文献1、2のモータ制御装置では、出力電圧が制限電圧値を超えないようにd軸電流を制御している。しかしながら、この方式では、過渡的な要因等により出力電圧が制限電圧値を超えてしまうと、飽和状態となってモータ電流を制御することができなくなり、トルクリップルによる振動が発生する。
本発明の課題は、出力電圧が飽和状態になるのを未然に防止して、トルクリップルによる振動を抑制することが可能なモータ制御装置を提供することにある。
本発明では、モータ電流の電流指令値を算出する電流指令値算出部と、この電流指令値算出部で算出された電流指令値に基づいて、モータ電圧の電圧指令値を算出する電圧指令値算出部と、この電圧指令値算出部で算出された電圧指令値に基づいて、モータを駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成部とを備えたモータ制御装置において、電圧指令値算出部で算出された電圧指令値が所定の制限電圧値を超える飽和状態か否かを判定し、その判定結果に応じて電圧指令値を調整する飽和処理部をさらに設ける。電圧指令値算出部は、電圧指令値を、トルクを出力するための低周波成分を含む第1電圧指令値と、振動を抑制するための高周波成分を含む第2電圧指令値とに分けて算出する。飽和処理部は、前記飽和状態と判定した場合に、第1電圧指令値を縮小するとともに、第2電圧指令値は維持する。
このようにすると、電圧指令値が制限電圧値を超える飽和状態と判定された場合に、第1電圧指令値を縮小し、第2電圧指令値を維持することにより、実際の出力電圧が飽和状態になるのが未然に防止される。そして、第2電圧指令値の高周波成分によって、トルクリップルに起因する振動を抑制することが可能となり、異音の発生を防止することができる。
本発明において、第1電圧指令値は、d−q座標におけるd軸電圧成分とq軸電圧成分とからなり、飽和処理部は、各電圧成分に縮小率α(0<α<1)を乗じることによって、第1電圧指令値を縮小してもよい。
本発明において、第1電圧指令値は、d−q座標におけるd軸電圧成分とq軸電圧成分とからなり、飽和処理部は、d軸電圧成分に縮小率β(0<β<1)を乗じ、q軸電圧成分に縮小率βと異なる縮小率γ(0<γ<1)を乗じることによって、第1電圧指令値を縮小してもよい。
本発明において、d−q座標上で、第2電圧指令値のベクトルは、第1電圧指令値のベクトルの先端を中心として回転し、第1電圧指令値が縮小された状態で、第2電圧指令値のベクトルの先端が描く円が、前記の制限電圧値を表す円に内接または近接するようにしてもよい。
本発明において、前記の制限電圧値は、モータ制御装置に電源を供給するバッテリの電圧に基づいて算出された、当該バッテリ電圧よりも低い電圧値であってもよい。
本発明によれば、出力電圧が飽和状態になるのを未然に防止して、トルクリップルによる振動を抑制することが可能なモータ制御装置を提供することができる。
電動パワーステアリング装置の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るモータ制御装置のブロック図である。 正常状態における電圧指令値のベクトルを示す図である。 飽和状態における電圧指令値のベクトルを示す図である。 飽和状態における実際の出力電圧のベクトルを示す図である。 本発明を適用した場合の電圧指令値のベクトルを示す図である。 他の実施形態における電圧指令値のベクトルを示す図である。 他の実施形態における電圧指令値のベクトルを示す図である。 他の実施形態における電圧指令値のベクトルを示す図である。 他の実施形態における電圧指令値のベクトルを示す図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。ここでは、車両の電動パワーステアリング装置に用いられるモータ制御装置を例に挙げる。電動パワーステアリング装置の全体構成は、図1と同じであるので、説明は省略する。
図2は、図1のモータ制御装置32の具体的構成を示したブロック図である。図2において、モータ制御装置32は、電流指令値算出部1、PI(比例・積分)制御部2、FF(フィードフォワード)制御部3、電圧指令値算出部4、2相−3相変換部5、PWM信号生成部6、θ/ω算出部7、3相電流算出部8、および3相−2相変換部9を備えている。電圧指令値算出部4には、飽和処理部10が設けられている。電圧指令値算出部4とPWM信号生成部6には、図1のバッテリ34からバッテリ電圧Vrが供給されている。
電流指令値算出部1は、モータ24に流すべき電流の値、すなわちモータ電流の電流指令値を算出する。詳しくは、電流指令値算出部1は、図1の電流指令部31から与えられる電流指令値Irと、後述するθ/ω算出部7から与えられる角度情報とに基づいて、d軸電流指令値Ir_dおよびq軸電流指令値Ir_qを算出する。
PI制御部2は、電流指令値算出部1で算出された電流指令値に基づいて、モータ24に印加すべき電圧の値、すなわちモータ電圧の電圧指令値を算出する。
詳しくは、PI制御部2は、電流指令値算出部1から与えられるd軸電流指令値Ir_dと、後述する3相−2相変換部9から与えられるd軸電流実測値If_dとに基づいて、比例・積分演算によりd軸電圧指令値Vd’を算出する。また、PI制御部2は、電流指令値算出部1から与えられるq軸電流指令値Ir_qと、3相−2相変換部9から与えられるq軸電流実測値If_qとに基づいて、比例・積分演算によりq軸電圧指令値Vq’を算出する。
FF制御部3は、電流指令値算出部1から与えられる電流指令値と、θ/ω算出部7から与えられる角度情報とに基づいて、所望のトルク出力と振動抑制のための、フィードフォワード制御用パラメータを算出する。
詳しくは、FF制御部3は、電流指令値算出部1から与えられるq軸電流指令値Ir_qと、θ/ω算出部7から与えられるモータ24の角速度ωとに基づいて、所望のトルクが得られるようにd軸電圧指令値Vd’を補正するための、d軸低周波成分Vfd_DCを次式により算出する。
Vfd_DC=−Ir_q・Lm・ω
ここで、Lmは、モータ24のインダクタンスである(以下同様)。
さらに、FF制御部3は、電流指令値算出部1から与えられるd軸電流指令値Ir_dと、θ/ω算出部7から与えられるモータ24の角速度ωとに基づいて、所望のトルクが得られるようにq軸電圧指令値Vq’を補正するための、q軸低周波成分Vfq_DCを次式により算出する。
Vfq_DC=Ir_d・Lm・ω+Ke・ω
ここで、Keは、誘起電圧定数である(以下同様)。
また、FF制御部3は、電流指令値算出部1から与えられるd軸電流指令値Ir_dおよびq軸電流指令値Ir_qと、θ/ω算出部7から与えられる回転角度θおよび角速度ωとに基づいて、トルクリップルによる振動を抑制するための、d軸高周波成分Vfd_ACを算出する。このVfd_ACは、Ir_q、Ir_d、ω、6θの関数として求められる。すなわち、
Vfd_AC=fd_AC(Ir_q,Ir_d,ω,6θ)
さらに、FF制御部3は、電流指令値算出部1から与えられるd軸電流指令値Ir_dおよびq軸電流指令値Ir_qと、θ/ω算出部7から与えられる回転角度θおよび角速度ωとに基づいて、トルクリップルによる振動を抑制するための、q軸高周波成分Vfq_ACを算出する。このVfq_ACは、Ir_q、Ir_d、ω、6θの関数として求められる。すなわち、
Vfq_AC=fq_AC(Ir_q,Ir_d,ω,6θ)
電圧指令値算出部4は、PI制御部2で算出されたd軸電圧指令値Vd’およびq軸電圧指令値Vq’と、FF制御部3で算出されたd軸低周波成分Vfd_DC、q軸低周波成分Vfq_DC、d軸高周波成分Vfd_AC、およびq軸高周波成分Vfq_ACとに基づいて、補正されたd軸電圧指令値Vd、および補正されたq軸電圧指令値Vqを算出する。この詳細については、後述する。
飽和処理部10は、電圧指令値算出部4で算出された電圧指令値がバッテリ電圧Vrで決まる制限電圧値を超えるか否かを判定し、超えると判定した場合は、電圧指令値を縮小する処理を行う。この詳細についても、後述する。電圧指令値算出部4で算出されたd軸電圧指令値Vdおよびq軸電圧指令値Vqは、2相−3相変換部5へ与えられる。
2相−3相変換部5は、電圧指令値算出部4から与えられるd軸電圧指令値Vdおよびq軸電圧指令値Vqを、θ/ω算出部7から与えられる回転角度θを用いて、3相の電圧指令値Vu、Vv、Vwに変換する。変換された各相の電圧指令値Vu、Vv、Vwは、PWM信号生成部6に与えられる。なお、2相−3相変換部5における2相−3相変換は、次式に従って行われる。
Figure 0006249923
PWM信号生成部6は、2相−3相変換部5から与えられる電圧指令値Vu、Vv、Vwに基づいて、所定のデューティを持ったU相、V相、W相のPWM信号(PWMu、PWMv、PWMw)を生成し、このPWM信号を図1のモータ駆動回路33へ出力する。PWM信号生成部6は、本発明の「駆動信号生成部」の一例である。
θ/ω算出部7は、図1の角度センサ29から入力される検出信号に基づいて、モータ24の回転角度θおよび角速度ωを算出する。角速度ωは、回転角度θの単位時間当たりの変化量として算出される。θ/ω算出部7の出力である回転角度θおよび角速度ωは、電流指令値算出部1、FF制御部3、2相−3相変換部5、および3相−2相変換部9へ与えられる。
3相電流算出部8は、図1の電流センサ28から入力される検出信号に基づいて、モータ24に流れるU相、V相、W相のそれぞれの電流実測値Iu、Iv、Iwを算出する。各相の電流実測値Iu、Iv、Iwの間には、キルヒホッフの法則により、Iu+Iv+Iw=0の関係が成立するので、2相の電流実測値がわかれば、残り1相の電流実測値は計算により求めることができる。
3相−2相変換部9は、3相電流算出部8で算出された電流実測値Iu、Iv、Iwを、θ/ω算出部7により算出されたモータ24の回転角度θを用いて、d軸電流実測値If_dおよびq軸電流実測値If_qに変換する。変換されたd軸電流実測値If_dおよびq軸電流実測値If_qは、フィードバック制御のために、PI制御部2に与えられる。なお、3相−2相変換部9における3相−2相変換は、次式に従って行われる。
Figure 0006249923
図3は、電圧指令値算出部4が取り扱うd−q座標上の電圧ベクトルを示している(図4以降も同じ)。d−q座標の縦軸はd軸電圧、横軸はq軸電圧を表している。Vaは第1電圧指令値のベクトル、Vbは第2電圧指令値のベクトル、Vcは第1電圧指令値Vaと第2電圧指令値Vbを合成した電圧指令値のベクトルである。電圧指令値算出部4は、電圧指令値Vcを、第1電圧指令値Vaと第2電圧指令値Vbとに分けて算出する。符号Yで表される円は、モータ制御装置32が出力できる電圧の最大値、すなわち制限電圧値Vmを表している。この制限電圧値Vmは、バッテリ電圧Vrよりも低い電圧値であり(Vm<Vr)、たとえば次式により算出される。
Figure 0006249923
図3は、正常状態、すなわち電圧指令値Vcが制限電圧値Vmを超えていない「非飽和状態」における電圧ベクトル図である。非飽和状態ではVa、Vb、Vc、Vmの関係は、次のようになる。
|Vc|≦|Vm|
|Va|+|Vb|≦|Vm|
第1電圧指令値Vaは、所定のトルクを出力するための電圧指令値であって、q軸電圧成分VQとd軸電圧成分VDとからなる。すなわち、ベクトルVaは、ベクトルVQとベクトルVDの合成ベクトルである。したがって、次式が成立する。
Figure 0006249923
ここで、q軸電圧成分VQとd軸電圧成分VDは、次式により算出される。
VQ=Vq’+Vfq_DC
VD=Vd’+Vfd_DC
図2で説明したように、Vq’およびVd’は、PI制御部2で算出された補正前のq軸電圧指令値およびd軸電圧指令値であり、Vfq_DCおよびVfd_DCは、FF制御部3で算出されたq軸低周波成分およびd軸低周波成分である。
第2電圧指令値Vbは、トルクリップルに起因する振動を抑制するための電圧指令値であって、FF制御部3で算出されたq軸高周波成分Vfq_ACとd軸高周波成分Vfd_ACとからなる。すなわち、ベクトルVbは、ベクトルVfq_ACとベクトルVfd_ACの合成ベクトルである。したがって、次式が成立する。
Figure 0006249923
図3からわかるように、第2電圧指令値Vbのベクトルは、第1電圧指令値Vaのベクトルの先端を中心として回転する。そして、図3においては、第2電圧指令値Vbのベクトルの先端が描く円Zが、制限電圧値Vmを表す円Yに内接する。したがって、|Va|+|Vb|=|Vm|の関係が成立する。
図4は、電圧指令値Vcが制限電圧値Vmを超えた「飽和状態」における電圧ベクトル図である。飽和状態では、Va、Vb、Vc、Vmの関係は、次のようになる。
|Va|+|Vb|>|Vm|
|Vc|>|Vm|
なお、図4におけるVa、Vb、VQ、VDの算出式は、図3の場合と同じである。
次に、電圧指令値算出部4における処理の詳細について説明する。
電圧指令値算出部4は、PI制御部2で算出された補正前のq軸電圧指令値Vq’と、FF制御部3で算出されたq軸低周波成分Vfq_DCと、FF制御部3で算出されたq軸高周波成分Vfq_ACとを用いて、次式により、補正後のq軸電圧指令値Vqを算出する。
Vq=α・(Vq’+Vfq_DC)+Vfq_AC
=α・VQ+Vfq_AC ・・・(1)
ここで、αは縮小率であって、次のように設定される。
(a)非飽和状態の場合
α=1
(b)飽和状態の場合
α=(|Vm|−|Vb|)/|Va| (0<α<1)
飽和処理部10は、|Va|+|Vb|と|Vm|とを比較することによって、電圧指令値Vcが制限電圧値Vmを超えるか否かを判定し、その結果に応じてαの値を設定することで、電圧指令値を調整する。すなわち、電圧指令値Vcが制限電圧値Vmを超えない非飽和状態(|Va|+|Vb|≦|Vm|)と判定した場合は、上記(a)のようにα=1に設定する。一方、電圧指令値Vcが制限電圧値Vmを超える飽和状態(|Va|+|Vb|<|Vm|)と判定した場合は、上記(b)のように0<α<1に設定する。
図3の場合は、前記(a)に該当するから、α=1に設定される。したがって、式(1)は、
Vq=Vq’+Vfq_DC+Vfq_AC
=VQ+Vfq_AC
となる。
また、電圧指令値算出部4は、PI制御部2で算出された補正前のd軸電圧指令値Vd’と、FF制御部3で算出されたd軸低周波成分Vfd_DCと、FF制御部3で算出されたd軸高周波成分Vfd_ACとを用いて、次式により、補正後のd軸電圧指令値Vdを算出する。
Vd=α・(Vd’+Vfd_DC)+Vfd_AC
=α・VD+Vfd_AC ・・・(2)
図3の場合は、α=1であるから、式(2)は、
Vd=Vd’+Vfd_DC+Vfd_AC
=VD+Vfd_AC
となる。
α=1の場合は、式(1)および式(2)において、q軸電圧成分VQとd軸電圧成分VDは、共に縮小されないので、第1電圧指令値Vaも縮小されない。また、第2電圧指令値Vbも縮小されない。したがって、モータ制御装置32の出力電圧(PWM信号生成部6から出力される電圧)は、q軸電圧指令値Vqとd軸電圧指令値Vdに基づいて、第1電圧指令値Vaおよび第2電圧指令値Vbで指令されたとおりの電圧、すなわち電圧指令値Vcと同じ電圧となる。
一方、図4の場合は、前記(b)に該当するから、αは、0<α<1に設定される。この場合は、式(1)および式(2)において、q軸電圧成分VQとd軸電圧成分VDが、それぞれ縮小率αに応じて縮小され、その結果、第1電圧指令値Vaも縮小される。以下、この縮小処理について詳述する。
図4の飽和状態では、電圧指令値Vcが制限電圧値Vmを超えているが、実際の出力電圧は、制限電圧値Vmを超えることはできない。このため、本発明によらない場合は、図5に示すように、電圧指令値Vcに基づく実際の出力電圧Vc’’は、制限電圧値Vmに固定される(|Vc’’|=|Vm|)。この場合、第2電圧指令値Vbのベクトルが、第1電圧指令値Vaのベクトルの先端を中心として円Zを描けなくなる。その結果、第2電圧指令値Vbの高周波成分が有効に機能しないので、トルクリップルに起因する振動を抑制することができなくなり、モータ24、ギヤ機構23、シャフト21などから異音が発生する。
そこで、本発明では、電圧指令値Vcが制限電圧値Vmを超える飽和状態と判定された場合に、縮小率αを0<α<1に設定して、第1電圧指令値Vaの縮小処理を行うことで、上記の問題を解決する。詳しくは、飽和処理部10において、図6に示すように、第1電圧指令値Vaのq軸電圧成分VQとd軸電圧成分VDのそれぞれに、縮小率αを乗じて、
VQ’=α・VQ (0<α<1)
VD’=α・VD (0<α<1)
とし、VQとVDをそれぞれVQ’とVD’に縮小する。これにより、第1電圧指令値Vaも、Va’に縮小される。すなわち、
Figure 0006249923
図6においては、第1電圧指令値VaがVa’に縮小されている一方で、第2電圧指令値Vbは縮小されずに維持されている。そして、図3の場合と同様に、第2電圧指令値Vbのベクトルの先端が描く円Zは、制限電圧値Vmを表す円Yに内接している。このとき、|Va’|=|Vm|−|Vb|であるから、縮小率αは、
α=|Va’|/|Va|=(|Vm|−|Vb|)/|Va|
となる。Vc’は、Va’とVbの合成ベクトルであり、縮小処理後の電圧指令値である。
このようにして、電圧指令値Vcが制限電圧値Vmを超える飽和状態と判定された場合に、第1電圧指令値VaをVa’に縮小し、第2電圧指令値Vbを維持することにより、電圧指令値VcもVc’に縮小される。その結果、実際の出力電圧が飽和状態になるのが未然に防止され、PWM信号生成部6の出力電圧は、第1電圧指令値Va’および第2電圧指令値Vbで指令されたとおりの電圧、すなわち電圧指令値Vc’と同じ電圧となる。そして、第2電圧指令値Vbが維持されることで、第2電圧指令値Vbのq軸高周波成分(Vfq_AC)およびd軸高周波成分(Vfd_AC)によって、トルクリップルに起因する振動を抑制することが可能となり、異音の発生を防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
図6においては、第2電圧指令値Vbのベクトルの先端が描く円Zが、制限電圧値Vmを表す円Yに内接するようにしたが、図7に示すように、円Zが円Yに近接するようにしてもよい。この場合は、縮小率αを次のように設定すればよい。
α={(|Vm|−|Vb|)/|Va|}−δ
ここで、δはマージン値(0<δ<1)である。
図6および図7においては、第2電圧指令値Vbを縮小しなかったが、図8のVb’で示すように、第2電圧指令値を若干縮小してもよい(|Vb’|<|Vb|)。この場合、第2電圧指令値Vb’のベクトルの先端が描く円Z’を、制限電圧値Vmを表す円Yに内接させることで、第1電圧指令値Va’が図6の場合より大きくなり、トルクを増やすことができる。なお、円Z’を円Yに内接させずに、図7と同様に近接させてもよい。本発明において、第2電圧指令値の維持には、上記のように第2電圧指令値を若干縮小する場合も含まれる。
図6〜図8においては、d軸電圧成分VDとq軸電圧成分VQに同じ縮小率αを乗じて、第1電圧指令値Vaを縮小したが、d軸電圧成分VDとq軸電圧成分VQに異なる縮小率を乗じて、第1電圧指令値Vaを縮小してもよい。図9および図10は、この場合の電圧ベクトル図を示している。
図9においては、d軸電圧成分VDに縮小率β(0<β<1)を乗じ、q軸電圧成分VQに縮小率βより小さい縮小率γ(0<γ<1)を乗じて、各電圧成分VD、VQをVD’、VQ’に縮小している。この場合は、γ<βであることから、q軸電圧成分VQの縮小度合いが、d軸電圧成分VDの縮小度合いよりも大きくなっている。このため、縮小後の第1電圧指令値Va’は、縮小前の第1電圧指令値Vaに対して、d軸方向(矢印d方向)へシフトしている。なお、図9では円Zが円Yに内接しているが、図7と同様に円Zを円Yに近接させてもよい。
図10においては、d軸電圧成分VDに縮小率β(0<β<1)を乗じ、q軸電圧成分VQに縮小率βより大きい縮小率γ(0<γ<1)を乗じて、各電圧成分VD、VQをVD’、VQ’に縮小している。この場合は、β<γであることから、d軸電圧成分VDの縮小度合いが、q軸電圧成分VQの縮小度合いよりも大きくなっている。このため、縮小後の第1電圧指令値Va’は、縮小前の第1電圧指令値Vaに対して、q軸方向(矢印q方向)へシフトしている。なお、図10でも円Zが円Yに内接しているが、図7と同様に円Zを円Yに近接させてもよい。
本発明では、以上述べた実施形態以外にも、以下のような種々の実施形態を採用することができる。
前記の実施形態では、電圧指令値Vcが制限電圧値Vmを超える場合(|Vc|>|Vm|)を飽和状態と判定したが、第1電圧指令値Vaが制限電圧値Vmを超える場合(|Va|>|Vm|)を飽和状態と判定してもよい。
縮小率αに応じて、電流指令値算出部1で算出される電流指令値Ir_dおよびIr_qを小さくしてもよい。また、縮小率αに応じて、PI制御部2で算出される電圧指令値Vd’およびVq’を小さくしてもよい。
縮小率αは、電圧指令値算出部4においてローパスフィルタ処理を施したものを用いてもよい。縮小率βと縮小率γについても、同様である。
d軸高周波成分Vfd_ACおよびq軸高周波成分Vfq_ACを算出するにあたって、Ir_qとIr_dを、If_qとIf_dに置き換えてもよい。すなわち、電流指令値に代えて実測電流値を用いてもよい。
d軸電流指令値Ir_dに、トルクリップルによる振動を抑制するための成分を含んだ項f’r_d(Ir_q,Ir_d,ω,6θ)を加え、これをPI制御部2へのd軸電流指令値としてもよい。同様に、q軸電流指令値Ir_qに、トルクリップルによる振動を抑制するための成分を含んだ項f’r_q(Ir_q,Ir_d,ω,6θ)を加え、これをPI制御部2へのq軸電流指令値としてもよい。
前記の実施形態では、モータ24として3相ブラシレスモータを例に挙げたが、本発明は、これ以外のモータを制御する装置にも適用することができる。
前記の実施形態では、駆動信号生成部としてPWM信号生成部6を例に挙げたが、本発明は、PWM信号以外の信号でモータを駆動する場合にも適用することができる。
前記の実施形態では、車両の電動パワーステアリング装置100に用いられるモータ制御装置32を例に挙げたが、本発明は、これ以外の用途に用いられるモータ制御装置にも適用することができる。
1 電流指令値算出部
2 PI制御部
3 FF制御部
4 電圧指令値算出部
6 PWM信号生成部(駆動信号生成部)
10 飽和処理部
24 モータ
32 モータ制御装置
34 バッテリ
Va 第1電圧指令値
Vb 第2電圧指令値
Vc 電圧指令値
Vm 制限電圧値
Vr バッテリ電圧
VD d軸電圧成分
VQ q軸電圧成分
Y 制限電圧値を表す円
Z 第2電圧指令値のベクトルの先端が描く円

Claims (5)

  1. モータ電流の電流指令値を算出する電流指令値算出部と、
    前記電流指令値算出部で算出された電流指令値に基づいて、モータ電圧の電圧指令値を算出する電圧指令値算出部と、
    前記電圧指令値算出部で算出された電圧指令値に基づいて、モータを駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を備えたモータ制御装置において、
    前記電圧指令値算出部で算出された電圧指令値が所定の制限電圧値を超える飽和状態か否かを判定し、その判定結果に応じて前記電圧指令値を調整する飽和処理部をさらに備え、
    前記電圧指令値算出部は、前記電圧指令値を、トルクを出力するための低周波成分を含む第1電圧指令値と、振動を抑制するための高周波成分を含む第2電圧指令値とに分けて算出し、
    前記飽和処理部は、前記飽和状態と判定した場合に、前記第1電圧指令値を縮小するとともに、前記第2電圧指令値は維持する、ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置において、
    前記第1電圧指令値は、d−q座標におけるd軸電圧成分とq軸電圧成分とからなり、
    前記飽和処理部は、前記各電圧成分に縮小率α(0<α<1)を乗じることによって、前記第1電圧指令値を縮小する、ことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 請求項1に記載のモータ制御装置において、
    前記第1電圧指令値は、d−q座標におけるd軸電圧成分とq軸電圧成分とからなり、
    前記飽和処理部は、前記d軸電圧成分に縮小率β(0<β<1)を乗じ、前記q軸電圧成分に前記縮小率βと異なる縮小率γ(0<γ<1)を乗じることによって、前記第1電圧指令値を縮小する、ことを特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のモータ制御装置において、
    前記d−q座標上で、前記第2電圧指令値のベクトルは、前記第1電圧指令値のベクトルの先端を中心として回転し、
    前記第1電圧指令値が縮小された状態で、前記第2電圧指令値のベクトルの先端が描く円が、前記制限電圧値を表す円に内接または近接する、ことを特徴とするモータ制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のモータ制御装置において、
    前記制限電圧値は、当該モータ制御装置に電源を供給するバッテリの電圧に基づいて算出された、当該バッテリ電圧よりも低い電圧値である、ことを特徴とするモータ制御装置。
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